JP2627865B2 - 輪転印刷機のインク供給及び洗浄装置 - Google Patents

輪転印刷機のインク供給及び洗浄装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク溜内の、溶媒が
蒸発し易いインクを強制循環させて、インク組成の経時
変化を防ぐ様にしたフレキソ印刷機等に於いて、インク
の色替え時に於けるインクの損失と、洗浄廃液の発生及
び洗浄所要時間を極力少なく出来る様にした輪転印刷機
のインク供給及び洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のフレキソ印刷機100の
模式図である。水平向きに当接状態で対置された印刷ロ
ール101とゴムロール102との間のV字状谷間は、
インク溜103となっている。そして、インクタンク1
04からポンプ105で吸い上げたインクを、インク溜
103の中央部に連続的に供給する様にしている。イン
ク溜103の両端(ロール端)には、夫々インク受槽1
06,106を設けてあり、この両端に向けて流れたイ
ンクは、インク受槽106内に流下したうえ、戻りパイ
プ107を経てインクタンク104に戻される。この様
にして、ポンプ105によりインクを強制循環させれ
ば、溶媒の蒸発等による、インク溜103内のインク組
成の経時変化を最小に留めることが出来る。そして、イ
ンクの色替えを行う時には、先ず、上記のインク循環経
路内のインクを、自然流下させてインクタンク104に
戻す。次いで、インクタンク104を洗浄水タンク(図
示略)に置き換えたうえ、水道蛇口108から供給され
る洗浄水を、ポンプ105により、インク溜103に供
給しながら両ロール101,102を回転させて、此等
のロール、各インク受槽106、及び戻りパイプ107
内等の付着残存インクを完全に洗い流す様にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のフレキソ印
刷機は、インク循環路を構成する両インク受槽106,
106及び戻りパイプ107等の内容積がかなり大きい
ので、その分、インクの所要量が増えることになる。そ
ればかりか、色替えする度に、インク循環路内に多量に
付着残存したインクは洗浄水と共に失われてしまう。然
も、この付着インクの除去には、かなり多量の洗浄水
と、洗浄時間とを要する。処が、インクで汚れた洗浄水
は、そのまま下水道に放流するわけには行かないので、
インクを分離する排水処理施設を設置しなければならな
い。その為、速乾性インクを使うので印刷に続く後加工
に迅速に掛かれる、印刷仕上がりが奇麗である、等の大
きな特徴を持ったフレキソ印刷機も、中小の印刷業者に
は、排水処理に要する土地代も含めた設備投資が大きな
負担となって、手軽には採用出来なかった。そこで本発
明の目的は、蒸発し易いインクをインク溜内で強制循環
させて、インク組成の経時変化を防ぐ様にしたフレキソ
印刷機等に於いて、インクの色替え時に於けるインクの
損失と、洗浄廃液の発生量並びに洗浄所要時間とを大幅
に少なく出来る様にした輪転印刷機のインク供給及び洗
浄装置を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による輪転印刷機のインク供給及び洗浄装置
は、水平向きに当接された1対のロール1,2の両端に
夫々接離動可能に配設されて、このロール間にインク溜
5を形成させるインクストッパ3,3と、前記インク溜
5の長手方向に沿って、その直上を往復動可能に配設さ
れた移動子10及び該移動子の支持手段11、並びに該
移動子の往復動手段12と、上下動手段14により上下
動可能に前記移動子10に組付けられて、前記インク溜
5へのインクの補給と吸出しを行うインク補給・吸出ノ
ズル13と、前記インク溜5の液面レベルを検知するイ
ンクセンサ40と、前記インク補給・吸出ノズル13へ
のインク補給手段20,30、及び前記インク溜5から
インクを吸い出すインク吸出手段30と、前記各手段1
1,12,14,20,30等の作動を所定のプログラ
ムに従って制御する、制御装置とを備え、前記プログラ
ムは、インキ補給・吸出ノズル13をインク溜5の長手
方向に沿って往復動させながら、移動中の或る箇所で所
定量のインクをインク溜5に補給し、別の箇所で所定量
のインクを吸い出すことにより、インク溜5内にインク
