JP2023104265A - ロール - Google Patents

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Abstract

【課題】 被洗浄面への当接面積を拡大させることができると共に、水分等の液体を吸収する効果を向上させることができるロールを提供する。【解決手段】 ロール10は、ロール部1及び台座2を有し、ロール部1は、不織布又は合成樹脂多孔質体からなり、略円環形状であると共に、外径が異なる2種類のロール片3a、3bが台座2の外周に積層されて形成されているものであって、台座2は、略円板形状又は略円環形状であると共に、両端のロール片3a、3aに当接する2枚のフランジ4a、4bと、2枚のフランジ4a、4bの各々が係止又は固定される回転軸5とを有し、少なくとも回転軸5の一方側には、排出孔6を有しており、ロール部1の外表面は、長手方向に沿って複数の段差8が形成されていると共に、フランジ4a、4bの外径を外径が小さいロール片3aの外径よりも小さくしている。【選択図】図1

Description

本発明は、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、ガラス、製紙、あるいはフィルム状のシートの被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分等の液体を除去、搾取、洗浄、吸引する為のロールに関するものである。
従来から、被洗浄面に付着した水分等を除去、搾取、洗浄、吸引する為のロールが知られている(特許文献1及び2)。
特許文献1に記載のロールは、一対の吸水性スポンジローラー間に水処理を施された部品を通し、該部品の表面に付着している水滴を除去するようにした水切り装置において、吸水性スポンジローラーの吸水性スポンジに、ローラー回転方向及びスラスト方向に多数のスリットを設けたものである。
また、特許文献2の図4及び図5には、不織布を大とし、ロール本体構成部材を小として溝部を形成した溝付不織布ロールが記載されており、表面平坦なゴムロールに対峙して設けることによって、搾出された水分等が溝部を流れて外部に排出され、不織布に含浸される水等の量を減少させるようにしたものである。
特開平4-129218号公報 実公昭61-392号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のロールは、柔らか過ぎることによって、被洗浄面に当接しない隙間が形成され易くなり、水分等を吸収する効果が十分ではないという課題を有していた。また、上記特許文献2に記載のロールは、溝部が水分等を排出する目的で形成されているものであって、被洗浄面への当接面積を拡大させることを意図しているものではないので、被洗浄面に形成されている穴部等の側面に付着している水分等の液体を吸収する効果が十分ではないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、被洗浄面への当接面積を拡大させることができると共に、水分等の液体を吸収する効果を向上させることができるロールを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、請求項1の発明は、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、ガラス、製紙、あるいはフィルム状のシートの被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分等の液体を除去、搾取、洗浄、吸引する為のロールにおいて、前記ロールは、ロール部及び台座を有し、前記ロール部は、略円環形状であると共に、外径が異なる2種類のロール片が前記台座の外周に積層されて形成されているものであって、前記台座は、略円板形状又は略円環形状であると共に、両端の前記ロール片に当接する2枚のフランジと、該2枚のフランジの各々が係止又は固定される回転軸と、を有し、少なくとも前記回転軸の一方側には、排出孔を有しており、吸引装置に連結した状態の使用時において、前記ロール部内の液体が前記排出孔から外部に排出されるものであって、前記ロール部の外表面は、長手方向に沿って複数の段差が形成されていると共に、前記フランジの外径は、外径が小さいロール片の外径よりも小さいことを特徴としている。
