JPH07232619A - 車両盗難防止装置 - Google Patents

車両盗難防止装置

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JPH07232619A
JPH07232619A JP27382394A JP27382394A JPH07232619A JP H07232619 A JPH07232619 A JP H07232619A JP 27382394 A JP27382394 A JP 27382394A JP 27382394 A JP27382394 A JP 27382394A JP H07232619 A JPH07232619 A JP H07232619A
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JP
Japan
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vehicle
control unit
identification code
code
starting
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JP27382394A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Udo
弘 有働
Hiroshi Funakoshi
浩 舟越
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両が盗難にあう機会を減らす。 【構成】 第1及び第2のコントロールユニット21,
22を双方向の通信手段23で接続する。イグニッショ
ンスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりが検
出された時に、通信手段23を介してコントロールユニ
ット21,22に記憶された識別コードを照合する手段
26と、照合した識別コードが所定の組み合わせに合致
しない時に車両の発進を阻止する手段27とを備える。
さらに、始動後に前記各識別コードを新規の組み合わせ
に書き換える手段33を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両の盗難防止装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子式エンジン集中制御装置(以下EC
CSという)において、エンジン制御を実行するのは、
マイクロコンピューターから構成される電気的コントロ
ールユニット(以下ECUで略称する)である。
【0003】イグニッションスイッチを“START”
位置まで回すと、スターターによりクランク軸がクラン
キングされるとともに、ECUで始動時噴射パルス幅が
算出され、この噴射パルス幅を開弁時間とする信号がイ
ンジェクターに送られて開弁時間に相当する燃料量が吸
気管に供給され、エンジンが始動される(特開昭55−
151133号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の装置
では、これといった車両盗難防止装置が設けられていな
いため、キーがなくてもイグニッションスイッチの接点
を直結されれば、エンジンが始動されてしまうため、車
両の盗難に対して無防備であった。
【0005】そこでこの発明では、エンジン制御用のE
CUとは別に第二のECUを設けて2つのECUを通信
装置で結び、エンジンの始動に際してとりあえず始動を
許可した状態で各ECUが保存する識別コードが一致す
るかどうかみて、一致しないときは車両の発進を阻止す
ることにより、ECUの安全性を維持しつつ車両が盗難
にあう機会を減らすことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、図1
2に示すように、識別コードを記憶する装置を備えた第
1のコントロールユニット21と、第1のコントロール
ユニットと双方向の通信手段23で接続され、識別コー
ドを記憶する装置を備えた第2のコントロールユニット
22と、動力装置の始動を指令するイグニッションスイ
ッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する
手段24と、イグニッションスイッチのオン位置への切
り換わりが検出された時に、前記通信手段23を介して
第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニ
ットとに記憶された識別コードを照合する手段26と、
照合した識別コードが所定の組み合わせに合致しない時
に車両の発進を阻止する手段27と、動力装置の始動後
に前記各コントロールユニットの識別コードを新規の組
み合わせに更新する手段33とを備えている。
【0007】請求項2の発明は、図12に示すように、
請求項1の発明において、前記第1のコントロールユニ
ット21と前記第2のコントロールユニット22との間
の通信のエラーを検出する手段40と、通信エラーが検
出された時に車両の発進を阻止する手段41を備えてい
る。
【0008】請求項3の発明は、図12に示すように、
請求項1の発明において、所定の計測開始時間からの経
過時間を計測するタイマー手段42と、前記イグニッシ
ョンスイッチの切り換わり後に前記識別コードが照合さ
れたか否かを判定する手段43と、前記識別コードが未
照合でかつ経過時間が設定時間を越えた時に車両の発進
を阻止する手段44とを備えている。
【0009】請求項4の発明は、図12に示すように、
請求項1の発明において、動力装置の出力変速手段が中
立位置にないことを検出する手段45と、前記イグニッ
ションスイッチの切り換わり後に前記識別コードが照合
されたか否かを判定する手段43と、識別コードが未照
合でかつ変速手段が中立位置にない場合に車両の発進を
阻止する手段46を備えている。
【0010】請求項5の発明は、図13に示すように、
請求項1の発明において、前記第2のコントロールユニ
ット22が、外部に備えたコード保持器47との間で照
