JP3065210U - 内燃機関用点火コイルの1次、2次コイル組立体 - Google Patents

内燃機関用点火コイルの1次、2次コイル組立体

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JP3065210U
JP3065210U JP1999004637U JP463799U JP3065210U JP 3065210 U JP3065210 U JP 3065210U JP 1999004637 U JP1999004637 U JP 1999004637U JP 463799 U JP463799 U JP 463799U JP 3065210 U JP3065210 U JP 3065210U
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primary
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coil
bobbin
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玲 高田
秀聡 堀井
明公 信時
宏 木村
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阪神エレクトリック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2次コイルのボビンの内周に1次コイルを貫
通して組立てる際に2次コイルの巻始め側の端部の2次
電線と、1次コイルの巻終わり側の端部の1次電線とを
半田付けすることなく電気的に接続する。 【解決手段】 2次ボビン10の巻初め側の鍔12の前
面に2次電線の巻初め側の端部を接続する上向き部23
を備えた導電ピン22を鍔の前面に挟圧支持する支持壁
25を設け、支持壁の下端の一部に導電ピンの横向き部
22′の一部を露出させる切割り部31を形成し、1次
コイル40を2次ボビンの内周に挿入したとき、2次ボ
ビンの巻初め側の鍔の前面に当接するストッパ鍔41を
絶縁材料製の1次ボビンの前端部に設け、ストッパ鍔に
は1次コイルの1次電線の巻終わり側の端部を接続する
導電片43には2次コイルの巻初め側の鍔にある切割り
部に突入して導電ピンの横向き部を咬える咬え部44を
設け、1次コイルを2次ボビンに挿入して組立て、電気
的に接続する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、自動車のエンジンなどの内燃機関の点火プラグに高電圧を供給し て火花放電を生じさせるための内燃機関用点火コイルに内蔵される1次、2次コ イル組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関用点火コイルの1次、2次コイル組立体は、例えば図5に示すように 鉄心の直線部分の外周に1次コイル40、その外に2次コイル10を嵌合して鉄 心ごと絶縁ケース中に収容し、絶縁ケース中に注型した熱硬化性絶縁樹脂の硬化 層中に埋め殺して固定する。図5の鉄心は、外環鉄心部51と、外環鉄心部の内 部を横切るセンター鉄心部52とからなる閉磁路型鉄心50であり、外環鉄心部 は図ではC形鉄心53と、C形鉄心の開放した両端部を連結するI形鉄心54と からなり、1次、2次コイル組立体はセンター鉄心部52の外周に嵌合支持され ている。尚、センター鉄心部の一端と外環鉄心部の内周との間には永久磁石片5 5を閉磁路と直列に配置して鉄心体に磁気バイアスをかけ、1次コイルへの電流 遮断時に鉄心体の磁束の変化量を大きくし、点火コイルの出力を高めるようにし てある。尚、本考案による1次、2次コイル組立体は図5に示した以外の鉄心に 対しても使用することができる。
