JPH07326321A - イオントラップ式質量分析システム及び方法 - Google Patents

イオントラップ式質量分析システム及び方法

Info

Publication number
JPH07326321A
JPH07326321A JP7124918A JP12491895A JPH07326321A JP H07326321 A JPH07326321 A JP H07326321A JP 7124918 A JP7124918 A JP 7124918A JP 12491895 A JP12491895 A JP 12491895A JP H07326321 A JPH07326321 A JP H07326321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ions
ion
ion trap
mass
trap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7124918A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2658012B2 (ja
Inventor
Mark E Bier
エリック ビアー マーク
John E P Syka
イー ピー サイカ ジョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Thermo Finnigan LLC
Original Assignee
Finnigan Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Finnigan Corp filed Critical Finnigan Corp
Publication of JPH07326321A publication Critical patent/JPH07326321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2658012B2 publication Critical patent/JP2658012B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/26Mass spectrometers or separator tubes
    • H01J49/34Dynamic spectrometers
    • H01J49/42Stability-of-path spectrometers, e.g. monopole, quadrupole, multipole, farvitrons
    • H01J49/4205Device types
    • H01J49/422Two-dimensional RF ion traps
    • H01J49/423Two-dimensional RF ion traps with radial ejection
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/26Mass spectrometers or separator tubes
    • H01J49/34Dynamic spectrometers
    • H01J49/42Stability-of-path spectrometers, e.g. monopole, quadrupole, multipole, farvitrons
    • H01J49/4205Device types
    • H01J49/424Three-dimensional ion traps, i.e. comprising end-cap and ring electrodes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 拡大したイオン占有体積を有し、従って、電
荷密度を増加せずに捕獲イオンの数を増加するイオント
ラップ質量分析器を提供する。 【構成】 本発明は一般にイオンを分析するためのイオ
ントラップ式質量分析器に係り、より詳細には、拡大さ
れたイオン占有体積を有する実質的に四重極のイオント
ラップ式質量分析器に係る。イオン占有体積を拡大する
ような電極形状が開示される。増大されたイオン占有体
積が多数のイオンを蓄積できるようにするので、同じ電
荷密度に対して、イオン感度、検出範囲及びダイナミッ
クレンジの改善が実現される。本発明の要旨は、これら
のイオントラップ形状が、質量選択性不安定性モード
や、共振励起/放出や、MSn といった実質的な四重極
のイオントラップの全ての動作モードに適用できること
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般にイオンを分析する
ためのイオントラップ式質量分析器に係り、より詳細に
は、性能改善のために種々の幾何学形状をもつ実質的に
四重極のイオントラップ質量分析器、及び質量分析の種
々の走査技術で上記種々の幾何学形状を使用する方法に
係る。
【0002】
【従来の技術】四重極のイオントラップ質量分析器は、
長年にわたって知られており、ポール及びステインウェ
デル氏の米国特許第2,939,952号に開示されて
いる。イオントラップとは、少なくとも2つの電極構造
体により形成されたトラップチャンバ内において、RF
電圧、DC電圧又はその組合せを電極に印加することに
より発生された実質的に四重極の静電界(フィールド)
によってイオンが導入又は形成されそして収容される装
置である。実質的に四重極のフィールドを形成するため
に、電極の形状は、通常、双曲線にされている。
【0003】質量の蓄積及び分析は、一般に、ある限定
範囲内の質量対電荷比(m/e)をもつイオンが装置内
に安定に捕らえられるようにRF電圧値V、RF周波数
f、DC電圧U及び装置サイズr0 でイオントラップ電
極を動作することにより達成される。これらのパラメー
タは、トラップ又は走査パラメータとも称し、捕らえら
れたイオンのm/e比に対してある関係を有する。
【0004】四重極の装置は動的なものである。即ち、
一定の力がイオンに作用するのではなく、イオン軌道
は、1組の時間従属の力によって定められる。その結
果、イオンは強力な収束を受け、イオンを装置の中心に
向かって戻そうとする回復力は、イオンが中心から外れ
るにつれて直線的に増加する。二次元のイオントラップ
質量分析器の場合に、この回復力は、イオンを装置の中
心軸に向けて戻すよう駆動する。
【0005】四重極フィールドにおけるイオンの運動
は、マチウ方程式と称する特定の二次線型微分方程式に
対する解によって数学的に記述される。これらの解は、
一般のケース、四重極質量フィルタの二次元のケース、
及び四重極イオントラップの標準的な三次元のケースに
ついて展開される。従って、一般に、uがx、y又はz
を表すとすれば、いかなる方向uについても、 au =Ka eU/mr0 2ω2u =Kq eV/mr0 2ω2 但し、 V=高周波(RF)電圧の大きさ U=印加直流電圧の振幅 e=イオンの電荷 m=イオンの質量 r0 =装置に従属するサイズ ω=2πf f=RF電圧の周波数 Ka =au に対する装置従属定数 Kq =qu に対する装置従属定数
【0006】マチウ方程式の解のグラフを表す安定性の
図は、au を縦座標に使用しそしてqu を横座標に使用
する。
【0007】U、V、r0 及びωによって定められた実
質的な四重極フィールドに対し、全ての考えられるm/
e比の軌跡は、−2U/Vに等しい傾斜度で原点を通っ
て延びる単一の直線として安定性の図にマップされる。
この軌跡は、走査動作線とも称される。イオントラップ
の場合、安定性領域内にマップされる軌跡の部分は、加
えられたフィールドにより捕らえられるイオンの範囲を
定める。
【0008】図1は、二次元イオントラップ質量分析器
の動作を示す安定性の図である。四重極イオントラップ
質量分析器の動作を理解するには、この図についての知
識が重要である。安定イオン領域は、網目状に陰影が付
けられており、βx 及びβzで境界定めされて示されて
いる。
【0009】捕らえることのできるイオン質量は、トラ
ップパラメータU、V、r0 及びωの数値に基づいてい
る。捕らえられるイオンのm/e比に対するトラップパ
ラメータの関係は、図1のパラメータ「a」及び「q」
に関して説明される。荷電されたイオンが四重極フィー
ルドにおいて有する軌道の形式は、イオンの特定のm/
e比と付与されるトラップパラメータU、V、r0 及び
ωとがいかに組み合わされて安定性の図にマップされる
かに基づく。これらトラップパラメータが安定性の包絡
線内にマップするように組み合わされる場合には、所与
のイオンは、定められたフィールドに安定軌道を有す
る。
【0010】U及びVの大きさを適切に選択することに
より、トラップ可能なイオンの特定質量の範囲を選択す
ることができる。U対Vの比が、考えられる特定質量の
軌跡が安定性領域の頂点を通ってマップするように選択
された場合には、非常に狭い範囲の特定質量内のイオン
しか安定軌道をもたないことになる。しかし、U対Vの
比が、考えられる特定質量の軌跡が安定性領域の「中間
