JP3410988B2 - 内燃機関用点火コイルの1次、2次コイル組立体 - Google Patents

内燃機関用点火コイルの1次、2次コイル組立体

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JP3410988B2 JP17787899A JP17787899A JP3410988B2 JP 3410988 B2 JP3410988 B2 JP 3410988B2 JP 17787899 A JP17787899 A JP 17787899A JP 17787899 A JP17787899 A JP 17787899A JP 3410988 B2 JP3410988 B2 JP 3410988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のエンジ
ンなどの内燃機関の点火プラグに高電圧を供給して火花
放電を生じさせるための内燃機関用点火コイルに内蔵さ
れる1次、2次コイル組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用点火コイルの1次、2次コイ
ル組立体は、例えば図5に示すように鉄心の直線部分の
外周に1次コイル40、その外に2次コイル10を嵌合
して鉄心ごと絶縁ケース中に収容し、絶縁ケース中に注
型した熱硬化性絶縁樹脂の硬化層中に埋め殺して固定す
る。図5の鉄心は、外環鉄心部51と、外環鉄心部の内
部を横切るセンター鉄心部52とからなる閉磁路型鉄心
50であり、外環鉄心部は図ではC形鉄心53と、C形
鉄心の開放した両端部を連結するI形鉄心54とからな
り、1次、2次コイル組立体はセンター鉄心部52の外
周に嵌合支持されている。尚、センター鉄心部の一端と
外環鉄心部の内周との間には永久磁石片55を閉磁路と
直列に配置して鉄心体に磁気バイアスをかけ、1次コイ
ルへの電流遮断時に鉄心体の磁束の変化量を大きくし、
点火コイルの出力を高めるようにしてある。尚、本発明
による1次、2次コイル組立体は図5に示した以外の鉄
心に対しても使用することができる。
【0003】従来の2次コイル10は、図4に示すよう
に、基本的には内周に1次コイルを貫通させて同心状に
支持する中空筒部11と、該筒部11の前端部に設けら
れた巻初め側の鍔12、及び後端部に設けられた巻終わ
り側の鍔13を一体に備えた絶縁材料、例えば合成樹脂
製の2次ボビン10′と、上記中空筒部の外周に巻初め
側の鍔12から巻終わり側の鍔13に向かって螺旋状に
密に巻回された2次電線14とからなっている。図では
巻初め側の鍔12と巻終わり側の鍔13との間の中空筒
部11の外周に、複数の中間鍔15を有する分割巻き形
ボビンが示され、その中間鍔は中央の一つ又は二つの鍔
15′の外形が最大で、外形が最小の巻初め側、及び巻
終わり側の各鍔に向かって外形が次第に小さくなり、巻
初め側の鍔から巻終わり側の鍔に向かって螺旋状に巻か
れる2次電線は前後に隣接した鍔と鍔の間の複数の巻回
部を巻初め側から巻終わり側に向かって順番に巻き充た
していく。
【0004】そして、巻初め側の鍔12の前面上部には
壁16により上面が開放したU形のポケット17が形成
してあり、このポケット17の内部に錫メッキ銅線から
なるU形導電ピン18を挿入、固定し、U形導電ピンの
両方の上向き部18a,18bをポケットの開放面から
上に突出させ、一方の上向き部18aに2次電線14の
巻初め側の端部を巻絡げ、他方の上向き部18bには1
次コイルの1次電線の巻終わり側や、点火コイルの外部
入力端子或いは点火コイルがパワースイッチを内蔵した
タイプの場合はパワースイッチに接続するリード線19
を巻絡げ、夫々ハンダ付けしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】2次ボビンを巻線機に
