JPH0737297Y2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JPH0737297Y2
JPH0737297Y2 JP1992084924U JP8492492U JPH0737297Y2 JP H0737297 Y2 JPH0737297 Y2 JP H0737297Y2 JP 1992084924 U JP1992084924 U JP 1992084924U JP 8492492 U JP8492492 U JP 8492492U JP H0737297 Y2 JPH0737297 Y2 JP H0737297Y2
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JP
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terminal
voltage
coil
secondary coil
voltage diode
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JP1992084924U
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芳英 木下
嘉宏 栂崎
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阪神エレクトリック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関の点火コイル
に係り、一次電流の通電開始時に発生する二次電圧を阻
止する高圧ダイオードをケース側に固定したものであ
る。
【0002】
【従来の技術】点火コイルは一次電流の変化量に応じて
一次コイルに逆起電力を発生し、磁気的に結合した二次
コイルで昇圧させるものであり、正規点火タイミングで
は一次電流の遮断時に高電圧を発生するものであるが、
一次電流の通電開始時の電流変化に対しても電圧が発生
する。正規タイミングで発生する高電圧に対して、電流
の方向は逆方向になるので電圧の極性も逆になる。即
ち、通常点火コイルの発生電圧は負極性であるので、通
電開始時の発生電圧は正極性になる。したがって、負極
性の電圧のみをプラグ側に供給するために、正極性の電
圧を阻止する高圧ダイオードを二次巻線に直列に挿入す
ることが必要である。そして、二次巻線に直列に挿入す
る高圧ダイオード1は、図5に示すように、二次コイル
のボビン2に形成した保持部3,3によって保持する構
造である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、二次コ
イルのボビン2に高圧ダイオード1を保持させる構造を
採ると、ボビン2に高圧ダイオード1を保持した状態で
は二次コイルの電線を巻くことができないので、巻線し
た後に二次電線の端部と高圧ダイオード1の一方のリー
ド線1aとを電気的に接続し、また、高圧ダイオード1
の他方のリード線1bに高圧接続導線4を接続してケー
スの高圧出力端子と接続しなければならない。このた
め、製造工程が面倒であり、多大の時間と労力を要す
る。さらに、高圧ダイオード1のリード線1aに二次電
線を巻き付けて電気的に接続するため、二次電線の断線
が発生し、不良率が高いという欠点があった。そこで、
本考案は、製造工程での作業性が良く、信頼性の高い高
圧ダイオード内蔵型の点火コイルを提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記に鑑みて開
発されたもので、一次コイル、二次コイル、一次コイル
と二次コイルを磁気的に結合する鉄心、及び点火時期以
外で二次コイルに発生する電圧を阻止する高圧ダイオー
ドをケース内に有し、一次コイルに接続した低圧端子か
ら供給された電圧を昇圧して二次コイルに接続した高圧
ダイオードを介して高圧出力端子から取り出すととも
、高圧出力端子を設けるケースの高圧タワー内に高圧
ダイオードを配設し、該高圧ダイオードの入力側を二次
コイルに接続導体を介して電気的に接続した内燃機関用
点火コイルにおいて、高圧ダイオードの一端に入力側電
極を、他端に出力側電極を一体的に形成し、入力側電極
がケースの内部に突出する状態で高圧ダイオードを高圧
タワー内に装入し、接続導体には入力側電極に接続する
接続部と二次コイル側に接続する係合部を形成し、二次
コイルのボビンには二次コイルに電気的に接続した端末
端子を設け、このボビンをケース内の所定位置に入れる
と端末端子が接続導体の係合部に係合し、且つ接続導体
の接続部が高圧ダイオードの入力側電極に接続するよう
に係合部と端末端子の位置、及び接続部と入力側電極の
位置をそれぞれ設定し、端末端子が係合部に係合すると
ともに接続部が入力側電極に接続した状態でケース内に
絶縁材料を注入して固定したものである。
【0005】
【作用】二次コイルをケース内に所定位置まで入れる
と、二次コイルのボビンに設けた高圧端子が接続導体の
係合部に係合するとともに接続部が高圧ダイオードの入
力側電極に接続し、ケース内の二次コイルと高圧タワー
の高圧出力端子とが高圧ダイオードを直接に挿入した状
態で接続導体を介して電気的に接続される。この状態で