【0003】 従来の2次コイル10は、図4に示すように、基本的には内周に1次コイルを 貫通させて同心状に支持する中空筒部11と、該筒部11の前端部に設けられた 巻初め側の鍔12、及び後端部に設けられた巻終わり側の鍔13を一体に備えた 絶縁材料、例えば合成樹脂製の2次ボビン10′と、上記中空筒部の外周に巻初 め側の鍔12から巻終わり側の鍔13に向かって螺旋状に密に巻回された2次電 線14とからなっている。図では巻初め側の鍔12と巻終わり側の鍔13との間 の中空筒部11の外周に、複数の中間鍔15を有する分割巻き形ボビンが示され 、その中間鍔は中央の一つ又は二つの鍔15′の外形が最大で、外形が最小の巻 初め側、及び巻終わり側の各鍔に向かって外形が次第に小さくなり、巻初め側の 鍔から巻終わり側の鍔に向かって螺旋状に巻かれる2次電線は前後に隣接した鍔 と鍔の間の複数の巻回部を巻初め側から巻終わり側に向かって順番に巻き充たし ていく。
【0004】 そして、巻初め側の鍔12の前面上部には壁16により上面が開放したU形の ポケット17が形成してあり、このポケット17の内部に錫メッキ銅線からなる U形導電ピン18を挿入、固定し、U形導電ピンの両方の上向き部18a,18 bをポケットの開放面から上に突出させ、一方の上向き部18aに2次電線14 の巻初め側の端部を巻絡げ、他方の上向き部18bには1次コイルの1次電線の 巻終わり側や、点火コイルの外部入力端子或いは点火コイルがパワースイッチを 内蔵したタイプの場合はパワースイッチに接続するリード線19を巻絡げ、夫々 ハンダ付けしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
2次ボビンを巻線機にセットし、巻線機を運転して中空筒部11の外周に巻初 め側の鍔の後面から巻終わり側の鍔の前面に向かって2次電線を螺旋状に密に巻 回する際は、予め巻線機のノズルから2次電線を引出し、U形導電ピンの上向き 部18aに2次電線の巻初め側の端部を巻絡げ、半田付けしたのち巻線機を運転 し、巻線を行う。そして、巻線機での巻線作業が終わったら、巻線機のノズルか ら外に出ている2次電線を切断し、巻線機から2次ボビンを外してU形導電ピン の他方の上向き部18bに1次コイルの1次電線の巻終わり側の端部や、点火コ イルの外部入力端子或いはパワースイッチに接続すべきリード線を巻絡げて半田 付けしなければならず、作業に時間と手数がかゝる。それから2次ボビンの内周 に前端から1次コイルを挿入して1次コイルを2次コイルのボビンに貫通して組 立て、2次電線の巻終わり側の端部は図示しない高圧端子に接続する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述した問題点を解消するために開発されたもので、請求項1の1 次、2次コイル組立体は、前端部に巻初め側の鍔、後端部に巻終わり側の鍔を有 し、上記巻初め側の鍔から巻終わり側の鍔に向かって外周に2次電線を巻回した 2次コイルの絶縁材料製の2次ボビンの中空筒部の内周に、1次コイルを挿入し て同心状に組立てる内燃機関用点火コイルの1次、2次コイル組立体において、 前記2次ボビンの巻初め側の鍔の前面に2次電線の巻初め側の端部を接続する上 向き部を備えた導電ピンを上記鍔の前面に挟圧支持する支持壁を設け、該支持壁 の下端の一部に前記導電ピンの横向き部の一部を露出させる切割り部を形成し、 1次コイルを2次ボビンに挿入したとき、前記2次ボビンの巻初め側の鍔の前面 に当接するストッパ鍔を1次コイルの絶縁材料製の1次ボビンの前端部に設け、 上記ストッパ鍔には1次コイルの1次電線の巻終わり側の端部を接続する導電片 を取付け、この導電片には、1次コイルを2次ボビンに挿入したときに2次コイ ルの巻初め側の鍔にある切割り部に突入して前記導電ピンの横向き部を咬える咬 え部を設け、1次コイルを2次ボビンに挿入して組立てることにより1次コイル の巻終わり側の端部と2次コイルの巻初め側の端部とを前記導電ピンと導電片を 介して電気的に接続するようにしたことを特徴とする。そして、この請求項1の 1次、2次コイル組立体の2次ボビンの巻終わり側の鍔の後面に、内周の両側か ら後向きに突出する相対向した1対の弾性爪片を設けると共に、1次コイルを2 次ボビンに挿入貫通してストッパ鍔が2次コイルの巻初め側の鍔に当接したとき に、2次ボビンの巻終わり側の鍔から外に突出する1次ボビンの後端部に、上記 弾性爪片と係合する係合部を設けることが好ましい。
