JP2003191444A - 印刷機 - Google Patents

印刷機

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JP2003191444A
JP2003191444A JP2001395815A JP2001395815A JP2003191444A JP 2003191444 A JP2003191444 A JP 2003191444A JP 2001395815 A JP2001395815 A JP 2001395815A JP 2001395815 A JP2001395815 A JP 2001395815A JP 2003191444 A JP2003191444 A JP 2003191444A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ交換を印刷機の外側から可能にする。 【解決する手段】 インキ付けロール1絞りロール2と
の間に形成されるインキ貯留部11を有し、インキの供
給、回収、ロール洗浄液の供給及び洗浄廃液の回収を兼
用する兼用ノズル4を、印刷機の外側に配備されたイン
キタンク31及び廃液回収タンク5に切換可能に連繋し、
インキタンク31内を加圧することにより該タンク内のイ
ンキを兼用ノズル4から流通管44を通じてインキ貯留部
11に供給し、インキタンクを負圧にすることによりイン
キ貯留部11のインキをインキタンク31に回収し、廃液回
収タンク5内を負圧にすることにより、ロール洗浄によ
りインキ貯留部11に溜まった洗浄廃液を兼用ノズル4か
ら流通管44を通じて廃液回収タンク5に回収できる印刷
機。インキタンク31の交換を印刷機の外で行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、インキの供給、回収、
洗浄廃液の回収を共通のノズルで行い、インキのタンク
を印刷機の外側に配置してインキタンクの交換を容易に
した印刷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボールシートの印刷には、フレキソ印
刷の様に低粘度で速乾性の水性インキを使用するもの
と、プリスロ印刷の様に高粘度で遅乾性のインキを使用
する方式がある。低粘度のインキは、流動させておかな
ければ短時間で粘度上昇するため、図7に示す如く、イ
ンキ付けロール(1)と該インキ付けロールに押圧接触さ
せた絞りロール(2)との間に形成されるインキ貯留部(1
1)にインキを供給し、インキ貯留部(11)の両端から受け
皿(500)(500)にインキ流出させ、受け皿(500)からイン
キ戻り管路(501)を通じてインキタンク(502)にインキを
戻し、インキタンク(502)内のインキをポンプ(503)で吸
い上げ、インキ供給管(504)を通じて前記インキ貯留部
(11)に供給し、この様にしてインキを循環させてインキ
の粘度上昇を抑えている。
【0003】インキの色替えの際に、ロール(1)(2)を
洗浄するための洗浄液は、上記インキ供給管(504)に接
続した洗浄液供給管(507)からインキ供給管(504)を通じ
てインキ貯留部(11)に供給され、ロール(1)(2)の回転
によってロールの洗浄が行われる。洗浄廃液は、インキ
戻り管(501)から切換弁(505)を介して廃液回収タンク(5
06)に回収される。上記の場合、インキの循環管路は、
インキ供給管(504)とインキ戻り管(501)が必要となって
長尺化し、又、インキの回収は管路内でのインキの自重
落下であるから、管路を40mm程度に太くしてインキを
スムーズに回収する必要がある。インキが流通する管路
が長く、又、太くなると、インキの色替えの際に、回収
しきれずに管路内面に付着して残存するインキの量は当
然のことながら多くなる。又、受け皿(500)(500)に付着
したまま残存するインク量も多く、インキを無駄に消費
してしまう。又、管路内や受け皿に多量に付着したイン
キをロール洗浄の際に一緒に洗い流すには、多量の洗浄
液を必要とし、廃液処理の問題もあった。
【0004】そこで、出願人は以前に、低粘度のインキ
を使用する印刷機において、インキタンク内を加圧して
インキを供給し、減圧してインキを回収する印刷機を提
案した(特許第3009354号)。上記印刷機は、イン
キタンクを密閉ボックスに収容し、一端が該ボックスを
気密に貫通してインキタンクに達した管路の他端をイン
キの供給・回収ノズルに接続し、密閉ボックス内を加圧
することにより、インキタンクのインキをノズルからイ
ンキ貯留部に供給し、インキの色替えの際には、インキ
タンクを負圧にすることによりインキ貯留部の残留イン
キをインキタンクに回収するものである。インキの色替
えの際に、インキ付けロールと絞りロールを洗浄した洗
浄廃液は、両ロールとの間に形成されるインキ貯留部に
溜まるが、この洗浄廃液の回収は、上記インキ供給・回
収ノズルとは別個のノズル及び配管で行っている(特許
第2951637号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、インキと
洗浄廃液の流路が別であると、配管が増える。又、イン
クの色替えの際の、インキ供給・回収ノズルからインキ
タンクまでの配管の洗浄の問題を解決するために、イン
キタンクを収容する密閉ボックスは、インキ貯留部に接
近して配備して、インキタンクからノズルまでの管路を
短くし、インキタンクの交換の際に、該ノズルを含む管
路も一緒に交換している。段ボール印刷機では、インキ
貯留部の高さ位置からして、密閉ボックスは、印刷機の
設置床面から約1.5mの高さ位置となる。このため、
