JPH0740459A - 建設車両用空気入りタイヤ及び建設車両用空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents
建設車両用空気入りタイヤ及び建設車両用空気入りタイヤの製造方法Info
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- JPH0740459A JPH0740459A JP5186400A JP18640093A JPH0740459A JP H0740459 A JPH0740459 A JP H0740459A JP 5186400 A JP5186400 A JP 5186400A JP 18640093 A JP18640093 A JP 18640093A JP H0740459 A JPH0740459 A JP H0740459A
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- Tyre Moulding (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 建設車両用空気入りタイヤにおいて、ゴムシ
ートの接合精度を向上させて製品エア入りの減少、タイ
ヤアンバランスの改良、タイヤユニフォミティの改良を
図る。 【構成】 内層ゴムシート22Aの長手方向端部を所定
角度θで斜めに切断しておく。2枚の内層ゴムシート2
2Aを長手方向に所定寸法Lずらして重ね合わせ、長手
方向両端部に階段状接合部28を形成する。重ね合わさ
れた2枚の内層ゴムシート22Aをタイヤ成形ドラムの
所定位置に巻き付け、一方の階段状接合部28と他方の
階段状接合部28とを突き合わせて接合し、接合部30
を形成する。ゴムシート22Aの端部を伸ばして接合す
ることがないので、接合時のエアーの入り込みが殆どな
い。また、接合部分30が凸状にならないため、重量バ
ランス及びユニフォミティーに優れる。
ートの接合精度を向上させて製品エア入りの減少、タイ
ヤアンバランスの改良、タイヤユニフォミティの改良を
図る。 【構成】 内層ゴムシート22Aの長手方向端部を所定
角度θで斜めに切断しておく。2枚の内層ゴムシート2
2Aを長手方向に所定寸法Lずらして重ね合わせ、長手
方向両端部に階段状接合部28を形成する。重ね合わさ
れた2枚の内層ゴムシート22Aをタイヤ成形ドラムの
所定位置に巻き付け、一方の階段状接合部28と他方の
階段状接合部28とを突き合わせて接合し、接合部30
を形成する。ゴムシート22Aの端部を伸ばして接合す
ることがないので、接合時のエアーの入り込みが殆どな
い。また、接合部分30が凸状にならないため、重量バ
ランス及びユニフォミティーに優れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インナーライナー等の
ゴム層を有する建設車両用空気入りタイヤ及び建設車両
用空気入りタイヤの製造方法に係り、特に、大型から超
大型の建設車両用空気入りタイヤ及び大型から超大型の
建設車両用空気入りタイヤを製造するに好適とされる建
設車両用空気入りタイヤの製造方法に関する。
ゴム層を有する建設車両用空気入りタイヤ及び建設車両
用空気入りタイヤの製造方法に係り、特に、大型から超
大型の建設車両用空気入りタイヤ及び大型から超大型の
建設車両用空気入りタイヤを製造するに好適とされる建
設車両用空気入りタイヤの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤのケース部は、ゴム層
(例えば、インナーライナー)、押し出しトレッド等の
ゴム部材及びコードを有するプライ等から形成されてい
る。
(例えば、インナーライナー)、押し出しトレッド等の
ゴム部材及びコードを有するプライ等から形成されてい
る。
【0003】従来のタイヤ成形工程では、所定の断面形
状に押し出された押し出しトレッド等の生のゴム部材の
タイヤ周方向接合部、または生のゴムシートのタイヤ周
方向接合部は、接合を強固にするために巻き始めの接合
面と巻き終わりの接合面とをタイヤ周方向にオーバーラ
ップさせて密着面積を大きくして接合している。接合を
強固にする理由は、タイヤ成形工程におけるインフレー
