JP2006205614A - インキ粘度調整装置及び印刷機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
印刷機のインキ貯留部11にインキを供給するインキ流路系F1から分岐してインキ粘度調整装置8の粘度カップ90にインキを導き、粘度カップから所定量のインキが落下排出される時間を電気的に検出して、該時間からインキ粘度を判定し、必要に応じてインキ流路系F1に薄め液を自動供給する。
【選択図】 図5
Description
低粘度のインキは流動させていなければ短時間で粘度上昇し、印刷に支障を来す。又、時間の経過に伴って、インキの水分が蒸発して粘度が上がるため、時々、インキの粘度が許容範囲か否かの判定を行い、必要に応じて薄め液を補充せねばならない。
インキの粘度判定手段は種々提案されているが、図11に示す如く、一般にザーンカップと呼ばれる粘度カップ(90)を用いる手段が、安価であり、構成も簡単である。
これは、インキ流路系からバイパス管(301)によって粘度カップ(90)へインキを導き、粘度カップ(90)に収容した所定量のインキが、粘度カップ(90)のインキ流出口(90a)から排出し終えるまでの時間を測り、その所要時間によってインキ粘度を判定するのである(特許文献1)。
上記粘度カップ(90)による粘度判定手段は、バイパス管(301)に設けた弁(302)を開いて粘度カップ(90)へインキを供給し、同時にインキ流出口(90a)からインキを流出させ、粘度カップ(90)内のインキ液面が上限高さに達したとき弁(302)を閉じて計測を開始し、粘度カップ(90)のインキ流出口(90a)からインキが糸を引く様に筋状に流れ落ちる流落ち路に向けて配備した光電管(303)のON−OFF信号によって、粘度カップ(90)内のインキの排出終了を検出する。
又、粘度カップ(90)から筋状に流れ落ちるインキは、バイパス管(301)から粘度カップ(90)へのインキの供給位置、印刷機の振動等によって振れることがある。この場合、インキが粘度カップ(90)から流れ落ちているにも拘わらず、光電管(303)がインキの流れ落ちを検出できず、粘度カップ(90)内のインキ残量なしと判断してしまい、粘度の判定を誤まる。
従って、上記粘度判定手段でのインキの粘度判定は信頼性が低いものであった。
本発明は、タンクの液面位を上、下限の間に保つ制御に用いられている電極式液面計を利用し、粘度カップを用いて信頼性の高いインキ粘度の判定ができるインキ判定器を具えたインキ粘度調整装置及び該インキ粘度調整装置によってインキ粘度を調整できる印刷機を明らかにするものである。
又、粘度カップ(90)の流れ落ちるインキが第2端子(93)に当たっているか否かによって、粘度カップ(90)からからのインキの排出が、終了したか否かを検出するため、検出精度は高い。
前記の如く、粘度検出開始時の粘度カップ(90)内のインキ量は設定量であることが保証され、粘度カップ(90)からのインキの排出終了、即ち、インキ排出に要する時間の正確さを保証できるから、インキ粘度を正しく判定できる。
インキ粘度の判定結果から、必要に応じて、薄め液供給流路系F2からインキ流路系F1に薄め液を供給するから、インキの粘度が高くなり過ぎることを防止できる。
インキ流路系F1を流れるインキは、薄め液を供給しない限りインキの粘度が低下することはないから、インキ粘度の判定結果によって、薄め液を供給するか否かの判断で済むため、制御回路を簡素化できる。
インキタンク(3)内のインキは、流通管(44)を通り、第1ポンプ手段P1を素通りしてノズル(4)からインキ貯留部(11)に供給される。
インキ貯留部(11)のインキをインキタンク(3)へ回収するには、第1ポンプ手段P1のバルブ(63)は「開」とし、密閉タンク(6)内は減圧用吸引管(35)による吸引によって「減圧」する。第2ポンプ手段P2を、インキタンク(3)へインキを回収する様に動作(以下、「逆運転」と呼ぶ)させる。ノズル(4)に作用する吸引力によって、インキ貯留部(11)のインキは第1ポンプ手段P1へ吸引され、更に第2ポンプ手段P2によってインキタンク(3)へ回収される。
印刷運転中は、上記インキ貯留部(11)へのインキの供給とインキタンク(3)へのインキの回収を規則的に繰り返すことによって、インキ貯留部(11)にインキの流れを生じさせて、インキの粘度上昇をある程度は抑えることができる。
インキ付けロール(1)を洗浄する際は、該ロールを回転させつつ洗浄液供給部(7)からインキ貯留部(11)に洗浄液を供給する。インキ付けロール(1)が回転することによって、該ロール表面がインキ貯留部(11)の洗浄液を潜って洗浄される。インキ貯留部(11)も絞り部材(20)も洗浄液と接触することで洗浄される。
ロール洗浄によって、インキ貯留部(11)に溜まった洗浄廃液を排除するには、切替え部(46)を廃液放出部(5)側に切り替えて、前記インキの回収の際と同様にして、第1ポンプ手段P1と第2ポンプ手段P2を動作させる。インキ貯留部(11)の洗浄廃液は、第1ポンプ手段P1へ吸引され、更に第2ポンプ手段P2によって廃液放出部(5)へ回収される。
