JPH08195320A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JPH08195320A
JPH08195320A JP7021368A JP2136895A JPH08195320A JP H08195320 A JPH08195320 A JP H08195320A JP 7021368 A JP7021368 A JP 7021368A JP 2136895 A JP2136895 A JP 2136895A JP H08195320 A JPH08195320 A JP H08195320A
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JP
Japan
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case
ignition
igniter
coil
internal combustion
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JP7021368A
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English (en)
Inventor
Mikio Hamada
幹生 浜田
Hikari Kikuta
光 菊田
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イグナイタの放熱性を損なうことなく、同時
点火方式の点火コイル及びイグナイタを一体的に形成
し、小型で安定した点火性能を有する内燃機関用点火コ
イルを提供する。 【構成】 二組の点火コイル1A,1Bをケース30内
に収容し、夫々一次コイル12及び二次コイル22を巻
装した内部コアと外部コアによって磁路を形成し、二次
コイル22の各々の両端に高圧ターミナル7を接続す
る。そして、一次コイル12に対する一次電流を断続制
御するイグナイタ8を、少くともその放熱面(ケース8
a)がケース30外に露呈する所定の位置に配設し、ケ
ース30に穿設した孔30hを介して一次コイル12と
イグナイタ8を電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関用点火コイルに
関し、特に一個の点火コイルで二気筒分の点火を行なう
同時点火方式の内燃機関用点火コイルに係る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の点火方式としては種々の方式
のものが知られているが、このうち同時点火方式(ダブ
ル点火方式とも呼ばれる)の点火コイルにおいては、一
方の気筒が圧縮工程にあって他方の気筒が排気工程にあ
るという関係の二つの気筒が選択され、これらの気筒に
対して同時に出力高電圧が印加されるように構成されて
いる。例えば四気筒の内燃機関に関し、第1気筒と第4
気筒が同時に点火され、第2気筒と第3気筒が同時に点
火される場合において、例えば第1気筒が圧縮工程にあ
ると、気筒内部の圧力が大であるので高電圧でも容易に
放電しないが、第4気筒は排気工程にあって気筒内部の
圧力が大気圧に近いので低電圧で容易に放電し、点火プ
ラグの抵抗は無視し得る値となる。このため、第1気筒
及び第4気筒の点火プラグが直列接続されている場合、
排気工程にある第4気筒の点火プラグは殆ど抵抗となら
ず、圧縮工程にある第1気筒に対し略全ての出力高電圧
が印加されることになる。従って、各点火プラグに対し
点火コイルによって個別に高電圧が印加される場合と同
様となる。
【0003】上記のような同時点火方式を実現する点火
コイルとしては、例えば特開平4−226007号公報
に開示されている。同公報で提案された発明は、複数組
の第1の積層コアを埋設した単一の容器状樹脂製ハウジ
ング内に複数組の第2の積層コア、一次コイル、二次コ
イルをそれぞれ収納することとし、エンジンや車体への
点火コイルの組付工数および組付スペースを低減し得る
ようにするものとされている。具体的には、C字型の積
層コアとI字型の積層コアを有し後者にコイルを巻装し
て成る点火コイルを、二組並設したものであり、同公報
の図4に明らかなように各コイルの軸心に位置する一対
のI字型の積層コアが平行に配置されている。
【0004】一方、特開平4−43620号公報には、
一次コイルの一次電流を制御するイグナイタが、鉄心
(コア)に巻回された一次コイル及び二次コイルと共
に、モールドケースに収容された点火コイル装置が開示
されている。また、特開平4−42909号公報に記載