請求項1の発明では、外径が異なる2種類のロール片を使用しているので、ロール部の外表面に凹凸の段差が形成されることとなり、且つ、フランジの外径が、外径が小さいロール片の外径よりも小さくなるようにしているので、外径が異なる2種類のロール片を変形させることができることとなり、被洗浄面への当接面積を拡大させることができると共に、液体を吸収する効果を向上させることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ロール片は、不織布及び/又は合成樹脂多孔質体であることを特徴としている。これにより、外径の違いによらずロール片の全てを不織布のみ又は合成樹脂多孔質体のみで形成した場合は、均一性の高い吸引性能を発揮するロールを形成することができる。また、外径が異なるロール片の一方を不織布で形成し、他方を合成樹脂多孔質体で形成した場合には、不織布の剛性によりロールの全体形状が安定すると共に、合成樹脂多孔質体により被洗浄面に付着した液体の特性に合わせて効率よく吸引することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、外径が大きいロール片は、外径が小さいロール片に対して内部空隙率が大きいことを特徴としている。これにより、被洗浄面に先に当接する外径の大きいロール片の方が内部空隙率が大きいため、液体を吸引する際に、外径の大きいロール片の内部に優先的に水路が形成され、効率よく液体を吸引することができる。
請求項4の発明は、請求項1~3のいずれかの発明において、外径が大きいロール片及び/又は外径の小さいロール片の側面に、合成樹脂多孔質体よりも通液性の低いコーティング層が形成されていることを特徴としている。これにより、液体を吸引する際に、外径が大きいロール片の内部により優先的に水路が形成され、効率よく液体を吸引することができる。また、ロール片の剛性が向上することで、被洗浄面と当接した際の過度な傾きや倒れを抑制できるため、隙間が生じにくくなり、液体を効率よく吸引することができる。
請求項5の発明は、請求項1~4のいずれかの発明において、外径が大きいロール片は、外径が小さいロール片に対して厚み方向の長さが小さいことを特徴としている。これにより、被洗浄面と先に当接する外径が大きいロール片の厚みが小さいため、被洗浄面と当接した際に屈曲しやすく柔軟に変形が可能なため、被洗浄面を傷つけるのを防止することができる。
請求項6の発明は、請求項1~5のいずれかの発明において、外径が大きいロール片の外周端部は、スリットが形成されていることを特徴としている。これにより、被洗浄面の形状に追従しながら柔軟に変形が可能となるため、さらに被洗浄面を傷つけるのを防止することができる。
請求項7の発明は、請求項1~6のいずれかの発明において、ロール部が被洗浄面と当接する使用時において、外径が大きいロール片の外周端部は傾倒すると共に、外径が大きいロール片の側面と外径が小さいロール片の端面とが当接することを特徴としている。これにより、使用時は、被洗浄面とロール部の外表面との間に隙間が生じにくくなり、ロール部全体として効率よく液体を吸引することができる。
請求項8の発明は、請求項7の発明において、外径が小さいロール片が1枚又は、複数枚が連続して積層されてなる径小部の厚み方向の長さは、外径が大きいロール片との外径差の半分の長さ以下であることを特徴としている。これにより、外径が大きいロール片が傾倒した時に、外径が小さいロール片の厚み(複数枚の場合は複数枚全体の厚み)の半分以上を覆うことで、外径が大きいロール片で効率よく吸引することができる。また、外径が大きいロール片は外径が小さいロール片の全体(径小部)を覆ってもよい。尚、外径が大きいロール片が傾倒すると液体は外径が小さいロール片にも伝達され、ロール部全体として効率よく液体を吸引することができる。
請求項9の発明は、請求項1~8のいずれかの発明において、ロール片は、内周面から外周面に至る吸引溝が放射状に形成されていることを特徴としている。これにより、吸引装置からの吸引力を直接、被洗浄面に作用させて効率よく液体を吸引することができる。
請求項10の発明は、請求項1~9のいずれかの発明において、外径が大きいロール片は、外周面の周方向に溝が形成されていることを特徴としている。これにより、被洗浄面に凹凸がある場合でも、該凹凸箇所に外径が大きいロール片を当接させることができるので、被洗浄面への当接面積を拡大させることができると共に、液体を吸収する効果を向上させることができる。
請求項11の発明は、請求項1~10のいずれかの発明において、外径が大きいロール片の一方の側面に、円環状の溝が形成されていることを特徴としている。これにより、外径が大きいロール片は、円環状の溝が形成されている一方の側面側に傾倒させ易くすることができ、均一な吸引性能を発揮させることができる。
請求項1のロールの発明は、被洗浄面への当接面積を拡大させることができると共に、水分等の液体を吸収する効果を向上させることができる。また、請求項2の発明は、弾性力が向上すると共に吸引力が向上する。また、全体形状が安定すると共に、被洗浄面に付着した液体を効率よく吸引することができる。
