JP4738980B2 - ロール - Google Patents

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Description

本発明は、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールに関するものである。
鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールに関しては、さまざまな改良がなされ、例えば、高反撥、無粘性の不織布シート状物を利用する積層ロールの製作方法と、複合構造積層ロールとして、円筒状の軸本体、及びこの軸本体の両端に、それぞれ鍔体を介して設けられた両軸受部とでなる軸体と、前記軸本体の円筒部に形成された多数の細孔、及びその軸方向に開設され、かつ前記細孔と連通する空洞部と、前記軸本体の両鍔体間に、多数枚のディスク形成された高反撥、無粘性の不織布シート状物と、密着性のゴムシート状物等の戻り防止シート状物とを、密着状に重畳して構成されるロール第一構成部、及びこのロール第一構成部のディスク重畳部に介設されるロール第二構成部とで形成され、かつ前記軸本体に奪嵌されるロール本体と、前記軸受部に開設され、かつ前記空洞部に連通される貫通孔で構成されている複合構造積層ロールが、特開平5−180216号公報に開示されてある。
また、不織布ロールとして、可撓性材料からなる環状のグリッププレートを鉄芯の締り嵌め状に嵌挿して、該グリッププレートと不織布ディスクを積層させ、この積層体を鉄芯軸方向に押圧して、前記グリッププレートの内周端部を鉄芯外周に圧接させたことを特徴とする不織布ロールが、特開平10−61657号公報に開示されてある。
従来のロールは、上記の如くの開示がなされてあるが、特開平5−180216号公報に開示されてある高反撥、無粘性の不織布シート状物を利用する積層ロールの製作方法と、複合構造積層ロールにおいては、ロールと吸引ポンプ等の脱液装置が一体となり、被洗浄面の液体を脱液することから、吸引ポンプ等の脱液装置を用いずに、ロール単体で被洗浄面の液体を均一に脱液することができないという課題を有していた。また、ロールと吸引ポンプ等の脱液装置が一体となっていることから、設備投資が高いという課題も有していた。さらに、不織布シート状物の間に挿入されるゴムシート状物等が均一に挿入されていると共に、回転外径が同一な為、ロール部の変形形態が限られており、多様化する被洗浄面の形状に対応できないという課題も有していた。
また、特開平10−61657号公報に開示されてある不織布ロールにおいては、鉄芯にキーが無く、且つ不織布ディスクにキー溝が施されていないことから、ロールにたいして高い圧力が負荷される場合には、不織布ディスクが鉄芯から位置ずれして、ロール部の表面部が凹凸になりやすく、長期間に渡ってロールの形態安定化を図ることが難しく、被洗浄面の液体を均一に除去することができないという課題を有していた。また、グリッププレートに可撓性材料を使用している為、グリッププレートに不織布ディスクを使用することが不可能であり、且つ不織布ディスクと異なる材料のグリッププレートを別途、製作する必要があり、製造コストが高くなるという課題も有していた。
特開平5−180216号公報 特開平10−61657号公報
本発明は、上記のような課題を解決する為になされたもので、長期間に渡り、ロールの形態安定化を図ることができると共に、多様化する被洗浄面の形状に対応して、被洗浄面に付着した液体を、均一に除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に液体を、均一に塗布することができるロールを提供することを目的としている。
そして、本発明は、上記目的を達成する為に、ロールを構成するロール部は、概円盤状に形成されてあるロール片A、及び前記ロール片Aと回転外径が異なるロール片Bからなり、前記ロール片A、及び前記ロール片Bが複数重ね合わされて積層されてあるものである。
また、第2の課題解決手段は、前記ロール部を構成する前記ロール片Bの前記ロール片Aにたいする積層枚数の比率が、前記ロール部の端部から中心部に近づくほど大から小に変化する構成としたものである。
また、第3の課題解決手段は、前記ロール部を構成する前記ロール片Bの回転外径が、前記ロール部の端部から中心部に近づくほど大から小に変化する構成としたものである。
