JPH0736352A - シート処理装置の冷却装置 - Google Patents

シート処理装置の冷却装置

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JPH0736352A
JPH0736352A JP5183000A JP18300093A JPH0736352A JP H0736352 A JPH0736352 A JP H0736352A JP 5183000 A JP5183000 A JP 5183000A JP 18300093 A JP18300093 A JP 18300093A JP H0736352 A JPH0736352 A JP H0736352A
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JP
Japan
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sheet
cooling
sheet processing
air
receiving portion
Prior art date
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Application number
JP5183000A
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English (en)
Inventor
Seitaro Yoshida
誠太郎 吉田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】冷却ファン81は、定着装置13や感光体ドラ
ムなどの近傍空間から空気を吸引することによって、こ
れらを冷却する。定着装置13の入口部67の近傍の空
気は空気流通路90に沿って、スリット85を通り、冷
却ファン81に導かれる。カールしている転写紙が定着
装置13に導かれるときには、シャッタ91がスリット
85を閉塞する。 【効果】カールしている転写紙が空気流通路90を流通
する冷却用空気によって舞い上げられることがない。そ
のため、カールしている転写紙を入口部67から定着装
置13の内部に確実に導くことができる。これにより、
転写紙の定着処理を妨げることなく、冷却ファン81の
冷却作用を発揮させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機およびプリンタ
等の画像形成装置などのように、紙などのシートを処理
する装置に搭載される冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスに従って画像を形成す
る装置では、次のようにして転写紙に画像が形成され
る。すなわち、まず、感光体上に形成すべき画像に対応
した静電潜像が形成される。そして、この静電潜像がト
ナー像に現像された後、このトナー像が転写紙に転写さ
れる。トナー像が転写された転写紙は、定着装置に導か
れ、トナーが加熱定着させられた後に排出される。感光
体に給紙すべき転写紙は、複数枚の転写紙を積載した状
態で収容することができる給紙カセットから供給され
る。
【0003】定着装置の近傍の構成は、図7に示されて
いる。トナー像が転写された転写紙131は、搬送ベル
ト132によって定着装置133の入口部134に導か
れる。定着装置133は、加熱ランプ(図示せず)を内
装した加熱ローラ135と、この加熱ローラ135とと
もに転写紙131を挟持して加圧するための加圧ローラ
136とを含む。この一対のローラ135,136の間
を転写紙が通ることによって、転写紙131上のトナー
が加熱および加圧されて定着される。
【0004】上述のような画像形成装置では、感光体お
よびそのまわりの構成や定着装置3を冷却するために、
図7に示すように冷却ファン140が備えられている。
この冷却ファン140は、感光体の近傍および定着装置
133の近傍の空気を吸引して、装置本体138外に排
出する。冷却ファン140は、定着装置133の上方に
配置された仕切り板141上に設置される。この仕切り
板141には、定着装置133の近傍にスリット142
が形成されている。定着装置133の近傍の空気は、経
路143に沿って冷却ファン140に導かれ、この冷却
ファン140から装置本体138の外部に排気される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な画像形成装置では、普通紙を転写紙として用いること
ができるほか、トレーシングペーパー、第2原図(トレ
ーシングペーパーに似た半透明の用紙)および更紙など
も転写紙として利用することができる。ところが、これ
