JP3624899B2 - 車両盗難防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は車両の盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子式エンジン集中制御装置(以下ECCSという)において、エンジン制御を実行するのは、マイクロコンピューターから構成される電気的コントロールユニット(以下ECUで略称する)である。
【0003】
イグニッションスイッチを“START”位置まで回すと、スターターによりクランク軸がクランキングされるとともに、ECUで始動時噴射パルス幅が算出され、この噴射パルス幅を開弁時間とする信号がインジェクターに送られて開弁時間に相当する燃料量が吸気管に供給され、エンジンが始動される(特開昭55−151133号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の装置では、これといった車両盗難防止装置が設けられていないため、キーがなくてもイグニッションスイッチの接点を直結されれば、エンジンが始動されてしまうため、車両の盗難に対して無防備であった。
【0005】
そこでこの発明では、エンジン制御用のECUとは別に第二のECUを設けて2つのECUを通信装置で結び、エンジンの始動に際してとりあえず始動を許可した状態で各ECUが保存する識別コードが一致するかどうかみて、一致しないときは車両の発進を阻止することにより、ECUの安全性を維持しつつ車両が盗難にあう機会を減らすことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えた第2のコントロールユニットと、動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、所定の計測開始時間からの経過時間を計測するタイマー手段と、前記イグニッションスイッチの切り換わり後に前記識別コードが照合されたか否かを判定する手段と、前記照合した識別コードが所定の組み合わせに合致しない時にまたは前記識別コードが未照合でかつ経過時間が設定時間を越えた時に車両の発進を阻止する手段と、前記識別コードが合致した時にフェールセーフフラグをセットする手段と、イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりを検出する手段と、イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりが検出された時にこのフェールセーフフラグをクリアする手段と、フェールセーフフラグがセット状態の間は前記発進阻止手段による発進阻止を禁止する手段とを備えている。
【0007】
請求項2の発明は、識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えた第2のコントロールユニットと、動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、動力装置の出力変速手段が中立位置にないことを検出する手段と、前記イグニッションスイッチの切り換わり後に前記識別コードが照合されたか否かを判定する手段と、前記識別コードが未照合でかつ変速手段が中立位置にない場合に車両の発進を阻止する手段とを備えている。
【0008】
請求項3の発明は、識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えた第2のコントロールユニットと、動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、照合した識別コードが所定の組み合わせに合致しない時に車両の発進を阻止する手段と、前記切り換わり検出手段がイグニッションスイッチのオン位置への切り換わりを検出した時に、前記第1及び第2のコントロールユニットのいずれか一方が新品であるかどうかを判定する手段と、第1及び第2のコントロールユニットのいずれか一方が新品であると判定した時にのみ、外部からの各識別コードの書き換えを許可する手段とを備えている。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、コントロールユニットの少なくとも一方が新品であるかを判定する手段を、コントロールユニットに設定された新品フラグに基づき判定を行なう手段で構成するとともに、判定後にこのフラグをクリアする手段を備えている。
【0010】
請求項5の発明は、識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えるとともに、外部に備えたコード保持器との間で照合される別の電子コードを保持し、この電子コードが所定の組み合わせに合致した時にのみ前記第1のコントロールユニットとの間で識別コードの照合を行う第2のコントロールユニットと、動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、所定の計測開始時間からの経過時間を計測するタイマー手段と、前記電子コードが照合されたか否かを判定する手段と、前記照合した識別コードが所定の組み合わせに合致しない時にまたは前記電子コードが未照合でかつ経過時間が設定時間を越えた時に車両の発進を阻止する手段と、前記識別コードが合致した時にフェールセーフフラグをセットする手段と、イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりを検出する手段と、イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりが検出された時にこのフェールセーフフラグをクリアする手段と、フェールセーフフラグがセット状態の間は前記発進阻止手段による発進阻止を禁止する手段とを備えている。
【0011】