【0007】
【考案の実施の形態】
図1〜3は本考案の実施形態を示すもので、前述の図4と同等の構成要素には 同じ符号を付して説明を省略する。
【0008】 図1〜3の本考案の実施形態においては、2次ボビンの巻初め側の鍔12に、 該鍔の外周から中空筒部11の外周に達する切欠き21を設けるほか、該鍔12 の前面には上記切欠き21を前から遮蔽すると共に、2次電線の巻初めの端部を 巻絡げる上向き部を備えた錫メッキ銅線からなるL形導電ピン22を、上向き部 23を上に向けて支持する遮蔽支持壁24が一体に設けてある。巻初め側の鍔1 2に切欠き21を設けた理由は、本考案には直接関係ないが、後述のようにL形 導電ピンの上向き部に取付けられて該鍔の前面の上方に位置する2次電線の巻初 め側の端部から後向きに延びる部分(渡り部14′)を鍔21の外を跨がせるこ となく上記切欠き21に通して鍔21の後側に導き、該鍔21の後面から中空筒 部11の外周に密に螺旋状に巻いて2次コイルにするためである。
【0009】 上記遮蔽支持壁24は、巻初め側の鍔の前面から前に僅かに離れ、上記前面と の間に導電ピン22を合成樹脂の弾性で挟む支持壁25と、前記切欠き21の下 で巻初め側の鍔12の前面に下部を接合することにより切欠きの前方で起立して 切欠き21を前から塞ぐ遮蔽壁26とからなり、支持壁25と遮蔽壁26の上端 は巻初め側の鍔12の上端とほゞ同じ高さになっている。尚、上記支持壁25は 底25′を有するL形断面で、底25′によって巻初め側の鍔12の前面に接合 している。
【0010】 そして、導電ピンの上向き部23に絡げて取付けた2次電線の巻初め側の端部 が図1(C)で示した巻初め側の鍔12の前から切欠き21に入る側の切欠きの 入口側の端部21′の前方で食い違い状に対向する支持壁25の左端25Lと、 遮蔽壁26の右端26Rとは連結壁27でクランク形に連結されている。
【0011】 又、2次電線14の渡り部14′が切欠き21を斜めに通って切欠きから巻初 め側の鍔の後側に出る切欠きの他端部21″は、該端部21″を形成する鍔12 の端部12′と遮蔽壁26の左端部とを喰い違い状に連結する起立壁28で塞い である。この起立壁28の後面は巻初め側の鍔12の後面と同一面であり、その 高さは遮蔽壁26よりも高く、その上部は遮蔽壁から上に突出する。
【0012】 L形の導電ピン22を支持壁25と巻初めの鍔の前面の間に挿入してその横向 き部22′を支持壁25の底25′の上に横たえ、該ピン22の上向き部23を 切欠き21の一端部21′に沿って立て、その上端部を支持壁から上に突出させ た後、2次ボビン10を巻線機に取付け、巻線機のノズル20から引出した2次 電線14の巻初め側の端部を導電L形ピンの上向き部23に巻絡げ、必要ならば 半田付けし、巻線機を運転してボビン10を図1(C)の矢印方向に回転させ、 2次電線の渡り部14′を切欠き21に通して巻初め側の鍔12の後側に導き、 後続の電線を該鍔の後面と巻終わり側の鍔13の前面との間の前後に隣接した鍔 の間で中空筒部の外周に螺旋状に所要回数宛、巻付け、2次コイルにする。
【0013】 巻線機による2次電線の巻初めの当初、2次電線を巻初め側の鍔12の後面に 沿って中空筒部11の外周に巻付ける必要があり、それには図1(C)に示すよ うに巻線機のノズルを、ノズルから繰り出される2次電線14が正確に巻初め側 の鍔の後面に沿う位置aにしなければならないが、図示の実施形態では切欠きの 他端部21″は遮蔽壁26よりも上に突出する起立壁28で塞がれているため、 ノズル20の位置は上記位置aよりも後側の任意なb位置にしておけばよい。こ れにより巻線機で矢印方向に回転させられる2次ボビンは最初の1回転のうちに ノズル20と、巻初め端部を導電ピンの上向き部23に巻絡げて取付けられた2 次電線14の途中を起立壁28で引掛けて巻初め側の鍔12の後面に沿って中空 筒部11上に巻付ける。従って、巻線機で2次ボビンを回転して巻線作業を開始 する運転の当初にノズル20を正確にa位置に設定する必要が無くなり、作業能 率は大幅に向上する。