の循環流が生じる様に設定する構成とした。そして、前
記インクストッパ3は、接離動手段4により前記1対の
ロール1,2の両端に接離動可能に構成し、ロール1,
2の洗浄時には、インク溜5内に所定量の洗浄液を供給
して、ロール1,2を所定回数回転させた後、インクス
トッパ3を該ロールから離して、洗浄液をロール1,2
の両端から流出させる様にするとよい。又、前記移動子
10には、前記1対のロール1,2に付着したインク又
は洗浄液を下方に吹き飛ばす噴気ノズル16を組付ける
とよい。
【0005】
【作用】1対のロール1,2の両端に夫々当接させたイ
ンクストッパ3,3によって、ロール1,2間にインク
溜5が形成される。このインク溜5の直上に、その長手
方向に沿って往復動可能に配設した移動子10は、制御
装置に設定した作動プログラムに従って移動される。そ
して、移動中の或る箇所では、所定量のインクを、イン
ク補給手段20,30によりインク補給・吸出ノズル1
3からインク溜5に補給し、又、別の箇所では、インク
溜5内のインクを、インク吸出手段30によりインク補
給・吸出ノズル13から所定量だけ吸い出すことによっ
て、インク溜5内にインクの循環流が生じる。その為、
インク溜5内の速乾性で組成が経時変化し易いインク
を、略一定の組成に保ち続けることが出来る。インクセ
ンサ40は、インクの補給及び吸出量の制御に役立つ。
又、インクの色替の為にロール1,2を洗浄する時に
は、インク補給・吸出ノズル13によって、インク溜5
内のインクを略完全に吸い出し、無駄無くインクタンク
に戻すことが出来る。次いで、インク溜5内に所定量の
洗浄液を供給したうえ、ロール1,2を所定回数回転さ
せれば、十分に少ない洗浄液で短時間に確実に洗浄出来
る。その後、インクストッパ3,3をロール端から離せ
ば、洗浄液はロール1,2の両端から排出される。そし
て、ロール1,2の洗浄時には、移動子10に組付けた
噴気ノズル16を作動させることによって、ロール1,
2に付着残存するインクや洗浄液を略完全に取除くこと
が出来る。
【0006】
【実施例】以下に、本発明をフレキソ印刷機に適用とし
た一実施例に就いて、図1を参照しながら説明する。1
は印刷ロール、2はゴムロールで、この1対のロールは
回転可能に水平向きに当接されている。そして、此等1
対のロール1,2の両端面には、板状のインクストッパ
3,3を当接状に設置している。各インクストッパ3
は、横向きに配置されたエアシリンダ(接離動手段)4
の作動杆に取着されており、ロール1,2の端面に接離
動可能である。
【0007】両インクストッパ3,3を、1対のロール
1,2の夫々の端面に当接させた状態で、ロール1,2
間にはインク溜5が形成される。
【0008】1対のロール1,2の両端下部には、ロー
ルの洗浄工程に於いて、ロールの両端から流下する洗浄
液を受止める洗液受6を夫々配設している。洗液受け6
の排出口6aの直下には、洗液タンク7を据置いてい
る。又、図示は省いたが、インク溜5の直下にも、樋状
の洗液受を設けている。
【0009】インク溜5の直上には、インク溜5の両端
間を往復動する移動子10を配設している。11は、移
動子10を移動可能に支持するバー状の支持手段で、イ
ンク溜5の両端間に跨がらせて配設している。12は、
移動子10の往復動手段で、この実施例では、インク溜
5の両端部の直上に夫々配置した1対のスプロケット1
2aに掛け渡したチェーンベルト12bと、このベルト
を駆動する正・逆転モータ12cとで構成されている。
そして、移動子10は、チェーンベルト12bの一箇所
に固着させている。
【0010】移動子10には、インク補給・吸出ノズル
13を、エアシリンダ(上下動手段)14によりインク
溜5に向けて上下動可能に組付けている。インク補給・
吸出ノズル13には、エアシリンダ14の作動杆と、イ
ンク補給ホース15とが連結されている。
【0011】又、移動子10には、1対のロール1,2
の洗浄時に、ロールに付着したインクや洗浄液を下方に
吹き飛ばす噴気ノズル16を、エアシリンダ(上下動手
段)17を介して上下動可能に組付けている。噴気ノズ
ル16には、エアシリンダ17の作動杆と、エアホース
18とが連結されている。
【0012】20は、インク補給手段を構成する密閉構
造のインクタンクで、その上蓋部分には、インクを出し
