JPH08264352A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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Publication number
JPH08264352A
JPH08264352A JP7096182A JP9618295A JPH08264352A JP H08264352 A JPH08264352 A JP H08264352A JP 7096182 A JP7096182 A JP 7096182A JP 9618295 A JP9618295 A JP 9618295A JP H08264352 A JPH08264352 A JP H08264352A
Authority
JP
Japan
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terminal
case
coil
lid
terminals
Prior art date
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Pending
Application number
JP7096182A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Suzuki
敏郎 鈴木
Kazutaka Nakamichi
和孝 中道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP7096182A priority Critical patent/JPH08264352A/ja
Publication of JPH08264352A publication Critical patent/JPH08264352A/ja
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 二次コイルと高圧ターミナルを接続する高圧
側の配線が確実で、組付が容易な内燃機関用点火コイル
を提供する。 【構成】 一次コイル12と共にケース30内に収容す
る二次コイル22に、二次ターミナル23を電気的に接
続し、この二次ターミナル23がケース30の開口方向
に露呈するように配置する。また、ケース30に高圧タ
ーミナル7を支持し、高圧ターミナル7及び二次ターミ
ナル23と対向するように、中継ターミナルを蓋体に支
持する(図1には表れない)。そして、ケース30と蓋
体を接合すると、中継ターミナルはその付勢力により両
端が夫々高圧ターミナル7及び二次ターミナル23を押
接し、中継ターミナルを介して高圧ターミナル7と二次
ターミナル23を電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関用点火コイルに
関し、特に二次コイルと出力用の高圧ターミナルを確実
に電気的に接続する内燃機関用点火コイルに係る。
【0002】
【従来の技術】一般的な内燃機関用点火コイルにおける
二次コイルと高圧ターミナルの接続部の構造に関して
は、例えば実開平2−49114号公報に開示されてい
る。同公報で提案された考案は、ケースの高圧取出部に
連結部材が設けられており、高圧端子(二次コイルに接
続されるターミナルであり、高圧ターミナルとは区別さ
れる)はバネ性を有するL字型形状の金属性プレートか
らなると共に、立上り部と接続部に夫々大きさの異なる
切欠部が設けられ、連結部材(高圧ターミナルに相当)
はケース突出部において高圧端子の切欠部と嵌合する小
径部及び大径部が設けられ、大径部の端面で電気的に接
続されるように構成されている。
【0003】具体的には、同公報の第1図に記載のよう
に、1次コイルと2次コイルの組付体をケース21内に
挿入し、高圧端子19の立上り部19aと接続部19b
に設けた大きさの異なる切欠部23aと23bを、連結
部材22の大径部22aと小径部22bに挿入して高圧
端子19のバネ性を利用し、連結部材22の大径部22
aの端部に押圧して電気的に接続することとしている。
【0004】ところで、内燃機関の点火方式としては種
々の方式のものが知られているが、このうち同時点火方
式(ダブル点火方式とも呼ばれる)の点火コイルにおい
ては、一方の気筒が圧縮工程にあって他方の気筒が排気
工程にあるという関係の二つの気筒が選択され、これら
の気筒に対して同時に出力高電圧が印加されるように構
成されている。例えば四気筒の内燃機関に関し、第1気
筒と第4気筒が同時に点火され、第2気筒と第3気筒が
同時に点火される場合において、例えば第1気筒が圧縮
工程にあると、気筒内部の圧力が大であるので高電圧で
も容易に放電しないが、第4気筒は排気工程にあって気
筒内部の圧力が大気圧に近いので低電圧で容易に放電