又、洗浄廃液が流通管(44)を通過する際に、流通管(44)の洗浄がなされること、及び洗浄廃液回収時、ノズル(4)は洗浄廃液に浸かっており、ノズル先端外周面までもが廃液によって洗い流されることにより、ノズル(4)及び流通管(44)を、ロール(1)や絞り部材(20)と別個に洗浄する必要はなく、インキの色替えの都度、ノズル(4)及び流通管(44)を交換する必要はない。
従って、例えば該流通管(44)を印刷機の外側へ引き出して固定配管とし、インキタンク(3)を印刷機の外側に配置し、印刷中でもインキの補給を印刷機の外側から自由に行うことができる。
印刷機は、積み重ねた段ボールシートを1枚づつ印刷ユニットに送り出す給紙装置(200)、印刷の色数に応じた複数基の印刷ユニットU1、U2、U3、及び印刷したシートを函形状に対応して打ち抜き且つ折曲げ線に対応して罫線を施す打抜き罫線装置(300)を有している。
各印刷ユニットU1、U2、U3は、レール(102)(102)上を移動可能に配備され、隣り合う印刷ユニット間は開閉可能である。
印刷運転中は、隣り合うユニット間は閉じられているが、印版の交換やメンテナンスの際には、例えば二点鎖線で示す如く、ユニットU2とU3との間を開いて、作業空間Xを確保できる。
各ユニットの外側下部に載せ台(32)が突設され、該載せ台(32)上に上面開口のインキタンク(3)が載せられている。又、各インキタンク(3)の近傍に、インキ粘度調整装置(8)のインキ粘度判定器(9)が配備されている。
図2に示す如く、印刷機を設置する床面には、上記レール(102)に沿って、廃液放出部(5)となる排水溝(52)が設けられている。
インキ付けロール(1)は、セラミックロール、メッキロール等の硬質ロールの表面にインキ溜まりとなる微細な凹部が密なるピッチで均一に形成されている。
絞りロール(2)は、表面がゴムで形成されている。
インキ貯留部(11)のロールに沿う長手方向の両端は、堰部材(12)(12)によって閉塞している。
インキ付けロール(1)の下方に該ロールに接して版胴(17)が配備され、該版胴(17)の下方に受けロール(18)が配備される。
インキ付けロール(1)と絞りロール(2)が互いにインキ貯留部(11)のインキを絞る方向に回転し、インキ付けロール(1)表面のインキが版胴(17)上の印版(図示せず)に転移し、版胴(17)と受けロール(18)との間に供給される段ボールシートSに印刷を行う。
洗浄液供給ノズル(72)の配置位置は上記に限らず、洗浄液がインキ貯留部(11)に直接に流れ込む様に、或いは絞りロール(2)を伝って間接的にインキ貯留部(11)に導かれる様に配備してもよい。
印刷中のインキ貯留部(11)のインキ液面高さは、液面センサー(図示せず)によって設定高さ範囲に制御される。
インキ供給・回収装置は、インキ貯留部(11)に臨みインキの供給、回収及びロール洗浄廃液の回収を兼用するノズル(4)と、一端が該ノズル(4)に繋がり他端に該端部をインキタンク(3)と廃液放出部(5)に切り替え可能な切替え部(46)を有する流通管(44)と、流通管(44)のインキ貯留部(11)側に設けた第1ポンプ手段P1と、流通管(44)のインキタンク側に設けた第2ポンプ手段P2とによって構成される。
実施例では1本の共用管(35)が加圧用エアー供給管(35a)と減圧用吸引管(35b)を兼用しており、共用管(35)は後記する加圧及び減圧用エアー回路Yに連繋されている。
図2に示す如く、前記絞りロール(2)の上方にて、スライド台(60)がガイド条(41)に沿ってロール(1)(2)と平行にスライド可能に配備され、該スライド台(60)上に上記密閉タンク(6)が設置されている。
図3に示す如く、密閉タンク(6)は、天井壁(62)で塞がった円筒部の下方を逆錘状に縮径し、下端にバルブ(63)を具えた流通孔(61)を開口している。
バルブ(63)は、密閉タンク(6)の天井壁(62)の中央部を上下にスライド可能且つ気密に貫通して垂下した軸体(64)と、該軸体(64)の下端に流通孔(61)に対向して設けた栓体(65)と、天井壁(62)上に配備され軸体(64)を上下駆動する開閉手段(66)とによって構成される。
開閉手段(66)によって軸体(64)を下降させれば栓体(65)が流通孔(61)を塞ぎ、軸体(64)を上昇させれば栓体(65)が流通孔(61)を開放する。
開閉手段(66)は、エアーシリンダ、ソレノイド等、軸体(64)を昇降させることが出来れば構成は問わない。
前記流通管(44)は、密閉タンク(6)の天井壁(62)を貫通して先端が流通孔(61)の近傍に達している。
密閉タンク(6)の流通孔(61)から下向きに二股管(42)が突設され、可撓性チューブ(43)(43)を介して二股管(42)と2本のノズル(4)(4)が接続される。
可撓性チューブ(43)は、下記のノズル(4)の昇降ストロークに対応する余裕のある長さである。
昇降台(40)はエアーシリンダ、ソレノイド等の昇降駆動装置(図示せず)に連繋され、ノズル(4)の先端高さを、「高位置」、「中間高さ位置」、「低位置」の3段に切替え可能である。