インキ交換のためには、重いインキタンクを密閉ボック
スまで持ち上げねばならず面倒である。又、インキタン
クからノズルに至る配管の取り外し及び位置決め固定作
業に手間が掛かり作業性が悪い。更に、インキの色別に
複数の印刷ユニットを並べた印刷装置では、インキタン
クの交換の都度、隣り合う印刷ユニットを離間させてイ
ンキタンクの交換のための作業スペースを確保せねばな
らず、これが、印刷機の稼働率を大きく低下させてい
る。本発明は上記問題を解決できる印刷機を明らかにす
るものである。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明の印刷機は、インキ付け
ロール(1)と該インキ付けロールに押圧接触させた絞り
部材(20)との間に形成されるインキ貯留部(11)にインキ
を溜め、インキ付けロール(1)の回転により、版胴(9)
に取り付けられた印版にインキ付けロール(1)からのイ
ンキを転移させる印刷機において、インキの供給、回収
及びロール洗浄廃液の回収を兼用する兼用ノズル(4)を
インキ貯留部(11)に臨ませ、印刷機の外側に配備された
インキタンク(31)及び廃液回収タンク(5)に共通の流通
管(44)及び切換弁(45)を介して前記兼用ノズル(4)を連
繋し、インキタンク(31)を密閉ボックス(3)に収容して
該密閉ボックスに減圧用吸引管(35)と加圧用エアー供給
管(35a)を連繋し、廃液回収タンク(5)は外気と遮断可
能であって減圧用吸引管(51)に連繋されている。
【0007】
【作用及び効果】密閉ボックス(3)内を加圧することに
よりインキタンク(31)内のインキを兼用ノズル(4)から
インキ貯留部(11)に供給できる。密閉ボックス(3)内を
減圧することによりインキ貯留部(11)のインキをインキ
タンク(31)に吸引回収できる。吸引回収であるからイン
キ貯留部(11)から、密閉ボックス(3)への流通管(44)は
細くてもスムーズ且つ短時間でインキを回収できる。
又、吸引回収であるから、流通管(44)内面に薄膜状に付
着して残存するインキの量は極めて微量である。そのた
め、ロール(1)(2)や、兼用ノズル(4)を含む流通管(4
4)内面の洗浄に要する洗浄液は少量で済み、洗浄廃液の
処理も容易である。この点が、従来の水性インキ循環式
に於ける太い管路内でのインキの自重落下によるインキ
回収の場合の様に、インキ循環路に多量に残存するイン
キを多量の洗浄液で洗い流さなければならないものとは
大きく異なる。
【0008】ロール洗浄によりインキ貯留部(11)に溜ま
った洗浄廃液は、廃液回収タンク(5)を減圧することに
より、該廃液回収タンク(5)に回収できる。ロール洗浄
の際に、兼用ノズル(4)を含む切換弁(45)までの流通管
(44)に洗浄廃液が流れ、該流通管(44)の内面に薄く膜状
に付着しているインキも洗い流される。更に、洗浄廃液
回収時、兼用ノズル(4)は洗浄廃液に浸かっており、ノ
ズル先端外周面までもが廃液によって洗い流される。こ
のため、兼用ノズル(4)及び流通管(44)をロールと別個
に洗浄する必要はなく、インキの色替えの都度、兼用ノ
ズル(4)及び流通管(44)を交換する必要はない。従っ
て、該流通管(44)を印刷機の外側へ引き出して固定配管
とし、密閉ボックス(3)を印刷機の外側に配置し、密閉
ボックス(3)内のインキタンク(31)と流通管(44)を連繋
することに問題はない。
【0009】インキタンク(31)を印刷機の外側で交換で
きるため、インキタンクの交換のために隣合う印刷ユニ
ットを離間させる必要はなくなる。従って、印刷稼働中
でもインキタンクを交換して順次インクを補充出来、印
刷機の稼働率を高めることができる。インキの色替えの
際も、隣合う印刷ユニットを離間させる必要はなくな
る。インキの色替えの際に、兼用ノズル(4)を含む流通
管(44)は交換せずに済むため、この点でも、インキ替え
の段取りを迅速に行うことができる。密閉ボックス(3)
を印刷機の設置床面近くに配置することにより、インキ
タンク(31)を高く持ち上げることなくインキタンクの交
換できる。インキの供給・回収、洗浄廃液の回収を共通
のノズルで行うため、配管が簡素できる。
【0010】
【発明の実施の形態】印刷機及び印刷ユニットの概略 図1は、粘度の低い水性インキを用いる段ボール印刷機
であって、該印刷機は、積み重ねた段ボールシートを1
枚づつ印刷ユニットに送り出す給紙装置(200)、印刷の
色数に応じた複数基の印刷ユニットU、印刷したシート
を函形状に対応して打ち抜き且つ折り曲げ線に対応して
罫線を施す打抜き罫線装置(300)を有している。図2に
示す如く、各印刷ユニットUは、レール(102)(102)上を
移動可能に配備され、隣合う印刷ユニット間は、開閉可
能であり、印刷中は、ユニット間は閉じられており、印
版の交換やメンテナンスの際に、ユニット間を開くこと
ができる。
【0011】印刷ユニットUのフレーム(100)上部にイ
ンキ付けロール(1)と絞りロール(2)を相対的に接触離
間可能に配備し、接触状態の両者の間に底部が徐々に狭
まった溝状のインキ貯留部(11)を形成している。インキ
付けロール(1)の下方に該ロールに接して版胴(9)が配
備され、該版胴(9)の下方に受けロール(91)が配備され
る。上記インキ貯留部(11)には、後記するインキの供
給、回収、洗浄液の供給及び洗浄廃液の回収を行う兼用
ノズル(4)からインキが供給され、液面センサー(図示
せず)よって液面は設定高さに制御される。公知の如
く、インキ付けロール(1)と絞りロール(2)が互いにイ
ンキ貯留部(11)のインキを絞る方向に回転し、インキ付
けロール(1)表面のインキが版胴(9)上の印版(図示せ