セットし、巻線機を運転して中空筒部11の外周に巻初
め側の鍔の後面から巻終わり側の鍔の前面に向かって2
次電線を螺旋状に密に巻回する際は、予め巻線機のノズ
ルから2次電線を引出し、U形導電ピンの上向き部18
aに2次電線の巻初め側の端部を巻絡げ、半田付けした
のち巻線機を運転し、巻線を行う。そして、巻線機での
巻線作業が終わったら、巻線機のノズルから外に出てい
る2次電線を切断し、巻線機から2次ボビンを外してU
形導電ピンの他方の上向き部18bに1次コイルの1次
電線の巻終わり側の端部や、点火コイルの外部入力端子
或いはパワースイッチに接続すべきリード線を巻絡げて
半田付けしなければならず、作業に時間と手数がかゝ
る。それから2次ボビンの内周に前端から1次コイルを
挿入して1次コイルを2次コイルのボビンに貫通して組
立て、2次電線の巻終わり側の端部は図示しない高圧端
子に接続する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した問題
点を解消するために開発されたもので、請求項1の1
次、2次コイル組立体は、前端部に巻初め側の鍔、後端
部に巻終わり側の鍔を有し、上記巻初め側の鍔から巻終
わり側の鍔に向かって外周に2次電線を巻回した2次コ
イルの絶縁材料製の2次ボビンの中空筒部の内周に、1
次コイルを挿入し前端部に巻初め側の鍔、後端部に巻終
わり側の鍔を有し、上記巻初め側の鍔から巻終わり側の
鍔に向かって外周に2次電線を巻回した2次コイルの絶
縁材料製の2次ボビンの中空筒部の内周に、1次コイル
を挿入して同心状に組立てる内燃機関用点火コイルの1
次、2次コイル組立体において、前記2次ボビンの巻初
め側の鍔の前面に、上向き部と横向き部とを一体として
有し、上記上向き部に前記2次電線の巻き初め側の端部
を接続した導電ピンの上記横向き部を上記鍔の前面に挟
圧支持する支持壁を設け、該支持壁の下端の一部に前記
導電ピンの横向き部の一部を露出させる切割り部を形成
し、1次コイルを2次ボビンに挿入したとき、前記2次
ボビンの巻初め側の鍔の前面に当接するストッパ鍔を1
次コイルの絶縁材料製の1次ボビンの前端部に設け、上
記ストッパ鍔には1次コイルの1次電線の巻終わり側の
端部を接続する導電片を取付け、この導電片には、1次
コイルを2次ボビンに挿入したときに2次コイルの巻初
め側の鍔にある切割り部に突入して前記導電ピンの横向
き部を咬える咬え部を設け、1次コイルを2次ボビンに
挿入して組立てることにより1次コイルの巻終わり側の
端部と2次コイルの巻初め側の端部とを前記導電ピンと
導電片を介して電気的に接続するようにしたことを特徴
とする。そして、この請求項1の1次、2次コイル組立
体の2次ボビンの巻終わり側の鍔の後面に、内周の両側
から後向きに突出する相対向した1対の弾性爪片を設け
ると共に、1次コイルを2次ボビンに挿入貫通してスト
ッパ鍔が2次コイルの巻初め側の鍔に当接したときに、
2次ボビンの巻終わり側の鍔から外に突出する1次ボビ
ンの後端部に、上記弾性爪片と係合する係合部を設ける
ことが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜3は本発明の実施形態を示
すもので、前述の図4と同等の構成要素には同じ符号を
付して説明を省略する。
【0008】図1〜3の本発明の一実施形態において
は、2次ボビンの巻初め側の鍔12に、該鍔の外周から
中空筒部11の外周に達する切欠き21を設けるほか、
該鍔12の前面には上記切欠き21を前から遮蔽すると
共に、2次電線の巻初めの端部を巻絡げる上向き部を備
えた錫メッキ銅線からなるL形導電ピン22を、上向き
部23を上に向けて支持する遮蔽支持壁24が一体に設
けてある。巻初め側の鍔12に切欠き21を設けた理由
は、本発明には直接関係ないが、後述のようにL形導電
