JP3404920B2 - ウォータージェットルームの緯入れ装置 - Google Patents

ウォータージェットルームの緯入れ装置

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JP3404920B2
JP3404920B2 JP24994394A JP24994394A JP3404920B2 JP 3404920 B2 JP3404920 B2 JP 3404920B2 JP 24994394 A JP24994394 A JP 24994394A JP 24994394 A JP24994394 A JP 24994394A JP 3404920 B2 JP3404920 B2 JP 3404920B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウォータージェットルー
ムの緯入れ装置に関し、特に織機の始動時あるいは緯入
れ不良が発生して織機を停止し緯糸の修復を行なう際に
おける緯入れノズルへの水の圧送構造の改良技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ウォータージェットルームの緯入れ装置
は、織機の側方かつ下方に設けられた貯水槽としてのフ
ロートボックス(定水位槽とも称す。)の貯水部から緯
入れ水を加圧ポンプ内に吸入し、緯入れノズル側へ吐出
することで緯入れノズルにこの水を圧送し、この緯入れ
ノズルから圧力水を噴射してこの噴射水により緯糸を飛
走させて経糸開口部内に緯入れさせるようにしている。
【0003】図7に従来一般的に知られているウォータ
ージェットルームの緯入れ装置の概略構成を示す。織機
のフレ−ム側面の下方にはフロートボックス101が配
設されており、フロートボックス101の側壁には圧力
水源(水道)と接続されている配管102が取り付けら
れている。また、フロートボックス101内にはフロー
トボックス101内の水位を検出するフロ−ト103及
びこのフロート103の位置により開閉が選択される開
閉弁108が設けられている。また、フレ−ム側面には
緯入れ水の加圧ポンプ104が取り付けられており、ポ
ンプ本体105の流入口106に一端が接続された吸水
パイプ107の他端は前記フロートボックス101内の
水中に配設されている。
【0004】また、織機のフレーム上面には緯入れノズ
ル109が設けられており、緯入れノズル109の緯糸
の進行方向に対し上流側には測長装置110が配設され
ている。また、緯入れノズル109と測長装置110と
の間には緯糸111を案内するヤ−ンガイド112及び
緯糸111を把持開放するグリッパ−113がフレ−ム
114に取り付けられている。グリッパ−113の駆動
軸115の下端にはカムフォロア116が回転自在に装
着されており、カムフォロア116は織機の主軸の回転
と同期して回転駆動される駆動カム117の外周に当接
している。そして、緯入れ水の加圧ポンプ104と緯入
れノズル109とは圧送パイプ118で接続されてい
る。なお、加圧ポンプ104と圧送パイプ118の間に
は、加圧ポンプ104内から吐出される緯入れ水を圧送
パイプ118すなわち緯入れノズル109側の方向への
み流入させる逆止弁119が設けられ、また加圧ポンプ
104と吸水パイプ107の間には、吸水パイプ107
すなわちフロートボックス101側からの緯入れ水を加
圧ポンプ104内に吸入させる方向のみ流入させる逆止
弁120が設けてある。そして、これら両逆止弁11
9、120の間の通路がポンプ室となり、加圧ポンプ1
04内の図示しないプランジャがカム121の駆動によ
り進退動作することで、緯入れ水が吸入・吐出されて緯
入れが行われる。
【0005】所で、ウォータージェットルームにおいて
は、織機の停止中に緯入れ水供給経路すなわち吸水パイ
プ107及び圧送パイプ118内の水が逆止弁119、
120の僅かな隙間を通ってフロートボックス101へ
戻ってしまう、いわゆる水落ちが生じ、緯入れノズル1
09、圧送パイプ118に空気が溜まることがある。空
気が溜まったままの状態で織機を始動させると、気泡を
含んだ水が噴射されるが、気泡を含んだ緯入れ水には収
束性がなく、水の噴射量も不十分となって始動初期の緯
入れ不良をきたしてしまう。すなわち、気泡を含んだ水
は集束性が悪くかつ拡散しているので速度が遅く、その