ず)に転移し、版胴(9)と受けロール(91)との間に供給
される段ボールシートSに印刷を行う。
【0012】インキ付けロール(1)は、セラミックロー
ル、メッキロール等の硬質ロールの表面にインク溜まり
となる微細な凹凸が形成されている。絞りロール(2)
は、表面がゴムで形成されている。両ロール(1)(2)の
全長は、印刷機の大小によって異なるが、1.5〜4.7
mである。両ロール(1)(2)の両端には、前記インキ貯
留部(11)の端部を塞ぐ堰部材(12)(12)が押し当てられて
いる。
【0013】ミスト室(60) 図3に示す如く、両ロール(1)(2)及び堰部材(12)はカ
バー(6)によって覆われ、絞りロール(2)とカバー(6)
との間にミスト室(60)が形成されている。カバー(6)
は、両ロール(1)(2)を収容する筐体に形成され、天井
板(65)には、前記インキ貯留部(11)に対応して兼用ノズ
ル(4)の走行用開口(61)がインキ貯留部(11)との対応位
置に開設され、下面は版胴(9)に取り付けられた印版が
インキ付けロール(1)に接触するための版胴侵入用開口
(62)が開設されている。カバーの絞りロール(2)側の底
板(63)は、インキ貯留部(11)を越えてインキ付けロール
(1)側に斜め上方に屈曲し、先端縁が全長に亘ってイン
キ付けロール(1)に接近する塞ぎ板(63a)を有してい
る。
【0014】カバー(6)の上面は、インキ付けロール
(1)及び絞りロール(2)に接近しており、絞りロール
(2)とカバー(6)との間は、絞りロール(2)とインキ付
けロール(1)に対してスリット状の狭い隙間(66)(67)が
開口したミスト室(60)を形成している。上記ミスト室(6
0)内に1又は複数基の微霧噴射ノズル(21)が配備され
る。微霧噴射ノズル(21)は、薄め液、実施例では水道水
を微霧状に噴射してミスト室(60)を飽和状態に近い高湿
度に維持することにより、絞りロール(2)表面に液の微
粒子を薄膜状に付着させて積極的に濡らす(湿らす)ため
のものである。微霧とは粒度が50μm以下であり、3
0μm以下とすることが望ましい。ミスト室(60)内に湿
度センサー(68)が配備され、該センサーによって噴霧と
噴霧停止が制御され、ミスト室(60)は飽和状態又は飽和
状態に近い高湿度に維持される。
【0015】カバー(6)の上面開口(61)を貫通して、イ
ンキ貯留部(11)の端部側に薄め液を該インキ貯留部(11)
に補充する薄め液供給ノズル(70)を配備する。実施例で
は薄め液は水道水であるが、薄め液供給ノズル(70)への
配管は省略する。薄め液供給ノズル(70)は、下記の兼用
ノズル(4)と一緒にインキ貯留部(11)を長手方向に移動
可能に配備しても可い。
【0016】兼用ノズル(4) 図2に示す如く、カバー(6)の上方に、インキ貯留部(1
1)に沿って横移動可能にスライド台(41)が配備され、該
スライド台は制御部(図示せず)によって制御されるスラ
イド駆動装置(図示せず)に連繋される。スライド台(41)
上にはエアーシリンダ等の昇降駆動装置(42)を介して兼
用ノズル(4)が取り付けられ、該ノズル下端はインキ貯
留部(11)に臨んでいる。兼用ノズル(4)は後記の如く、
インキ貯留部(11)へのインキの供給、インキ貯留部(11)
からのインキの回収、前記2本のロール(1)(2)を洗浄
するための洗浄液の供給、洗浄後にインキ貯留部(11)に
溜まった洗浄廃液の回収の4つの役割を兼用する。前記
昇降駆動装置(42)は、兼用ノズル(4)を上昇位置、中間
高さ位置及び下降位置の3段に切替可能である。上昇位
置の兼用ノズル(4)の下端は、インキ貯留部(11)でのイ
ンキの設定液面高さより少し上位置である。中間位置の
兼用ノズル(4)の下端は、インキ液面の設定高さより少
し低い位置にある。下降位置の兼用ノズル(4)の下端
は、ロール(1)(2)間に辛うじて噛み込まない程度まで
インキ貯留部(11)の最も深い部分に侵入する。兼用ノズ
ル(4)の下端は、インキ貯留部(11)の底形状に対応して
両ロール(1)(2)側の面が斜めにカットされて楔状に尖
っている。
【0017】兼用ノズル(4)は、流通管(44)に接続され
る。流通管(44)は兼用ノズル(4)からユニットフレーム
(100)の側壁までの区間のフレキシブルチューブ(44b)と
ユニットフレーム(100)の側壁の外側にて上部から下部
に向かう縦管(44a)とからなる。フレキシブルチューブ
(44b)は、兼用ノズル(4)の移動ストロークに対応する
余裕のある長さである。縦管(44a)及びフレキシブルチ
ューブ(44b)の内径は8〜10mm程度の細管である。ひ
れは従来の水性速乾性インク循環式の管路の内径40mm
に較べて、直径で1/4以下である。上記縦管(44a)の
下端は切換弁(45)を介してインキタンク(31)と廃液回収
タンク(5)に選択的に接続される。ユニットフレーム(1
00)の側壁下端に、載せ台(101)が外向きに突設され、該
載せ台(101)に、インキタンク(31)を収容する密閉ボッ
クス(3)と廃液回収タンク(5)が配備される。
【0018】密閉ボックス(3)及びインキタンク(31) 密閉ボックス(3)はインキ供給と回収のための主要構成
品であり、内部に取出し可能にインキタンク(31)を収容
している。密閉ボックス(3)は、上蓋(30)が開閉でき、
該上蓋(30)の中央に貫通小孔(32)が開設されている。イ
ンキタンク(31)は、インキ販売用の容器の蓋を外したも
のであって、該インキタンク(31)に下端を浸けた案内管
(33)が密閉ボックス(3)の貫通小孔(32)を気密に貫通し
て前記切換弁(45)に着脱可能に接続されている。
【0019】密閉ボックス(3)には、減圧用吸引管(35)
