JPH07329720A - 車両盗難防止装置 - Google Patents

車両盗難防止装置

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JPH07329720A
JPH07329720A JP12909894A JP12909894A JPH07329720A JP H07329720 A JPH07329720 A JP H07329720A JP 12909894 A JP12909894 A JP 12909894A JP 12909894 A JP12909894 A JP 12909894A JP H07329720 A JPH07329720 A JP H07329720A
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弘 有働
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貞夫 小林
Hiroshi Funakoshi
浩 舟越
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも燃料噴射と点火時期の制御を行う
ECUに対するバックアップ装置と先願の車両盗難防止
装置をともに設けた場合に、ECUが破壊されたりした
ときでも、車両が走行可能にならないようにする。 【構成】 第二ECU72が保存しているローリングコ
ードと第一ECU71が保存するローリングコードを照
合手段74が照合し、この照合の結果ローリングコード
が一致したときは始動許可の継続を、またローリングコ
ードが一致しないときは始動禁止を指示手段75が第一
ECU71にそれぞれ指示する。一方、前記照合の結果
を保持手段76が保持する。判定手段77が第一ECU
71に故障が生じている状態でありかつこの保持値がロ
ーリングコードが一致したことを表していることを判定
したときバックアップ手段78が第一ECU71の作動
をバックアップする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両盗難防止装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子式エンジン集中制御装置(以下EC
CSという)において、エンジン制御を実行するのは、
マイクロコンピューターからなる電気的コントロールユ
ニット(以下ECUで略称する)である。
【0003】イグニッションスイッチを“START”
位置まで回すと、スターターによりクランク軸がクラン
キングされるとともに、ECUで始動時噴射パルス幅が
算出され、この噴射パルス幅を開弁時間とする信号がイ
ンジェクターに送られて開弁時間に相当する燃料量が吸
気管に供給され、エンジンが始動される(特開昭55−
151133号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の装置
ではキーがなくてもイグニッションスイッチの接点を直
結されれば、エンジンが始動されてしまうため、車両の
盗難に対して無防備であることから、エンジン制御用の
ECUとは別に第二のECUを設けて2つのECUを通
信装置で結び、エンジンの始動に際してとりあえず始動
を許可した状態で各ECUが保存するローリングコード
が一致するかどうかみて、一致しないときは始動を禁止
することにより、車両が盗難にあう機会を減らすものを
提案した(特願平5−331815号)。
【0005】一方、ECCS用ECUにバックアップ装
置が設けられることがある。たとえば、ECCS用EC
Uからのクロックを電源用ハイブリッドICでモニター
しておき、クロックが入力されなくなると、ECUの故
障と判断して、ゲートアレイを作動させる。ゲートアレ
イでは、クランク角度センサーからのRef信号(クラ
ンク角度の基準位置信号)に同期して一定燃料量の噴射
と一定時期の点火を実行することで、エンジンの運転を
継続し、修理工場までの車両の移動を可能にするわけで
ある。
【0006】こうしたバックアップ装置つきのエンジン
に上述した先願の車両盗難防止装置を設けた場合に、E
CCS用ECUが破壊されたりこのECUから電源用ハ
イブリッドICへの信号線が故意に切断されたときは、
ローリングコードが不一致でも、バックアップ装置が作
動して走行可能になってしまう。
【0007】そこでこの発明は、燃料噴射と点火時期の
制御を行うECUに対するバックアップ装置と先願の車
両盗難防止装置をともに設けた場合に、ECUが破壊さ
れたりしたときでも、車両が走行可能にならないように
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図18に
示すように、少なくとも燃料供給と点火時期の制御を実
行しエンジンの始動許可の指示を受けてエンジンを始動
する第一のECU71と、イグニッションスイッチが
“OFF”位置から“ON”位置に切換わったかどうか
を判定する手段72と、この判定結果よりイグニッショ
ンスイッチが“ON”位置に切換わったとき前記始動許
可を前記第一ECU71に指示する、前記第一ECU7
1とは別体の第二のECU73と、この第二ECU73
が保存しているローリングコードと前記第一ECU71
が保存するローリングコードを照合する手段74と、こ
の照合の結果ローリングコードが一致したときは前記始
動許可の継続を、またローリングコードが一致しないと
きは始動禁止を前記第一ECU71にそれぞれ指示する
手段75と、前記照合の結果を保持する手段76と、前
記第一ECU71に故障が生じている状態でありかつ前
記保持値がローリングコードが一致したことを表してい
るかどうかを判定する手段77と、この判定結果より第
一ECU71に故障が生じている状態でありかつ保持値
がローリングコードが一致したことを表しているとき前
記第一ECU71の作動をバックアップする手段78と
を設けた。
【0009】第2の発明は、図19に示すように、少な
くとも燃料供給と点火時期の制御を実行しエンジンの始
動許可の指示を受けてエンジンを始動する第一のECU
71と、イグニッションスイッチが“OFF”位置から
