JPH0625944Y2 - エンジンの点火コイル - Google Patents

エンジンの点火コイル

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JPH0625944Y2
JPH0625944Y2 JP10219288U JP10219288U JPH0625944Y2 JP H0625944 Y2 JPH0625944 Y2 JP H0625944Y2 JP 10219288 U JP10219288 U JP 10219288U JP 10219288 U JP10219288 U JP 10219288U JP H0625944 Y2 JPH0625944 Y2 JP H0625944Y2
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coil bobbin
bobbin
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靖彦 井田
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Toyo Denso Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、エンジンの点火コイルに関する。
従来技術 従来、エンジンの点火コイルの製造段階にあって、コイ
ルボビンに巻回された一次コイルの巻終りのコイル素線
をボビンの鍔に形成された切溝から外部に引き出し、巻
線がばらけることがないようにその外部に引き出された
コイル素線をホットメルトによってボビン側に固定させ
たうえで、その外部に引き出されたコイル素線を低圧端
子にハンダ付けさせるようにしている。
しかしてこのような手段をとるのでは、一次コイルの巻
終りのコイル素線を端子にハンダ付けさせるに際して、
ボビンから引き出されたコイル素線のホットメルトによ
る固定を必要として作業性が悪くなっている。
目的 本考案は以上の点を考慮してなされたもので、コイルボ
ビンから引き出されたコイル素線のホットメルトなどに
よる固定作業を何ら必要とすることなく、コイルボビン
から引き出されたコイル素線を端子側に接続させること
ができるようにしたエンジンの点火コイルを提供するも
のである。
構成 以下、添付図面を参照して本考案の一実施例について詳
述する。
本考案によるエンジンの点火コイルは、第1図および第
2図に示すように、二次コイル4が巻装されたコイルボ
ビン5,一次コイル11が巻装されたコイルボビン12
およびコア131,132からなるコイルユニットが開
放端2をもったコイルケース1内に組み込まれ、コイル
ケース1部分が樹脂23によってモールドされて全体が
一体に固着された構造となっている。
コイルユニットとしては、二次側のコイルボビン5の中
空軸内に一次側のコイルボビン12が同軸状に入れら
れ、さらにその一次側のコイルボビン12の中空軸内に
コア131の一辺が入れられるようになっている。
なお、コイルケース1内の中央部には中空軸(図示せ
ず)がケースと一体的に突出形成されており、その中空
軸の外側に一次側のコイルボビン12がはめ込まれ、ま
たその中空軸の内側にコア131の一辺が入れられるよ
うになっている。
また、一次側のコイルボビン12には、低圧端子カプラ
ー14が設けられている。
低圧端子カプラー14は、第1図に示すように、カプラ
ーケース141の背後からあけられた2つの穴142
に、後端がカプラーケース141の背後に裸出するよう
にストッパ151を有する端子ピン15をそれぞれ差し
込むようになっている。
そして、第3図に示すように、一次側コイルボビン12
が二次側コイルボビン5内に組み込まれたときに、カプ
ラーケース141に差し込まれた各端子ピン15の後端
が、二次側コイルボビン5の鍔部にバネ性を有すように
形成されたピン押え24によってカプラーケース141
側に押し付けられるようになっている。
なお、この端子ピン15は棒状のものに限られず、板状
のものであってもよい。
このようなエンジンの点火コイルにあって、特に本考案
では、第5図(a)に示すように、一次側コイルボビン
12の鍔部に、そのコイルボビン12に巻回された一次
コイル11のコイル素線111の両端をそれぞれ外部に
引き出すU字形の切溝27を設け、また導電性を有する
接続端子16,17をそれぞれ端子ピン15に回動自在
