JP2021030473A - 粘度コントローラ - Google Patents

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Yutaka Matsuoka
豊 松岡
尚樹 板垣
Naoki Itagaki
尚樹 板垣
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Abstract

【課題】 洗浄用溶剤を印刷シリンダに供給し得る粘度コントローラを提供する。【解決手段】 粘度コントローラ1は、インキを吸入する吸入管31と、インキをインキ皿20に吐出する吐出管32と、インキを吸入管から吐出管へ流下させる循環ポンプ33と、循環ポンプの上流側から希釈溶剤を供給する希釈溶剤供給管42と、循環ポンプの下流側において流動するインキの粘度を検出する粘度検出部44と、循環ポンプの上流側に接続され、洗浄用溶剤を循環ポンプによって吸入させるための洗浄用溶剤供給管6と、吐出管から切換弁71を介して分岐してなり、洗浄用溶剤を印刷シリンダ21,22の近傍に吐出させるための洗浄用溶剤送液管7とを備える。吸入管の途中には、吸入されるインキの供給および停止を操作するための第1の操作弁35が設けられ、洗浄用溶剤供給管の途中には、流入される洗浄用溶剤の供給および停止を操作するための第2の操作弁43が設けられている。【選択図】 図1

Description

本発明は、粘度コントローラに関し、特に、印刷シリンダを洗浄するための洗浄液を該印刷シリンダ近傍に供給する機能を有する粘度コントローラに関するものである。
印刷シリンダの洗浄装置は、印刷シリンダの表面に押圧し得る洗浄ヘッドを使用するものがあった(特許文献1参照)。この技術は、洗浄液を供給するとともに、その洗浄液を利用して印刷シリンダ表面を洗浄するために、押圧される線状部材およびリップを有する構成となっており、リップは、供給された洗浄液を印刷シリンダ表面から掻き取り、回収するものであった。
上記構成の洗浄装置は、印刷シリンダの洗浄を自動化するものであるが、洗浄ヘッドの押圧のみでは、印刷シリンダの洗浄が不十分となり、結果的には仕上げとしての洗浄を手作業で行っていた。
また、圧胴洗浄装置に関するものではあるが、洗浄液を供給するために圧縮空気を利用して、洗浄液を圧胴用の洗浄布に供給する洗浄液供給装置があった(特許文献2参照)。この技術は、洗浄液をノズルから噴霧させるものであり、ノズルに設けた小孔から圧縮空気を噴出させることにより、洗浄液を噴出する空気流によって押し出して噴霧するものであった。
特開平8−244214号公報 特開平5−246020号公報
前掲の特許文献1および2は、印刷シリンダ(版胴)または圧胴を自動洗浄するためのものであった。ところが、これらの装置は、印刷シリンダの洗浄を目的とする専用機であり、他の用途に使用することができないものであった。また、印刷シリンダの洗浄を自動化したとしても、最終的には、目視による洗浄効果を確認する必要があり、洗浄が不十分な場合には手動による洗浄を行わざるを得ないものとなっていた。
特に、手動による洗浄では、上述の洗浄装置や洗浄液供給装置によって供給される洗浄液を使用することができなかった。これは、上述の技術が専用機に係るものであるために、装置の特定部分に対して洗浄液が供給されるためである。そこで、手動による洗浄に際しては、如雨露状の容器を使用し、洗浄液を印刷シリンダに散布していた。
しかしながら、印刷シリンダは、高位に配置される場合が多く、如雨露状容器を高位において使用することの負担が大きく、また、如雨露状容器内の洗浄液を適宜補充しながら作業しなければならず、非常に煩雑なものであった。さらには、洗浄装置等の専用機は、本来の印刷のための装置とは別に設置しなければならず、費用的および場所的な事情により導入できない場合もあった。
本発明は、上記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、洗浄用溶剤を印刷シリンダに供給し得る粘度コントローラを提供することである。