上記第1の課題解決手段による作用は、次の通りである。すなわち、ロールを構成するロール部は、概円盤状に形成されてあるロール片A、及び前記ロール片Aと回転外径が異なるロール片Bからなり、前記ロール片A、及び前記ロール片Bが複数重ね合わされて積層されてある為、ロール部の芯部は、ロール片Aのみが積層されてあるロール部の表面部に比べて、密にロール片A、及びロール片Bが積層されてあり、芯部が強い締付力を有して高い硬度にて形成されてある場合であっても、表面部は芯部よりも低い硬度にて形成することができる。その為、ロールの回転中にロール片A、及びロール片Bは位置ずれを発生することが無く、ロール部の表面部が凹凸になることが無い。また、ロール部の表面部は、ロール部の芯部に比べて、柔軟性に優れていることから、被洗浄面がロール部に接触する際において、ロールが被洗浄面により跳ね上げられることが無い。
また、第2の課題解決手段による作用は、前記ロール部を構成する前記ロール片Bの前記ロール片Aにたいする積層枚数の比率が、前記ロール部の端部から中心部に近づくほど大から小に変化する為、ロール部の端部は、中心部に比べて、ロール片Aにたいしてロール片Bが密に積層されてある。鋼板洗浄機等においては、ロール部の端部にエアー圧、あるいは油圧等がかかり、ロール部の端部に最も強い圧力が負荷されることから、ロール部の端部は形態変化によるつぶれ、劣化、形状変形等が最も著しい。本発明においては、前記の如く、ロール部の端部は、中心部に比べて、ロール片Aにたいしてロール片Bが密に積層されてある為、ロール片A、及びロール片Bは位置ずれを発生することが無く、ロール部の端部の表面部が凹凸になることが無い。また、前記ロール部の中心部は、端部に比べて、柔軟性に優れており、被洗浄面がロール部に接触する際において、被洗浄面の表面上の液体を、被洗浄面の中央部から両端部に容易に押し流すことができる。
また、第3の課題解決手段による作用は、前記ロール部を構成する前記ロール片Bの回転外径が、前記ロール部の端部から中心部に近づくほど大から小に変化する為、ロールに圧力が負荷された場合において、ロール部の中心部は、端部に比べて、ロールを構成する回転軸の長手方向に直交する方向に変形しやすく、多様化する被洗浄面の形状に、容易に対応することができる。また、ロール部の中心部は、端部に比べて空隙率が高いことから、より多くの液体をロール部の内部に溜めることができる。
上記の如く、本発明のロールは、長期間に渡り、ロールの形態安定化を図ることができると共に、多様化する被洗浄面の形状に対応して、被洗浄面に付着した液体を、均一に除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に液体を、均一に塗布することができる非常に優れたものである。
第1の発明は、ロールを構成するロール部は、概円盤状に形成されてあるロール片A、及び前記ロール片Aと回転外径が異なるロール片Bからなり、前記ロール片A、及び前記ロール片Bが複数重ね合わされて積層されてある。その為、ロール部の芯部は、ロール片Aのみが積層されてあるロール部の表面部に比べて、密にロール片A、及びロール片Bが積層されてあり、芯部が強い締付力を有して高い硬度にて形成されてある場合であっても、表面部は芯部よりも低い硬度にて形成することができる。その為、ロールの回転中にロール片A、及びロール片Bは位置ずれを発生することが無く、ロール部の表面部が凹凸になることが無い。また、ロール部の表面部は、ロール部の芯部に比べて、柔軟性に優れていることから、鋼板がロール部に接触する際において、ロールが鋼板により跳ね上げられることが無い。特に、厚みが1mm以上ある一般的に厚板と呼ばれている鋼板が、ロール部に接触する際において、ロールが跳ね上げられることが無く、鋼板先端部から均一に鋼板表面の油分を搾取することができる。
第2の発明は、前記ロール部を構成する前記ロール片Bの前記ロール片Aにたいする積層枚数の比率が、前記ロール部の端部から中心部に近づくほど大から小に変化する。その為、ロール部の端部は、中心部に比べて、ロール片Aにたいしてロール片Bが密に積層されてある。鋼板洗浄機等においては、ロール部の端部にエアー圧、あるいは油圧等がかかり、ロール部の端部に最も強い圧力が負荷されることから、ロール部の端部は形態変化によるつぶれ、劣化、形状変形等が最も著しい。本発明においては、前記の如く、ロール部の端部は、中心部に比べて、ロール片Aにたいしてロール片Bが密に積層されてある為、ロール片A、及びロール片Bは位置ずれを発生することが無く、ロール部の端部の表面部が凹凸になることが無い。また、前記ロール部の中心部は、ロール部の端部に比べて、柔軟性に優れており、鋼板がロール部に接触する際において、鋼板の表面上の油分を、鋼板の中央部から両端部に容易に押し流すことができる。従って、鋼板両端部に油分が残るという一般的にエッジドリップ現象と呼ばれている現象が発生することが無く、鋼板の両端部を含む鋼板表面の油分を、均一に搾取することができる。また、一般的に中抜き材と呼ばれている穴部が形成された鋼板においても、穴部の外周に油分が残るということが無く、均一に鋼板表面の油分を搾取することができる。