ト時に、接合部に張力が作用する為である。こうした方
法は、作業のばらつきをも考慮しており、ある程度効率
的である。
状に押し出された押し出しトレッド等の生のゴム部材の
タイヤ周方向接合部、または生のゴムシートのタイヤ周
方向接合部は、接合を強固にするために巻き始めの接合
面と巻き終わりの接合面とをタイヤ周方向にオーバーラ
ップさせて密着面積を大きくして接合している。接合を
強固にする理由は、タイヤ成形工程におけるインフレー
ト時に、接合部に張力が作用する為である。こうした方
法は、作業のばらつきをも考慮しており、ある程度効率
的である。
【0004】押し出しトレッドはゴムゲージが厚いた
め、予めタイヤ周方向両端部を厚み方向に対して所定の
角度にカットし、接合量をコントロールすることによっ
て接合部分の凹凸のばらつきを最小限に抑えている。
め、予めタイヤ周方向両端部を厚み方向に対して所定の
角度にカットし、接合量をコントロールすることによっ
て接合部分の凹凸のばらつきを最小限に抑えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、ゴムシートのタ
イヤ周方向端部も、厚み方向に対して所定の角度でカッ
トはしているが、一般にシート幅が広く、即ち、ジョイ
ント長さが長く、また薄肉のため、そのジョイント量を
コントロールすることが非常に困難である。
イヤ周方向端部も、厚み方向に対して所定の角度でカッ
トはしているが、一般にシート幅が広く、即ち、ジョイ
ント長さが長く、また薄肉のため、そのジョイント量を
コントロールすることが非常に困難である。
【0006】従来の建設車両用空気入りタイヤの製造方
法では、ゴムシートの周方向端部を接合する際に、図4
に示すように、成型者はゴムシート100の巻き終わり
の端部100Aをある程度伸ばして巻き始めの端部10
0Bの上にオーバーラップさせて接合していた。このた
め、巻き終わり端部100Bの内側にエアー入り102
が発生し易く、最悪の場合には、加硫成形時にエアーが
抜けずに製品タイヤにエアーが残ってしまい、しいては
製品性能を損なうことがある。
法では、ゴムシートの周方向端部を接合する際に、図4
に示すように、成型者はゴムシート100の巻き終わり
の端部100Aをある程度伸ばして巻き始めの端部10
0Bの上にオーバーラップさせて接合していた。このた
め、巻き終わり端部100Bの内側にエアー入り102
が発生し易く、最悪の場合には、加硫成形時にエアーが
抜けずに製品タイヤにエアーが残ってしまい、しいては
製品性能を損なうことがある。
【0007】また、従来方法ではゴムシート接合部が凸
部となり、凸部のボリューム分だけタイヤのバランスを
悪化させることとなっていた。近年、建設車両において
も振動問題の改良が要求されてきている。即ち、建設車
両においても移動速度の向上が図られており、タイヤの
回転バランスが悪いと低速走行では問題とはならなかっ
たが、高速走行時に振動を発生するため、回転のアンバ
ランスが敬遠される原因となっている。
部となり、凸部のボリューム分だけタイヤのバランスを
悪化させることとなっていた。近年、建設車両において
も振動問題の改良が要求されてきている。即ち、建設車
両においても移動速度の向上が図られており、タイヤの
回転バランスが悪いと低速走行では問題とはならなかっ
たが、高速走行時に振動を発生するため、回転のアンバ
ランスが敬遠される原因となっている。
【0008】また、ゴムシートの凹凸は、タイヤ加硫時
に部材の変形をもたらし、その変形がタイヤ周上に発生
してタイヤのユニフォミティー(RFV、RRO等)を
悪化させる原因ともなっている。
に部材の変形をもたらし、その変形がタイヤ周上に発生
してタイヤのユニフォミティー(RFV、RRO等)を
悪化させる原因ともなっている。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、ゴムシートの
接合精度を向上させ、タイヤの製品品質、特に製品エア
入り、タイヤアンバランスの改良、タイヤユニフォミテ
ィの改良を図ることのできる建設車両用空気入りタイヤ
の製造方法及び建設車両用空気入りタイヤを提供するこ
とが目的である。
接合精度を向上させ、タイヤの製品品質、特に製品エア