そこで、本発明は、印刷機に供給するインキの粘度を調整する粘度コントローラであって、インキを吸入する吸入管と、該インキをインキ皿に吐出する吐出管と、該吸入管と該吐出管との境界に設置され、該インキを該吸入管から該吐出管へ流下させる循環ポンプと、該循環ポンプの上流において前記吸入管に分岐するように設けられ、該循環ポンプの上流側から希釈溶剤を供給する希釈溶剤供給管と、前記循環ポンプの下流側において流動する前記インキの粘度を検出する粘度検出部と、前記循環ポンプの上流側に接続され、洗浄用溶剤を該循環ポンプによって吸入させるための洗浄用溶剤供給管と、前記吐出管から切換弁を介して分岐してなり、該洗浄用溶剤を印刷シリンダの近傍に吐出させるための洗浄用溶剤送液管と、前記吸入管の途中に設けられ、吸入されるインキの供給および停止を操作するための第1の操作弁と、前記洗浄用溶剤供給管の途中に設けられ、流入される洗浄用溶剤の供給および停止を操作するための第2の操作弁とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、粘度コントローラを構成する循環機構と、希釈のための希釈溶剤供給機構とを利用して、印刷シリンダに洗浄用溶剤を供給することができる。すなわち、循環機構は、インキの吸入管と、インキを吐出する吐出管と、循環ポンプを備える構成であり、希釈溶剤供給機構は、希釈溶剤供給管が吸入管に合流する構成であることから、印刷シリンダの近傍に配置されるインキ皿へインキを供給し得るとともに、インキ以外の液体を循環経路(供給経路および送液経路)に導入させることができる構成となっている。そこで、インキおよび希釈溶剤の供給に代えて洗浄用溶剤を循環経路に導入すれば、洗浄用溶剤を印刷シリンダ近傍に供給することができる。このとき、洗浄用溶剤は、循環ポンプによって循環させるため、循環経路における循環ポンプよりも上流側に洗浄用溶剤供給管を接続することにより、洗浄用溶剤を吐出させることができる。また、洗浄用溶剤の供給時には、第1の操作弁の操作により、インキの供給を停止させることができる。なお、洗浄用溶剤を供給させない状態(通常のインキ供給状態)では、第2の操作弁によって洗浄用溶剤の供給を停止させることが可能となる。
なお、洗浄用溶剤は、粘度コントローラとは分離して設置される大型の貯留タンクから洗浄用溶剤供給管を介して送液させることができ、前記循環ポンプによる吸引力によって吸引させることができる。そして、この洗浄用溶剤供給管は、前記希釈溶剤供給管から分岐する状態で設けておき、その分岐位置に切換弁を介在させることにより、希釈溶剤に代えて洗浄用溶剤を供給するように構成してもよい。
ここで、操作弁とは、2方向弁により、開状態と閉状態との二形態を操作するものを意味し、切換弁とは、3方向弁により、2ルートの供給経路を切り換えるものを意味する。これらの弁は、いずれも電磁弁によって構成することができる。なお、3方向弁は、同時に2方向を閉状態とする、止液機構を有するものを使用してもよい。いずれの弁についても電磁弁であれば制御信号によって制御させることができ、手動による操作・切換を行う場合は、手動弁を使用することができる。
また、粘度コントローラが希釈溶剤のためのタンクを備える構成の場合には、希釈溶剤供給管は、当該タンクの開口部から前記循環ポンプの上流側との間に配置されるものとし、前記洗浄用溶剤供給管は、前記タンクの開口部において切換弁を介して接続される構成とすることができる。この場合、洗浄用溶剤は、タンクの開口部まで供給され、その後の洗浄用溶剤は、希釈溶剤供給管を通過することとなる。この場合、希釈溶剤と洗浄用溶剤とは、同じものであれば、単一の供給管を希釈溶剤供給用としての使用のほか、洗浄用溶剤を供給するために使用することができる。希釈溶剤を例示すれば、グリコールエーテル系の有機溶剤があり、例えば、ジエチレングリコールジエチルエーテルを希釈溶剤として使用する場合には、同じジエチレングリコールジエチルエーテルを洗浄用溶剤として使用することができる。
前記洗浄用溶剤送液管は、前記吐出管よりも小径とし吐出圧力を上昇させつつ送液するものとすることができる。この場合、洗浄用溶剤送液管は、吐出管よりも小径としたもの、または送液経路中で縮径されたものを使用することができる。吐出圧力を上昇させることにより、印刷シリンダに対して噴出照射させることができる。さらに、吐出側の先端にノズルを設置し、当該ノズルには多数の細孔を設けておくことにより、シャワー状に噴出させることができる。これにより、印刷シリンダに対して広範囲に、かつ同時に噴出させることができるうえ、噴出液を印刷シリンダに照射させることが可能となる。