請求項3及び4の発明は、液体を吸引する際に、外径の大きいロール片の内部に優先的に水路が形成され、効率よく液体を吸引することができる。また、請求項5及び6の発明は、被洗浄面を傷つけるのを防止することができる。また、請求項7及び8の発明は、ロール全体として効率よく液体を吸引することができる。
請求項9の発明は、吸引装置からの吸引力を直接、被洗浄面に作用させて効率よく液体を吸引することができる。また、請求項10の発明は、被洗浄面への当接面積を拡大させることができると共に、液体を吸収する効果を向上させることができる。また、請求項11の発明は、均一な吸引性能を発揮させることができる。
(a)本発明に係るロールの正面図(b)本発明に係るロールの断面図(c)本発明に係るロールの他の実施形態を示す断面図 (a)ロール片の第1実施形態を示す斜視図及び内部を拡大した参考図(b)ロール片の第2実施形態を示す斜視図及び内部を拡大した参考図 本発明に係るロールを吸引装置に連結した状態を示す斜視図 (a)本発明に係るロールのワーク洗浄時を示す断面図(b)ロール部のロール片の傾倒を示す断面図(c)ロール部のロール片の傾倒の他例を示す断面図 (a)ロール片の第3実施形態を示す斜視図(b)ロール片の第4実施形態を示す斜視図(c)ロール片の第5実施形態を示す斜視図(d)ロール片の第6実施形態を示す斜視図及びA-A断面図(e)ロール片の第7実施形態を示す斜視図及びB-B断面図(f)ロール片の第8実施形態を示す斜視図 (a)~(h)コーティング層が形成されたロール片を使用したロール部の第1実施形態~第8実施形態を示す断面図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。図1(a)は、本発明に係るロールの正面図であり、図1(b)は、本発明に係るロールの断面図である。また、図1(c)は、本発明に係るロールの他の実施形態を示す断面図である。これらの図を用いて本発明に係るロールの概要について以下に説明する。
本発明に係るロール10は、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、ガラス、製紙、あるいはフィルム状のシートの被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分等の液体を除去、搾取、洗浄、吸引する為のロールであり、ロール部1及び台座2を有している。
ロール部1は、不織布及び/又は合成樹脂多孔質体からなり、略円環形状であると共に、外径が異なる2種類のロール片3a、3bが台座2の外周に積層されて形成されているものである。
台座2は、略円板形状又は略円環形状であると共に、両端のロール片に当接する2枚のフランジ4a、4bと、この2枚のフランジ4a、4bの各々が止め金具9a、9bを介して係止又は固定される回転軸5とを有しており、少なくとも回転軸5の一方側には、ロール部1から吸引した液体を外部へと排出する排出孔6が形成されている。また、回転軸5の外周面には多数の孔部7が形成されており、この孔部7が排出孔6に連通している。
そして、吸引装置に連結した状態の使用時において、ロール部1内の液体が排出孔6から外部に排出されるものであって、ロール部1の外表面は、長手方向に沿って複数の段差8が形成されていると共に、フランジ4a、4bの外径を、外径が小さいロール片3aの外径よりも小さくしている。
上記のよう構成されたロール10は、ロール部1の外表面に凹凸の段差8が形成されることとなり、且つ、フランジ4a、4bの外径が、外径が小さいロール片3aの外径よりも小さくなるようにしているので、外径が異なる2種類のロール片3a、3bを変形させることができることとなり、被洗浄面への当接面積を拡大させることができると共に、液体を吸収する効果を向上させることができる。
尚、図1(c)に示すロール20のように、台座12の回転軸15a、15bが左右で分離しており、ロール部11を貫通する複数のシャフト13a、13bがフランジ14a、14bに固定されている形態であってもよく、これも本発明に含まれる。この場合には、ロール片3h、3iの内環によって形成される空洞部16bが一方の回転軸15bに形成された排出孔16aと連通している。
図2(a)は、ロール片の第1実施形態を示す斜視図及び内部を拡大した参考図である。この図に示すロール片3aは、図2(b)に示すロール片3bよりも小さい外径のロール片を示しており、繊維25と、繊維同士を接着するバインダー26と、繊維25及びバインダー26以外の部分を占める空隙部とで構成された不織布を使用している。尚、本発明を構成するロール部は、外径が小さいロール片を不織布又は合成樹脂多孔質体として、外径が大きいロール片を合成樹脂多孔質体とすることができる。これにより、外径の違いによらずロール片の全てを合成樹脂多孔質体で形成した場合は弾性力が向上すると共に吸引力が向上する。一方で外径が小さいロール片を不織布で形成した場合には、不織布の剛性により全体形状が安定すると共に、外径の大きいロール片は合成樹脂多孔質体のため被洗浄面に付着した液体を効率よく吸引することができる。