“ON”位置に切換わったかどうかを判定する手段72
と、この判定結果よりイグニッションスイッチが“O
N”位置に切換わったとき前記始動許可を前記第一EC
U71に指示する、前記第一ECU71とは別体の第二
のECU73と、この第二ECU73が保存しているロ
ーリングコードと前記第一ECU71が保存するローリ
ングコードを照合する手段74と、この照合の結果ロー
リングコードが一致したときは前記始動許可の継続を、
またローリングコードが一致しないときは始動禁止を前
記第一ECU71にそれぞれ指示する手段75と、前記
照合の結果をコード化した信号に変換する手段91と、
このコード化した信号からローリングコードの照合結果
を解読する手段92と、この解読結果を保持する手段9
3と、前記第一ECU71に故障が生じている状態であ
りかつ前記保持値がローリングコードが一致したことを
表しているかどうかを判定する手段77と、この判定結
果より第一ECU71に故障が生じている状態でありか
つ保持値がローリングコードが一致したことを表してい
るとき前記第一ECU71の作動をバックアップする手
段78とを設けた。
【0010】第3の発明は、第2の発明において、前記
信号解読手段92、解読結果保持手段93および判定手
段77を、前記バックアップ手段78に内蔵させるかま
たはこれら4つの手段を一体で構成する。
【0011】第4の発明は、図20に示すように、少な
くとも燃料供給と点火時期の制御を実行しエンジンの始
動許可の指示を受けてエンジンを始動する第一のECU
71と、イグニッションスイッチが“OFF”位置から
“ON”位置に切換わったかどうかを判定する手段72
と、この判定結果よりイグニッションスイッチが“O
N”位置に切換わったとき前記始動許可を前記第一EC
U71に指示する、前記第一ECU71とは別体の第二
のECU73と、この第二ECU73が保存しているロ
ーリングコードと前記第一ECU71が保存するローリ
ングコードを照合する手段74と、この照合の結果ロー
リングコードが一致したときは前記始動許可の継続を、
またローリングコードが一致しないときは始動禁止を前
記第一ECU71にそれぞれ指示する手段75と、前記
照合の結果がエンジンの停止後も消失しないように保持
しておく手段101と、前記第一ECU71に故障が生
じている状態でありかつ前記保持値がローリングコード
が一致したことを表しているかどうかを判定する手段7
7と、この判定結果より第一ECU71に故障が生じて
いる状態でありかつ保持値がローリングコードが一致し
たことを表しているとき前記第一ECU71の作動をバ
ックアップする手段78とを設けた。
【0012】
【作用】第1の発明でローリングコードが一致した後に
第一ECU71に故障が生じたときは、第一ECU71
の代わりに、バックアップ手段78により燃料供給と点
火時期の制御が実行される。
【0013】一方、第一や第二のECUを他の車両で使
用していたECUに乗せ換え、イグニッションスイッチ
の接点を直結しても始動できなかったので、第一ECU
71を破壊したときは、照合結果保持手段76の保持値
がローリングコードの不一致を表しているので、バック
アップ手段78が作動しない。バックアップ手段78が
作動しなければ、エンジンが運転されないので、車両が
盗まれることがない。
【0014】第2の発明でローリングコードの照合結果
がコード化した信号に変換される一方で、このコード化
した信号からローリングコードの照合結果が解読されて
保持され、第一ECU71に故障が生じている状態であ
りかつ前記保持値がローリングコードが一致したことを
表しているとき第一ECU71の作動がバックアップさ
れると、ローリングコードの照合が終了しないうちに第
一ECU71が破壊され、動作が不定となる状態ではバ
ックアップされることがない。ローリングコードの照合
が終了しないうちに第一ECU71が破壊されたときで
も車両の盗難が防止されるのである。
【0015】第3の発明で、第2の発明において、信号
解読手段92、解読結果保持手段93および判定手段7
7が、バックアップ手段78に内蔵されるかまたはこれ
ら4つの手段が一体で構成されると、故意に信号解読手
段92から解読結果保持手段93に送られる信号と同じ
信号が解読結果保持手段93に入力されたり、解読結果
保持手段93から判定手段77に送られる信号と同じ信
号が判定手段77に入力されることが避けられるので、
車両の盗難防止がさらに確実になる。
【0016】第4の発明で、ローリングコードの照合結
果がエンジンの停止後も消失しないように保持される
と、走行中の第一ECU71の故障時にバックアップ手
段78により走行可能となった後の再始動時にもバック
アップ手段78が働いて始動可能となる。
【0017】
【実施例】図1において、2はマイクロコンピューター
からなるECUで、このECU2によりエンジン制御が
集中的に行われる。公知のようにECCS用ECU2で
の制御項目の主なものは空燃比(燃料噴射量)と点火時
期であり、ECU2では、内部のプログラムソフトにし
たがい、所定の空燃比となるように吸気管に設けたイン
ジェクターを介して燃料噴射量を、また点火装置を介し
て点火時期を制御する。
【0018】たとえば、ECU2からの噴射信号が“O
FF”から“ON”になると、インジェクター用パワー
トランジスター3の導通でインジェクター用ソレノイド
コイル4にバッテリー電源からの電流が流れてインジェ
クターが全開し、噴射信号の“ON”から“OFF”へ
の切換でインジェクターが全閉する。インジェクターの
開弁中、一定圧の燃料が吸気管に噴射供給され、インジ
ェクターの開弁期間に比例して供給燃料量が多くなるわ
けである。
【0019】また、ECU2からの点火信号が“OF
F”から“ON”になると、パワートランジスター5の
導通で1次コイル6にバッテリー電源からの電流が流
れ、また点火信号の“ON”から“OFF”への切換で
1次電流が遮断され、点火コイルの2次側に高電圧が発
生し、点火プラグ7に火花が飛ぶ。パワートランジスタ
ー5を“ON”から“OFF”にするタイミングが点火
時期であり、冷間始動時にはこのタイミングを遅くする
ことによって排気温度を高め、エンジンの暖機を促進す
るのである。