と加圧用エアー供給管(35a)が接続され、加圧用エアー
供給管(35a)から密閉ボックス(3)内に圧力空気を送り
込むことにより、密閉ボックス(3)内の圧力を高めてイ
ンキタンク(31)内のインキを押し出して、案内管(33)、
切換弁(45)、流通管(44)を通じて兼用ノズル(4)からイ
ンキ貯留部(11)にインキを供給できる。減圧用吸引管(3
5)にて密閉ボックス(3)内の空気を吸引し、密閉ボック
ス(3)内を減圧することにより、兼用ノズル(4)に吸引
力を作用させ上記とは逆の経路でインキ貯留部(11)のイ
ンキをインキタンク(31)に吸引回収できる。実施例で
は、減圧用吸引管(35)と加圧用エアー供給管(35a)は共
通であって下記のエアー回路(40)によって、1台のコン
プレッサー(42)で、密閉ボックス(3)内を加圧と減圧に
切換えできる。
【0020】加圧及び減圧用エアー回路(40) 図4に示す如く、エアー回路(40)は、コンプレッサー(4
2)から第1、第2流路(400a)(400b)を分岐して形成す
る。第1流路(400a)は減圧、加圧共用管(35)によって密
閉ボックス(3)に分岐して繋がり、エゼクター(真空発
生器)(406)を介して第2流路(400b)に合流している。エ
ゼクター(406)は、第2流路(400b)から該エゼクターへ
圧縮空気を送入することにより、第1流路(400a)側を吸
引して真空を発生させる公知のものである。上記エゼク
ター(406)から、第2流路(400b)の延長上に第3流路(40
0c)が延び、サイレンサー(407)を介して大気に開放され
ている。第1流路(400a)には、密閉ボックス(3)への分
岐部(400d)とコンプレッサー(42)との間にて、上流側か
ら順に切換弁(401)、減圧弁(402)、切換弁(403)及びエ
ゼクター(406)側に切換弁(408)を設けている。上流側と
下流側切換弁(401)(408)は、開、閉に切換できる電磁弁
であり、中間の切換弁(403)は、開、閉及び大気開放に
切換えできる電磁弁である。第2流路(400b)には、上流
側に開、閉の切換弁(404)、下流側に減圧弁(405)を設け
ている。
【0021】密閉ボックス(3)に対する加圧時は、第1
流路(400a)の下流側の切換弁(408)と第2流路(400b)の
切換弁(404)を閉じ、第1流路(400a)の上流側及び中間
の切換弁(401)(403)を開く。コンプレッサー(42)からの
高速空気流が、矢印Aで示す如く、減圧弁(402)、加圧
用エアー供給管(35a)を通って密閉ボックス(3)に流
れ、密閉ボックス(3)内を加圧する。減圧時は、第1流
路(400a)の下流側の切換弁(408)と第2流路(400b)の切
換弁(404)を開き、第1流路(400a)の上流側及び中間の
切換弁(401)(403)を閉じる。コンプレッサー(42)からの
高速空気は、矢印Bで示す如く、第2流路(400b)から第
3流路(400c)へ流れ、矢印Cで示す様に、密閉ボックス
(3)側から第3流路(400c)への空気の流れが生じ、密閉
圧力容器(2)内は負圧となる。第3通路(400c)から高速
空気流が大気に放出される際、サイレンサー(407)を通
過するため、空気放出音は低くなり騒音を発しない。
尚、上記エアー回路(40)は、密閉ボックス(3)内を加圧
と減圧に切換えるための一例を示したものに過ぎず、エ
アー回路は上記実施例に限るものでないことは勿論であ
り、加圧と減圧の切換えが速くできるほど望ましいのは
当然である。
【0022】廃液回収タンク(5) 廃液回収タンク(5)は、流入管(51)を介して前記切換弁
(45)に接続され、底部に仕切弁(54)付きの排水口(53)を
有している。廃液回収タンク(5)には、送排気管(52)を
介してエアー回路(50)が連繋される。エアー回路(50)
は、前記密閉ボックス(3)側のエアー回路(40)と同様に
して、廃液回収タンク(5)内を減圧と加圧に切換でき
る。但し廃液回収タンク(5)側のエアー回路(50)のコン
プレッサー(42)は、密閉ボックス(3)側のエアー回路(4
0)のコンプレッサーと共用であって、切換弁(409)の切
換で、1台のコンプレッサー(42)で2つのエアー回路(4
0)(50)を選択的に動作させる。廃液回収タンク(5)は、
後記の如く、インキ貯留部(11)に溜まった洗浄廃液を溜
めて、仕切弁(54)を開いて排出するものであり、廃液回
収タンク(5)内を加圧せずとも洗浄廃液の排出はでき
る。従って、エアー回路(50)に廃液回収タンク(5)内を
加圧する機能を持たせることは必須ではない。廃液回収
タンク(5)から洗浄廃液を排出する際に、該タンク内を
加圧すれば排出時間が短縮される利点はある。
【0023】洗浄液供給管(7) 前記切換弁(45)から兼用ノズル(4)に向かう流通管(44)
に、切換弁(45)に接近して洗浄液供給管(7)が接続され
る。実施例では、洗浄液は水道水であって、水道配管を
仕切弁(71)を介して流通管(44)に接続して洗浄液供給管
(7)となしている。
【0024】インキ粘度検出手段(8) 流通管(44)には洗浄液供給管(7)よりも兼用ノズル(4)
側にてインキ粘度検出手段(8)が配備されている。イン
キ粘度検出手段(8)は、流通管(44)の近傍にインキ溜め
小ポット(81)を配備し、流通管(44)から該ポット(81)に
インキ供給管(82)、ポット(81)から流通管(44)にインキ
戻し管(83)を接続する。 インキ供給管(82)とインキ戻
し管(83)には夫々仕切弁(84)(85)が設けられている。ポ
ット(81)には、ザーンカップ(86)がポット(81)に対して
相対的に上下方向に移動可能に配備されている。仕切弁
