JP2593433B2

JP2593433B2 - 文字処理装置

Info

Publication number: JP2593433B2
Application number: JP60037375A
Authority: JP
Inventors: 和範有馬
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1985-02-28
Filing date: 1985-02-28
Publication date: 1997-03-26
Anticipated expiration: 2012-03-26
Also published as: JPS61198358A

Description

【発明の詳細な説明】［技術分野］本発明は、仮名漢字変換などのように所定の種類の文
字からなる文字列を対応する種類の文字を含む文字列に
変換する機能を有する日本語ワードプロセッサなどのよ
うな文字処理装置に関する。

［従来技術］従来、この種の文字処理装置においては、漢字に変換
する読み仮名の入力の際に、一般に漢字に変換する旨を
示すファンクションキーを同時に入力をしなければなら
なかった。例えば、第１図で示す「今日は良い天気でし
ょうか」の文章を入力する際には、キー操作として、
「漢字始め／終り」＋「き」「ょ」「う」＋「漢字始め
／終り」＋「は」＋「漢字始め／終り」＋「よ」＋「漢
字始め／終り」＋「い」＋……と、漢字に変換する部分
を「漢字始め／終り」キーで挟んでやらないといけない
といった方式があるが、キー操作が煩雑となって非常に
面倒であった。

他方、漢字の読み仮名を入力して、その後、すぐ漢字
に変換する手段をとらないと、次の入力ができない方式
のものもあった。例えば、第１図の例の場合では、
「き」「ょ」「う」＋「次候補」＋……と入力する必要
があり、操作者の必要な漢字「今日」が出てくるまで、
何度でも「次候補」キーを押し続けなければならなかっ
た。この方式は一連の文字列（文章）の入力途中で、漢
字に変換しなければ、次の文字が入力できないので、思
考が一時中断するといった欠点を有していた。

そこで、入力された読み仮名は一応全て漢字に変換し
得ると仮定して一括変換処理をするキー入力方式が提案
されている。例えば、第１図の文章の入力の際に、「き
ょうはよいてんきでしょうか。」と全部読み仮名でキー
入力すると、これらの仮名文章は全て被変換文字列と見
做され、続いて漢字変換範囲を決める指令（トリガー）
となる「変換サーチ」キーを押下すれば、予め装置内に
設けた読み仮名に対応する漢字辞書（以下、辞書と称す
る）をアクセスして、被変換文字列の初めの文字から検
索し、漢字に変換し得る読み仮名の最長の文字までカー
ソルを飛ばすという処理を行う。

第２図には、その時の表示画面上の表示状態を示す。
本図において、アッパライン21とアンダーライン22とで
挟まれた文字列は、まだ変換処理が終了していない未変
換文字列とする。23はカーソルの位置を示し、このとき
の被変換文字範囲は未変換文字列の先頭から連続してカ
ーソル位置23の未変換文字までとする。すなわち第２図
の場合では、「きょうは」までが被変換文字範囲とな
る。

このように、「は」の文字にカーソル23が飛んだの
は、辞書内に「きょうは」を読みとする漢字、例えば、
「教派」という漢字が存在する為である。続いて、再度
「変換／サーチ」キーのキー入力を行うと第３図（Ａ）
に示すように「きょうは」選択文字となり、それと同時
に、「よ」から始まる漢字の読みに対応する漢字を辞書
をアクセスしながら検索する。辞書内に「よい」に対応
する漢字が見つかったらカーソルが第３図（Ａ）のよう
に「よい」の位置に飛ぶ。

続いて、「次候補」キーを押下する。「よい」に対す
る漢字「宵」が表示され第３図（Ｂ）に示す様な状態に
なる。さらに、続けて「次候補」キーを押し続ければ、
「よい」に対する漢字が次々表示画面に表示される。そ
うして、操作者の求める適切な漢字「良」が表示され、
そのとき「変換／サーチ」キーを押せば、被変換文字範
囲の文字は漢字変換されると同時に、再び辞書をアクセ
スして次の被変換範囲を決める。