【0020】ECU2(後述するIMMU用ECUにつ
いても)は、通常1つのユニットで構成され、故障時に
は一体で交換される。
【0021】11は車両移動禁止装置(以下IMMUで
略称する)で、このIMMU用ECUもマイクロコンピ
ューターから構成され、このIMMU用ECUと上記の
ECCS用ECU2とは双方向通信線12で連結され
る。これら2つのECUは、マイクロコンピューターに
限定されるものでなく、一般にECUといった場合その
含まれる範囲は広く、通常の電気部品だけでECUを構
成したものでもかまわない。
【0022】IMMU11には呼びかけ機が備えられ、
この呼びかけ機でアンテナ13を介し電磁波(あるいは
電波)を送ってトランスポンダーキー14に呼びかける
と、トランスポンダーキー14が固有の電子的コードを
送ってよこすので、このコードとIMMU用ECUに保
持しているコードとが一致するかどうかをみることによ
って、トランスポンダーキー14とIMMU用ECUと
の組み合わせが正しいかどうかを確認することができ
る。IMMU用ECUを取り外し、代わりに他の車両の
IMMU用ECUを組み付けたり、IMMU用ECUは
そのままで他の車両のトランスポンダーキーを持ってき
たりしても、IMMU用ECUとECCS用ECU2の
通信条件は成立しない。つまりIMMU用とECCS用
の2つのECU間で通信条件を成立させるためには、ト
ランスポンダーキーの所持が必要となるのである。
【0023】車両盗難防止に関するECCS用ECUで
の手続きは(1)イグニッションスイッチが“OFF”
位置から“ON”位置に切換えられたとき、(2)イグ
ニッションスイッチが“ON”位置から“OFF”位置
に切換えられたときの2つに別れる。
【0024】(1)“OFF”位置から“ON”位置へ
の切換時(始動時) ECCS用ECUは始動あるいは燃料供給を許可した
状態でIMMU用ECUとの通信条件が成立するかどう
かをみる。通信条件が成立するためには、IMMU用E
CUとトランスポンダーキーとで照合される電子的コー
ドが一致しなければならない。
【0025】通信条件が成立したときは通信を行い、
IMMU用ECUから送られてくるローリングコード
と、ECCS用ECU自身のEEPROMに保持してい
るローリングコードを照合する。
【0026】照合の結果、両者が一致したときだけ始
動許可あるいは燃料供給の許可を継続し、両者が一致し
ないときは始動あるいは燃料供給を禁止する(つまり始
動許可あるいは燃料供給許可を取り消す)。
【0027】(2)“ON”位置から“OFF”位置へ
の切換時(エンジン停止時) 通信によりECCS用ECUは自分のEEPROMに
保持するローリングコードの次回コードをIMMU用E
CUに送る。
【0028】IMMU用ECUでは送られてきた次回
コードを自分のEEPROMに記憶するとともに、送ら
れてきた次回コードをECCS用ECUに送り返す。
【0029】ECCS用ECUでは、IMMU用EC
Uから送られてきた次回コードと、自身が送った次回コ
ードを照合し、一致していることを確認する。なお、ロ
ーリングコードは、不規則に変化する電子的コードのこ
とで、ここではエンジンの始動ごとに変化することにな
る。
【0030】ただし、ECCS用とIMMU用の各EC
U間での照合に用いるコードをローリングコードにした
ときは、ECCSとIMMUの一方のECUが故障した
場合に、その故障した側のECUだけを交換しても、そ
のままではコードの不一致からエンジンを始動すること
ができなくなる。
【0031】これに対処するためには、一方のECUの
故障時に単独でも交換できるようにする必要があるの
で、交換するECUが新品であることを条件として、新
品のECUと故障してないECUとの双方にローリング
コードの初期化を行う。
【0032】このため、まずECCS用とIMMU用の
各ECUには、新品であることを示すデータを持つフラ
グをEEPROMに組み込み、各ECUを製造するメー
カーからの工場出荷時にこの新品フラグを新品側にセッ
トしておく。
【0033】上記のEEPROMは電気的消去書込み可
能型ROMの略称で、電源を必要とせずにCPUからの
指令でデータを書き込むことができるものである。EE
PROMの代わりに、電源がなくても消去可能なフラッ
シュメモリーや専用の電源をもったメモリーで構成する
こともできる。
【0034】なお、ECCS用とIMMU用の各ECU
のプログラムソフトには新品フラグを新品側にセットす
る機能をもたせない。ローリングコードの初期化のため
には各ECUが新品であるのが条件であるのに、各EC
Uのプログラムソフトにより勝手に新品フラグが新品側
にセットされると、新品であるかどうかがわからなくな
るからである。
【0035】ECUの交換時の手順も、(3)イグニッ
ションスイッチが“OFF”位置から“ON”位置に切
換えられたとき、(4)続いてイグニッションスイッチ
が“OFF”位置に戻されたときの2つに別れる。
【0036】(3)イグニッションスイッチの“ON”
位置への切換時 ECCS用ECUは始動あるいは燃料供給を許可した
状態でIMMU用ECUとの通信条件が成立するかどう
かをみる。通信条件が成立するためには、IMMU用E
CUとトランスポンダーキーとで照合される電子的コー
ドが一致しなければならない。
【0037】通信条件が成立したときは、各ECUの
いずれが新品であるかを各ECUのEEPROMに保存
してある新品フラグのデータから判断する。
【0038】IMMU用ECUが新品のときは、EC
CS用ECUに初期化要求を出し、IMMU用ECUの
新品フラグを新品でない側にリセットする。
【0039】第三のECUからの初期化命令がある
と、ECCS用ECUはローリングコードの初期化開始
信号とローリングコードの初期化コードをIMMUに送
り、ECCS用ECUの新品フラグが新品側にセットさ
れていれば新品でない側にリセットする。
【0040】IMMU用ECUはECCS用ECUか
ら送られた初期化コードを自分のEEPROMに記憶し
た後、送られたと同じ初期化コードをECCS用ECU
に送り返す。
【0041】ECCS用ECUはIMMU用ECUか
ら送られる初期化コードと、自分のEEPROMに保存
