JPH0733846B2 - 弾性機能を有する不織布、ポーラスなゴムシート等のシート状物を重畳して構成されるポーラスな積層ロールの製作方法及びポーラスな積層ロール - Google Patents

弾性機能を有する不織布、ポーラスなゴムシート等のシート状物を重畳して構成されるポーラスな積層ロールの製作方法及びポーラスな積層ロール

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JPH0733846B2
JPH0733846B2 JP1215327A JP21532789A JPH0733846B2 JP H0733846 B2 JPH0733846 B2 JP H0733846B2 JP 1215327 A JP1215327 A JP 1215327A JP 21532789 A JP21532789 A JP 21532789A JP H0733846 B2 JPH0733846 B2 JP H0733846B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明の積層ロールは、不織布、繊維で補強されたポー
ラスなゴムシート若しくは弾力のあるポーラスなゴムシ
ートを、デイスク状に打ち抜き、吸引、吐出用の細孔を
有する軸本体に積層して積層ロールを製作する方法、並
びにポーラスな積層ロールに関し、このポーラスなゴム
ロールの弾性復元力を有効に利用して積層ロールの中央
部を始めとして、その端部についてもスポイト効果が期
待できる構造であって、布帛、フイルム、金属板、金属
箔、プリント基板等の面状体に付着又は含浸する液体
を、確実、かつ速やかに吸引、排除すること、及び細孔
を通して均一な給液を供給又は付与することを目的とす
る。
「従来の技術」 従来、この種デイスク状に打ち抜かれたシート状物を積
層して積層ロールを構成する方法は、プレス機に細孔を
有する軸本体を立設し、この立設された軸本体の一方側
に鍔体を固止し、続いて多数枚のシート状物を順次積層
する。この積層された多数枚のシート状物に続いて、他
方側の鍔体を嵌挿した後に、プレス加圧して所定のシヨ
アー硬度の積層ロールを製作する方法が採用されてい
る。またスポンジロール等に於いても、前述とほぼ同様
に、一度にプレス加圧をなす方法が採用されている。
一方、前記軸本体に、シート状物を一体的に固止する装
置としては、シート状物の内円に沿って凹部を構成し、
一方軸本体には前記凹部に嵌合する凸条を設けて、両者
を嵌合一体化する装置。又は軸本体に前記凹部と整合す
る凹部を設け、両凹部間に金属性等のキーを嵌入して、
両者を一体化する装置等がある(第14図、第15図参
照)。そして、これに類する技術文献としては、実開昭
59-110916号の水分吸着ロール等がある。
「発明が解決しようとする問題点」 従来の積層ロール製作方法、即ち、デイスク状に打ち抜
かれたシート状物を、一度に大量の枚数を積層してプレ
ス圧縮する方法では、この加圧力が、大量のシート状物
の軸方向に均一に付与されず、いわゆる圧縮状態に斑が
できる。これによって、積層ロールの密度が部分的に低
くなったり、又逆に高くなったりしてロール硬度の軸方
向に於ける一定性が保証されない欠点がある。
ところで、このロール硬度の軸方向の不均一は、例えば
脱液の場合は、積層ロールの圧縮回復力と毛管作用、及
びこの圧縮回復時の積層ロールの脱液状況並びに毛管作
用による吸引効果いわゆるスポイド効果を介しての吸
液、又は給液の場合は、給液時の余剰給液を、積層ロー
ルの圧縮回復力と毛管作用で吸引し、液垂れを防止でき
る処のいわゆるスポイド効果を介して給液をなす(以下
原則として前記両機能を併せて、スポイド効果と称す
る。)、当該積層ロールの致命傷となり、被加工物の品
質劣化の基となる。
また前記スポイド効果を合理的に発揮するとともに、ポ
ーラスな積層ロールの有する毛管作用を合理的に発揮す
る為には、理論上は積層ロールの径方向の距離が長い方
がより効果的であることが理解できる。この積層ロール
本体の機能は、シート状物を軸本体に装着する場合も、
当然に考慮する必要があるに拘らず、従来のようにシー