合される別の電子コードを保持し、この電子コードが所
定の組み合わせに合致した時にのみ前記第1のコントロ
ールユニット21との間で識別コードの照合を行うよう
にしている。
【0011】請求項6の発明は、図13に示すように、
請求項5の発明において前記電子コードが照合されたか
否かを判定する手段48と、イグニッションスイッチが
オフ位置からオン位置へ切り換えられ、かつ電子コード
が照合されていない場合に車両の発進を阻止する手段4
9とを備えている。
【0012】請求項7の発明は、図13に示すように、
請求項5の発明において、所定の計測開始時間からの経
過時間を計測するタイマー手段50と、前記電子コード
が照合されたか否かを判定する手段48と、前記電子コ
ードが未照合でかつ経過時間が設定時間を越えた時に車
両の発進を阻止する手段51とを備えている。
【0013】請求項8の発明は、請求項3または7の発
明において、前記計測開始時間をイグニッションスイッ
チのオン位置への切り換わり検出時に設定している。
【0014】請求項9の発明は、図12及び図13に示
すように、請求項3または7の発明において、動力装置
の実際の始動を検出する手段52を備え、前記計測開始
時間を動力装置の始動が検出がされてからの経過時間と
している。
【0015】請求項10の発明は、図12及び図13に
示すように、請求項3または7の発明において、前記第
1のコントロールユニット21と第2のコントロールユ
ニット22との通信開始を検出する手段53を備え、前
記計測開始時間を通信開始の検出時に設定している。
【0016】請求項11の発明は、図13に示すよう
に、請求項5の発明において、動力装置の出力変速手段
が中立位置にないことを検出する手段45と、前記電子
コードが照合されたか否かを判定する手段48と、電子
コードが未照合でかつ変速手段が中立位置にない場合に
車両の発進を阻止する手段54を備えている。
【0017】請求項12の発明は、図14に示すよう
に、請求項5の発明において、前記切り換わり検出手段
24がイグニッションスイッチのオン位置への切り換わ
りを検出した時に、前記第1及び第2のコントロールユ
ニット21,22の少なくとも一方が新品であるかどう
かを判定する手段59と、第1及び第2のコントロール
ユニット21,22の少なくとも一方が新品であると判
定した時にのみ、外部からの各識別コードの書き換えを
許可する手段60とを備えている。
【0018】請求項13の発明は、図15に示すよう
に、請求項12の発明において、コントロールユニット
21,22の少なくとも一方が新品であるかを判定する
手段59を、コントロールユニット21,22に設定さ
れた新品フラグに基づき判定を行なう手段61で構成す
るとともに、判定後にこのフラグをクリアする手段62
を備えている。
【0019】請求項14の発明は、図12に示すよう
に、請求項1の発明において、前記識別コードが合致し
た時にフェールセーフフラグをセットする手段55と、
イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切
り換わりを検出する手段58と、イグニッションスイッ
チのオン位置からオフ位置への切り換わりが検出された
時にこのフェールセーフフラグをクリアする手段56
と、フェールセーフフラグがセット状態の間は前記発進
阻止手段27による発進阻止を禁止する手段57とを備
えている。
【0020】
【作用】請求項1の発明は、イグニッションスイッチが
オン位置からオフ位置に切り換わると、照合手段26が
第1のコントローロユニット21が記憶している識別コ
ードと第2のコントロールユニット22が記憶している
識別コードとを照合する。照合された識別コードが所定
の組み合わせに合致しない時は、発進阻止手段27が車
両の発進を阻止することで、所定の組み合わせ以外の識
別コードによる車両の発進を防止する。
【0021】また、動力装置始動後に更新手段33がこ
れらの識別コードを新規の組み合わせに更新し、各コン
トロールユニット21,22がこれらの識別コードを記
憶装置に保存することにより、次回の始動時には更新さ
れた識別コードによる照合が行なわれる。始動ごとに識
別コードの組合わせを更新することにより、コントロー
ルユニット21または22を他の車両で使用していたも
のに乗せ換えた場合はもちろん、さらにある時点の識別
コードを解読して乗せ変えたコントロールユニット21
または22にそのコードを設定した場合でも、始動時に
識別コードが所定の組み合わせに合致しないので、車両
発進が阻止される。
【0022】請求項2の発明は、第1と第2のコントロ
ールユニット21,22間の通信エラーが検出された時
に車両の発進を阻止することで、識別コードの未照合の
ままの車両の発進を防止する。
【0023】請求項3の発明は、始動時に所定時間以上
に渡って識別コードの照合が行なわれない時に車両の発
進を阻止することで、識別コードの未照合のままの車両
の発進を防止する。
【0024】請求項4の発明は、識別コードが未照合の
まま出力変速手段が中立位置から走行位置に切り換えら
れた時に車両の発進を阻止することで、識別コードの未
照合のままの車両の発進を防止する。
【0025】請求項5の発明は、コード保持器47と第
2のコントロールユニット22がそれぞれ保持する電子
コードが所定の組み合わせに合致した時のみ、識別コー
ドの照合を行なうことで、コード保持器47所有者以外
の人間による車両の発進を防止する。
【0026】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、イグニッションスイッチがオフ位置からオン位置へ
切り換えられ、かつ電子コードが照合されていない場合
に車両の発進を阻止することで、コード保持器所有者以
外の人間による車両の発進防止を確実にする。
【0027】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、始動時に所定時間以上に渡って電子コードの照合が
行なわれない時に車両の発進を阻止することで、電子コ
ードの未照合のままの車両の発進を防止する。