している初期化コードを照合する。
【0042】照合の結果、両者が一致するとエンジン
の始動許可あるいは燃料供給許可を継続し、両者が一致
しないときはエンジンの始動あるいは燃料供給を禁止す
る。したがって、新品のECUを接続しただけでイグニ
ッションスイッチを“START”位置に回してもエン
ジンは始動しない。
【0043】(4)イグニッションスイッチの“OF
F”位置への戻し時 上記(2)の手続きと同じにローリングを行う。
【0044】さて、図2、図3、図4は上記の手順を具
体的に示した一連の流れ図で、一定周期で実行する。な
お、ECCS用とIMMU用の各ECU間で行う通信は
双方向であるため、コマンドやデータをECCS用EC
UからIMMU用ECUに送るには、その前に通信モー
ドをECCS→IMMUモードに切換え、またIMMU
用ECUからECCS用ECUにコマンドやデータを送
り返すにも前もって通信モードをIMMU→ECCSモ
ードに切換えておかなければならない。こうした通信モ
ードの切換えについてはその説明を省略する。
【0045】また、以下ではECUの交換時を先に、E
CUの交換時でない場合(通常の始動時)をあとで説明
する。
【0046】ステップ1では、イグニッションスイッチ
(図ではIGNで表示)をみて、イグニッションスイッ
チが“OFF”位置から“ON”位置に切換えられたと
きはステップ2に進み、通信開始時の処理を行う。この
処理の詳細は図示しないが、たとえばECCS用とI
MMU用の各ECUのあいだで通信開始の指令をやりと
りしたあと、ECCS用ECUからIMMU用ECU
に通信条件の成立を伝える。これに対してIMMU用
ECUがトランスポンダーキーから送られてくる電子的
コードとの照合を行い、照合の結果コードが一致すれ
ば一致したことをECCS用ECUに伝えることで、通
信開始時の一連の手続きを完了させる。なお、トランス
ポンダーキーのコードとの照合結果が不一致であれば、
通信を終了させ、エンジンの始動を禁止する(たとえば
燃料供給を停止)。
【0047】ステップ3と5は、ECCS用またはIM
MU用の各ECUが新品であるかどうかをみる部分であ
る。たとえば、ECCS用ECUのEEPROMに保存
している新品フラグが新品側にセットされていればEC
CS用ECUが、またIMMU用ECUのEEPROM
に保存している新品フラグが新品側にセットされていれ
ばIMMU用ECUが新品であると判断する。
【0048】ステップ3でECCS用ECUが新品であ
るとステップ6に進み、初期化要求信号をECCS用E
CUからIMMU用ECUに送る。これに対して、ステ
ップ3,5でIMMU用ECUが新品であるときはステ
ップ7に進み、初期化要求信号をIMMU用ECUから
ECCS用ECUに送り、ステップ8でIMMUの新品
フラグを新品でない側にリセットする。
【0049】このようにしてECCS用かIMMU用の
少なくとも1つのECUが新品であるときは、ステップ
9,10に進み、ローリングコードの初期化命令がある
まで待機し、初期化命令があって初めて図3のステップ
11へと進ませる。
【0050】図3のステップ11からステップ18まで
はローリングコードの初期化を行う部分である。
【0051】ステップ11でECCS用ECUのEEP
ROMに保存している初期化コードを読み出し、ステッ
プ12でこの初期化コードをECCS用ECUからIM
MU用ECUに送る。
【0052】この初期化コードをステップ13でIMM
U用ECUが自分のEEPROMに書き込んで保存し、
ステップ14ではこの保存したと同じ初期化コードをI
MMU用ECUからECCS用ECUに送り返す。
【0053】この送り返された初期化コードとECCS
用ECUが自分のEEPROMに保存している初期化コ
ードとをステップ15で照合し、両コードが一致してな
ければ送信ミスがあったと判断し、ステップ12に戻
り、初期化コードの送受信を繰り返す。この送受信の繰
り返しは一定時間内(一定回数内でもよい)とし、一定
時間経過しても両コードが一致しないときは、ステップ
16からステップ17に進んで通信を終了する。
【0054】一定時間内に両コードが一致したときは、
ステップ18に進んでECCSの新品フラグを新品でな
い側にリセットする。このリセットによってローリング
コードの初期化を終了したことになり、ステップ19で
イグニッションスイッチが次に“OFF”位置になるま
で待機する。
【0055】図4は図3のステップ19の続きである。
【0056】ステップ32でイグニッションスイッチが
“ON”位置から“OFF”位置に切換えられたことを
判断すると、ステップ33で通信開始時の処理を実行す
る。この通信開始時の処理は、ECCS用ECUとI
MMU用ECUのあいだで通信開始のコマンドをやりと
りしたあと、ECCS用ECUからIMMU用ECU
に通信条件の成立を伝えることである。
【0057】ステップ34からステップ40までは、図
3のステップ12からステップ17までと同様である。
図3の場合と相違するのは送受信するコードの内容で、
ここでのコードは初期化コードの次のコード(次回コー
ド)である。
【0058】図2に戻り、ステップ5から図3のステッ
プ21に進むのは、IMMU用、ECCS用とも新品の
ECUでない場合(つまり通常の始動時)である。
【0059】ステップ21ではIMMU用ECUが自分
のEEPROMに保存してあるローリングコードをEC
CS用ECUに送り返し、この送り返されたローリング
コードとECCS用ECUが自分のEEPROMに保存
しているローリングコードとをステップ22で照合し、
両コードが一致してなければ送信ミスがあったと判断
し、ステップ21に戻り、ローリングコードの送信を繰
り返す。この送信の繰り返しは一定回数(一定時間でも
よい)とし、一定回数実行しても両コードが一致しない
ときは、ステップ23からステップ24に進み、始動を
禁止するとともに、ステップ25で通信を終了する。
【0060】一定回数内で両コードが一致したときは、
ステップ27で始動許可(燃料供給許可)を継続してス
テップ19に進む。飛ばしたステップ26は後述する。
【0061】図5は始動時の通信制御を示す流れ図で、