高位置のノズル(4)の下端は、インキ貯留部(11)でのインキの設定液面高さより少し上位置である。
中間位置のノズル(4)の下端は、インキ液面の設定高さより少し低い位置にあって、インキに浸かっている。
低位置のノズル(4)の下端は、ロール(1)(2)間に辛うじて噛み込まない程度までインキ貯留部(11)の最も深い部分に侵入する。
ノズル(4)の下端は、インキ貯留部(11)の底形状に対応して両ロール(1)(2)側の面が斜めにカットされて楔状に尖っている。
ノズル(4)を2本としたのは、第1ポンプ手段P1がインキ貯留部(11)の左右何れの方向にスライド移動しても、スライド台(60)や密閉タンク(6)が印刷ユニットのフレーム(100)に衝突することなく、インキ貯留部(11)の端に何れか一方のノズルが届く様にするためであり、その様な問題がなければ、ノズル(4)は1本でもよい。
後記する各モードで、密閉タンク(6)内にインキ或いは洗浄廃液が流入した際、液面が設定高さ以上に上昇すると、インキ又は洗浄液の流入は停止する様に制御される。
前記減圧用吸引管(35)及び加圧用エアー供給管(35a)は、密閉タンク(6)内の設定液面高さよりも高位置に繋がれている。
洗浄液噴射ノズル(71)は洗浄液供給管部(72)に接続され、洗浄液供給部(7)上の切替え弁(図示せず)を、予め設定したプログラムによって制御し、洗浄液噴射ノズル(71)から密閉タンク(6)内に洗浄液を噴射できる。
実施例では、密閉タンク(6)の天井壁(62)上に、密閉タンク(6)の軸心を挟んで対称位置に2基の洗浄液噴射ノズル(71)が配備される。洗浄液噴射ノズル(71)は洗浄液を円錐状に拡散して噴射する。
長尺フレキシブルチューブ(44b)は、前記密閉タンク(6)の横移動ストロークに対して余裕のある長さである。
短尺フレキシブルチューブ(44c)は、流通管(44)をインキタンク(3)と廃液放出部(5)とに切り替える切替え部(46)となっており、短尺フレキシブルチューブ(44c)の先端を手動でインキタンク(3)に浸け、或いは短尺フレキシブルチューブ(44c)をインキタンクから外して廃液放出部(5)へ向けることによって、切り替えできる。
縦管(44a)及びフレキシブルチューブ(44b)(44c)の内径は8〜13mm程度の細管である。これは従来の低粘度、速乾性インキ循環式印刷機のインキ循環管路の内径に較べて、1/3以下である。
図3において、回転体(44e)が反時計方向に回転してインキタンク(3)のインキを第1ポンプ手段P1側に送るのを「正運転」、回転体(44e)が時計方向に回転してインキをインキタンク(3)に戻すのを「逆運転」とする。
図4に示す如く、第1ポンプ手段P1の密閉タンク(6)内を減圧或いは加圧するエアー回路Yは、コンプレッサー(400)から第1、第2流路(400a)(400b)を分岐して形成する。
第1流路(400a)は、減圧、加圧共用管(35)を経て密閉タンク(6)に繋がり、第2流路(400b)は、エゼクター(真空発生器)(406)、切替え弁(408)を介して共用管(35)に合流している。
エゼクター(406)は、第2流路(400b)から該エゼクターへ圧縮空気を送入することにより、第1流路(400a)側を吸引して真空を発生させる公知のものである。
上記エゼクター(406)から、第2流路(400b)の延長上に第3流路(400c)が延び、サイレンサー(407)を介して大気に開放されている。
第1流路(400a)には、密閉タンク(6)への分岐部(400d)とコンプレッサー(400)との間にて、上流側から順に切替え弁(401)、減圧弁(402)、切替え弁(403)を設けている。
第2流路(400b)には、密閉タンク(6)への分岐部(400d)とコンプレッサー(400)との間にて、上流側から順に切替え弁(404)、減圧弁(405)、前記エゼクター(406)、切替え弁(408)を設けている。
各切替え弁(401)(403)(404)(408)は、開閉に切替え可能な電磁弁である。
共用管(35)側の2つの切替え弁(403)(408)と共用管(35)との間に電磁式の残圧抜き弁(409)が設けられている。
コンプレッサー(400)からの高圧空気流が、矢印Aで示す如く、減圧弁(402)、加圧用エアー供給管(35a)を通って密閉タンク(6)に流れ、密閉タンク(6)内を加圧する。
減圧時は、第2流路(400b)の2つの切替え弁(404)(408)を開き、第1流路(400a)の2つの切替え弁(401)(403)を閉じる。
コンプレッサー(400)からの高速空気は、矢印Bで示す如く、第2流路(400b)から第3流路(400c)へ流れ、矢印Cで示す様に、密閉タンク(6)側から第3流路(400c)への空気の流れが生じ、密閉タンク(6)内は負圧となる。
第3流路(400c)から高速空気流が大気に放出される際、サイレンサー(407)を通過するため、空気放出音は低くなり騒音を発しない。
必要に応じて残圧抜きバルブ弁(409)を開くと、密閉タンク(6)を大気に連通させて該タンク内を大気圧とすることができる。