【0028】請求項8の発明は、請求項3または7の発
明において、タイマー手段42,50によりイグニッシ
ョンスイッチのオン位置への切り換わり検出時からの経
過時間を計測し、識別コードまたは電子コードが未照合
のままこの計測時間が所定時間を越えると、車両発進を
阻止することで、コードの未照合のままの車両発進を防
止する。
【0029】請求項9の発明は、請求項3または7の発
明において、タイマー手段42,50により動力装置の
実際の始動が検出されてからの経過時間を計測し、識別
コードまたは電子コードが未照合のままこの計測時間が
所定時間を越えると、車両発進を阻止することで、コー
ドの未照合のままの車両発進を防止する。
【0030】請求項10の発明は、タイマー手段42,
50によりコントロールユニット間の通信開始からの経
過時間を計測し、識別コードまたは電子コードが未照合
のままこの計測時間が所定時間を越えると、車両発進を
阻止することで、コードの未照合のままの車両発進を防
止する。
【0031】請求項11の発明は、請求項5の発明にお
いて、電子コードが未照合のまま出力変速手段が中立位
置から走行位置に切り換えられた時に車両の発進を阻止
することで、コード保持器47所有者以外の人間による
車両の発進阻止を確実にする。
【0032】請求項12の発明は、請求項5の発明にお
いて、コントロールユニット21,22の一方が新品の
場合にのみ、外部から識別コードの書き換えを許可する
ことにより、コントロールユニット21または22の故
障時には、故障したユニット21(22)のみを交換し
て、識別コードを交換しないユニット22(21)に合
わせることを可能とする。一方、外部からの識別コード
の書き換えをいずれかのコントロールユニット21また
は22が新品の場合に限ることで、盗難目的による識別
コードの書き換えを防止する。
【0033】請求項13の発明は、新品フラグにより新
品かどうかを判定する一方、判定後に新品コードをクリ
アすることで、識別コードの書き換え機会を厳密に制限
する。
【0034】請求項14の発明は、請求項1の発明にお
いて、識別コードの合致した時にフェールセーフフラグ
をセットし、イグニッションスイッチのオフ位置への切
り換わり時にこれをクリアし、フラグがセットされた状
態での発進阻止を禁止することにより、走行中に誤動作
により発進阻止が行なわれるのを防止する。
【0035】
【実施例】図1に示すECCS(電子式エンジン集中制
御装置)1は、イグニッションスイッチ1A、クランク
角度センサー1B、エアフローメーター1Cなどの各種
のセンサー、これら各センサーからの信号を受けるEC
U2、ECU2からの信号を受けて作動するアクチュエ
ーターの3つからなっている。ECU2は、マイクロコ
ンピュータ2A、インジェクター用のパワートランジス
ター2B、電源用のハイブリッドICなどから構成され
る。
【0036】ECU2での制御項目は、燃料噴射量、点
火時期、アイドル回転数、排気還流量などと多いが、図
1には燃料噴射量と点火時期についてだけ示しており、
デジタル制御を行うマイクロコンピューター2Aでは、
内部のプログラムソフトにしたがい、吸気管に設けたイ
ンジェクターを介して燃料噴射量を、またトランジスタ
式の点火装置を介して点火時期を制御する。マイクロコ
ンピューター2Aからの噴射信号が“OFF”から“O
N”になると、インジェクター用パワートランジスタ2
Bの導通でインジェクター用ソレノイドコイル3にバッ
テリーからの電流が流れてインジェクターが全開し、噴
射信号が“ON”から“OFF”になったときはインジ
ェクターが全閉する。インジェクターの開弁中、一定圧
の燃料が吸気管に噴射供給され、インジェクターの開弁
期間に比例して供給燃料量が多くなるわけである。
【0037】また、マイクロコンピューター2Aからの
点火信号が“OFF”から“ON”になると、トランジ
スター式点火装置4のパワートランジスター4Aの導通
で1次コイル4Bにバッテリーからの電流が流れ、点火
信号が“ON”から“OFF”になったとき1次電流が
遮断され、点火コイルの2次側に高圧の電流が発生し、
点火プラグ4Dに火花が飛ぶ。パワートランジスター4
Aを“ON”から“OFF”にするタイミングが点火時
期であり、冷間始動時にはこのタイミングを遅くするこ
とによって排気温度を高め、エンジンの暖機を促進する
のである。
【0038】ECU2(後述するIMMU用ECUにつ
いても)は、通常1つのユニットで構成され、故障時に
は一体で交換される。
【0039】さて、車両の盗難を防止するため、この例
では図2に示したように、ECCS1のECU2とは別
に車両移動禁止用コントロールユニット(以下IMMU
と略称する)11が設けられる。このIMMU11は主
にマイクロコンピュータからなるECUを備え、ECC
S用ECUとIMMU用ECUとは双方向通信線12で
連結される。この例での各ECUは、いずれもマイクロ
コンピューターを主な構成部品とするものであるが、こ
れに限定されるものでなく、一般にECUといった場合
その含まれる範囲は広く、通常の電気部品だけでECU
を構成したものでもかまわない。
【0040】ECCS用ECUが第1のコントロールユ
ニットを、IMMU用ECUが第2のコントロールユニ
ットを構成する。なお、以下の説明においてECCSあ
るいはIMMUと言う場合にはそれぞれECCS用EC
U,IMMU用ECUを指す。
【0041】IMMU11はコード保持器であるトラン
スポンダーキー13との間の通信機能を備える。トラン
スポンダーキー13は電子コードの発信機能を備え、I
MMU11は発信された電子コードをアンテナ11Aを
介して受信し、受信コードとIMMU11が保持してい
るコードとが一致するかどうかを判定することによっ
て、トランスポンダーキー13とIMMU11との組み
合わせが正しいかどうかを確認する。IMMUを取り外
し、代わりに他の車両のIMMUを組み付けたり、IM
MUはそのままで他の車両のトランスポンダーキーを持
ってきたりしても、IMMUとECCSの通信条件は成
立しない。つまりIMMUとECCSの2つのECU間