ト状物に凹部を構成する方法では、当然のことながら、
前記機能が阻害される。
また軸本体に凸条を設ける構造では、通常ムク(中実)
の鋼材を使用し、切削加工を介して前記凸条を形成する
方法では、切削ロスが多く問題があるし、またその作業
時間も多くを要し問題がある。殊にキーを使用する装置
では、余分の部品が必要となり問題がある。
「問題点を解決するための手段」 そこで、本発明は、シート状物を軸本体に、多数枚積層
し積層ロールを構成するに際し、ロール硬度の不均一が
確保され、かつそのスポイド効果を介して脱液、給液を
なす当該積層ロールの機能を合理的に発揮できるように
する為に、デイスク形成された弾性機能を有する不織
布、ポーラスなゴムシート等のシート状物を、所定枚数
軸本体に重畳かつ套嵌してワンブロツクを構成し、この
ワンブロツクに加圧、除圧(加圧解除)を繰り返し、前
記ワンブロツク単位で積層ロールを製作する方法であっ
て、 先ず、デイスク形成されたシート状物を多数枚準備する
シート状物製作工程と、 その後プレス機に一方の鍔体を固止した外周面に細孔を
備えた軸本体又は中実の軸本体を立設する立設工程と、 この立設された軸本体に前記工程で製作されたシート状
物を、軸方向に必要枚数差入れ、その後、加圧締付力を
付与してワンブロツクを圧縮する加圧、並びにこのワン
ブロツクへの加圧締付力を取り除く除圧とを介してワン
ブロツクの仮圧締をなす仮締め工程と、 この仮締め工程が終了したワンブロツクの上に、前述と
同様に次のシート状物を、軸方向に必要枚数差入れ、加
圧、並びに除圧とを介して次のワンブロツクを仮圧締を
なす仮締め工程と、 以上のような各ワンブロツク単位に、加圧、並びに除圧
という仮締めを順次なし、軸本体の軸方向に各仮締めさ
れたワンブロツクを多数重畳する各ワンブロツクの重畳
工程と、 前記重畳工程が終了後、最終のワンブロツクとして必要
枚数のシート状物を積層し、この最終のワンブロツク
を、前記各仮締めされたワンブロツクと共に軸方向に加
圧緊締し、当該加圧後に鍔体を圧締して形成されるポー
ラスな積層ロールの製作方法である。
また前記スポイド効果を合理的に発揮するとともに、ポ
ーラスな積層ロールの有する毛管作用を合理的に発揮す
る為には、理論上は積層ロールの径方向の距離が長い方
がより効果的であることが理解できる。
更にシート状物を順次積層し、かつこのシート状物を圧
縮変形して除圧しても、前記シート状物が戻らないよう
にしてロール硬度を決定する必要がある。それが為、本
発明では、軸本体に、その軸方向に向かった山形、ほぼ
台形状の凹部を、例えば平面研削盤を介して刻設する。
一方、シート状物の内周端部には、前記凹部に対応する
凸条を形成し、シート状物を軸本体に積層する場合に、
その両者を嵌合一体化する。したがって、この凹部内に
も、吸引又は吐出用の細孔を設けることが可能である。
また前記凹部は、山形より台形状の方が、シート状物を
圧縮固定する場合有利であり、特に軸芯に近い方の辺
が、長い形状が望ましい。
更に本発明では、シート状物に凸条を設ける構成である
ので、シート状物の内周端部に凹条を設ける構成に対し
て、吸引エリアが広くなり、吸引の効果を高めるととも
に、前記凹条を設ける際の各種弊害の除去、又は軸本体
の強度性の向上等が可能となる。
「作用」 次に積層ロールの製作方法を説明すると、素材とするデ
イスク形成された弾性機能を有する不織布、ポーラスな
ゴムシート等のシート状物を積層して、ワンブロツク単
位で積層ロールを製作する方法である。
したがって、素材の圧縮応力の伝達能力によって、その
一度の積層枚数を変更し、加圧、除圧を繰り返して積層
ロールを構成する。具体的には、圧縮応力の伝達能力の
低い不織布素材に対しては、少ない枚数で、また伝達能
力が高いポーラスなゴムロールでは、一度の積層枚数を
多くすることが可能である。更にこの一度に積層する枚
数は、使用するシートの密度、厚さ、素材の弾力性等に
より変化するもので、一定にするものでない。
また本発明をより効果的に実施する為には、積層ロール
製作前に、使用するシートの圧縮弾性を前もって測定
し、これを目安に一度に積層する枚数を決めていくのが
よい。以上のようにして、ワンブロツクの枚数が決まっ