後噴射された気泡を含まない集束性が高い水が先の速度
の遅い水に追いついて衝突し、いわゆる爆発現象を起こ
し、反緯入れ側まで緯糸を牽引できずに緯入れ不良が発
生する恐れがあった。
【0006】そのため、織機の始動時に、水道水を緯入
れノズルに圧送して空気抜きを行うウォータージェット
ルームの緯入れ装置が提案されている。
【0007】このような、ウォータージェットルームの
緯入れ装置としては、例えば、特開平5−163637
号公報に開示された、図8に示すようなものがある。す
なわち、フロートボックス121の上部を蓋122で密
閉した密閉型とし、給水停止制御用の第一電磁弁123
と、通気開閉機構用の第2電磁弁124を設け、織機の
始動時に、第2電磁弁124を閉じ、第1電磁弁123
を開く。これにより、フロートボックス121内は密閉
状態となるとともに水道水が供給される。そうすると、
フロートボックス内の水圧が水道水圧にまで上昇し、そ
の圧力で、フロートボックス内に貯留された水が送水管
125から緯入れ水供給経路126内へ供給され、緯入
れノズル及び緯入れ水供給経路に充填され、空気抜きが
行われる。なお、127はフィルター、128はフロー
ト128aを有する最大貯水量検出用の液面センサ、1
29はフロート129aを有する最少貯水量検出用の液
面センサである。
【0008】また、緯入れ不良が発生して織機を停止し
緯糸の修復を行なう際にも、織機停止中に緯入れノズル
から緯糸を噴出する必要があり、実開平4−37288
号公報に開示された図9に示すようなものがある。すな
わち、フロートボックス131内に密閉されたリザーバ
タンク132を設け、この密閉リザーバタンク132に
大気解放と圧力空気供給を切り替える三方電磁弁133
を設け、緯入れ不良緯糸除去の際には、三方電磁弁13
3を圧力空気供給源に連通させるとともに、リザーバタ
ンク内とフロートボックス内とを連通する電磁開閉弁1
34を閉塞する。これにより、圧力空気供給源からの圧
力空気がリザーバタンク132内に流入する。この結
果、リザーバタンク132内の水は加圧され、吸水パイ
プ135に押し出される。そして、加圧ポンプ136の
一方向弁137、138を通過した圧力水は緯入れノズ
ルへと送られる。
【0009】更にまた、フロートボックスから加圧ポン
プに至る吸水パイプの加圧ポンプ近傍に、加圧水源(水
道)と連通する水道水供給管を、フロートボックス側と
水道水供給管側とを切り換える切り換えバルブを介して
接続し、織機の通常運転時には吸水パイプをフロートボ
ックスと連通させ、織機の始動時あるいは緯入れ不良が
発生して織機を停止し緯糸の修復を行なう際には、吸水
パイプを水道水供給管と連通させて、水道水を緯入れノ
ズルに圧送するものも知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−163637号公報及び実開平4−37288号公
報に開示された従来例においては、密閉容器を使用し、
該密閉容器内に圧力流体を供給し、その圧力流体の流体
圧で緯入れノズルに水を供給するものであるため、供給
圧力に耐える丈夫な密閉容器と、ボルトやシール材で固
定される蓋等が必要なために、構造が複雑になり、装置
が大型化しスペース内に納まらなかったり、コスト高に
なると言う問題点がある。また、水道水を密閉容器に貯
水しているため微細なゴミや水アカがポンプに吸入され
て、緯入れ不良を生じるのを防止するため頻繁に密閉容
器の内部を清掃する必要があるが、ボルト等を緩めて密
閉容器の蓋を取り外してから清掃せねばならず、作業が
煩雑で面倒であると言う問題点がある。
【0011】また、フロートボックスから加圧ポンプに
至る吸水パイプの加圧ポンプ近傍に切り替えバルブを介
して水道水の供給管を取り付けた従来例においては、供
給される水道水が直接緯入れノズルに流れ込むため、水
道水に含まれる気泡もそのまま緯入れノズルに送られ
て、気泡を含んだ水が緯入れ水供給経路に満たされるた
めに、緯入れノズルから噴射する噴射水に収束性がなく
前述した如く織機の始動初期に緯入れ不良が発生した
り、緯入れ不良が発生して緯糸を修復する際、緯入れノ
ズルからの緯糸射出が良好に行われない恐れがあると言
う問題点があった。
【0012】本発明は、従来のこのような問題点に着目
してなされたものであり、水道水の圧力により、緯入れ
ノズルへ水を圧送するに際し、気泡が混入せずに構造を
