JPH0731315Y2

JPH0731315Y2 - 電子機器

Info

Publication number: JPH0731315Y2
Application number: JP1989105796U
Authority: JP
Inventors: 雅治塩谷
Original assignee: Casio Computer Co Ltd
Current assignee: Casio Computer Co Ltd
Priority date: 1989-09-08
Filing date: 1989-09-08
Publication date: 1995-07-19
Anticipated expiration: 2004-09-08
Also published as: JPH0344745U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、辞書機能を有する電子機器に関する。

［従来の技術］最近、例えば、英語の単語を入力すると、それに対する
意味や関連語などを電子的にサーチして出力するような
辞書機能を有する電子機器が実用化されている。

ところで、このような辞書機能を有するものも、１つの
単語に対して、意味や関連語などの辞書データを出力す
るに止まるものであった。

［考案が解決しようとする課題］ところが、特に英語などにおいては、複数語（idiom）
で特有の意味を持つことが多く、従来の辞書機能では、
このような複数語に対する意味や関連語などの辞書デー
タを出力することはできなかった。

本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、複数語に
対しても略語をサーチすることができる辞書機能を有す
る電子機器を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］本考案は、単語を入力する単語入力手段と、この単語入
力手段より入力された複数の単語からなる文字列を記憶
する文字列記憶手段と、文字列およびこの文字列に対応
した略語を多数記憶した略語記憶手段と、前記文字列記
憶手段に記憶された複数の単語のうち１つを指示する単
語指定手段と、この単語指定手段によって上記文字列記
憶手段に記憶されている単語の１つが指定された際に、
この指定された単語を含む前Ｎ個の単語で構成された文
字列と同一の文字列を前記略語記憶手段から検索し対応
した略語データを読み出す第１の検索手段と、この第１
の検索手段によって上記略語記憶手段から対応した略語
データが検索されない場合指定単語をＮ−１して再度該
当略語データを検索し指定単語が１になるまで該当略語
データの検索を繰り返す第２の検索手段と、前記第１お
よび第２の検索手段により検索された該当概略語データ
を表示する表示手段とにより構成している。

〔作用〕

本考案によれば、複数の単語からなる文字列の単語の１
つを指定するのみで、連続する複数単語より対応した略
語データを検索することができ、しかも該当略語データ
が検索されないと指定単語が１になるまで該当略語デー
タの検索を繰り返すようになるので、有効な単語数を自
動的に選択しながら複数単語に対する略語サーチを確実
に行うことができることになる。

［実施例］以下、本考案の一実施例を図面にしたがい説明する。

第１図は同実施例の回路構成を示すものである。図にお
いて、１はキー入力部で、このキー入力部１は、辞書サ
ーチのための「辞書」キー1a、略語サーチのための「略
語」キー1b、カーソル移動用の「←」キー1c、「→」キ
ー1dおよび図示しないアルファベットキーなどの文字キ
ーを有している。

そして、このキー入力部１からのキー入力データは、制
御部２に送られる。この制御部２は、ROMからなるもの
で、予め各回路を制御するためのプログラムを記憶して
いる。この場合、制御部２は、テキストバッファ３、ポ
インタ制御部４、辞書メモリ５、略語メモリ６、表示部
７に制御指令を与えるようになっている。

テキストバッファ３は、キー入力部１の文字キーにより
入力される文字データをポインタ制御部４のポインタに
したがって書込むようにしている。また、テキストバッ
ファ３には、単語切出部８およびスペース検出部９を接
続している。単語切出部８は、表示部７上に表示された
単語列の一部をカーソルにより指示すると、テキストバ
ッファ３の内容に基づいてカーソル指示のあった単語を
含む複数（辞書サーチの場合は２単語、略語サーチの場
合はカーソル指示のあった単語から前方５単語）の指定
単語をスペース検出部９によりスペースで区切りながら
切り出し、これをサーチ語としてサーチ部10に与えるよ
うにしている。サーチ部10は、指定単語に基づいて辞書
メモリ５または略語メモリ６より該当データをサーチす
るようにしている。ここで、辞書メモリ５は、１単語お
よび２単語の見出し語に対応した意味、用法などの辞書
データが記憶されている。また、略語メモリ６は、最大
５単語で構成される見出し語に対応した略語データおよ
び略語に対応した複数単語データを記憶している。

次に、以上のように構成した実施例の動作を説明する。

いま、第３図に示すように表示部７上に「AA BB CC hol
d forth DD EE」の単語列が表示されているものとし、
この状態から、「forth」の「ｈ」をカーソルで指示
し、さらにキー入力部１の「辞書」キー1aを操作する
と、第２図に示すフローチャートが実行される。この場
合、「辞書」キー1aの操作によりステップA1はYESとな
り、ステップA2に進み、辞書メモリ５が選択される。そ
して、ステップA3に進む。

ステップA3では、テキストバッファ３の内容に基づいて
カーソル指示のあった単語「forth」とその前の単語「h
old」が単語切出部８により切り出され、指定単語とし
てサーチ部10に与えられ、これら２語により辞書メモリ
５に対するサーチが行われる。そして、該当データがあ
ってステップA4でYESと判断されると、ステップA5に進
み、第４図に示すように辞書データの表示が行われ、処
理を終了する。