ECCS用ECU2が実行する。
【0062】ステップ51でイグニッションスイッチが
“START”位置にきたときは、ステップ52に進ん
で通信を中断(停止または終了でもかまわない)し、ス
テップ53で始動時噴射パルス幅Tstを算出する。始
動時噴射パルス幅Tstは公知の手法で算出すればよ
く、たとえば、 Tst=Tst0×Csn×Kcs ただし、Tst0;基本値 Csn;回転補正率 Kcs;時間補正率 の式で計算する。
【0063】イグニッションスイッチが“START”
位置になく、ステップ54でイグニッションスイッチが
“START”位置から“ON”位置に切換えられたと
きは、ステップ55に進み、通信を開始(あるいは再
開)する。“START”位置から“ON”位置への切
換時以外であればステップ56で通信を継続する。
【0064】このようにして、あらたに設けたIMMU
用ECUがECCS用ECUと通信装置で結ばれ、エン
ジンの始動に際してイグニッションスイッチが“OF
F”位置から“ON”位置にされると、この信号を受け
てECCS用ECUは、エンジンの始動を許可したまま
自分の持っているローリングコードとIMMU用ECU
が送ってくるローリングコードとが一致するかどうかを
照合し、ローリングコードが一致しないとき始動が禁止
される。ローリングコードが一致しないとエンジンを始
動できないため、たとえばIMMU用ECUやECCS
用ECUを他の車両で使用していたECUに乗せ換えて
もローリングコードの不一致により始動されることがな
いのである。この結果、従来より車両の盗難の機会を減
らすことができる。
【0065】また、エンジンを停止するためイグニッシ
ョンスイッチが“ON”位置から“OFF”位置に戻さ
れると、このタイミングでECCSとIMMUの各EC
Uが保存するローリングコードが次回コードへとローリ
ングされる。エンジンの再始動時にできるだけ近づける
ように、エンジンの運転途中でなく、運転の最後(つま
りエンジンの停止後)にローリングコードのローリング
を行うことで、ローリングコードのずれを最低限に防ぐ
ことができるのである(この機能をリンプホームと呼ん
でいる)。
【0066】ここまでは先願(特願平5−331815
号)と同じである。
【0067】図1に戻り、ECCS用ECU2のバック
アップのため、電源用ハイブリッドIC21とゲートア
レイ(カスタムLSIの一種)22が設けられている。
【0068】電源用ハイブリッドIC21ではECCS
用ECU2からのクロックが入力しなくなると、ワイヤ
ードロジックによりECU2に故障(あるいは異常)が
発生したと判断し、リセット信号をON状態にしてEC
U2の作動を停止する一方で、ゲートアレイ22にもリ
セット信号をON状態にして出力する。
【0069】ON状態のリセット信号を受けるとゲート
アレイ22では、作動の停止されたECCS用ECU2
に代わってクランク角度センサー10からのRef信号
に同期してインジェクターを開くとともに点火を実行す
る。このときのインジェクターの噴射パルス幅と点火時
期とはいずれも決まった値(一定値)であり、ECCS
用ECU2の故障時に、最適ではないまでもかろうじて
エンジンの運転を続行させて、修理工場までの車両の移
動を可能にしているわけである。
【0070】これら電源用ハイブリッドIC21とゲー
トアレイ22とからなるバックアップ装置は、これらの
機能を果たすマイクロコンピューターやASIC(特定
用途向けICのことで、たとえばカスタムLSIがあ
る)で構成することもできる。
【0071】さて、こうしたバックアップ装置が備えら
れているときは、上述した車両盗難防止装置によりエン
ジン始動時にECCS用ECU2がもつローリングコー
ドとIMMU用ECUから送ってくるローリングコード
とが一致しないとき始動を禁止していても、ECCS用
ECU2が破壊されたり、電源用ハイブリッドIC21
へのクロック信号線が故意に切断されると、そのタイミ
ングでゲートアレイ22が作動してエンジンの運転が可
能となってしまう。
【0072】これに対処するため、この例ではローリン
グコードが一致したかどうかの照合結果を表す信号を保
持しておき、ECCS用ECU2に故障が生じている状
態でありかつこの保持値がローリングコードが一致した
ことを表しているときにECCS用ECU2の作動をバ
ックアップするようにする。
【0073】まず、図3のステップ22においてローリ
ングコードが一致したときは、ステップ26でOFFか
らONとなる信号を出力させ、この信号を図1に示した
自己保持回路(たとえばフリップフロップ回路で構成)
23に入力させる。自己保持回路23では、入力がOF
FからONになったタイミングでON状態に切換わり、
エンジンが停止されるまでON状態を継続するので、自
己保持回路出力がON状態であれば、ローリングコード
が一致していると、またOFF状態であればローリング
コードが一致していないと判断することができるのであ
る。
【0074】図6はゲートアレイ22の作動を説明する
ための流れ図である。次の条件 〈1〉リセット信号がON状態であること(ステップ6
1) 〈2〉自己保持回路出力がON状態であること(ステッ
プ62) をみて2つの条件とも満足するときだけステップ63に
進んでECU2をバックアップし、いずれかの条件を満
足しないとステップ63に進ませない。クロックの入力
がなくなったことでリセット信号がON状態となって
も、ローリングコードが一致しなかったときは、ゲート
アレイを作動させないようにするのである。
【0075】ここで、この例の作用を説明する。
【0076】ローリングコードが一致したと判定された
後にECCS用ECU2に故障が生じた場合の作動は、
従来と変わりない。図7に示したように、通信処理の後
でローリングコードが一致したときは、自己保持回路入
力がON状態になることで、自己保持回路出力もON状
態になる。その後にECCS用ECU2が故障すると、
そのタイミングで電源用ハイブリッドICがリセット信
号をON状態にし、このON状態のリセット信号に加え
て自己保持回路出力が入るゲートアレイでは、自己保持
回路出力がON状態であることから、バックアップを行
う。