請求項6の発明は、識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えるとともに、外部に備えたコード保持器との間で照合される別の電子コードを保持し、この電子コードが所定の組み合わせに合致した時にのみ前記第1のコントロールユニットとの間で識別コードの照合を行う第2のコントロールユニットと、動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、動力装置の出力変速手段が中立位置にないことを検出する手段と、前記電子コードが照合されたか否かを判定する手段と、前記電子コードが未照合でかつ変速手段が中立位置にない場合に車両の発進を阻止する手段とを備えている。
【0012】
請求項7の発明は、識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えるとともに、外部に備えたコード保持器との間で照合される別の電子コードを保持し、この電子コードが所定の組み合わせに合致した時にのみ前記第1のコントロールユニットとの間で識別コードの照合を行う第2のコントロールユニットと、動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、前記電子コードが照合されたか否かを判定する手段と、前記照合した識別コードが所定の組み合わせに合致しない時にまたは前記イグニッションスイッチがオフ位置からオン位置へ切り換えられかつ電子コードが照合されていない場合に車両の発進を阻止する手段と、前記切り換わり検出手段がイグニッションスイッチのオン位置への切り換わりを検出した時に、前記第1及び第2のコントロールユニットの少なくとも一方が新品であるかどうかを判定する手段と、第1及び第2のコントロールユニットの少なくとも一方が新品であると判定した時にのみ、外部からの各識別コードの書き換えを許可する手段とを備えている。
【0013】
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記第1のコントロールユニットは、前記第2のコントロールユニットに送信を要求した場合に返信がなかった時または返信があってもチェックサムがエラーとなった時にも車両の発進を阻止するようにしている。
【0014】
請求項9の発明は、請求項1または5の発明において、前記計測開始時間をイグニッションスイッチのオン位置への切り換わり検出時に設定している。
【0015】
請求項10の発明は、請求項1または5の発明において、動力装置の実際の始動を検出する手段を備え、前記計測開始時間を動力装置の始動が検出がされてからの経過時間としている。
【0016】
請求項11の発明は、請求項1または5の発明において、前記第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとの通信開始を検出する手段を備え、前記計測開始時間を通信開始の検出時に設定している。
【0017】
請求項12の発明は、請求項2、3、4、6、7のいずれか一つの発明おいて、前記識別コードが合致した時にフェールセーフフラグをセットする手段と、イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりを検出する手段と、イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりが検出された時にこのフェールセーフフラグをクリアする手段と、フェールセーフフラグがセット状態の間は前記発進阻止手段による発進阻止を禁止する手段とを備えている。
【0018】
請求項13の発明は、請求項1から7までのいずれか一つの発明において、車両が走行中にあることを検出する手段と、前記イグニッションスイッチの切り換わり後に前記識別コードが照合されたか否かを判定する手段と、識別コードが未照合でかつ車両が走行中にある場合に車両の発進を阻止する手段を備えている。
【0019】
請求項14の発明は、請求項1から7までのいずれか一つの発明において、前記イグニッションスイッチの切り換わり後に前記識別コードが照合されたか否かを一定周期で判定する手段と、車両が走行中になく動力装置の出力変速手段が中立位置にある場合に前記識別コードが未照合であると判定した回数を計測する手段と、この回数が所定回数に達した時に車両の発進を阻止する手段を備えている。
【0020】
請求項15の発明は、請求項5から7までのいずれか一つの発明において、車両が走行中にあることを検出する手段と、前記電子コードが照合されたか否かを判定する手段と、電子コードが未照合でかつ車両が走行中にある場合に車両の発進を阻止する手段を備えている。
【0021】
請求項16の発明は、請求項5から7までのいずれか一つの発明において、前記電子コードが照合されたか否かを一定周期で判定する手段と、車両が走行中になく動力装置の出力変速手段が中立位置にある場合に前記電子コードが未照合であると判定した回数を計測する手段と、この回数が所定回数に達した時に車両の発進を阻止する手段とを備えている。
【0022】
【発明の効果】
請求項1、3、5、7の発明によれば、イグニッションスイッチがオン位置からオフ位置に切り換わった時に、第1のコントローユニットが記憶している識別コードと第2のコントロールユニットが記憶している識別コードとが照合され、照合された識別コードが所定の組み合わせに合致しない時は、発進阻止手段が車両の発進を阻止することで、所定の組み合わせ以外の識別コードによる車両の発進を防止する。
【0023】
請求項1の発明によれば、始動時に所定時間以上に渡って識別コードの照合が行なわれない時に車両の発進を阻止することで、識別コードの未照合のままの車両の発進を防止できるので、車両の盗難防止能力が強化される。