し、点火プラグの抵抗は無視し得る値となる。このた
め、第1気筒及び第4気筒の点火プラグが直列接続され
ている場合、排気工程にある第4気筒の点火プラグは殆
ど抵抗とならず、圧縮工程にある第1気筒に対し略全て
の出力高電圧が印加されることになる。従って、各点火
プラグに対し点火コイルによって個別に高電圧が印加さ
れる場合と同様となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前掲の実開平2−49
114号公報に記載のような高圧側(二次コイル側)の
接続構造においては、高圧端子(二次コイルに接続され
るターミナル)と連結部材(高圧ターミナル)との接続
に際しては、前者の切欠部と後者の小径部との係合が必
須であり、基本的には一点で係止されることになる。従
って、確実な電気的接続状態を確保するためには、位置
決め、一定の組付操作を必要とし、必ずしも組付が容易
ではない。
【0006】また、前述の同時点火方式の点火コイルに
おいては、二次コイルの巻線の両端部が夫々別個の高圧
ターミナルに接続されることになるので、接続部の構造
が一層複雑となり、組付も容易ではない。
【0007】そこで、本発明は二次コイルと高圧ターミ
ナルを接続する高圧側の配線が確実で、組付が容易な内
燃機関用点火コイルを提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は同時点火方式の内燃機関用
点火コイルに適用した場合にも、高圧側の配線が確実
で、組付が容易な内燃機関用点火コイルを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、請求項1に記載のように、少くとも一つ
の開口を有する筐体のケースと、該ケース内に収容する
一次コイル及び二次コイルと、該二次コイルに電気的に
接続し前記ケース内で前記開口方向に露呈するように配
置する二次ターミナルと、前記ケースの開口に接合する
蓋体と、該蓋体に支持する高圧ターミナルと、該高圧タ
ーミナルに接続すると共に、前記蓋体に前記二次ターミ
ナルと対向するように支持し、前記二次ターミナル方向
への付勢力を有する中継ターミナルを備え、前記ケース
に前記蓋体を接合して前記中継ターミナルを介して前記
高圧ターミナルと前記二次ターミナルを電気的に接続す
るように構成したものである。
【0010】また、請求項2に記載のように、少くとも
一つの開口を有する筐体のケースと、該ケース内に収容
する一次コイル及び二次コイルと、該二次コイルに電気
的に接続し前記ケース内で前記開口方向に露呈するよう
に配置する二次ターミナルと、前記ケースの開口に接合
する蓋体と、前記ケースに支持する高圧ターミナルと、
前記蓋体に前記高圧ターミナル及び前記二次ターミナル
と対向するように支持し、一端が前記高圧ターミナル方
向への付勢力を有し他端が前記二次ターミナル方向への
付勢力を有する中継ターミナルを備え、前記ケースに前
記蓋体を接合して前記中継ターミナルを介して前記高圧
ターミナルと前記二次ターミナルを電気的に接続するよ
うに構成してもよい。
【0011】更に、請求項3に記載のように、少くとも
一つの開口を有する筐体のケースと、該ケース内に収容
する一次コイル及び二次コイルと、該二次コイルの両端
に電気的に接続し前記ケース内で前記開口方向に露呈す
るように配置する第1及び第2の二次ターミナルと、前
記ケースの開口に接合する蓋体と、該蓋体に支持する第
1の高圧ターミナルと、該第1の高圧ターミナルに接続
すると共に、前記蓋体に前記第1の二次ターミナルと対
向するように支持し、前記第1の二次ターミナル方向へ
の付勢力を有する第1の中継ターミナルと、前記ケース
に支持する第2の高圧ターミナルと、前記蓋体に前記第
2の高圧ターミナル及び前記第2の二次ターミナルと対
向するように支持し、一端が前記第2の高圧ターミナル
方向への付勢力を有し他端が前記第2の二次ターミナル
方向への付勢力を有する第2の中継ターミナルとを備
え、前記ケースに前記蓋体を接合して前記第1及び第2
の中継ターミナルを介して夫々前記第1及び第2の高圧
ターミナルと前記第1及び第2の二次ターミナルを電気
的に接続するように構成するとよい。
【0012】また、請求項3に記載の内燃機関用点火コ
イルに関し、請求項4に記載のように、前記第1及び第
2の二次ターミナルを、前記二次コイルを巻回するボビ
ンの両側の鍔部に固定し、前記第1及び第2の二次コイ
ルの巻線の両端部を夫々前記第1及び第2の二次ターミ
ナルに電気的に接続すると共に、前記第1及び第2の中
継ターミナルの各々の一端を夫々前記第1及び第2の二
次ターミナル方向に折り返して接続部を形成し、該接続
部を介して前記第1及び第2の二次ターミナルの各々に
前記第1及び第2の中継ターミナルの各々を電気的に接
