JP3412194B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イグニションコイル
を収めたケース内に制御回路を樹脂で固体封止した制御
ユニットが配設された内燃機関用点火装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図4は、出願人が先に提案した内燃機関
用点火装置の従来実施例を示す分解斜視図であり、図に
おいて、1はイグニションコイルであり、このイグニシ
ョンコイル1は鉄心2の外周にボビン3を介して1次コ
イル4が卷回され、さらに1次コイル4の外周にボビン
5を介して二次コイル(図示せず)が卷回されて構成さ
れている。6はパワートランジスタ、電流制限回路部等
で構成されるパワースイッチが樹脂で固体封止されてな
るICパッケージ体、7はICパッケージ体の放熱を効
果的に行う為のヒートシンク、8はICパッケージ体
6、及びヒートシンク7を包囲するように設けられる緩
衝カバー,aはICパッケージ体6を保持するホルダで
ある。10はイグニションコイル1と、ICパッケージ
体6とを収納する収納部11と、コネクタ部12が、一
体成形されたケース、13はICパッケージ体6を収納
部11に収納するためのガイド、14は2次コイルに発
生する高電圧を出力する高圧端子である。以上の構成で
なる従来の内燃機関用点火装置を組み立てるには、まず
ケース10に1次コイル4が卷回されたボビン3を配設
し、この1次コイル4を包囲するように2次コイルが卷
回されたボビン5を配設して、収納部11内にイグニシ
ョンコイル1を配設する。また、緩衝カバー8でICパ
ッケージ体6及びヒートシンク7を包み、ICパッケー
ジ体6の端子とホルダ9の端子とを接合して、予備組立
体を得る。ついで、この予備組立体をガイド13を案内
にして収納部11内に収納する。そこで、イグニション
コイル1、ホルダ9、コネクタ部12、及び高圧端子1
4の各端子間の電気的接続を行い、その後鉄心2を配設
し、絶縁性樹脂(図示せず)を流し込み、硬化させるこ
とにより、ケース10内にイグニションコイル1及びパ
ワースイッチを樹脂で固体封止した、ICパッケージ体
6を一体化している。
【0003】次に、上記従来の内燃機関用点火装置の動
作について説明する。内燃機関の点火時期に合わせて、
ICパッケージ体6のパワースイッチがOFFとなり1
次コイル4の一次電流が遮断される。この時、2次コイ
ルに高電圧が誘起され高圧端子14を介してディストリ
ビュータに送られる。また、内燃機関用点火装置は、高
低温が繰り返し加わるような厳しい環境で使用され、そ
の際、ICパッケージ体6及びヒートシンク7と、充填
硬化された絶縁性樹脂との線膨張係数の差に基づいて熱
応力が生じるが、この熱応力は緩衝カバー8で吸収され
て素子の破損等が抑制されて優れた耐環境性が得られ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関用点火
装置は、以上のように構成されているので、前記予備組
立体をケース10の収納部11に収納する際、ヒートシ
ンク7及び緩衝カバー8が脱落しない様、作業者が保持
しておかねばならず、組立作業性が悪くなるという問題
点があった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、組立作業性が向上する内燃機関
用点火装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係わる内燃機関用点火装置は,制御ユニットに凹部が設
けられ、かつ緩衝カバーには前記制御ユニットの凹部と
嵌合する凸部が設けられたものである。この発明の第2
の発明に係わる内燃機関用点火装置は、さらに制御ユニ
ットに第2の凹部が設けられ、かつヒートシンクには前
記制御ユニットの第2の凹部と嵌合する凸部が設けられ
たものである。また、この発明の第3の発明に係わる内
燃機関用点火装置は、緩衝カバーに脱落防止用の壁が設
けられたものである。
【0007】
【作用】この発明の第1の発明においては、制御ユニッ
トに凹部が設けられかつ緩衝カバーには、前記制御ユニ
ットの凹部と嵌合する凸部が設けられているので、予備