(84)(85)の操作により、ポット(81)にインキを溜め、ポ
ット(81)に浸かったザーンカップ(86)をポット(81)に対
して相対的に上昇させ、ザーンカップ(86)の底面の小孔
からポット(81)に垂れ落ちるインキを検出器(86a)(86b)
で検出し、垂れ落ち終了までの時間によって、インキの
粘度を測るものである。インキ粘度の計測は、印刷運転
中は定期的に或いは所望のタイミングで行い、インキ粘
度が設定よりも高くなれば制御部(図示せず)に信号を送
り、インキの使用量と供給量に応じて、インキ貯留部(1
1)内のインキが薄まり過ぎない範囲で、前記薄め液供給
ノズル(70)からインキ貯留部(11)に、或いは、密閉ボッ
クス(3)を気密に貫通してインキタンク(31)に通じる薄
め液供給パイプ(図示せず)からインキタンク(31)内に薄
め液を供給する。
【0025】インキ回収・洗浄廃液回収モードとインキ
循環モード 前記兼用ノズル(4)のスライド駆動装置(図示せず)は、
少なくともインキ回収・洗浄廃液回収モードと、インキ
循環モードの2つのモードに切換可能である。インキ回
収・洗浄液回収モードは、兼用ノズル(4)をインキ貯留
部(11)の全長に亘って1又は複数回往復走行させる。イ
ンキ循環モードは、印刷運転中のモードであって、図5
Aに示す様に、インキ貯留部(11)の中央部に待機してい
た兼用ノズル(4)を、図5Bに示す如く、インキ貯留部
(11)の一端へ移動させ、該移動位置からインキ貯留部(1
1)の中央側に所定区間、実施例では約50cmスライドさ
せる。次に図5Cに示す如く、密閉ボックス(3)をイン
キ貯留部(11)の他端へ移動させ、該移動位置からインキ
貯留部(11)の中央側に所定区間スライドさせる。次に密
閉ボックス(3)を該スライド区間から離れた位置、実施
例ではインキ貯留部(11)の中央に移動させ、ここで一旦
停止させる。印刷運転中はこのサイクルを繰り返す。兼
用ノズル(4)は、上記2つの運転モードの終了時には、
インキ貯留部(11)の長さ方向の中央で待機する。
【0026】次に、空のインキ貯留部(11)へのインキ供
給、印刷運転中の兼用ノズル(4)の動作、インキの色替
えに伴うロール(1)(2)の洗浄、インキタンク(31)の交
換について説明する。
【0027】インキ供給 空のインキ貯留部(11)にインキを供給するには、密閉ボ
ックス(3)内をエアー回路(40)の働きによって加圧し、
スライド駆動装置(図示せず)によって上昇位置の兼用ノ
ズル(4)をインキ貯留部(11)に沿ってスライドさせる。
インキタンク(31)から押し出されたインキは、兼用ノズ
ル(4)からインキ貯留部(11)に排出される。このときイ
ンキ付けロール(1)及び絞りロール(2)は回転させてお
き、インキ液面の線がロール(1)(2)に付着することを
防止すると共に、インキに刺激を与えて攪拌効果を得
る。設定液面高さまでインキが供給されれば、液面セン
サーの働きによりインキ供給が停止され、兼用ノズル
(4)は一旦インキ貯留部(11)の中央に戻る(図5A)。
【0028】印刷運転の兼用ノズル(4)の動作 インキ付けロール(1)及び絞りロール(2)を回転して印
刷運転を開始すると、制御部(図示せず)に組み込まれた
プログラムにより下記の動作を行う。ノズル(4)はイン
キ貯留部(11)の一端側付近へ移動し、中間高さ位置に下
降し先端をインク溜まり部(11)に浸ける。ノズル(4)は
その移動位置からインキ貯留部(11)の中央側へ約50cm
移動する。この50cmの移動の間に密閉ボックス(3)を
負圧にして、インキ貯留部(11)のインキをインキタンク
(31)に吸引回収する(図5B)。兼用ノズル(4)がインキ
貯留部(11)の端部の回収区間でインキを吸引回収する
と、該回収区間の液面が下がってインキ貯留部(11)の中
央側から回収区間へインキが移動し、インキの流れが生
じる。
【0029】次に、インキの吸引回収を停止し、ノズル
(4)を上昇させて、インキ貯留部(11)の反対側の端部に
移動させる。その移動位置から前記同様の区間だけノズ
ル(4)を中間高さ位置まで下降させてインキを吸引回収
させながら横移動させる。前記同様にして該回収区間の
液面が下がってインキ貯留部(11)の中央側からインキが
移動し、インキ貯留部(11)でインキの流れが生じる。
【0030】次に、インキの吸引回収を停止した状態で
ノズル(4)上昇させ、吸引回収位置から離れた位置に移
動させ、実施例ではインキ貯留部(11)の中央部に移動さ
せ、その位置で密閉ボックス(3)を加圧してノズル(4)
からインキ貯留部(11)にインキを供給する。液面センサ
ーにより、液面は設定高さ以上にはならない。印刷運転
中は、上記サイクルを繰り返して、インキ貯留部(11)と
インキタンク(31)との間でインキを循環させる。
【0031】インキ回収 インキ替えを行うには、インキ貯留部(11)の残存インキ
を回収する。ロール(1)(2)の回転を停止し、昇降駆動
装置(42)によって兼用ノズル(4)をインキ貯留部(11)の
最も深い位置まで下降させる。ロール(1)(2)の回転を
停止するのは、ロール間への兼用ノズル(4)(5)の噛み
込みを防止するためである。兼用ノズル(4)をスライド
させつつ貯留部(11)内のインキを吸引回収する。真空圧
によってインキを吸引回収する方式であるから、兼用ノ
ズル(4)をインキ貯留部(11)の全長に亘って1、2回往
復させれば、インキ貯留部(11)内の殆どの量のインキを
吸引回収できる。又、兼用ノズル(4)から切換弁(45)に
至る流通管(44)内面に極薄膜状に残存するインキは極め
て微量である。
【0032】ロール洗浄 切換弁(45)を切り換えて、流通管(44)を密閉ボックス