で通信条件を成立させるためには、トランスポンダーキ
ーの所持が必要となるのである。
【0042】ECCSとIMMUとの間で実施される操
作は(1)イグニッションスイッチが“OFF”位置か
ら“ON”位置に切換えられたとき、(2)イグニッシ
ョンスイッチが“ON”位置から“OFF”位置に切換
えられたときの2つに大別される。
【0043】(1)“OFF”位置から“ON”位置へ
の切換時 IMMUとの間で通信が可能かどうかを判定する。通
信不可能状態が所定時間継続した場合には、始動を禁止
する。
【0044】ECCSは始動あるいは燃料供給を許可
した状態でIMMUとの通信条件が成立するかどうかを
みる。通信条件が成立するためには、IMMUとトラン
スポンダーキーとで照合される電子的コードが一致しな
ければならない。
【0045】通信条件が成立したときは通信を行い、
IMMUから送られてくる識別コードと、自身のEEP
ROMに保持している識別コードを照合する。このEE
PROMは電気的消去書込み可能型ROMの略称で、電
源を必要とせずにCPUからの指令でデータを書き込む
ことができるものである。EEPROMの代わりに、電
源がなくても消去可能なフラッシュメモリーや専用の電
源をもったメモリーで構成することもできる。
【0046】照合の結果、両者が一致したときだけ始
動許可あるいは燃料供給の許可を継続し、両者が一致し
ないときは始動あるいは燃料供給を禁止する(つまり始
動許可あるいは燃料供給許可を取り消す)。
【0047】(2)“ON”位置から“OFF”位置へ
の切換時 通信によりECCSは更新要求コードをIMMUに送
る。
【0048】IMMUでは更新要求に対して、次回用
の識別コードをランダムに決定し、次回コードを自分の
EEPROMに記憶するとともに、ECCSに送信す
る。
【0049】ECCSでは、IMMUから送られてき
た次回コードをEEPROMに記憶する。
【0050】このようにして、イグニッションスイッチ
がONからOFFに切り換わるごとに識別コードを更新
すると、ECCSとIMMUの一方のECUが故障した
場合に、その故障した側のECUだけを交換しても、そ
のままでは識別コードの不一致からエンジンを始動する
ことができなくなる。
【0051】これに対処するためには、一方のECUの
故障時に単独でも交換できるようにする必要があるの
で、交換するECUが新品であることを条件として、新
品のECUと故障してないECUとの双方の識別コード
を同調させるための初期化操作を行う。この初期化操作
は図2に示す第3のECU15により行われる。
【0052】このため、まずECCS用とIMMU用の
各ECUには、新品であることを示すデータを持つフラ
グをEEPROMに組み込み、各ECUを製造するメー
カーからの工場出荷時にこの新品フラグを新品側にセッ
トしておく。
【0053】なお、ECCS用とIMMU用の各ECU
のプログラムソフトには新品フラグを新品側にセットす
る機能をもたせない。識別コードの初期化操作には少な
くとも一方のECUが新品であることが条件であるの
に、各ECUのプログラムソフトにより勝手に新品フラ
グが新品側にセットされると、新品であるかどうかがわ
からなくなるからである。
【0054】ECCSあるいはIMMUのECUを交換
した時の処理も、(3)イグニッションスイッチが“O
FF”位置から“ON”位置に切換えられたとき、
(4)続いてイグニッションスイッチが“OFF”位置
に戻されたときの2つに別れる。
【0055】(3)イグニッションスイッチの“ON”
位置への切換時 ECCSとIMMUとの通信条件が成立するかどうか
をみる。通信条件が成立するためには、IMMUとトラ
ンスポンダーキーとで照合される電子的コードが一致し
なければならない。
【0056】通信条件が成立したときは、いずれかの
ECUの新品フラグがセットされていることを条件に、
第3のECUの接続を許可する。
【0057】第3のECUが接続され、第3のECU
から初期化命令が出されると、ECCSは初期化要求を
IMMUに送り、IMMUはあらかじめ内部に設定され
た初期識別コードを自らのEEPROMに記憶するとと
もに、ECCSに返信する。
【0058】ECCSはIMMUから送られた初期識
別コードを自分のEEPROMに記憶する。
【0059】ECCSとIMMUのEEPROPM内
の新品フラグをクリアする。
【0060】(4)イグニッションスイッチの“OF
F”位置への戻し時 上記(2)〜のプロセスと同じに識別コードの更新
操作を行う。
【0061】図3〜5は上記の(1)に対応するフロー
チャート、図8と図9は(2)(4)に対応するフロー
チャート、図6と図7は(3)に対応するフローチャー
トであり、これらを以下に順を追って説明する。
【0062】なお、ECCS用とIMMU用の各ECU
間で行う通信は双方向であるため、コマンドやデータを
ECCSからIMMUに送るには、その前に通信モード
をECCS→IMMUモードに切換え、またIMMUか
らECCSにコマンドやデータを送り返すにも前もって
通信モードをIMMU→ECCSモードに切換えておか
なければならない。こうした通信モードの切換えについ
てはその説明を省略する。
【0063】図1のステップ1では、イグニッションス
イッチ(図ではIGN SWと表記)の切り換えを判定
し、イグニッションスイッチが“OFF”位置から“O
N”位置に切換えられたときにステップ2に進む。
【0064】ステップ2でECCSが新品であるかどう
かを判定する。これはECCSのEEPROMに保存し
ている新品フラグが新品側にセットされているかどうか
で判定する。新品の場合は、図6に示す初期化操作を行
う。
【0065】新品でない場合はステップ3でタイマーの
カウントをスタートし、ステップ4でIMMUにテスト
送信を要求する。IMMUからの返信がなかった場合、
あるいは返信があってもチェックサムがエラーとなった
場合には、図4のプロセスを経て、始動禁止操作あるい
は再度の送信要求を行う。始動禁止は例えばエンジンへ
の燃料の供給を停止すること行う。
【0066】テスト送信が正常に行われた場合は、ステ