入り、タイヤアンバランスの改良、タイヤユニフォミテ
ィの改良を図ることのできる建設車両用空気入りタイヤ
の製造方法及び建設車両用空気入りタイヤを提供するこ
とが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の建設車
両用空気入りタイヤは、タイヤケースにゴム層を有する
建設車両用空気入りタイヤであって、前記ゴム層は、予
め2層以上積層接合された積層ゴムシートを備え、前記
積層ゴムシートは、各層のゴムシートのタイヤ周方向端
部がテーパー状とされると共にタイヤ周方向にオフセッ
トされてタイヤ周方向両端部に階段状接合部が形成さ
れ、前記階段状接合部同士が接合されて接合部が形成さ
れていることを特徴とする建設車両用空気入りタイヤ。
両用空気入りタイヤは、タイヤケースにゴム層を有する
建設車両用空気入りタイヤであって、前記ゴム層は、予
め2層以上積層接合された積層ゴムシートを備え、前記
積層ゴムシートは、各層のゴムシートのタイヤ周方向端
部がテーパー状とされると共にタイヤ周方向にオフセッ
トされてタイヤ周方向両端部に階段状接合部が形成さ
れ、前記階段状接合部同士が接合されて接合部が形成さ
れていることを特徴とする建設車両用空気入りタイヤ。
【0011】請求項2に記載の発明は、タイヤケースの
ゴム層を形成するに際し、ゴムシートをタイヤ周方向に
沿って巻き付け、前記ゴムシートのタイヤ軸方向端部同
士を接合して接合部を形成する建設車両用空気入りタイ
ヤの製造方法であって、前記ゴムシートを予め2層以上
積層接合し、それぞれのゴムシートのタイヤ周方向端部
をテーパー状とすると共にタイヤ周方向にオフセットさ
せて前記2層以上積層接合したゴムシートのタイヤ周方
向両端部に階段状接合部を形成し、前記階段状接合部同
士を接合して接合部を形成することを特徴としている。
ゴム層を形成するに際し、ゴムシートをタイヤ周方向に
沿って巻き付け、前記ゴムシートのタイヤ軸方向端部同
士を接合して接合部を形成する建設車両用空気入りタイ
ヤの製造方法であって、前記ゴムシートを予め2層以上
積層接合し、それぞれのゴムシートのタイヤ周方向端部
をテーパー状とすると共にタイヤ周方向にオフセットさ
せて前記2層以上積層接合したゴムシートのタイヤ周方
向両端部に階段状接合部を形成し、前記階段状接合部同
士を接合して接合部を形成することを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の建設車両用空気入りタイヤで
は、例えば、インナーライナー等のゴム層は、予め2層
以上積層接合された積層ゴムシートを備え、積層ゴムシ
ートは、各層のゴムシートのタイヤ周方向端部がテーパ
ー状とされると共にタイヤ周方向にオフセットされてタ
イヤ周方向両端部に階段状接合部が形成されており、階
段状接合部同士が接合されて接合部が形成されている。
は、例えば、インナーライナー等のゴム層は、予め2層
以上積層接合された積層ゴムシートを備え、積層ゴムシ
ートは、各層のゴムシートのタイヤ周方向端部がテーパ
ー状とされると共にタイヤ周方向にオフセットされてタ
イヤ周方向両端部に階段状接合部が形成されており、階
段状接合部同士が接合されて接合部が形成されている。
【0013】即ち、オフセット量を調整するこによっ
て、接合面積を容易に確保することができるため、ゴム
シートの端部を引き伸ばしてオーバーラップ接合された
従来方法による接合部よりも接合部の強度が高い。ま
た、積層ゴムシートは、端部を引き伸ばしオーバーラッ
プさせて接合する必要がないため、成型者の経験(テク
ニック)や感に頼ることなく端部同士を容易に接合でき
ると共に、接合時に空気が入り込む恐れが少ない構造で
ある。
て、接合面積を容易に確保することができるため、ゴム
シートの端部を引き伸ばしてオーバーラップ接合された
従来方法による接合部よりも接合部の強度が高い。ま
た、積層ゴムシートは、端部を引き伸ばしオーバーラッ
プさせて接合する必要がないため、成型者の経験(テク
ニック)や感に頼ることなく端部同士を容易に接合でき
ると共に、接合時に空気が入り込む恐れが少ない構造で
ある。
【0014】また、積層ゴムシートは、端部を伸ばして
オーバーラップさせていないので、接合部分が凸状にな
らず、タイヤ周方向の重量バランス及びユニフォミティ