本発明の実施形態を示す説明図である。 通常運転時におけるインキのみの循環経路を示す説明図である。 通常運転時におけるインキが希釈される場合の循環経路を示す説明図である。 洗浄用溶剤の循環経路を示す説明図である。 変形例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<粘度コントローラの基本構造>
まず、グラビア印刷機に供給するインキの粘度を調整する粘度コントローラ1を例示して説明する。図1は、粘度コントローラ1および印刷機2の一部を示している。印刷機2は、印刷用のインキを貯留するインキ皿20と、版胴である第1シリンダ21と、圧胴である第2シリンダ22とを備えている。第1シリンダ21と第2シリンダ22との間にシート状の印刷対象物Aを通過させることによって、インキ皿20のインキを印刷対象物Aに印刷することができる。インキ皿20には、粘度コントローラ1からインキが供給され、余剰のインキはインキ皿20から排出されてサブタンクBに貯留される。粘度コントローラ1は、サブタンクBからインキを吸入し、必要に応じてインキに希釈溶剤を追加してその粘度を調整して、再びインキ皿20に供給する。このように、粘度コントローラ1は、インキの粘度を希釈溶剤によって調整しつつインキ皿20へ供給するためのものであって、基本的には、循環機構3と、希釈溶剤供給機構4と、制御機構5とを備える構成である。
<循環機構>
循環機構3は、サブタンクBからインキを吸入する吸入管31と、インキ皿20にインキを吐出する吐出管32と、インキを循環する循環ポンプ33とを含む。インキ循環機構3全体がインキの通路となる。吸入管31と吐出管32は、循環ポンプ33を介して接続されている。循環ポンプ33を駆動させることによって、吸入管31からインキが吸入され、このインキは循環ポンプ33を通過して吐出管32からインキ皿20に吐出される。なお、吸入管31には、インキの供給および停止を操作するための電磁弁(第1の操作弁)35が設けられており、この電磁弁35は、循環ポンプ33の作動時において、インキの供給が不要な場合に閉状態に操作できるものである。
本実施形態における循環ポンプ33は、エア駆動式のダイアフラムポンプであり、循環ポンプ33に接続された気体配管34から供給される気体によって駆動される。本実施例では、気体配管34は圧縮空気を供給するエア配管であり、気体配管34に設置されたレギュレータ36によって所定圧力に調整された空気が循環ポンプ33に供給される。
<希釈溶剤供給機構>
希釈溶剤供給機構4は、インキ希釈用の希釈溶剤を貯留する溶剤タンク41と、溶剤タンク41から前述の吸入管31までの間に接続される希釈溶剤供給管42と、この希釈溶剤供給管42に設けられた電磁弁43と、粘度検知機構44とを備える。粘度検知機構44は、前述の循環ポンプ33の作動圧力の脈動数を検知して電磁弁43の開閉を制御する圧力スイッチである。
前述のように、循環ポンプ33はダイアフラムポンプであることから、循環ポンプ33を通過するインキの粘度が高くなると、循環ポンプ33の吸入・吐出負荷が大きくなり、粘度検知機構44が検知する循環ポンプ33の脈動数が小さくなる。
そこで、粘度検知機構44は、検知した循環ポンプ33の脈動数が予め設定された所定の脈動数以上の場合には電磁弁43を閉とし、検知した循環ポンプ33の脈動数が予め設定された所定の脈動数未満の場合には電磁弁43を開とする。インキの粘度が高くなって循環ポンプ33の脈動数が小さくなり電磁弁43が開の状態になると、溶剤タンク41から希釈溶剤が吸入管31に流入する。これによって、循環ポンプ33に流入するインキが希釈されて、その粘度を低下させることができる。これに対し、循環ポンプ33の脈動数が所定の脈動数以上となると、粘度検知機構44によって電磁弁43が閉じられる。
<制御機構>
制御機構5は、表示パネル51と、入力部52とを備えており、装置の操作は、表示パネル51に表示される制御状態を確認しつつ、入力部52を使用して制御操作を行うことができる。具体的には、表示パネル51には、運転状態(通常運転であるか、他の運転であるかなど)の表示とともに、通常運転(インキの供給)の場合には、インキの粘度が測定された結果などが表示される。入力部52を操作することにより、粘度検知機構44による脈動数(インキ粘度)の設定を変更することができる。また、入力部52によって、運転を切り換えることにより、各種の電磁弁が作動させ、インキの供給運転(通常運転)モードと、洗浄用溶剤供給モードとの切換を可能にしている。