第3の発明は、前記ロール部を構成する前記ロール片Bの回転外径が、前記ロール部の端部から中心部に近づくほど大から小に変化する。その為、ロールに圧力が負荷された場合において、ロール部の中心部は、端部に比べて、ロールを構成する回転軸の長手方向に直交する方向に変形しやすく、多様化する鋼板の形状に、容易に対応することができる。すなわち、ロール部にたいする鋼板の追従性が向上する為、ロール部と鋼板との接触性が改善され、特に、厚みの異なる鋼板をレーザー波溶接した一般的にテーラードブランキング材と呼ばれている鋼板が、ロール部に接触する際において、鋼板溶接部の段差、及び段差面に油分が残るということが無く、均一に鋼板表面の油分を搾取することができる。また、ロール部の中心部は、端部に比べて空隙率が高いことから、より多くの油分をロール部の内部に溜めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
以下に、本発明の第1の実施の形態におけるロールについて、図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、本発明のロールを鋼板表面の油分搾取用として使用した形態の正面図である。図1において、1はロール、2は台座、3は止め金具、4はプレート、5はロール片A、51はロール部である。図2は、ロール片Aを前面側から見た斜視図である。図2において、32はエッジ部、33はキー溝、34は穴部である。図3は、ロール片Bを前面側から見た斜視図である。図3において、6はロール片B、42はエッジ部、43はキー溝、44は穴部である。図4(a)は、図1の断面図である。図4(a)において、7は表面部、8は芯部である。図4(b)は、他の実施の形態のロールの断面図である。図4(b)において、11はロール、17は端部、18は中心部、61はロール部である。図4(c)は、他の実施の形態のロールの断面図である。図4(c)において、21はロール、71はロール部、72は区間ロール部A、82は区間ロール部B、92は区間ロール部Cである。図4(d)は、図4(a)のA−A断面図である。図4(d)において、9はキーである。図4(e)は、他の実施の形態のロールの断面図である。図4(e)において、31はロール、81はロール部である。図4(f)は、他の実施の形態のロールの断面図である。図4(f)において、41はロール、91はロール部である。
ロール1は、図1、図2、図3、図4(a)及び図4(d)の如く、台座2、止め金具3、プレート4、複数のロール片A5、及びロール片B6から形成されてある。また、ロール部51は、ロール片A5、及びロール片B6より構成されてある。また、台座2の長手方向の外周部にはキー9が形成されてある。台座2は、吸引ポンプ等で油分を吸い上げる為の目的ではなく、軽量化等を目的とした中空もしくは貫通孔を有しているか、あるいは中実構造である略円柱形状からなり、台座2の外周には、複数のロール片A5、及びロール片B6が重ね合わされたロール部51が形成されてあり、両側から止め金具3、及びプレート4にて挟み付けられて装着されてある。また、止め金具3には、スナップリングが使用されてある。また、ロール片A5は、図2の如く、概円盤状の平板形状に形成されてあり、中心部には穴部34、及びキー溝33が形成されてあり、外周部にはエッジ部32が形成されてある。また、ロール片B6は、図3の如く、概円盤状の平板形状に形成されてあり、中心部には穴部44、及びキー溝43が形成されてあり、外周部にはエッジ部42が形成されてある。なお、ロール部51は、ロール1に使用する総数のロール片A5、及びロール片B6より形成されてある。
次に、ロール1の製作方法について説明する。最初に、ロール片A5、及びロール片B6を概円盤状の平板形状に打ち抜く。なお、ロール片B6の回転外径は、一般的にはロール片A5の回転外径より小さく設定されてある。次いで、概円盤状の平板形状に打ち抜かれたロール片A5、及びロール片B6を複数重ね合わせて、ロール片A5の穴部34、及びロール片B6の穴部44を、台座2にたいして貫通させると共に、ロール片A5のキー溝33、及びロール片B6のキー溝43を、台座2上に形成されてあるキー9に嵌合挿入して、台座2の長手方向から、プレス機にて所定長さだけ圧縮させた後、止め金具3、及びプレート4にて挟み付けて固定する。次に、所定時間放置することにより、重ね合わせた複数のロール片A5、及びロール片B6の内部応力を均一化させ、ロール片A5のエッジ部32を切削加工及び研磨加工して製作される。