組立体を、ケースの収納部に収納する際ヒートシンク及
び緩衝カバーが脱落せず組立作業性が向上する。この発
明の第2の発明においては、さらに制御ユニットに第2
の凹部が設けられかつヒートシンクには、前記制御ユニ
ットの第2の凹部と嵌合する凸部が設けられているの
で、それぞれの部品の位置決めが容易に、しかも強固に
なる為、予備組立体の組み立て作業性が向上し、またケ
ースの収納部に収納する際ヒートシンク及び緩衝カバー
が脱落せず組立作業性が向上する。また、この発明の第
3の発明においては、緩衝カバーに脱落防止用の壁が設
けられているので予備組立体をケースの収納部に収納す
る際、ヒートシンク及び緩衝カバーが脱落せず組立作業
性が向上する。
【0008】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の第1の発明の一実施例を示す内燃
機関用点火装置の分解斜視図であり、図において図4に
示した従来の内燃機関用点火装置と同一または相当部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。図において
16はパワートランジスタ電流制限回路部等で構成され
るパワースイッチが樹脂で固体封止されてなる制御ユニ
ットであるICパッケージ体、17はICパッケージ体
16に設けられた凹部、18は切り欠き図でICパッケ
ージ体16及びヒートシンクを包囲するようにもうけら
れる緩衝カバー、19は緩衝カバー18に設けられた前
記ICパッケージ体の凹部と嵌合する凸部である。以上
のように構成された上記実施例による内燃機関用点火装
置を組み立てるにはまずケース10に1次コイル4が卷
回されたボビン3を配設し、この1次コイル4を包囲す
るように2次コイルが巻回されたボビン5を配設して、
収納部11内にイグニションコイル1を配設する。ま
た、緩衝カバー18でICパッケージ体16及びヒート
シンク7を包み、緩衝カバー18に設けられた凸部19
をICパッケージ体16に設けられた凹部17に嵌め込
む。そして、ICパッケージ体16の端子とホルダ9の
端子とを接合して予備組立体を得る。ついで、この予備
組立体をガイド13を案内にして収納部11内に収納す
る。そこで、イグニションコイル1、ホルダ9、コネク
タ部12及び高圧端子14の各端子間の電気的接続を行
い、その後鉄心2を配設し絶縁性樹脂(図示せず)を流
し込み、硬化させることにより、ケース10内にイグニ
ションコイル1及びパワースイッチを樹脂で固体封した
ICパッケージ体16を一体化している。
【0009】なお、上記実施例の動作は、従来の内燃機
関用点火装置と同様に動作する。このように上記実施例
によれば、ICパッケージ体16に凹部17が設けら
れ、かつ緩衝カバー18には、ICパッケージ体16の
凹部17と嵌合する凸部が設けられているので、予備組
立体をケース10の収納部11に収納する際、ヒートシ
ンク7および緩衝カバー18が脱落せず、組立作業性が
向上する。
【0010】実施例2.図2はこの発明の第2の発明の
一実施例を示す内燃機関用点火装置の分解斜視図であ
る。図において、21はパワートランジスタ、電流制限
回路部等で構成されるパワースイッチが樹脂で固体封止
されてなるICパッケージ体、22はICパッケージ体
に設けられた第1の凹部、23はICパッケージ体に設
けられた第2の凹部である。24は、ICパッケージ体
21の放熱を効果的に行う為のヒートシンク、25はヒ
ートシンクに設けられた前期ICパッケージ体の第2の
凹部の嵌合する凸部である。以上のように構成された、
上記実施例においては、第1の発明実施例と予備組立体
の組み立て方法のみ異なり、ICパッケージ体21に設
けられた第2の凹部23に、ヒートシンク24に設けら
れた凸部25を嵌め込み、その後緩衝カバー18でIC
パッケージ体21およびヒートシンク24を包み緩衝カ
バー18に設けられた凸部19をICパッケージ体21
に設けられた第一の凹部22に嵌め込む。
【0011】このように上記実施例によれば、さらにI
Cパッケージ体21に第2の凹部23が設けられ、かつ
ヒートシンク24には、前記ICパッケージ体21の第
2の凹部23と嵌合する凸部25が設けられているの
で、それぞれの部品の位置決めが容易に、しかも強固に