尚、上記エアー回路Yは、密閉タンク(6)内を加圧と減圧に切替えるための一例を示したものに過ぎず、エアー回路は上記実施例に限るものではないことは勿論であり、加圧と減圧の切替えが速くできるほど望ましいのは当然である。
上記印刷機のインキ流路系F1、即ち、インキ貯留部(11)、第1ポンプ手段P1、流通管(44)、第2ポンプ手段P2及びインキタンク(3)をインキが循環するインキ流路に、インキ粘度調整装置(8)が連繋される。インキタンク(3)内もインキ流路系F1に含まれる。
図5に示す如く、インキ粘度調整装置(8)は、インキ粘度判定器(9)と、インキ流路系F1から分岐してインキ粘度判定器(9)にインキを供給するインキ供給管(97)と、インキの粘度判定の結果に応じてインキ流路系F1に薄め液を供給する薄め液供給流路系F2とによって構成される。
密閉ケース(94)は、縦向き透明筒(95)の上下両端を端板(96)(96a)で塞いで形成され、全体に絶縁体である。
粘度カップ(90)は、密閉ケース(94)の上端板(96)を貫通した導電性の支え杆(93a)によって支持されている。
棒状の第1、第2端子(91)(92)は上端板(96)を貫通して垂下している。第1端子(91)は下端を粘度カップ(90)に侵入させており、該下端高さは、粘度カップ(90)に所定量のインキが溜まったときのインキ液面高さに対応している。
第2端子(92)は下部を粘度カップ(90)底面のインキ流出口(90a)の真下に向けて少し鋭角に屈曲し、屈曲端に受け片(92a)を形成している。受け片(92a)は該インキ流出口(90a)から筋状に流れ落ちるインキの筋が多少振れることがあっても確実に捉えるためのものであって、受け片(92a)は粘度カップ(90)のインキ流出口(90a)よりも広い面積を有している。
実施例ではアングル材の切断片を、その屈曲稜線を上向きに且つ少し傾けた状態で溶接等で第2端子(92)に固定して受け片(92a)となしている。これは受け片(92a)に流れ落ちたインキ、或いは後記する密閉ケース(94)内を洗浄した洗浄廃液を受け片(92a)上に溜めることなくアングル材の傾斜に沿って速やかに落下させるためである。受け片(92a)は粘度カップ(90)のインキ流出口(90a)に接近している。
実施例では、管路(81)から密閉ケース(94)内に供給される水は、インキを薄めるための薄め液になるのは勿論のこと、粘度カップ(90)を含む密閉ケース(94)内を洗浄する洗浄液ともなる。
管路(81)には弁(82)が設けられている。
密閉ケース(94)の下端板(96a)を貫通して排出管(98)がインキタンク(3)に開口する様に繋がれる。排出管(98)には切替え弁(98a)及び該切替え弁(98a)より密閉ケース(94)側に逆止弁(98b)が設けられる。
切替え弁(98a)は、密閉ケース(94)とインキタンク(3)の連通と遮断、或いは密閉ケース(94)と廃液放出部(5)の連通の3位置の切替えが可能である。
逆止弁(98b)は、密閉ケース(94)から排出側への流れは許すが、その逆の流れは阻止する。
上記切替え弁(98a)から前記廃液放出部(5)へ放出管(98c)が延びている。
前記排出管(98)上の切替え弁(98a)、加圧及び減圧用エアー回路Y´の信号伝達系、薄め液供給流路系F2の弁(82)、排出管(98)上の切替え弁(98a)も制御部(99)に連繋される。
粘度カップ(90)のインキ流出口(90a)からインキが糸を引く様に途切れることなく筋状に流れ出して第2端子(92)上の受け片(92a)に衝突してから密閉ケース(94)の底に溜まる。
上記筋状に流れ出すインキを介して、第2端子(92)と、第3端子(93)を兼用する粘度カップ(90)とが導通する。
粘度カップ(90)からのインキの流出量に比べて、粘度カップ(90)へのインキ供給量が大であるから粘度カップ(90)内のインキ液面は上昇する。
インキ液面が第1端子(91)の下端まで上昇すると、第1端子(91)と第2端子(92)がインキを介して導通する。これによって、制御部(99)は、インキ粘度検出開始を検知すると共に、加圧及び減圧用エアー回路Y´の残圧抜きバルブ弁(409)(図4参照)を開いて密閉ケース(94)内を大気圧にする。インキ供給管(97)を通じてのインキタンク(3)への吸引力が無くなり、粘度カップ(90)へのインキの供給は停止される。
制御部(99)の演算部(99a)では検出開始から検出終了までに要する時間からインキの粘度を判定(測定)し、インキ粘度の判定値が、設定値よりも高い場合、薄め液供給流路系F2の弁(82)を、タイマー制御によって一定時間だけ開く信号を発する。
これによって、密閉ケース(94)内に、一定量の薄め液(水)が供給される。
薄め液供給流路系F2の弁(82)を閉じ、排出管(98)上の切替え弁(98a)をインキタンク(3)に連通する様に切り替え、加圧及び減圧用エアー回路Y´の残圧抜きバルブ弁(409)を閉じてから、該加圧及び減圧用エアー回路Y´を運転して密閉ケース(94)内を加圧する。