また、請求項1の発明は、識別コードの合致した時にフェールセーフフラグをセットし、イグニッションスイッチのオフ位置への切り換わり時にこれをクリアし、フラグがセットされた状態での発進阻止を禁止することにより、走行中に誤動作により発進阻止が行なわれるのを防止するので、走行中の装置の誤作動を確実に防止できる。
【0024】
請求項2の発明は、識別コードが未照合のまま出力変速手段が中立位置から走行位置に切り換えられた時に車両の発進を阻止することで、識別コードの未照合のままの車両の発進を防止できるので、車両の盗難防止能力が強化される。
【0025】
請求項3の発明は、コントロールユニットの一方が新品の場合にのみ、外部から識別コードの書き換えを許可することにより、コントロールユニットの故障時には、故障したユニットのみを交換して、識別コードを交換しないユニットに合わせることを可能とする。一方、外部からの識別コードの書き換えをいずれかのコントロールユニットが新品の場合に限ることで、盗難目的による識別コードの書き換えを防止する。このため、盗難防止能力を維持しつつ、コントロールユニットの故障時には故障したユニットのみの交換が可能になり、ユニットの交換コストを低減できる。
【0026】
請求項5、6、7の発明は、コード保持器と第2のコントロールユニットがそれぞれ保持する電子コードが所定の組み合わせに合致した時のみ、識別コードの照合を行なうことで、コード保持器所有者以外の人間による車両の発進を阻止するので、車両の盗難防止能力が強化される。
【0027】
請求項5の発明は、始動時に所定時間以上に渡って電子コードの照合が行なわれない時に車両の発進を阻止することで、電子コードの未照合のままの車両の発進を防止するので、コードが未照合のままでは車両は発進せず、車両の盗難防止能力が強化される。
また、請求項5の発明は、識別コードの合致した時にフェールセーフフラグをセットし、イグニッションスイッチのオフ位置への切り換わり時にこれをクリアし、フラグがセットされた状態での発進阻止を禁止することにより、走行中に誤動作により発進阻止が行なわれるのを防止するので、走行中の装置の誤作動を確実に防止できる。
【0028】
請求項6の発明は、電子コードが未照合のまま出力変速手段が中立位置から走行位置に切り換えられた時に車両の発進を阻止することで、コード保持器所有者以外の人間による車両の発進を阻止するので、車両の盗難防止能力が強化される。
【0029】
請求項7の発明は、イグニッションスイッチがオフ位置からオン位置へ切り換えられ、かつ電子コードが照合されていない場合に車両の発進を阻止することで、コード保持器所有者以外の人間による車両の発進を確実に防止するので、車両の盗難防止能力が強化される。一方、外部からの識別コードの書き換えをいずれかのコントロールユニットが新品の場合に限ることで、盗難目的による識別コードの書き換えを防止する。このため、盗難防止能力を維持しつつ、コントロールユニットの故障時には故障したユニットのみの交換が可能になり、ユニットの交換コストを低減できる。
【0030】
請求項9の発明は、請求項1または5の発明において、タイマー手段がイグニッションスイッチのオン位置への切り換わり検出時からの経過時間を計測し、識別コードまたは電子コードが未照合のままこの計測時間が所定時間を越えると、車両発進を阻止するので、コードが未照合のままでは車両は発進せず、車両の盗難防止能力が強化される。
【0031】
請求項10の発明は、請求項1または5の発明において、タイマー手段が動力装置の実際の始動が検出されてからの経過時間を計測し、識別コードまたは電子コードが未照合のままこの計測時間が所定時間を越えると、車両発進を阻止するので、コード未照合のままでは車両は発進せず、車両の盗難防止能力が強化される。
【0032】
請求項11の発明は、タイマー手段がコントロールユニット間の通信開始からの経過時間を計測し、識別コードまたは電子コードが未照合のままこの計測時間が所定時間を越えると、車両発進を阻止するので、コード未照合のままでは車両は発進せず、車両の盗難防止能力が強化される。
【0033】
請求項12の発明は、識別コードの合致した時にフェールセーフフラグをセットし、イグニッションスイッチのオフ位置への切り換わり時にこれをクリアし、フラグがセットされた状態での発進阻止を禁止することにより、走行中に誤動作により発進阻止が行なわれるのを防止するので、走行中の装置の誤作動を確実に防止できる。
【0034】
【実施例】
図1に示すECCS(電子式エンジン集中制御装置)1は、イグニッションスイッチ1A、クランク角度センサー1B、エアフローメーター1Cなどの各種のセンサー、これら各センサーからの信号を受けるECU2、ECU2からの信号を受けて作動するアクチュエーターの3つからなっている。ECU2は、マイクロコンピュータ2A、インジェクター用のパワートランジスター2B、電源用のハイブリッドICなどから構成される。
【0035】
ECU2での制御項目は、燃料噴射量、点火時期、アイドル回転数、排気還流量などと多いが、図1 には燃料噴射量と点火時期についてだけ示しており、デジタル制御を行うマイクロコンピューター2Aでは、内部のプログラムソフトにしたがい、吸気管に設けたインジェクターを介して燃料噴射量を、またトランジスタ式の点火装置を介して点火時期を制御する。マイクロコンピューター2Aからの噴射信号が“OFF”から“ON”になると、インジェクター用パワートランジスタ2Bの導通でインジェクター用ソレノイドコイル3にバッテリーからの電流が流れてインジェクターが全開し、噴射信号が“ON”から“OFF”になったときはインジェクターが全閉する。インジェクターの開弁中、一定圧の燃料が吸気管に噴射供給され、インジェクターの開弁期間に比例して供給燃料量が多くなるわけである。
【0036】