また、不織布の製造方法は、例えば複数本の繊維を平板状に集積し3次元に絡合させた形成体にたいして、架橋剤を配合した高分子弾性体をスプレー、浸漬、含浸等の方法を用いて付着させ、加熱することにより繊維の間を結合させるケミカルボンド法を採用することができる。他には、水流絡合法、スパンボンド法、メルトブロー法、ファイバーボンド法やサーマルボンド法等を適宜採用することができる。また、不織布を形成する繊維には、綿、レーヨン、セルロース等の天然繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成樹脂繊維が単独使用、あるいは併用される。高分子弾性体には、ニトリルゴム、アクリルゴム、スチレンゴム、ウレタンゴム、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が単独使用、あるいは併用される。
図2(b)は、ロール片の第2実施形態を示す斜視図及び内部を拡大した参考図である。この図に示すロール片3bは、図2(a)に示すロール片3aよりも大きい外径のロール片を示しており、連続気泡27aと、単独気泡27bと、連続気泡27a及び単独気泡27b以外の部分を占める合成繊維とで構成されたスポンジを使用している。尚、ロール片3aの円孔部23の内径と、ロール片3bの円孔部24の内径は略同一となるようにしている。尚、本発明を構成するロール部の外径が大きいロール片は、外径が小さいロール片に対して内部空隙率を大きくするのが好ましい。これにより、被洗浄面に先に当接する外径の大きいロール片の方が内部空隙率が大きいため、液体を吸引する際に、外径の大きいロール片の内部に優先的に水路が形成され、効率よく液体を吸引することができる。また、外径が大きいロール片は、外径が小さいロール片に対して厚み方向の長さを小さくするのが好ましい。これにより、被洗浄面と先に当接する外径が大きいロール片の厚みが小さいため、被洗浄面と当接した際に屈曲しやすく柔軟に変形が可能なため、被洗浄面を傷つけるのを防止することができる。
また、合成樹脂多孔質体の内部空隙率(気孔率)は約60~90%が好ましく、最適には約80~85%が更に好ましい。液体の粘性等により内部空隙率を適宜選択することで、液体の吸引効率と耐久性を共に向上させることができる。
また、合成樹脂多孔質体の製造方法は、例えばポリウレタンを水中に浸漬させると共に、水中に二酸化炭素を注入し、炭酸発泡させることで極微細な気泡を有する多孔質化されたポリウレタンを採用することができる。高分子弾性体にはポリウレタン以外にも、ニトリルゴム、アクリルゴム、スチレンゴム、ウレタンゴム、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が単独使用、あるいは併用される。
図3は、本発明に係るロールを吸引装置に連結した状態を示す斜視図である。ロール10、10は、洗浄装置40に上下一対で設置され、上部に位置するロール10の回転軸5に一定の圧力が加えられ、上下のロール10、10は、回転軸5、5がジョイント18a、18bを介して駆動手段17a、17bに連結され、この駆動手段17a、17bによって、矢印の方向に回転駆動し、上部のロール10と下部のロール10の間を、表裏の両面及び側面に水分等の液体が付着したガラス板30が白抜き矢印の方向に送出されている。また、回転軸5、5の内部は、配管19a、19bを介して真空ポンプ22に連接されている。上部及下部に位置するロール10、10は、ガラス板30の表裏の両面と側面及びガラス板30に形成されている穴部30a、30b、30cの縁から水分等の液体を除去する。
上記の如くのロール10、10の状態において、真空ポンプ22を稼働して真空吸引力を作用させると、ロール部に負圧が付加され、ロール部に吸収された液体は、回転軸5、5の内部に形成された排出孔から配管19a、19bを通り、ロール10、10の外部に吸引されて、排出される。
図4(a)は、本発明に係るロールのワーク洗浄時を示す断面図である。ロール10、10は、ガラス板30の表裏の両面と側面及びガラス板に形成されている穴部の縁から水分等の液体を除去する際に、外径が大きい方のロール片3bは、先端が傾倒してガラス板の表面及び裏面に当接するか、穴部の縁に当接することとなる。また、外径が小さいほうのロール片3aの端面はガラス板の表面及び裏面に当接することとなる。また、フランジ4a、4bの外径を、外径が小さいロール片3aの外径よりも小さくしているので、外径が異なる2種類のロール片3a、3bを変形させることができることとなり、被洗浄面への当接面積を拡大させることができると共に、液体を吸収する効果を向上させることができる。