ロール片A5の材質は、不織布及び極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンよりなる二重構造体にて形成されてあり、前記不織布を構成する繊維の材質には、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、スパンデックスの内、少なくとも1種類以上の前記材質が使用されてある。前記材質は、一般的には人工皮革と呼ばれている。また、ロール片A5の材質は、前記材質以外にも、各種の不織布、織布、編布、合成樹脂発泡体、エラストマー、フィルム状組成物等を使用することもできる。
一方、ロール片B6は、ロール片A5と同材質でも良いし、異材質でも良く、特に限定されるものではない。異材質としては、例えば、不織布、織布、編布、合成樹脂発泡体、エラストマー、フィルム状組成物、樹脂シート、あるいは金属シート等が少なくとも1種類以上使用できる。なお、前記異材質を用いる場合においては、ロール片B6の単価は、ロール片A5の単価よりも低く設定されることが望ましい。
また、ロール片B6のロール片A5にたいする積層枚数の比率は、図4(a)、及び図4(e)の如く、一定でも良いし、図4(b)、図4(c)、及び図4(f)の如く、規則的でも良く、特に限定されるものではない。図4(b)、及び図4(f)は、ロール片B6のロール片A5にたいする積層枚数の比率が、ロール部61、及び91の端部17から中心部18に近づくほど大から小に変化する形態である。また、図4(c)は、ロール部71に複数の区間ロール部72、82、92が形成されてあり、前記区間ロール部72、82、92がロール部71の端部17から中心部18に近づくほど、ロール片B6のロール片A5にたいする積層枚数の比率が、順次、大から小に変化するように、区間ロール部A72、区間ロール部B82、区間ロール部C92が形成されてある形態である。すなわち、区間ロール部A72が、ロール片B6のロール片A5にたいする積層枚数の比率が最も大であり、次いで、区間ロール部B82、区間ロール部C92の順に小になるように構成されてある。なお、各区間ロール部の中では、ロール片B6のロール片A5にたいする積層枚数の比率は一定に設定されてある。
また、ロール片B6の回転外径は、図4(a)から図4(c)の如く、一定でも良いし、図4(e)、及び図4(f)の如く、ロール部81、及び91の端部17から中心部18に近づくほど大から小に変化しても良い。また、不規則的に変化しても良く、特に限定されるものではない。
上記構成による本実施の形態におけるロール1の動作、作用は以下の通りである。
ロール1を構成するロール部51は、概円盤状に形成されてあるロール片A5、及び前記ロール片A5と回転外径が異なるロール片B6からなり、前記ロール片A5、及び前記ロール片B6が複数重ね合わされて積層されてある。その為、ロール部51の芯部8は、ロール片A5のみが積層されたロール部51の表面部7に比べて、密にロール片A5、及びロール片B6が積層されてあり、芯部8が強い締付力を有して高い硬度にて形成されてある場合であっても、表面部7は芯部8よりも低い硬度にて形成することができる。その為、ロール1の回転中にロール片A5、及びロール片B6は位置ずれを発生することが無く、ロール部51の表面部7が凹凸になることが無い。また、ロール部51の表面部7は、ロール部51の芯部8に比べて、柔軟性に優れていることから、鋼板がロール部51に接触する際において、ロール1が鋼板により跳ね上げられることが無い。特に、厚みが1mm以上ある一般的に厚板と呼ばれている鋼板が、ロール部51に接触する際において、ロール1が跳ね上げられることが無く、鋼板先端部から均一に鋼板表面の油分を搾取することができる。
また、他の実施の形態におけるロール11、21、41の動作、作用は以下の通りである。
ロール11、21、41を構成するロール部61、71、91は、前記ロール片B6の前記ロール片A5にたいする積層枚数の比率が、前記ロール部61、71、91の端部17から中心部18に近づくほど大から小に変化する。その為、ロール部61、71、91の端部17は、中心部18に比べて、ロール片A5にたいしてロール片B6が密に積層されてある。鋼板洗浄機等においては、ロール部61、71、91の端部17にエアー圧、あるいは油圧等がかかり、ロール部61、71、91の端部17に最も強い圧力が負荷されることから、ロール部61、71、91の端部17は形態変化によるつぶれ、劣化、形状変形等が最も著しい。