第３図（Ｃ）はこのようにして「天気」までを仮名漢
字変換したときの表示状態を示す。上述の様に読み仮名
を基に辞書をアクセスして、次に漢字変換すべき被変換
文字範囲を決めるので、辞書に「弟子」の読み仮名があ
れば、符号33で示す位置にカーソルが来る。ところが、
未変換文字列「でしょうか」は、その平仮名のままで漢
字に変換しない文字列なので、平仮名が選択されるよう
にこのまま「変換／サーチ」キーを押し続け、すなわち
第３図（Ｄ）〜第３図（Ｆ）に示すように「変換／サー
チ」キーをその都度押し続けなけばならなく、また、そ
の度毎に辞書をアクセスに行くので、処理時間がかかっ
て遅くなるという欠点があった。すなわち、このような
従来の仮名漢字変換方式では、平仮名のままで良い場
合、特に助詞や接続詞など平仮名で出力したい場合には
次の位置へカーソルが移動するまで「変換／サーチ」キ
ーを押し続けなければならないというわずらわしい欠点
があった。

［目的］本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、その目
的は変換操作が簡便になり、操作時間が短縮される文字
処理装置を提供することにある。

上記目的を達成するため、本発明の文字処理装置は、
仮名文字を含む文字を入力する入力手段と、仮名文字列
を漢字仮名混じり文字列に変換する変換手段と、前記入
力手段より入力され、前記変換手段による変換前の仮名
文字と、前記変換手段による変換後の仮名文字及び仮名
文字以外の文字並びに記号を含む非被変換文字とを識別
して記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された変換
前の仮名文字、変換後の仮名文字及び仮名文字以外の文
字並びに記号からなる文字列を表示する表示手段と、該
表示手段により表示された文字列中の文字位置を指定す
るカーソル指定手段と、前記変換手段による変換の実行
を指示する変換指示手段と、該変換指示手段の指示に応
答して、前記カーソル指定手段により指定された位置の
文字が変換前の仮名文字であるかを判別する判別手段
と、該判別手段により変換前の仮名文字と判別された場
合、前記カーソル指定手段により指定された位置までの
未変換文字列と、該指定された位置以降、最初の前記非
被変換文字までの範囲の変換前の仮名文字列を一括して
変換対象とし、当該範囲外の文字列を変換対象外として
変換を実行するように、前記変換手段を制御する制御手
段とを有することを特徴とする。

［実施例］以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。

第４図は本発明装置の回路構成例を示す。ここで41は
文字処理装置全体の演算制御を行う中央処理装置（CP
U）、42はCPU41の第８図に示すような本発明に係る制御
手順を格納している記憶装置（PROM）、43は後述の第５
図に示すようなキーボードのような入力装置であり、CP
U41はPROM42の制御手順（プログラム）に従って各種制
御を行う。44は読み書き自在の記憶装置（RAM）であ
り、CPU41の作業領域や、入力装置42から入力した文字
情報の記憶領域（以下、文章ファイルと称する）漢字に
変換する為の辞書を記憶する辞書領域等を有する。ま
た、45は入力装置42からの入力情報の表示や、文字変換
等を表示する表示装置である。

第５図は第４図の入力装置42としてのキーボードのキ
ートップ部分のキー配置構成例を示す。ここで51は漢字
の読みを仮名またはローマ字で入力する文字キー群、52
は「変換／サーチ」キー、53は次候補キー、および54は
機能キーである。

上述のキーボード42の文字キー51から入力された文字
コードは、RAN44内の文字ファイル内では、第６図に示
すような３バイトで表現されるものとする。すなわち、
第６図の61は１バイトの修飾バイトであり、該当の文字
が変換対象文字として未だ選択されていない未選択文字
なら01h（但し、ｈは16進表示を示す）、選択された文
字なら00hがセットされるものとし、文字が入っていな
い状態では02hがセットされるものとする。また、62は
２バイトの文字を表わすJISコードとする。しかし、以
下の説明では62のJISコードを数値で表現すると説明が
難しくなるので、コードの代用として文字で表現するこ
ととする。