入れするインクパイプ21と、インクタンク20内の上
部空間を与圧又は減圧する為の給排気口22を設けてい
る。インクタンク20の底面近くまで延びたインクパイ
プ21には、上下両端が解放された脱気用パイプ23を
添わせている。そして、インクパイプ21の下端は、脱
気用パイプ23の下端近くでこのパイプ内に開口させ、
脱気用パイプ23の上端の脱気口23aを、インクタン
ク20内の上部空間に向けて開口させている。インクパ
イプ21の上端には、インク補給ホース15の基端が連
結されている。
【0013】30は真空ポンプで、インク溜5にインク
を補給するインク補給手段と、インク溜5からインクを
吸い出すインク吸出手段とを兼ねている。30aは真空
ポンプ30の排気口、30bは真空ポンプ30の吸気口
である。一方、インクタンク20の給排気口22にその
一端を接続した給排気パイプ24は、その他端を、流路
切換弁31を介して排気口30a又は吸気口30bに選
択的に接続される様にしている。
【0014】40は、インク溜5内のインク液面を検知
するインクセンサで、任意に設定された上限液面と下限
液面とを検知する。41はエアを噴射する洗浄ノズル
で、インクセンサ40の検知部を清浄に保つ為に、この
検知部に圧縮空気を間欠的に噴射する。50は、インク
溜5に水道水等の洗浄液を供給する洗浄液供給パイプで
ある。
【0015】60はエアコンプレッサで、噴気ノズル1
6及び洗浄ノズル41の夫々に、バルブ61,62を介
して圧縮空気を供給する。
【0016】次に、上記構成の作用を、インク溜5への
インクの補給工程と、インクの色替時等に1対のロール
1,2を洗浄する洗浄工程とに分けて説明する。 《インクの補給工程》この工程の開始時点では、両イン
クストッパ3,3は、1対のロール1,2の両端面の夫
々に当接状態にあり、ロール1,2間にインク溜5を形
成させている。又、移動子10は、インク溜5の長手方
向中央部に位置されており、インク補給・吸出ノズル1
3及び噴気ノズル16は、エアシリンダ14,17によ
って夫々引き上げられている。
【0017】この運転待機状態で、印刷機の制御装置
(図示略)により印刷機を起動させると、先ず、真空ポ
ンプ30が作動すると共に、流路切換弁31は、排気口
30aをインクタンク20の給排気口22に連通させる
側に切換られる。その為、インクタンク20内の上部空
間の圧力が上昇し、インク補給・吸出ノズル13に向け
てインクが押し出される。そして、インク溜5内のイン
ク液面が設定レベル迄上昇すると、インクセンサ40が
これを検知して真空ポンプ30を停止させ、インクの補
給が止められて印刷開始の準備が調う。
【0018】印刷の開始後、時間の経過と共に速乾性の
インクの液面からは溶媒が次第に蒸発しインク組成が経
時変化して行くので、この不具合を解消させる為に、前
述の如くインク溜5内のインクを循環(撹拌)させて、
インク組成の均等化を図る必要がある。そこで、インク
補給・吸出ノズル13を取付けた移動子10が、往復動
手段12によって移動開始され、今迄インク溜5の中央
部に位置していた移動子10は、インク溜5の一端側
(例えば、図1の左端)に向けて移動される。
【0019】移動を終えたインク補給・吸出ノズル13
は、次に、エアシリンダ14によって引き下げられ、イ
ンク溜5内に浸漬される。この状態で、真空ポンプ30
の作動が再開されると共に、流路切換31は、インクタ
ンク20内の上部空間を真空ポンプ30の吸気口30b
に連通させて、インク溜5内のインクを吸い出し、イン
クタンク20内に戻す。それに伴って、インク溜5内の
インクは、中央部から一端側に向けて流れ出し、インク
の撹拌効果が生じる。そして、インクの液面が所定レベ
ルに下がったことをインクセンサ40が検知すると、イ
ンクの吸上げが停止されると共に、インク補給・吸出ノ
ズル13は引き上げられる。
【0020】然る後、移動子10は往復動手段12によ
って再びインク溜5の中央部に戻すされ、不足したイン
クを前述の如くして補給する。
【0021】インクの補給が終わると、移動子10は、
今度はインク溜5の他端側に移動される。そして、引き
下げられたインク補給・吸出ノズル13が、前記同様に
してインク溜5内のインクを所定量吸い出すことによっ
て、インク溜5内のインクは中央部から他端側に向けて
流れ、ここでもインクの撹拌効果が生じる。吸出しを終