の点火コイル装置においても、パワートランジスタユニ
ット(上記イグナイタに相当)を収納するためのポケッ
ト部がモールドケースに設けられており、コイルと共に
一体的に形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記イグナイタ(イグ
ニッションモジュールとも呼ばれる)がケースに一体化
された点火コイルは、何れも内燃機関の各気筒毎に設け
られるものであり、四気筒の場合には四個のイグナイタ
が必要となる。しかし、イグナイタは封止処理等のコス
トが高く、このように分割して配置することはコストア
ップ要因となる。また、前掲の同時点火方式の点火コイ
ルにおいてはイグナイタは別体とされており、点火コイ
ルから離隔した位置に配置されることになる。このた
め、配線コストが高く、電気的な雑音発生源となり易
い。これに対処し、点火コイル及びイグナイタを一体的
に形成すべく、本願の出願人は平成6年12月5日付に
て、イグナイタを二組の点火コイル間に近接した所定の
位置に配設し、一次コイルとイグナイタとの電気的接続
部を二組の点火コイル間に設けるように構成した内燃機
関用点火コイルを提案している。
【0006】イグナイタを点火コイルに一体的に形成す
る従来技術としては、同時点火方式の点火コイルではな
く一般的な点火コイルのケース内にイグナイタを収容し
絶縁樹脂を注型したものが、実公平6−27939号公
報に開示されている。このようにイグナイタを点火コイ
ルに一体的に形成する際には、放熱性に留意する必要が
ある。このため、同公報に記載の点火コイルにおいて
は、イグナイタ(スイッチングモジュール8)を放熱用
の金属ケース9内に収容し、この状態で絶縁性ケース4
内に収容し、熱伝導のよい樹脂を真空注型した後硬化さ
せることとしている。
【0007】然し乍ら、このような樹脂モールド型点火
コイルにおいては、金属ケースと注型樹脂との間で熱膨
張係数に差があるため、温度変化に伴うヒートショック
により樹脂にクラックが入るおそれがあり、これを介し
て二次側の高電圧がリークするおそれも生ずる。従っ
て、熱伝導性と絶縁性の両特性に極めて優れた樹脂を選
択しなければならず、モールド用樹脂材料の選択の幅が
大幅に制限される。更に、同時点火方式の点火コイルで
は二次側の高圧ターミナルが四個配置されることになる
ので、イグナイタの収容場所が制限されることになり、
ヒートショック時には高電圧リークの可能性が大とな
る。
【0008】そこで、本発明は、イグナイタの放熱性を
損なうことなく、同時点火方式の点火コイル及びイグナ
イタを一体的に形成し、小型で安定した点火性能を有す
る内燃機関用点火コイルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、一次コイル及び二次コイルを巻装する内
部コアと、該内部コアと共に磁路を形成する外部コアを
備えた点火コイルを少くとも二組収容するケースと、該
ケースに支持し前記二次コイルの各々の両端に接続する
高圧ターミナルを備えた内燃機関用点火コイルにおい
て、前記一次コイルに対する一次電流を断続制御するイ
グナイタを備え、該イグナイタの少くとも放熱面が前記
ケース外に露呈する所定の位置に前記イグナイタを配設
し、前記ケースに穿設した孔を介して前記一次コイルと
前記イグナイタとを電気的に接続するように構成したも
のである。
【0010】前記内燃機関用点火コイルにおいて、請求
項2に記載のように、前記ケースの前記イグナイタ装着
部分と反対側の所定位置に前記高圧ターミナルを配置す
ると共に、前記高圧ターミナルを同一平面上で相互に平
行に、且つ前記ケースに対して一体的に並設するとよ
い。
【0011】尚、前記二組の点火コイルを構成する外部
コアを日の字状に形成し、該日の字状の外部コアの二つ
の空間部に、夫々前記二組の点火コイルの各内部コアを
収容するように構成してもよい。
【0012】
【作用】本発明の内燃機関用点火コイルにおいては、二
組の点火コイルが並設され、各点火コイルでは一次コイ
ル及び二次コイルが巻装された内部コアと外部コアによ
って磁路が形成され、二次コイルの各々の両端に高圧タ
ーミナルが接続される。そして、イグナイタが、少くと
もその放熱面がケース外に露呈する所定の位置に配設さ
れ、ケースに穿設された孔を介して一次コイルとイグナ
イタとが電気的に接続される。而して、二組の点火コイ
ル及びイグナイタを有する単体の内燃機関用点火コイル
が構成され、イグナイタによって各点火コイルの一次コ
イルに供給される一次電流が断続されると、外部コア及
び内部コアに磁束変化が生じ、各点火コイルの二次コイ