続することとしてもよい。更に、第2の中継ターミナル
と第2の高圧ターミナルとの間も同様に構成することと
してもよい。
【0013】
【作用】本発明の請求項1に係る内燃機関用点火コイル
においては、一次コイルと共にケース内に収容される二
次コイルに、二次ターミナルが電気的に接続され、この
二次ターミナルがケースの開口方向に露呈するように配
置される。一方、高圧ターミナルが蓋体に支持され、二
次ターミナルと対向するように中継ターミナルが蓋体に
支持されると共に、この中継ターミナルが高圧ターミナ
ルに接続される。そして、ケースと蓋体が接合される
と、中継ターミナルはその付勢力により二次ターミナル
に押接され、中継ターミナルを介して高圧ターミナルと
二次ターミナルが電気的に接続される。而して、内燃機
関用点火コイルが構成され、一次コイルに供給される一
次電流が断続されると、磁束変化が生じ二次コイルに高
電圧が誘起される。
【0014】請求項2に係る内燃機関用点火コイルにお
いては、一次コイルと共にケース内に収容される二次コ
イルに、二次ターミナルが電気的に接続され、この二次
ターミナルがケースの開口方向に露呈するように配置さ
れる。また、高圧ターミナルがケースに支持され、高圧
ターミナル及び二次ターミナルと対向するように中継タ
ーミナルが蓋体に支持される。そして、ケースと蓋体が
接合されると、中継ターミナルはその付勢力により両端
が夫々高圧ターミナル及び二次ターミナルに押接され、
中継ターミナルを介して高圧ターミナルと二次ターミナ
ルが電気的に接続される。
【0015】請求項3に係る内燃機関用点火コイルにお
いては、一次コイルと共にケース内に収容される二次コ
イルの両端に、第1及び第2の二次ターミナルが電気的
に接続され、これら第1及び第2の二次ターミナルがケ
ースの開口方向に露呈するように配置される。一方、第
1の高圧ターミナルが蓋体に支持され、第1の二次ター
ミナルと対向するように第1の中継ターミナルが蓋体に
支持されると共に、第1の中継ターミナルが第1の高圧
ターミナルに接続される。また、第2の高圧ターミナル
がケースに支持され、第2の高圧ターミナル及び第2の
二次ターミナルと対向するように第2の中継ターミナル
が蓋体に支持される。そして、ケースと蓋体が接合され
ると、第1の中継ターミナルはその付勢力により第1の
二次ターミナルに押接され、第1の中継ターミナルを介
して第1の高圧ターミナルと第1の二次ターミナルが電
気的に接続される。同時に、第2の中継ターミナルはそ
の付勢力により両端が夫々第2の高圧ターミナル及び第
2の二次ターミナルに押接され、第2の中継ターミナル
を介して第2の高圧ターミナルと第2の二次ターミナル
が電気的に接続される。而して、同時点火方式の内燃機
関用点火コイルが構成され、第1及び第2の高圧ターミ
ナルが夫々点火プラグに接続されれば、二つの点火プラ
グが同時に点火される。
【0016】請求項4に係る内燃機関用点火コイルにお
いては、第1及び第2の二次ターミナルが、第1及び第
2の二次コイルを巻回するボビンの両側の鍔部に固定さ
れ、これら第1及び第2の二次ターミナルに第1及び第
2の二次コイルの巻線の両端部が夫々電気的に接続され
る。また、蓋体に支持された第1及び第2の中継ターミ
ナルの一端には第1及び第2の二次ターミナル方向に折
り返されて接続部が形成されており、これらの接続部を
介して第1及び第2の中継ターミナルが夫々第1及び第
2の二次ターミナルに電気的に接続される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の内燃機関用点火コイルの望ま
しい実施例を図面を参照して説明する。図5は本発明の
一実施例に係る内燃機関用点火コイル1の全体を示すも
ので、ケース30と蓋体40が接合されて成る。図1は
ケース30側の構成を示すもので、一次コイルアセンブ
リ10に二次コイルアセンブリ20が組み付けられ、こ
れらがケース30内に収容されると、図1に示す構造と
なる。図2及び図3は蓋体40側の構成を示し、ケース
30と蓋体40の組付状態を図4に示す。
【0018】ケース30は合成樹脂製の筐体で、その略
中央部にインサート樹脂成形によって矩形枠体の外部コ
ア(図示せず)が内蔵されており、この外部コアの内側
凹部30aの中に一次コイルアセンブリ10及び二次コ
イルアセンブリ20が収容されている。ケース30の側
壁の一方側には高圧コネクタ部31が一体的に形成さ
れ、その軸方向に高圧ターミナル7がインサート成形さ
れている。高圧コネクタ部31は高圧タワーと呼ばれ、
これにハイテンションコード(図示せず)の一方の開口
端が嵌着されるように構成されている。ケース30の他
の側壁にはフランジ部33が延出形成されている。
【0019】一次コイルアセンブリ10は図1に一部を
切除して示すように構成されている。即ち、インサート