インキの混じった薄め液が密閉ケース(94)から強制排出されてインキタンク(3)に供給される。
以上でインキ粘度調整の1サイクルが終了する。
薄められたインキタンク(3)内のインキは、インキ流路系F1によって、インキ付けロール(1)と絞りロール(2)との間のインキ貯留部(11)に供給される。
実施例では、印刷機の印刷運転中は、インキ粘度判定の1サイクルが終了すると、自動的に次のインキ粘度調整の動作に移る様に設定されている。
上記インキ粘度判定器(9)では、粘度カップ(90)は、透明筒(95)に収容されており、外部からも粘度カップ(90)へのインキ供給と、粘度カップ(90)からのインキの流れ落ちの状態を知ることができるので、インキ粘度判定器(9)の動作状況を外部から把握でき便利であり、安心感を得ることができる。
インキが粘度カップ(90)に供給されて、粘度カップ(90)から流れ落ちるインキによって粘度カップ(90)と第2端子(92)との間(104)が導通し、インキ液面が第1端子(91)に達するまで上昇すると、回路(S1)のリレー(100)が働いて、2つの回路(S2)、(S3)の自己保持接点(101)(102)を閉じる。回路(S3)の働きにより、前記加圧及び減圧用エアー回路Y´の残圧抜きバルブ弁(409)が開いて、粘度カップ(90)へのインキの供給が遮断される。
粘度カップ(90)からのインキの流出が終わって、粘度カップ(90)と第2端子(92)との間(104)の導通が遮断されると、回路(S2)の自己保持接点(101)は開く。該接点(101)が閉じていた時間が、粘度カップ(90)からのインキ排出に要した時間となる。
洗浄モードは、密閉タンク(6)内の洗浄及びインキ貯留部(11)内に溜まった洗浄廃液を廃液放出部(5)に回収する動作を含んでいる。
インキ回収モード、洗浄廃液回収動作では、ノズル(4)はインキ貯留部(11)の全長に亘って1又は複数回往復走行する。
インキ循環モードでは、図8Aに示す様に、インキ貯留部(11)の中央部に待機していたノズル(4)は、図8Bに示す如く、インキ貯留部(11)の一端へ移動し、該移動位置からインキ貯留部(11)の中央側に適宜区間、実施例では約50cmスライドする。次に図8Cに示す如く、ノズル(4)をインキ貯留部(11)の他端へ移動し、該移動位置からインキ貯留部(11)の中央側に適宜区間、実施例では約50cmスライドする。次にノズル(4)を該区間から離れた位置、実施例ではインキ貯留部(11)の中央に移動させ、ここで一旦停止させて1サイクルが終了し、このサイクルを繰り返す。
インキ循環モード中、前記インキ粘度調整装置(8)によって、インキタンク(3)内のインキ、即ち、インキ流路系F1のインキの粘度が高すぎることのない様に粘度調整される。
実施例では各モードの終了時、ノズル(4)はインキ貯留部(11)の長さ方向の中央にて「高位置」で待機する。
ノズルの「高位置」(先端がインキ液面より高い)」、「中間位置」(先端がインキ液面に浸かる)、「低位置」(先端がインキ貯留部(11)の底近傍)の高さ制御は、下記の説明の通りである。
以下の説明で、『供給動作』とは、インキタンク(3)側からインキ貯留部(11)へインキを供給する動作であって、第1ポンプ手段P1のバルブ(63)は「開」、第2ポンプ手段P2は「正運転」して、第2ポンプ手段P2の移送力により、第1ポンプ手段P1を素通りさせてインキ貯留部(11)にインキを供給するものとする。
『回収動作』とは、インキ貯留部(11)からインキタンク(3)へインキを回収し、又はインキ貯留部(11)内の洗浄廃液を廃液放出部(5)に回収する動作であって、第1ポンプ手段P1のバルブ(63)は「開」、減圧用吸引管(35)の吸引作用によって密閉タンク(6)内は「減圧」、第2ポンプ手段P2は「逆運転」する。
『補助回収動作』とは、流通管(44)内に残存するインキをインキタンク(3)に回収し、又は流通管(44)に残存する洗浄廃液を廃液放出部(5)に回収する動作であって、バルブ(63)は「閉」、タンク(6)内は「加圧」、第2ポンプ手段P2は「逆運転」する。
ノズル(4)の高さは、「高位置」又は「中間高さ位置」とする。図3において、流通管(44)の切替え部(46)を実線で示す様に、インキタンク(3)側に切り替えた状態で、『供給動作』を行ない、ポンプ手段P1を素通りさせてインキ貯留部(11)にインキを供給する。
このときインキ付けロール(1)(2)は回転させておき、インキ液面の線がロール(1)(2)に付着することを防止すると共に、インキに刺激を与えて攪拌効果を得る。
第2ポンプ手段P2はインキタンク(3)の近傍に配置されており、インキタンク(3)から速やかにインキを吸引できるのでインキ供給の立ち上がりを速くできる。
インキ供給の間、ノズル(4)は、インキ貯留部(11)のインキ貯留部(11)の略全長に亘って1又は複数回往復走行する。
インキ貯留部(11)のインキ液面の高さが設定高に達したことを液面センサー(図示せず)が検出してインキ供給は停止する。
次に、『補助回収動作』を行って、密閉タンク(6)及び流通管(44)内に残存しているインキをインキタンク(3)に強制回収する。