ルに高電圧が誘起される。従って、各二次コイルの両端
が夫々点火プラグに接続されれば、同時点火方式の点火
コイルが構成され、二つの点火プラグが同時に点火され
る。
【0013】請求項2に係る内燃機関用点火コイルにお
いては、高圧ターミナルがイグナイタ装着部分と反対側
の所定位置に配置されると共に、同一平面上で相互に平
行に、且つケースに対して一体的に並設され、二次コイ
ルの両端に適切に接続される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の内燃機関用点火コイルの望ま
しい実施例を図面を参照して説明する。図1乃至図3は
本発明の内燃機関用点火コイル1の一実施例を示すもの
で、図2に示すように二組の点火コイル1A,1Bが一
体的に並設されて成る。両者は同じ構成であるので同一
の部品及び部分については同一の符号を付し、以下の説
明では主として一方についてのみ説明する。本実施例の
内燃機関用点火コイル1は図5に一方の点火コイル1A
側を拡大して示すように(点火コイル1B側も同一構
造)、日の字状のコア3を有し、その二つの空間部に一
対の柱状のコア2が同軸上に配置され略田の字を呈す
る。即ち、コア3が本発明にいう外部コアに相当し、コ
ア2が本発明にいう内部コアに相当する。そして、各コ
ア2は夫々一次コイルアセンブリ10に内蔵され、これ
に二次コイルアセンブリ20が組み付けられたものが二
組構成され、これらがケース30内のコア3の二つの空
間部に収容されると、図2に示す構造となる。
【0015】ケース30は合成樹脂製の筐体で、その略
中央部にインサート樹脂成形によってコア3が内蔵され
ている。従って、日の字状のコア3に対応してケース3
0内に二つの空間部が形成され、この中に夫々一次コイ
ルアセンブリ10及び二次コイルアセンブリ20が収容
されている。ケース30の側壁の一方側には四つの高圧
コネクタ部31a乃至31dが同一面上で相互に平行に
並設され、夫々に高圧ターミナル7が収容されている。
また、ケース30の高圧コネクタ部31a乃至31dと
反対側の側壁には、イグナイタ8が装着されており、他
の両側壁にフランジ部33が延出形成されている。
【0016】外部コアを構成するコア3は前述のように
日の字状の鉄心で、無方向性珪素鋼板が複数積層されて
成るが、方向性珪素鋼板を用いることとしてもよい。ま
た、各点火コイル1A,1B毎に口の字状の外部コアを
形成し両者を接合することとしてもよい。コア3のコア
2と対向する部分は、図5に示すように何れも内側に突
出し、突出部3aは幅広に形成され、突出部3bは幅狭
に形成されている。尚、突出部3a、及び突出部3bを
含みコア2に当接する部分はケース30の樹脂材料によ
って被覆されることなく露呈している。一方、コア2
は、図5に示すように、本体部2aの両端が拡幅され延
出部2b,2cが形成された柱状の鉄心であり、延出部
2cにはコア3の突出部3aが嵌合する凹部が形成され
ている。本実施例のコア2は、圧延方向が本体部2aの
軸方向の方向性珪素鋼板が複数積層されて成る。
【0017】一次コイルアセンブリ10は図5に示すよ
うに構成されており、インサート樹脂成形により上記コ
ア2が一体的に収容された一対の一次ボビン11及び保
持部13を具備している。各一次ボビン11はコア2の
本体部2a回りに形成され、鍔部11a及び11bが相
互に所定距離隔てて形成されている。各一次ボビン11
の軸方向の一端に形成される保持部13は、図5に示す
ように、コア2の延出部2bとコア3の突出部3aとの
間に所定の間隙のエアギャップ5を確保するもので、延
出部2bの長手方向の端面が露呈してコア3の突出部3
aの端面(露呈面)と対峙するように形成されている。
そして、一次ボビン11の鍔部11a,11b間に一次
コイル12の巻線が二層もしくは四層に巻回されて一次
コイルアセンブリ10が構成される。
【0018】一方、二次コイルアセンブリ20は、二次
ボビン21に二次コイル22が巻装されて成る。二次ボ
ビン21は図5に示すように、軸方向に所定間隔毎に複
数の鍔部21aが形成された断面略矩形の樹脂製筒体で
あり、これらの鍔部21a間に複数の溝21bが形成さ
れており、これらの溝21b内に二次コイル22の巻線
が図5の上方から下方へ順次巻回されている。二次ボビ
ン21の両端は幅広の鍔部21c,21dとされ、これ
らの鍔部21c,21dに形成された溝(図示せず)に
夫々図1及び図2に示すターミナル23が嵌着されてい
る。各ターミナル23には二次コイル22の巻線の巻始
め又は巻終りが巻き付けられ、半田等によって接続され