(3)及び廃液回収タンク(5)と遮断する。兼用ノズル
(4)を上昇させた状態で、ロール(1)(2)を回転させ
る。洗浄液供給管(7)の仕切弁(71)を開き兼用ノズル
(4)からインキ貯留部(11)に洗浄液を供給する。洗浄液
は流通管(44)を通って兼用ノズル(4)から放出されるた
め、流通管(44)内が洗浄される。ロール(1)(2)の回転
により、ロール(1)(2)に薄膜状に付着していたインキ
は殆ど洗い流され、又、貯留部(11)自体も洗浄される。
インキ付けロール(1)に薄膜状に付着しているインキ及
びインキ貯留部(11)の壁面に残存するインキ量は微量で
あり、且つインキは水性であるから、洗浄に要する洗浄
液の量は僅かで済む。
【0033】ロール(1)(2)の回転を停止し、兼用ノズ
ル(4)をインキ貯留部(11)の最も深い位置まで下降し、
この状態で、切換弁(45)を廃液回収タンク(5)に連通す
る様に切換え、エアー回路(50)によって廃液回収タンク
(5)を減圧する。兼用ノズル(4)に吸引力が作用し、イ
ンキ貯留部(11)内の洗浄廃液が兼用ノズル(4)から廃液
回収タンク(5)に回収される。このとき、インキ粘度検
出手段(8)のインキ供給管(82)とインキ戻し管(83)の両
仕切弁(84)(85)を開いておくことにより、洗浄廃液は流
通管(44)からインキ粘度検出手段(8)に分岐して流れ、
再び流通管(44)に戻って廃液回収タンク(5)に回収され
るから、インキ粘度検出手段(8)の洗浄も行われる。前
記の如く、インキ替えの際に、殆どロスなくインキ回収
ができ、それに伴ってロールの洗浄に要する洗浄液は少
量で済み、且つ、洗浄廃液の濃度も低いため、洗浄廃液
の処理のために大がかりな設備を必要とせず、廃液処理
のためのランニングコスを抑えることができる。
【0034】インキタンクの交換 密閉ボックス(3)が切換弁(45)によって流通管(44)と遮
断されている間に、インキタン(31)の交換を行う。これ
は、インキタンク(31)だけではなく、切換弁(45)へ繋が
る案内管(33)を含めて行う。案内管(33)は密閉ボックス
(3)の貫通小孔(32)から抜き外す。密閉ボックス(3)が
実施例の様に低位置に置かれている場合、密閉ボックス
(3)を上開きとすれば、インキタンク(31)の出し入れが
便利である。図2、図4では、密閉ボックス(3)の蓋(3
0)の開閉、案内管(33)の抜き外し、及び密閉ボックス
(3)に対するインキタンク(31)の出し入れに、切換弁(4
5)が邪魔になるが、互いに邪魔にならない位置関係と
し、又、案内管(33)の一部或いは全体をフレキシブル管
とすれば、案内管(33)及びインキタンク(31)の交換に支
障はない。インキタンク(31)及び案内管(33)を交換し、
案内管(33)を切換弁(45)に接続すれば、再び切換弁(45)
をインキタンク(31)側に切換えて、前記同様にして、エ
アー回路(40)の働きによって密閉ボックス(3)を加圧
し、インキをインキ貯留部(11)に供給する。
【0035】ミスト室(60)の働き 上記インキ供給及び印刷運転中は、微霧噴射ノズル(21)
(21)から薄め液を噴射して絞りロール(2)表面を薄め液
の微粒子で覆って積極的に濡らす(湿らせる)と共に、ミ
スト室(60)に微霧を充満させる。ミスト室(60)は、微霧
で飽和状態に近い高湿度に維持されているから、絞りロ
ール(2)の回転により、ロール表面を覆う薄め液の微粒
子がインキ貯留部(11)に連続して持ち込まれる。インキ
貯留部(11)にインキ薄め液を直接に滴下した場合、薄め
液とインキの比重、粘性等の特性の相違によって薄め液
は直ぐにはインキに馴染まず、混じり難いが、絞りロー
ル(2)周面を薄め液の微粒子で薄膜状に濡らしてこの濡
れをロールの回転によりインキ貯留部(11)に持ち込むこ
とにより、絞りロール(2)表面の濡れの水分がインキ貯
留部(11)のインキと直ぐに馴染んで上手く混ざり、イン
キの粘度に斑を生じることはない。微霧噴射ノズル(21)
(21)を絞りロール(2)の下方にて少し該ロール側に傾け
て配備することにより、一層積極的に絞りロール(2)の
表面を濡らす効果がある。又、ミスト室(60)の絞りロー
ル(2)上方の狭い出口(66)から逃げ出す微霧がインキ貯
留部(11)近傍を高湿雰囲気にするため、インキ貯留部(1
1)の水分蒸発を抑えてインキの粘度上昇を防止する。
【0036】実施例の効果 上記の様に、インキの交換の際、インキタンク(31)と案
内管(33)を1つのセットとして取り替えるため、案内管
(33)の内面に薄い膜状に付着したインクが、次のインキ
タンクのインキと混ざることはない。又、ロール洗浄の
際に、兼用ノズル(4)を含む切換弁(45)までの流通管(4
4)には、洗浄液及び洗浄廃液が流れるから、該管路を別
個に洗浄する必要はなく、インキの色替えの都度該管路
を交換する必要はない。従って、管路を印刷の外側へ引
き出し、密閉ボックス(3)を印刷機の外側に配置し、イ
ンキタンクを印刷機の外側で交換することが可能とな
る。密閉ボックス(3)を印刷機の設置床面近くに配置し
たため、インクタンクを高く持ち上げることなく交換で
きる。インキタンクの交換のために、隣合う印刷ユニッ
トを離間させる必要はない。インキの供給・回収、洗浄
液供給、洗浄廃液の回収を共通のノズルで行うため、配
管が簡素できる。
【0037】尚、実施例では、インキの供給、回収、洗
浄廃液の回収路である流通管(44)に洗浄液供給管(7)を
接続したが、洗浄液をインキ付けロール(1)に直接に滴
下させることもでき、この場合は、洗浄液の供給は別配
管とする。洗浄液が流通管(44)を通過せずとも、洗浄廃