たら、これを軸本体にセツトして加圧、除圧した後に、
次のワンブロツクを同じようにセツトし、加圧、除圧す
る。このような作業を、所定回数繰り返すと、最初のワ
ンブロツクは圧縮変形を起こし、軸本体との密着力が高
くなり、除圧しても回復しなくなる。この時点が求める
圧縮率及びロール硬度であり(但し積層ロールの硬度を
高くする場合は、これに限定されず、以下同じ。)、こ
のような圧縮率で各ワンブロツクが製作されるように、
シート状物の積層並びに加圧、除圧を繰り返して積層ロ
ールを製作することにより、ここに所定硬度の積層ロー
ルが製作されることと、その全幅に亙って密度、硬度の
均一な積層ロールが構成される。
そして、圧着してシート状物が戻らなくなる現象は、軸
本体の外形にも大きく関係する。例えば単純な円形や多
角形では、より多くのシート状物をワンブロツクとして
積層する必要がある。また逆に軸本体の凹凸と、シート
状物の凹凸とを嵌合させたり、両者を凹状に形成し、こ
の凹状にキーを挿入する構造等では、少ないシート状物
をワンブロツクとする。また勿論、凹凸の数が多けれ
ば、より早く固定され、かつ安定する。またシート状物
を順次積層して積層ロールを製作する場合、重要なこと
は重畳シート状物を、圧縮変形して除圧してもシート状
物が戻らないようにして、積層ロールの硬度を設定す
る。
この圧縮変形された積層シート状物の戻りをなくす為に
は、積層シート状物の圧縮変形による圧力を軸本体に充
分に伝える為に、本発明では、軸本体にその軸方向を向
く凹部等を刻設し、この凹部等にシート状物の凸部を埋
め込む方法である。したがって、シート状物は、それ自
身の圧縮変形を介して軸本体との密着力を向上し、この
圧縮変形を介して軸本体に固定される。このようにシー
ト状物が、長くなることから、毛管作用による吸引力、
吐出力も大きくなる。また軸本体の切削加工による刻設
部分も少なく、軸本体の強度の向上に役立つ。
「実施例」 以下本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する。
実施例1, 太さ10デニール、長さ76mmのポリプロピレン繊維のニー
ドルパンチ不織布で見掛密度0,06、厚さ9mmのシートを
外径250mmのデイスク状に打ち抜き、多数枚のポリプロ
ピレン不織布シート状物1(以下シート状物1とす
る。)を形成する。
一方、このシート状物1が嵌挿される軸本体2は外径が
150mmで、その外周部に細孔3を有し、この細孔3は軸
本体2に設けた外部に向かって開口する空洞部4に連設
される。そして、この空洞部4には図示しないホースを
介して吸引ポンプ等に連設される。尚、軸本体2は、積
層ロールに吸引又は吸液を最大限に発揮する為には、細
孔3、空洞部4等を付設するが、軸本体2が中実の場合
もある(以下同じ)。
この軸本体2の一方側に鍔体5を固止し、続いて、この
鍔体5が固止された軸本体2を、プレス機100に立設す
る(第1図参照)。
このようにして、立設された軸本体2に、シート状物1
を50枚重ねて第1図のように軸本体2にその軸方向より
差入れる。ここで第2図のように45kg/cm2の圧力を掛
け、4,5cmに加圧締付力を付与した後、この加圧締付力
を取り除くいわゆる除圧とすると、第3図のように8cm
に回復した。
続いて、第4図のようにシート状物1を50枚軸本体2に
差入れ、前述と同様に45kg/cm2の圧力を掛け(第5
図)、9cmに加圧締付力を付与した後、この加圧締付力
を取り除くいわゆる除圧とすると、第6図のように14,3
cmに回復したが、最初にセツトした50枚のシート状物1
の回復6,3cmに留まり、また第2番目にセツトした50枚
は8cmに回復した。
その後、第3番目のセツトに該当する50枚のシート状物
1を軸本体2に差入れ、前述と同様に加圧、除圧をな
し。この50枚のシート状物1を順次軸本体2に差入れ、
前述と同様に加圧、除圧を繰り返すと第12番目にセツト
した50枚を加圧、除圧した第7図の状態で、最初にセツ
トした50枚のシート状物1は回復せず4,5cmという所望
する寸法で、かつこの寸法内でのロール硬度が確保され
た。勿論、軸本体2とシート状物1との嵌め合わせ手段