ピンの上向き部に取付けられて該鍔の前面の上方に位置
する2次電線の巻初め側の端部から後向きに延びる部分
(渡り部14′)を鍔21の外を跨がせることなく上記
切欠き21に通して鍔21の後側に導き、該鍔21の後
面から中空筒部11の外周に密に螺旋状に巻いて2次コ
イルにするためである。
【0009】上記遮蔽支持壁24は、巻初め側の鍔の前
面から前に僅かに離れ、上記前面との間に導電ピン22
を合成樹脂の弾性で挟む支持壁25と、前記切欠き21
の下で巻初め側の鍔12の前面に下部を接合することに
より切欠きの前方で起立して切欠き21を前から塞ぐ遮
蔽壁26とからなり、支持壁25と遮蔽壁26の上端は
巻初め側の鍔12の上端とほゞ同じ高さになっている。
尚、上記支持壁25は底25′を有するL形断面で、底
25′によって巻初め側の鍔12の前面に接合してい
る。
【0010】そして、導電ピンの上向き部23に絡げて
取付けた2次電線の巻初め側の端部が図1(C)で示し
た巻初め側の鍔12の前から切欠き21に入る側の切欠
きの入口側の端部21′の前方で食い違い状に対向する
支持壁25の左端25Lと、遮蔽壁26の右端26Rと
は連結壁27でクランク形に連結されている。
【0011】又、2次電線14の渡り部14′が切欠き
21を斜めに通って切欠きから巻初め側の鍔の後側に出
る切欠きの他端部21″は、該端部21″を形成する鍔
12の端部12′と遮蔽壁26の左端部とを喰い違い状
に連結する起立壁28で塞いである。この起立壁28の
後面は巻初め側の鍔12の後面と同一面であり、その高
さは遮蔽壁26よりも高く、その上部は遮蔽壁から上に
突出する。
【0012】L形の導電ピン22を支持壁25と巻初め
の鍔の前面の間に挿入してその横向き部22′を支持壁
25の底25′の上に横たえ、該ピン22の上向き部2
3を切欠き21の一端部21′に沿って立て、その上端
部を支持壁から上に突出させた後、2次ボビン10を巻
線機に取付け、巻線機のノズル20から引出した2次電
線14の巻初め側の端部を導電L形ピンの上向き部23
に巻絡げ、必要ならば半田付けし、巻線機を運転してボ
ビン10を図1(C)の矢印方向に回転させ、2次電線
の渡り部14′を切欠き21に通して巻初め側の鍔12
の後側に導き、後続の電線を該鍔の後面と巻終わり側の
鍔13の前面との間の前後に隣接した鍔の間で中空筒部
の外周に螺旋状に所要回数宛、巻付け、2次コイルにす
る。
【0013】巻線機による2次電線の巻初めの当初、2
次電線を巻初め側の鍔12の後面に沿って中空筒部11
の外周に巻付ける必要があり、それには図1(C)に示
すように巻線機のノズルを、ノズルから繰り出される2
次電線14が正確に巻初め側の鍔の後面に沿う位置aに
しなければならないが、図示の実施形態では切欠きの他
端部21″は遮蔽壁26よりも上に突出する起立壁28
で塞がれているため、ノズル20の位置は上記位置aよ
りも後側の任意なb位置にしておけばよい。これにより
巻線機で矢印方向に回転させられる2次ボビンは最初の
1回転のうちにノズル20と、巻初め端部を導電ピンの
上向き部23に巻絡げて取付けられた2次電線14の途
中を起立壁28で引掛けて巻初め側の鍔12の後面に沿
って中空筒部11上に巻付ける。従って、巻線機で2次
ボビンを回転して巻線作業を開始する運転の当初にノズ
ル20を正確にa位置に設定する必要が無くなり、作業
能率は大幅に向上する。
【0014】図4の従来例では導電ピンとしてU形のも
のを使用し、2次電線の巻初め側の端部をその一方の上
向き部18aに巻絡げ、他方の上向き部18bには1次
コイルの1次電線の巻終わり側の端部や、点火コイルの
外部入力端子、或いは点火コイルがパワースイッチを内
蔵したタイプの場合はパワースイッチに接続するリード
線19を巻絡げ、夫々半田付けしたが、本発明ではL形