らの用紙には普通紙よりも調湿しやすいという性質があ
る。すなわち、大気中の湿度に応じて伸縮し易い。
【0006】そのため、たとえば複数枚のトレーシング
ペーパーを給紙カセット内に積み重ねて収納しておく
と、一番上のトレーシングペーパーは、その表面側が雰
囲気の湿度の影響を受ける。そのため、とりわけ湿度が
低い場合には、一番上のトレーシングペーパーの表面側
の水分が大気中に奪われる。その結果、用紙が上向きに
カールすることになる。
【0007】定着装置133の入口部134は、カール
した転写紙をも受け入れることができるように充分に大
きく形成されている。しかし、図7において二点鎖線で
示す上方にカールした転写紙131Aは、スリット14
2に向けて吸引される空気によって上方に持ち上げられ
やすく、そのため入口部134内にカールした転写紙1
31Aの先端を入り込ませることかできないおそれがあ
る。この場合には、紙詰まりが発生し、画像形成動作が
停止されることになる。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、カールしているシートに対する処理を妨げ
ることなく良好に冷却作用を発揮させることができるシ
ート処理装置の冷却装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載のシート処理装置の冷却装
置は、熱源と、熱源の近傍を通る空気流通路と、シート
を受け入れるためのシート受入れ部を空気流通路の近傍
に有するとともに受け入れられたシートに所定の処理を
施すシート処理手段とを含むシート処理装置において上
記熱源を冷却するために用いられる冷却装置であって、
上記空気流通路を通して冷却用空気を流通させる冷却フ
ァンと、上記シート処理装置が動作を開始して1枚目の
シートを処理する際に、上記シート処理手段のシート受
入れ部の近傍における空気の流通を停止させる冷却制御
手段とを含むことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、シート処理装置が動作
を開始して1枚目のシートが処理される際に、シート処
理手段のシート受入れ部の近傍における空気の流通が停
止させられる。そのため、カールの生じている可能性の
ある1枚目のシートは、冷却用空気の流通の影響を受け
ずにシート受入れ部に供給されることになる。これによ
り、カールの生じている可能性のある1枚目のシートを
確実にシート処理手段に供給することができる。
【0011】なお、上記冷却制御手段は、上記シート処
理手段のシート受入れ部の近傍における空気流通路を開
閉する開閉手段と、上記シート処理装置が動作を開始し
て1枚目のシートを処理する際に上記開閉手段を閉成さ
せる動作制御手段とを含むものであってもよい(請求項
2)。この構成によれば、冷却ファンの駆動を終始継続
させることができるから、シート処理手段の近傍を通る
空気流通路以外の空気流通路の近傍に配置された熱源に
対する冷却は継続して行える。
【0012】また、上記冷却制御手段は、上記シート処
理装置が動作を開始して1枚目のシートを処理する際に
上記冷却ファンを停止させる動作制御手段を含むもので
あってもよい(請求項3)。この構成によれば、冷却フ
ァンの駆動制御によって所要の目的が達成されるから、
装置の構成が複雑化することがない。
【0013】また、請求項4記載のシート処理装置の冷
却装置は、熱源と、熱源の近傍を通る空気流通路と、シ
ートを受け入れるためのシート受入れ部を空気流通路の
近傍に有するとともに受け入れられたシートに所定の処
理を施すシート処理手段とを含むシート処理装置におい
て上記熱源を冷却するために用いられる冷却装置であっ
て、上記空気流通路を通して冷却用空気を流通させる冷
却ファンと、上記シート処理手段の上記シート受入れ部
に供給されるシートにカールが生じているかどうかを検
知するカール検知手段と、このカール検知手段が上記シ
ート受入れ部に供給されるシートにカールが生じている
ことを検知したことに応答して、上記シート処理手段の
シート受入れ部の近傍における空気の流通を停止させる
冷却制御手段とを含むことを特徴とする。
【0014】この構成によれば、シート処理手段で処理
すべきシートにカールが生じていると、このことがカー
ル検知手段によって検知される。そして、カール検知手
段がシート処理手段に供給されるシートにカールが生じ
ていることが検知されたときには、シート受入れ部の近
傍における空気の流通が停止される。その結果、カール
しているシートを、冷却用空気の影響を受けることな
く、確実にシート処理手段のシート受入れ部に導くこと
ができる。
【0015】なお、上記冷却制御手段は、上記シート処