今、上述した第３図（Ｃ）に示す仮名漢字まじり文の
文書が入力されている時のRAM44内の文書ファイルの内
容を第７図（Ａ）に示す。第３図（Ｃ）に示すように、
文章「でしょうか」はまだ漢字選択のための処理が処さ
れていない未選択文字なので、修飾バイトは全て01hで
ある。また本実施例ではカーソルの文書ファイルでの位
置を示すカーソルレジスタCPAを、第４図の記憶装置（R
AM）44内に設けているものとする。第３図（Ｃ）でのレ
ジスタCPAの示すアドレス位置は未選択文字の先頭の文
字「し」の位置71である。また、被変換文字範囲を示す
カーソルの存在する未変換文字列を、次の非被変換文字
まで一括変換するためのトリガ信号は、「機能」キー54
と「変換／サーチ」キー52とを同時押下することにより
発生するものとする。

上述の非被変換文字は、修飾バイトがOChのもの、す
なわち、句読点「。」，「、」や記号「；」，「？」、
アルファベット文字「Ａ」〜「Ｚ」，スペース、また既
に変換された変換文字、片仮名文字、および記憶領域に
文字がないもの（つまり修飾バイトが02hのもの）とす
る。既に変換された文字か否かは、選択文字を示す修飾
バイト00hで判断できる。さらに非被変換文字は未選択
文字でない文字であるから、修飾バイトが01hか否か
で、その判別は容易にできる。また、被変換文字範囲の
最初の文字の位置を示すカソードレジスタCAをRAM44に
設けているものとする。

次に、以上の構成において、本発明装置の動作例を第
８図のフローチャートを参照して説明する。

まず、変換／サーチキー52と機能キー54との同時押下
であるか否かを判断する（ステップS1）。このとき、両
キー52,54の押下がない時には、ステップS2へ進み、入
力キーに応じた他の文字処理を行う。同キー52と54の同
時押下があった場合には、カーソルレジスタCPAで示さ
れるアドレス位置の文字、つまり表示中のカーソル上の
文字が未選択文字か否かを判断する（ステップS3）。こ
の判断は該当文字の修飾バイトが01hか否かで判断す
る。修飾バイトが01hでないとき、すなわち、非被交換
文字や文字がないときには、一括文字変換処理をしない
ので、上述のステップS2へ移行し、他の文字処理を行
う。

ステップS3で未選択文字であると判定したときにはレ
ジスタCPAの値をレジスタCAに格納し（ステップS4−
１）、次に、CAのアドレス値を−１減算して（ステップ
S4−２）、その減算されたレジスタCAで示される文字の
修飾バイトが01hか否かを再び判断する（ステップS4−
３）。ステップS4−３の判断がYES（肯定判定）のとき
には、再びステップS4−２に戻って上述の処理を繰り返
す。一方、ステップS4−３の判断がNO（否定判定）のと
きには、CAのアドレス値を＋１加算する（ステップS4−
４）。これにより、CAは、未選択文字列の最初の文字を
示すようになる。次に、レジスタCPAのアドレス値を＋
１加算して（ステップS5）、その加算されたレジスタCP
Aで示される文字の修飾バイトが01hか否かを再び判断す
る（ステップS6）。ステップS6がYES（肯定判定）のと
きには再びステップS5に戻って上述の処理を繰り返す。