また、マイクロコンピューター2Aからの点火信号が“OFF”から“ON”になると、トランジスター式点火装置4のパワートランジスター4Aの導通で1次コイル4Bにバッテリーからの電流が流れ、点火信号が“ON”から“OFF”になったとき1次電流が遮断され、点火コイルの2次側に高圧の電流が発生し、点火プラグ4Dに火花が飛ぶ。パワートランジスター4Aを“ON”から“OFF”にするタイミングが点火時期であり、冷間始動時にはこのタイミングを遅くすることによって排気温度を高め、エンジンの暖機を促進するのである。
【0037】
ECU2(後述するIMMU用ECUについても)は、通常1つのユニットで構成され、故障時には一体で交換される。
【0038】
さて、車両の盗難を防止するため、この例では図2に示したように、ECCS1のECU2とは別に車両移動禁止用コントロールユニット(以下IMMUと略称する)11が設けられる。このIMMU11は主にマイクロコンピュータからなるECUを備え、ECC S用ECUとIMMU用ECUとは双方向通信線12で連結される。この例での各ECUは、いずれもマイクロコンピューターを主な構成部品とするものであるが、これに限定されるものでなく、一般にECUといった場合その含まれる範囲は広く、通常の電気部品だけでECUを構成したものでもかまわない。
【0039】
ECCS用ECUが第1のコントロールユニットを、IMMU用ECUが第2のコントロールユニットを構成する。なお、以下の説明においてECCSあるいはIMMUと言う場合にはそれぞれECCS用ECU,IMMU用ECUを指す。
【0040】
IMMU11はコード保持器であるトランスポンダーキー13との間の通信機能を備える。トランスポンダーキー13は電子コードの発信機能を備え、IMMU11は発信された電子コードをアンテナ11Aを介して受信し、受信コードとIMMU11が保持しているコードとが一致するかどうかを判定することによって、トランスポンダーキー13とIMMU11との組み合わせが正しいかどうかを確認する。IMMUを取り外し、代わりに他の車両のIMMUを組み付けたり、IMMUはそのままで他の車両のトランスポンダーキーを持ってきたりしても、IMMUとECCSの通信条件は成立しない。つまりIMMUとECCSの2つのECU間で通信条件を成立させるためには、トランスポンダーキーの所持が必要となるのである。
【0041】
ECCSとIMMUとの間で実施される操作は(1)イグニッションスイッチが“OFF”位置から“ON”位置に切換えられたとき、(2)イグニッションスイッチが“ON”位置から“OFF”位置に切換えられたときの2つに大別される。
(1)“OFF”位置から“ON”位置への切換時
▲1▼IMMUとの間で通信が可能かどうかを判定する。通信不可能状態が所定時間継続した場合には、始動を禁止する。
【0042】
▲2▼ECCSは始動あるいは燃料供給を許可した状態でIMMUとの通信条件が成立するかどうかをみる。通信条件が成立するためには、IMMUとトランスポンダーキーとで照合される電子的コードが一致しなければならない。
【0043】
▲3▼通信条件が成立したときは通信を行い、IMMUから送られてくる識別コードと、自身のEEPROMに保持している識別コードを照合する。このEEPROMは電気的消去書込み可能型ROMの略称で、電源を必要とせずにCPUからの指令でデータを書き込むことができるものである。EEPROMの代わりに、電源がなくても消去可能なフラッシュメモリーや専用の電源をもったメモリーで構成することもできる。
【0044】
▲4▼照合の結果、両者が一致したときだけ始動許可あるいは燃料供給の許可を継続し、両者が一致しないときは始動あるいは燃料供給を禁止する(つまり始動許可あるいは燃料供給許可を取り消す)。
(2)“ON”位置から“OFF”位置への切換時
▲1▼通信によりECCSは更新要求コードをIMMUに送る。
【0045】
▲2▼IMMUでは更新要求に対して、次回用の識別コードをランダムに決定し、次回コードを自分のEEPROMに記憶するとともに、ECCSに送信する。
【0046】
▲3▼ECCSでは、IMMUから送られてきた次回コードをEEPROMに記憶する。
【0047】
このようにして、イグニッションスイッチがONからOFFに切り換わるごとに識別コードを更新すると、ECCSとIMMUの一方のECUが故障した場合に、その故障した側のECUだけを交換しても、そのままでは識別コードの不一致からエンジンを始動することができなくなる。
【0048】
これに対処するためには、一方のECUの故障時に単独でも交換できるようにする必要があるので、交換するECUが新品であることを条件として、新品のECUと故障してないECUとの双方の識別コードを同調させるための初期化操作を行う。この初期化操作は図2に示す第3のECU15により行われる。
【0049】
このため、まずECCS用とIMMU用の各ECUには、新品であることを示すデータを持つフラグをEEPROMに組み込み、各ECUを製造するメーカーからの工場出荷時にこの新品フラグを新品側にセットしておく。
【0050】
なお、ECCS用とIMMU用の各ECUのプログラムソフトには新品フラグを新品側にセットする機能をもたせない。識別コードの初期化操作には少なくとも一方のECUが新品であることが条件であるのに、各ECUのプログラムソフトにより勝手に新品フラグが新品側にセットされると、新品であるかどうかがわからなくなるからである。
【0051】
ECCSあるいはIMMUのECUを交換した時の処理も、(3)イグニッションスイッチが“OFF”位置から“ON”位置に切換えられたとき、(4)続いてイグニッションスイッチが“OFF”位置に戻されたときの2つに別れる。(3)イグニッションスイッチの“ON”位置への切換時
▲1▼ECCSとIMMUとの通信条件が成立するかどうかをみる。通信条件が成立するためには、IMMUとトランスポンダーキーとで照合される電子的コードが一致しなければならない。
【0052】
▲2▼通信条件が成立したときは、いずれかのECUの新品フラグがセットされていることを条件に、第3のECUの接続を許可する。
【0053】
