JPH07331560A - ウォータージェットルームの緯入れ準備装置 - Google Patents

ウォータージェットルームの緯入れ準備装置

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JPH07331560A
JPH07331560A JP14857094A JP14857094A JPH07331560A JP H07331560 A JPH07331560 A JP H07331560A JP 14857094 A JP14857094 A JP 14857094A JP 14857094 A JP14857094 A JP 14857094A JP H07331560 A JPH07331560 A JP H07331560A
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water
weft
valve
weft insertion
tank
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JP14857094A
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Takao Ishido
孝雄 石藤
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Nissan Texsys Co Ltd
Original Assignee
Nissan Texsys Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造及び作業の簡単化と、確実な織機起動直
前の緯入れ準備とを両立させる。 【構成】 定水位槽10の受入部11と給水部12との
間にフィルター13が配設されている。受入部11に
は、大気を導入するとともに定水位以上の水を排水する
途中に電気信号によって開閉する第1開閉弁17が配設
されている空気通路15と、圧力水源からの圧力水を導
入する途中に第2開閉弁18が配設されている第2圧力
水供給水路16とが開口している。また、定水位槽10
の上面には定水位槽10を確実に密閉する一部が透明に
構成された蓋22が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウォータージェットルー
ムの起動直前に緯入れのための準備を行う装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ウォータージェットルームにおいて織機
の停止中は、ノズル先端部のリング状の噴出口において
水の表面張力により水の流失が阻止されているので、周
囲の織機の振動により表面張力で支えることができる以
上に水に加振力が加わると前記噴出口から漏れてしまっ
たり、水の粘性が比較的に低いことから水送給経路内の
水が、例えばボール弁の僅かな隙間を通って定水位槽へ
戻ってしまい、水送給経路内、特にノズル内に空気が溜
まることがある。空気が溜まったままの状態で織機を始
動させると水の噴射量が不十分になって始動初期の緯入
れ不良をきたしてしまう。そのため、従来から空気抜を
行う、ウォータージェットルームの緯入れ準備装置が提
案されている。
【0003】このようなウォータージェットルームの緯
入れ準備装置としては例えば、実公昭49−18542
号公報に開示された、図11に示すようなものがある。
すなわち、織機の通常運転中には常用のプランジャ型水
ポンプ202を使用し、その織機の主軸と同期して回転
するカム203によってクランクレバー204を駆動し
て、水道水が供給されている水槽205より水を吸入
し、図示しない内蔵するスプリングによって該水を緯入
れノズル201へ圧送し、そして、織機の始動前にあっ
ては足踏ペダル206を踏んで、フレーム207に回転
可能に支持されたベルクランク208及びワイヤ209
を介してスプリング210で引張られた足動レバー21
1を回動させて前記クランクレバー204を駆動し、も
ってポンプ202内に水を吸入し、ついでペダル206
から足を外してフリーにすることにより、前記内蔵スプ