ている。即ち、二次コイル22の両端は夫々ターミナル
23に電気的に接続されている。また、各ターミナル2
3は二次ボビン21の軸に対し直交する方向に延出して
おり、後にケース30に組み付けられる際には、ターミ
ナル23が高圧ターミナル7内に挿入され、両者間が電
気的に接続される。
【0019】ケース30の高圧コネクタ部31a乃至3
1dと反対側の側壁には、イグナイタ8が二組の点火コ
イル1A,1B間に近接した所定の位置に接合されてい
る。イグナイタ8は図1に示すように、ケース30に接
合される金属製のケース8a内の一部に、例えば図6に
一点鎖線で示した回路素子(これについては後述する)
が収容されており、スイッチングトランジスタTr1,
Tr2のコレクタ側に接続されるターミナル6a,6
b、及び共通電源端子であるターミナル6eが、図1に
示すように孔30hを介してケース30内に延出してい
る。尚、イグナイタ8のケース30への接合手段として
は、接着、螺着等、種々の手段を用いることができる。
【0020】また、図1及び図3に示すように、イグナ
イタ8にはコネクタ部16が一体的に設けられており、
この中に図6に示す電源ターミナル16e、駆動信号タ
ーミナル16a,16b、接地ターミナル16c及びモ
ニタ用ターミナル(図6では省略)が一列に配置されて
いる。即ち、これらのターミナルを含み、絶縁性を有す
る合成樹脂によってコネクタ部16が形成されると共
に、ケース8a内に同合成樹脂が充填されて樹脂部8b
が形成され、スイッチングトランジスタTr1等の回路
素子が絶縁性を維持しつつ固定される。尚、回路素子回
りに別の高絶縁性材料を注入するように構成してもよ
い。
【0021】このように、ケース8aにスイッチングト
ランジスタTr1等が固定されたイグナイタ8は、ケー
ス30の外方にケース8aが露呈した状態で接合されて
おり、従ってケース8aによってスイッチングトランジ
スタTr1等の放熱面が構成される。このとき、ケース
30には孔30hを介してターミナル6a,6b,6e
が挿入されるのみであるので、後述する樹脂部9形成時
にイグナイタ8側に樹脂が流出することはなく、適切に
樹脂部9が形成される。而して、ケース8a及びケース
30内に充填する樹脂の選定に当たっては、絶縁性に着
目して選択すればよく、特に熱伝導性に優れた樹脂であ
る必要はない。また、ヒートショックを懸念する必要も
ない。
【0022】上記一次コイルアセンブリ10及び二次コ
イルアセンブリ20は、図1及び図2に示すようにケー
ス30内に収容され、図5に示すようにコア3の内側に
コア2が嵌合され、各ターミナル23が各高圧ターミナ
ル7内に挿入される。そして、図2に示すように点火コ
イル1A側では一次コイル12の巻線の一方の端部12
aがリード6c,6dを介してターミナル6eに電気的
に接続され、他方の端部12bは鍔部11aの切欠(図
示せず)に案内されて導出され、ターミナル6a(点火
コイル1B側ではターミナル6b)に電気的に接続され
る。このように、一次コイル12とイグナイタ8との電
気的接続部は二組の点火コイル1A,1B間に設けられ
ているので、配線が容易である。この配線後、ケース3
0内の空間に熱硬化性の合成樹脂、例えばエポキシ樹脂
が充填、硬化されて図5に点描で示すように樹脂部9が
形成される。これにより、一次コイル12及び二次コイ
ル22が含侵固着されると共に、ターミナル6a等の一
次コイル12とイグナイタ8との電気的接続部が適切に
絶縁され、更に二次コイル22の出力高電圧に耐え得る
絶縁性が確保される。
【0023】而して、図3に示すように、ケース30内
に二組の点火コイル1A,1Bを有する単体の内燃機関
用点火コイル1が形成される。この内燃機関用点火コイ
ル1は内燃機関(図示せず)に装着され、図4に示すよ
うに、高圧コネクタ部31a乃至31dがハイテンショ
ンコード71乃至74を介して点火プラグ81乃至84
に接続される。即ち、第1気筒に装着された点火プラグ
81と、第4気筒に装着された点火プラグ84が点火コ
イル1Aの高圧コネクタ部31a,31bに接続され、
第2気筒に装着された点火プラグ82と、第3気筒に装
着された点火プラグ83が点火コイル1Bの高圧コネク
タ部31c,31dに接続される。
【0024】図6は本実施例に係る四気筒内燃機関用の
点火回路の要部を示すもので、スイッチングトランジス
タTr1,Tr2によって各一次コイル12の一次電流
が断続されると各二次コイル22に逆起電力が誘起され
30乃至40kvの高電圧が発生する。この高電圧は図
2に示す各々のターミナル23及び高圧ターミナル7を