【0014】 図4の従来例では導電ピンとしてU形のものを使用し、2次電線の巻初め側の 端部をその一方の上向き部18aに巻絡げ、他方の上向き部18bには1次コイ ルの1次電線の巻終わり側の端部や、点火コイルの外部入力端子、或いは点火コ イルがパワースイッチを内蔵したタイプの場合はパワースイッチに接続するリー ド線19を巻絡げ、夫々半田付けしたが、本考案ではL形の導電ピン22を使用 し、その上向き部23に2次電線の巻初め側の端部を巻絡げて取付けたので、外 部入力端子や、パワースイッチには導電ピンの横向き部22′を利用して接続す る。
【0015】 このため、巻初め側鍔の前面に設けた遮蔽支持壁の支持壁25には底25′を 含めて切割り部31を形成し、底25′の上に支持したL形金属ピンの横向き部 22′の一部を上記切割り部31から露出させる。
【0016】 そして、2次ボビン10の巻初め側の鍔12を有する前端部からその内周に挿 入する1次コイル40のボビン40′の前端部に上記巻初め側の鍔12の前面に 当接するストッパ鍔41を設け、このストッパ鍔41に、後述のように1次コイ ルの1次電線の巻終わり側の端部を取付け、且つ点火コイルの外部入力端子或い は点火コイルが内蔵したパワースイッチに接続する導電片43を固定し、この導 電片43の一端部に前記導電ピンの横向き部22′を咬えることが出来る咬え部 44を設ける。このため前記ストッパ鍔41には、1次コイルを後端部から2次 ボビンの内周に挿入したときに上記導電片の咬え部44が2次ボビンの巻初め側 の鍔の前面にある支持壁の切割り部31に対向するように導電片44を固定する 保持部42を設ける。尚、図示の実施形態では咬え部44は導電片43の一端を 直角に後向きに折曲した短い端部に設けてある。
【0017】 従って、1次コイルのストッパ鍔41にある保持部42に導電片44を固定し て1次コイルの巻終わり側の端部を取付け、1次コイル40を2次ボビン11の 内周に前端から挿入し、ストッパ鍔41が2次ボビンの巻初め側の鍔12の前面 に当接したとき(このとき1次ボビンの後端部の小径の鍔48は2次ボビンの巻 終わり側の鍔13の後面から外に突出し、1次コイルは2次ボビンの内周を貫通 する。)、導電片44の咬え部45は2次ボビンの巻初め側の鍔12の前面にあ る支持壁25の切割り部31の内部に突入してL形導電ピンの横向き部22′の 露出部分を咬える。
【0018】 こうして1次コイルを2次ボビンの内周に貫通することにより2次電線の巻初 め側の端部を取付けた導電ピン22と1次コイルの巻終わり側の電線を取付けた 導電片43とを電気的に接続できるので、1次コイルの巻終わり側の1次電線を U形導電ピンの上向き部18bに巻絡げて半田付けする作業が不要になる。そし て、導電片43の他端部を点火コイルの外部入力端子や、点火コイルがパワース イッチを内蔵している場合はパワースイッチに電気的に接続することによって、 U形導電ピンの上向き部18bに、点火コイルの外部入力端子や、点火コイルが パワースイッチを内蔵している場合にパワースイッチに接続するためのリード線 を巻絡げて半田付けする作業も不要になる。
【0019】 1次コイルの巻終わり側の1次電線を導電片43に取付けるため、導電片43 にはT形の電線取付け部45を設ける。この電線取付け部45は幅が狭い首46 と、首46よりも幅が広く、首の上に設けられた頭47とからなる。1次ボビン 40′を巻線機にセットし、1次電線を螺旋状に密に巻付けて1次コイルにする には、1次電線をボビンの後端部の鍔48の前からストッパ鍔41に向かってボ ビンの外周に巻き、巻数が多いときはその上にストッパ鍔41から鍔48に向か って折返して巻き、必要ならば再度折返してストッパ鍔に向かってその上に巻き 、所要回数巻終わったら1次電線を巻線機から切断し、切断した巻終わり側の端 部を前記電線取付け部45の首46の回りに巻絡げ、必要ならば半田付けする。 これにより首46の回り巻絡げた1次コイルの巻終わり側の電線の端部は首46 の上に設けられた頭47に阻止されて電線取付け部45から外れない。