リングによって緯入れ水を緯入れノズル201へ送給し
て、水送給経路212内の空気抜きを行っている。
【0004】また、煩雑な足踏作業をなくすために、例
えば実開昭62−282039号公報に開示されている
如く、緯入れノズルへの水送給経路に常用の水ポンプと
は別に緯入れに供する噴射用水を送出する送出手段を附
設するとともに、この送出手段を再起動に先立って、か
つ、少なくとも緯入れ用水が緯入れノズルから噴出する
まで作動させるものがある。すなわち、図12に示す如
く、リザーバタンク251は、底部を定水位槽252の
チェックバルブ253よりも下流の吸入経路に接続され
るとともに、リザーバタンク251の上流部は常時大気
開放の3方電磁弁254及びレギュレータ255を介し
て圧力空気供給源256に接続されており、これらによ
り送出手段250が形成されている。作業者が始動準備
スイッチ257をONし、始動スイッチ258をONす
ると、3方電磁弁254が開弁して圧力空気供給源25
6からレギュレータ255により圧力を調整された圧力
空気がリザーバタンク251内に流入し、リザーバタン
ク251内の水は加圧されて水送給経路259に押し出
される。そして、所定時間経過するまでリザーバタンク
251内の水が送給される。この送給される水は送給経
路259を満たすに十分な量なので、水は緯入れ水供給
経路259及び水ポンプ249並びにノズル263に充
満される。そのとき、送給経路259内に空気が溜まっ
ていると、その空気は、水により緯入れノズル263の
噴射口264より排出される。なお、定水位槽252に
は経路265より水道水が供給されている。266は経
糸、267はヘルドフレーム、268は筬、269は織
前、270織布、271は糸端処理糸である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
49−18542号公報に開示されている従来例におい
ては、織機の始動前に作業者が足踏ペダルを数回踏んで
水ポンプを駆動して緯入れ水を送給し、水送給経路内の
空気抜をしておく作業を行わなければならないため、殊
に作業者1人あたりの受持台数が多い場合には、足踏作
業は煩雑を極めるという問題点がある。
【0006】また、実開昭62−282039号公報に
開示された従来例においては、効果的に機能して緯入れ
不良の発生を防ぐことはできるが、送出手段に圧力空気
を用いているため、圧力空気供給手段を必要とするとい
う問題点があり、また、緯入水供給経路に直接水道水を
供給する方式は、水道水に気泡が含まれているため、経
路に気泡が残留することがあるという問題点がある。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、構造および作業の簡単化と、
織機起動直前の確実な緯入れ準備とを両立させた、ウォ
ータージェットルームの緯入準備装置を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、定水
位槽に第1圧力水供給水路により圧力水源から緯入れ水
を受け入れる受入部と、その受入部からフィルタを介し
て水を受け入れる給水部とを設け、給水部からポンプを
介して緯入れノズルに圧力水を供給するウォータージェ
ットルームにおいて、定水位槽を密閉容器とし、受入部
に開口し中間に第1開閉弁を配設した空気通路と、受入
部に対し圧力水源から圧力水を供給する中間に第2開閉
弁を配設した第2圧力水供給水路とを設け、定水位槽を
織機の通常運転時には第1開閉弁を開き第2開閉弁を閉
じて通常の定水位槽として使用し、織機の起動直前には
第1開閉弁を閉じ第2開閉弁を開いて限時的に緯入れ準
備装置として使用する。
【0009】
【作用】織機の通常運転時には、第1開閉弁を開き第2
開閉弁を閉じる。これにより定水位槽の内部は空気通路
を介し大気と連通するとともに、第2圧力水供給水路が
閉じ圧力水源との連通は遮断される。一方、第一圧力水
供給水路から供給される圧力水により、定水位槽内はほ
ぼ一定水位に保たれる。そしてポンプの作動により緯入
れ水が緯入れノズルへ間欠的に供給される。織機の起動