理手段のシート受入れ部の近傍における空気流通路を開
閉する開閉手段と、上記カール検知手段が上記シート受
入れ部に供給されるシートにカールが生じていることを
検知したことに応答して上記開閉手段を閉成させる動作
制御手段とを含むものであってもよい(請求項5)。こ
の場合には、冷却ファンを終始駆動状態に保持すること
ができるので、シート処理手段の近傍を通る空気流通路
以外の空気流通路の近傍に配置された熱源の冷却は継続
して行える。
【0016】また、上記冷却制御手段は、上記カール検
知手段が上記シート受入れ部に供給されるシートにカー
ルが生じていることを検知したことに応答して上記冷却
ファンを停止させる動作制御手段を含むものであっても
よい(請求項6)。この構成では、冷却ファンの駆動を
制御することによって所要の目的が達成されるので、構
成が簡単である。
【0017】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図2は、本発明のシート処理装
置の一実施例である複写機の内部構成を示す簡略化した
断面図である。複写機本体1内には、中央付近に画像形
成部4が設けられており、上部に原稿読取部5が設けら
れている。
【0018】原稿読取部5は、複写機本体1の上面に設
けられた透明な原稿台9と、原稿台9の下方に配置され
た光源50とを含む。原稿台9に関連して、原稿押さえ
10が回動自在に設けられている。光源50は、図外の
光学系モータからの駆動力を得て、原稿台9に沿って図
2の左右方向に往復駆動される。光源50から発生した
光は、原稿台9上に載置された原稿によって反射され
る。原稿からの反射光は、光源50と一体的に駆動され
る第1反射鏡51で反射され、さらに、第2反射鏡5
2、第3反射鏡53、第4反射鏡54、第5反射鏡55
および第6反射鏡56によって画像形成部4に備えられ
た感光体ドラム41に導かれる。第2反射鏡52および
第3反射鏡53は、光源50が駆動されるときに、その
1/2の速度で図2の左右方向に駆動される。これによ
り、光源50からの光によって原稿が走査される過程
で、光源50から感光体ドラム41に至る光路長は終始
一定に保持される。なお、第3反射鏡53と第4反射鏡
54との間には、原稿像を感光体ドラム41に結像させ
るズームレンズ58が配置されている。
【0019】画像形成部4は、画像形成時において一定
速度で回転駆動される上述の感光体ドラム41と、この
感光体ドラム41の周囲にその回転方向に従って順に配
置された帯電器42、現像装置44、転写器45、分離
器46およびクリーニング装置47を備えている。感光
体ドラム41の表面は帯電器42によって一様に帯電さ
れた後に原稿からの反射光による露光を受ける。その結
果、感光体ドラム41の表面には、原稿の反転像に対応
した静電潜像が形成される。
【0020】感光体ドラム41の表面の静電潜像は、現
像装置44においてトナー像に現像される。このトナー
像は、転写器45において転写紙に転写される。トナー
像が転写された後の感光体ドラム41の表面に残量する
トナーは、クリーニング装置47によって除去される。
分離器46は、感光体ドラム41の表面から転写紙を剥
離するためのものである。なお、上記の帯電器42、転
写器45および分離器46は、それぞれ、コロナ放電を
生じさせることによって各機能を実現する。
【0021】画像形成部4における画像の形成と同期し
て、転写紙が給紙カセット21,22,23または手差
し給紙トレイ31から給紙される。給紙カセット21,
22,23には、たとえば、相互に異なるサイズの転写
紙が収納される。給紙カセット21,22,23や手差
し給紙トレイ31には、普通紙を転写紙としてセットす
ることができるほか、トレーシングペーパー、第2原図
または更紙なども転写紙としてセットすることができ
る。
【0022】給紙カセット21,22,23および手差
し給紙トレイ31に関連して、転写紙を1枚ずつ取り出
すための給紙ローラ24,25,26,32がそれぞれ
設けられている。複写動作時には、いずれかの給紙ロー
ラ24,25,26,32が回転駆動され、これによっ
て、いずれかの給紙カセット21,22,23または手
差し給紙トレイ31にセットされている転写紙が用紙搬
送路20に導かれる。用紙搬送路20には、転写紙を搬
送するための搬送ローラ27が適所に配置されている。
なお、24A,25A,26A、32Aは、転写紙の重
送を防止するためのさばきローラである。
【0023】用紙搬送路20は、感光体ドラム41の近
傍まで延びている。用紙搬送路20において、感光体ド
ラム41の近傍の位置には、一対のレジストローラ29
が配置されている。このレジストローラ29は、転写紙