【0020】 1次コイルを2次ボビンの内周に挿入し、導電片44の咬え部45が2次ボビ ンの巻初め側の鍔12の前面にある支持壁25の切割り部31の内部に突入して L形導電ピンの横向き部22′の露出部分を咬える際、導電片44は支持壁25 の前面に接近する。しかし、導電片44の電線取付け部の首46の回りに巻絡げ た1次電線の巻終わり側の端部が太くなっていて導電片が接近する前にその太く なった1次電線の巻終わり側の端部が支持壁25の前面に当接して導電片は支持 壁の前面に接近できず、ひいては導電片の咬え部45は切割り部31に充分に突 入できず、L形導電ピンの横向き部22′の露出部分を咬えることができない事 態の発生も考えられる。これを防止するため、2次ボビンの支持壁25には、導 電片の電線取付け部の首の回りに巻絡げた1次電線の巻終わり側の端部が当接す る位置に切欠き32を設け、この切欠き中に上記1次電線の巻終わり側の端部を 収容するようにすることが好ましい。
【0021】 2次ボビンの内周に挿入、貫通した1次コイルが挿入方向とは逆方向に抜け出 すのを阻止するため(1次コイルはストッパ鍔41で2次ボビンの巻初め側の鍔 12の前面に当接しているため、挿入方向には抜け出ない。)、2次ボビンの巻 終わり側の鍔13の後面に、内周の両側から後向きに突出する一対の相対向した 弾性爪33,33を設ける。この弾性爪33,33の間隔は後に向かって狭まっ ている。この一対の弾性爪33,33の後端部は、1次コイルのボビンの、2次 コイルの内周から外に突出した後端部の鍔48の両側に係合する。
【0022】 従って、鍔48を有する後端部から1次コイルを、2次コイルのボビンの巻初 め側の鍔12を有する内周に挿入し、前述したように1次コイルの前端のストッ パ鍔が上記鍔12に近付き、導電片43の咬え部44が支持壁の切割り部31に 突入してL形導電ピン22の横向き部を咬える際に、1次コイルの後端部の鍔4 8は2次ボビンの内周から後に突出した前記一対の弾性爪33,33を押し拡げ 、1次コイルのストッパ鍔が2次ボビンの鍔の前面の支持壁25に当接し、咬え 部44がL形導電ピンの横向き部22′を咬えたとき、対の弾性爪33,33は 復元力で1次ボビンの後端部の鍔48に係合する。これにより1次コイルは弾性 爪33,33で阻止されて2次コイルの内周から挿入方向とは逆方向に抜け出る ことはない。尚、弾性爪33,33が係合するのは必ずしも鍔48である必要は なく、2次ボビンの内周を通過し、2次ボビンの後端から外に突出するよう1次 ボビンの後端部に設けた適宜の係合部であってもよい。
【0023】
【考案の効果】
こうして1次コイルを2次コイルの内周に挿入、貫通する本来の組立て作業に よって2次電線の巻初め側の端部を取付けた導電ピン22と、1次電線の巻終わ り側の端部を取付けた導電片43とを電気的に接続できると共に、導電片を点火 コイルの外部入力端子や、パワースイッチに接続することができ、半田付けする 作業を大幅に省略されるので1次、2次両コイルの組立体の生産性は著しく向上 する。そして、請求項2により1次コイルは2次コイルの内周から挿入方向とは 逆方向に抜け出るのが阻止されるため、導電片の咬え部44はL形導電ピンの横 向き部22′から外れず、電気接続が不良になることはないと共に、1次コイル と2次コイルは組立て状態を維持するので、その後の点火コイルの製造作業が行 い易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案による2次コイルのボビンとL
形導電ピンの分解斜視図、(b)は同上の正面図と、そ
の一部の拡大図、(c)は同じく平面図と、その一部の