直前には、第1開閉弁を閉じ、第2開閉弁を開く。これ
により、定水位槽の内部は、空気通路が閉じるので大気
との連通が遮断され密閉状態となるとともに、圧力水源
と連通する第2圧力水供給水路より圧力水が供給され
る。そのため、残留空気が圧縮され水圧が高まり、水は
定水位槽から押し出され、ポンプを介して緯入れノズル
へと圧送される。送給される水量は水送給経路を満たす
に十分な量なので、水は緯入れノズルから噴出する。こ
れにより、水送給経路内の残留空気は、緯入れノズルの
噴射口より排出される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図9は本発明の一実施例を示す図である。まず、構
成を説明する。図1〜図2は一実施例に係る緯入れ準備
装置とし使用される定水位槽を示す図で、図1は蓋を取
り去った状態での平面図、図2は図1のA−A断面図で
ある。ウォータージェットルームの緯入用加圧ポンプへ
の給水を司る定水位槽10は、水道等の圧力水源(図示
せず)、から第1圧力水供給水路14を通して緯入れ水
の供給を受け入れる受入部11と、該受入部11から水
を受け入れ加圧ポンプ30を介して緯入れノズル40へ
水を給水する給水部12とに分けられている。また、受
入部11と給水部12の間には、水に含まれている気泡
及びごみ等を除去するためのフィルター13が配設され
ている。
【0011】定水位槽10には、受入部11と外部とを
連通させ、大気を導入するとともに一定水位以上の水を
排水する空気通路15と、受入部11と前記圧力水源と
を連通させる第2圧力水供給水路16とが開口してい
る。そして、空気通路15には電気信号によって開閉す
る第1開閉弁17が、同じく第2圧力水供給水路16に
は第2開閉弁18が配設されている。なお、図2にあっ
ては、図1のA−A断面図であるので空気通路15は存
在しないが、その位置を示すために仮想線で描いてあ
る。
【0012】また、受入部11には、織機の通常運転時
に定水位槽10の水位を一定に保つためにフロート19
を備えたフロート弁20が設けられている。更に定水位
槽10のケース21上面には定水位槽10を確実に密閉
する蓋22が配設されている。蓋22は、ワンタッチ着
脱手段23により着脱可能となっており、少なくともそ
の1部が透明に構成されている。このため、定水位槽1
0は、その保安及び内部の確認を容易に行うことができ
る。なお、36は緯入れ水の吸入パイプ、39はポンプ
30の漏水のためのリターンパイプである。吸入パイプ
36及びリターンパイプ39は、それぞれの先端部を蓋
22に穿設した透孔に挿入して定水位槽10の所定の位
置に配置してある。すなわち、吸入パイプ36は給水部
12の水中に、リターンパイプ39は受入部11の水中
に配置してある。各パイプと蓋22との隙間はリング状
のパッキンP1及びP2により通気しない構造にしてあ
る。
【0013】図3は、一実施例に係る定水位槽10が用
いられるウォータージェットルームのシステムを示す
図、図4は緯入れ水供給装置の一例を示す図である。図
において、1は緯糸、2は筬、3はヘルドフレーム、4
は織前、5は織布、6は経糸である。また、7は糸端を
捕捉して緯糸1に一定の張力を与える糸端捕捉糸、8は
緯入れノズル40と織布5との間の緯糸1を筬打ち直後
に切断するカッター、9は織布5と糸端捕捉糸7との間
の緯糸1を切断するカッターである。
【0014】ポンプ30から緯入れノズル40に至る水
送給経路35は、定水位槽10の給水部12から加圧ポ
ンプ30の吸入口32に至る吸入パイプ36及び加圧ポ
ンプ30の吐出口31から緯入れノズル40に至る圧送
パイプ37で構成されている。 また、常用のプランジ
ャ型の加圧ポンプ30は、主軸と同期して回転するカム
30aによって、クランクレバー30bを駆動して吸入
行程を行い、内蔵するスプリングにより吐出行程を行っ
ている。また、加圧ポンプ30は吐出口31にボール弁
33が吸入口32にボール弁34が設けられている。
【0015】また、織機のフレーム38に固定した緯入
れノズル40には、ノズルジョイント41の通孔42、
ノズルジョイント41に嵌着したノズルボディ43外側