部」(au =0)を通ってマップするように選択された
場合には、広い範囲の特定質量のイオンが安定軌道を有
する。
【0011】実質的に四重極のフィールドにおいて安定
軌道を有するイオンは、フィールドの中心のまわりの軌
道に制約される。通常、フィールドの中心は、実質的
に、トラップチャンバの中心に沿ったものである。本質
的に、安定なイオンは、四重極フィールドの中心に向か
って収斂し、四重極フィールドの中心のまわりの運動に
おいて常時イオンの「雲」を形成する。四重極フィール
ドの強度は、電極表面付近の位置から四重極フィールド
の中心へと減少するが、イオンの密度(トラップチャン
バの体積ではなく、イオン占有体積に対する)は増加す
る。このようなイオンは四重極フィールドによって捕ら
えられると考えることができる。以下、イオン占有体積
とは、捕らえられたイオンの大部分によって占有される
最小体積として定義する。通常、トラップチャンバ内の
イオンの95%がこの体積を占有する。イオン占有体積
は、トラップチャンバより小さい。
【0012】いかなるイオンm/e比に対しても、U、
V、r0 及びωが安定性の図の安定包絡線の外側にマッ
プするように組み合わされる場合には、所与のイオン
は、定められたフィールドに不安定な軌道を有する。実
質的に四重極のフィールドに不安定軌道を有するイオン
は、フィールドの中心からの変位を得、これらは時間と
共に無限大に近づく。このようなイオンは、フィールド
から逃れると考えられ、従って、トラップ不能であると
考えられる。
【0013】二次元及び三次元の両イオントラップ質量
分析器に対し、それらの品質を参照点として決定するた
めにある性能基準を使用しなければならない。5つの重
要な性能基準は、信号対雑音比、感度、検出限界、分解
能、及びダイナミックレンジである。いかなるイオント
ラップ質量分析器の設計も、これらの基準を考慮しなけ
ればならない。更に、空間電荷による負の作用を無視す
ることができない。
【0014】イオントラップ質量分析器の性能において
重要な役割を演じるパラメータは、電極構造体に捕らえ
られるイオンの数(N)である。同等の条件のもとで
は、イオンの数(N)が多いほど、性能は向上する。イ
オンの数(N)は、次の関係式で与えられる。 N=ρv 但し、vはイオン占有体積であり、そしてρは平均電荷
密度である。電荷密度ρは、空間電荷の影響を最小にす
るために一定に維持しなければならないので、イオント
ラップ質量分析器に蓄積されるイオンの全数を増加する
には、イオン占有体積vを増加するしかない。トラップ
チャンバの体積を単に半径方向に(x及び/又はz軸に
沿って)増加するだけでは、イオン占有体積を増加する
ことにならない。本発明の多数の実施例は、イオン占有
体積vを増加する解決策を提供するものである。
【0015】しかしながら、トラップチャンバを軸方向
(y軸に沿った方向)ではなく半径方向(x−z平面に
実質的に平行な方向)に増加する場合の1つの制約は、
回復電位である。例えば、二次元の直線的な実質的に四
重極のイオントラップ質量分析器では、トラップチャン
バの体積が半径方向(x及びz方向)に任意に増加され
た場合に、回復電位は、高いm/eのイオンを含むのに
適当でなくなる。同じ回復電位を維持するか又は適当な
フィールドを得るためには、電源電圧を増加して、元の
実質的に四重極のフィールドを効果的に定めねばならな
い。しかし、本発明の実施例により示されるように、ト
ラップチャンバの体積が軸方向即ち非半径方向(y方
向)のみに増加された場合には、電源電圧を変更又は増
加する必要がない。従って、体積をy方向に増加して、
捕らえられるイオンの数を増加し、イオントラップ質量
分析器の性能が改善される。
【0016】トラップチャンバの体積を半径方向に増加
する場合の別の制約は、イオントラップ質量分析器に捕
らえることのできるイオンの質量範囲である。トラップ
チャンバの体積が半径方向に増加されるにつれて、捕ら
えることのできるイオンの質量範囲は減少する。これ
は、最大質量範囲が、装置従属パラメータr0 に逆比例
する(即ち、mmax ∝1/r0 2)からである。従って、
トラップチャンバの体積が非半径方向(y方向)のみに
増加されるときには、r0 が影響を受けず、従って、イ
オンの同じ質量範囲を維持することができる。
【0017】二次元の実質的に四重極のフィールドの場
合には、y方向にフィールドは存在しない。従って、実
質的に四重極のフィールドに対するφの一般式から、 φ=φ0 (λx2 +γz2 )/r0 2 となり、但し、σ=0である。又、ラプラス条件から、 λ+γ=0 であり、従って、 λ=−γ=1 となる。公知技術で良く知られたように、最後の式に1
を選択することは任意である。次いで、実質的に四重極
のフィールドは、次のようになる。 φ(x,y)=φ0 (x2 −z2 )/r0 2 二次元の実質的に四重極のフィールドは、直線又はカー
ブした電極によって発生することができる。ロッド状電
極の最も望ましい表面は、双曲線形状である。
【0018】三次元イオントラップに対する実質的に四
重極のフィールドの式は、y方向における粒子の運動を
単に組み込むだけで導出できる。最も簡単な三次元イオ
ントラップは、2つの端部電極と中央のリング電極とに
よって定められる。イオントラップ内の実質的に四重極
のフィールドは、3つの方向(x,y,z)全部に存在
する。前記したように、実質的に四重極のフィールドに
対する一般式を使用しそしてラプラスの条件を満足する
と、任意の点(x,y,z)における電位φは次のよう
になる。 φ(x,y,z)=φ0 (λx2 +σy2 −2γz2
/r0 2
【0019】従って、特定の印加電位φ0 及び装置サイ
ズr0 に対し、任意の点(x,y,z)において電位φ
を得ることができる。装置サイズr0 が大きい場合は、
同じ印加電位φ0 では、同じ点(x,y,z)における
フィールドφが小さくなる。これは、実際に、イオント
ラップ質量分析器の質量範囲を縮小する。装置サイズr
0 が増加するにつれて、同じ点(x,y,z)における
フィールドが減少し、回復フィールドは、高いm/eの
イオンを中心軸に向かって戻すのに充分なものではなく
なる。充分な回復フィールドをもつためには、φ0 を増
加しなければならない。ある条件のもとでは、φ0 の範
囲が、電源を、より高い電圧を発生するものに交換する
ことを保証する。しかしながら、本発明の実施例により
示されたように、y方向のみの寸法を増加しそして楕円
形状の電極構造体を効果的に形成することによりトラッ
プチャンバの体積を増加すると、イオン占有体積も拡大
する。
【0020】空間電荷は、イオン(1つ又は複数)の存
在により静電界を擾乱させる。この擾乱は、イオンが、
付与された静電界により予想されない軌道をたどるよう
にさせる。擾乱が大きい場合には、イオンが失われ及び
/又は質量スペクトルの質が低下することになる。スペ
クトルの質低下は、広範なピークに及び、分解能(m/
Δm)を低下し、ピークの高さを失って信号対雑音比を
悪化し、及び/又は相対的イオン存在度の測定値を変化
させる。従って、空間電荷は、有用な分解能及び検出範
囲を維持するが、蓄積できるイオンの数を制限する。
【0021】ここに開示する新規なイオントラップ質量
分析器は、多数の質量分析方法に用いられる。この方法
の1つの実施例、即ち質量選択不安定性走査が、参考と
してここに取り上げる米国特許第4,540,884号
に開示されている。この方法においては、イオン化段階
中に広い質量範囲の当該イオンが形成され、イオントラ
ップに蓄積される。次いで、実質的に四重極イオントラ
ップのリング電極に加えられるRF電圧が増加され、増
加する特定質量の捕らえられたイオンが不安定となり、
イオントラップから退出するか電極に衝突する。イオン
トラップから退出するイオンを検出して、蓄積されたイ
オンのm/e(質量対電荷比)及びイオンの数を表す出
力信号を発生することができる。
【0022】質量選択不安定性走査の改良された形態
は、共振放出を組み込んでいる。米国特許第4,73
6,101号及び再発行特許第34,000号を参照さ
れたい。これらは、イオントラップ質量分析器に補足的
なACフィールドを導入すると、隣接するm/eのイオ
ンを容易に分離及び放出できることを実証している。補
足的なACソースの周波数fres は、イオンが放出され
るqu を決定する。補足的なACフィールドの周波数f
res が、イオン占有体積におけるm/eイオン種の1つ
の運動の永続成分周波数に一致する場合には、その補足
的なフィールドは、特定のイオン(例えば、特定のqの
イオン)を増加した振幅で振動させる。補足的なフィー
ルドの大きさは、イオン振動の増加率を決定する。補足
フィールドの大きさが小さいと、イオンを共振励起する
が、それらイオンは実質的な四重極フィールド内に留ま
る。補足フィールドの大きさが大きいと、選択された共
振周波数をもつイオンをトラップチャンバから又はそこ
に放出させる。ある市販のイオントラップでは、2つの
エンドキャップ間で差動的に測定して2ないし10ボル
トのピーク・ピーク値がイオンの共振放出に使用されて
いる。
【0023】補足的なACフィールドの周波数f
res は、特定のm/e比のイオンが、イオン占有体積か