ップ6でIMMUが新品であるかどうか、すなわちIM
MUのEEPROMに保存されている新品フラグが新品
側にセットされているかどうかを判定する。
【0067】新品の場合は、図6に示す初期化操作を行
う。新品でなければ、ステップ7に進み、前述のように
トランスポンダキーの発信する電子コードとIMMUに
設定された電子コードの照合を行なう。
【0068】これらの電子コードが一致した場合に、引
き続きステップ8で識別コードが一致するかどうかを判
定する。識別コードの確認は、ECCSからIMMUに
識別コードの送信要求を送り、これに対してIMMUか
ら返信された識別コードと、ECCSに保存された識別
コードを照合することで行なう。
【0069】両方の識別コードがどちらも一致した場合
にのみ、ステップ9でフェールセーフプラグをセット
し、ステップ10でタイマーを初期化する。
【0070】正常な状態においては、以上のプロセスで
エンジン始動時のチェックを終了し、以後はイグニッシ
ョンスイッチがオフになるまで、IMMUと盗難防止装
置としてのECCSは待機状態となる。
【0071】ステッフ5,7,8で送信トラブルあるい
は電子コードや識別コードの不一致が発見された場合に
は、図4のプロセスに進む。
【0072】ここでは、まず車両が走行中かどうか(ス
テップ11)、ギヤ位置が走行位置かどうか、タイマー
の計測時間が設定時間を超過していないか(ステップ1
3)及びこのプロセスの繰り返し回数が所定範囲を越え
ていないかどうかを判定する(ステップ14)。そし
て、これらの判定結果がすべてNoの場合には、図3の
ステップ4以降のプロセスをやり直す。
【0073】また、ステップ11〜14のいずれかの判
定結果がYesの場合には,図5のプロセスに進む。こ
こでは、まずステップ15でフェールセーフフラッグが
クリアされているかどうかを判定し、クリアされている
場合には、通信タイマーを初期化し(ステップ16)、
エンジンの始動を禁止して(ステップ17)処理を終了
する。
【0074】ステップ5,7,8から図4のプロセスを
経て図5のプロセスに移行した場合には、ステップ9を
経過していないため、フェールセーフフラグはクリアさ
れている。したがって、始動時の送信トラブルあるいは
電子コードや識別コードの不一致に関しては、常に始動
禁止操作が行われる。
【0075】しかしながら、例えば盗難防止用のチェッ
クをクリアして始動しても、走行中に何らかの理由で図
3のプロセスが実行され、始動禁止操作によってエンジ
ンへの燃料供給が突然カットされる可能性がある。フェ
ールセーフプラグはこのような場合に燃料がカットされ
ないように、盗難防止用のチェックを始動時に限定する
目的で設定される。
【0076】フェールセーフフラグは図3のステップ9
でセットされ、後述の図8のエンジン停止操作時の処理
プロセスにおけるステップ26でクリアされる。したが
ってエンジンの始動時にはフェールセーフフラグはクリ
アされており、始動に伴う盗難防止用のチェックをクリ
アした段階でセットされる。
【0077】このため、走行中に盗難防止用チェックの
プロセスが実行され、始動禁止操作が行われようとして
も、ステップ15においてフェールセーフフラグがセッ
トされていれば、始動禁止操作を行わずに、イグニッシ
ョンスイッチがオフになるまで待機状態となる。
【0078】図8は運転終了時の処理を示す。このプロ
セスは、イグニッションスイッチが”OFF”位置に切
り換わることで実行される。ステップ22においてこの
切り換わりが検出されると、ステップ23で識別コード
の更新要求が新たな識別コードとともにECCSからI
MMUに向けて送られる。
【0079】ここで、IMMUからの返信がなければ、
あるいは送信エラーが検出されれた場合には、図9のス
テップ27により、ステップ23,24のプロセスを所
定回数繰り返し、IMMUからの返信が依然として正常
化されなければ、そのまま処理を終了する。
【0080】IMMUから正常な返信が返された場合に
は、更新したコードをECCSの記憶装置に保存し(ス
テップ25)、フェールセーフフラグをクリアして(ス
テップ26)、処理を終了する。
【0081】これにより、次回のエンジン始動は、更新
された識別コードがECCSとIMMUの双方に記憶さ
れ、フェールセーフフラグがクリアされた状態で行われ
る。
【0082】次に、ECCSまたはIMMUのいずれか
が新品であった場合の初期化プロセスを図6と7のフロ
ーチャートにより説明する。
【0083】図3のステップ2またはステップ6でEC
CSまたはIMMUのいずれかが新品と判定された場合
には、図6の初期化処理が行われる。
【0084】初期化のプロセスはまず、ステップ18に
おいてECCSからIMMUへ初期化要求の送信が行わ
れる。なお、初期化要求の送信は、前記の第3のECU
からの初期化命令の入力に応じて行なわれ、第3のEC
Uからの初期化命令が入力されない限り図6の初期化処
理は行なわれない。
【0085】初期化要求に対してIMMUは内部に設定
された初期識別コードを識別コードとして記憶するとと
もに、ECCSに返信する。ステップ19でこの返信が
エラーとなった場合には、図7のステップ21において
送信チェックが所定回数行われたかを判定し、行われて
いなければステップ18の初期化要求からの処理を繰り
返し、所定回数に達した場合には初期化不能であるとし
てそのまま処理を終了する。
【0086】ステップ19での送信チェックで異常がな
ければ、ステップ20に進み、ECCSは初期識別コー
ドをEEPROMに保存する。
【0087】この初期化処理の直後は識別コードの照合
は行なわず、エンジンの始動はそのまま許可され、イグ
ニッションスイッチのオフ待ちの状態となる。そして、
次回始動時より、通常の識別コードの照合が行なわれ
る。
【0088】上記の説明の中でECCSとIMMUとの
間で送信される各種のコードは図10にまとめられる。
この図からわかるようにコードは8ビットのバイナリコ
ードとして転送される。
【0089】また、これらのコードは図11に示すプロ
トコルにしたがって送信される。すなわち、識別コード