の環状室44、ノズルボディ43にもうけた孔45及び
ノズルボディ43に螺合した導糸管46の先端部外側を
通って、導糸管46の先端部とノズルボディ43の内孔
との間に形成した環状の噴射口47に至る誘導路が形成
され、導糸管46に引通された緯糸1を噴出するように
なっている。
【0016】50は、緯糸測長貯留装置である。ドラム
51とこのドラム51先端部外周に設けたカバー52
と、ドラム51に圧接する押えローラ53とを備えてい
る。ドラム51は織機の主軸によりベルト伝動装置54
を介して回転せしめられる一方、織機の停止時にはワイ
ンディングモータ等によっても回転せしめられる。そし
て、給糸源から引出された緯糸1は押えローラ53とド
ラム51との間に挟持され、カバー52内に生じる連れ
回りの環状気流によって周方向に軽く引っ張られなが
ら、ドラム51に巻付貯留され、さらにこの貯留部から
緯入れノズル40に至る。なお55は緯糸グリッパ、5
6は緯糸グリッパ55の手前に設けられる糸ガイドであ
る。
【0017】次に作用を説明する。織機の通常運転時に
は、定水位槽10の受入部11に開口する空気通路15
に配設された第1開閉弁17を開放し、圧力水源と連通
し受入部11に開口する第2圧力水供給水路16に配設
された第2開閉弁18を閉じる。これにより、定水位槽
10の内部は、大気開放となり、かつ再起動前に給水用
の圧力水源とは遮断された状態となる。
【0018】定水位槽10は、緯入れ水を第1圧力水供
給水路14より受入部11に受け入れ、該緯入れ水はフ
ィルター13を介して気泡及びごみを除去した後に、給
水部12へと送られる。そのとき、定水位槽10には、
フロート19を有するフロート弁20及び定水位位置に
開口し、余分な水を排水する空気通路15が設けられて
いるのでその水位はほぼ一定に保たれる。そして、加圧
ポンプ30は給水部12から緯入れ水を吸入パイプ36
を通して吸入し、該緯入れ水を加圧後、圧送パイプ37
を通して緯入れノズル40へ送り、緯入れを行ってい
る。
【0019】織機の起動直前、すなわち、緯入れ不良が
発生したときのオートスタート時、あるいは、停止して
いた織機の再起動前には、限時的に空気通路15に配設
された第1開閉弁17を閉じ、第2圧力水供給水路16
に配設された第2開閉弁18を開放する。これにより、
定水位槽10の内部は、そのケース21が蓋22で密封
されているので、大気と遮断された密閉状態となり、か
つ、第2圧力水供給水路16により圧力水源と連通した
緯入準備装置として機能する状態となる。
【0020】定水位槽10は、加圧水を第2圧力水供給
水路16から供給されて水位が上昇し、残留空気が圧縮
されて内圧が高まり水圧が上昇する。そのため、水は吸
入パイプ36内を上昇し、加圧ポンプ30のボール弁3
3、34を開弁させて圧送パイプ37を通って緯入れノ
ズル40へと圧送される。その際、水は定水位槽10の
受入部11と給水部12との間に配設されたフィルター
13を通過しているので、混入している気泡及びごみが
フィルター13により除去された後に緯入れノズル40
に供給される。ノズル40へ送られる水量は水送給パイ
プ37を満たすに十分な量なので、水は緯入れノズル4
0から噴出し、水送給パイプ37内に溜まっている空気
は緯入れノズル40の噴射口47より確実に排出され
る。
【0021】次に、本実施例のウォータージェットルー
ムの緯入準備装置の使用態様例を、緯入れ不良が発生し
た時の制御動作を示す図5のフローチャートに従い説明
する。まず、ステップ61において、織機の通常運転時
の緯入れ中に緯入れ不良の発生を検知して、緯入れミス
信号が発信されると、ステップ62では、織機停止信号
を発信する。これにより、ステップ63では、緯入れノ
ズル40の先端側での製織用カッター8による緯糸1の
切断を停止し、ステップ64において織機の運転を停止
する。
【0022】次いで、緯入れ不良糸除去装置を動作させ
て緯入れ不良糸の除去をおこなう、まず、ステップ65
において、図6の待機状態にある緯入れ不良糸除去装置
80のヘッド81を下降させて、図7に示す緯入れ不良
糸除去動作体勢とする。
【0023】ここで、本実施例で使用する緯入れ不良糸