本発明においては、前記の如く、ロール部61、71、91の端部17は、中心部18に比べて、ロール片A5にたいしてロール片B6が密に積層されてある為、ロール片A5、及びロール片B6は位置ずれを発生することが無く、ロール部61、71、91の端部17の表面部7が凹凸になることが無い。また、前記ロール部61、71、91の中心部18は、ロール部61、71、91の端部17に比べて、柔軟性に優れており、鋼板がロール部61、71、91に接触する際において、鋼板の表面上の油分を、鋼板の中央部から両端部に容易に押し流すことができる。従って、鋼板両端部に油分が残るという一般的にエッジドリップ現象と呼ばれている現象が発生することが無く、鋼板の両端部を含む鋼板表面の油分を、均一に搾取することができる。また、一般的に中抜き材と呼ばれている穴部が形成された鋼板においても、穴部の外周に油分が残るということが無く、均一に鋼板表面の油分を搾取することができる。
また、他の実施の形態におけるロール31、41の動作、作用は以下の通りである。
ロール31、41を構成するロール部81、91は、前記ロール片B6の回転外径が、前記ロール部81、91の端部17から中心部18に近づくほど大から小に変化する。その為、ロール31、41に圧力が負荷された場合において、ロール部81、91の中心部18は、端部17に比べて、ロール31、41を構成する回転軸の長手方向に直交する方向に変形しやすく、多様化する鋼板の形状に、容易に対応することができる。すなわち、ロール部81、91にたいする鋼板の追従性が向上する為、ロール部81、91と鋼板との接触性が改善され、特に、厚みの異なる鋼板をレーザー波溶接した一般的にテーラードブランキング材と呼ばれている鋼板が、ロール部81、91に接触する際において、鋼板溶接部の段差、及び段差面に油分が残るということが無く、均一に鋼板表面の油分を搾取することができる。また、ロール部81、91の中心部18は、端部17に比べて空隙率が高いことから、より多くの油分をロール部81、91の内部に溜めることができる。
本発明のロールは、主に、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する目的以外にも、高い耐久性を必要とするロールとして、広く好適に使用することができる。
本発明のロールを鋼板表面の油分搾取用として使用した形態の正面図 ロール片Aを前面側から見た斜視図 ロール片Bを前面側から見た斜視図 (a)図1の断面図、(b)他の実施の形態のロールの断面図、(c)他の実施の形態のロールの断面図、(d)(a)のA−A断面図、(e)他の実施の形態のロールの断面図、(f)他の実施の形態のロールの断面図
符号の説明
1、11、21、31、41 ロール
2 台座
3 止め金具
4 プレート
5 ロール片A
6 ロール片B
7 表面部
8 芯部
9 キー
17 端部
18 中心部
32、42 エッジ部
33、43 キー溝
34、44 穴部
51、61、71、81、91 ロール部
72 区間ロール部A
82 区間ロール部B
92 区間ロール部C

Claims (3)

  1. 鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールにおいて、前記ロールは、台座と、該台座の外周に形成されるロール部とを備え、該ロール部は、概円盤状に形成されてあるロール片A、及び前記ロール片Aと回転外径が異なるロール片Bからなり、前記ロール片A、及び前記ロール片Bが複数重ね合わされて積層されてあり、前記ロール部を構成する前記ロール片Bの前記ロール片Aにたいする積層枚数の比率が、前記ロール部の端部から中心部に近づくほど大から小に変化することを特徴とするロール。
  2. 請求項1記載の構成よりなるロールにおいて、前記ロール部を構成する前記ロール片Bの回転外径が、前記ロール部の端部から中心部に近づくほど大から小に変化することを特徴とするロール。
  3. 鋼板、非鉄金属板、樹脂板、あるいはフィルム状からなる被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分の除去、搾取、洗浄、及び前記被洗浄面に水分、油分、あるいは薬品成分を塗布する為のロールにおいて、前記ロールは、台座と、該台座の外周に形成されるロール部とを備え、該ロール部は、概円盤状に形成されてあるロール片A、及び前記ロール片Aと回転外径が異なるロール片Bからなり、前記ロール片A、及び前記ロール片Bが複数重ね合わされて積層されてあり、前記ロール部を構成する前記ロール片Bの回転外径が、前記ロール部の端部から中心部に近づくほど大から小に変化することを特徴とするロール。
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