を一旦停止させた後に、感光体ドラム41の回転とタイ
ミングを合わせて感光体ドラム41に向けて給紙する。
これにより、転写紙は、転写器45の位置において感光
体ドラム41の表面のトナー像と位置合わせされるタイ
ミングで、感光体ドラム41に向けて給紙される。
【0024】転写器45の働きによってトナー像が転写
された転写紙は、剥離器46の働きによって感光体ドラ
ム41の表面から剥離された後、搬送ベルト12によっ
てシート処理手段としての定着装置13に導かれる。定
着装置13は、トナーを転写紙の表面に定着させる。定
着処理後の転写紙は、排紙経路14を介して、排紙ロー
ラ15によって搬送され、複写機本体1外に取り付けら
れた排紙トレイ16上に排出される。
【0025】図1は定着装置13の近傍の構成を拡大し
て示す断面図である。定着装置13は、加熱用のランプ
64を内装した加熱ローラ61と、この加熱ローラ61
に圧接している加圧ローラ62とを含む。加圧ローラ6
2は図外の駆動モータからの駆動力を得て矢印65方向
に回転駆動され、加熱ローラ61はそれに従動する。搬
送ベルト12によって搬送されてきた転写紙Pは、定着
装置13の入口部67(シート受入れ部に相当する。)
から、加熱ローラ61と加圧ローラ62との間に導かれ
る。そして、この一対のローラ61,62に間で加熱お
よび加圧されることにより、表面のトナーが定着させら
れる。トナー定着後の転写紙は、排紙ローラ71によっ
て排紙トレイ16に導かれる。
【0026】ローラ61,62と排紙ローラ71との間
には、転写紙の先端に当接して傾倒されるアクチュエー
タを有する定着スイッチ75が配置されている。定着ス
イッチ75は、その配設位置における転写紙の有無を検
出するためのもので、アクチュエータが転写紙によって
傾倒されているときに転写紙検出信号を出力する。定着
装置13の上方には、仕切り板80が配置されており、
この仕切り板80の上面において複写機本体1の内側面
の近傍の部位には、冷却ファン81が取り付けられてい
る。冷却ファン81は、感光体ドラム41およびそのま
わりの構成、定着装置13、ならびに複写機本体1内の
駆動部分に駆動力を供給するための駆動モータ(図1お
よび図2では図示が省略されている。)などを冷却する
ためのもので、こられの近傍の空間の空気を吸引して排
気孔83から機外に排気する。すなわち、本実施例にお
いては感光体ドラム41およびそのまわりの構成、定着
装置13ならびに駆動モータなどが熱源に相当する。
【0027】定着装置13の近傍の空気を冷却ファン8
1に吸引させるために、仕切り板80において定着装置
13の上方に対応する部位にはスリット85が形成され
ている。したがって、定着装置13の入口部67の近傍
の空気は、スリット85を通って冷却ファン81に至る
空気流通路90に沿って冷却ファン81に吸引される。
【0028】スリット65に関連して、このスリット6
5を開閉する開閉手段としてのシャッタ91が設けられ
ている。このシャッタ91は、図1において簡略化して
示すソレノイド92によって矢印93に沿ってスライド
される。これにより、スリット65の開閉が達成され
る。具体的には、ソレノイド92が消磁されているとき
にはシャッタ91がスリット65を開放した開成状態と
なり、ソレノイド92が励磁されるとシャッタ91がス
リット65を閉塞した閉成状態となる。
【0029】シャッタ91がスリット65を閉成する
と、定着装置13の入口部67の近傍における空気の流
通が遮断される。そのため、たとえば転写紙Pに上向き
のカールが生じているためにその先端部Paが浮き上が
っている場合であっても、この先端部Paが舞い上がっ
たりすることがない。これにより、転写紙Pの先端部P
aを入口部67から定着装置13の内部に導くことがで
きる。
【0030】図3は、上記の複写機の動作を制御するた
めの電気的構成を示すブロック図である。CPU(中央
処理装置)などを含む動作制御手段としての制御部95
には、複写動作の開始を指示するためのプリントボタン
96および定着スイッチ75の出力信号が与えられてい
る。制御部95は所定のプログラムに従って動作し、画
像形成部4および原稿読取部5などを含む複写機能部9
7、冷却ファン81、シャッタ91をスライドさせるた
めのソレノイド92、ならびに駆動モータ98の動作を
制御する。駆動モータ98は、感光体ドラム41、給紙
ローラ24,25,26,32、搬送ローラ27、搬送
ベルト12および加圧ローラ62などを駆動するための
駆動力を発生するためのものである。この駆動モータ9
8が発生した駆動力は、図外のクラッチを介して感光体
ドラム41や給紙ローラ24,25,26,32などに
供給される。
【0031】図4は、制御部95が実行する処理を説明