なる為、予備組立体の組み立て作業性が向上し、またケ
ースの収納部に収納する際、ヒートシンクおよび緩衝カ
バーが脱落せず、組立作業性が向上する。
【0012】実施例3.図3は、この発明の第3の発明
の一実施例を示す内燃機関用点火装置の分解斜視図であ
る。図において、28は緩衝カバー、29は脱落防止用
の壁である。このように上記実施例においては、緩衝カ
バー28に、ICパッケージ体6およびヒートシンク7
全体を覆い包むように脱落防止用壁29がもうけられて
いるので、予備組立体をケースの収納部に収納する際、
ヒートシンクおよび緩衝カバーが脱落せず、組立作業性
が向上する。
【0013】
【発明の効果】以上のように、この発明の第1の発明に
よれば、制御ユニットに凹部が設けられ、かつ緩衝カバ
ーには前記制御ユニットの凹部と嵌合する凸部が設けら
れているので、予備組立体をケースの収納部に収納する
際、ヒートシンクおよび緩衝カバーが脱落せず、組立作
業性が向上する。この発明の第2の発明においては、さ
らに制御ユニットに第2の凹部が設けられ、かつヒート
シンクには前記制御ユニットの第2の凹部と嵌合する凸
部が設けられているので、それぞれの部品の位置決めが
容易に、しかも強固になる為、さらに組立作業性が向上
する。またこの発明の第3の発明においては、緩衝カバ
ーに脱落防止用の壁が設けられているので同様に組立作
業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の発明の一実施例を示す内燃機
関用点火装置の分解斜視図
【図2】この発明の第2の発明の一実施例を示す内燃機
関用点火装置の分解斜視図
【図3】この発明の第3の発明の一実施例を示す内燃機
関用点火装置の分解斜視図
【図4】従来実施例を示す分解斜視図
【符号の説明】
1 イグニションコイル 16 請求項1によるICパッケージ体 17 請求項1による凹部 18 請求項1による緩衝カバー 19 請求項1による凸部 23 請求項2による第2の凸部 25 請求項2による凸部 29 請求項3による壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01F 31/00 501L (72)発明者 小岩 満 姫路市千代田町840番地 三菱電機株式 会社 姫路製作所内 (72)発明者 前川 年雄 姫路市定元町6番地 三菱電気エンジニ アリング株式会社 姫路事業所内 (56)参考文献 特開 平5−87034(JP,A) 実開 昭62−163990(JP,U) 実開 平5−4441(JP,U) 特許2851491(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 38/12 F02P 15/00 303

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イグニションコイルの一次電流を通電遮
    断する制御回路と、イグニションコイルとが一体化され
    ていると共に、前記イグニションコイルを収めたケース
    内に前記制御回路を樹脂で固体封止した制御ユニット
    と、ヒートシンクとが緩衝カバーに覆われて配設される
    構造の内燃機関用点火装置において、前記制御ユニット
    は凹部が設けられ かつ 前記緩衝カバーには前記制
    御ユニットの凹部と嵌合する凸部が設けられ、前記制御
    ユニットと前記緩衝カバーとの間に前記ヒートシンクが
    挟持される状態で前記凹部と前記凸部が嵌合されること
    を特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 【請求項2】 前記制御ユニットには第2の凹部が設け
    られ かつ 前記ヒートシンクには、前記制御ユニット
    の第2の凹部と嵌合する凸部が設けられたことを特徴と
    する請求項1記載の内燃機関用点火装置。
  3. 【請求項3】 前記緩衝カバーには、脱落防止用の壁が
    設けられたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関用
    点火装置。
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