▲3▼第3のECUが接続され、第3のECUから初期化命令が出されると、ECCSは初期化要求をIMMUに送り、IMMUはあらかじめ内部に設定された初期識別コードを自らのEEPROMに記憶するとともに、ECCSに返信する。
【0054】
▲4▼ECCSはIMMUから送られた初期識別コードを自分のEEPROMに記憶する。
【0055】
▲5▼ECCSとIMMUのEEPROPM内の新品フラグをクリアする。
(4)イグニッションスイッチの“OFF”位置への戻し時
上記(2)▲1▼〜▲3▼のプロセスと同じに識別コードの更新操作を行う。
【0056】
図3〜5は上記の(1)に対応するフローチャート、図8と図9は(2)(4)に対応するフローチャート、図6と図7は(3)に対応するフローチャートであり、これらを以下に順を追って説明する。
【0057】
なお、ECCS用とIMMU用の各ECU間で行う通信は双方向であるため、コマンドやデータをECCSからIMMUに送るには、その前に通信モードをECCS→IMMUモードに切換え、またIMMUからECCSにコマンドやデータを送り返すにも前もって通信モードをIMMU→ECCSモードに切換えておかなければならない。こうした通信モードの切換えについてはその説明を省略する。
【0058】
のステップ1では、イグニッションスイッチ(図ではIGN SWと表記)の切り換えを判定し、イグニッションスイッチが“OFF”位置から“ON”位置に切換えられたときにステップ2に進む。
【0059】
ステップ2でECCSが新品であるかどうかを判定する。これはECCSのEEPROMに保存している新品フラグが新品側にセットされているかどうかで判定する。新品の場合は、図6に示す初期化操作を行う。
【0060】
新品でない場合はステップ3でタイマーのカウントをスタートし、ステップ4でIMMUにテスト送信を要求する。IMMUからの返信がなかった場合、あるいは返信があってもチェックサムがエラーとなった場合には、図4のプロセスを経て、始動禁止操作あるいは再度の送信要求を行う。始動禁止は例えばエンジンへの燃料の供給を停止すること行う。
【0061】
テスト送信が正常に行われた場合は、ステップ6でIMMUが新品であるかどうか、すなわちIMMUのEEPROMに保存されている新品フラグが新品側にセットされているかどうかを判定する。
【0062】
新品の場合は、図6に示す初期化操作を行う。新品でなければ、ステップ7に進み、前述のようにトランスポンダキーの発信する電子コードとIMMUに設定された電子コードの照合を行なう。
【0063】
これらの電子コードが一致した場合に、引き続きステップ8で識別コードが一致するかどうかを判定する。識別コードの確認は、ECCSからIMMUに識別コードの送信要求を送り、これに対してIMMUから返信された識別コードと、ECCSに保存された識別コードを照合することで行なう。
【0064】
両方の識別コードがどちらも一致した場合にのみ、ステップ9でフェールセーフラグをセットし、ステップ10でタイマーを初期化する。
【0065】
正常な状態においては、以上のプロセスでエンジン始動時のチェックを終了し、以後はイグニッションスイッチがオフになるまで、IMMUと盗難防止装置としてのECCSは待機状態となる。
【0066】
ステッフ5,7,8で送信トラブルあるいは電子コードや識別コードの不一致が発見された場合には、図4のプロセスに進む。
【0067】
ここでは、まず車両が走行中かどうか(ステップ11)、ギヤ位置が走行位置かどうか、タイマーの計測時間が設定時間を超過していないか(ステップ13)及びこのプロセスの繰り返し回数が所定範囲を越えていないかどうかを判定する(ステップ14)。そして、これらの判定結果がすべてNoの場合には、図3のステップ4以降のプロセスをやり直す。
【0068】
また、ステップ11〜14のいずれかの判定結果がYesの場合には,図5のプロセスに進む。ここでは、まずステップ15でフェールセーフフラグがクリアされているかどうかを判定し、クリアされている場合には、通信タイマーを初期化し(ステップ16)、エンジンの始動を禁止して(ステップ17)処理を終了する。
【0069】
ステップ5,7,8から図4のプロセスを経て図5のプロセスに移行した場合には、ステップ9を経過していないため、フェールセーフフラグはクリアされている。したがって、始動時の送信トラブルあるいは電子コードや識別コードの不一致に関しては、常に始動禁止操作が行われる。
【0070】
しかしながら、例えば盗難防止用のチェックをクリアして始動しても、走行中に何らかの理由で図3のプロセスが実行され、始動禁止操作によってエンジンへの燃料供給が突然カットされる可能性がある。フェールセーフラグはこのような場合に燃料がカットされないように、盗難防止用のチェックを始動時に限定する目的で設定される。
【0071】
フェールセーフフラグは図3のステップ9でセットされ、後述の図8のエンジン停止操作時の処理プロセスにおけるステップ26でクリアされる。したがってエンジンの始動時にはフェールセーフフラグはクリアされており、始動に伴う盗難防止用のチェックをクリアした段階でセットされる。
【0072】
このため、走行中に盗難防止用チェックのプロセスが実行され、始動禁止操作が行われようとしても、ステップ15においてフェールセーフフラグがセットされていれば、始動禁止操作を行わずに、イグニッションスイッチがオフになるまで待機状態となる。
【0073】
図8は運転終了時の処理を示す。このプロセスは、イグニッションスイッチが”OFF”位置に切り換わることで実行される。ステップ22においてこの切り換わりが検出されると、ステップ23で識別コードの更新要求が新たな識別コードとともにECCSからIMMUに向けて送られる。
【0074】
ここで、IMMUからの返信がなければ、あるいは送信エラーが検出された場合には、図9のステップ27により、ステップ23,24のプロセスを所定回数繰り返し、IMMUからの返信が依然として正常化されなければ、そのまま処理を終了する。