図4(b)は、ロール部のロール片の傾倒を示す断面図である。尚、ガラス板等の被清掃面は図示していない。この図に示すように、ロール部が被洗浄面と当接する使用時において、ロール部101の外径が大きいロール片3o、3oの外周端部は傾倒すると共に、外径が大きいロール片3o、3oの側面と外径が小さいロール片3p、3p、3pの端面とが当接している。これにより、使用時は、被洗浄面とロール部101の外表面との間に隙間が生じにくくなり、ロール部101全体として効率よく液体を吸引することができる。
図4(c)は、ロール部のロール片の傾倒の他例を示す断面図である。尚、ガラス板等の被清掃面は図示していない。この図に示すロール部111は、ロール部111が被洗浄面と当接する使用時において、外径が小さいロール片3rの複数枚が連続して積層されてなる径小部36の厚み方向の長さXを、外径が大きいロール片3qとの外径差の半分の長さY以下となるようにしている。これにより、外径が大きいロール片3qが傾倒した時に、径小部36の半分以上を覆うことで、外径が大きいロール片3qで効率よく吸引することができる。また、図4(c)に示すように、外径が大きいロール片3qは径小部36の全体を覆ってもよい。尚、外径が大きいロール片3qが傾倒すると液体は外径が小さいロール片3rにも伝達され、ロール部全体として効率よく液体を吸引することができる。また、外径が大きいロール片3q、3qに挟まれる外径が小さいロール片3rが1枚の場合であっても、その厚みを径小部36として、上記X≦Yの関係を成立させることは可能である。
図5(a)は、ロール片の第3実施形態を示す斜視図である。この図に示すロール片3cの外周端部にはスリット28が形成されている。尚、外周端部にスリット28が形成されたロール片3cは、外径が小さいロール片と外径が大きいロール片のどちらにも適用することができるが、外径が大きいロール片に適用することによって、被洗浄面の形状に追従しながら柔軟に変形が可能となるため、被洗浄面を傷つけるのを防止することができる。
図5(b)は、ロール片の第4実施形態を示す斜視図である。この図に示すロール片3dは、側面全体に、合成樹脂多孔質体よりも通液性の低いコーティング層29が形成されている。これにより、液体を吸引する際に、外径が大きいロール片の内部により優先的に水路が形成され、効率よく液体を吸引することができる。尚、側面にコーティング層29が形成されている外径が大きいロール片及び/又は外径の小さいロール片の組み合わせは、後述するように複数のパターンを適用することができる。
図5(c)は、ロール片の第5実施形態を示す斜視図である。この図に示すロール片3eは、内周面から外周面に至る吸引溝35が放射状に形成されている。これにより、吸引装置からの吸引力を直接、被洗浄面に作用させて効率よく液体を吸引することができる。
図5(d)は、ロール片の第6実施形態を示す斜視図及びA-A断面図である。この図に示すロール片3fは、外周面の周方向に溝32が形成されている。このロール片3fをロール部の外径の大きいロール片に適用すれば、被洗浄面に凹凸がある場合でも、該凹凸箇所に外径が大きいロール片を当接させることができるので、被洗浄面への当接面積を拡大させることができると共に、液体を吸収する効果を向上させることができる。
図5(e)は、ロール片の第7実施形態を示す斜視図及びB-B断面図である。この図に示すロール片3gは、一方の側面に、円環状の溝33が形成されている。このロール片3gをロール部の外径の大きいロール片に適用すれば、外径が大きいロール片は、円環状の溝33が形成されている一方の側面側に傾倒させ易くすることができ、均一な吸引性能を発揮させることができる。
図5(f)は、ロール片の第8実施形態を示す斜視図である。この図に示すロール片3hは、図1(c)で説明した台座12に適用されるロール片であり、シャフト13a、13bが貫通する複数の貫通孔34、34・・がロール片3hの側面に形成されている。
図6(a)は、コーティング層が形成されたロール片を使用したロール部の第1実施形態を示す断面図である。この図に示すロール部21は、コーティング層が形成されていない外径が小さいロール片3aと、図面上、右側面にコーティング層が形成されている外径が大きいロール片3iを交互に積層した例である。本実施形態により、外径が大きいロール片3iの内部により優先的に水路が形成されるため、効率よく液体を吸引することができる。また、外径が大きいロール片3iの剛性が向上することで、被洗浄面と当接した際に過度な倒れを抑制できるため、隙間が生じにくくなり、液体を効率よく吸引することができる。