ケース内に絶縁材料を注入すると二次コイル、接続導体
などが固定される。そして、一次コイルに電圧が供給さ
れると、磁気的に結合した二次コイルで一次コイルの逆
起電力を昇圧させる。正規の点火タイミングで一次電流
の遮断時に発生する高電圧は負極性の電圧なので高圧ダ
イオードを通ってプラグ側に供給されるが、一次電流の
通電開始時の電流変化に対して発生する電圧は正極性の
電圧なので、この電圧は高圧ダイオードにより阻止され
てプラグ側に供給されることはない。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説
明する。点火用コイル11は、図1に示すように、開口
部12を有するプラスチック製ケース13の内部に一次
コイル14、二次コイル15、一次コイル14と二次コ
イル15を磁気的に結合する鉄心16などを設け、ケー
ス13の一端に突設した筒状の低圧コード嵌合部17内
の低圧端子18に一次コイル14のリード線14′を接
続し、低圧コード嵌合部17とは反対側に突設した筒状
の高圧タワー19内に高圧ダイオード20を配設し、該
高圧ダイオード20の入力側を二次コイル15に接続導
体21を介して電気的に接続してなる。鉄心16は閉磁
路鉄心であり、図1にはその一次コイルのボビンを貫通
する一部が示してある。
【0007】高圧ダイオード20は、図2に示すよう
に、パイプ22内に収納されており、入力側のリード線
20aに接続した入力側電極23によりパイプ22の一
方の開口部を閉塞し、出力側のリード線20bに接続し
た出力側電極24により他方の開口部を閉塞してある。
そして、パイプ22の外周面に段部25を形成して入力
側の外径を細く、出力側の外径を太くすることにより高
圧ダイオード20の極性を容易に識別できるようにする
とともに、高圧タワー19の内部に挿入した際に上記段
部25がストッパとして機能するようにする。したがっ
て、高圧ダイオード20を高圧タワー19先端の開口部
から圧入すると、パイプ22の段部25が高圧タワー1
9の内周面に形成してある段部に係合し、これにより高
圧ダイオード20が所定位置で停止し、入力側電極23
の突起23aがケース13のコイル収納室26内に突出
する。
【0008】なお、高圧ダイオード20の出力側電極2
4は、高圧タワー19の先端開口部よりも奥に位置して
おり、ここが高圧出力端子として機能する。したがっ
て、プラグ側に接続する高圧接続金具、例えばスプリン
グの一端を高圧タワー19の先端開口部から挿入する
と、該高圧接続金具が出力側電極24に接触して電気的
に接続する。
【0009】二次コイル15は、図3に示すように、鉄
心16を通す筒部27の外周面に複数のフィン28…を
所定間隔で形成した二次ボビン29のフィン28…間に
二次電線を巻いたもので、端部に位置するフィン28,
28の外面に二次コイル端末端子30a,30b,30
c,30dを突設してある。2本の端子30a,30b
は基端で導通しており、一方の端子30bに二次電線の
端部を半田付けし、他方の端子30aを、接続導体21
を介して前記高圧ダイオード20の入力側電極23に電
気的に接続する。
【0010】接続導体21は、二次コイル15の電圧を
高圧ダイオード20の入力側電極23に導通させるもの
であり、図4に示す実施例では弾性を有する金属板を略
L字形に打ち抜いてなり、長片21aの先端部分に菊ワ
ッシャ状の穴を接続部31として開設し、短片21bの
一側縁には長片21aの長手方向に開口した略V字状の
切欠きを係合部32として形成してある。そして、係合
部32と接続部31は、ボビン29をケース13内の所
定位置に入れると端末端子30aが接続導体21の係合
部32に係合し、且つ接続導体21の接続部31が高圧
ダイオード20の入力側電極23に接続するような位置
に設定する。
【0011】二次コイル15と接続導体21をケース1
3の内部にセットする場合に、接続導体21の係合部3
2内に二次コイル15の端末端子30aを予め挟み入
れ、係合部32を前に向けた状態で開口部12からケー
ス13のコイル収納室26内に押し進め、二次ボビン2
9の先端が内壁に当接する所定位置まで入れると、コイ
ル収納室26内に突出している高圧ダイオード20の入
力側電極23の突起23aの先端に接続部31が位置
し、接続導体21の長片21aを高圧ダイオード20側
に押圧すると、入力側電極23の突起23aが接続部3
1内に嵌合し、二次コイル15と高圧ダイオード20が
接続導体21を介して電気的に接続される。
【0012】なお、二次コイル15を入れる前に、予め
接続導体21をコイル収納室26内に入れて接続部31
を高圧ダイオード20の入力側電極23に接続してお
き、後から二次コイル15を押し入れて端末端子30a
を係合部32に係合させるようにしてもよい。この場
合、コイル収納室26の内面に突起乃至突条からなる接
続導体用位置決め部を形成しておき、接続部31を入力
側電極23に接続した状態で係合部32が上記位置決め
部の案内により所定位置で待機して、二次コイル15を
押し入れたときに端末端子30aが係合部32に円滑に
係合するように構成すると、組立作業が一層容易にな
る。
【0013】そして、上記のようにしてケース13内に
コイル14,15や接続導体21などを組み付けたなら
ば、端末端子30aが係合部32に係合するとともに接