介して点火プラグ81乃至84に出力される。
【0025】上記の構成になる本実施例の内燃機関用点
火コイルにおいては、第1気筒の点火プラグ81と第4
気筒の点火プラグ84が同時に点火され、第2気筒の点
火プラグ82と第3気筒の点火プラグ83が同時に点火
される。例えば、第1気筒が圧縮工程にあると気筒内部
の圧力が大であるので点火プラグ81は高電圧でも容易
に放電しないが、第4気筒は排気工程にあって気筒内部
の圧力が大気圧に近いので低電圧で容易に放電し、点火
プラグ84の抵抗は無視し得る値となり、圧縮工程にあ
る第1気筒の点火プラグ81に対し略全ての出力高電圧
が印加されることになる。而して、点火プラグ81乃至
84に対し、点火コイル1A,1Bによって個別に高電
圧が印加され、各々の電極部に火花放電が生じ、各燃焼
室(図示せず)内の圧縮混合気が着火される。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明によれば、
イグナイタを少くともその放熱面がケース外に露呈する
所定の位置に配設し、ケースに穿設した孔を介して一次
コイルとイグナイタとを電気的に接続するように構成さ
れているので、イグナイタの放熱性を損なうことなく、
イグナイタを含み内燃機関用点火コイルを単体で構成し
得ると共に、各点火コイルとイグナイタとの配線を容易
且つ確実に行なうことができ、安定した点火性能を維持
しつつ小型で安価に構成することができる。
【0027】更に、請求項2に係る内燃機関用点火コイ
ルにあっては、高圧ターミナルがケースのイグナイタ装
着部分と反対側の所定位置に配置されると共に、同一平
面上で相互に平行に、且つケースに対して一体的に並設
されているので、高電圧、大電流の配線に関し、絶縁性
を維持しつつ適切に配線することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の一部断面側面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の一部断面平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
を点火プラグに接続した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の一部の拡大断面図である。
【図6】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の要部を示す電気回路図である。
【符号の説明】
2 コア 2a 本体部 2b,2c 延出部 3 コア 3a,3b 突出部 5 エアギャップ 6a,6b,6e ターミナル 7 高圧ターミナル 8 イグナイタ 8a ケース 8b 樹脂部 9 樹脂部 10 一次コイルアセンブリ 11 一次ボビン 11a,11b 鍔部 12 一次コイル 13 保持部 16 コネクタ部 20 二次コイルアセンブリ 21 二次ボビン 21a,21c,21d 鍔部 21b 溝 22 二次コイル 23 ターミナル 30 ケース 31a〜31d 高圧コネクタ部 33 フランジ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次コイル及び二次コイルを巻装する内
    部コアと、該内部コアと共に磁路を形成する外部コアを
    備えた点火コイルを少くとも二組収容するケースと、該
    ケースに支持し前記二次コイルの各々の両端に接続する
    高圧ターミナルを備えた内燃機関用点火コイルにおい
    て、前記一次コイルに対する一次電流を断続制御するイ
    グナイタを備え、該イグナイタの少くとも放熱面が前記
    ケース外に露呈する所定の位置に前記イグナイタを配設
    し、前記ケースに穿設した孔を介して前記一次コイルと
    前記イグナイタとを電気的に接続するように構成したこ
    とを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 【請求項2】 前記ケースの前記イグナイタ装着部分と
    反対側の所定位置に前記高圧ターミナルを配置すると共
    に、前記高圧ターミナルを同一平面上で相互に平行に、
    且つ前記ケースに対して一体的に並設したことを特徴と
    する請求項1記載の内燃機関用点火コイル。
JP7021368A 1995-01-13 1995-01-13 内燃機関用点火コイル Pending JPH08195320A (ja)

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