ーが良好である。
オーバーラップさせていないので、接合部分が凸状にな
らず、タイヤ周方向の重量バランス及びユニフォミティ
ーが良好である。
【0015】また、請求項2に記載の建設車両用空気入
りタイヤの製造方法によれば、ゴムシートを予め2層以
上積層接合し、それぞれのゴムシートのタイヤ周方向端
部をテーパー状とすると共にタイヤ周方向にオフセット
させて2層以上積層接合したゴムシートのタイヤ周方向
両端部に階段状接合部を形成して、階段状接合部同士を
接合して接合部を形成するようにしたので、従来のよう
にゴムシートの端部を伸ばしてオーバーラップ接合する
従来方法のように成型者の経験(テクニック)や感に頼
ることなく端部同士を容易に接合するとができる。ま
た、ゴムシートの端部を伸ばして接合する必要がないの
で、接合する際に空気が入り込む恐れが少なく、接合部
分の空気入りを大幅に低減させることができる。
りタイヤの製造方法によれば、ゴムシートを予め2層以
上積層接合し、それぞれのゴムシートのタイヤ周方向端
部をテーパー状とすると共にタイヤ周方向にオフセット
させて2層以上積層接合したゴムシートのタイヤ周方向
両端部に階段状接合部を形成して、階段状接合部同士を
接合して接合部を形成するようにしたので、従来のよう
にゴムシートの端部を伸ばしてオーバーラップ接合する
従来方法のように成型者の経験(テクニック)や感に頼
ることなく端部同士を容易に接合するとができる。ま
た、ゴムシートの端部を伸ばして接合する必要がないの
で、接合する際に空気が入り込む恐れが少なく、接合部
分の空気入りを大幅に低減させることができる。
【0016】さらに、無理に端部を伸ばしてオーバーラ
ップさせないので、接合部分が凸状にならず、製品タイ
ヤの重量バランス不良、ユニフォミティー不良が生じな
い。
ップさせないので、接合部分が凸状にならず、製品タイ
ヤの重量バランス不良、ユニフォミティー不良が生じな
い。
【0017】
【実施例】本発明の建設車両用空気入りタイヤの一実施
例を図1乃至図3にしたがって説明する。
例を図1乃至図3にしたがって説明する。
【0018】図2に示すように、建設車両用空気入りタ
イヤ10(タイヤサイズ36.00R51)には、一対
のビードコア12と、これらのビードコア12をトロイ
ド状に跨がりラジアル方向に配列されたスチールコード
からなるカーカス14を備えている。
イヤ10(タイヤサイズ36.00R51)には、一対
のビードコア12と、これらのビードコア12をトロイ
ド状に跨がりラジアル方向に配列されたスチールコード
からなるカーカス14を備えている。
【0019】カーカス14の半径方向外側には、互いに
交差する複数のベルトからなるベルト層16が配置され
ており、ベルト層の半径方向外側には、トップトレッド
18が配置されている。また、カーカス16の軸方向外
側は、サイドトレッド20が配置されている。
交差する複数のベルトからなるベルト層16が配置され
ており、ベルト層の半径方向外側には、トップトレッド
18が配置されている。また、カーカス16の軸方向外
側は、サイドトレッド20が配置されている。
【0020】カーカス14のタイヤ内側には、インナー
ライナー22が配設されている。図3に示すように、イ
ンナーライナー22は、従来と同様に2種類の性質の異
なるゴムから構成されており、内層22Aは空気透過性
を抑制する機能を有しており、外層22Bはカーカス1
4のプライコードとの接着性を保証し、かつ内圧保持特
性をその機能としている。
ライナー22が配設されている。図3に示すように、イ
ンナーライナー22は、従来と同様に2種類の性質の異
なるゴムから構成されており、内層22Aは空気透過性
を抑制する機能を有しており、外層22Bはカーカス1
4のプライコードとの接着性を保証し、かつ内圧保持特
性をその機能としている。
【0021】インナーライナー22は、全部で8層から
なっている。内層22Aは内層ゴムシート24の3層か
らなり、本実施例では、内層22Aのゴムゲージが7.
5mmである。一方、外層22Bは、外層ゴムシート26
の4層からなり、本実施例の外層22Bのゴムゲージが
11.1mmである。
なっている。内層22Aは内層ゴムシート24の3層か
らなり、本実施例では、内層22Aのゴムゲージが7.