【0077】一方、図8はIMMU用ECUやECCS
用ECUを他の車両で使用していたECUに乗せ換え、
イグニッションスイッチの接点を直結しても始動できな
かったので、ECCS用ECU2を破壊したりECCS
用ECU2と電源用ハイブリッドICとの間の信号線を
故意に切断した場合の波形図である。
【0078】この場合には、ローリングコードの不一致
で通信処理後に始動禁止の状態となり、かつ自己保持回
路出力はOFF状態のままであることから、この状態に
おいてECCS用ECU2が破壊されるなどしてゲート
アレイ22にON状態のリセット信号が入力されても、
ゲートアレイがバックアップを実行しない。バックアッ
プされなければエンジンが運転されないので、車両が盗
まれることがない。
【0079】このように、バックアップを実行する条件
として、電源用ハイブリッドICからのリセット信号が
ON状態であるという従来の条件に、ローリングコード
が一致していることという第2の条件を加えることによ
って、ON状態のリセット信号がきていてもローリング
コードが一致してないときは、バックアップが実行され
ないようにすることで、ECCS用ECUに対するバッ
クアップの機能と車両盗難防止とを両立させるのであ
る。
【0080】図9は第2実施例で図1に対応する。な
お、関係部分だけを示している。
【0081】この例は、ローリングコードが一致したこ
とを表すECCS用ECU2からの信号を、コード化さ
れたパルス列信号(たとえばPWM信号で図10参照)
とするとともに、このコード化されたパルス列信号から
コードを再生してあらかじめ定めたコードと一致したと
きだけ、一定時間ONとなるパルスを出力する信号解読
回路(復調回路と論理回路で構成)31を、自己保持回
路23の前段に設けたものである。
【0082】図11に実線で示したように、第1実施例
においては、ローリングコードの照合が終了しないうち
にECU2が破壊されるときは、ECU2の動作不定で
ECU2から自己保持回路23に向けてOFFからON
となる信号が出ることがある。このとき自己保持回路出
力がON状態となり、ローリングコードが不一致のとき
でもゲートアレイがバックアップを実行してしまう。
【0083】これに対して、第2実施例だと、ローリン
グコードの照合が終了しないうちにECUが破壊される
ときに出るような単なるON信号では信号解読回路31
から一定時間ONとなるパルスが出力されないので、ゲ
ートアレイ22がバックアップを実行することがない。
【0084】なお、PWM信号としたのは、ECUが破
壊されるときに出るような単なるON信号と区別するた
めであり、したがってECUが破壊されるときに出るよ
うな単なるON信号と区別することのできる信号であれ
ば、PWM信号に限られない。
【0085】図12は第3実施例で図9に対応する。こ
の例は信号解読回路31と自己保持回路23をゲートア
レイ22に内蔵させて1つのゲートアレイアッセンブリ
ー41として構成したものである。
【0086】図9の例だと、ローリングコードが不一致
であっても、故意に 自己保持回路23に一定時間ONとなるパルスを入力
する ゲートアレイ22にONとなる信号を入力する のいずれかを行うだけで、ゲートアレイ22がバックア
ップ可能な状態にすることができる。
【0087】そこで、やが故意に実行されることが
ないように、信号解読回路31と自己保持回路23をゲ
ートアレイ22に内蔵させることで、ゲートアレイアッ
センブリー41にコード化されたパルス列以外の信号が
入るときは、ゲートアレイ22がバックアップを実行す
ることがなく、これによって車両の盗難防止がさらに確
実になる。
【0088】図13と図14は第4実施例で、図13は
第1実施例の図1に、図14は図6に対応する。
【0089】この例は、図13に示したように、図1の
自己保持回路23(図9と図12に示した自己保持回路
32についても)代えて、EEPROM、フラッシュメ
モリー、専用の電源をもったRAMなどのバックアップ
メモリー51で構成し、ECU2からのコード照合の結
果を表す信号を受けてローリングコードが一致したとき
と一致しないときとで異なる値(たとえばコードの一致
で“1”、不一致で“0”)をメモリー51に格納し、
そのメモリー値をエンジン停止後も保持するようにした
ものである。
【0090】この例ではまた、図14に示したように、
図6のステップ62をステップ71に代えており、 〈1〉リセット信号がON状態であること(ステップ6
1) 〈2〉バックアップメモリー値が、ローリングコードの
一致を表す“1”であること(ステップ71) の両方を満たす場合に、ステップ63に進ませる。
【0091】図1の例では、図15において実線で示し
たように、走行中のECU2の故障時にゲートアレイの
バックアップで走行可能となった後にエンジンを停止し
たときは、自己保持回路での自己保持が解除され、自己
保持回路出力がOFF状態となってしまうため、再始動
時にゲートアレイがバックアップを行えず、再始動でき
ないことになる。
【0092】これに対して第3実施例では、図15にお
いて一点鎖線で示したように、ECU2の故障のあとの
エンジン停止後も、ローリングコードが一致しているこ
とを表す“1”の値がバックアップメモリー51に保持
されているため、再始動時にゲートアレイがバックアッ
プを行って始動可能となる。
【0093】実施例では、電源用ハイブリッドIC21
とゲートアレイ22を個々に設けているが、別体で設け
る必要はなく、ECUなど1つの素子で構成してもかま
わない。たとえば、図16に示したように、図1の電源
用ハイブリッドIC21とゲートアレイ22を、マイク
ロコンピュータからなるECU61で構成し、図17に
示した動作が果たせるようにするわけである。
【0094】
【発明の効果】第1の発明では、少なくとも燃料供給と
点火時期の制御を実行しエンジンの始動許可の指示を受
けてエンジンを始動する第一のECUと、イグニッショ
ンスイッチが“OFF”位置から“ON”位置に切換わ
ったかどうかを判定する手段と、この判定結果よりイグ
ニッションスイッチが“ON”位置に切換わったとき前
記始動許可を前記第一ECUに指示する、前記第一EC