『回収動作』と『供給動作』を規則的に繰り返して、貯留部(11)とインキタンク(3)との間でインキを移動させる。
詳しくは、図8Aに示す待機位置のノズルが、図8Bに示す様に、インキ貯留部(11)の一端側に移動し「中間高さ位置」に下降した状態で、横に50cmスライドしながら、『回収動作』を行う。
このときのインキの回収量は、印刷の継続に支障のない範囲で多いほど望ましい(以下、同じ)。インキ貯留部(11)とインキタンク(3)との間でのインキの移動量が多くなるほど、インキの粘度上昇を抑える効果が増すからである。
次に、ノズル(4)を「高位置」にしてインキ貯留部(11)の他端側へ移動させる(図5C)。この移動中は、『補助回収動作』を行って、密閉タンク(6)及び流通管(44)内に残存しているインキをインキタンク(3)に強制回収する。
次に、ノズル(4)がインキ貯留部(11)の他端に達すれば、「中間高さ位置」に戻し、50cm横移動させながら『回収動作』によって、インキ貯留部(11)のインキをインキタンク(3)側に回収する。
次に、ノズル(4)を「高位置」に戻すと共に、ノズル(4)をインキ貯留部(11)の中間位置に移動させる(図8A)。この移動の間に、『補助回収動作』を行う。
ノズル(4)がインキ貯留部(11)の中間位置に達すると、『供給動作』によって、インキ貯留部(11)にインキを設定高さまで供給する。
次に、図8Bに示す如く、ノズル(4)をインキ貯留部(11)の端部へ横移動させると共に、ノズル(4)を「中間高さ位置」に戻す。この横移動の間に、『補助回収動作』を行う。
以上がインキ循環の1サイクルであって、循環モード(印刷運転中)は、このサイクルを繰り返す。
ノズル(4)がインキ貯留部(11)の端部でインキを回収している間、回収部分の液面が下がってインキ貯留部(11)の中央側から回収部分へインキが移動し、インキの流れが生じる。これによって、インキは撹拌され、インキ貯留部(11)内のインキ粘度の高まりを抑えることができる。
尚、インキ循環モード中、ノズル(4)を「中間高さ位置」のままとすれば、ノズル(4)がインキ貯留部(11)内のインキを撹拌して、インキ粘度上昇を一層効果的に防止できる。
実施例の様に、『回収動作』と『供給動作』の夫々の後で、『補助回収動作』を加えて、密閉タンク(6)や流通管(44)に残存するインキをインキタンク(3)に戻し、密閉タンク(6)及び流通管(44)をほぼ空にしてから、インキ貯留部(11)からインキを回収すれば、回収したインキの大部分をインキタンク(3)にインキタンク(3)に戻すことができる。このため、インキ貯留部(11)とインキタンク(3)との間で交換されるインキ量の増やして、インキ循環の効果を高めることができる。
『補助回収動作』は、ノズル(4)が、インキ回収とインキ供給を行っていない横移動中に行われるから、『補助回収動作』を加えてもインキ循環の1サイクルに要する時間が長くなることはなく、インキタンク(3)とインキ貯留部(11)のインキの循環量が減ることはない。
ロール(1)(2)の回転を停止し、ノズル(4)を「低位置」に下ろす。
『回収動作』を行ってインキ貯留部(11)のインキをインキタンク(3)に回収する。
インキ回収の間、ノズル(4)は、インキ貯留部(11)の略全長に亘って1又は複数回往復走行する。
インキ回収の間、ロール(1)(2)の回転を停止するのは、「低位置」にあるノズル(4)が、ロール間へ噛み込むことを防止するためである。
インキ貯留部(11)内のインキは、「低位置」のノズル(4)に作用する真空圧によって密閉タンク(6)側に吸引回収されるから、ノズル(4)をインキ貯留部(11)の全長に亘って1、2回往復させれば、インキ貯留部(11)内の殆どの量のインキを吸引回収できる。
A、Bの2つの工程及び『回収動作』、『補助回収動作』からなる。
A工程は、ロールの洗浄と、前記『補助回収動作』を平行して行なう。
B工程は、ロールの洗浄と、第1ポンプ手段P1の密閉タンク(6)内の洗浄を行う。
廃液の回収を行う。
流通管(44)の切替え部(46)を廃液放出部(5)側に切り替えた状態で、A工程からスタートする。
インキ付けロール(1)と絞りロール(2)を印刷中と同じ様に回転させつつ、洗浄液供給部(7)をONにしてロール表面に洗浄液を供給する。ロール表面のインキを洗い流した洗浄廃液は、インキ貯留部(11)に溜まる。
上記動作と平行して、『補助回収動作』を行い、密閉タンク(6)及び流通管(44)に残存しているインキの残存量を可及的に少なくする。
次に、『回収動作』に移って、インキ貯留部(11)内の洗浄廃液を、廃液放出部(5)に放出する。洗浄廃液が流通管(44)を通過して廃液放出部(5)へ放出される際に、流通管(44)の内面が洗浄廃液で洗浄される。前記の如く、流通管(44)内面には殆んど付着していないから、洗浄廃液が通過するだけで、洗浄効果が得られる。
次にB工程に移る。
B工程は、洗浄液供給部(7)と密閉タンク(6)内の洗浄液噴射ノズル(71)がONとなり、ロール表面と密閉タンク(6)内に洗浄液が供給される。