5mmである。一方、外層22Bは、外層ゴムシート26
の4層からなり、本実施例の外層22Bのゴムゲージが
11.1mmである。
【0022】次に、本実施例の建設車両用空気入りタイ
ヤ10の製造手順の一例を説明する。
ヤ10の製造手順の一例を説明する。
【0023】本実施例の建設車両用空気入りタイヤ10
の生タイヤは、従来の建設車両用空気入りタイヤと同様
に、所定の成形ドラムにて形成される。
の生タイヤは、従来の建設車両用空気入りタイヤと同様
に、所定の成形ドラムにて形成される。
【0024】先ず、タイヤ成形ドラム(図示せず)の巻
き付け長さに合わせて生の内層ゴムシート22A及び生
の外層ゴムシート22Bをそれぞれ所定長に切断する。
この際、内層ゴムシート22A(又は外層ゴムシート2
2B)の長手方向(矢印A方向)端部を所定角度θで斜
めに切断する(図1参照)。なお、本実施例では、内層
ゴムシート22A(又は外層ゴムシート22B)の長手
方向端部の切断角度θが35°である。
き付け長さに合わせて生の内層ゴムシート22A及び生
の外層ゴムシート22Bをそれぞれ所定長に切断する。
この際、内層ゴムシート22A(又は外層ゴムシート2
2B)の長手方向(矢印A方向)端部を所定角度θで斜
めに切断する(図1参照)。なお、本実施例では、内層
ゴムシート22A(又は外層ゴムシート22B)の長手
方向端部の切断角度θが35°である。
【0025】次に、2枚の内層ゴムシート22Aを長手
方向(成形ドラムに巻き付けた際のタイヤ周方向に相
当)に所定寸法L(好ましい範囲は10〜50mm。本実
施例では30mm)ずらして重ね合わせ、長手方向両端部
に階段状接合部28を形成する。重ね合わせに際にして
は、ローラー等で両者を押し付けながら空気が入り込ま
ないように注意して重ね合わせる。
方向(成形ドラムに巻き付けた際のタイヤ周方向に相
当)に所定寸法L(好ましい範囲は10〜50mm。本実
施例では30mm)ずらして重ね合わせ、長手方向両端部
に階段状接合部28を形成する。重ね合わせに際にして
は、ローラー等で両者を押し付けながら空気が入り込ま
ないように注意して重ね合わせる。
【0026】重ね合わされた2枚の内層ゴムシート22
Aをタイヤ成形ドラムの所定位置に巻き付け、一方の階
段状接合部28と他方の階段状接合部28とを突き合わ
せて接合し、接合部30を形成する(図3参照)。
Aをタイヤ成形ドラムの所定位置に巻き付け、一方の階
段状接合部28と他方の階段状接合部28とを突き合わ
せて接合し、接合部30を形成する(図3参照)。
【0027】同様にして、内層ゴムシート22Aと外層
ゴムシート22Bとを長手方向に所定寸法Lずらして重
ね合わせ、長手方向両端部に階段状接合部28を形成す
る。重ね合わされた内層ゴムシート22Aと外層ゴムシ
ート22Bを前述したタイヤ成形ドラム上の内層ゴムシ
ート22Aの上に巻き付け、前述と同様にして一方の階
段状接合部28と他方の階段状接合部28とを突き合わ
せて接合し、接合部30(図3では図示せず)を形成す
る。
ゴムシート22Bとを長手方向に所定寸法Lずらして重
ね合わせ、長手方向両端部に階段状接合部28を形成す
る。重ね合わされた内層ゴムシート22Aと外層ゴムシ
ート22Bを前述したタイヤ成形ドラム上の内層ゴムシ
ート22Aの上に巻き付け、前述と同様にして一方の階
段状接合部28と他方の階段状接合部28とを突き合わ
せて接合し、接合部30(図3では図示せず)を形成す
る。
【0028】次に、2枚の外層ゴムシート22Bを長手
方向に所定寸法Lずらして重ね合わせ、これを2組用意
し、1組目を巻き付けの終了した外層ゴムシート22B
の上に巻き付け、その後に2組目を巻き付ける。これら
の場合にも、前述と同様にして一方の階段状接合部28
と他方の階段状接合部28とを突き合わせて接合し、接
合部30(図3では図示せず)を形成する。
方向に所定寸法Lずらして重ね合わせ、これを2組用意
し、1組目を巻き付けの終了した外層ゴムシート22B
の上に巻き付け、その後に2組目を巻き付ける。これら
の場合にも、前述と同様にして一方の階段状接合部28
と他方の階段状接合部28とを突き合わせて接合し、接
合部30(図3では図示せず)を形成する。
【0029】以上によって、生のインナーライナー22
の成形ドラム上の貼り付けが終了する。
の成形ドラム上の貼り付けが終了する。
【0030】なお、一方の階段状接合部28と他方の階
段状接合部28とを接合することによって形成される接
合部30は、タイヤ周方向に均等配分することが好まし
い。
段状接合部28とを接合することによって形成される接
合部30は、タイヤ周方向に均等配分することが好まし
い。
【0031】以後は、通常の空気入りタイヤの製造方法
に従ってカーカス、ビードコア、トレッド等を取り付け
て生タイヤを完成させ、所定の加硫工程を経て製品タイ
ヤとする。
に従ってカーカス、ビードコア、トレッド等を取り付け
て生タイヤを完成させ、所定の加硫工程を経て製品タイ
ヤとする。
【0032】このように、本実施例では複数層からなる
インナーライナー22を形成する際に、階段状接合部2
8を形成してから接合するようにしたので、ゴムシート
の端部を伸ばしてオーバーラップ接合する従来方法のよ
うに成型者の経験(テクニック)や感に頼ることなく端