除去装置80の概要を図6〜図9により説明する。な
お、図において、6aは下糸、6bは上糸である。図6
及び図7に示すように、織機の緯入れ側フレーム82上
面に立設した支柱83に固定されたブラケット84に回
動軸85が往復角運動可能に支承されており、モータ8
6の正転・逆転により、回動軸85が往復角運動する。
そして、回動軸85に揺動アーム87の基端部を固定す
ることで、モータ86の正転・逆転により揺動アーム8
7が揺動するようにしてある。揺動アーム87の先端側
には、緯入れ不良糸除去装置80の要部をなすヘッド8
1を保持させ、織機の通常運転時は図6に示すような揺
動アーム87の上方への揺動によりヘッド81を織機上
方に退避して待機させる。また、緯入れ不良糸除去作業
時には図7に示すように揺動アーム87の下方への揺動
によりヘッド81を緯入れノズル40の直上位置に持ち
来すようになっている。ヘッド81は、モータ90を備
え、また、ベースプレート88とブラケット89との緯
入れ側の側方に後述するドラム100が固定されてい
る。なお、91は警告灯であり、緯入れ不良に基づく緯
入れ不良糸除去装置80の作動に先立ち点灯し、除去作
業終了により消灯する。92は切断した緯入れ不良糸を
吸引除去する吸引パイプ、93は吸引ダクトである。
【0024】図8及び図9により緯入れ不良糸の除去に
ついて説明する。図8は巻取ドラム周辺を示す平断面
図、図9はカッター周辺を示す正断面図である。巻取ド
ラム100は、その外周面に断面V字状の周溝101を
有し、底部よりやや外側に適当間隔で周溝101を横断
するようにピン102が植設されており、これらのピン
102の上に緯入れ不良糸が巻取られるようになってい
る。また、巻取りドラム100の中心を貫通して回転軸
103が設けられ、この回転軸103のドラム100よ
り突出する端部に巻付腕106が固定されている。巻付
腕106は、回転軸103の端部に取付けられる円板状
の基部107の周縁部をドラム100を覆うようにドラ
ム100側へ屈曲させるとともに、その一部から巻付方
向に斜めに爪部108を突出させた形状で、この爪部1
08が緯入れノズル40と、経糸6列との間(緯入れノ
ズル40の先端部近傍)の緯入れ不良糸に係合した後、
基部107と爪部108のなす凹部により、緯入れ不良
糸を案内する。そして、巻付腕106は正逆回転可能な
モータ90の正転により巻付方向に回転して緯入れ不良
糸をドラム100に巻き付けるようにしてある。また、
回転軸103には作用片112を取り付け、その位置を
近接スイッチ113により検出することで、巻付腕10
6の回転数と停止位相とを制御し得るようにしてある。
【0025】また、ドラム100には、カッター収納用
空間114が形成され、この空間114内に位置させて
カッター115を配置してある。カッター115は、固
定刃116と、可動刃117とからなり、可動刃117
に連なる腕部120の揺動により挟み切り運動がなされ
る。固定刃116と可動刃117とは開状態で周溝10
1の深溝部121を挟んで相対しており、可動刃117
が固定刃116側へ移動することにより、ピン102に
巻掛けられて深溝部121に通されている緯入れ不良糸
を切断する。
【0026】カッター115の駆動機構について説明す
ると、正逆回転可能なモータ90の出力軸109に固定
した傘歯歯車110のボス部に一方向クラッチ122を
介して偏心カム123を取付けてある。モータ90の正
転時には、傘歯歯車110が図9で時計方向に回転する
と、板バネ126が偏心カム123側の切欠き125内
に撓められて、傘歯歯車110の回転が偏心カム123
に伝達されないが、モータ90の逆転時には、傘歯歯車
110が図9で反時計方向に回転すると、傘歯歯車11
0側の切欠き124に板バネ126が係合して、傘歯歯
車110の回転が偏心カム123に伝達される。偏心カ
ム123にはその外周に嵌合させて連結ロッド127の
一端を回転自在に取付け、この連結ロッド127の他端
をピン128により可動刃117の腕部120に連結し
てある。また、連結ロッド127にはリターンスプリン
グ129を作用させ、偏心カム123が駆動力を受けな