するためのフローチャートである。プリントボタン96
が操作されると(ステップA1)、駆動モータ98の駆
動が開始され(ステップA2)、その後に冷却ファン8
1の駆動が開始される(ステップA3)。続いてソレノ
イド92が励磁され(ステップA4)、これによりシャ
ッタ91が閉成状態となる。その後、給紙カセット2
1,22,23または手差し給紙トレイ31から転写紙
が給紙され、複写動作が開始される(ステップA5)。
【0032】次のステップA6では、定着スイッチ75
が1枚目の転写紙を検出するまで待機される。そして、
定着スイッチ75が1枚目の転写紙を検出すると、ソレ
ノイド92が消磁される(ステップA7)。これによ
り、シャッタ91が開成される。その後は、必要な枚数
の複写が終了したかどうかが判断され(ステップA
8)、複写が終了すると駆動モータ98および冷却ファ
ン81を停止して処理を終了する(ステップA9,A1
0)。
【0033】このような動作によって、プリントボタン
96が操作されて複写動作が開始された後に始めて給紙
された転写紙が定着スイッチ75に至るまでは、シャッ
タ91が閉成状態に保持される。そして、複数枚の転写
紙に対して連続的に複写が行われる場合に、2枚目以降
の転写紙に対する複写が行われる際には、シャッタ91
は開成状態とされる。
【0034】これにより、上向きカールが生じやすい1
枚目の転写紙の先端が定着装置13の入口部67の近傍
において舞い上がることを確実に防止できる。したがっ
て、1枚目の転写紙に上向きカールが生じていても、こ
のカールが生じている転写紙を加熱ローラ61と加圧ロ
ーラ62との間に確実に導くことができる。その結果、
紙詰まりを生じさせることなく定着処理を行わせること
ができる。
【0035】なお、転写紙として調湿しやすい用紙を用
いる場合であっても、給紙トレイ21,22,23や手
差し給紙トレイ31に積み重ねられた複数枚の転写紙の
うち1番上の転写紙のカールのみを考慮しておけば充分
である。なぜなら、複数枚の転写紙に対する複写が連続
的に行われる場合には、2枚目以降の転写紙に対するト
ナー像の転写から定着に至る一連の複写処理は、この2
枚目以降の転写紙にカールが生じるのに要する時間より
も充分に短い時間で完了するからである。
【0036】また、シャッタ91がスリット85を閉塞
している期間にも、冷却ファン81は感光体ドラム41
の近傍の空間の空気は吸引しているので、感光体ドラム
41まわりの構成の冷却は行われている。そのため、感
光体ドラム41の温度が上昇することがないので、その
帯電特性などが変化することがない。これにより、帯電
むらなどを生じさせることなく、複写動作を安定に行わ
せることができる。
【0037】図5は本発明の第2実施例を説明するため
のフローチャートである。本実施例の説明では、上述の
図1、図2および図3を再び参照する。本実施例では、
シャッタ91でスリット85を開閉する代わりに冷却フ
ァン81がオン/オフ制御される。すなわち、プリント
ボタン96が操作されると(ステップB1)、駆動モー
タ98の駆動が開始され(ステップB2)、冷却ファン
81を駆動しないで複写動作が開始される(ステップB
3)。そして、定着スイッチ75が1枚目の転写紙を検
出したことに応答して(ステップB4)、冷却ファン8
1の駆動が開始される(ステップB5)。
【0038】その後は、必要な枚数の複写が終了したか
どうかが判断され(ステップB6)、複写が終了すると
駆動モータ98および冷却ファン81を停止して処理を
終了する(ステップB7,B8)。このような動作の結
果、1枚目の転写紙が定着スイッチ75に達する以前に
は、定着装置13の入口部67の付近の空気が冷却ファ
ン81に向けて吸引されることがない。そのため、プリ
ントボタン96が操作された後に最初に給紙される転写
紙に上向きのカールが生じていたとしても、このカール
が生じている転写紙を確実に定着装置13内に導入する
ことができる。
【0039】本実施例の構成では、シャッタ91および
それを駆動するソレノイド92が不要であり、既存の冷
却ファン81のオン/オフ制御のみで所要の目的が達成
される。そのため、構成が簡単であり、コストの増加を
招くことがないという利点がある。図6は本発明の第3
実施例を説明するためのフローチャートである。本実施
例の説明では、上記の図1、図2および図3を再び参照
する。本実施例では、搬送ベルト12に関連して、この
搬送ベルト12によって搬送される転写紙にカールが生
じているかどうかを検知するカールセンサ100が備え
られる(図1および図2において仮想線で示す。)。こ
のカールセンサ100の出力は、図3において仮想線で
示すように、制御部95に入力される。