確認を例に取ると、ECCSからIMMUへの送信は、
図10に示す識別コード更新を要求する8ビットコード
と、8ビットの固定値と、エラー検出用に8ビットのチ
ェックサムからなる24ビットの信号が送られる。チェ
ックサムはコマンドと固定値の8ビットのデータを、1
バイト単位で各桁に分割して、桁ごとに合算したもの
で、このチェックサムを照合することにより通信エラー
の有無を確認する。
【0090】一方、IMMUからECCSへの返信は図
10に示す識別コード登録を要求する8ビットコード
と、8ビットの識別コード、そして8ビットのチェック
サムからなる24ビットの信号により行なわれる。
【0091】次に作用を説明する。
【0092】この実施例では、エンジンの始動に際して
イグニッションスイッチが“OFF”位置から“ON”
位置にされると、この信号を受けてECCSは、エンジ
ンの始動を許可したまま自分の持っている識別コードと
IMMUが送ってくる識別コードとが一致するかどうか
を照合し、識別コードが一致しないときは始動を禁止す
る。
【0093】また、エンジンの停止のために、イグニッ
ションスイッチが“ON”位置から“OFF”位置に戻
されると、ECCSとIMMUが保存する識別コードが
次回コードへと更新される。これにより、始動のつど新
しい識別コードの照合が行なわれ、識別コードが一致し
ないとエンジンを始動できないため、たとえばIMMU
やECCSを他の車両で使用していたECUに乗せ換え
ても識別コードの不一致により始動はできない。この結
果、従来より車両の盗難の機会を減らすことができる。
【0094】この実施例では、エンジンの再始動時にで
きるだけ近づけるように、エンジンの運転途中でなく、
運転の最後(つまりエンジンの停止後)に識別コードの
更新を行なっている。しかしながら、更新処理はエンジ
ンの始動完了後であれば、エンジンの停止後まで待たず
にいつでも行なうことができる。
【0095】さらに、IMMU用ECUでは、自分の保
存する電子的コードとトランスポンダーキーから発信さ
れる電子的コードを照合することでトランスポンダーキ
ーとの組み合わせが正しいかどうかを確認し、この照合
の結果コードが一致したときだけECCS用とIMMU
用の2つのECU間での通信条件が成立するようにして
いるので、その車両用のキーを持っていても、IMMU
との正しく組み合わされたトランスポンダーキーを所持
していなければエンジンが始動されることがない。この
結果、車両の盗難の機会は一段と少なくなる。
【0096】また、毎回更新される識別コードを用いる
場合には、IMMU用とECCS用のいずれか一方のE
CUが故障したときは、識別コードを一致させるため故
障してないECUをも新品に交換するしかなく、故障し
た片方のECUだけを新品に交換する場合にくらべてコ
ストがかかる。
【0097】これに対してこの例では、IMMU用とE
CCS用の一方のECUの故障時には、識別コードの初
期化を行なってコードの同調させることから、故障した
片方だけを交換することが可能となり、両方のECUと
も新品に交換する場合よりコストを低くすることができ
る。
【0098】また、始動完了とともにセットされるフェ
ールセーフフラグを設定し、フェールセーフフラグがセ
ットされている場合には始動禁止を行なわない設定とし
たので、走行中に盗難防止用のチェック機能が誤動作し
て車両が急にエンストする心配もない。
【0099】なお、以上の実施例において、識別コード
の不一致や通信条件が成立しない場合になどには燃料供
給をカットしてエンジンを停止することとしたが、これ
らの場合の対応は必ずしもエンジンの停止に限定され
ず、車両の発進を阻止する手段であれば何でも適用する
ことができる。例えば、ブレーキやトランスミッション
の操作により発進を阻止することが可能である。
【0100】さらに、発進を阻止する手段は上記のよう
な物理的阻止に止まらず、警報発信により発進の阻止を
図ることも可能である。
【0101】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、イグニッショ
ンスイッチがオン位置からオフ位置に切り換わった時
に、第1のコントローロユニットが記憶している識別コ
ードと第2のコントロールユニットが記憶している識別
コードとが照合され、照合された識別コードが所定の組
み合わせに合致しない時は、発進阻止手段が車両の発進
を阻止することで、所定の組み合わせ以外の識別コード
による車両の発進を防止する。また、動力装置始動後に
書き換え手段がこれらの識別コードを新規の組み合わせ
に更新し、各コントロールユニットがこれらの識別コー
ドを記憶装置に保存することにより、次回の始動時には
更新された識別コードによる照合が行なわれる。このよ
うに、始動ごとに識別コードの組合わせを更新すること
により、コントロールユニットを他の車両で使用してい
たものに乗せ換えた場合はもちろん、さらにある時点の
識別コードを解読して乗せ変えたコントロールユニット
にそのコードを設定した場合でも、始動時に識別コード
が所定の組み合わせに合致しないので、車両発進が阻止
される。したがって、車両の盗難の機会を大幅に減らす
ことができる。
【0102】請求項2の発明によれば、第1と第2のコ
ントロールユニット間の通信エラーが検出された時に車
両の発進を阻止することで、識別コードの未照合のまま
の車両の発進を防止できるので、車両の盗難防止能力が
強化される。
【0103】請求項3の発明によれば、始動時に所定時
間以上に渡って識別コードの照合が行なわれない時に車
両の発進を阻止することで、識別コードの未照合のまま
の車両の発進を防止できるので、車両の盗難防止能力が
強化される。
【0104】請求項4の発明は、識別コードが未照合の
まま出力変速手段が中立位置から走行位置に切り換えら
れた時に車両の発進を阻止することで、識別コードの未
照合のままの車両の発進を防止できるので、車両の盗難
防止能力が強化される。
【0105】請求項5の発明は、コード保持器と第2の
コントロールユニットがそれぞれ保持する電子コードが
所定の組み合わせに合致した時のみ、識別コードの照合