簡単にして清掃時に面倒な作業を必要とせず、しかも緯
入れを良好に行なえるウォータージェットルームの緯入
れ装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、水道
水源から供給される水を定水位に貯留する貯水槽と該貯
水槽内の貯水部から吸水パイプを介して緯入れ水を吸入
し、緯入れノズル側へ吐出する加圧ポンプを備えたウォ
ータージェットルームの緯入れ装置において、一端が前
記加圧ポンプに接続した前記吸水パイプの他端部が前記
貯水部の水位よりも低い位置でU字状に形成され、前記
U字状の先端部に吸水パイプ内の水道水が貯水部側に流
出するのを阻止するとともに水道水に含まれる空気を吸
水パイプ外の貯水部側に流すことが可能な弁を設け、水
道水が前記弁側に向けて流入できる前記U字状の底部位
置に水道水の供給部を設けた
【0014】
【作用】織機始動時あるいは緯入れ不良が発生して織機
を停止し緯糸の修復を行なう際に、水道水は吸水パイプ
の貯水部水位よりも下側の水没した部位の供給部に供給
される。すると、吸水パイプに設けた弁により、水道水
は貯水部側に流出するのが阻止されるので緯入れノズル
へ圧送される。一方、水道水は吸水パイプ内の貯水部水
位よりも下側の水没した部位に流入することから、水道
水に含まれる気泡は吸水パイプ内の水没した部位に滞留
し、直接緯入れノズルへ流れ込むことはない。その後、
滞留していた気泡は前記弁により吸水パイプ外の貯水部
側へ流出することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は、本発明の一実施例の構成を示す図である。緯入れ
水の加圧ポンプ1の本体2の流入口3に一端を接続した
吸水パイプ4は、他端部がU字状に曲がり、その先端部
5に逆止弁6が取り付けられており、該逆止弁6は貯水
槽としてのフロートボックス7内の貯水部7aの水面8
より下に配されている。図示しない圧力水源(水道)と
接続している圧力水供給パイプ9は本管10と分岐パイ
プ11とに分かれている。分岐パイプ11は途中に予め
定められた手順に従い緯入れ不良が発生して織機を停止
し緯糸の修復を行なう際に自動で開く電磁開閉弁12と
織機の始動時や緯糸が緯入れノズルの手前で切れたとき
の修復時等作業者が希望するときに手動操作で開く手動
開閉弁13(なお手動操作により開閉する電磁開閉弁を
用いてもよい。)とが並列に配設されている。また、そ
の先端部は、吸水パイプ4に設けられた開口14に接続
してある前記開口14は逆止弁6の下方に位置してお
り、前記電磁開閉弁12あるいは手動開閉弁13が開弁
したときに、分岐パイプ11を流れる水源(水道水)か
らの圧力水が逆止弁6に向けて流出するようになってお
り、吸水パイプ4にフロートボックス7の貯水部7aの
水位よりも下側から水道水を供給する供給手段を構成し
ている。
【0016】すなわち、図2に示すように吸水パイプ4
のU字状に曲がった先端部の、上方への屈曲部の下方部
に分岐パイプ11から水道水が供給される供給部として
の開口14が設けてあり、開口14の軸線延長上に逆止
弁6が位置している。そして逆止弁6と開口14との間
には吸水パイプ4の一部によって上向きの気泡溜15を
形成してある。そして、図2(a)に示すように逆止弁
6が閉じたときには気泡38が気泡溜15に溜まり、
(b)に示すように逆止弁6に下方より水圧が掛からな
いときは気泡38は逆止弁6の通路6C、保持室6f、
通孔6aを通ってフロートボックス7の貯水部7a側へ
と流出する。なお、フロートボックス7はフロート16
を有するフロート弁17が設けられており、水位を一定
に保つようになっている。なおフロートボックス7内の
貯水部7aは、水を常時貯留しているので清掃を行う必
要があるが、フロートボックス7には密閉容器を設けて
いないのでその作業は容易である。また、吸水パイプ4
内は水が流動している部位なので特に、清掃の必要はな
い。
【0017】図3には逆止弁6を分解して示す。逆止弁
6は通孔6aを有する有底円筒状の本体6bに通路6c
を有するボール保持体6dを嵌合固定し、本体6bと保
持体6dとでボール弁6eの図で上下方向の移動が可能
なように保持室6fを形成している。そして、ボール弁
6eに下方から水圧が掛かるとボール弁6eは上昇して
通孔6aを塞ぎ、水の吸水パイプ4からフロートボック