【0040】カールセンサ100は、たとえば、搬送ベ
ルト12の両側部に相対向するように配置した発光素子
と受光素子との対によって構成することができる。すな
わち、搬送ベルト12の一方の側部であって搬送ベルト
12の上方の所定高さの位置に発光素子を配置し、この
発光素子から搬送ベルト12にほぼ平行な方向に光を発
生させる。そして、搬送ベルト12の他方の側部であっ
て発光素子からの光を受光することができる位置に受光
素子を配置する。上向きのカールが生じた転写紙は先端
部が浮き上がっているから、この浮き上がった先端部に
よって発光素子からの光が遮断される。したがって、受
光素子が発光素子からの光を受光しなくなったことに基
づいて、転写紙にカールが生じていることを検出するこ
とができる。
【0041】制御部95の動作について図6のフローチ
ャートを参照して説明する。プリントボタン96が操作
されると(ステップC1)、駆動モータ98の駆動が開
始され(ステップC2)、その後に冷却ファン81の駆
動が開始される(ステップC3)。続いて複写動作が開
始される(ステップC4)。次に、カールセンサ100
の出力が参照され、搬送ベルト12によって定着装置1
3に向けて搬送されている転写紙にカールが生じている
かどうかが調べられる(ステップC5)。カールが生じ
ていれば冷却ファン81の駆動が停止され(ステップC
6)、カールが生じていなければ冷却ファン81の駆動
が継続される(ステップC7)。
【0042】その後は、必要な枚数の複写が終了したか
どうかが判断され(ステップC8)、引続き複写を行う
ときにはステップC5に戻る。複写が終了すると駆動モ
ータ98が停止される(ステップC9)。さらに、冷却
ファン81が駆動されていれば、これを停止して処理を
終了する(ステップC10,C11)。このようにし
て、本実施例によれば、1枚目の転写紙だけでなく、2
枚目以降の転写紙にカールが生じている場合にも冷却フ
ァン81の駆動が停止されることになる。また、1枚目
の転写紙にカールが生じていなければ、1枚目の転写紙
が定着装置13に導かれる際にも冷却ファン81の駆動
が停止されることはない。したがって、不必要に冷却フ
ァン81が停止されることがないから、感光体ドラム4
1、定着装置61および駆動モータ98などの冷却を良
好に行える。
【0043】なお、図6のフローチャートの処理を変更
して、ステップC6,C7で冷却ファン81をオン/オ
フする代わりに、シャッタ91によってスリット85を
開成/閉成するようにしてもよい。本発明の実施例の説
明は以上のとおりであるが、本発明は上記の実施例に限
定されるものではない。たとえば、上記の実施例では、
本発明が複写機に適用された場合について説明したが、
たとえばレーザビームプリンタなどのような画像形成装
置に対しても本発明は容易に応用することができる。ま
た、本発明は、画像形成装置だけでなく、カールする可
能性のあるシートを処理するシート処理手段を備えたシ
ート処理装置に対して広く適用することができる。
【0044】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カールの
生じているシートがシート処理手段に供給されるときに
は、シート供給手段のシート受入れ部の近傍を通る空気
流通路における冷却用空気の流通が停止される。そのた
め、カールの生じているシートが、冷却用空気の流通の
影響を受けることがない。そのため、カールしているシ
ートをシート処理手段に確実に供給することができる。
このようにして、カールしているシートに対する処理を
妨げることなく、冷却用空気による熱源の冷却を良好に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用された複写機の要部の
構成を拡大して示す断面図である。
【図2】上記複写機の全体の内部構成を示す簡略化した
断面図である。
【図3】上記複写機の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例の複写機の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例の複写機の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施例の複写機の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図7】従来の画像形成装置の定着装置の近傍の構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