樹脂成形により内部コア2が一体的に収容された一次ボ
ビン11を具備し、この一次ボビン11に一次コイル1
2の巻線が二層もしくは四層に巻回されて一次コイルア
センブリ10が構成される。
【0020】一方、二次コイルアセンブリ20は、二次
ボビン21に二次コイル22が巻装されて成る。二次ボ
ビン21は図1に示すように、軸方向に所定間隔毎に複
数の鍔部21aが形成された断面略矩形の樹脂製筒体で
あり、これらの鍔部21a間に形成される複数の溝内
に、二次コイル22の巻線が図1の下方から上方へ順次
巻回されている。二次ボビン21の両端は幅広の鍔部2
1c,21dとされ、これらの鍔部21c,21dに夫
々二次ターミナル23,24が装着されている。二次タ
ーミナル23は鍔部21cを含む面上に配置され、先端
の接続部23aが外方に延出し、二次ターミナル24は
鍔部21dを含む面に対して垂直方向に配置され、先端
の接続部24aが露出している。二次ターミナル23,
24には二次コイル22の巻線の巻始め又は巻終りが巻
き付けられ、半田等によって接続されている。即ち、二
次コイル22の両端は夫々二次ターミナル23,24に
電気的に接続されている。
【0021】上記ケース30には図4に示すように蓋体
40が組付けられるが、この蓋体40は高圧コネクタ部
41が合成樹脂によって一体的に形成され、蓋体40を
含む面に対し垂直方向に延出している。この高圧コネク
タ部41の軸方向には高圧ターミナル8がインサート成
形されており、一方の先端に形成されたボス部8aが蓋
体40のケース30との接合面側に露出している。ケー
ス30の一側面には図1及び図4に示すように開口部3
0bが形成されており、他の一側面に形成された開口部
30c(図1)にはコネクタ16の支持部16aが嵌合
される。コネクタ16は、ケース30内に延出するター
ミナル6a,6bを有し、ケース30外にて外部コネク
タ(図示せず)と電気的に接続される。ターミナル6
a,6bの先端部は折り返され、一次コイル12の巻線
の両端部が接続される。
【0022】蓋体40のケース30への取付面には、図
2及び図3に示すように、一対のボス部(代表して40
aで表す)及びボス部40bが形成されており、これら
に中継ターミナル25,26が圧入され、必要に応じ更
に熱カシメされて固定されている。本実施例の中継ター
ミナル25,26は、リン青銅等の弾性導電体の板体が
プレス成形されたものである。中継ターミナル25は、
蓋体40に固定される基部25bと、この基部25bの
両端部が相互に対向する側に折り返された接続部25
a,25cを有する。また、中継ターミナル26は、蓋
体40のボス部40bに圧入もしくは熱カシメされる基
部26bと、その両端部の接続部26a,26cを有
し、接続部26cは高圧ターミナル8のボス部8aに圧
入され、接続部26aは折り返されている。蓋体40が
ケース30に組み付けられ、接続部25a,25cが夫
々二次ターミナル23の接続部23aと高圧ターミナル
7の接続部7cに押圧された状態で組み付けられると、
両者が電気的に接続される。同時に、中継ターミナル2
6の接続部26aが二次ターミナル24の接続部24a
に押圧された状態で組み付けられ、両者が電気的に接続
される。
【0023】而して、上記の構成になる点火コイルの各
部品の組付に当たっては、先ず上記一次コイルアセンブ
リ10に対し二次コイルアセンブリ20が組み付けら
れ、一次コイル12の巻線の一方の端部がターミナル6
aに電気的に接続され、他方の端部はターミナル6bに
電気的に接続される。具体的には、一次コイル12の巻
線の両端部が夫々ターミナル6a,6bの折曲部によっ
て挾持されるが、更に半田接合を行なうこととしてもよ
い。これらの接続は一次コイルアセンブリ10及び二次
コイルアセンブリ20がケース30内に収容される前に
行なわれ、この後図1に示すようにケース30の開口部
30cにコネクタ16の支持部16aが嵌合されると共
に、内部コア2、一次コイルアセンブリ10及び二次コ
イルアセンブリ20が凹部30a内に収容され、この凹
部30a内の対向する側面間に内部コア2が嵌合され
る。一方、蓋体40側においては、中継ターミナル2
5,26が蓋体40に固定されると共に、中継ターミナ
ル26の接続部26cが高圧ターミナル8に接続され
る。
【0024】そして、ケース30と蓋体40が図4に示
すように組付けられ、両者が接合されると図5に示すよ
うになる。この接合手段としては、スナップフィット構
造、接着剤、熱カシメ等どのような手段でもよいが、少
くとも中継ターミナル25,26の接続部25a,25
c,26aの弾発力によってケース30と蓋体40の間
に間隙が生じない程度の接合力が必要である。而して、
中継ターミナル25の接続部25aが二次ターミナル2