の導電ピン22を使用し、その上向き部23に2次電線
の巻初め側の端部を巻絡げて取付けたので、外部入力端
子や、パワースイッチには導電ピンの横向き部22′を
利用して接続する。
【0015】このため、巻初め側鍔の前面に設けた遮蔽
支持壁の支持壁25には底25′を含めて切割り部31
を形成し、底25′の上に支持したL形金属ピンの横向
き部22′の一部を上記切割り部31から露出させる。
【0016】そして、2次ボビン10の巻初め側の鍔1
2を有する前端部からその内周に挿入する1次コイル4
0のボビン40′の前端部に上記巻初め側の鍔12の前
面に当接するストッパ鍔41を設け、このストッパ鍔4
1に、後述のように1次コイルの1次電線の巻終わり側
の端部を取付け、且つ点火コイルの外部入力端子或いは
点火コイルが内蔵したパワースイッチに接続する導電片
43を固定し、この導電片43の一端部に前記導電ピン
の横向き部22′を咬えることが出来る咬え部44を設
ける。このため前記ストッパ鍔41には、1次コイルを
後端部から2次ボビンの内周に挿入したときに上記導電
片の咬え部44が2次ボビンの巻初め側の鍔の前面にあ
る支持壁の切割り部31に対向するように導電片43
固定する保持部42を設ける。尚、図示の実施形態では
咬え部44は導電片43の一端を直角に後向きに折曲し
た短い端部に設けてある。
【0017】従って、1次コイルのストッパ鍔41にあ
る保持部42に導電片43を固定して1次コイルの巻終
わり側の端部を取付け、1次コイル40を2次ボビン1
1の内周に前端から挿入し、ストッパ鍔41が2次ボビ
ンの巻初め側の鍔12の前面に当接したとき(このとき
1次ボビンの後端部の小径の鍔48は2次ボビンの巻終
わり側の鍔13の後面から外に突出し、1次コイルは2
次ボビンの内周を貫通する。)、導電片43の咬え部
は2次ボビンの巻初め側の鍔12の前面にある支持壁
25の切割り部31の内部に突入してL形導電ピンの横
向き部22′の露出部分を咬える。
【0018】こうして1次コイルを2次ボビンの内周に
貫通することにより2次電線の巻初め側の端部を取付け
た導電ピン22と1次コイルの巻終わり側の電線を取付
けた導電片43とを電気的に接続できるので、1次コイ
ルの巻終わり側の1次電線をU形導電ピンの上向き部1
8bに巻絡げて半田付けする作業が不要になる。そし
て、導電片43の他端部を点火コイルの外部入力端子
や、点火コイルがパワースイッチを内蔵している場合は
パワースイッチに電気的に接続することによって、U形
導電ピンの上向き部18bに、点火コイルの外部入力端
子や、点火コイルがパワースイッチを内蔵している場合
にパワースイッチに接続するためのリード線を巻絡げて
半田付けする作業も不要になる。
【0019】1次コイルの巻終わり側の1次電線を導電
片43に取付けるため、導電片43にはT形の電線取付
け部45を設ける。この電線取付け部45は幅が狭い首
46と、首46よりも幅が広く、首の上に設けられた頭
47とからなる。1次ボビン40′を巻線機にセット
し、1次電線を螺旋状に密に巻付けて1次コイルにする
には、1次電線をボビンの後端部の鍔48の前からスト
ッパ鍔41に向かってボビンの外周に巻き、巻数が多い
ときはその上にストッパ鍔41から鍔48に向かって折
返して巻き、必要ならば再度折返してストッパ鍔に向か
ってその上に巻き、所要回数巻終わったら1次電線を巻
線機から切断し、切断した巻終わり側の端部を前記電線
取付け部45の首46の回りに巻絡げ、必要ならば半田
付けする。これにより首46の回り巻絡げた1次コイル
の巻終わり側の電線の端部は首46の上に設けられた頭
47に阻止されて電線取付け部45から外れない。
【0020】1次コイルを2次ボビンの内周に挿入し、
導電片43の咬え部44が2次ボビンの巻初め側の鍔1
2の前面にある支持壁25の切割り部31の内部に突入