部同士を容易に接合するとができる。また、ゴムシート
の端部を伸ばして接合することがないので、接合する際
のエアーの入り込みが殆どなく、接合部分30のエアー
入りを大幅に低減することができる。
インナーライナー22を形成する際に、階段状接合部2
8を形成してから接合するようにしたので、ゴムシート
の端部を伸ばしてオーバーラップ接合する従来方法のよ
うに成型者の経験(テクニック)や感に頼ることなく端
部同士を容易に接合するとができる。また、ゴムシート
の端部を伸ばして接合することがないので、接合する際
のエアーの入り込みが殆どなく、接合部分30のエアー
入りを大幅に低減することができる。
【0033】さらに、無理に端部を伸ばしてオーバーラ
ップさせる必要がないので、接合部分30が凸状になら
ず、タイヤ周方向の重量バランスが崩れる虞もなくな
る。これによって、接合部分30の凹凸による製品タイ
ヤの重量バランス不良、ユニフォミティー不良を大幅に
低減することができ、これらによる高速走行時等の振動
発生を減少させることができる。また、不良タイヤが少
なくなり、歩留りが向上するため、材料、手間等の無駄
を大幅に減少させることが可能となる。
ップさせる必要がないので、接合部分30が凸状になら
ず、タイヤ周方向の重量バランスが崩れる虞もなくな
る。これによって、接合部分30の凹凸による製品タイ
ヤの重量バランス不良、ユニフォミティー不良を大幅に
低減することができ、これらによる高速走行時等の振動
発生を減少させることができる。また、不良タイヤが少
なくなり、歩留りが向上するため、材料、手間等の無駄
を大幅に減少させることが可能となる。
【0034】なお、本実施例では、ゴムシートを予め2
枚重ね合わせて端部同士を接合したが、本発明はこれに
限らず、ゴムシートは予め3枚以上重ね合わせるように
してもよい。
枚重ね合わせて端部同士を接合したが、本発明はこれに
限らず、ゴムシートは予め3枚以上重ね合わせるように
してもよい。
【0035】また、本実施例では、インナーライナーを
例として本発明の説明をしたが、インナーライナー以外
のゴムシートを積層する場合にも本発明を適用すること
ができる。
例として本発明の説明をしたが、インナーライナー以外
のゴムシートを積層する場合にも本発明を適用すること
ができる。
【0036】(試験例)以下の表1には、本発明の建設
車両用空気入りタイヤの製造方法によって製造された建
設車両用空気入りタイヤ及び従来の方法によって製造さ
れた建設車両用空気入りタイヤの、エアー入り割合、ユ
ニフォミティー不良率及びアンバランス不良率を比較し
た評価が示されている。
車両用空気入りタイヤの製造方法によって製造された建
設車両用空気入りタイヤ及び従来の方法によって製造さ
れた建設車両用空気入りタイヤの、エアー入り割合、ユ
ニフォミティー不良率及びアンバランス不良率を比較し
た評価が示されている。
【0037】評価は実施例タイヤ及び従来タイヤをそれ
ぞれ製造した際に、エアー入り不良、ユニフォミティー
不良及びバランス不良がそれぞれ何%の割合で発生した
かを調べ、従来タイヤを100とする指数表示で表し
た。なお、数値は小さいほど良い。
ぞれ製造した際に、エアー入り不良、ユニフォミティー
不良及びバランス不良がそれぞれ何%の割合で発生した
かを調べ、従来タイヤを100とする指数表示で表し
た。なお、数値は小さいほど良い。
【0038】
【表1】
【0039】上記表1の結果からも、本発明の建設車両
用空気入りタイヤの製造方法によって製造された建設車
両用空気入りタイヤは、従来の製造方法によって製造さ
れた建設車両用空気入りタイヤよりも、エアー入り、ユ
ニフォミティー及びバランスの不良発生率を大幅に少な
くできることが分かる。
用空気入りタイヤの製造方法によって製造された建設車
両用空気入りタイヤは、従来の製造方法によって製造さ
れた建設車両用空気入りタイヤよりも、エアー入り、ユ
ニフォミティー及びバランスの不良発生率を大幅に少な
くできることが分かる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
建設車両用空気入りタイヤは上記構成としたので、製品
エア入りが極めて少なく、バランス及びユニフォミティ
に優れ、走行時の振動を大幅に低減できるという優れた
効果を有する。
建設車両用空気入りタイヤは上記構成としたので、製品
エア入りが極めて少なく、バランス及びユニフォミティ
に優れ、走行時の振動を大幅に低減できるという優れた
効果を有する。
【0041】また、請求項2に記載の建設車両用空気入
りタイヤの製造方法は上記の方法としたので、ゴムシー
トの接合が容易であり、さらに製品エア入りを減少させ
ると共にタイヤアンバランス及びタイヤユニフォミティ
を改良できるという優れた効果を有する。
りタイヤの製造方法は上記の方法としたので、ゴムシー
トの接合が容易であり、さらに製品エア入りを減少させ
ると共にタイヤアンバランス及びタイヤユニフォミティ
を改良できるという優れた効果を有する。
【図1】重ね合わされた内層ゴムシートの端部近傍を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る建設車両用空気入りタ
イヤの子午線に沿った断面図である。