らイオンを出させる軌道を形成できるように選択され
る。共振周波数はfres =kf±fu である。但し、k
=整数で、k={0、±1、±2、±3、・・・}、f
=実質的な四重極フィールドのRF成分の周波数、そし
てfu =u座標軸に沿ったqu eject の所与のイオンの
永続運動に対する基本周波数であって、fu <fであ
る。fres の式は、高調波RF電位におけるイオン運動
の厳密な方程式の解の周波数成分を表している。典型的
に、k=0であり、従って、fres =fu であり、小さ
な印加AC振幅電位が必要とされるが、fres の一般式
及び充分な振幅を満足する周波数であれば、いかなる周
波数も、イオンをトラップチャンバから出させるもので
ある。
【0024】又、補足的なフィールドは、参考としてこ
こに取り上げる米国特許第4,736,101号及び再
発行特許第34,000号に開示されたMS/MS方法
にも使用できる。本質的に、MS/MSは、少なくとも
2つの個別の質量分析段階を使用するものである。先ず
第1に、所望のm/eが分離される(通常は±0.5a
muの質量窓で)。分離段階中の不所望なイオンの放出
は、次のような多数の技術によって達成されるが、これ
に限定されるものではない。(i)DCをリングに印加
する。(ii)波形を付与する。(iii)RFを走査し、不
所望なイオンを通して共振周波数により放出させる。こ
れは、MS1 である。不所望なイオンが放出された後
に、RF(及びおそらくはDC)電圧が下げられ、低い
m/eイオンを含むように当該m/e範囲を再調整す
る。ヘリウム、アルゴン又はキセノンのような天然ガス
をイオントラップチャンバに導入するのと組み合わせて
共振励起電位をエンドキャップに印加したときには、断
片即ち生成イオンを形成することができる。これらの断
片はイオントラップチャンバに保持される。第2の質量
分析段階において、質量選択不安定性走査が、共振放出
を伴ったり伴わなかったりして使用され、断片イオンが
検出器へ放出される。これは、MS2 である。従って、
少なくとも2つの質量分析段階が1つの装置において実
行される。又、n回の個別の質量分析段階に対し繰り返
しのタンデムMS技術(即ち(MS) n )も使用でき
る。
【0025】上記MS2 段階は、次のように行うことが
できる。第1走査の終わりであって且つ第2走査の前に
一次RFフィールドが減少された後に補足的ACフィー
ルドが付与されて、特定のm/e比の不所望なイオンを
放出する。放出すると、補足的なACフィールドはオフ
にされ、一次RFフィールドが増加されて、所望のイオ
ンが検出器へ放出される。米国特許第4,736,10
1号及び再発行特許第34,000号に開示されたよう
に、この技術の変形を使用することができる。従って、
RF振幅、RF周波数、補足的なACフィールド振幅、
補足的なACフィールド周波数又はその組合せを操作し
て、生成イオンの形成及び捕獲の後に、検出のためのイ
オンの放出を助成することができる。例えば、補足的A
Cフィールドは、一次RFフィールドの第2走査の間に
オンに切り換えることができる。或いは又、第2走査周
期ではなくて、補足的ACフィールドの周波数が変えら
れる間にRFフィールドが一定に保たれる。又、放出
は、実質的な四重極フィールドのRF成分の振幅を変え
ながら補足的ACフィールドの大きさを変えることによ
り行うこともできる。
【0026】多数の人々がイオンを二次元RF四重極に
捕らえている。ベアウグランド、デバント、メストド
ー、ジョーエン及びローランド氏は、イオンをRF四重
極に捕らえて蓄積しており、そしてかなり高いトラップ
効率を示している。C.ベアウグランド、G.デバン
ト、H.メストドー、D.ジョーエン及びC.ローラン
ド氏の「5 Spectroscopy Int. J. 265」(1987)を
参照されたい。実質的な四重極フィールドにおけるイオ
ンの捕獲は、更に、米国特許第4,755,670号に
開示されており、ここでは、フーリエ変換分析方法がシ
ャカ及びフィース氏により教示されている。ドルニコウ
スキー、クリスト、エンケ及びワトソン氏もRF四重極
にイオンを捕らえており、イオン/分子反応の研究がな
されている。G.G.ドルニコウスキー、M.J.クリ
スト、C.G.エンケ及びJ.T.ワトソン氏の「82 I
nt. J. of Mass Spectrom and Ion Proc. 1 」(198
8年)を参照されたい。蓄積セルにおいてイオン分子反
応が生じた後に、これらイオンは、質量分析のために四
重極質量フィルタへパルス式に入れられる。又、ベアウ
グランド氏等は、化学的平衡と、選択イオン/分子反応
の運動及び熱力学的パラメータも研究している。C.ベ
アウグランド、D.ジョーエン、H.メストドー及び
C.ローランド氏著の「61 Anal. Chem. 1447 」(19
89年)を参照されたい。この装置は、3つの四重極よ
り成り、中央の四重極が蓄積及び反応セルとして働く。
これらの全てのケースにおいて、質量選択性不安定性走
査モードを用いて四重極からイオンが走査されるものは
ない。
【0027】カーブしたイオントラップも調査されてい
る。1969年に、チャーチ氏は、リングイオントラッ
プ及び「競走路」状のイオントラップ形状について説明
している。リングイオントラップは、より一般的な二次
元の四重極ロッド電極を円に曲げることにより形成され
ている。D.A.チャーチ著の「40 J. of Applied Phy
sics 3127 」(1969年)を参照されたい。チャーチ
氏は、52MHzの高い基本周波数、小さなr0 =0.
16cm(フィールドの中心から四重極ロッドの縁まで
の距離)及びR=7.2cm(リング構造体の半径)で
研究している。これは、R/r0 =45の比較的大きな
値を生じた。この大きなR/r0 は、この円形のイオン
トラップに形成されたフィールドを、理想的な二次元の
実質的な四重極フィールドに厳密に類似させることがで
きる。即ち、誘起される多極フィールドの作用を最小に
することにより、非二次元共振が減少され、トラップ時
間が最大にされる。チャーチ氏は、H+ (m/e=
1)、 3He+ (m/e=3)を捕獲しそしてその存在
を測定することができ、そしてG.R.ハジェット及び
S.C.メナシャン氏により述べられたように「重たい
イオン」Hg+ (m/e=200.6)及びHg+2(m
/e=100.3)も捕獲できることに注目している。
チャーチ氏の研究におけるイオンの検出は、共振吸収技
術を用いて達成されている。その装置にはヘリウムの制
動ガスは添加されていない。
【0028】米国特許第3,555,273号(ジェー
ムスT.アモルド氏)は、三次元の四重極構造を開示し
ている。しかしながら、そこに開示及び請求された構造
は、質量フィルタである。
【0029】6電極構造をもつ他のイオントラップも研
究されている。これら6電極イオントラップは、平らな
プラット及び環状リングを有するものが説明されている
が、双曲線状の電極を使用するのが好ましい。これらの
構造は、上記した3電極対応部分又はまっすぐな二次元
四重極の場合のように質量選択性不安定性走査モードを
用いて走査することができる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、公知技術
の中で、ここに開示するようにイオントラップ質量分析
器の性能を改善するよう試みたものは知らない。拡大し
たイオン占有体積を形成する拡大したトラップチャンバ
と、特定の検出機構を有する幾何学形状は、共振励起放
出波形を伴う又は伴わない質量選択性不安定性走査モー
ドと共に使用されていない。
【0031】本発明の目的は、増加又は拡大されたイオ
ン占有体積を有し、ひいては、電荷密度を増加せずに捕
らえられるイオンの数を増加するイオントラップ質量分
析器を提供することである。
【0032】本発明の別の目的は、拡大イオントラップ
質量分析器と共に質量選択性不安定性走査モードの動作
を使用することである。
【0033】本発明の更に別の目的は、補足的即ち補助
的な共振励起放出フィールドで質量選択性不安定性走査
モードの動作を補足することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の上記及び他の目
的は、拡大したイオン占有体積を有するイオントラップ
質量分析器により達成される。トラップチャンバを延長
することにより、電荷密度を増加せずに捕獲できるイオ
ンの数を増加する拡大されたイオン占有チャンバが設け
られる。平均電荷密度を増加せずに実質的な四重極フィ
ールドの中心の周りの軌道を進むイオンの数を増加する
ことも本発明の実施例である。従って、空間電荷の負の
作用を増加せずに、信号対雑音比(S/N)、感度、検
出限界、及びダイナミックレンジが改善される。更に、
装置サイズr0 を増加せずにトラップチャンバを延長で
きるので、同じ電源を使用することができる。本発明で
はイオントラップ質量分析器の種々の幾何学形状が考え
られる。これらの幾何学形状では、補足的又は補助的な
共振放出フィールドを伴ったり伴わなかったりする質量
選択性不安定性走査モードが1つの質量分析方法として
使用される。イオンは、トラップチャンバから、トラッ
プチャンバの中心に沿った軸である中心軸に直交する方