してL形導電ピンの横向き部22′の露出部分を咬える
際、導電片43は支持壁25の前面に接近する。しか
し、導電片43の電線取付け部の首46の回りに巻絡げ
た1次電線の巻終わり側の端部が太くなっていて導電片
が接近する前にその太くなった1次電線の巻終わり側の
端部が支持壁25の前面に当接して導電片は支持壁の前
面に接近できず、ひいては導電片の咬え部44は切割り
部31に充分に突入できず、L形導電ピンの横向き部2
2′の露出部分を咬えることができない事態の発生も考
えられる。これを防止するため、2次ボビンの支持壁2
5には、導電片の電線取付け部の首の回りに巻絡げた1
次電線の巻終わり側の端部が当接する位置に切欠き32
を設け、この切欠き中に上記1次電線の巻終わり側の端
部を収容するようにすることが好ましい。
【0021】2次ボビンの内周に挿入、貫通した1次コ
イルが挿入方向とは逆方向に抜け出すのを阻止するため
(1次コイルはストッパ鍔41で2次ボビンの巻初め側
の鍔12の前面に当接しているため、挿入方向には抜け
出ない。)、2次ボビンの巻終わり側の鍔13の後面
に、内周の両側から後向きに突出する一対の相対向した
弾性爪33,33を設ける。この弾性爪33,33の間
隔は後に向かって狭まっている。この一対の弾性爪3
3,33の後端部は、1次コイルのボビンの、2次コイ
ルの内周から外に突出した後端部の鍔48の両側に係合
する。
【0022】従って、鍔48を有する後端部から1次コ
イルを、2次コイルのボビンの巻初め側の鍔12を有す
る内周に挿入し、前述したように1次コイルの前端のス
トッパ鍔が上記鍔12に近付き、導電片43の咬え部4
4が支持壁の切割り部31に突入してL形導電ピン22
の横向き部を咬える際に、1次コイルの後端部の鍔48
は2次ボビンの内周から後に突出した前記一対の弾性爪
33,33を押し拡げ、1次コイルのストッパ鍔が2次
ボビンの鍔の前面の支持壁25に当接し、咬え部44が
L形導電ピンの横向き部22′を咬えたとき、対の弾性
爪33,33は復元力で1次ボビンの後端部の鍔48に
係合する。これにより1次コイルは弾性爪33,33で
阻止されて2次コイルの内周から挿入方向とは逆方向に
抜け出ることはない。尚、弾性爪33,33が係合する
のは必ずしも鍔48である必要はなく、2次ボビンの内
周を通過し、2次ボビンの後端から外に突出するよう1
次ボビンの後端部に設けた適宜の係合部であってもよ
い。
【0023】
【発明の効果】こうして1次コイルを2次コイルの内周
に挿入、貫通する本来の組立て作業によって2次電線の
巻初め側の端部を取付けた導電ピン22と、1次電線の
巻終わり側の端部を取付けた導電片43とを電気的に接
続できると共に、導電片を点火コイルの外部入力端子
や、パワースイッチに接続することができ、半田付けす
る作業を大幅に省略されるので1次、2次両コイルの組
立体の生産性は著しく向上する。そして、請求項2によ
り1次コイルは2次コイルの内周から挿入方向とは逆方
向に抜け出るのが阻止されるため、導電片の咬え部44
はL形導電ピンの横向き部22′から外れず、電気接続
が不良になることはないと共に、1次コイルと2次コイ
ルは組立て状態を維持するので、その後の点火コイルの
製造作業が行い易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による2次コイルのボビンとL
形導電ピンの分解斜視図、(b)は同上の正面図と、そ
の一部の拡大図、(c)は同じく平面図と、その一部の
拡大図、(d)は図1(a)のd−d線での要部の拡大
断面図である。
【図2】(a)は1次コイルと図1の2次コイルの組立
て状況の説明図、(b)は同上の組立て状態の平面図で
ある。
【図3】図2(b)の拡大平面図である。
【図4】(a)は従来の2次コイルのボビンとU形導電
ピンの分解斜視図、(b)は同上の正面図、(c)は同