続部31が入力側電極23に接続した状態でケース13
の内部に合成樹脂等の絶縁材料33を注入し、この絶縁
材料33の凝固により上記した各部が導通した状態で各
部品を固定する。
【0014】この様にして組み立てた点火用コイル11
の低圧端子18から一次コイル14に低電圧を供給する
と、磁気的に結合した二次コイル15で一次コイル14
の逆起電力が昇圧される。正規の点火タイミングで一次
電流の遮断時に発生する高電圧は負極性の電圧なので、
昇圧された上記起電力は高圧ダイオード20を通り、高
圧タワー19に接続した高圧コードからプラグ側に供給
され、点火する。しかし、一次電流の通電開始時の電流
変化に対して発生する電圧は正極性の電圧なので、この
電圧は高圧ダイオード20により通過を阻止されてプラ
グ側に供給されることはない。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、二
次コイル巻線ではボビンに高圧ダイオードを保持させる
必要がないので、端末端子を保持したままボビンに二次
電線を巻き付けることができるので二次コイル巻線工程
が簡素化でき、また、二次電線の端末処理を端末端子で
できるようになり、従来高圧ダイオードのリード線で端
末処理していたのに比べ、半固定状態のダイオードリー
ド線に係わる断線等のトラブルを解消することができ
る。したがって、組立作業の能率を著しく向上させるこ
とができ、しかも不良品の発生率を低下することがで
き、安価で信頼性の高い点火コイルを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る点火用コイルの断面図である。
【図2】右半を断面とした高圧ダイオードの正面図であ
る。
【図3】二次コイルの斜視図である。
【図4】接続導体の斜視図である。
【図5】ボビンに高圧ダイオードを保持させた従来の二
次コイルの斜視図である。
【符号の説明】
11 点火用コイル 13 ケース 14 一次コイル 15 二次コイル 16 鉄心 18 低圧端子 19 高圧タワー 20 高圧ダイオード 21 接続導体 23 高圧ダイオードの入力側電極 24 高圧ダイオードの出力側電極 26 コイル収納室 29 二次コイルのボビン 30 二次コイルの端末端子 33 絶縁材料

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次コイル、二次コイル、一次コイルと
    二次コイルを磁気的に結合する鉄心、及び点火時期以外
    で二次コイルに発生する電圧を阻止する高圧ダイオード
    をケース内に有し、一次コイルに接続した低圧端子から
    供給された電圧を昇圧して二次コイルに接続した高圧ダ
    イオードを介して高圧出力端子から取り出すとともに
    高圧出力端子を設けるケースの高圧タワー内に高圧ダイ
    オードを配設し、該高圧ダイオードの入力側を二次コイ
    ルに接続導体を介して電気的に接続した内燃機関用点火
    コイルにおいて、 高圧ダイオードの一端に入力側電極を、他端に出力側電
    極を一体的に形成し、入力側電極がケースの内部に突出
    する状態で高圧ダイオードを高圧タワー内に装入し、接
    続導体には入力側電極に接続する接続部と二次コイル側
    に接続する係合部を形成し、二次コイルのボビンには二
    次コイルに電気的に接続した端末端子を設け、このボビ
    ンをケース内の所定位置に入れると端末端子が接続導体
    の係合部に係合し、且つ接続導体の接続部が高圧ダイオ
    ードの入力側電極に接続するように係合部と端末端子の
    位置、及び接続部と入力側電極の位置をそれぞれ設定
    し、端末端子が係合部に係合するとともに接続部が入力
    側電極に接続した状態でケース内に絶縁材料を注入して
    固定した ことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
JP1992084924U 1992-11-17 1992-11-17 内燃機関用点火コイル Expired - Lifetime JPH0737297Y2 (ja)

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JPH0644127U JPH0644127U (ja) 1994-06-10
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JP2008021794A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Hanshin Electric Co Ltd 内燃機関用点火コイル
FR2951579B1 (fr) * 2009-10-15 2017-08-11 Valeo Systemes De Controle Moteur Bobine d'allumage a noyau magnetique ferme et a aimant permanent et procede de fabrication de la bobine
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