えたインク補給・吸出ノズル13は引き上げられたう
え、インク溜5の中央部に戻されて、不足するインクを
補給する。かくして、インク補給・吸出ノズル13によ
る、インク溜5内のインク撹拌作用の一サイクルが完了
する。
【0022】印刷機の運転中は、上記のサイクルが反復
繰り返される。
【0023】次に、《ロール洗浄工程》の作用を説明す
る。インクの色替えの為に、1対のロール1,2(及び
インクストッパ3)を洗浄するには、先ず、インク補給
・吸出ノズル13を引き下げて、インク溜5内に浸漬さ
せる。この状態で、真空ポンプ30を作動させると共
に、流路切換弁31をインクタンク20内の上部空間の
空気を吸引する側に切換える。
【0024】これによって、インク溜5内のインクは、
インクタンク20内に吸引回収される。その際に、イン
ク補給・吸出ノズル13が、インクと共に吸入した空気
は、図1に示した様に、インクパイプ21の末端から脱
気用パイプ23内に集められて、そのまま浮上するの
で、この吸入空気が、インクタンク20内のインク中に
吹き込まれる不都合は生じない。インク吸出中は、イン
ク補給・吸出ノズル13をインク溜5の中央部から一端
側へ、そして他端側へと移動させて行けば、インク溜5
内のインクを略完全に無駄無くインクタンク20内に速
やかに戻すことが出来る。
【0025】この吸い出しを終えたら、インク補給・吸
出ノズル13を引き上げたうえ、噴気ノズル16を引き
下げ、エアコンプレッサ60を作動させると共に1対の
ロール1,2を回転させると、両ロールの表面に付着残
存していたインクは、略完全にロールの下方のインク受
に向けて吹き落とされる。
【0026】然る後、洗浄液供給パイプ50から、イン
ク溜5内に水等の洗浄液を注入したうえ、1対のロール
1,2を所定時間回転させれば、両ロールに僅かに付着
残存していたインクは、洗浄液中に迅速に溶出される。
この洗浄液の注入量は、インク溜5の容積分に過ぎない
ので、従来の、インク循環路内を洗浄液を循環させる方
式とは比較にならない程、極く僅かで足りる。
【0027】次いで、インクストッパ3,3を、接離動
手段4によってロール1,2の両端面から引き離せば、
洗浄機能を果した洗浄液は、ロール1,2の両端に夫々
配設した洗液受6,6に流下し、下方の洗液タンク7,
7に捕集される。その後、必要に応じて、上記一連の洗
浄操作を1〜2回繰り返せば、1対のロール1,2を完
全に洗浄することが出来る。最後に必要に応じて、噴気
ノズル16を作動させ、1対のロール1,2の表面の付
着洗液を吹き飛ばす。尚、インク溜5から洗液受6内に
流下した液が、再びインク溜5に戻される恐れは全く無
いので、色替毎に洗液受6を洗浄する必要は無い。
【0028】洗液受6,6には、従来技術のインク受槽
106とは異なって、インクそのものが流下することは
無い。又、インクの戻りパイプ107や、インク循環ポ
ンプ105も省かれている。その為、インク色替の都
度、インク受槽106やインク戻りパイプ107にかな
りの量のインキが付着したまま無駄に失われるという、
従来技術の重大な不都合が略完全に解消する。それに伴
って、ロール1,2の洗浄に要する洗浄液の量と、洗浄
所要時間も顕著に節減することが出来る。
【0029】上記の《インクの補給工程》及び《ロール
洗浄工程》は、印刷機に付設された制御装置によって、
予め任意に設定した作動プログラムに従って自動的に進
行する。
【0030】尚、上記構成に於いて、細部の構造は適宜
に設計変更しても本発明の目的は達成される。例えば、
往復動手段12は、移動子10に設けた螺孔に螺合させ
た螺杆と、この螺杆を回動させるモータとの組合わせ等
であってもよい。又、インク補給・吸出ノズル13によ
るインクの補給箇所及び吸出箇所は、上記実施例に限ら
れず、例えば、インク溜5の一端側と他端側とであって
もよい。そして、輪転印刷機はフレキソ印刷機に限られ
ない。
【0031】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明による輪転印刷機のインク供給及び洗浄装置は、以下
に列挙した如き様々の優れた効果を奏する。 (a) 溶媒が蒸発し易いインクの組成が経時変化する
のを防ぐ為の、インクの強制循環は、インク溜内に限っ
て起こさせることが出来るので、大掛かりなインク循環