向に放出される。イオンは、検出のために電極構造体間
で又は電極構造体の穴を通して放出される。これらの装
置では、MSn も使用される。
【0035】
【実施例】本発明の効果及び特徴は、添付図面を参照し
た以下の詳細な説明より明らかとなろう。本発明の種々
の実施例の効果の説明において、「拡大した」又は「延
長した」という用語は、イオン占有体積及びある場合に
はトラップチャンバ又は電極構造体に対して使用され
る。適切には、イオントラップのイオン占有体積を参照
するものである。即ち、特定のイオン占有体積及び平均
電荷密度を参照するものである。いかなるイオントラッ
プでも本発明の効果を得るために、平均電荷密度を増加
することなくイオン占有体積を増加することができる。
ここに述べるように、イオン占有体積を増加する1つの
方法は、軸(y軸)方向のみにトラップチャンバを拡大
するか又は電極構造体を延長することである。ここに述
べる種々の質量分析方法と共に、従来のイオン占有体積
より大きなイオン占有体積を形成することにより、本発
明の効果が実現される。
【0036】ここに述べるイオントラップ質量分析器
は、種々の公知の質量分析方法と共に使用される。多数
の異なるイオントラップ幾何学形状を使用して、実質的
に四重極のイオントラップ質量分析器のイオン占有体積
を増加することができる。平均電荷密度(ρ)の値は空
間電荷の作用によって制限されるので、イオントラップ
に蓄積されるイオンの総数(N)を増加するには、イオ
ン占有体積vを増加するしかない。しかしながら、トラ
ップチャンバの体積を単に増加するだけでは、必ずしも
イオン占有体積を増加することにならない。トラップチ
ャンバの体積は、x又はz方向(半径方向)ではなくて
y方向(軸方向)のみに増加しなければならない。拡大
したイオン占有体積をもつ次のような幾何学形状をここ
に述べる。即ち、直線状の二次元の実質的に四重極のイ
オントラップ、円形の二次元の実質的に四重極のイオン
トラップ、カーブした二次元の実質的に四重極のイオン
トラップ、及び楕円形の三次元のイオントラップ。イオ
ン占有体積を増加する他の全ての幾何学形状を適用でき
る。
【0037】例えば、イオントラップにおけるイオンの
数(N)を式N=ρvにより定義する。但し、ρは平均
電荷密度であり、そしてvはガス制動状態のもとでのイ
オン占有体積である(トラップチャンバではない)。半
径rsphere=0.7mmの球内にイオンの95%が蓄積
されるという簡単な仮定に基づき、この例の説明上のイ
オン占有体積は、市販のフィニガンイオントラップの場
合に1.4mm3 とする。ρが空間電荷によって例えば
10,000イオン/mm3 に制限される場合には(フ
ィッシャーの捕らえられたクリプトンイオンは、非ヘリ
ウム制動状態において2000ないし4000イオン/
mm3 の密度である。E.フィッシャー著の「156 Z. P
hys. 26 」(1959年)を参照されたい)、この体積
をもつイオントラップは、約14,000のイオンを蓄
積することができる。
【0038】本発明の1つの実施例は、質量選択性不安
定性走査モードで装置を使用する。DC及びRF電圧、
各々U及びVcos ωt が電極構造体に印加されて、実質
的な四重極フィールドを形成し、当該質量対電荷(m/
e)範囲全体にわたるイオンをこの実質的な四重極フィ
ールド内に捕らえられるようにする。これらイオンはイ
オントラップ質量分析器のトラップチャンバに形成され
るか又は導入される。短い蓄積時間の後に、増加するm
/e値の捕らえられたイオンが不安定になるようにトラ
ップパラメータが変更される。これら不安定なイオン
は、トラップ構造体の境界を越えそして電極構造体の孔
又は一連の孔を経てフィールドから出るような軌道を形
成する。次いで、イオンは検出器に収集され、その後、
最初に捕らえられたイオンの質量スペクトルをユーザに
指示する。
【0039】図面を参照し、質量選択性不安定性走査モ
ードでの本発明の装置の使用を明確にする。本発明の一
実施例が図2、3及び4に示されている。二次元の実質
的に四重極のイオントラップ質量分析器は、3つの区
分、即ち中央区分201と、2つの端部区分202及び
203とを有して示されている。各区分は、2対の対向
電極を含む。後方の端区分202の場合に、z軸電極2
11及び213が互いに対向して離間配置され、x軸電
極212及び214が互いに対向して離間配置される。
入口端区分203は、z軸対向電極219及び221
と、x軸電極220及び222とを有している。中央区
分201は、z軸対向電極215及び217と、x軸電
極216及び218とを有している。これら区分の組合
せにより、大きな空間体積においてイオンを捕らえるた
めの延長及び拡大されたトラップチャンバが形成され
る。又、端区分はプレートでもよく、その1つは孔を有
し、中央区分に捕らえられたイオンを保持するための適
当な電圧がかけられる。
【0040】ここに開示する各幾何学形状は中心軸を有
する。この中心軸は、実質的にイオン占有体積の中心に
沿って配置された線である。これは、通常、トラップチ
ャンバの中心に沿った同様の線と一致する。図2のイオ
ントラップの前面図(イオン入口端から見た)である図
3において、中心軸223は、イオン占有体積の中心点
として表されている。この点は、実際には、x−z軸に
垂直な線である。図4において、同じ実施例の断面図
は、拡大されたイオン占有体積の中心に沿って延びる中
心軸223を明確に示している。通常、中心軸223
は、対向電極の頂点から等距離にある点の軌跡である。
【0041】図2において、イオン占有体積のモデル
を、半径r=0.7mm及び長さl=100mmの円筒
であると仮定すれば、全イオン占有体積(v=πr
2 l)は、トラップチャンバの大きな体積に対し、約1
54mm3 と計算される。このイオン体積は、潜在的
に、1.5x106 個のイオンを蓄積でき、これは、よ
り一般的な三次元イオントラップよりも110倍も大き
なものである。この体積の増加は、空間電荷を対応的に
増加することなく同じ電荷密度において更に多くのイオ
ンを捕獲できるようにする。より多くのイオンの捕獲
は、信号対雑音比、感度及びダイナミックレンジを向上
させる。装置サイズr0 及び周波数ωを増加することな
く体積を増加することは、既存の電源及び適度な印加電
圧を使用できるようにする。
【0042】図2において、入口端区分203は、イオ
ン207を矢印208の方向にイオントラップ質量分析
器へと通すのに使用できる。2つの端区分202及び2
03は、中央区分201と電位が異なり、中央区分20
1にはイオンを捕らえるための「電位壁」が形成され
る。電極構造体の細長い孔206及び209は、捕らえ
られたイオンを、中心軸223に直交する方向である矢
印204の方向に質量選択的に放出できるようにする
(質量選択性不安定性走査モード)。不安定にされたイ
オン205は、この細長い孔を通してx−z平面に実質
的に平行な方向にトラップチャンバを出る。この細長い
孔は、y−z平面に直線的に存在する。或いは又、例え
ば、βx =0.3及びβz =0.3においてロッドの両
対に位相同期した共振放出フィールドを加えることによ
り、イオントラップ質量分析器の電極間で矢印210に
より示された方向にイオンを放出することもできる。こ
の場合には電極構造体の孔は不要であるが、出口レンズ
が推奨される。これらのイオンは、次いで、検出器へ送
られる。図2、3及び4には示されていないが、最適な
性能とするために検出器の前にシールド又は出口レンズ
が配置される。
【0043】図5は、本発明の別の実施例を示してい
る。このカーブしたイオントラップ質量分析器も、3つ
の区分、即ち中央区分301と、2つの端区分302及
び303とを有している。中心軸323は、トラップチ
ャンバの中心に沿って配置されて示されている。放出さ
れたイオン305は、中心軸323に直交する方向であ
る矢印304の方向に細長い孔306を経てイオントラ
ップ質量分析器を出る。これらのイオンはダイノード3
25に当たり、検出器326へ移動する二次粒子を発生
する。検出器326は、二次粒子放出の方向を決定する
ダイノード325の面に向けねばならない。イオン信号
のそれ以上の処理はデータシステムにより実行され、イ
オンの質量及びイオンの数を表す出力信号を発生する公
知の手段によって行われる。
【0044】ある場合には、細長い孔の形状及び曲率
は、拡大された電極構造体の形状及び曲率によって決ま
る。図2においては、イオントラップ質量分析器が直線
形状であるから、二次元のイオントラップ質量分析器
は、電極構造体にまっすぐな細長い孔を有する。拡大さ
れた構造体がカーブしている場合には、細長い孔も同様
にカーブしていなければならない。
【0045】イオントラップ質量分析器の多数の幾何学
形状は、フィールド欠陥を有する。イオン占有体積を増
加するのに使用できる幾何学形状は、フィールド欠陥の
影響を考慮しなければならない。フィールド欠陥は、高
次の多極フィールドによって生じ、これらは、安定性の
図の多極(非直線的)共振線におけるイオンの励起/放
出によりイオンの短い蓄積時間を招く。
【0046】フィールド欠陥の影響は、比R/r0 が増
加すると共に減少する。Rは拡大された全構造体の曲率