4 画像形成部 12 搬送ベルト 13 定着装置 21,22,23 給紙カセット 31 手差し給紙トレイ 41 感光体ドラム 61 加熱ローラ 62 加圧ローラ 67 入口部 75 定着スイッチ 81 冷却ファン 85 スリット 90 空気流通路 91 シャッタ 92 ソレノイド 95 制御部 96 プリントボタン 97 複写機能部 98 駆動モータ 100 カールセンサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱源と、熱源の近傍を通る空気流通路と、
    シートを受け入れるためのシート受入れ部を空気流通路
    の近傍に有するとともに受け入れられたシートに所定の
    処理を施すシート処理手段とを含むシート処理装置にお
    いて上記熱源を冷却するために用いられる冷却装置であ
    って、 上記空気流通路を通して冷却用空気を流通させる冷却フ
    ァンと、 上記シート処理装置が動作を開始して1枚目のシートを
    処理する際に、上記シート処理手段のシート受入れ部の
    近傍における空気の流通を停止させる冷却制御手段とを
    含むことを特徴とするシート処理装置の冷却装置。
  2. 【請求項2】上記冷却制御手段は、上記シート処理手段
    のシート受入れ部の近傍における空気流通路を開閉する
    開閉手段と、上記シート処理装置が動作を開始して1枚
    目のシートを処理する際に上記開閉手段を閉成させる動
    作制御手段とを含むものであることを特徴とする請求項
    1記載のシート処理装置の冷却装置。
  3. 【請求項3】上記冷却制御手段は、上記シート処理装置
    が動作を開始して1枚目のシートを処理する際に上記冷
    却ファンを停止させる動作制御手段を含むものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のシート処理装置の冷却装
    置。
  4. 【請求項4】熱源と、熱源の近傍を通る空気流通路と、
    シートを受け入れるためのシート受入れ部を空気流通路
    の近傍に有するとともに受け入れられたシートに所定の
    処理を施すシート処理手段とを含むシート処理装置にお
    いて上記熱源を冷却するために用いられる冷却装置であ
    って、 上記空気流通路を通して冷却用空気を流通させる冷却フ
    ァンと、 上記シート処理手段の上記シート受入れ部に供給される
    シートにカールが生じているかどうかを検知するカール
    検知手段と、 このカール検知手段が上記シート受入れ部に供給される
    シートにカールが生じていることを検知したことに応答
    して、上記シート処理手段のシート受入れ部の近傍にお
    ける空気の流通を停止させる冷却制御手段とを含むこと
    を特徴とするシート処理装置の冷却装置。
  5. 【請求項5】上記冷却制御手段は、上記シート処理手段
    のシート受入れ部の近傍における空気流通路を開閉する
    開閉手段と、上記カール検知手段が上記シート受入れ部
    に供給されるシートにカールが生じていることを検知し
    たことに応答して上記開閉手段を閉成させる動作制御手
    段とを含むものであることを特徴とする請求項4記載の
    シート処理装置の冷却装置。
  6. 【請求項6】上記冷却制御手段は、上記カール検知手段
    が上記シート受入れ部に供給されるシートにカールが生
    じていることを検知したことに応答して上記冷却ファン
    を停止させる動作制御手段を含むものであることを特徴
    とする請求項4記載のシート処理装置の冷却装置。
JP5183000A 1993-07-23 1993-07-23 シート処理装置の冷却装置 Pending JPH0736352A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6999697B2 (en) 2000-12-18 2006-02-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus with at least a part of an air opening between a scanning unit and an ejection unit
WO2007055127A1 (ja) * 2005-11-10 2007-05-18 Sharp Kabushiki Kaisha 画像形成装置、冷却制御プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Cited By (4)

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