3の接続部23aに押接されると共に、接続部25cが
高圧ターミナル7の接続部7cに押接され、中継ターミ
ナル26の接続部26aが二次ターミナル24の接続部
24aに押接される。このように、ケース30と蓋体4
0との組付が容易であり、ボス部40a,40b及びボ
ス部8aによって所定の位置に固定された中継ターミナ
ル25,26を介して、二次ターミナル23,24と高
圧ターミナル7,8が電気的に接続されるように構成さ
れているので、高圧側の配線を容易且つ確実に行なうこ
とができる。
【0025】この後、ケース30の開口部30b側から
ケース30内の空間に熱硬化性の合成樹脂、例えばエポ
キシ樹脂が充填、硬化されて図5に斜線で示すように樹
脂部9が形成される。これにより、ケース30と蓋体4
0が強固に接合され、一次コイル12及び二次コイル2
2が含侵固着されると共に、二次ターミナル23,24
と高圧ターミナル7,8との電気的接続部が適切に絶縁
され、更に二次コイル22の出力高電圧に耐え得る絶縁
性が確保される。
【0026】而して、同時点火方式の内燃機関用点火コ
イル1が形成され、内燃機関(図示せず)に装着され、
高圧ターミナル7,8が夫々ハイテンションコード(図
示せず)を介して一対の点火プラグ(図示せず)に接続
される。そして、一次コイル12の一次電流が断続され
ると二次コイル22に逆起電力が誘起され30乃至40
kvの高電圧が発生する。この高電圧は二次ターミナル
23,24及び高圧ターミナル7,8を介して夫々点火
プラグ(図示せず)に出力される。而して、各点火プラ
グに対し、個別に高電圧が印加され、各々の電極部に火
花放電が生じ、各燃焼室(図示せず)内の圧縮混合気が
着火される。
【0027】以上のように、本実施例は二つの高圧ター
ミナル7,8を備えた同時点火方式の点火コイルに係る
ものであるが、通常の内燃機関用点火コイルに適用する
こともでき、この場合には高圧ターミナル7,8の何れ
か一方を用い、これに応じて中継ターミナル25,26
のうち何れか一方を用いることとすればよい。
【0028】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の請求項1
又は2に係る内燃機関用点火コイルにおいては、同請求
項に記載の構成になるケースに、同請求項に記載の構成
になる蓋体を接合し、中継ターミナルを介して高圧ター
ミナルと二次ターミナルを電気的に接続するように構成
されているので、高圧側の配線を容易且つ確実に行ない
つつ、ケースと蓋体を容易に組み付けることができる。
【0029】更に、請求項3に係る内燃機関用点火コイ
ルにあっては、同請求項に記載の構成になるケースに、
同請求項に記載の構成になる蓋体を接合し、第1及び第
2の中継ターミナルを介して夫々第1及び第2の高圧タ
ーミナルと第1及び第2の二次ターミナルを電気的に接
続するように構成されているので、特に同時点火方式の
内燃機関用点火コイルに適用された場合でも、確実に高
圧側の配線を行ないつつ容易に組付を行なうことがで
き、配線コストを低減することができる。
【0030】また、請求項4に係る内燃機関用点火コイ
ルにおいては、第1及び第2の中継ターミナルの各々の
一端を夫々第1及び第2の二次ターミナル方向に折り返
して接続部を形成し、これらの接続部を介して第1及び
第2の二次ターミナルの各々に第1及び第2の中継ター
ミナルの各々を電気的に接続することとしているので、
少くとも第1及び第2の二次ターミナルと第1及び第2
の中継ターミナルとの電気的接続を容易且つ確実に行な
うことができ、点火コイルとして良好な組付性を確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
のケース部分の一部断面底面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の蓋体部分の平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の蓋体部分の一部を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
のケース部分と蓋体部分の接合状態を示す正面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の斜視図である。
【符号の説明】
2 内部コア 6a,6b ターミナル 7,8 高圧ターミナル 9 樹脂部 10 一次コイルアセンブリ 11 一次ボビン 12 一次コイル 16 コネクタ 20 二次コイルアセンブリ 21 二次ボビン 21a,21c,21d 鍔部 22 二次コイル 23,24 二次ターミナル 30 ケース 31 高圧コネクタ部 33 フランジ部 40 蓋体 41 高圧コネクタ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも一つの開口を有する筐体のケー