【0075】
IMMUから正常な返信が返された場合には、更新したコードをECCSの記憶装置に保存し(ステップ25)、フェールセーフフラグをクリアして(ステップ26)、処理を終了する。
【0076】
これにより、次回のエンジン始動は、更新された識別コードがECCSとIMMUの双方に記憶され、フェールセーフフラグがクリアされた状態で行われる。
【0077】
次に、ECCSまたはIMMUのいずれかが新品であった場合の初期化プロセスを図6と7のフローチャートにより説明する。
【0078】
図3のステップ2またはステップ6でECCSまたはIMMUのいずれかが新品と判定された場合には、図6の初期化処理が行われる。
【0079】
初期化のプロセスはまず、ステップ18においてECCSからIMMUへ初期化要求の送信が行われる。なお、初期化要求の送信は、前記の第3のECUからの初期化命令の入力に応じて行なわれ、第3のECUからの初期化命令が入力されない限り図6の初期化処理は行なわれない。
【0080】
初期化要求に対してIMMUは内部に設定された初期識別コードを識別コードとして記憶するとともに、ECCSに返信する。ステップ19でこの返信がエラーとなった場合には、図7のステップ21において送信チェックが所定回数行われたかを判定し、行われていなければステップ18の初期化要求からの処理を繰り返し、所定回数に達した場合には初期化不能であるとしてそのまま処理を終了する。
【0081】
ステップ19での送信チェックで異常がなければ、ステップ20に進み、ECCSは初期識別コードをEEPROMに保存する。
【0082】
この初期化処理の直後は識別コードの照合は行なわず、エンジンの始動はそのまま許可され、イグニッションスイッチのオフ待ちの状態となる。そして、次回始動時より、通常の識別コードの照合が行なわれる。
【0083】
上記の説明の中でECCSとIMMUとの間で送信される各種のコードは図10にまとめられる。この図からわかるようにコードは8ビットのバイナリコードとして転送される。
【0084】
また、これらのコードは図11に示すプロトコルにしたがって送信される。すなわち、識別コード確認を例に取ると、ECCSからIMMUへの送信は、図10 に示す識別コード更新を要求する8ビットコードと、8ビットの固定値と、エラー検出用に8ビットのチェックサムからなる24ビットの信号が送られる。チェックサムはコマンドと固定値の8ビットのデータを、1バイト単位で各桁に分割して、桁ごとに合算したもので、このチェックサムを照合することにより通信エラーの有無を確認する。
【0085】
一方、IMMUからECCSへの返信は図10に示す識別コード登録を要求する8ビットコードと、8ビットの識別コード、そして8ビットのチェックサムからなる24ビットの信号により行なわれる。
【0086】
次に作用を説明する。
【0087】
この実施例では、エンジンの始動に際してイグニッションスイッチが“OFF”位置から“ON”位置にされると、この信号を受けてECCSは、エンジンの始動を許可したまま自分の持っている識別コードとIMMUが送ってくる識別コードとが一致するかどうかを照合し、識別コードが一致しないときは始動を禁止する。
【0088】
また、エンジンの停止のために、イグニッションスイッチが“ON”位置から“OFF”位置に戻されると、ECCSとIMMUが保存する識別コードが次回コードへと更新される。これにより、始動のつど新しい識別コードの照合が行なわれ、識別コードが一致しないとエンジンを始動できないため、たとえばIMMUやECCSを他の車両で使用していたECUに乗せ換えても識別コードの不一致により始動はできない。この結果、従来より車両の盗難の機会を減らすことができる。
【0089】
この実施例では、エンジンの再始動時にできるだけ近づけるように、エンジンの運転途中でなく、運転の最後(つまりエンジンの停止後)に識別コードの更新を行なっている。しかしながら、更新処理はエンジンの始動完了後であれば、エンジンの停止後まで待たずにいつでも行なうことができる。
【0090】
さらに、IMMU用ECUでは、自分の保存する電子的コードとトランスポンダーキーから発信される電子的コードを照合することでトランスポンダーキーとの組み合わせが正しいかどうかを確認し、この照合の結果コードが一致したときだけECCS用とIMMU用の2つのECU間での通信条件が成立するようにしているので、その車両用のキーを持っていても、IMMUとの正しく組み合わされたトランスポンダーキーを所持していなければエンジンが始動されることがない。この結果、車両の盗難の機会は一段と少なくなる。
【0091】
また、毎回更新される識別コードを用いる場合には、IMMU用とECCS用のいずれか一方のECUが故障したときは、識別コードを一致させるため故障してないECUをも新品に交換するしかなく、故障した片方のECUだけを新品に交換する場合にくらべてコストがかかる。
【0092】
これに対してこの例では、IMMU用とECCS用の一方のECUの故障時には、識別コードの初期化を行なってコードの同調させることから、故障した片方だけを交換することが可能となり、両方のECUとも新品に交換する場合よりコストを低くすることができる。
【0093】
また、始動完了とともにセットされるフェールセーフフラグを設定し、フェールセーフフラグがセットされている場合には始動禁止を行なわない設定としたので、走行中に盗難防止用のチェック機能が誤動作して車両が急にエンストする心配もない。
【0094】
なお、以上の実施例において、識別コードの不一致や通信条件が成立しない場合になどには燃料供給をカットしてエンジンを停止することとしたが、これらの場合の対応は必ずしもエンジンの停止に限定されず、車両の発進を阻止する手段であれば何でも適用することができる。例えば、ブレーキやトランスミッションの操作により発進を阻止することが可能である。