Uとは別体の第二のECUと、この第二ECUが保存し
ているローリングコードと前記第一ECUが保存するロ
ーリングコードを照合する手段と、この照合の結果ロー
リングコードが一致したときは前記始動許可の継続を、
またローリングコードが一致しないときは始動禁止を前
記第一ECUにそれぞれ指示する手段と、前記照合の結
果を保持する手段と、前記第一ECUに故障が生じてい
る状態でありかつ前記保持値がローリングコードが一致
したことを表しているかどうかを判定する手段と、この
判定結果より第一ECUに故障が生じている状態であり
かつ保持値がローリングコードが一致したことを表して
いるとき前記第一ECUの作動をバックアップする手段
とを設けたので、ローリングコードが一致した後に第一
ECUに故障が生じたときにバックアップ手段により燃
料供給と点火時期の制御を実行しつつ、第一や第二のE
CUを他の車両で使用していたECUに乗せ換えても始
動できなかったことから、第一ECUを破壊したとき
は、バックアップ手段が作動することがなく、これによ
って第一ECUに対するバックアップと車両の盗難防止
とを両立できる。
【0095】第2の発明は、少なくとも燃料供給と点火
時期の制御を実行しエンジンの始動許可の指示を受けて
エンジンを始動する第一のECUと、イグニッションス
イッチが“OFF”位置から“ON”位置に切換わった
かどうかを判定する手段と、この判定結果よりイグニッ
ションスイッチが“ON”位置に切換わったとき前記始
動許可を前記第一ECUに指示する、前記第一ECUと
は別体の第二のECUと、この第二ECUが保存してい
るローリングコードと前記第一ECUが保存するローリ
ングコードを照合する手段と、この照合の結果ローリン
グコードが一致したときは前記始動許可の継続を、また
ローリングコードが一致しないときは始動禁止を前記第
一ECUにそれぞれ指示する手段と、前記照合の結果を
コード化したパルス列信号に変換する手段と、このコー
ド化したパルス列信号からローリングコードの照合結果
を解読する手段と、この解読結果を保持する手段と、前
記第一ECUに故障が生じている状態でありかつ前記保
持値がローリングコードが一致したことを表しているか
どうかを判定する手段と、この判定結果より第一ECU
に故障が生じている状態でありかつ保持値がローリング
コードが一致したことを表しているとき前記第一ECU
の作動をバックアップする手段とを設けたので、ローリ
ングコードの照合が終了しないうちに第一ECUが破壊
されたときでも、第一ECUの不定動作に伴う車両の盗
難を防止できる。
【0096】第3の発明は、第2の発明において、前記
信号解読手段、解読結果保持手段および判定手段を、前
記バックアップ手段に内蔵させるかまたはこれら4つの
手段を一体で構成することで、信号解読手段から解読結
果保持手段に送られる信号と同じ信号が解読結果保持手
段に、また解読結果保持手段から判定手段に送られる信
号と同じ信号が判定手段に故意に入力されることがなく
なり、車両の盗難防止がさらに確実になる。
【0097】第4の発明は、少なくとも燃料供給と点火
時期の制御を実行しエンジンの始動許可の指示を受けて
エンジンを始動する第一のECUと、イグニッションス
イッチが“OFF”位置から“ON”位置に切換わった
かどうかを判定する手段と、この判定結果よりイグニッ
ションスイッチが“ON”位置に切換わったとき前記始
動許可を前記第一ECUに指示する、前記第一ECUと
は別体の第二のECUと、この第二ECUが保存してい
るローリングコードと前記第一ECUが保存するローリ
ングコードを照合する手段と、この照合の結果ローリン
グコードが一致したときは前記始動許可の継続を、また
ローリングコードが一致しないときは始動禁止を前記第
一ECUにそれぞれ指示する手段と、前記照合の結果が
エンジンの停止後も消失しないように保持しておく手段
と、前記第一ECUに故障が生じている状態でありかつ
前記保持値がローリングコードが一致したことを表して
いるかどうかを判定する手段と、この判定結果より第一
ECUに故障が生じている状態でありかつ保持値がロー
リングコードが一致したことを表しているとき前記第一
ECUの作動をバックアップする手段とを設けたので、
さらに走行中の第一ECUの故障時にバックアップ手段
により走行可能となった後の再始動時にもバックアップ
手段が働いて始動可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の制御システム図である。
【図2】第1実施例の車両の盗難防止制御を説明するた
めの流れ図である。
【図3】第1実施例の車両の盗難防止制御を説明するた
めの流れ図である。
【図4】第1実施例の車両の盗難防止制御を説明するた
めの流れ図である。
【図5】始動時の通信制御を示す流れ図である。
【図6】ゲートアレイ22によるバックアップ制御を説
明するための流れ図である。
【図7】第1実施例のECU2の故障時の作用を説明す
るための波形図である。
【図8】IMMU用ECUやECCS用ECUを他の車
両で使用していたECUに乗せ換えても始動できなかっ
たので、ECU2を破壊したときの作用を説明するため
の波形図である。
【図9】第2実施例の制御システム図である。
【図10】第2実施例の作用を説明するための波形図で
ある。
【図11】第2実施例のローリングコードの照合が終了
しないうちにECU2が破壊されるときの作用を説明す
るための波形図である。
【図12】第3実施例の制御システム図である。
【図13】第4実施例の制御システム図である。
【図14】第4実施例のゲートアレイ22によるバック
アップ制御を説明するための流れ図である。
【図15】第4実施例のECU2の故障のあとのエンジ
ンの再始動時の作用を説明するための波形図である。
【図16】第5実施例の制御システム図である。
【図17】第5実施例のバックアップ制御を説明するた
めの流れ図である。
【図18】第1の発明のクレーム対応図である。
【図19】第2の発明のクレーム対応図である。
【図20】第4の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