このようにレジスタCPAを＋１づつ順次加算して、その
レジスタCPAの示す文字が未選択文字か否かを判断する
事により、一括変換する文字範囲が決められる。例え
ば、第７図（Ａ）のアドレス71の位置にカーソルレジス
タCPAがある時の修飾バイトは、01hなのでレジスタCPA
を＋１加算して、アドレス72をレジスタCPAが示すよう
になる。この時も修飾バイトは01hなので、同様の処理
を繰り返す。その後にレジスタCPAがアドレス75の文字
「。」を示す時には、修飾バイトは非被変換文字を示す
00hなので、上述のステップS6はNO（否定判定）とな
り、処理は次のステップS7へと進む。

ステップS7ではレジスタCAが示す文字からレジスタCP
Aの示す文字の１つ前（CPA−１）の文字迄、仮名漢字変
換処理を一度に行う。この処理を終了した後で、第７図
（Ｂ）に示すように、レジスタCAからレジスタCPAの示
す文字まで修飾バイトを00hにする。このとき、表示装
置45の画面表示上では、第３図（Ｃ）から一度に第３図
（Ｆ）の状態へと変化する。

なお、第３図（Ｃ）と同一文書例で第９図の文書ファ
イルの状態の場合に、変換／サーチキー52と機能キー54
の同時押下がされた場合にも、第８図の処理手順により
一度に第３図（Ｆ）の表示状態に変換される。従って、
本実施例によれば変換／サーチキー52を押す回数が減
り、キー入力操作が簡便になる。

また、本実施例では、一括変換指示を２つのキーの同
時押下で行っていたが、独立した１つのキーを設けて
も、本発明の要旨を損うものでなく、さらに一括変換操
作がやり易くなるのは明らかである。

［効果］以上説明したように、本発明によれば、変換前の仮名
文字をカーソルで指定して変換の実行を指示すること
で、カーソルにより指定された位置までの未変換文字列
と、該指定された位置以降、最初の非被変換文字までの
範囲の変換前の仮名文字列を一括して変換対象とし、当
該範囲外の文字列を変換対象外として仮名漢字変換を実
行するようにしたので、変換操作が簡便となり、操作時
間が短縮されるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、出力対象の文章例を示す説明図、第２図は、従来装置での出力表示画面上の表示状態の一
例を示す説明図、第３図（Ａ）〜（Ｆ）は、従来装置の処理動作例を示す
説明図、第４図は、本発明装置の構成例を示すブロック図、第５図は、第４図の入力装置としてのキーボードの配置
構成例を示す平面図、第６図は、第４図のRAM中の文書ファイル内の一文字の
構成例を示す説明図、第７図（Ａ），（Ｂ）は、本発明装置の文書ファイルの
記憶態様例を示す説明図、第８図は、第４図の本発明装置の制御手順を示すフロー
チャート、第９図は他動作例を示す説明図である。 52……変換／サーチキー、54……機能キー、61……修飾
バイト、CA,CPA……レジスタ。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】仮名文字を含む文字を入力する入力手段
と、仮名文字列を漢字仮名混じり文字列に変換する変換手段
と、前記入力手段より入力され、前記変換手段による変換前
の仮名文字と、前記変換手段による変換後の仮名文字及
び仮名文字以外の文字並びに記号を含む非被変換文字と
を識別して記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された変換前の仮名文字、変換後の仮
名文字及び仮名文字以外の文字並びに記号からなる文字
列を表示する表示手段と、該表示手段により表示された文字列中の文字位置を指定
するカーソル指定手段と、前記変換手段による変換の実行を指示する変換指示手段
と、該変換指示手段の指示に応答して、前記カーソル指定手
段により指定された位置の文字が変換前の仮名文字であ
るかを判別する判別手段と、該判別手段により変換前の仮名文字と判別された場合、
前記カーソル指定手段により指定された位置までの未変
換文字列と、該指定された位置以降、最初の前記非被変
換文字までの範囲の変換前の仮名文字列を一括して変換
対象とし、当該範囲外の文字列を変換対象外として変換
を実行するように、前記変換手段を制御する制御手段と
を有することを特徴とする文字処理装置。