    スと、該ケース内に収容する一次コイル及び二次コイル
    と、該二次コイルに電気的に接続し前記ケース内で前記
    開口方向に露呈するように配置する二次ターミナルと、
    前記ケースの開口に接合する蓋体と、該蓋体に支持する
    高圧ターミナルと、該高圧ターミナルに接続すると共
    に、前記蓋体に前記二次ターミナルと対向するように支
    持し、前記二次ターミナル方向への付勢力を有する中継
    ターミナルを備え、前記ケースに前記蓋体を接合して前
    記中継ターミナルを介して前記高圧ターミナルと前記二
    次ターミナルを電気的に接続するように構成したことを
    特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 【請求項2】 少くとも一つの開口を有する筐体のケー
    スと、該ケース内に収容する一次コイル及び二次コイル
    と、該二次コイルに電気的に接続し前記ケース内で前記
    開口方向に露呈するように配置する二次ターミナルと、
    前記ケースの開口に接合する蓋体と、前記ケースに支持
    する高圧ターミナルと、前記蓋体に前記高圧ターミナル
    及び前記二次ターミナルと対向するように支持し、一端
    が前記高圧ターミナル方向への付勢力を有し他端が前記
    二次ターミナル方向への付勢力を有する中継ターミナル
    を備え、前記ケースに前記蓋体を接合して前記中継ター
    ミナルを介して前記高圧ターミナルと前記二次ターミナ
    ルを電気的に接続するように構成したことを特徴とする
    内燃機関用点火コイル。
  3. 【請求項3】 少くとも一つの開口を有する筐体のケー
    スと、該ケース内に収容する一次コイル及び二次コイル
    と、該二次コイルの両端に電気的に接続し前記ケース内
    で前記開口方向に露呈するように配置する第1及び第2
    の二次ターミナルと、前記ケースの開口に接合する蓋体
    と、該蓋体に支持する第1の高圧ターミナルと、該第1
    の高圧ターミナルに接続すると共に、前記蓋体に前記第
    1の二次ターミナルと対向するように支持し、前記第1
    の二次ターミナル方向への付勢力を有する第1の中継タ
    ーミナルと、前記ケースに支持する第2の高圧ターミナ
    ルと、前記蓋体に前記第2の高圧ターミナル及び前記第
    2の二次ターミナルと対向するように支持し、一端が前
    記第2の高圧ターミナル方向への付勢力を有し他端が前
    記第2の二次ターミナル方向への付勢力を有する第2の
    中継ターミナルとを備え、前記ケースに前記蓋体を接合
    して前記第1及び第2の中継ターミナルを介して夫々前
    記第1及び第2の高圧ターミナルと前記第1及び第2の
    二次ターミナルを電気的に接続するように構成したこと
    を特徴とする内燃機関用点火コイル。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の二次ターミナルを、
    前記二次コイルを巻回するボビンの両側の鍔部に固定
    し、前記第1及び第2の二次コイルの巻線の両端部を夫
    々前記第1及び第2の二次ターミナルに電気的に接続す
    ると共に、前記第1及び第2の中継ターミナルの各々の
    一端を夫々前記第1及び第2の二次ターミナル方向に折
    り返して接続部を形成し、該接続部を介して前記第1及
    び第2の二次ターミナルの各々に前記第1及び第2の中
    継ターミナルの各々を電気的に接続することを特徴とす
    る請求項3記載の内燃機関用点火コイル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008187025A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Diamond Electric Mfg Co Ltd 内燃機関用点火コイル
JP2014212223A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 ダイヤモンド電機株式会社 内燃機関用点火コイル
JP2015133350A (ja) * 2014-01-09 2015-07-23 ダイヤモンド電機株式会社 内燃機関用の点火コイル
JP2015185796A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 ダイヤモンド電機株式会社 内燃機関用の点火コイル

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