を行なうことで、コード保持器所有者以外の人間による
車両の発進を阻止するので、車両の盗難防止能力が強化
される。
【0106】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、イグニッションスイッチがオフ位置からオン位置へ
切り換えられ、かつ電子コードが照合されていない場合
に車両の発進を阻止することで、コード保持器所有者以
外の人間による車両の発進を確実に防止するので、車両
の盗難防止能力が強化される。。
【0107】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、始動時に所定時間以上に渡って電子コードの照合が
行なわれない時に車両の発進を阻止することで、電子コ
ードの未照合のままの車両の発進を防止するので、コー
ドが未照合のままでは車両は発進せず、車両の盗難防止
能力が強化される。。
【0108】請求項8の発明は、請求項3または7の発
明において、タイマー手段がイグニッションスイッチの
オン位置への切り換わり検出時からの経過時間を計測
し、識別コードまたは電子コードが未照合のままこの計
測時間が所定時間を越えると、車両発進を阻止するの
で、コードが未照合のままでは車両は発進せず、車両の
盗難防止能力が強化される。
【0109】請求項9の発明は、請求項3または7の発
明において、タイマー手段が動力装置の実際の始動が検
出されてからの経過時間を計測し、識別コードまたは電
子コードが未照合のままこの計測時間が所定時間を越え
ると、車両発進を阻止するので、コード未照合のままで
は車両は発進せず、車両の盗難防止能力が強化される。
【0110】請求項10の発明は、タイマー手段がコン
トロールユニット間の通信開始からの経過時間を計測
し、識別コードまたは電子コードが未照合のままこの計
測時間が所定時間を越えると、車両発進を阻止するの
で、コード未照合のままでは車両は発進せず、車両の盗
難防止能力が強化される。
【0111】請求項11の発明は、請求項5の発明にお
いて、電子コードが未照合のまま出力変速手段が中立位
置から走行位置に切り換えられた時に車両の発進を阻止
することで、コード保持器所有者以外の人間による車両
の発進を阻止するので、車両の盗難防止能力が強化され
る。
【0112】請求項12の発明は、請求項5の発明にお
いて、コントロールユニットの一方が新品の場合にの
み、外部から識別コードの書き換えを許可することによ
り、コントロールユニットの故障時には、故障したユニ
ットのみを交換して、識別コードを交換しないユニット
に合わせることを可能とする。一方、外部からの識別コ
ードの書き換えをいずれかのコントロールユニットが新
品の場合に限ることで、盗難目的による識別コードの書
き換えを防止する。このため、盗難防止能力を維持しつ
つ、コントロールユニットの故障時には故障したユニッ
トのみの交換が可能になり、ユニットの交換コストを低
減できる。
【0113】請求項13の発明は、新品フラグにより新
品かどうかを判定する一方、判定後に新品コードをクリ
アすることで、識別コードの書き換え機会を厳密に制限
するので、盗難防止能力が強化される。
【0114】請求項14の発明は、請求項1の発明にお
いて、識別コードの合致した時にフェールセーフフラグ
をセットし、イグニッションスイッチのオフ位置への切
り換わり時にこれをクリアし、フラグがセットされた状
態での発進阻止を禁止することにより、走行中に誤動作
により発進阻止が行なわれるのを防止するので、走行中
の装置の誤作動を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるECCSの構成図であ
る。
【図2】同じく、盗難防止装置の制御システム図であ
る。
【図3】同じく、盗難防止制御のフローチャートであ
る。
【図4】同じく、異常検出時の処理プロセスを示すフロ
ーチャートである。
【図5】同じく、異常検出時の処理プロセスを示すフロ
ーチャートである。
【図6】同じく、新品のECUの初期化処理のプロセス
を示すフローチャートである。
【図7】同じく、新品のECUの初期化処理のプロセス
を示すフローチャートである。
【図8】同じく、識別コード更新プロセスを示すフロー
チャートである。
【図9】同じく、識別コード更新プロセスを示すフロー
チャートである。
【図10】同じく、ECCSとIMMUが交わすコマン
ド内容を示す表である。
【図11】同じく、ECCSとIMMUが交わす通信の
プロトコルの説明図である。
【図12】本発明の請求項1〜4、請求項9、請求項1
0及び請求項14のクレーム対応図である。
【図13】本発明の請求項5〜7、請求項9〜11のク
レーム対応図である。
【図14】本発明の請求項12のクレーム対応図であ
る。
【図15】本発明の請求項13のクレーム対応図であ
る。
【符号の説明】
1 ECCS 1A イグニッションスイッチ 11 IMMU 12 通信線 13 トランスポンダーキー 15 第3のECU 21 第1のコントロールユニット 22 第2のコントロールユニット 23 通信手段 24 IGN SW切り換え検出手段 26 識別コード照合手段 27 発進阻止手段 33 識別コード更新手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別コードを記憶する装置を備えた第1
    のコントロールユニットと、第1のコントロールユニッ
    トと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶す
    る装置を備えた第2のコントロールユニットと、動力装
    置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置
    からオン位置への切り換わりを検出する手段と、イグニ
    ッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出され
    た時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニ
    ットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別
    コードを照合する手段と、照合した識別コードが所定の
    組み合わせに合致しない時に車両の発進を阻止する手段
    と、動力装置の始動後に前記各コントロールユニットの
    識別コードを新規の組み合わせに更新する手段とを備え
    たことを特徴とする車両盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のコントロールユニットと前記
    第2のコントロールユニットとの間の通信のエラーを検
    出する手段と、通信エラーが検出された時に車両の発進
    を阻止する手段を備えた請求項1に記載の車両盗難防止
    装置。
  3. 【請求項3】 所定の計測開始時間からの経過時間を計
    測するタイマー手段と、前記イグニッションスイッチの
    切り換わり後に前記識別コードが照合されたか否かを判
    定する手段と、前記識別コードが未照合で、かつ経過時
    間が設定時間を越えた時に車両の発進を阻止する手段と
    を備えた請求項1に記載の車両盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 動力装置の出力変速手段が中立位置にな
    いことを検出する手段と、前記イグニッションスイッチ
    の切り換わり後に前記識別コードが照合されたか否かを
    判定する手段と、識別コードが未照合でかつ変速手段が
    中立位置にない場合に車両の発進を阻止する手段を備え
    た請求項1に記載の車両盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のコントロールユニットは、外
    部に備えたコード保持器との間で照合される別の電子コ
    ードを保持し、この電子コードが所定の組み合わせに合
    致した時にのみ前記第1のコントロールユニットとの間
    で識別コードの照合を行う請求項1に記載の車両盗難防
    止装置。
  6. 【請求項6】 前記電子コードが照合されたか否かを判
    定する手段と、イグニッションスイッチがオフ位置から
    オン位置へ切り換えられ、かつ電子コードが照合されて
    いない場合に車両の発進を阻止する手段とを備えた請求
    項5に記載の車両盗難防止装置。
  7. 【請求項7】 所定の計測開始時間からの経過時間を計
    測するタイマー手段と、前記電子コードが照合されたか
    否かを判定する手段と、前記電子コードが未照合で、か
    つ経過時間が設定時間を越えた時に車両の発進を阻止す
    る手段とを備えた請求項5に記載の車両盗難防止装置。
  8. 【請求項8】 前記計測開始時間がイグニッションスイ
    ッチのオン位置への切り換わり検出時である請求項3ま
    たは7に記載の車両盗難防止装置。
  9. 【請求項9】 動力装置の実際の始動を検出する手段を
    備え、前記計測開始時間を動力装置の始動が検出がされ
    てからの経過時間とした請求項3または7に記載の車両
    盗難防止装置。
  10. 【請求項10】 前記第1のコントロールユニットと第
    2のコントロールユニットとの通信開始を検出する手段
    を備え、前記計測開始時間を通信開始の検出時とした請
    求項3または7に記載の車両盗難防止装置。
  11. 【請求項11】 動力装置の出力変速手段が中立位置に
    ないことを検出する手段と、前記電子コードが照合され
    たか否かを判定する手段と、電子コードが未照合でかつ
    変速手段が中立位置にない場合に車両の発進を阻止する
    手段を備えた請求項5に記載の車両盗難防止装置。
  12. 【請求項12】 前記切り換わり検出手段がイグニッシ
    ョンスイッチのオン位置への切り換わりを検出した時
    に、前記第1及び第2のコントロールユニットの少なく
    とも一方が新品であるかどうかを判定する手段と、第1
    及び第2のコントロールユニットの少なくとも一方が新
    品であると判定した時にのみ、外部からの各識別コード
    の書き換えを許可する手段とを備えた請求項1に記載の
    車両盗難防止装置。
  13. 【請求項13】 コントロールユニットの少なくとも一
    方が新品であるかを判定する手段を、コントロールユニ
    ットに設定された新品フラグに基づき判定を行なう手段
    で構成するとともに、判定後にこのフラグをクリアする
    手段を備えた請求項12に記載の車両盗難装置。
  14. 【請求項14】 前記識別コードが合致した時にフェー
    ルセーフフラグをセットする手段と、イグニッションス
    イッチのオン位置からオフ位置への切り換わりを検出す
    る手段と、イグニッションスイッチのオン位置からオフ
    位置への切り換わりが検出された時にこのフェールセー
    フフラグをクリアする手段と、フェールセーフフラグが
    セット状態の間は前記発進阻止手段による発進阻止を禁
    止する手段とを備えた請求項1に記載の車両盗難防止装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1488970A3 (en) * 1995-09-30 2005-12-07 Suzuki Motor Corporation Vehicle theft-prevention device
JP2007245909A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Yanmar Co Ltd 作業機
JP2011225067A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Mitsubishi Electric Corp 車両用盗難防止装置

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