により、前記50枚セツトしたシート状物1の除圧による
圧縮回復の有無は、決定される(以下同じ、)。
更に第13番目にセツトした50枚を加圧、除圧した第8図
の状態で、第2番目にセツトした50枚のシート状物1は
回復せず4,5cmという所望する寸法で、かつこの寸法内
でのロール硬度が確保された。
以上のような操作を25回繰り返した後、第9図に示すよ
うに、第26番目にセツトした50枚を、軸本体2の他方側
に設けられたガイドポスト6に差入れ、かつ他方側の鍔
体5aを介して第10図のように加圧し、止めナツト7を螺
着することによって1,200mmの長さのポーラスな積層ロ
ールが構成された。
そこで、プレス機100より離脱すると、第11図のように
シヨアー硬度70で、見掛密度0,5の不織布ロール8が製
作された。
同様にして製作された不織布ロール8とを一対とし、こ
の各不織布ロール8をそれぞれ真空ポンプ(図示せず)
と連結し、フイルム脱水装置を作成し、実際に稼動した
状況では、非常に脱水効率がよかった。
実施例2, 0,14デニールのポリエステルが16本バンドル状になった
繊維で構成される不織布に、ポリウレタン樹脂を含浸し
た後、湿式凝固した厚さ0,2mm〜0,22mm、見掛密度0,25
の繊維補強のポーラスなゴムシート(例えば東レ製品、
GSフエルト製品番号K10220M)を、デイスク状に打ち抜
き、多数枚のポリエステル不織布シート状物1(以下シ
ート状物1とする。)を形成する。
このデイスク状に打ち抜かれたシート状物1を40枚合わ
せて圧縮する最初の厚さは、約8,8cmであり、これを4,0
cmに圧縮するとシヨアー硬度60°になったので、この試
験結果を基に積層ロールの製作に取り掛かる。
そこで、先ずこのシート状物1が嵌挿される軸本体2は
外径が150mmで、その外周部に多数の細孔3を有し、こ
の細孔3は軸本体2に設けた外部に向かって開口する空
洞部4に連設される。そして、この空洞部4には図示し
ないホースを介して吸引ポンプ等に連設される。
この軸本体2の一方側に鍔体5を固止し、続いて、この
鍔体5が固止された軸本体2を、プレス機100に立設す
る。
このようにして、立設された軸本体2に、シート状物1
を40枚重ねて軸本体2にその軸方向より差入れる。この
重畳方向の厚さは約8,8cmであった。ここで45kg/cm2
圧力を掛け、4,0cmに加圧締付力を付与した後、この加
圧締付力を取り除くいわゆる除圧すると、8cmに回復し
た。
続いて、シート状物1を40枚軸本体2に差入れ、前述と
同様に45kg/cm2の圧力を掛け(第5図)、9cmに加圧締
付力を付与した後、この加圧締付力を取り除くいわゆる
除圧すると、14,3cmに回復したが、最初にセツトした40
枚のシート状物1の回復6,3cmに留まり、また第2番目
にセツトした40枚は8cmに回復した。
その後、第3番目のセツトに該当する40枚のシート状物
1を軸本体1に差入れ、前述と同様に加圧、除圧をな
し。この40枚のシート状物1を順次軸本体2に差入れ、
前述と同様に加圧、除圧を繰り返すと第7番目にセツト
した40枚を加圧、除圧した状態で、最初にセツトした40
枚のシート状物1は回復せず4,0cmという所望する寸法
で、かつこの寸法内でのロール硬度が確保された。
更に第8番目にセツトした40枚を加圧、除圧した状態
で、第2番目にセツトした40枚のシート状物1は回復せ
ず4,0cmという所望する寸法で、かつこの寸法内でのロ
ール硬度が確保された。
以上のような操作を39回繰り返した後、最後(第40番
目)にセツトした40枚を、前述の例と同様に軸本体2の
他方側に設けられたガイドポスト6に差入れ、かつ他方
側の鍔体5aを介して加圧し、止めナツト6を螺着するこ
とによって1,600mmの長さのポーラスな積層ロールが構
成された。
そこで、プレス機100より離脱すると、幅方向に硬度の
均一な吸引用ロールが製作された。そこで同様な操作を
介して吸引用ロールを製作する。
このようにして製作された吸引用ロールを一対とし、こ
の各吸引用ロールをそれぞれ真空ポンプ(図示せず)と
結合し、鉄板の脱水工程に組み入れ結果、従来のロール
による脱水効率に比し、ほぼ20〜50倍の効果が期待でき