ス7内の貯水部7aへの水の流出を阻止するようになっ
ている。
【0018】緯入れ水の加圧ポンプ1は、図示しない織
機の主軸に連動して回転するカム18によってクランク
レバー19を駆動し、リンク20を介してプランジャー
21をポンプ室(水吸入吐出通路)22より後退させて
吸入を行い、内蔵するスプリングによりプランジャ21
を進出させて吐出を行っている。加圧ポンプ1の本体2
には、水の流入口3と吐出口23とが設けられ、流入口
3と吐出口23とに連通してポンプ室22が形成されて
いる。また、流入口3には逆止弁24が、吐出口23に
は逆止弁25が設けられておりその流れの方向を規制し
ている。なお、26はフレームに固定したブラケット2
7に螺合したボルトよりなるストッパであり、クランク
レバー19の先端部に当接して、それの移動範囲を規制
し、プランジャ21の進出位置を規制して吐出水量を調
整することができるようになっている。
【0019】また、ポンプ本体2の吐出口23に一端を
接続した圧送パイプ28の他端は緯入れノズル29に接
続し、緯入れ水加圧ポンプ1から送られた水は、ノズル
ジョイント30の通孔31、ノズルジョイント30に嵌
着したノズルボデイ32の外側の環状室33、ノズルボ
デイ32に設けた孔34及びノズルボデイ32に螺合し
た導糸管35の先端外側を通って、導糸管35とノズル
ボデイ32の内孔との間に形成した環状の噴射口36に
至る誘導路を通り、導糸管35に引通された緯糸37を
射出するようになっている。
【0020】次に作用を説明する。織機の通常運転時に
は、電磁開閉弁12および手動の開閉弁13は閉弁して
いる。よって圧力水供給パイプ9より供給された水道水
は、本管10を通りフロート弁17を介してフロートボ
ックス7に流入する。フロートボックス7内の水位が所
定値になると、それをフロート16が検出し、フロート
弁17を閉弁する。水位が下がればフロート弁17が開
弁して水を補給する。加圧ポンプ1の吸入行程を説明す
る。カム18によりクランクレバー19が図1で反時計
回り方向に回動され、プランジャ21を右方に後退させ
る。これにより、ポンプ室22は負圧になるので逆止弁
25は閉弁し、逆止弁24は開弁するので、フロートボ
ックス7内の水が逆止弁6の通孔6a、保持室6f、通
路6cを介して吸水パイプ4を介してポンプ室22に吸
入される。次いで吐出行程を説明する。カム18の山部
を越えるとクランクレバー19はポンプ本体2に内蔵さ
れたスプリングにより時計回り方向へ回動される。同時
にプランジャ21は左方へ進出するので、ポンプ室22
の水は加圧される。これにより逆止弁24が閉弁し、逆
止弁25は開弁する。そして圧力水は吐出口23、圧送
パイプ28を介して緯入れノズル29に達し、噴射口3
6から噴出する。この噴出水により緯糸37を経糸開口
に射出する。
【0021】まず、織機の始動時の動作を説明する。ウ
ォータージェットルームにおいては、織機の停止が長時
間になるとその間に吸水パイプ4及び圧送パイプ28内
の水が逆止弁25,24の僅かな隙間を通ってフロート
ボックス7へ戻ってしまい、圧送パイプ28、吸水パイ
プ4に空気が溜ることがある。空気が溜まったままの状
態で織機を始動させると噴射水に収束性がなく、水の噴
射量も不充分となって前述した如く始動初期の緯入れ不
良をきたしてしまう。そのため、水源と連通する分岐パ
イプ11に配設された開閉弁13を手動で開いて分岐パ
イプ11を介して吸水パイプ4へ水を供給し、緯入れノ
ズル29,吸水パイプ4及び圧送パイプ28の空気抜き
を行なう。
【0022】その際、分岐パイプ11から供給される水
は開口14から上方へ、すなわち逆止弁6に向けて噴出
する。このため、吸水パイプ4内は水圧が高まりボール
弁6eが通孔6aをふさいでしまうので、逆止弁6は閉
弁する。これにより水道水に含まれた気泡は逆止弁6の
下方の気泡溜15に溜まる一方、水はポンプ室22側へ
流れノズル29から噴出する。その後手動開閉弁13を
閉じると、分岐パイプ11から水が供給されなくなるか
ら吸水パイプ4内の水圧が減少し、ボール弁6eが自重
により下降するため、逆止弁6が開弁する。これによ
り、気泡溜15に溜まっていた気泡が逆止弁6を通って
フロートボックスに出て行く。そして大気に達する。
【0023】次に、本実施例のウォータージェットルー
ムにおいて、緯入れ不良が発生した時に自動で修復する