液が流通管(44)を通過するたけでも、流通管(44)の内面
に付着していたインキは洗い流されるから問題はない。
【0038】実施例の様に、兼用ノズル(4)から洗浄液
を供給すると、兼用ノズル(4)から直接に空のインキ貯
留部(11)に洗浄液が供給されてしまうが、兼用ノズル
(4)に角度調整装置或いはインキ付けロール(1)側への
移動装置(何れも図示せず)を連繋して兼用ノズル(4)か
らインキ付けロール(1)へ直接に洗浄液を滴下して、イ
ンキ付けロールの表面の微細な凹凸を効果的に洗い流す
こともできる。
【0039】上記実施例では、図3に示す、印刷運転中
のインキ回収とインキ供給によるインキ循環サイクルに
おいて、兼用ノズル(4)にてインキ貯留部(11)の端部を
一定区間走行させながらインキを回収したが、兼用ノズ
ル(4)をインキ付けロール(1)の端部側で停止状態で吸
引回収しても可く、インキ循環サイクルにおけるインキ
の吸引回収では必ずしも兼用ノズル(4)を一定区間走行
させる必要はない。
【0040】又、上記実施例では、インキ付けロール
(1)上のインキを絞る絞り部材(20)として絞りロール
(2)を用いたが、これに限定されることはなく、図6に
示す如く、インキ付けロール(1)に対して該ロールの全
長に亘って帯状板(22)を押圧接触させ、両者の間にイン
キ貯留部(11)を形成することもできる。
【0041】本発明は、水性インキに限らず、低粘度で
乾燥速度も良好なグリコール系インキに対しても実施で
きるのは勿論であり、上記実施例の構成に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変更が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷機の概略正面図である。
【図2】印刷ユニットの一部を破断した斜面図である。
【図3】印刷ユニットのインキ貯留部近傍の断面図であ
る。
【図4】密閉ボックスと廃液回収タンクに対するインキ
供給、回収、洗浄液供給、洗浄廃液回収の管路及び、加
圧、減圧エアー回路の説明図である。
【図5】兼用ノズルの動作説明図である。
【図6】インキ付けロールに対する絞り部材の他の実施
例の断面図である。
【図7】従来の速乾性インキの循環路の説明図である。
【符号の説明】
(1) インキ付けロール (11) インキ貯留部 (2) 絞りロール (3) 密閉ボックス (31) インキタンク (4) ノズル (5) 廃液回収タンク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月11日(2002.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】インキタンク(31)を印刷機の外側で交換で
きるため、インキタンクの交換のために隣合う印刷ユニ
ットを離間させる必要はなくなる。従って、印刷稼働中
でもインキタンクを交換して順次インクを補充出来、印
刷機の稼働率を高めることができる。インキの色替えの
際も、隣合う印刷ユニットを離間させる必要はなくな
る。インキの色替えの際に、兼用ノズル(4)を含む流通
管(44)は交換せずに済むため、この点でも、インキ替え
の段取りを迅速に行うことができる。密閉ボックス(3)
を印刷機の設置床面近くに配置することにより、インキ
タンク(31)を高く持ち上げることなくインキタンクの交
換できる。インキの供給・回収、洗浄廃液の回収を共通
のノズルで行うため、配管が簡素できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】印刷ユニットUのフレーム(100)上部にイ
ンキ付けロール(1)と絞りロール(2)を相対的に接触離
間可能に配備し、接触状態の両者の間に底部が徐々に狭
まった溝状のインキ貯留部(11)を形成している。インキ
付けロール(1)の下方に該ロールに接して版胴(9)が配
備され、該版胴(9)の下方に受けロール(91)が配備され
る。上記インキ貯留部(11)には、後記するインキの供
給、回収、洗浄液の供給及び洗浄廃液の回収を行う兼用
ノズル(4)からインキが供給され、液面センサー(図示
せず)よって液面は設定高さに制御される。公知の如
く、インキ付けロール(1)と絞りロール(2)が互いにイ
ンキ貯留部(11)のインキを絞る方向に回転し、インキ付
けロール(1)表面のインキが版胴(9)上の印版(図示せ
ず)に転移し、版胴(9)と受けロール(91)との間に供給
される段ボールシートSに印刷を行う。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】兼用ノズル(4)は、流通管(44)に接続され
る。流通管(44)は兼用ノズル(4)からユニットフレーム
(100)の側壁までの区間のフレキシブルチューブ(44b)と
ユニットフレーム(100)の側壁の外側にて上部から下部
に向かう縦管(44a)とからなる。フレキシブルチューブ
(44b)は、兼用ノズル(4)の移動ストロークに対応する
余裕のある長さである。縦管(44a)及びフレキシブルチ
ューブ(44b)の内径は8〜10mm程度の細管である。
れは従来の水性速乾性インク循環式の管路の内径40mm
に較べて、直径で1/4以下である。上記縦管(44a)の
下端は切換弁(45)を介してインキタンク(31)と廃液回収
タンク(5)に選択的に接続される。ユニットフレーム(1
00)の側壁下端に、載せ台(101)が外向きに突設され、該
載せ台(101)に、インキタンク(31)を収容する密閉ボッ