ること、並びに鋼板の両端部の脱水も、吸引用ロールの
スポイド効果で殆ど完全に脱水することができた。
実施例3, 積層ロールの中核をなす軸本体2を構成するに際して、
先ず径83mmのステンレス鋼棒を、730mmに切断し、その
後平面研削盤(プレーナー)に掛け幅12mm、深さ5mmの
凹部9をそれぞれ対角線上に四本刻設(本数の限定な
し)する。このように構成された軸本体2には、前記凹
部9にほぼ嵌合する凸状の形状をなす凸部10(数の限定
なし)を備えたシート状物1を所定枚数積層し、前記凹
部9に、シート状物1の内周端部に設けた凸部10を嵌合
しつつ、積層されたシート状物1に加圧、除圧を繰り返
して積層ロールを構成する。
尚、軸本体2に細孔3、空洞部4等を開設し、積層ロー
ルに吸引又は給液機能を付与することも可能であり、こ
の場合は、前述の凹部9を刻設した後に、軸本体2の外
周面に細孔3、並びにその本体部に軸外に開口する空洞
部4を開設し、この空洞部4と前記細孔3とが連通する
構造とする。その後シート状物1に加圧、除圧を繰り返
して積層ロールを構成することは前述と同様である。
「発明の効果」 本発明は、以上で詳述したように、デイスク形成された
シート状物を所定枚数のブロツク単位で加圧、加圧解除
を繰り返し、いわゆるワンブロツク単位で積層ロールを
製作する方法であるので、シート状物を軸本体に、多数
枚積層し積層ロールを構成するに際し、主として、軸方
向におけるロール硬度の均一が確保され、かつそのスポ
イド効果を介して脱液、給液をなす当該積層ロールの機
能を合理的に発揮できること、並びに均一なロール硬度
と密度の積層ロールを製作できること、また均一な脱
液、給液が達成されること、等の効果がある。
また本発明は、シート状物の積層ロールに占める割合
が、キー方式で製作される積層ロールに比較して長くな
り、そのスポイド効果の拡充と、毛管作用を介して効率
的に、脱水、脱液を達成し得る。
更に、本発明では、軸本体に、その軸方向に向かった山
形、ほぼ台形状の凹部を、例えば平面研削盤を介して刻
設する。一方シート状物には、前記凹部に対応する凸条
を形成し、シート状物を軸本体に積層する場合に、その
両者を嵌合一体化する。したがって、軸本体とシート状
物との密着性の向上が期待できる。また前記凹部は、山
形より台形状の方が、シート状物を圧縮固定する場合有
利であるので、この形状が望ましい。
更に本発明の一例の如く、前述のデイスク形成されたシ
ート状物を所定枚数のブロツク単位で加圧、除圧を繰り
返し、いわゆるワンブロツク単位で積層ロールを製作す
る方法で製造された当該積層ロールのシート状物に凸条
を設ける構成を採用すれば、シート状物の内周端部に凹
条を設ける構成(軸本体の凹条にキーを設ける構成)に
対して、吸引エリアが広くなり、吸引の効果を高めるこ
と、キー等の取付けにともなう作業の複雑化、コストの
上昇、部品点数の増加等に弊害をなくし得ること、殊に
前記従来の軸本体の凹条にキーを設ける(止め具等を介
して設ける)構成を採用して、例えば、本発明の積層ロ
ールを、ワンブロツク単位で製作した場合に問題となる
キー等への衝撃又は移動等の弊害は、本発明の軸本体の
キー等を設けない構成(本発明では軸本体に凹条のみで
ある。)では、発生することがないこと、更に軸本体の
強度性の向上が達成されること、等の実用上の効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示しており、第1図〜第11図
は、積層ロールの製作方法を示した模式図、第12図はポ
ーラスな積層ロールの断面図、第13図はポーラスな積層
ロールのその他の一例を示すポーラスな積層ロールの断
面図、第14図、第15図はそれぞれ従来の一例を示す断面
図、第16図はポーラスな積層ロールと従来のロールとを
比較する模式図である。 1:シート状物、2:軸本体 3:細孔、4:空洞部 5、5a:鍔体、6:ガイドポスト 7:止めナツト、8:不織布ロール 9:凹部、10:凸部 100:プレス機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デイスク形成された弾性機能を有する不織