一方、該当データがなく、ステップA4でNOと判断される
と、ステップA6に進む。ステップA6では、今度は、カー
ソル指示のあった単語「forth」のみがテキストバッフ
ァ３より切り出され、サーチ語としてサーチ部10に与え
られ、この１語により辞書メモリ５に対するサーチが行
われる。そして、該当データがあってステップA7でYES
と判断されると、ステップA5に進み、辞書の内容データ
の表示が行われる。しかし、該当データがなく、ステッ
プA7でNOと判断されると、ステップA8に進み、「not fo
und」のメッセージ表示が行われ、処理を終了する。

次に、第５図に示すように表示部７上に「He is a memb
er of American Association of Engineers」の単語列
が表示されているものとし、この状態から、「Engieer
s」の「ｉ」をカーソルで指示し、さらにキー入力部１
の「略語」キー1bを操作すると、第２図に示すフローチ
ャートが実行される。この場合、「略語」キー1bの操作
により、ステップA1でNO、ステップA9でYESとなり、ス
テップA10に進み、略語メモリ６が選択される。そし
て、ステップA11に進む。

ステップA11では、図示しないカウンタ値ｎを「５」に
設定する。そして、ステップA12に進み、テキストバッ
ファ３の内容に基づいて、カーソル指示のあった単語か
ら前方５単語（ここでは、「of American Association
of Engineers」）が単語切出部８により切り出され、指
定単語としてサーチ部10に与えられ、これら５語により
略語メモリ６に対するサーチが行われる。この場合、該
当データがなく、ステップA13でNOと判断されると、ス
テップA14に進み、カウンタ値ｎを−１して「４」と
し、次のステップA15でｎ＝０でないことを確認した
後、ステップA12に戻され、今度は、カーソル指示のあ
った単語から前方４単語（ここでは、「American Assoc
iation of Engineers」）が単語切出部８により切り出
され、サーチ部10に与えられ、これら４語により略語メ
モリ６に対するサーチが行われる。この場合、該当デー
タが略語メモリ６に存在すると、ステップA13でYESと判
断され、ステップA16に進み、第４図に示すように概略
データ「Ａ・Ａ・Ｅ」の表示が行われ、処理を終了す
る。

ここで、該当データが依然として見付からず、ステップ
A13でNOと判断されると、さらにステップA14でカウンタ
値ｎが−１され、上述したと同様な動作が繰り返され、
その後、ステップA15でｎ−０でYESが判断されると、ス
テップA17に進み、「not found」のメッセージ表示が行
われ、処理を終了する。

なお、表示部７に略語「Ａ・Ａ・Ｅ」が表示されてい
て、このうちの１文字をカーソルで指示し、さらにキー
入力部１の「略語」キー1bを操作した場合は、１単語と
してサーチし、該当データ「American Association of
Engineers」を出力するようになる。

なお、本発明は上記実施例にのみ限定されず、要旨を変
更しない範囲で適宜変形して実施できる。例えば、上述
した実施例では、辞書サーチの場合、カーソル指示のあ
った単語とその前の単語を用いて辞書をサーチするよう
にしたが、カーソル指示のあった単語の後ろの単語を用
いてもよく、また、単語数も２語以上を用いてもよい。
また、上述した実施例では、略語サーチの場合、カーソ
ル指示のあつた単語から前方５単語を用いて略語をサー
チするようにしたが、カーソル指示のあった単語の後
ろ、または前後の単語を用いてもよく、また、単語数も
５語以外に設定してもよい。

［考案の効果］本考案によれば、複数の単語からなる文字列の単語の１
つを指定するのみで、連続する複数単語より対応した略
語データを検索することができ、しかも該当略語データ
が検索されないと指定指定単語が１になるまで該当略語
データの検索を繰り返すようになるので、有効な単語数
を自動的に選択しながら複数単語に対する略語サーチを
確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例回路構成を示すブロック図、
第２図は同実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト、第３図乃至第６図は同実施例の表示部での表示例を
示す図である。１……キー入力部、２……制御部、３……テキストバッ
ファ、５……辞書メモリ、６……略語メモリ、７……表
示部、８……単語切出部、９……スペース検出部、10…
…サーチ部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】単語を入力する単語入力手段と、この単語入力手段より入力された複数の単語からなる文
字列を記憶する文字列記憶手段と、文字列およびこの文字列に対応した略語を多数記憶した
略語記憶手段と、前記文字列記憶手段に記憶された複数の単語のうち１つ
を指示する単語指定手段と、この単語指定手段によって上記文字列記憶手段に記憶さ
れている単語の１つが指定された際に、この指定された
単語を含む前Ｎ個の単語で構成された文字列と同一の文
字列を前記略語記憶手段から検索し対応した略語データ
を読み出す第１の検索手段と、この第１の検索手段によって上記略語記憶手段から対応
した略語データが検索されない場合指定単語をＮ−１し
て再度該当略語データを検索し指定単語が１になるまで
該当略語データの検索を繰り返す第２の検索手段と、前記第１および第２の検索手段により検索された該当概
略語データを表示する表示手段とを具備したことを特徴
とする電子機器。