<洗浄用溶剤供給機構>
上記のような構成の粘度コントローラ1に、洗浄用溶剤供給機構を備えることにより、印刷シリンダ21,22の近傍まで洗浄用溶剤を供給させることができる。この洗浄用溶剤供給機構は、図1中に示しているように、洗浄用溶剤供給管6と、洗浄用溶剤送液管7とを含む。さらに、両者の間に循環ポンプ33が介在されることにより、洗浄用溶剤供給管6によって供給される洗浄用溶剤を洗浄用溶剤送液管7に強制的に流下(圧送)させ、その先端において吐出させることができる。
洗浄用溶剤供給管6は、粘度コントローラ外の貯留タンク(図示せず)に接続され、洗浄用溶剤の供給を受けるものであり、また、前述の希釈溶剤の供給のための希釈溶剤供給管42に接続される。接続部分には、電磁弁(切換弁)61が介在されており、希釈溶剤または洗浄用溶剤のいずれか一方の流下を選択できるようになっている。従って、洗浄用溶剤の供給経路は、洗浄用溶剤供給管6から希釈溶剤供給管42の一部を経由して循環ポンプ33に連続するものとなっている。この場合の電磁弁(切換弁)61は、洗浄用溶剤の供給および停止を操作する操作弁(第2の操作弁)として機能することとなる。
なお、洗浄用溶剤を供給する場合には、インキの供給は不要となるため、吸引管31の途中に介在される電磁弁(第1の操作弁)35が操作される。すなわち、洗浄用溶剤供給時には、当該電磁弁35を閉状態として、インキの吸引を停止させるようにしている。また、洗浄用溶剤は、希釈溶剤と同じものを使用する場合、洗浄用溶剤の供給経路の一部を希釈溶剤供給管42によって構成しても双方の溶剤の混合(コンタミネーション)は考慮する必要がなくなる。例えば、グリコールエーテル系の有機溶剤として、ジエチレングリコールジエチルエーテルを双方の溶剤として使用することができる。
洗浄用溶剤送液管7は、インキをインキ皿20に吐出させるための吐出管32に分岐して設けられるものであり、その分岐位置には電磁弁(切換弁)71が設けられ、分岐される一方にのみ流下(圧送)させることができるようになっている。なお、吐出管32は、循環ポンプ33に接続されることから、循環ポンプ33が洗浄用溶剤を吸引・圧送する場合には、当該吐出管32の一部を経由して洗浄用溶剤送液管7に洗浄用溶剤を流下させることができる。従って、電磁弁71の切換によって、洗浄用溶剤を流下させることを選択した場合の送液経路は、循環ポンプ33から吐出管32の一部を経由して洗浄用溶剤送液管7に流入するものとなる。
ところで、洗浄用溶液送液管7は、吐出管32の管径に対し2分の1以下の管径としたものが使用される。具体的には、流路断面積が2分の1以下であり、約30%〜40%程度の小径の管が使用される。この管径は、分岐位置(電磁弁71との接続位置)から小径としてもよいが、途中から縮径させてもよい。吐出管32よりも流路断面積が小さいということから、同じ出力による循環ポンプ33から吐出される液体は同じ流量となる。その結果、洗浄用溶液送液管7の内部を流れる液体の速度は増大し、圧力は上昇することとなるから、洗浄用溶剤送液管7の先端から吐出される洗浄用溶液の吐出速度(吐出圧力)を上昇させることができる。
<作動態様>
通常運転
運転の始動および切換は、制御機構5に設けられている入力部52によって行われる。通常運転モードで始動させると、本実施形態の粘度コントローラ1が通常の粘度調整運転を行う。粘度調整運転は、インキの粘度を調整しつつ、印刷機2のインキ皿20にインキを供給するものである。そのため、循環ポンプ33を駆動させてインキをサブタンクBから吸引することとなる。循環ポンプ33を作動させるために、レギュレータ36によって所定圧力に調整された空気を気体配管34によって循環ポンプ33に供給される。循環ポンプ33が作動すると、粘度検知機構44による循環ポンプ33の作動圧力の脈動数を検出し、予め設定された脈動数に対し、それ以上または未満を検知して電磁弁43を作動させることとなる。
図2は、粘度検出機構44による検知の状態が設定脈動数以上の場合(すなわち、所定の粘度以下の状態である場合)を示している。この図において、各管に網掛で表示する部分に液体が存在し、送液されている状態を示す。この図に示されているように、インキの粘度が所定値以下である場合には、インキを希釈する必要がない。そこで、希釈溶剤供給管42に設けられた電磁弁43は閉状態となり、希釈溶剤は供給されず、インキのみが循環ポンプ33を経由して吐出管32に流入する。このインキは、吐出管32の先端から吐出し、インキ皿20に供給される。