図6(b)は、コーティング層が形成されたロール片を使用したロール部の第2実施形態を示す断面図である。この図に示すロール部31は、コーティング層が形成されていない外径が小さいロール片3aと、図面上、右側面の外径が小さいロール片3aと接する部分にコーティング層が形成されている外径が大きいロール片3jを交互に積層した例である。本実施形態により、外径が大きいロール片3jの先端部にはコーティング層が形成されていないため、被洗浄面とコーティング層とが当接することなく、効率よく液体を吸引することができる。一方で、外径が小さいロール片3aと接する部分にはコーティング層が形成されているため、外径が大きいロール片3jの内部により優先的に水路が形成されることで、効率よく液体を吸引することができる。
図6(c)は、コーティング層が形成されたロール片を使用したロール部の第3実施形態を示す断面図である。この図に示すロール部41は、コーティング層が形成されていない外径が小さいロール片3aと、図面上、左右の側面の外径が小さいロール片3aと接する部分にコーティング層が形成されている外径が大きいロール片3kを交互に積層した例である。本実施形態により、外径が大きいロール片3kの内部に、より限定的な水路が形成されるため、効率よく液体を吸引することができる。
図6(d)は、コーティング層が形成されたロール片を使用したロール部の第4実施形態を示す断面図である。この図に示すロール部51は、コーティング層が形成されていない外径が大きいロール片3bと、図面上、左側面の外径が大きいロール片3bと接する部分にコーティング層が形成されている外径が小さいロール片3lを交互に積層した例である。本実施形態により、外径が大きいロール片3bの内部により優先的に水路が形成されるため、効率よく液体を吸引することができる。また、外径が小さいロール片3lの剛性が向上するため、被洗浄面と当接した際に過度な傾きや凹みを抑制できるため、隙間が生じにくくなり、液体を効率よく吸引することができる。
図6(e)は、コーティング層が形成されたロール片を使用したロール部の第5実施形態を示す断面図である。この図に示すロール部61は、コーティング層が形成されていない外径が大きいロール片3bと、図面上、左右の側面の外径が大きいロール片3bと接する部分にコーティング層が形成されている外径が小さいロール片3mを交互に積層した例である。本実施形態は、図6(d)の外径が小さいロール片3lと比較して、外径が小さいロール片3mの剛性が更に向上するため、被洗浄面と当接した際に過度な傾きや凹みを抑制でき、更に液体を効率よく吸引することができる。
図6(f)は、コーティング層が形成されたロール片を使用したロール部の第6実施形態を示す断面図である。この図に示すロール部71は、図面上、左側面の外径が大きいロール片3jと接する部分にコーティング層が形成されている外径が小さいロール片3lと、図面上、右側面の外径が小さいロール片3lと接する部分にコーティング層が形成されている外径が大きいロール片3jを交互に積層した例であり、ロール片3jとロール片3lのコーティング層同士が接する状態となっている。本実施形態は、図6(b)で説明した外径が大きいロール片3jと、図6(d)で説明した外径が小さいロール片3lとの両方の機能を兼ね備えたものであり、更に各々のコーティング層同士を接するように配置することで、互いのロール片同士は支え合い、被洗浄面と当接した際の傾きや凹みをより抑制できため、更に液体を効率よく吸引することができる。
図6(g)は、コーティング層が形成されたロール片を使用したロール部の第7実施形態を示す断面図である。この図に示すロール部81は、図面上、右側面の外径が大きいロール片3jと接する部分にコーティング層が形成されている外径が小さいロール片3nと、図面上、右側面の外径が小さいロール片3nと接する部分にコーティング層が形成されている外径が大きいロール片3jを交互に積層した例である。本実施形態は、図6(b)で説明した外径が大きいロール片3jと、図6(d)で説明した外径が小さいロール片3lのコーティング層が、図面上、右側面に形成されたものとで構成されており、基本的な機能は先の説明の通りであるが、ロール全体としてコーティング層が略均等に配置されることとなるため、ロール全体の形状を安定させることができる。
図6(h)は、コーティング層が形成されたロール片を使用したロール部の第8実施形態を示す断面図である。この図に示すロール部91は、図面上、左右の側面の外径が大きいロール片3kと接する部分にコーティング層が形成されている外径が小さいロール片3mと、図面上、左右の側面の外径が小さいロール片3mと接する部分にコーティング層が形成されている外径が大きいロール片3kを交互に積層した例であり、ロール片3mとロール片3kのコーティング層同士が接する状態となっている。本実施形態は、図6(c)の外径が大きいロール片3kと、図6(e)の外径が小さいロール片3mとの両方の機能を兼ね備えたものであり、更に各々のコーティング層同士を接するように配置することで、互いのロール片同士は支え合い、図6(f)のロール部81と比較して、更に被洗浄面と当接した際の傾きや凹みをより抑制できため、更に液体を効率よく吸引することができる。
