JPH0740265B2 - 仮名漢字変換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はワードプロセッサ等に用いられる仮名漢字変換
装置に関するものである。

従来の技術 従来より仮名文字列を入力すると、入力された仮名文字
に対応する漢字文字列を出力する仮名漢字変換装置がワ
ードプロセッサ等に用いられている。このような仮名漢
字変換装置は仮名文字列が入力されると、辞書データが
記憶されている辞書記憶手段をアクセスし、入力された
仮名文字列に対応するデータを辞書記憶手段より読み出
すようにしている。そして１つの仮名文字列に対して複
数の同音異義語がある場合は、頻繁に用いられると思わ
れる順に同音異義語の漢字文字列を並べておき、その順
に候補を出力する。また１度用いられた漢字文字列は同
音異義語内の順位が先頭になるように並べかえられる学
習機能を有するものもある。

発明が解決しようとする問題点 例えば「ぜんしゃ」という仮名文字列に対して「前者」
という単語が選択されたとすると、同一の文章の中で
「こうしゃ」という仮名文字列が入力された場合は単語
としては「後者」が選択される可能性が高いということ
ができる。しかしながら以上のような従来のかな漢字変
換装置は、同一の同音異義語の間では学習機能があるも
のの、ある同音異義語の学習機能と他の同音異義語の学
習機能との間には全く関連がなかった。このため従来の
かな漢字変換装置は同一の文章内で仮名文字列「ぜんし
ゃ」に対して「前者」が選択された後で、仮名文字列
「こうしゃ」が入力されたような場合であっても「校
舎」や「公社」等が変換の第１候補にあがってくる場合
があった。

本発明は、以上のような問題に鑑み、操作性が向上した
使い勝手のよい仮名漢字変換装置を提供することを目的
とする。

問題点を解決するための手段 本発明は、仮名文字列データを入力する入力手段と、 上記仮名文字列データに対応する漢字データを検索可能
に格納し、上記対応する複数の漢字データがそれぞれ優
先度をもって格納されている辞書記憶手段と、入力され
た仮名文字列データを基に検索された上記対応する複数
の漢字データを、優先度に従って変換候補として表示す
る表示手段とを備え、表示手段に変換候補として表示さ
れた複数の漢字データのうちの１つが指定されることに
よりその変換が確定し、かつその指定された漢字データ
の優先度を最も高くするようになっている仮名漢字変換
装置であって、漢字データとその漢字データと対をなす
漢字データとを対応させて格納する対熟語テーブルと、
辞書記憶手段に格納されている漢字データの優先度を最
も高くする辞書更新手段と、対熟語テーブル上にて上記
指定された漢字データと対をなす漢字データの有無を判
断し、上記対をなす漢字データが有る場合には、辞書更
新手段により、上記対をなす漢字データと同一の辞書記
憶手段に格納されている漢字データについてその優先度
を最も高くするように制御する制御手段を有して構成さ
れている。

作用 以上の構成により、本発明においては、仮名漢字変換機
能により変換された漢字と対をなす漢字の優先順位が最
も高くなり、その対をなす漢字に対応する仮名が入力さ
れてその候補となる漢字が複数表示される際には、その
対をなす漢字が第１候補として表示される。

実施例 以下、本発明の実施例について図面に沿って詳細に説明
を行う。

第１図は本発明の仮名漢字変換装置の機能ブロック図で
ある。第１図において１はキーボード（入力手段）であ
り、制御手段２に接続されている。３は処理手順記憶手
段であり、キーボード１より入力された命令や仮名列に
基づいて制御手段２が動作する手順が記憶されている。
４は辞書記憶手段であり、仮名列に対する単語のデータ
が記憶されている。また辞書記憶手段４には、ある仮名
列に対応する単語が複数ある場合は使用頻度が高い順に
単語のデータが記憶されている。５は辞書更新手段であ
り辞書記憶手段に記憶されている単語データの順序を更
新する手段である。６は対単語テーブルであり、対をな
す単語のデータを記憶している。７は表示手段であり、
キーボード１より入力されたデータや仮名漢字変換され
た文字等を表示するものである。また上記のキーボード
１、処理手順記憶手段、辞書記憶手段４、辞書更新手段
５、単語対テーブル６、表示手段７はそれぞれ制御手段
２に接続されている。