際の制御動作を示す図4のフローチャートに従い説明す
る。まず、ステップ41において、織機の通常運転時に
緯入れ不良の発生を検知して、緯入れミス信号が発信さ
れると、ステップ42では、織機停止信号を発信する。
これにより、ステップ43では、緯入れノズル29の先
端側での製織用左カッター機能を停止し、緯糸37の切
断を阻止して、ステップ44において織機の運転を停止
する。
【0024】次いで、緯入れ不良除去装置を動作させて
緯入れ不良糸の除去をおこなう。まず、ステップ45に
おいて、図5の待機状態にある緯入れ不良糸除去装置6
0のヘッド67を下降させて、緯入れ不良糸除去動作体
勢(図6)とする。
【0025】ここで、本実施例で使用する緯入れ不良糸
除去装置60の概要を図5〜図6により説明する。な
お、図において74は経糸、75は筬、76はヘルド、
77は織前である。図5及び図6に示すように、織機の
緯入れ側フレーム61上面に立設した支柱62に固定さ
れたブラケット63に回動軸64が往復角運動可能に支
承されており、モータ65の正転、逆転により、回動軸
64が往復角運動する。そして、回動軸64に揺動アー
ム66の基端部を固定することで、モータ65の正転、
逆転により揺動アーム66の先端側に保持した緯入れ不
良糸除去装置60の要部をなすヘッド67を上下動す
る。すなわち、織機の通常運転時は図5に示すような揺
動アーム66の上方への揺動によりヘッド67を織機上
方に待避させ、また、緯入れ不良除去作業時には図6に
示すように揺動アーム66の下方への揺動によりヘッド
67を緯入れノズル29の直上位置に持ち来すようにな
っている。ヘッド67はモータ69を備え、また、巻き
付け腕70を備えた図示しない巻き取りドラムが正逆回
転可能なモータ69の正転により巻き付き方向に回転
し、巻き付け腕70の爪70aが緯入れ不良糸を案内し
て該緯入れ不良糸を巻き取りドラムに巻き付ける。な
お、71は警告灯であり、緯入れ不良に基ずく緯入れ不
良糸除去装置60の作動に先立ち点灯し、除去作業終了
により消灯する、72は巻取りドラムに巻かれた緯入れ
不良糸を図外のカッターにより切断した後、緯入れ不良
糸を吸引除去する吸引パイプ、73は吸引ダクトであ
る。
【0026】ステップ46では、主軸を1回転逆転させ
ることにより、緯入れノズル29の先端から経糸列中に
連なる緯入れ不良緯糸を織前77に露出させる。
【0027】ステップ47では、緯糸グリッパーを開放
するとともにフロートボックス7から水を圧送して緯入
れノズル29から所定時間水を噴射させて緯糸測長装置
110のドラムに巻かれている緯糸をすべて経糸74の
開口中に噴出させる。この際、分岐パイプ11の途中に
配置された電磁開閉弁12は、予め定められた手順に従
って自動で開弁する。そのため水道水は分岐パイプ11
を通って開口14より、逆止弁6に向かって吸水パイプ
4内に流出する。水道水は先ず逆止弁6に向けて流れ、
水道水に含まれる気泡38は逆止弁6下方の気泡溜15
に溜まる。また水道水はポンプ1側へ流れ、緯入れノズ
ル29から所定時間噴射され、緯糸測長装置110のド
ラムに巻かれている緯糸を全て開口中に噴出させ、糸の
吐き出しが行われることになる。
【0028】ステップ48では、前述したように緯入れ
不良糸除去装置60の巻き取りドラムに緯入れ不良糸を
巻き取り、図外のカッタにより巻き取りドラム上の緯入
れ不良糸を切断した後、吸引除去する。ステップ49で
は織機主軸を閉口位相まで逆転させスタート位置出しを
行う。ステップ50では緯入れ不良糸の除去が終了した
ので緯入れ不良糸除去装置60のヘッド67を上昇して
図5の位置に退避させて待機させる。
【0029】ステップ51では織機始動となるが、織機
停止時の水落ちに対する水補給を行う。このとき、分岐
パイプ11の途中に配置された電磁開閉弁12は、予め
定められた手順に従って自動で開弁する。吸水パイプ4
は分岐パイプ11を介して圧力水源(水道)と直接連通
した状態となり、分岐パイプ11を流れる水道水は逆止
弁6に向けて開口14より流出する。これにより水道水
中に含まれる気泡は、水と分離して逆止弁6の下方の気
泡溜15に溜まる。気泡38を含まない水は吸水パイプ
4内をポンプ1側へと流れ、緯入れノズル29から噴出
する。緯入れノズル29、吸水パイプ4、圧送パイプ2
8は気泡を含まない水で満たされ、空気抜きは確実に行
われる。