いときの偏心カム123の位置を規制して、このときに
可動刃117が開かれるようにしてある。
【0027】ステップ66では、主軸を1回転逆転させ
て、経糸6を開口させることにより、緯入れノズル40
の先端から経糸列中に連なる緯入れ不良糸を織前4に露
出させる。ステップ67では、緯糸グリッパー55を開
放するとともに定水位槽10から水を圧送して緯入れノ
ズル40から所定期間水を噴射させて、緯糸貯留装置5
0のドラム51に巻かれている緯糸を全て経糸開口中に
射出させる。このとき、定水位槽10は、空気通路15
の第1開閉弁17を閉じ、第2圧力水供給系水路16の
第2開閉弁18を開き、内部が外気と遮断され、かつ圧
力水源と連通状態となっている。そして、圧力水が第2
圧力水供給水路16より供給されて水が充満し内圧が高
まり、押し出された水が緯入れノズル40へと送給され
前記の所定期間噴射ノズル40の噴射口47より噴射さ
れる。
【0028】ステップ68では、前述したように緯入れ
不良糸除去装置80の巻取ドラム100に緯入れ不良糸
を巻きとり、除去する。ステップ69では、織機主軸を
閉口位相まで逆転させてスタート位置出しを行い、ステ
ップ70では緯入れ不良糸の除去が終了したので緯入れ
不良糸除去装置80のヘッド81を上昇して図6の位置
に退避させて待機させる。
【0029】ステップ71では、織機停止時の水落ちに
対する水補給を行う。この際、定水位槽10は、緯入れ
準備装置として使用される。すなわち、空気通路15の
途中に配設された第1開閉弁17を閉じ、第2圧力水供
給水路16の途中に配設された第2開閉弁18を開放し
て、定水位槽10の内部が外気と遮断されかつ圧力を加
えられた水を供給する圧力水源と連通する状態とする。
この状態を所定時間継続する。また、このとき、ケース
21は蓋22で密封されているので定水位槽10は密閉
状態にある。
【0030】定水位槽10は、前述の如く加圧水を第2
圧力水供給水路16から供給されて水位が上昇し、残留
空気が圧縮されて内圧が高まり水圧が上昇する。そのた
め、定水位槽内の水は、給水部12より押し出され、緯
入れノズル40へと供給され、噴射口47から噴出す
る。緯入れノズル40に供給される水は、フィルター1
3を通過しているので、混入している気泡及びごみがフ
ィルター13により除去されている。また、前記所定時
間に送給される水量は水送給経路35を満たすに充分な
量なので、水送給経路35に溜まっていた気泡は緯入れ
ノズル40の噴射口47より確実に排出される。
【0031】ステップ72では、自動的に織機の再起動
が行われ、以降以上説明した制御動作が繰り返される。
【0032】本実施例によれば、緯入れノズル40へ圧
送される水は、定水位槽10の受入部11と給水部12
との間に配設されたフィルタ−13を通過するので、混
入している気泡およびごみがフィルタ−13により除去
された後に緯入れノズル40へ送給されるので、水に気
泡及びごみが含まれることはない。また、定水位槽より
送給される水量は水送給経路35を満たすに十分な量な
ので、水により、水送給経路35に溜まっていた空気は
確実に緯入れノズル40の噴射口47より排出され、ま
た、水は緯入れノズル40に充満する。更に、圧力水源
として水道を使用し、その圧力を利用しているので特別
な加圧手段を設ける必要はない。
【0033】図10には、本発明の他の実施例を示す。
この実施例は、前記一実施例の第1開閉弁17及び第2
開閉弁18を1個の3方弁150に置き換え、該3方弁
150に空気通路15及び第2圧力水供給水路16を接
続したものである。本実施例によれば、前記一実施例と
同様の効果が得られ、しかも、構造は単純化されコスト
も廉価となるという効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、圧力空気供給手段等を必要としないので、構造は簡
単化され、また、水送給経路内の空気抜きのための足踏
みペダル操作等を必要としないので、作業も簡単化され
る。更に、緯入れノズルに送給される水はフィルタ−を
通過するので、気泡及びごみが混入することはなく、ま