    布、ポーラスなゴムシート等のシート状物を、所定枚数
    軸本体に重畳かつ套嵌してワンブロツクを構成し、この
    ワンブロツクに加圧、除圧を繰り返し、前記ワンブロツ
    ク単位で積層ロールを製作する方法であって、 先ず、デイスク形成されたシート状物を多数枚準備する
    シート状物製作工程と、 その後、プレス機に一方の鍔体を固止した軸本体を立設
    する立設工程と、 この立設された軸本体に前記工程で製作されたシート状
    物を、軸方向に必要枚数差入れ、その後、加圧締付力を
    付与してワンブロツクを圧縮する加圧、並びにこのワン
    ブロツクへの加圧締付力を取り除く除圧とを介してワン
    ブロツクの仮圧締をなす仮締め工程と、 この仮締め工程が終了したワンブロツクの上に、前述と
    同様に次のシート状物を、軸方向に必要枚数差入れ、加
    圧、並びに除圧とを介して次のワンブロツクを仮圧締を
    なす仮締め工程と、 以上のような各ワンブロツク単位に、加圧、並びに除圧
    という仮締めを順次なし、軸本体の軸方向に各仮締めさ
    れたワンブロツクを多数重畳する各ワンブロツクの重畳
    工程と、 前記重畳工程が終了後、最終のワンブロツクとして必要
    枚数のシート状物を積層し、この最終のワンブロツク
    を、前記各仮締めされたワンブロツクと共に軸方向に加
    圧緊締し、当該加圧後に鍔体を圧締して形成されるポー
    ラスな積層ロールの製作方法。
  2. 【請求項2】デイスク形成された弾性機能を有する不織
    布、ポーラスなゴムシート等のシート状物を、所定枚数
    軸本体に重畳かつ套嵌してワンブロツクを構成し、この
    ワンブロツクに加圧、除圧を繰り返し、前記ワンブロツ
    ク単位で積層ロールを製作する方法であって、 先ず、デイスク形成されたシート状物を多数枚準備する
    シート状物製作工程と、 その後、プレス機に一方の鍔体を固止した外周面に細孔
    を備えた軸本体を立設する立設工程と、 この立設された軸本体に前記工程で製作されたシート状
    物を、軸方向に必要枚数差入れ、その後、加圧締付力を
    付与してワンブロツクを圧縮する加圧、並びにこのワン
    ブロツクへの加圧締付力を取り除く除圧とを介してワン
    ブロツクの仮圧締をなす仮締め工程と、 この仮締め工程が終了したワンブロツクの上に、前述と
    同様に次のシート状物を、軸方向に必要枚数差入れ、加
    圧、並びに除圧とを介して次のワンブロツクを仮圧締を
    なす仮締め工程と、 以上のような各ワンブロツク単位に、加圧、並びに除圧
    という仮締めを順次なし、軸本体の軸方向に各仮締めさ
    れたワンブロツクを多数重畳する各ワンブロツクの重畳
    工程と、 前記重畳工程が終了後、最終のワンブロツクとして必要
    枚数のシート状物を積層し、この最終のワンブロツク
    を、前記各仮締めされたワンブロツクと共に軸方向に加
    圧緊締し、当該加圧後に鍔体を圧締して形成されるポー
    ラスな積層ロールの製作方法。
  3. 【請求項3】デイスク形成された弾性機能を有する不織
    布、ポーラスなゴムシート等のシート状物を、所定枚数
    軸本体に重畳かつ套嵌してワンブロツクを構成し、この
    ワンブロツクに加圧、除圧を繰り返し、前記ワンブロツ
    ク単位で積層ロールを製作する方法であって、 先ず、デイスク形成されたシート状物を多数枚準備する
    シート状物製作工程と、 その後、プレス機に一方の鍔体を固止した軸本体を立設
    する立設工程と、 この立設された軸本体に前記工程で製作されたシート状
    物を、軸方向に必要枚数差入れ、その後、加圧締付力を
    付与してワンブロツクを圧縮する加圧、並びにこのワン
    ブロツクへの加圧締付力を取り除く除圧とを介してワン
    ブロツクの仮圧締をなす仮締め工程と、 前記最初のワンブロツク仮締め工程が終了し、その後、
    続いて数回ワンブロツクの仮締め工程が終了した時点
    で、最初のワンブロツクと軸本体との密着力が高くなり