【0030】ステップ52では自動的に織機の再起動が
行われる。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、密閉容器等を必要としないので、構造は簡単化され
清掃時等で煩雑な作業を行なう必要がない。また、送給
される水に含まれている気泡は、水中を上昇して弁の下
方にたまる。水送給後、開弁により気泡は弁を通って大
気に流出する。これにより脱気した水が緯入れノズルへ
流れるので、空気が緯入れノズルまでの経路に存在する
ことがない。よって織機始動時の水送給経路の空気抜き
は確実に行なわれる。そのため、確実な緯入れを行なう
ことができる。また、緯入れ不良が発生して織機を停止
し、緯糸の修復を行なう際にも緯入れノズルからの緯糸
の射出が良好に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す全体構成図。
【図2】(a)一実施例の吸水パイプと分岐パイプとの
結合状態をしめす図で逆止弁の閉じた状態を説明する
図。 (b)一実施例の吸水パイプと分岐パイプとの結合状態
をしめす図で逆止弁の開いた状態を説明する図。
【図3】一実施例の、逆止弁を分解して示す図。
【図4】一実施例のウォータージェットルームの緯入れ
装置の使用態様例を説明するための、緯入れ不良が発生
したときの制御動作を示すフローチャート。
【図5】一実施例で使用する緯入れ不良糸除去御装置の
待機状態を示す図。
【図6】同じく緯入れ不良糸除去装置の作業状態を示す
図。
【図7】従来のウォータージェトルームの緯入れ装置の
構成を説明する図。
【図8】従来例を示す図。
【図9】他の従来例を示す図。
【符号の説明】
1 加圧ポンプ 2 緯入れ水加圧ポンプ本体 3 流入口 4 吸水パイプ 6 逆止弁(弁) 7 フロートボックス(貯水槽) 7a 貯水部 8 水面 9 圧力水供給パイプ 10 本管 11 分岐パイプ 12 電磁開閉弁 13 手動開閉弁 14 開口(供給部) 15 気泡溜 28 圧送パイプ 29 緯入れノズル 38 気泡 60 緯入れ不良糸除去装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道水源から供給される水を定水位に貯
    留する貯水槽と該貯水槽内の貯水部から吸水パイプを介
    して緯入れ水を吸入し、緯入れノズル側へ吐出する加圧
    ポンプを備えたウォータージェットルームの緯入れ装置
    において、一端が前記加圧ポンプに接続した前記吸水パ
    イプの他端部が前記貯水部の水位よりも低い位置でU字
    状に形成され、前記U字状の先端部に吸水パイプ内の水
    道水が貯水部側に流出するのを阻止するとともに水道水
    に含まれる空気を吸水パイプ外の貯水部側に流すことが
    可能な弁を設け、水道水が前記弁側に向けて流入できる
    前記U字状の底部位置に水道水の供給部を設けたことを
    特徴とするウォータージェットルームの緯入れ装置。
  2. 【請求項2】 前記弁は、前記吸水パイプの供給部上方
    で、且つ前記貯水部の水位よりも下側に設けられ、前記
    貯水部から前記吸水パイプ内へのみ水の流入を行わせる
    逆止弁であることを特徴とする請求項1記載のウォータ
    ージェットルームの緯入れ装置。
  3. 【請求項3】 前記給水パイプは、前記貯水部の水位よ
    りも低い位置でU字状となっており、このU字状はその
    底部から上方に向けて一方は加圧ポンプ側に、他方は前
    記逆止弁側に向けて形成され、供給される水道水が前記
    底部から逆止弁側に向けて流入するように前記底部に前
    記供給部が設けられていることを特徴とする請求項2記
    載のウォータージェットルームの緯入れ装置。
  4. 【請求項4】 緯入れ不良が発生して織機を停止し緯糸
    の修復を行なう際、予め決められた手順に従って開閉す
    る電磁開閉弁と、この電磁開閉弁とは別に織機始動時の
    任意の時期に手動操作により開閉できる開閉弁を、水道
    水源から前記吸水パイプの供給部へ至る配管途中に並列
    に配設したことを特徴とする請求項1記載のウォーター
    ジェットルームの緯入れ装置。
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