になるように取り付けるとともに、接続端子16,17
にそれぞれU字形の切溝19を設け、第4図に示すよう
に、切溝19の開口部を切溝27の開口部につき合せる
向きに接続端子16,17をそれぞれコイルボビン12
の鍔部とすれ違いに回動させて、切溝19の底部と切溝
27の底部との間にコイルボビン12からそれぞれ引き
出されたコイル素線111を挟み付けて固定させるよう
にしている。
接続端子16,17による各端子ピン15とコイル素線
111との接続は、以下のようにして行なわれる。
まず、第5図(a)に示すように、各端子ピン15の一
端に接続端子16,17をそれぞれかしめて(このとき
両者間の電気的導通がとられる)、各端子ピン15をカ
プラーケース141に装着させる。
次いで、第5図(b),(c)に示すように、接続端子
16(17)を回動させて、コイルボビン12の切溝2
7から引き出されているコイル素線111を接続端子1
6(17)側に設けられている切溝19に挟み込み、コ
イルボビン12側に設けられているストッパ21に接続
端子16(17)の先端を係止させて、その接続端子1
6(17)をロックさせるようにしている。
そして、切溝19,27間に挟み込まれているコイル素
線111の先端を接続端子16(17)に設けられてい
る接続部28に巻きつけるなどしてハンダ付けする。
したがって本考案によれば、一次側コイルボビン12か
らそれぞれ引き出されたコイル素線111を各端子ピン
15に接続させる際に、ホットメルトなどによるコイル
素線111の固定作業を何ら要することなく、接続端子
16,17を所定位置にロックさせるだけでコイルボビ
ン12から引き出されたコイル素線111の固定を行な
わせることができ、作業性が向上する。
また、そのコイル素線111を固定させる接続端子1
6,17そのものが電気的な接続部材となっているため
に、コイルボビン12から引き出されたコイル素線11
1を引きまわして端子ピン15に接続させることなく、
接続端子16,17によって固定されたコイル素線11
1の先端をその接続端子16,17に直接接続させれば
よく、その接続作業を容易に行なわせることができるよ
うになる。
なお、一方の接続端子17には一次コイル11と二次コ
イル4との共通接続端子部20が一体に設けられてお
り、第6図に示すように、一次側のコイルボビン12が
二次側のコイルボビン5に組み込まれたときに、その共
通接続端子部20がコイルボビン5側に取り付けられて
いるコイル端子22と接触するようになっている。そし
て、その接触部分がハンダ付または電気溶接されて、電
気的接続が確保される。
また本考案によるエンジンの点火コイルにあっては、第
1図に示すように、高圧端子ピン3の後端にプラグ31
を突出形成させて、そのプラグ31部分がコイルケース
1内に突出するように、その高圧端子ピン3をコイルケ
ース1側のボス8部分に圧入させることによって固定し
て取り付けるようにしている。また、二次コイル4が巻
装されるコイルボビン5の一端の鍔部に、前記高圧端子
ピン3のプラグ31と共働するバネ性を有するソケット
部91が形成された二次コイル出力端子9を取り付ける
ようにしている。
その二次コイル出力端子9は、第7図(a),(b)に
示すように、コイルボビン5の一端の鍔部に設けられた
ホルダ10に差し込まれて、その端子9側の切り起し片
92がホルダ10側の段部に係止することによってホル
ダ10内に保持されるようになっている。
しかしてこのようなものでは、コイルケース1内に二次
側コイルボビン5を挿入すれば、高圧端子ピン3のプラ
グ31が二次コイル出力端子9のソケット部91に差し
込まれて、両者間における電気的な接続がなされること
になる。
なお二次コイル出力端子9には、コイルボビン5に巻回
される二次コイル素線41の接続部93が一体に形成さ
れている。
その接続部93への二次コイル素線41の接続の仕方と
しては、以下のようにして行なわれる。
まず、第7図(b)に示すように、コイル巻回時に、コ
イルボビン5の鍔に形成された切溝51から外部に引き
出された二次コイル素線41の一端を、コイルボビン5
側に形成されたガイド突起52により案内して二次コイ
ル出力端子9の接続部93の間を通したうえで、コイル
ボビン5側に形成された突起53にからげて仮止めす
る。
次に、第7図(c)に示すように、二次コイル出力端子
9の接続部93をつぶしながら電気溶接を行なわせてコ