    除圧しても、この最初のワンブロツクの圧縮が回復しな
    い、いわゆるこのワンブロツクが設定硬度に合った状態
    に加圧されていることを基準として、次のワンブロツク
    の圧縮加工率を決定する工程と、 この工程の圧縮加工率で、軸本体に積層される多数のワ
    ンブロツクを順次圧縮加工する積層ロールを形成する多
    数のワンブロツクの圧縮加工と、 前記圧縮工程が終了後、最終のワンブロツクとして必要
    枚数のシート状物を積層し、この最終のワンブロツク
    を、前記各仮締めされたワンブロツクと共に軸方向に加
    圧緊締し、当該加圧後に鍔体を圧締して形成されるポー
    ラスな積層ロールの製作方法。
  4. 【請求項4】デイスク形成された弾性機能を有する不織
    布、ポーラスなゴムシート等のシート状物を、所定枚数
    軸本体に重畳かつ套嵌してワンブロツクを構成し、この
    ワンブロツクに加圧、除圧を繰り返し、前記ワンブロツ
    ク単位で積層ロールを製作する方法であって、 先ず、デイスク形成されたシート状物を多数枚準備する
    シート状物製作工程と、 その後、プレス機に一方の鍔体を固止した外周面に細孔
    を備えた軸本体を立設する立設工程と、 この立設された軸本体に前記工程で製作されたシート状
    物を、軸方向に必要枚数差入れ、その後加圧締付力を付
    与してワンブロツクを圧縮する加圧、並びにこのワンブ
    ロツクへの加圧締付力を取り除く除圧とを介してワンブ
    ロツクの仮圧締をなす仮締め工程と、 前記最初のワンブロツク仮締め工程が終了し、その後、
    続いて数回ワンブロツクの仮締め工程が終了した時点
    で、最初のワンブロツクと軸本体との密着力が高くなり
    除圧しても、この最初のワンブロツクの圧縮が回復しな
    い、いわゆるこのワンブロツクが設定硬度に合った状態
    に加圧されていることを基準として、次のワンブロツク
    の圧縮加工率を決定する工程と、 この工程の圧縮加工率で、軸本体に積層される多数のワ
    ンブロツクを順次圧縮加工する積層ロールを形成する多
    数のワンブロツクの圧縮加工と、 前記圧縮工程が終了後、最終のワンブロツクとして必要
    枚数のシート状物を積層し、この最終のワンブロツク
    を、前記各仮締めされたワンブロツクと共に軸方向に加
    圧緊締し、当該加圧後に鍔体を圧締して形成されるポー
    ラスな積層ロールの製作方法。
  5. 【請求項5】デイスク形成された弾性機能を有する不織
    布、ポーラスなゴムシート等のシート状物を、所定枚数
    軸本体に重畳かつ套嵌してワンブロツクを構成し、この
    ワンブロツクに加圧、除圧を繰り返す操作を介して、順
    次ワンブロツク単位で加圧、並びに除圧という仮締めを
    順次なし、軸本体の軸方向に各仮締めされたワンブロツ
    クを多数重畳し前記軸本体の幅方向に均一な硬度を備え
    た弾性機能を有する不織布、ポーラスなゴムシート等の
    シート状物を重畳して構成されるポーラスな積層ロール
    であつて、 この弾性機能を有する不織布、ポーラスなゴムシート等
    のシート状物を重畳して構成されるポーラスな積層ロー
    ルの軸本体の長手方向に凹部を刻設し、前記シート状物
    の吸引エリアを大きくするために、その内周端部に凸部
    を形成し、この凸部を前記凹部に嵌入する構成としたポ
    ーラスな積層ロール。
  6. 【請求項6】前記軸本体の外周面に細孔を開設し、この
    細孔を軸本体に設けた外部に向かって開講する空洞部に
    連設する構成の特許請求の範囲第5項に記載されたポー
    ラスな積層ロール。
JP1215327A 1989-08-22 1989-08-22 弾性機能を有する不織布、ポーラスなゴムシート等のシート状物を重畳して構成されるポーラスな積層ロールの製作方法及びポーラスな積層ロール Expired - Lifetime JPH0733846B2 (ja)

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