運転継続中においても、継続的に粘度検出機構44による検知が行われ、その検知の結果が設定脈動数未満の場合には、希釈溶剤を供給するため、希釈溶剤供給管42に設けられた電磁弁43を開状態とする。この電磁弁43の開放により、希釈溶剤は、吸入管31との合流位置において合流し、供給されるインキを希釈することとなる。このときの液体の状態を図3に示す。図における各管の網掛は、液体が存在することを示す。
この図に示されるように、電磁弁43が開放されると、インキの吸引とともに希釈溶剤が吸引され、混合液か循環ポンプ33を介して吐出管32に供給されることとなる。従って、印刷機2のインキ皿20には、好適な粘度に調整されたインキが適宜供給されることとなる。
洗浄用溶剤供給運転
運転の切換は、制御機構5の入力部52によって行われる。洗浄用溶剤供給運転とは、印刷機2の第1および第2の印刷シリンダ21,22(いずれか一方または双方)を洗浄するための溶剤を当該印刷シリンダ21,22の近傍において吐出または噴出させる運転モードである。
洗浄用溶剤供給運転に切り換えられると、吸引管31の途中に介在されている電磁弁35を閉状態とし、インキの供給が遮断される。また、希釈溶剤供給管42との接続部分に介在されている電磁弁61が切り換えられ、溶剤タンク41からの供給は、洗浄用溶剤供給管6からの供給に変更される。また、同時に、洗浄用溶剤送液管7が吐出管32に接続する部分に設けられている電磁弁71も切り換えられ、吐出管32への送液は、洗浄用溶剤送液管7に変更される。このように変更された状態を図4に示す。なお、図における各管の網掛は、液体が存在することを示す。
この図に示されるように、洗浄用溶剤供給管6から供給される洗浄用溶剤は、希釈溶剤供給管42の一部を介して循環ポンプ33によって吸引される。このとき、吸引管31は電磁弁35の閉状態によりインキの供給されないものの、電磁弁35までの一部分は洗浄用溶剤が流入するか、もしくはインキが残留した状態で停滞することとなる。いずれにしても、洗浄用溶剤の供給が開始し、適宜時間の経過により、循環ポンプ33を含む循環経路には、洗浄用溶剤のみが吐出されることとなり、印刷シリンダ21,22の近傍に洗浄用溶剤のみを供給することが可能となる。なお、この場合には、吐出管32の一部を除き、インキが循環する際の循環経路内(各管内)を同時に洗浄することができるものである。
なお、印刷シリンダ21,22の洗浄に使用された洗浄用溶剤は、インキ皿20に回収されるが、これはインキを含まないことから、サブタンクBには回収されることなく廃棄されることとなる。
<変形例>
本実施形態の変形例を図5に示す。本変形例における第1の構成としては、洗浄用溶剤供給管6と希釈溶剤供給管42との接続位置を、溶剤タンク41の近傍としたものであり、その接続位置には供給液を切り換えるための電磁弁61を介在させた構成である。この場合、当該接続位置は、希釈溶剤供給管42に設けられた電磁弁43よりも上流側となるため、洗浄用溶剤を供給する場合には、希釈溶剤の供給の有無を操作する粘度検知機構44を作動させないように制御することとなる。
また、第2の構成としては、洗浄用溶剤送液管7の先端にノズル72を設け、また、その先端近傍に手動のバルブ73を設けた構成である。ノズル72およびバルブ73は、いずれか一方を設ける構成としてもよいが、これら双方を設ける構成としてもよい。
ノズル72は、多数の細孔を吐出部に有するものであり、ノズル72から洗浄用溶剤が吐出するとき、その吐出圧力を上昇させることができる。また、多数の細孔がノズル表面に点在されていることから、洗浄用溶剤がシャワー状に噴出し、印刷シリンダ21,22に対して広範囲に散布させることができる。洗浄用溶剤は、印刷シリンダ21,22の近傍において吐出させるものであるが、基本的には印刷シリンダ21,22の表面に散布することにより、手作業による洗浄を容易にする。
バルブ73は、手動で開閉操作を行うためのものであり、吐出する洗浄用溶剤の一時的な供給停止や吐出流量の調整を可能としている。印刷シリンダ21,22の表面に洗浄用溶剤を散布し、手作業で洗浄する際、一時的な吐出の停止を操作することができるほか、吐出流量を調整することにより、吐出圧力を調整することも可能となる。吐出圧力の調整は、バルブ73が洗浄用溶剤送液管7の途中に設けられることにより、バルブ73を通過した後の管径は変化せず、流量のみを変化させることによって可能となる。