イル素線41を接続部に接続させ、しかるのち二次コイ
ル素線41の不要な部分を切断してコイルボビン5側の
突起53とともに除去する。
また、点火コイルのコアとしては、それがC型コア13
1と小片によるI型コア132との組合せからなってお
り、第2図に示すように、コイルケース1の外部におい
てコア132をコア131の一端にはめ込むことによっ
て磁気的な閉回路が形成されるようになっている。
その際、第2図に示すように、コイルケース1内に入れ
られているコア131の先端とコア132との間に非磁
性材からなるコイルケース1のケース部材が1mm程度の
厚さをもって介在して、その間にギャップが形成される
ようにしている。このギャップがないと、コア131,
132の組合せによるコアのヒステリシスが大きくなっ
てコイルの変換効率が低下し、エンジンの点火特性が悪
くなってしまうことになる。
効果 以上、本考案によるエンジンの点火コイルにあっては、
コイルボビンの鍔部に、そのボビンに巻回されたコイル
素線の端を外部に引き出す第1の切溝を設けるととも
に、第2の切溝が形成され、その第2の切溝の開口部を
第1の切溝の開口部につき合せる向きに、コイルボビン
の鍔部にすれ違いに回動させることができるプレート
と、そのプレートを所定の回動位置で係止するストッパ
とを設け、そのプレートをストッパに係止させるまで回
動させることによって、第1の切溝の底部と第2の切溝
の底部との間にコイルボビンから引き出されたコイル素
線を挟持させるようにしたもので、コイルボビンから引
き出されたコイル素線を端子に接続させる際に、従来の
ようにホットメルトなどによってその引き出されたコイ
ル素線を固定させる必要がなく、その接続を作業性良く
容易に行なわせることができるという優れた利点を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるエンジンの点火コイルの一実施例
を示す分解斜視図、第2図は同実施例による点火コイル
の正断面図、第3図は一次側コイルボビンを二次側コイ
ルボビンに組み込んだときの低圧端子カプラー部分の正
断面図、第4図は2つの切溝間にコイル素線が挟み付け
られた状態を示す図、第5図(a),(b),(c)は
同実施例における接続端子による低圧端子ピンと一次コ
イル端末との接続手順を示す一次側コイルボビン部分の
斜視図、第6図は同実施例における一次側コイルボビン
と二次側コイルボビンとの組合せ部分の斜視図、第7図
(a),(b),(c)は同実施例における二次コイル
出力端子の取付手順を示す二次側コイルボビン部分の斜
視図である。 1……コイルケース、3……高圧端子ピン、31……プ
ラグ、4……二次コイル、5……二次側コイルボビン、
9……二次コイル出力端子、91……ソケット部、10
……ホルダ、12……一次側コイルボビン、131,1
32……コア、14……低圧端子カプラー、15……端
子ピン、16,17……接続端子、19……切溝、24
……ピン押え、27……切溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルボビンの鍔部に、そのコイルボビン
    に巻回されたコイル素線の端を外部に引き出す第1の切
    溝を設けるとともに、第2の切溝が形成され、その第2
    の切溝の開口部を第1の切溝の開口部につき合せる向き
    に、コイルボビンの鍔部にすれ違いに回動させることが
    できるプレートと、そのプレートを所定の回動位置で係
    止するストッパとを設け、そのプレートをストッパに係
    止させるまで回動させることによって第1の切溝の底部
    と第2の切溝の底部との間にコイルボビンから引き出さ
    れたコイル素線を挟持させるようにしたことを特徴とす
    るエンジンの点火コイル。
  2. 【請求項2】プレートを導電材によって形成するととも
    に、そのプレートを端子に電気的に導通するように回動
    自在に取り付け、コイルボビン側の第1の切溝の底部と
    プレート側の第2の切溝の底部との間に挟持されている
    コイル素線の端末をプレート側に電気的に接続してコイ
    ル素線と端子との電気的導通をとるようにしたことを特
    徴とする前記第1項の記載によるエンジンの点火コイ
    ル。
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