第２図は本発明の仮名漢字変換装置のハードウエアのブ
ロック図である。１はキーボードであり、このキーボー
ド１はマイクロプロセッサよりなる中央処理装置２に接
続され、中央処理装置８には読み書き自在メモリ（以下
RAMと略す。）読み出し専用メモリ（以下ROMと略す。）
が接続されている。そしてROM10には中央処理装置８の
処理手順や辞書データおよび対単語データが記憶されて
いる。11はインターフェースであり、インターフェース
11を介して中央処理装置８に表示装置12およびプリンタ
13が接続されている。

本発明の仮名漢字変換装置は以上のように構成され、以
下その動作について第３図のフローチャートに沿って説
明する。

まず仮名漢字変換処理が介しすると、ステップ（ア）で
キーボード１よりの仮名文字列の入力を待つ。キーボー
ド１より仮名文字列の入力があると、入力された仮名文
字列に相当する単語を見付けるべく辞書記憶手段４を検
索する。ここで入力された仮名文字列に相当する同音異
義語が複数ある場合、辞書記憶手段４には使用頻度が高
いと思われる順に単語をならべて記憶している。単語が
見付かると、見付けた単語に相当する漢字文字列のうち
先頭に並べられている漢字文字列をステップ（ウ）で表
示する。表示された漢字文字列が同音異義語のなかで意
図するものでなかった場合、使用者は同音異義語の中で
目的の単語を選択し、ステップ（オ）に進み、辞書更新
手段５によって辞書記憶手段４の中の同音異義語の単語
の内、使用者が選択した単語が先頭に来るよう並び替え
られる。次にステップ（カ）に進み、選択された単語が
対をなす単語を有する単語、即ち対単語かどうか対単語
テーブル６を見て判断する。もし対単語でないならば、
ステップ（ク）の表示に進むが、もし対単語であった場
合は選択された単語の対をなす単語の記憶されている辞
書を辞書更新手段５によって更新し、ステップ（ク）の
表示に進む。ステップ（ク）では選択された単語を表示
手段７に表示する。

本発明の仮名漢字変換装置は以上のように動作するた
め、例えば「ぜんしゃ」という仮名列に対して「前者」
という単語が選択された場合、「こうしゃ」の同音異義
語が記憶されている辞書の中で「後者」が先頭に並び替
えられる。

発明の効果 本発明の仮名漢字変換装置は、以上のように構成され、
仮名漢字変換機能により変換された漢字と対をなす漢字
の優先順位が最も高くなり、その対をなす漢字に対応す
る仮名が入力されてその候補となる漢字が表示される際
には、その対をなす漢字が第１候補として表示されるた
め、高い操作性にして極めて使い勝手が良いという効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の仮名漢字変換装置の１実施例における
機能を示すブロック図、第２図は同結線状態を示すブロ
ック図、第３図は同動作を示すフローチャートである。 １……キーボード、２……制御手段 ３……処理手順記憶手段、４……辞書記憶手段 ５……辞書更新手段、６……対単語テーブル ７……表示手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】仮名文字列データを入力する入力手段と、 上記仮名文字列データに対応する漢字データを検索可能
   に格納し、上記対応する複数の漢字データがそれぞれ優
   先度をもって格納されている辞書記憶手段と、 入力された仮名文字列データを基に検索された上記対応
   する複数の漢字データを、優先度に従って変換候補とし
   て表示する表示手段とを備え、 前記表示手段に変換候補として表示された複数の漢字デ
   ータのうちの１つが指定されることによりその変換が確
   定し、かつその指定された漢字データの優先度を最も高
   くするようになっている仮名漢字変換装置であって、 漢字データとその漢字データと対をなす漢字データとを
   対応させて格納する対熟語テーブルと、 前記辞書記憶手段に格納されている漢字データの優先度
   を最も高くする辞書更新手段と、 前記対熟語テーブル上にて上記指定された漢字データと
   対をなす漢字データの有無を判断し、上記対をなす漢字
   データが有る場合には、前記辞書更新手段により、上記
   対をなす漢字データと同一の前記辞書記憶手段に格納さ
   れている漢字データについてその優先度を最も高くする
   ように制御する制御手段を有することを特徴とする仮名
   漢字変換装置。