本発明の実施形態は上記のとおりであるが、本発明が上記実施形態に限定されるものではない。従って、本発明の趣旨の範囲内おいて種々の変更が可能である。例えば、洗浄用溶剤送液管7の先端をフレキシブルパイプなどで構成することができる。先端部分のみをフレキシブルパイプとすることにより、洗浄用溶剤の吐出方向(噴出方向)を簡易に変化させることができる。通常の印刷シリンダ21,22は、軸方向に長尺であるから、その全域において、表面に洗浄用溶剤を散布させるような使用を可能とする。
また、洗浄用溶剤供給管6は、希釈溶剤供給管42から分岐した状態とすることなく、直接循環ポンプ33の上流側に接続させる構成でもよい。この場合の電磁弁61は、希釈溶剤の供給を切り換えるための切換弁ではなく、洗浄用溶剤供給管6に設置する操作弁(第2の操作弁)として設けることができる。
1 粘度コントローラ
2 印刷機
3 循環機構
4 希釈溶剤供給機構
5 制御機構
6 洗浄用溶剤供給管
7 洗浄用溶剤送液管
20 インキ皿
21 印刷シリンダ(版胴)
22 印刷シリンダ(圧胴)
31 吸入管
32 吐出管
33 循環ポンプ
34 気体配管
35 電磁弁(操作弁)
36 レギュレータ
41 溶剤タンク
42 希釈溶剤供給管42
43 電磁弁
44 粘度検知機構
51 表示パネル
52 入力部
61,71 電磁弁(切換弁)
72 ノズル
73 バルブ
A 印刷対象物
B サブタンク

Claims (5)

  1. 印刷機に供給するインキの粘度を調整する粘度コントローラであって、
    インキを吸入する吸入管と、
    該インキをインキ皿に吐出する吐出管と、
    該吸入管と該吐出管との境界に設置され、該インキを該吸入管から該吐出管へ流下させる循環ポンプと、
    該循環ポンプの上流において前記吸入管に分岐するように設けられ、該循環ポンプの上流側から希釈溶剤を供給する希釈溶剤供給管と、
    前記循環ポンプの下流側において流動する前記インキの粘度を検出する粘度検出部と、
    前記循環ポンプの上流側に接続され、洗浄用溶剤を該循環ポンプによって吸入させるための洗浄用溶剤供給管と、
    前記吐出管から切換弁を介して分岐してなり、該洗浄用溶剤を印刷シリンダの近傍に吐出させるための洗浄用溶剤送液管と、
    前記吸入管の途中に設けられ、吸入されるインキの供給および停止を操作するための第1の操作弁と、
    前記洗浄用溶剤供給管の途中に設けられ、流入される洗浄用溶剤の供給および停止を操作するための第2の操作弁と
    を備えることを特徴とする粘度コントローラ。
  2. 前記洗浄用溶剤供給管は、前記希釈溶剤供給管から分岐する状態で設けられており、前記第2の操作弁は、前記洗浄用溶剤供給管が分岐する位置に介在させた切換弁である請求項1に記載の粘度コントローラ。
  3. 前記希釈溶剤を貯留するためのタンクをさらに備える粘度コントローラにおいて、前記希釈溶剤供給管は、前記タンクの供給部から前記循環ポンプの上流側との間に配置されるものであり、前記洗浄用溶剤供給管は、前記タンクの供給部において、前記希釈溶剤供給管から分岐する状態で設けられており、前記第2の操作弁は、前記洗浄用溶剤供給管が分岐する位置に介在させた切換弁である請求項1に記載の粘度コントローラ。
  4. 前記洗浄用溶剤送液管は、前記吐出管よりも小径としたもの、または送液経路中において前記吐出管を縮径されたものであり、前記印刷シリンダ近傍で吐出される吐出圧力を上昇させつつ送液するものである請求項1〜3のいずれかに記載の粘度コントローラ。
  5. 前記洗浄用溶剤送液管の先端は、多数の細孔を有するノズルが設けられており、該ノズルから吐出するときの吐出圧力を上昇させるとともに、前記印刷シリンダに対して広範囲に噴出させるものである請求項1〜4のいずれかに記載の粘度コントローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7026363B1 (ja) * 2021-04-02 2022-02-28 富士機械工業株式会社 インキの粘度コントローラ、および、インキの粘度調整方法

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