2 ECCS用ECU 11 IMMU 12 通信線 21 電源用ハイブリッドIC 22 ゲートアレイ 23 自己保持回路 31 信号解読回路 41 ゲートアレイアッセンブリー 51 バックアップメモリー 61 ECU 71 第一ECU 72 切換判定手段 73 第二ECU 74 ローリングコード照合手段 75 始動許可継続・禁止手段 76 照合結果保持手段 77 判定手段 78 バックアップ手段 91 信号変換手段 92 信号解読手段 93 解読結果保持手段 101 照合結果保持手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも燃料供給と点火時期の制御を実
    行しエンジンの始動許可の指示を受けてエンジンを始動
    する第一のECUと、 イグニッションスイッチが“OFF”位置から“ON”
    位置に切換わったかどうかを判定する手段と、 この判定結果よりイグニッションスイッチが“ON”位
    置に切換わったとき前記始動許可を前記第一ECUに指
    示する、前記第一ECUとは別体の第二のECUと、 この第二ECUが保存しているローリングコードと前記
    第一ECUが保存するローリングコードを照合する手段
    と、 この照合の結果ローリングコードが一致したときは前記
    始動許可の継続を、またローリングコードが一致しない
    ときは始動禁止を前記第一ECUにそれぞれ指示する手
    段と、 前記照合の結果を保持する手段と、 前記第一ECUに故障が生じている状態でありかつ前記
    保持値がローリングコードが一致したことを表している
    かどうかを判定する手段と、 この判定結果より第一ECUに故障が生じている状態で
    ありかつ保持値がローリングコードが一致したことを表
    しているとき前記第一ECUの作動をバックアップする
    手段とを設けたことを特徴とする車両盗難防止装置。
  2. 【請求項2】少なくとも燃料供給と点火時期の制御を実
    行しエンジンの始動許可の指示を受けてエンジンを始動
    する第一のECUと、 イグニッションスイッチが“OFF”位置から“ON”
    位置に切換わったかどうかを判定する手段と、 この判定結果よりイグニッションスイッチが“ON”位
    置に切換わったとき前記始動許可を前記第一ECUに指
    示する、前記第一ECUとは別体の第二のECUと、 この第二ECUが保存しているローリングコードと前記
    第一ECUが保存するローリングコードを照合する手段
    と、 この照合の結果ローリングコードが一致したときは前記
    始動許可の継続を、またローリングコードが一致しない
    ときは始動禁止を前記第一ECUにそれぞれ指示する手
    段と、 前記照合の結果をコード化した信号に変換する手段と、 このコード化した信号からローリングコードの照合結果
    を解読する手段と、 この解読結果を保持する手段と、 前記第一ECUに故障が生じている状態でありかつ前記
    保持値がローリングコードが一致したことを表している
    かどうかを判定する手段と、 この判定結果より第一ECUに故障が生じている状態で
    ありかつ保持値がローリングコードが一致したことを表
    しているとき前記第一ECUの作動をバックアップする
    手段とを設けたことを特徴とする車両盗難防止装置。
  3. 【請求項3】前記信号解読手段、解読結果保持手段およ
    び判定手段を、前記バックアップ手段に内蔵させるかま
    たはこれら4つの手段を一体で構成することを特徴とす
    る請求項2に記載の車両盗難防止装置。
  4. 【請求項4】少なくとも燃料供給と点火時期の制御を実
    行しエンジンの始動許可の指示を受けてエンジンを始動
    する第一のECUと、 イグニッションスイッチが“OFF”位置から“ON”
    位置に切換わったかどうかを判定する手段と、 この判定結果よりイグニッションスイッチが“ON”位
    置に切換わったとき前記始動許可を前記第一ECUに指
    示する、前記第一ECUとは別体の第二のECUと、 この第二ECUが保存しているローリングコードと前記
    第一ECUが保存するローリングコードを照合する手段
    と、 この照合の結果ローリングコードが一致したときは前記
    始動許可の継続を、またローリングコードが一致しない
    ときは始動禁止を前記第一ECUにそれぞれ指示する手
    段と、 前記照合の結果がエンジンの停止後も消失しないように
    保持しておく手段と、 前記第一ECUに故障が生じている状態でありかつ前記
    保持値がローリングコードが一致したことを表している
    かどうかを判定する手段と、 この判定結果より第一ECUに故障が生じている状態で
    ありかつ保持値がローリングコードが一致したことを表
    しているとき前記第一ECUの作動をバックアップする
    手段とを設けたことを特徴とする車両盗難防止装置。
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GB9511792A GB2290158B (en) 1994-06-10 1995-06-09 Vehicle anti-theft device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998003790A1 (fr) * 1996-07-19 1998-01-29 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Systeme immobilisateur pour automobile

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998003790A1 (fr) * 1996-07-19 1998-01-29 Kabushiki Kaisha Tokai Rika Denki Seisakusho Systeme immobilisateur pour automobile

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