ロールは2回目の洗浄が成される。この2回目のロール洗浄の間に、第2ポンプ手段P2は「逆運転」、密閉タンク(6)のバルブ(63)は「閉」、密閉タンク(6)は「加圧」の条件下で、密閉タンク(6)内の洗浄も行われる。
密閉タンク(6)は上部が円筒状、下部は逆円錐状に形成され、該タンク(6)の天井壁(62)に位置している洗浄液噴射ノズル(71)から、洗浄液が円錐状に拡がって噴射されるため、タンク内に洗浄液の噴射の死角はなく、タンク内面にほぼ均等に洗浄液が衝突して、タンク内面に薄層状に付着しているインキを洗い流すことができる。
次に『補助回収動作』に移って、洗浄廃液を密閉タンク(6)から流通管(44)へ押し出すと共に、第2ポンプ手段P2によって廃液放出部(5)へ放出する。
次に再び『回収動作』を行って、インキ貯留部(11)に溜まった洗浄廃液を廃液放出部(5)へ放出する。
上記の如く、流通管(44)には、1回目ロール洗浄の廃液、密閉タンク内洗浄の廃液、2回目ロール洗浄の廃液、即ち、洗浄廃液が3回も通過するため、流通管(44)内面に対する洗浄効果は高くなる。
必要に応じて、上記B動作、或いは密閉タンク(6)の洗浄動作だけを行う。
上記動作を完了すれば、インキ貯留部(11)への別の色のインキ供給の準備が整う。
又、インキタンク(3)を低位置に配置することによって、インキの補充が楽にできる。
又、インキ貯留部(11)内のインキ又は洗浄廃液の回収は、第2ポンプ手段P2によって密閉タンク(6)内を負圧にすることによる吸引回収によって行われるため、回収速度が速く、且つインキ貯留部(11)にインキ又は洗浄廃液を殆んど残すことなく回収できるため、インキの無駄や、洗浄排液が次のインキに混じることを可及的に防止できる。
排出管(98)上の切替え弁(98a)を閉じる。薄め液供給流路系F2の弁(82)を開いてノズル(83)から密閉ケース(94)内に洗浄水(水道水)を導入する。粘度カップ(90)を含む密閉ケース(94)内全体に水が噴射される様にノズル(83)を設計しておくことによって、密閉ケース(94)内の洗浄効果を高めることができる。
薄め液供給流路系F2の弁(82)を閉じ、排出管(98)上の切替え弁(98a)を廃液放出部(5)側に切り替える。
加圧及び減圧用エアー回路Y´を運転して、密閉ケース(94)内を加圧し、該ケース内の洗浄廃液を廃液放出部(5)へ強制排出する。
インキ粘度判定器(9)は、インキ流路系F1から分岐して自動採取して粘度検出し、自動的にインキ流路系F1に戻すことができるため、印刷中であっても、能率的、且つ正確な粘度検出ができる。
又、粘度測定のために採取するインキは、インキタンク(3)からインキ供給管(97)を介して密閉ケース(94)に侵入し、密閉タンク(3)から排出管(98)を通じてインキ(3)に回収されるから、インキがインキタンク(3)やインキ粘度判定器(9)の周辺を汚すことはない。
粘度カップ(90)の流れ落ちるインキが第2端子(93)に当たっているか否かによって、粘度カップ(90)からからのインキの排出が、終了したか否かを検出するため、第3端子(93)のインキが当たる面積を大きくすることで、垂れ落ちインキの筋が振れても、検出ミスは生じない。
インキが粘度カップ(90)に供給されて、該カップ内のインキ液面が上昇して第1端子(91)に接すると、第3端子(93)と第1端子(91)とが導通し、回路(S1´)のリレー(100´)が働いて、2つの回路(S2´)、(S3´)の自己保持接点(101´)(102´)を閉じる。
回路(S3´)の働きにより、前記加圧及び減圧用エアー回路Y´の残圧抜きバルブ弁(409)が開く。
粘度カップ(90)からのインキの流出が終わって、第2端子(92)と第3端子(93)との間(104の導通が遮断されると、回路(S2´)の自己保持接点(101´)は開く。該接点(101´)が閉じられていた時間が、粘度カップ(90)からのインキ排出に要した時間となる。
又、一方向にのみ流体移送可能な2基のポンプを、移送方向が異なる様に配備し、モードに応じて必要な方のポンプを作動させてもよい。
11 インキ貯留部
2 絞りロール
3 インキタンク
4 ノズル
5 廃液放出部
6 密閉タンク
61 流通孔
63 バルブ
7 洗浄液供給部
8 インキ粘度調整装置
9 インキ粘度判定器
91 第1端子
92 第2端子
93 第3端子
94 密閉ケース
97 インキ供給管
98 排出管
99 制御部
Claims (8)