イヤの子午線に沿った断面図である。
【図3】インナーライナーの拡大断面図である。
【図4】従来の方法によって接合されたゴムシートの接
合部分を示す断面図である。
合部分を示す断面図である。
10 建設車両用空気入りタイヤ 22A 内層ゴムシート 22B 外層ゴムシート22B 28 階段状接合部 30 接合部
Claims (2)
- 【請求項1】 タイヤケースにゴム層を有する建設車両
用空気入りタイヤであって、 前記ゴム層は、予め2層以上積層接合された積層ゴムシ
ートを備え、 前記積層ゴムシートは、各層のゴムシートのタイヤ周方
向端部がテーパー状とされると共にタイヤ周方向にオフ
セットされてタイヤ周方向両端部に階段状接合部が形成
され、前記階段状接合部同士が接合されて接合部が形成
されていることを特徴とする建設車両用空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項2】 タイヤケースのゴム層を形成するに際
し、ゴムシートをタイヤ周方向に沿って巻き付け、前記
ゴムシートのタイヤ軸方向端部同士を接合して接合部を
形成する建設車両用空気入りタイヤの製造方法であっ
て、 前記ゴムシートを予め2層以上積層接合し、それぞれの
ゴムシートのタイヤ周方向端部をテーパー状とすると共
にタイヤ周方向にオフセットさせて前記2層以上積層接
合したゴムシートのタイヤ周方向両端部に階段状接合部
を形成し、 前記階段状接合部同士を接合して接合部を形成すること
を特徴とする建設車両用空気入りタイヤの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5186400A JPH0740459A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 建設車両用空気入りタイヤ及び建設車両用空気入りタイヤの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5186400A JPH0740459A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 建設車両用空気入りタイヤ及び建設車両用空気入りタイヤの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740459A true JPH0740459A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16187748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5186400A Pending JPH0740459A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 建設車両用空気入りタイヤ及び建設車両用空気入りタイヤの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740459A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008254575A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2010167829A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
JP2010221571A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ |
WO2014021036A1 (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-06 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法 |
JP2016101753A (ja) * | 2015-11-02 | 2016-06-02 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法 |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP5186400A patent/JPH0740459A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008254575A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
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CN104507667A (zh) * | 2012-07-31 | 2015-04-08 | 横滨橡胶株式会社 | 充气轮胎的制造方法 |
JP2016101753A (ja) * | 2015-11-02 | 2016-06-02 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法 |
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