半径であり、そしてr0 は装置サイズに関連している。
図5に示すように、r0 は、電極構造体内の実質的な四
重極フィールドの中心(通常は中心軸323)から電極
表面の頂部までの距離である。Rは、イオントラップ質
量分析器の曲率に適合する中心327をもつ「最良適合
円」328の半径であり、この場合、イオントラップ質
量分析器に重畳する「最良適合円」の周囲線の部分は、
トラップチャンバの中心を構成する点324の軌跡、即
ち実際には中心軸323である。
【0047】直線的な二次元の実質的に四重極のイオン
トラップは、曲率によるフィールド欠陥を明らかに有し
ていない。図5及び図6ないし8に各々示すカーブした
及び円形のイオントラップは、これらイオントラップの
曲率によるフィールド欠陥を有する。曲率の程度が大き
いほど、高次の多極フィールドの影響が大きくなる。図
6ないし8において円形の実質的に四重極のイオントラ
ップの場合にR/r0=3(R=30mm及びr0 =1
0mm)であり、従って、高次の多極フィールドによる
影響が比較的大きくなる。このため、カーブしたイオン
トラップは半径R=20cm及びr0 =4mm(R/r
0 =50)で示されている。この大きな半径は、小さな
0 が与えられた場合にフィールド欠陥を小さく保ち、
これでも装置を適度なサイズの真空チャンバに入れるこ
とができる。直線的な二次元イオントラップ質量分析器
の場合には、R/r0 =∞である。共振放出を用いてイ
オンを放出する二次元の実質的に四重極のイオントラッ
プ(図1)において2つの対向するロッドへと長手方向
に切られた孔又はスロットも、フィールド欠陥を生じ
る。更に、丸いロッドの四重極を使用すると、6次の歪
が生じる。
【0048】圧力がほぼ1x10-3torrのヘリウム(H
e)又は水素(H2 )のような制動ガスは、イオンの衝
突冷却によりこれらフィールド欠陥の影響を低減する。
一般に、ヘリウム又は水素が充填されたこれらイオント
ラップ質量分析器の全捕獲及び蓄積効率は、イオンを捕
獲する間の衝突冷却により増加される。
【0049】図6、7及び8には、本発明の第3の実施
例が示されている。図7は、円形のイオントラップ質量
分析器の中心を通る平面であってイオントラップ質量分
析器の円形面に直角な平面における円形イオントラップ
質量分析器の断面図である。このイオントラップ質量分
析器は、中心軸423及びイオン占有体積に沿って円形
の形状をしている。実質的に四重極のフィールドは二次
元である。実際に、図2(端区分をもたない)又は図3
のイオントラップ質量分析器の一端が、イオントラップ
質量分析器の他端に接合又は接続されて、円形のトラッ
プチャンバを形成する。
【0050】Rが増加され及び/又はr0 が減少される
場合には、フィールド欠陥の影響を最小にすることがで
きる。半径R=30mmの円形イオントラップが使用さ
れる場合は、全イオン占有体積(v=πr2 (2R
π))は、290mm3 である。この体積は、潜在的
に、2.9x106 個のイオンを蓄積することができ、
これは、より一般的な三次元の実質的に四重極のイオン
トラップよりも207倍も大きなものである。小さなR
は、検出器を図6ないし8に示すように配置することを
必要とする。しかしながら、大きなRは、検出器を装置
の中心に配置できるようにする。
【0051】イオントラップ質量分析器は、細長い電極
構造体に沿って実質的に円形であるから、曲率Rは、本
質的に、構造体の中心435から電極構造体内の中心軸
423までの距離となる。イオントラップ質量分析器全
体は、4つの電極、即ちトラップチャンバの外側リング
を形成するリング電極431と、トラップチャンバの内
側リングを形成するリング電極434と、実質的に同心
的なリング電極により形成された円形平面に沿って互い
に対向配置された端電極432及び433とで構成され
る。中心軸423は、リング状のイオン占有体積におけ
る2つの点として示されているが、これは拡大されたイ
オン占有体積の中心の周りの円である。
【0052】イオン407は、1つの端電極433にお
いて円形トラップチャンバに入る。別の通路は、適当な
孔が与えられた外側リング電極431を通る。これらイ
オン407は、収束レンズ429によってゲート通過さ
れ即ち収束される。ある蓄積時間の後に、イオンは、矢
印404により示された中心軸423に直交する方向に
細長い孔406を経て質量選択的に放出される。或いは
又、イオンは、図18及び19に示すようにx方向に共
振的に放出されてもよい。本発明の別の実施例において
は、図2に孔206及び209で示されたように2つ以
上の孔が設けられる。この幾何学形状は、他のものと同
様に、種々の質量分析方法を使用することができる。特
に、補足的な共振フィールドを伴ったり伴わなかったり
する質量選択性不安定性走査がこの装置に使用される。
【0053】図6及び8は、この円形のイオントラップ
質量分析器の側面図である。ここには、円形状の端電極
433、432と、拡大されたイオン占有体積の中心軸
423とが示されている。トラップチャンバの体積は、
リング及び端電極が収容される空間である。収束リング
429及び入口孔436も示されている。収束レンズ4
29に特定の電圧が存在すると、イオンが孔436を経
てトラップチャンバに向けられる。出口孔406の形状
及び相対的なサイズも示されている。細長い孔306
(図5)及び406(図6ないし8)は、電極構造体と
同様にカーブしている。
【0054】放出されたイオンは、ダイノード425に
当たり、二次粒子が検出器426へ放射される。これら
の大きな蓄積体積のイオントラップ質量分析器に使用さ
れる検出器の配置及び形式も、全てのイオンを検出する
のに重要である。ある幾何学形状の場合には、適当なダ
イノードをもつマイクロチャンネルプレート検出器が最
適である。これは、二次元の実質的に四重極の装置から
放出されるイオンが、2つの対向するz極の全長に沿っ
て直交するように共振放出されるからである。他の幾何
学形状においては、単一の電子増倍管で充分である。例
えば、図5のカーブした非直線的な実質的に四重極のイ
オントラップ質量分析器は、単一のダイノード及び電子
増倍管を必要とする。図6ないし8の円形のイオントラ
ップ質量分析器は、出口端キャップの後に単一のダイノ
ード及びチャンネル電子増倍管を示している。或いは
又、この検出器は、図5のカーブしたイオントラップに
おける配置と同様に、組立体の中心に配置することもで
きる(図18、19参照)。
【0055】図9、10及び11は、本発明の別の実施
例、即ち三次元の楕円形イオントラップ質量分析器を示
している。図9は、3電極イオントラップのような三次
元イオントラップ質量分析器を、孔509の相対的な位
置と共に示す断面図(x−y平面に沿った)である。3
つの電極537、538及び539は、全て、楕円形状
を有している。孔506は、図9に示したのと同様の位
置においてイオン入口電極に配置されている。イオント
ラップの中心からリング電極537の頂点までの最短距
離がx0 である。イオントラップの中心からリング電極
537の頂点までの最長距離はy0 である。中心軸52
3は、y軸の方向に、拡大されたイオン占有体積に沿っ
ている。
【0056】図10は、楕円形イオントラップのx−z
平面の断面概略図である。中心軸523は、図示された
点において紙面に直角に存在する仮想線である。z
0 は、イオントラップの中心から一方の端電極538、
539の頂点までの最短距離であり、或いは頂点の場所
に孔が形成される場合には、端電極の頂点を形成する仮
想面には孔が形成されない。x0 は、図9について前記
で定めた。1つの実施例において、イオンは孔506を
通して入り、孔509を通して出る。
【0057】更に、図11は、楕円形のイオントラップ
の側面図(y−z平面に沿った)である。図9と同様
に、図11は、中心軸523の周りに配置された拡大さ
れたイオン占有体積を示している。本発明の質量分析方
法の1つの実施例において、安定なイオンは、質量選択
性不安定性走査方法によりイオントラップから孔509
を経て放出される。この楕円形イオントラップに対して
考えられるz0 、x0 及びy0 の値は、各々、1.00
0cm、1.020cm及び5.990cmである。し
かしながら、これら寸法について他の値を用いることも
できる。
【0058】図9、10及び11のイオントラップは、
3つの安定領域x、y及びzの交差領域より成る独特な
安定性領域を有する。イオンは、3つの全ての次元に安
定であるためには3つの全ての領域の交差領域に配置さ
れねばならない。図12は、三次元の楕円形イオントラ
ップ質量分析器に対する安定性の図である。安定性の陰
影領域にau 、qu 座標をもつイオンが捕らえられる。
u =0における1つの考えられる動作線も図12に示
されている。
【0059】図13ないし15は、図2の直線的な二次
元の実質的に四重極のイオントラップ質量分析器の動作
を示す回路図である。このイオントラップ質量分析器
は、3つの区分、即ち1つの中央区分701と、2つの
端区分702及び703とを有している。イオンソース
740のガス分子は、プログラム可能なフィラメント放
出レギュレータ及びバイアス電源744により制御され