クス(3)と廃液回収タンク(5)が配備される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】印刷運転の兼用ノズル(4)の動作 インキ付けロール(1)及び絞りロール(2)を回転して印
刷運転を開始すると、制御部(図示せず)に組み込まれた
プログラムにより下記の動作を行う。ノズル(4)はイン
キ貯留部(11)の一端側付近へ移動し、中間高さ位置に下
降し先端をインキ貯溜部(11)に浸ける。ノズル(4)はそ
の移動位置からインキ貯留部(11)の中央側へ約50cm移
動する。この50cmの移動の間に密閉ボックス(3)を負
圧にして、インキ貯留部(11)のインキをインキタンク(3
1)に吸引回収する(図5B)。兼用ノズル(4)がインキ貯
留部(11)の端部の回収区間でインキを吸引回収すると、
該回収区間の液面が下がってインキ貯留部(11)の中央側
から回収区間へインキが移動し、インキの流れが生じ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】実施例の効果 上記の様に、インキの交換の際、インキタンク(31)と案
内管(33)を1つのセットとして取り替えるため、案内管
(33)の内面に薄い膜状に付着したインクが、次のインキ
タンクのインキと混ざることはない。又、ロール洗浄の
際に、兼用ノズル(4)を含む切換弁(45)までの流通管(4
4)には、洗浄液及び洗浄廃液が流れるから、該管路を別
個に洗浄する必要はなく、インキの色替えの都度該管路
を交換する必要はない。従って、管路を印刷の外側へ
引き出し、密閉ボックス(3)を印刷機の外側に配置し、
インキタンクを印刷機の外側で交換することが可能とな
る。密閉ボックス(3)を印刷機の設置床面近くに配置し
たため、インクタンクを高く持ち上げることなく交換で
きる。インキタンクの交換のために、隣合う印刷ユニッ
トを離間させる必要はない。インキの供給・回収、洗浄
液供給、洗浄廃液の回収を共通のノズルで行うため、配
管が簡素できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ付けロール(1)と該インキ付けロ
    ールに押圧接触させた絞り部材(20)との間に形成される
    インキ貯留部(11)にインキを溜め、インキ付けロール
    (1)の回転により、版胴(9)に取り付けられた印版にイ
    ンキ付けロール(1)からのインキを転移させる印刷機に
    おいて、インキの供給、回収及びロール洗浄廃液の回収
    を兼用する兼用ノズル(4)をインキ貯留部(11)に臨ま
    せ、印刷機の外側に配備されたインキタンク(31)及び廃
    液回収タンク(5)に共通の流通管(44)及び切換弁(45)を
    介して前記兼用ノズル(4)を連繋し、インキタンク(31)
    を密閉ボックス(3)に収容して該密閉ボックスに減圧用
    吸引管(35)と加圧用エアー供給管(35a)を連繋し、廃液
    回収タンク(5)は外気と遮断可能であって減圧用吸引管
    (51)に連繋し、密閉ボックス(3)内を加圧することによ
    りインキタンク(31)内のインキを兼用ノズル(4)から流
    通管(44)を通じてインキ貯留部(11)に供給し、密閉ボッ
    クス(3)内を負圧にすることによりインキ貯留部(11)の
    インキを流通管(44)を通じて兼用ノズル(4)からインキ
    タンク(31)に回収し、廃液回収タンク(5)内を負圧にす
    ることにより、ロール洗浄によりインキ貯留部(11)に溜
    まった洗浄廃液を兼用ノズル(4)から流通管(44)を通じ
    て廃液回収タンク(5)に回収することを特徴とする印刷
    機。
  2. 【請求項2】流通管(44)に洗浄液供給管(7)が連繋され
    て兼用ノズル(4)は洗浄液の供給も兼用する請求項1に
    記載の印刷機。
  3. 【請求項3】兼用ノズル(4)は、インキ貯留部(11)に沿
    って横移動可能且つ昇降可能に配備されている請求項1
    又は2に記載の印刷機。
  4. 【請求項4】インキタンク(31)から該インキタンク(31)
    とセットになった案内管(33)が密閉ボックス(3)を気密
    に貫通して切換弁(45)に着脱可能に接続されている請求
    項1乃至3の何れかに記載の印刷機。
  5. 【請求項5】インキ貯留部(11)にインキを供給した後、
    兼用ノズル(4)をインキ貯留部(11)の一端側に移動させ
    て所定量のインキを吸引回収して、インキ貯留部(11)内
    で該インキ回収部へのインキの流れを生じさせ、次に兼
    用ノズル(4)をインキ貯留部(11)の他端側へ移動させて
    前記同様にして所定量のインキを吸引回収することによ
    り該インキ回収部へのインキの流れを生じさせ、次に兼
    用ノズル(4)を該インキ回収区間から離れた位置へ移動
    させてからインキ貯留部(11)にインキを供給し、印刷運
    転中は、上記インキ貯留部(11)の両端近辺でのインキ回
    収と、該回収部から離れた位置でのインキ供給のサイク
    ルを繰り返すプログラムが組み込まれた請求項1乃至4
    の何れかに記載の印刷機。
  6. 【請求項6】 兼用ノズル(4)は、インキ貯留部(11)の
    端部からインキ貯留部(11)の中央側へ所定区間移動しな
    がらインキを回収する請求項5に記載の印刷機。
  7. 【請求項7】 流通管(44)の途上にインキの粘度を計測
    するインキ粘度検出手段(8)が組み込まれている請求項
    1乃至6の何れかに記載の印刷機。
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