路を別個に設けた従来のもとは異なって、インク色替の
都度、かなりの量のインクが循環路への付着ロスとして
失われる不都合が解消する。 (b) 又、インクの必要量も、従来のものに比べて著
しく少なくて足りる。 (c) 上記の付着ロスが殆ど無くなり、且つ、インク
循環路が不要化することによって、インク色替時のロー
ル洗浄液の必要量と、洗浄所要時間とを顕著に節減出来
る。 (d) 従って、従来のものとは異なって、土地代を含
む洗浄廃液処理施設に要する出費も少なくて足りるか、
乃至は不要になり、多くの特長を備えたフレキソ印刷機
を、中小印刷業者でも手軽に採用出来る様になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をフレキソ印刷機に適用した一実施例を
示す、要部の斜視図である。
【図2】従来例を示す、図1相当図である。
【符号の説明】
1 印刷ロール(1対のロール) 2 ゴムロール(1対のロール) 3 インクストッパ 4 エアシリンダ(昇降手段) 5 インク溜 6 洗液受 7 洗液タンク 10 移動子 11 バー(支持手段) 12 往復動手段 13 インク補給・吸出ノズル 14,17 エアシリンダ(上下動手段) 15 インク補給ホース 16 噴気ノズル 18 エアホース 20 インクタンク(インク補給手段) 21 インクパイプ 22 給排気口 23 脱気用パイプ 23a 脱気口 24 給排気パイプ 30 真空ポンプ(インク補給手段、兼インク吸出手
段) 30a 排気口 30b 吸気口 31 流路切換弁 40 インクセンサ 41 洗浄ノズル 50 洗浄液供給ノズル 60 エアコンプレッサ 61,62 バルブ 100 フレキソ印刷機 101 印刷ロール 102 ゴムロール 103 インク溜 104 インクタンク 105 ポンプ 106 インク受槽 107 戻りパイプ 108 水道蛇口

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平向きに当接された1対のロール1,
    2の両端に夫々接離動可能に配設されて、このロール間
    にインク溜5を形成させるインクストッパ3,3と、 前記インク溜5の長手方向に沿って、その直上を往復動
    可能に配設された移動子10及び該移動子の支持手段1
    1、並びに該移動子の往復動手段12と、 上下動手段14により上下動可能に前記移動子10に組
    付けられて、前記インク溜5へのインクの補給と吸出し
    を行うインク補給・吸出ノズル13と、 前記インク溜5の液面レベルを検知するインクセンサ4
    0と、 前記インク補給・吸出ノズル13へのインク補給手段2
    0,30、及び前記インク溜5からインクを吸い出すイ
    ンク吸出手段30と、 前記各手段11,12,14,20,30等の作動を所
    定のプログラムに従って制御する、制御装置とを備え、 前記プログラムは、インキ補給・吸出ノズル13をイン
    ク溜5の長手方向に沿って往復動させながら、移動中の
    或る箇所で所定量のインクをインク溜5に補給し、別の
    箇所で所定量のインクを吸い出すことにより、インク溜
    5内にインクの循環流が生じる様に設定したことを特徴
    とする輪転印刷機のインク供給及び洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記インクストッパ3は、接離動手段4
    により前記1対のロール1,2の両端に接離動可能に構
    成し、 ロール1,2の洗浄時には、インク溜5内に所定量の洗
    浄液を供給して、ロール1,2を所定回数回転させた
    後、インクストッパ3を該ロールから離して、洗浄液を
    ロール1,2の両端から流出させる様にしたことを特徴
    とする請求項1記載の輪転印刷機のインク供給及び洗浄
    装置。
  3. 【請求項3】 前記移動子10には、前記1対のロール
    1,2に付着したインク又は洗浄液を下方に吹き飛ばす
    噴気ノズル16を組付けたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の輪転印刷機のインク供給及び洗浄装置。
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