るフィラメント753から放出される電子ビームによっ
てイオン化される。イオンは、イオンソース740のイ
オン体積部748において連続的に形成される。イオン
をイオントラップ質量分析器へ通す又は導入するため
に、レンズ741、742及び743より成る収束レン
ズシステムがイオンソース740とイオントラップ質量
分析器の入口端区分703との間に配置される。イオン
をイオントラップ質量分析器へ通すための種々の公知方
法が存在する。本質的に、レンズ741、742及び7
43の間にはプログラム可能なレンズ電圧電源745、
746及び747によって各々異なる電圧が設定され
て、イオントラップ質量分析器へいつそしてどれほど多
くのイオンを送り込むかを指令する。又、入口端区分7
03も、イオントラップ質量分析器へイオンを送り込む
のに使用できる。装置制御及びデータ収集プロセッサ7
74は、デジタル装置制御バス782を経て高速スイッ
チングのプログラム可能なレンズ電源746へアドレス
制御信号を送信し、所定の時間中(例えば、100ms
間)イオントラップ質量分析器へイオンを通す。このよ
うに通す時間と、通されるイオンの数との間には比例関
係があるので、その前者を制御することにより後者が決
定される。
【0060】プログラム可能な四重極ロッドのバイアス
電源750、754及び764は、各々、入口端区分7
03、中央区分701及び後端区分702の電極に差の
DC電圧を供給する。これらのDC電圧は、入口端区分
703については同一の中心タップ変成器751及び7
52、中央区分701については変成器755及び75
6、そして後端区分702については変成器765及び
766を経て、各対の対向電極へ印加される。イオント
ラップ質量分析器の中央区分に正のイオンを捕らえるた
めに、中央区分701のDC四重極オフセットは、プロ
グラム可能な四重極ロッドのバイアス電源754によ
り、イオンソース740及び端区分702及び703の
四重極オフセットに対して小さな負の電圧にバイアスさ
れる。これは、所望の軸(y軸)方向DC電位も形成す
る。
【0061】実質的な四重極フィールドの周波数f及び
補助的即ち補足的フィールドの周波数fres を各々発生
するのに使用されるサイン波合成回路762及び777
に対して共通の時間標準として働くように周波数基準7
85が供給される。電極対に印加される正弦波RF電圧
の振幅部分(v)の制御は、装置制御及びデータ収集プ
ロセッサ774によってアドレスされて書き込みされる
16ビットのデジタル/アナログコンバータ761によ
って行われる。このデジタル/アナログコンバータによ
り出力されるアナログ電圧は、RF電圧Vの振幅を調整
するフィードバック制御システムの制御信号である。こ
のフィードバックループの素子は、高利得エラー増幅器
760、アナログ乗算器763、RF電力増幅器76
8、共振RF変成器の一次巻線767並びに3つのセン
タータップされた3フィラーの二次巻線751、75
5、765、RF検出キャパシタ757、758、及び
RF振幅検出回路759である。
【0062】端区分が構造体のr0 に比して比較的長く
そして構造体間のギャップが非常に小さい場合には、実
質的な四重極フィールドのRF成分の完全性が、イオン
が捕らえられるイオントラップ質量分析器の中央区分7
01の長さであって区分間のギャップに隣接する領域も
含めた長さにわたって非常に良好なものとなる。
【0063】質量選択性不安定性動作の方法を図13な
いし15の回路図を参照して以下に説明する。図1にお
いて線A及びBは、2つの走査線即ち動作線を表してい
る。動作線Aは、比a/qが一定である質量選択性安定
性モードの動作を表す。これは、送信四重極質量フィル
タの動作線である。この方法ではイオンの捕獲が試みら
れない。動作線Bは、au =0の質量選択性不安定性モ
ードの動作を表す。この場合は、イオンは先ず捕獲さ
れ、そして安定性の図の例えばq=0.908、βx
1.0、βz =1.0の縁から外れて走査される。この
動作モードは、x及びyの両方の方向にイオンを不安定
なものにする。装置制御及びデータ収集プロセッサ77
4により与えられて16ビットのデジタル/アナログコ
ンバータ761によりアナログ形態に変換されるRF振
幅の値は、図1の動作線Bに一致するように変更するこ
とができる。或いは又、3つの全ての区分への電極に、
RF電圧と共に、小さな差のDC電圧を印加することも
できる。
【0064】放出されるイオンは、孔706を経てトラ
ップチャンバを出る。出口素子784は、放出されるイ
オンをダイノード725に向ける。プログラム可能なレ
ンズ電源783は、出口素子784に対して適当な電圧
レベルを設定する。ダイノード725は、マルチチャン
ネル電子増倍管775によって収集されるべき粒子の二
次放出を生じさせる。ダイノード725は電源772
(±15kVが一般的である)によって付勢され、そし
てマルチチャンネル電子増倍管775は高電圧電源77
6(−3kVが一般的である)によって付勢される。
【0065】マルチチャンネル電子増倍管775の出力
にはイオン電流信号が生じ、その大きさは、特定のm/
eの検出されたイオンの数を表す。このイオン電流は、
電位計773によって電圧信号に変換される。それによ
り得られる電圧信号は、アナログ/デジタルコンバータ
781によりデジタル形態に変換される。検出されたイ
オンの質量を表すデジタル信号は、次いで、装置制御及
びデータ収集プロセッサ774に入る。
【0066】好ましい質量分析方法である補足的な共振
励起放出波形を適用する場合には、補助的なAC電圧
が、出口孔を構成する対向ロッドの対に印加される。装
置制御及びデータ収集プロセッサ774は、アドレスさ
れたAC振幅値を12ビットのデジタル/アナログコン
バータ778へ与える。プログラム可能なサイン波合成
回路777は、周波数基準785を用いて、周波数f
res の正弦波信号を発生する。AC振幅と正弦波信号は
乗算器779において乗算されて補助的なAC電圧が発
生され、これは次いで補助的な電力増幅器780により
増幅される。この共振放出AC電圧は、変成器769、
770及び771を経て電極に印加される。共振放出電
位を、例えばβz =0.85(図1参照)において、z
方向の電極対に印加することにより、イオンをy−z平
面(図2ないし4参照)のみにおいて放出することがで
きる。
【0067】図9、10及び11に示す本発明の別の実
施例においては、イオントラップ質量分析器は、1つの
楕円形のリング電極(x−y平面内で上から見たとき)
と、2つの端電極(これもx−y平面において楕円形で
ある)とで形成された三次元イオントラップである。こ
の楕円形のイオントラップ質量分析器を実施する回路の
一実施例が図16及び17に示されている。図16及び
17の多数の回路素子は、図13ないし15の素子と共
通であり、100だけずらされている(即ち、図13な
いし15のRF電力増幅器768は、図16及び17の
RF電力増幅器868と同様に機能し、それと等価であ
る)。
【0068】図16及び17には、三次元の楕円形イオ
ントラップのx−z平面の断面が示されている。この特
定の実施例では、内部イオン化を使用し、電極壁により
画成されてその中に包囲されたトラップチャンバの内部
にイオンが形成される。例えば、ガスクロマトグラフ
(GC)887からのサンプルがGCライン888を経
てトラップチャンバに導入される。フィラメント放出レ
ギュレータ及びバイアス電源844により制御されるフ
ィラメント853は、サンプルガス分子を電子と衝突さ
せてイオンを形成する。電子は、孔プレート886及び
電子ゲート842を通りそして入口孔806を経てトラ
ップチャンバにゲート通過される。イオンがイオントラ
ップ質量分析器のトラップチャンバに捕らえられると、
多数の走査モードを使用して質量分析を行うことができ
る。例えば、基本的なRF電圧Vで走査しながら、周波
数fres の補助的な共振ACフィールドを端電極838
及び839にわたって付与することができる。放出され
るイオンは、出口孔809を経てトラップチャンバを出
て、出口レンズ884を経てダイノード825へ向けら
れる。二次粒子は、ダイノード825からマルチチャン
ネル電子増倍管875へ加速される。
【0069】図16及び17並びに図9ないし11の三
次元楕円形イオントラップは、従来の三次元イオントラ
ップに勝る効果を奏する。従来の三次元イオントラップ
においては、r0 を増加することによりトラップチャン
バの体積を増加すると、質量の範囲が減少される。更
に、トラップチャンバの中心に形成されるイオンの雲は
同じサイズ及び形状をもつことになる。この大きなトラ
ップチャンバは、空間電荷の影響に対するその許容度に
関してイオントラップの性能の対応的な改善を生じな
い。これに対し、本発明の一実施例の楕円形イオントラ
ップは、トラップチャンバ内でイオンの雲により占有さ
れる体積(イオン占有体積)をy方向のみに拡大するこ
とにより、更に多くのイオンを捕獲する。このようにイ
オン占有体積を拡大することにより、質量範囲を減少す
ることなく更に多くのイオンを捕らえることができる。
【0070】図18及び19は、本発明の1つの実施
例、即ち円形の二次元イオントラップを示す回路図であ