拡大図、(d)は図1(a)のd−d線での要部の拡大
断面図である。
【図2】(a)は1次コイルと図1の2次コイルの組立
て状況の説明図、(b)は同上の組立て状態の平面図で
ある。
【図3】図2(a)の拡大平面図である。
【図4】(a)は従来の2次コイルのボビンとU形導電
ピンの分解斜視図、(b)は同上の正面図、(c)は同
じく平面図、(d)は図1(a)のd−d線での一部の
拡大図である。
【図5】点火コイルの1次、2次コイル組立体と、鉄心
との関係の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 2次コイル 10′ 2次ボビン 11 2次ボビンの中空筒部 12 2次ボビンの巻初め側の鍔 13 2次ボビンの巻終わり側の鍔 14 2次電線 22 L形導電ピン 23 L形導電ピンの上向き部 25 支持壁 25′ 支持壁の底 31 支持壁の切割り部 33 一対の弾性爪 40 1次コイル 40′ 1次ボビン 41 1次ボビンのストッパ鍔 43 導電片 44 導電片の咬え部 48 1次ボビンの後端部の鍔ないし係合部 50 閉磁路型鉄心 51 閉磁路型鉄心の外環鉄心部 52 閉磁路型鉄心のセンター鉄心部 53 外環鉄心部のC形鉄心 54 外環鉄心部のI形鉄心 55 永久磁石片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 信時 明公 兵庫県神戸市灘区都通2丁目1番26号 阪 神エレクトリック株式会社内 (72)考案者 木村 宏 兵庫県神戸市灘区都通2丁目1番26号 阪 神エレクトリック株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部に巻初め側の鍔、後端部に巻終わ
    り側の鍔を有し、上記巻初め側の鍔から巻終わり側の鍔
    に向かって外周に2次電線を巻回した2次コイルの絶縁
    材料製の2次ボビンの中空筒部の内周に、1次コイルを
    挿入して同心状に組立てる内燃機関用点火コイルの1
    次、2次コイル組立体において、前記2次ボビンの巻初
    め側の鍔の前面に2次電線の巻初め側の端部を接続する
    上向き部を備えた導電ピンを上記鍔の前面に挟圧支持す
    る支持壁を設け、該支持壁の下端の一部に前記導電ピン
    の横向き部の一部を露出させる切割り部を形成し、1次
    コイルを2次ボビンに挿入したとき、前記2次ボビンの
    巻初め側の鍔の前面に当接するストッパ鍔を1次コイル
    の絶縁材料製の1次ボビンの前端部に設け、上記ストッ
    パ鍔には1次コイルの1次電線の巻終わり側の端部を接
    続する導電片を取付け、この導電片には、1次コイルを
    2次ボビンに挿入したときに2次コイルの巻初め側の鍔
    にある切割り部に突入して前記導電ピンの横向き部を咬
    える咬え部を設け、1次コイルを2次ボビンに挿入して
    組立てることにより1次コイルの巻終わり側の端部と2
    次コイルの巻初め側の端部とを前記導電ピンと導電片を
    介して電気的に接続するようにしたことを特徴とする内
    燃機関用点火コイルの1次、2次コイル組立体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関用点火コイル
    の1次、2次コイル組立体において、2次ボビンの巻終
    わり側の鍔の後面に、内周の両側から後向きに突出する
    相対向した1対の弾性爪片を設けると共に、1次コイル
    を2次ボビンに挿入貫通してストッパ鍔が2次ボビンの
    巻初め側の鍔に当接したときに、2次ボビンの巻終わり
    側の鍔から外に突出する1次ボビンの後端部に、上記弾
    性爪片と係合する係合部を設けたことを特徴とする内燃
    機関用点火コイルの1次、2次コイル組立体。
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