本発明に係るロールは、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、ガラス、製紙、あるいはフィルム状のシートの被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分等の液体を除去、搾取、洗浄、吸引する為のロールとして利用される。
1、11、21、31、41、51、61、71、81、91、101、111 ロール部
2、12 台座
3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h、3i、3j、3k、3l、3m、3n、3o、3p、3q、3r ロール片
4a、4b、14a、14b フランジ
5、15a、15b 回転軸
6、16a 排出孔
7 孔部
8 段差
9a、9b 止め金具
10、20 ロール
13a、13b シャフト
16b 空洞部
17a、17b 駆動手段
18a、18b ジョイント
19a、19b 配管
22 真空ポンプ
23、24 円孔部
28 スリット
29 コーティング層
30 ガラス板
32 溝
33 円環状の溝
34 貫通孔
35 吸引溝
36 径小部
40 洗浄装置

Claims (11)

  1. 鋼板、非鉄金属板、樹脂板、ガラス、製紙、あるいはフィルム状のシートの被洗浄面に付着した水分、油分、あるいは薬品成分等の液体を除去、搾取、洗浄、吸引する為のロールにおいて、
    前記ロールは、ロール部及び台座を有し、
    前記ロール部は、略円環形状であると共に、外径が異なる2種類のロール片が前記台座の外周に積層されて形成されているものであって、
    前記台座は、略円板形状又は略円環形状であると共に、両端の前記ロール片に当接する2枚のフランジと、該2枚のフランジの各々が係止又は固定される回転軸と、を有し、
    少なくとも前記回転軸の一方側には、排出孔を有しており、吸引装置に連結した状態の使用時において、前記ロール部内の液体が前記排出孔から外部に排出されるものであって、
    前記ロール部の外表面は、長手方向に沿って複数の段差が形成されていると共に、前記フランジの外径は、外径が小さいロール片の外径よりも小さいことを特徴とするロール
  2. ロール片は、不織布及び/又は合成樹脂多孔質体であることを特徴とする請求項1に記載のロール
  3. 外径が大きいロール片は、外径が小さいロール片に対して内部空隙率が大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のロール
  4. 外径が大きいロール片及び/又は外径の小さいロール片の側面に、合成樹脂多孔質体よりも通液性の低いコーティング層が形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のロール
  5. 外径が大きいロール片は、外径が小さいロール片に対して厚み方向の長さが小さいことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のロール
  6. 外径が大きいロール片の外周端部は、スリットが形成されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のロール
  7. ロール部が被洗浄面と当接する使用時において、
    外径が大きいロール片の外周端部は傾倒すると共に、外径が大きいロール片の側面と外径が小さいロール片の端面とが当接することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のロール
  8. 外径が小さいロール片が1枚又は、複数枚が連続して積層されてなる径小部の厚み方向の長さは、外径が大きいロール片との外径差の半分の長さ以下であることを特徴とする請求項7に記載のロール
  9. ロール片は、内周面から外周面に至る吸引溝が放射状に形成されていることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のロール
  10. 外径が大きいロール片は、外周面の周方向に溝が形成されていることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載のロール
  11. 外径が大きいロール片の一方の側面に、円環状の溝が形成されていることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載のロール
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