る。ほとんどの点において、主たる回路部品は、図13
ないし15の前記回路図について述べたように働き(図
18及び19では参照番号が200だけずれている)そ
して図16及び17の回路図について述べたように働き
(図18及び19では参照番号が100だけずれてい
る)、例えば、RF電力増幅器968は、RF電力増幅
器768(図13ないし15)及びRF電力増幅器86
8(図16及び17)と等価である。ここでは、トラッ
プチャンバ999は円形である。4つのリング電極93
3、932、931及び934は、トラップチャンバ9
99の壁を形成する。電子ビームが入口孔906に入
り、トラップチャンバ999の内部にイオンを形成す
る。放出は出口孔909を経て生じ、イオン出口レンズ
984が放出イオンを変換ダイノード925に向けて走
行し易くする。図6ないし8の円形イオントラップとは
対照的に、検出手段は、円形イオントラップ装置の中心
に配置され、即ち検出手段は、リング電極934により
形成された円内に配置される。ここでは、イオンは、x
−z平面に実質的に平行な方向(即ち、中心軸923に
直交する)に放出される。
【0071】これら全ての実施例において、空間電荷に
よる負の作用は増加されない。y軸に拡大された構造体
は、同じ電荷密度を維持しながら、より多くのイオンを
イオントラップ質量分析器に導入できるようにする。そ
の結果、空間電荷密度を一定に保ちながら多数のイオン
を捕らえることができる。イオン数の増加は、信号対雑
音比を増加することによって性能を向上させる。より大
きな信号が存在するので、感度及び検出範囲も改善され
る。180μs/amuの通常の走査速度のもとでのこ
れらの改善に加えて、走査速度を下げそして共振放出振
幅を調整して、分解能を改善することができる。米国特
許第4,736,101号及び再発行特許第34,00
0号を参照されたい。しかしながら、分解能が高いこと
は、イオンが空間電荷の作用に更に敏感になるので、捕
らえられるイオンの数を減少しなければならないという
欠点を有する。イオン占有体積を大きくしたイオントラ
ップにおいて電荷密度を下げることにより、高分解能走
査条件のもとで良好な信号対雑音比を得るのに充分な大
きなイオン数(N)をイオントラップに維持することが
できる。更に、追加されるイオンの数Nadd を増加する
と、ダイナミックレンジが対応的に増加する。高分解能
の走査モードは、通常、低い走査速度による広い質量ピ
ークに悩まされる。低速度の高分解能走査は、空間電荷
の影響を受け易いので、少数のイオンを捕らえて分析し
なければならない。ここに開示する幾何学形状は、同じ
電荷密度に等しく影響されるが、大きなイオン占有体積
に多数のイオンを蓄積して検出することにより、質量精
度、及びマトリクス限定される検出範囲の両方を改善す
る。
【0072】幾つかの実施例では、イオントラップ質量
分析器のイオン占有体積にイオンを与えるプロセスを説
明するために「導入」という用語を用いたが、この同じ
用語はイオン占有体積内でのイオンの形成も包含すると
解釈されたい。換言すれば、「導入された」或いは「導
入する」という用語は、(1)イオンがイオントラップ
質量分析器の外部で形成されそしてその後にイオン占有
体積に入れられる場合(即ち外部イオン化);及び
(2)イオンがイオン占有体積の内部で形成される場合
(即ち内部イオン化)を包含する。
【0073】以上、特定の実施例を参照して本発明を説
明したが、当業者に明らかな或いは上記開示に等価な付
加的な実施例、応用及び変更は、本発明の精神及び範囲
内に包含されるものとする。それ故、本発明は、上記し
た特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲及びその等効物により限定されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】二次元四重極のイオントラップ質量分析器の安
定性の図である。
【図2】二次元の実質的な四重極フィールドを形成する
中央区分及び2つの端区分を備えた拡大された二次元の
実質的に四重極のイオントラップ質量分析器を示す本発
明の一実施例の概略図である。
【図3】図2の実施例の入口端を示す前面図である。
【図4】図2の実施例の断面図である。
【図5】拡大及びカーブした二次元の実質的に四重極の
イオントラップ質量分析器を構成する本発明の別の実施
例を示す図である。
【図6】拡大されたイオン占有体積及び二次元の実質的
な四重極フィールドをもつ円形のイオントラップ質量分
析器を構成する本発明の第3の実施例を示す図で、入口
孔を示す円形のイオントラップ質量分析器の左側面図で
ある。
【図7】イオントラップ質量分析器の円形面に直角で且
つイオントラップ質量分析器の中心を通る仮想平面に沿
った断面図である。
【図8】出口孔を示す円形のイオントラップ質量分析器
の右側面図である。
【図9】拡大されたイオン占有体積をもつ拡大された楕
円形の三次元イオントラップ質量分析器を構成する本発
明の第4の実施例の断面図(x−y平面)で、出口端キ
ャップ及び孔をもつリング電極のみを示した図である。
【図10】楕円形の三次元イオントラップ質量分析器の
断面図(x−z平面)である。
【図11】楕円形の三次元イオントラップ質量分析器の
断面図(y−z平面)である。
【図12】三次元の楕円形イオントラップ質量分析器の
安定性の図である。
【図13】図2、3及び4の拡大された直線状の二次元
イオントラップ質量分析器を動作する回路図である。
【図14】図2、3及び4の拡大された直線状の二次元
イオントラップ質量分析器を動作する回路図である。
【図15】図2、3及び4の拡大された直線状の二次元
イオントラップ質量分析器を動作する回路図である。
【図16】図9、10及び11の楕円形の三次元イオン
トラップ質量分析器を動作する回路図である。
【図17】図9、10及び11の楕円形の三次元イオン
トラップ質量分析器を動作する回路図である。
【図18】図6、7及び8の円形の二次元イオントラッ
プ質量分析器別の実施例を動作する回路図である。
【図19】図6、7及び8の円形の二次元イオントラッ
プ質量分析器別の実施例を動作する回路図である。
【符号の説明】
201 中央区分 205、207 イオン 202、203 端区分 206、209 孔 211、213 z軸電極 212、214 x軸電極 215、217 z軸対向電極 216、218 x軸電極 219、221 z軸対向電極 220、222 x軸電極 223 中心軸 301 中央区分 302、303 端区分 305 放出イオン 306 孔 323 中心軸 325 ダイノード 328 最良適合円

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオンを分析するためのイオントラップ
    式質量分析器において、 拡大したイオン占有体積を助成する形状とされた少なく
    とも2つの電極を含みそして中心軸を有しているトラッ
    プチャンバと、 質量対電荷比の所定範囲内のイオンを捕らえるように上
    記トラップチャンバに実質的な四重極フィールドを確立
    して維持する手段と、 上記実質的な四重極フィールドによりイオンが捕らえら
    れる上記トラップチャンバにイオンを導入又は形成する
    手段と、 特定質量の捕らえられたイオンが不安定となって、上記
    中心軸に直交する方向にトラップチャンバを出るように
    上記実質的な四重極フィールドを変更するための手段
    と、 イオンが上記構造体を出た後にそれらイオンを検出する
    手段と、 その検出されたイオンの質量対電荷比を表す出力信号を
    発生する手段とを備えたことを特徴とする質量分析器。
  2. 【請求項2】 特定の質量対電荷比のイオンを上記トラ
    ップチャンバから出すように周波数fres の補足的AC
    フィールドを確立して維持するための手段を更に備えた
    請求項1に記載のイオントラップ式質量分析器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の質量分析器を使用する
    ことによりイオントラップ質量分析器においてイオンを
    走査する方法であって、 質量対電荷比の所定範囲内のイオンをトラップチャンバ
    に捕らえることのできる実質的に四重極のフィールドを
    確立して維持し、 質量対電荷比の所定範囲内のイオンが捕らえられるトラ
    ップチャンバにイオンを導入し、 特定の質量対電荷比の捕らえられたイオンが不安定とな
    って、中心軸に実質的に直交する方向にトラップチャン
    バを出るように上記実質的な四重極フィールドを変更
    し、 上記不安定なイオンがトラップチャンバを出た後にそれ
    らを検出し、そしてイオンの質量対電荷比を表す出力信
    号を発生する、という段階を備えたことを特徴とする方
    法。
JP7124918A 1994-05-27 1995-05-24 イオントラップ式質量分析システム及び方法 Expired - Lifetime JP2658012B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US8/250156 1994-05-27