【0095】
さらに、発進を阻止する手段は上記のような物理的阻止に止まらず、警報発信により発進の阻止を図ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるECCSの構成図である。
【図2】同じく、盗難防止装置の制御システム図である。
【図3】同じく、盗難防止制御のフローチャートである。
【図4】同じく、異常検出時の処理プロセスを示すフローチャートである。
【図5】同じく、異常検出時の処理プロセスを示すフローチャートである。
【図6】同じく、新品のECUの初期化処理のプロセスを示すフローチャートである。
【図7】同じく、新品のECUの初期化処理のプロセスを示すフローチャートである。
【図8】同じく、識別コード更新プロセスを示すフローチャートである。
【図9】同じく、識別コード更新プロセスを示すフローチャートである。
【図10】同じく、ECCSとIMMUが交わすコマンド内容を示す表である。
【図11】同じく、ECCSとIMMUが交わす通信のプロトコルの説明図である。
【符号の説明】
1 ECCS
1A イグニッションスイッチ
11 IMMU
12 通信線
13 トランスポンダーキー
15 第3のECU

Claims (16)

  1. 識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、
    第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えた第2のコントロールユニットと、
    動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、
    所定の計測開始時間からの経過時間を計測するタイマー手段と、
    前記イグニッションスイッチの切り換わり後に前記識別コードが照合されたか否かを判定する手段と、
    前記照合した識別コードが所定の組み合わせに合致しない時にまたは記識別コードが未照合でかつ経過時間が設定時間を越えた時に車両の発進を阻止する手段と
    前記識別コードが合致した時にフェールセーフフラグをセットする手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりを検出する手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりが検出された時にこのフェールセーフフラグをクリアする手段と、
    フェールセーフフラグがセット状態の間は前記発進阻止手段による発進阻止を禁止する手段と
    を備えたことを特徴とする車両盗難防止装置。
  2. 識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、
    第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えた第2のコントロールユニットと、
    動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、
    動力装置の出力変速手段が中立位置にないことを検出する手段と、
    前記イグニッションスイッチの切り換わり後に前記識別コードが照合されたか否かを判定する手段と
    記識別コードが未照合でかつ変速手段が中立位置にない場合に車両の発進を阻止する手段と
    を備えたことを特徴とする車両盗難防止装置。
  3. 識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、
    第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えた第2のコントロールユニットと、
    動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、
    照合した識別コードが所定の組み合わせに合致しない時に車両の発進を阻止する手段と、
    前記切り換わり検出手段がイグニッションスイッチのオン位置への切り換わりを検出した時に、前記第1及び第2のコントロールユニットのいずれか一方が新品であるかどうかを判定する手段と、
    第1及び第2のコントロールユニットのいずれか一方が新品であると判定した時にのみ、外部からの各識別コードの書き換えを許可する手段と
    を備えたことを特徴とする車両盗難防止装置。
  4. コントロールユニットの少なくとも一方が新品であるかを判定する手段を、コントロールユニットに設定された新品フラグに基づき判定を行なう手段で構成するとともに、判定後にこのフラグをクリアする手段を備えた請求項3に記載の車両盗難装置。
  5. 識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、
    第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えるとともに、外部に備えたコード保持器との間で照合される別の電子コードを保持し、この電子コードが所定の組み合わせに合致した時にのみ前記第1のコントロールユニットとの間で識別コードの照合を行う第2のコントロールユニットと、
    動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、
    所定の計測開始時間からの経過時間を計測するタイマー手段と、
    前記電子コードが照合されたか否かを判定する手段と、
    前記照合した識別コードが所定の組み合わせに合致しない時にまたは前記電子コードが未照合でかつ経過時間が設定時間を越えた時に車両の発進を阻止する手段と