じく平面図、(d)は図1(a)のd−d線での一部の
拡大図である。
【図5】点火コイルの1次、2次コイル組立体と、鉄心
との関係の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 2次コイル 10′ 2次ボビン 11 2次ボビンの中空筒部 12 2次ボビンの巻初め側の鍔 13 2次ボビンの巻終わり側の鍔 14 2次電線 22 L形導電ピン 23 L形導電ピンの上向き部 25 支持壁 25′ 支持壁の底 31 支持壁の切割り部 33 一対の弾性爪 40 1次コイル 40′ 1次ボビン 41 1次ボビンのストッパ鍔 43 導電片 44 導電片の咬え部 48 1次ボビンの後端部の鍔ないし係合部 50 閉磁路型鉄心 51 閉磁路型鉄心の外環鉄心部 52 閉磁路型鉄心のセンター鉄心部 53 外環鉄心部のC形鉄心 54 外環鉄心部のI形鉄心 55 永久磁石片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 宏 兵庫県神戸市灘区都通2丁目1番26号 阪神エレクトリック株式会社内 (56)参考文献 特開2000−323339(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 38/12 H01F 27/28 H01F 27/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部に巻初め側の鍔、後端部に巻終わ
    り側の鍔を有し、上記巻初め側の鍔から巻終わり側の鍔
    に向かって外周に2次電線を巻回した2次コイルの絶縁
    材料製の2次ボビンの中空筒部の内周に、1次コイルを
    挿入して同心状に組立てる内燃機関用点火コイルの1
    次、2次コイル組立体において、前記2次ボビンの巻初
    め側の鍔の前面に、上向き部と横向き部とを一体として
    有し、上記上向き部に前記2次電線の巻き初め側の端部
    を接続した導電ピンの上記横向き部を上記鍔の前面に挟
    圧支持する支持壁を設け、該支持壁の下端の一部に前記
    導電ピンの横向き部の一部を露出させる切割り部を形成
    し、1次コイルを2次ボビンに挿入したとき、前記2次
    ボビンの巻初め側の鍔の前面に当接するストッパ鍔を1
    次コイルの絶縁材料製の1次ボビンの前端部に設け、上
    記ストッパ鍔には1次コイルの1次電線の巻終わり側の
    端部を接続する導電片を取付け、この導電片には、1次
    コイルを2次ボビンに挿入したときに2次コイルの巻初
    め側の鍔にある切割り部に突入して前記導電ピンの横向
    き部を咬える咬え部を設け、1次コイルを2次ボビンに
    挿入して組立てることにより1次コイルの巻終わり側の
    端部と2次コイルの巻初め側の端部とを前記導電ピンと
    導電片を介して電気的に接続するようにしたことを特徴
    とする内燃機関用点火コイルの1次、2次コイル組立
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関用点火コイル
    の1次、2次コイル組立体において、2次ボビンの巻終
    わり側の鍔の後面に、内周の両側から後向きに突出する
    相対向した1対の弾性爪片を設けると共に、1次コイル
    を2次ボビンに挿入貫通してストッパ鍔が2次ボビンの
    巻初め側の鍔に当接したときに、2次ボビンの巻終わり
    側の鍔から外に突出する1次ボビンの後端部に、上記弾
    性爪片と係合する係合部を設けたことを特徴とする内燃
    機関用点火コイルの1次、2次コイル組立体。
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