た、水量も十分にあるため、水送給経路の空気抜きは確
実におこなわれるので、確実な緯入れ準備を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る定水位槽の蓋を取り去
った状態を示す平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】一実施例に係る定水位槽が用いられるウォータ
ージェットルームのシステムを示す図。
【図4】一実施例に係る定水位水槽が用いられるウォー
タージェットルームの緯入れ水供給装置の一例を示す
図。
【図5】一実施例に係る定水位槽を使用しての緯入れ不
良が発生したときのオートスタート時の水補給の制御動
作を示すフローチャート。
【図6】緯入れ不良糸除去装置の待機状態を示す側面
図。
【図7】緯入れ不良糸除去装置の作動状態を示す側面
図。
【図8】緯入れ不良糸除去装置の巻取ドラム周辺を示す
平断面図。
【図9】緯入れ不良糸除去装置のカッター周辺を示す正
断面図。
【図10】本発明の他の実施例を示す平面図。
【図11】従来例の緯入れ水供給装置を示す斜視図。
【図12】従来例のシステムを示す図。
【符号の説明】
1 緯糸 6 経糸 10 定水位槽 11 受入部 12 給水部 13 フィルター 14 第1圧力水供給水路 15 空気通路 16 第2圧力水供給水路 17 第1開閉弁 18 第2開閉弁 22 蓋 30 加圧ポンプ 35 水送給経路 40 緯入れノズル 47 噴射口 50 緯糸測長貯留装置 80 緯入れ不良糸除去装置 81 ヘッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定水位槽に第1圧力水供給水路により圧
    力水源から緯入れ水を受け入れる受入部と、その受入部
    からフィルタを介して水を受け入れる給水部とを設け、
    給水部からポンプを介して緯入れノズルに圧力水を供給
    するウォータージェットルームにおいて、 定水位槽を密閉容器とし、受入部に開口し中間に第1開
    閉弁を配設した空気通路と、受入部に対し圧力水源から
    圧力水を供給する中間に第2開閉弁を配設した第2圧力
    水供給水路とを設け、定水位槽を織機の通常運転時には
    第1開閉弁を開き第2開閉弁を閉じて通常の定水位槽と
    して使用し、織機の起動直前には第1開閉弁を閉じ第2
    開閉弁を開いて限時的に緯入れ準備装置として使用する
    ことを特徴とするウォータージェットルームの緯入れ準
    備装置。
  2. 【請求項2】 前記空気通路及び前記第2圧力水供給水
    路を前記受入部と連通する1個の3方弁に接続したこと
    を特徴とする請求項1記載のウォータージェットルーム
    の緯入れ準備装置。
  3. 【請求項3】 前記定水位置槽は、ケース上面に着脱可
    能な蓋を有することを特徴とする請求項1及び請求項2
    記載のウォータージェットルームの緯入れ準備装置。
  4. 【請求項4】 前記定水位槽の蓋は、少なくとも一部が
    透明に構成されていることを特徴とする請求項3記載の
    ウォータージェットルームの緯入れ準備装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100258A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Tsudakoma Corp 水噴射式織機
CN102367620A (zh) * 2011-09-15 2012-03-07 吴江市晓昱喷气织造有限公司 喷水织机水箱
CN102433659A (zh) * 2011-09-15 2012-05-02 吴江市晓昱喷气织造有限公司 喷水织机用简易蓄水箱
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CN110093707A (zh) * 2018-01-31 2019-08-06 株式会社丰田自动织机 喷水织机的水喷射装置

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