    前記識別コードが合致した時にフェールセーフフラグをセットする手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりを検出する手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりが検出された時にこのフェールセーフフラグをクリアする手段と、
    フェールセーフフラグがセット状態の間は前記発進阻止手段による発進阻止を禁止する手段と
    を備えたことを特徴とする車両盗難防止装置。
  6. 識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、
    第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えるとともに、外部に備えたコード保持器との間で照合される別の電子コードを保持し、この電子コードが所定の組み合わせに合致した時にのみ前記第1のコントロールユニットとの間で識別コードの照合を行う第2のコントロールユニットと、
    動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、
    動力装置の出力変速手段が中立位置にないことを検出する手段と、
    前記電子コードが照合されたか否かを判定する手段と
    記電子コードが未照合でかつ変速手段が中立位置にない場合に車両の発進を阻止する手段と
    を備えたことを特徴とする車両盗難防止装置。
  7. 識別コードを記憶する装置を備えた第1のコントロールユニットと、
    第1のコントロールユニットと双方向の通信手段で接続され、識別コードを記憶する装置を備えるとともに、外部に備えたコード保持器との間で照合される別の電子コードを保持し、この電子コードが所定の組み合わせに合致した時にのみ前記第1のコントロールユニットとの間で識別コードの照合を行う第2のコントロールユニットと、
    動力装置の始動を指令するイグニッションスイッチのオフ位置からオン位置への切り換わりを検出する手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置への切り換わりが検出された時に、前記通信手段を介して第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとに記憶された識別コードを照合する手段と、
    前記電子コードが照合されたか否かを判定する手段と、
    前記照合した識別コードが所定の組み合わせに合致しない時にまたは前記イグニッションスイッチがオフ位置からオン位置へ切り換えられかつ電子コードが照合されていない場合に車両の発進を阻止する手段と
    前記切り換わり検出手段がイグニッションスイッチのオン位置への切り換わりを検出した時に、前記第1及び第2のコントロールユニットの少なくとも一方が新品であるかどうかを判定する手段と、
    第1及び第2のコントロールユニットの少なくとも一方が新品であると判定した時にのみ、外部からの各識別コードの書き換えを許可する手段と
    を備えたことを特徴とする車両盗難防止装置。
  8. 前記第1のコントロールユニットは、前記第2のコントロールユニットに送信を要求した場合に返信がなかった時または返信があってもチェックサムがエラーとなった時にも車両の発進を阻止する請求項7に記載の車両盗難防止装置。
  9. 前記計測開始時間がイグニッションスイッチのオン位置への切り換わり検出時である請求項1または5に記載の車両盗難防止装置。
  10. 動力装置の実際の始動を検出する手段を備え、前記計測開始時間を動力装置の始動が検出されてからの経過時間とした請求項1または5に記載の車両盗難防止装置。
  11. 前記第1のコントロールユニットと第2のコントロールユニットとの通信開始を検出する手段を備え、前記計測開始時間を通信開始の検出時とした請求項1または5に記載の車両盗難防止装置。
  12. 前記識別コードが合致した時にフェールセーフフラグをセットする手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりを検出する手段と、
    イグニッションスイッチのオン位置からオフ位置への切り換わりが検出された時にこのフェールセーフフラグをクリアする手段と、
    フェールセーフフラグがセット状態の間は前記発進阻止手段による発進阻止を禁止する手段と
    を備えた請求項2、3、4、6、7のいずれか一つに記載の車両盗難防止装置。
  13. 車両が走行中にあることを検出する手段と、前記イグニッションスイッチの切り換わり後に前記識別コードが照合されたか否かを判定する手段と、識別コードが未照合でかつ車両が走行中にある場合に車両の発進を阻止する手段を備えた請求項1から7までのいずれか一つに記載の車両盗難防止装置。
  14. 前記イグニッションスイッチの切り換わり後に前記識別コードが照合されたか否かを一定周期で判定する手段と、車両が走行中になく動力装置の出力変速手段が中立位置にある場合に前記識別コードが未照合であると判定した回数を計測する手段と、この回数が所定回数に達した時に車両の発進を阻止する手段を備えた請求項1から7までのいずれか一つに記載の車両盗難防止装置。
  15. 車両が走行中にあることを検出する手段と、前記電子コードが照合されたか否かを判定する手段と、電子コードが未照合でかつ車両が走行中にある場合に車両の発進を阻止する手段を備えた請求項5から7までのいずれか一つに記載の車両盗難防止装置。
  16. 前記電子コードが照合されたか否かを一定周期で判定する手段と、車両が走行中になく動力装置の出力変速手段が中立位置にある場合に前記電子コードが未照合であると判定した回数を計測する手段と、この回数が所定回数に達した時に車両の発進を阻止する手段とを備えた請求項5から7までのいずれか一つに記載の車両盗難防止装置。
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