- 印刷機のインキ貯留部(11)等、インキを必要とするところへインキを供給するインキ流路系F1からインキの供給を受けてインキ粘度を判定するインキ粘度判定器(9)と、インキの粘度判定の結果に応じてインキ流路系F1に薄め液を供給する薄め液供給流路系F2とによって構成され、該インキ粘度調整装置(8)は、インキ流路系F1からインキの供給を受ける粘度カップ(90)と、該粘度カップ(90)内に所定量のインキが収容されたときのインキ液面高さ位置に対応して粘度カップ(90)内に配備された第1端子(91)と、粘度カップ(90)のインキ流出口(90a)から流出したインキに導通する位置に設けられた第2端子(92)と、粘度カップ(90)に常に導通している第3端子(93)と、第1、第2、第3端子が連繋された制御部(99)とによって構成され、第1端子(91)と、第2端子(92)又は第3端子(93)とがインキを介して電気的に導通したときに検出開始信号及び粘度カップ(90)へのインキ供給の停止信号を発し、粘度カップ(90)からインキの排出が終了すると、第3端子(93)と第2端子(92)とのインキを介した電気的導通が遮断されて検出終了信号を発し、制御部(99)では検出開始から検出終了までに要した時間からインキの粘度を判定し、判定したインキ粘度から必要に応じて、薄め液供給流路系F2からインキ流路系F1に薄め液を供給するインキ粘度調整装置。
- 薄め液供給流路系F2には、インキ流路系F1への薄め液の供給と供給遮断を切り替える弁(82)が設けられ、制御部(99)は判定したインキ粘度が、設定したインキ粘度よりも大のときに、所定量の薄め液がインキ流路系F1に供給される様に該弁(82)の開閉を行う請求項1に記載のインキ粘度調整装置。
- 印刷機のインキ貯留部(11)等、インキを必要とするところへインキを供給するインキ流路系F1からインキの供給を受けてインキ粘度を判定するインキ粘度判定器(9)と、インキの粘度判定の結果に応じてインキ流路系F1に薄め液を供給する薄め液供給流路系F2とによって構成され、該インキ粘度調整装置(8)は、インキ流路系F1からインキの供給を受ける粘度カップ(90)と、該粘度カップ(90)内に所定量のインキが収容されたときのインキ液面高さ位置に対応して粘度カップ(90)内に配備された第1端子(91)と、粘度カップ(90)のインキ流出口(90a)から流出したインキに導通する位置に設けられた第2端子(92)と、粘度カップ(90)に常に導通している第3端子(93)と、第1、第2、第3端子が連繋された制御部(99)とによって構成され、第1端子(91)と、第2端子(92)又は第3端子(93)とがインキを介して電気的に導通したときに検出開始信号及び粘度カップ(90)へのインキ供給の停止信号を発し、予め設定した時間内に、粘度カップ(90)からインキの排出が終了せずに、第3端子(93)と第2端子(92)とのインキを介した電気的導通が続いたままであると、薄め液供給流路系F2からインキ流路系F1に薄め液を供給する粘度調整装置。
- 第1端子(91)、第2端子(92)及び粘度カップ(90)は密閉ケース(94)内に収容され、粘度カップ(90)にインキを供給するインキ供給管(97)が該密閉ケース(94)の壁面を貫通して配備され、密閉ケース(94)から排出管(98)が設けられ、該密閉ケース(94)に加圧用及び減圧用の配管が接続され、密閉ケース(94)内を減圧することによってインキ供給管(97)から粘度カップ(90)へインキを供給し、密閉ケース(94)内を加圧することによって、密閉ケース(94)内のインキを排出管(98)を通じてインキ流路系F1に戻す請求項1乃至3の何れかに記載のインキ粘度調整装置。
- 第2端子(92)はインキ流出口(90a)よりも広い受け片(92a)を有し、該受け片(92a)がインキ流出口(90a)に接近して該インキ流出口(90a)の真下に位置している請求項1乃至4の何れかに記載のインキ粘度調整装置。
- 版胴(17)側へインキを供給するインキ付けロール(1)と、該インキ付けロールに押圧接触可能な絞り部材(20)と、インキ付けロール(1)と絞り部材(20)との間に形成され該ロールに沿う長手方向の両端が堰部材(12)(12)によって閉塞したインキ貯留部(11)と、請求項1乃至6の何れかに記載のインキ粘度調整装置(8)とを有する印刷機において、インキ貯留部(11)がインキ粘度調整装置(8)のインキ流路系F1に含まれる印刷機。
- インキ貯留部(11)に臨みインキの供給、回収及びロール洗浄廃液の回収を兼用するノズル(4)と、インキ貯留部(11)へ洗浄水を供給する洗浄液供給部(7)と、一端が前記ノズル(4)に繋がり他端に該端部をインキタンク(3)と廃液放出部(5)に切替え可能な切替え部(46)を有する流通管(44)と、流通管(44)のインキ貯留部(11)側に設けた第1ポンプ手段P1と、流通管(44)のインキタンク(3)側に設けた第2ポンプ手段P2とによって構成されるインキ供給・回収装置とを有し、第1ポンプ手段P1は、ノズル(4)及び該ノズルへの流路を開閉するバルブ(63)を具え、流通管(44)の一端が内部に開口した密閉タンク(6)と、該密閉タンク(6)に接続された減圧用吸引管(35)及び加圧用エアー供給管(35a)とによって構成されている請求項6に記載の印刷機。
- 排出管(98)は、インキ流路系F1に含まれるインキタンク(3)と、廃液放出部(5)とに切替え可能な切替え弁(98a)を具えており、密閉ケース(94)内を薄め液で洗浄して、洗浄後の廃液は廃液放出部(5)に放出可能である請求項6又は7に記載の印刷機。
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