US08/250,156 US5420425A (en) 1994-05-27 1994-05-27 Ion trap mass spectrometer system and method
US08/250156 1994-05-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07326321A true JPH07326321A (ja) 1995-12-12
JP2658012B2 JP2658012B2 (ja) 1997-09-30

Family

ID=22946517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7124918A Expired - Lifetime JP2658012B2 (ja) 1994-05-27 1995-05-24 イオントラップ式質量分析システム及び方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5420425A (ja)
EP (1) EP0684628B1 (ja)
JP (1) JP2658012B2 (ja)
CA (1) CA2148331C (ja)
DE (1) DE69502662T2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003526873A (ja) * 1998-10-16 2003-09-09 フィニガン コーポレイション 四極イオントラップにおけるイオンフラグメンテーション法
JP2005353304A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Hitachi High-Technologies Corp 質量分析装置
JP2007518085A (ja) * 2004-01-09 2007-07-05 マルクス・ゴール 排ガス混合気内の潤滑油量の測定方法とその装置
JP2007527595A (ja) * 2003-03-19 2007-09-27 サーモ フィニガン リミテッド ライアビリティ カンパニー イオン母集団内複数親イオン種についてのタンデム質量分析データ取得
JP2008500700A (ja) * 2004-05-26 2008-01-10 バリアン・インコーポレイテッド 非対称トラップ電界を利用した線形イオントラップ装置および方法
JP2008535168A (ja) * 2005-03-29 2008-08-28 サーモ フィニガン リミテッド ライアビリティ カンパニー 質量分析に関する改良
JP2008536263A (ja) * 2005-03-29 2008-09-04 サーモ フィニガン リミテッド ライアビリティ カンパニー 質量分析計に関する改良
US7453061B2 (en) 2005-12-19 2008-11-18 Korea Research Institute Of Standards And Science Hyperbolic quadrupole mass filter made of platinum group metal coated quartz tube
JP2009506506A (ja) * 2005-08-30 2009-02-12 方向 マススペクトル解析用のイオントラップ、多重電極システム及び電極
JP2009519584A (ja) * 2005-12-13 2009-05-14 ブリガム・ヤング・ユニバーシティ 小型環状無線周波数イオントラップ質量分析器
JP2010515213A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 サーモ フィッシャー サイエンティフィック (ブレーメン) ゲーエムベーハー イオントラップ
JP4796566B2 (ja) * 2004-02-26 2011-10-19 シマヅ リサーチ ラボラトリー(ヨーロッパ)リミティド タンデム型イオントラップ飛行時間質量分析器
KR20140135126A (ko) * 2013-05-15 2014-11-25 칼 짜이스 마이크로스카피 게엠베하 이온의 질량 선택성 결정을 위한 장치

Families Citing this family (171)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5521380A (en) * 1992-05-29 1996-05-28 Wells; Gregory J. Frequency modulated selected ion species isolation in a quadrupole ion trap
US6011259A (en) * 1995-08-10 2000-01-04 Analytica Of Branford, Inc. Multipole ion guide ion trap mass spectrometry with MS/MSN analysis
ES2331494T3 (es) 1994-02-28 2010-01-05 Perkinelmer Health Sciences, Inc. Guia de iones multipolar para espectrometria de masas.
US8610056B2 (en) 1994-02-28 2013-12-17 Perkinelmer Health Sciences Inc. Multipole ion guide ion trap mass spectrometry with MS/MSn analysis
US5572022A (en) * 1995-03-03 1996-11-05 Finnigan Corporation Method and apparatus of increasing dynamic range and sensitivity of a mass spectrometer
DE19511333C1 (de) * 1995-03-28 1996-08-08 Bruker Franzen Analytik Gmbh Verfahren und Vorrichtung für orthogonalen Einschuß von Ionen in ein Flugzeit-Massenspektrometer
JP3495512B2 (ja) * 1996-07-02 2004-02-09 株式会社日立製作所 イオントラップ質量分析装置
US5783824A (en) * 1995-04-03 1998-07-21 Hitachi, Ltd. Ion trapping mass spectrometry apparatus
WO1997002591A1 (fr) * 1995-07-03 1997-01-23 Hitachi, Ltd. Spectrometre de masse
US5559327A (en) * 1995-07-27 1996-09-24 Bear Instruments, Inc. Ion filter and mass spectrometer using arcuate hyperbolic quadrapoles
US8847157B2 (en) 1995-08-10 2014-09-30 Perkinelmer Health Sciences, Inc. Multipole ion guide ion trap mass spectrometry with MS/MSn analysis
EP0843887A1 (en) * 1995-08-11 1998-05-27 Mds Health Group Limited Spectrometer with axial field
US5576540A (en) * 1995-08-11 1996-11-19 Mds Health Group Limited Mass spectrometer with radial ejection
US5811800A (en) * 1995-09-14 1998-09-22 Bruker-Franzen Analytik Gmbh Temporary storage of ions for mass spectrometric analyses
US6177668B1 (en) 1996-06-06 2001-01-23 Mds Inc. Axial ejection in a multipole mass spectrometer
JP3818671B2 (ja) * 1996-06-06 2006-09-06 エムディーエス インコーポレーテッド 多重極子質量分光計の軸方向射出方法
JP3617662B2 (ja) * 1997-02-28 2005-02-09 株式会社島津製作所 質量分析装置
DE69825789T2 (de) 1997-12-04 2005-09-01 University Of Manitoba, Winnipeg Vorrichtung und verfahren zur stoss-induzierten dissoziation von ionen in einem quadrupol-ionenleiter
CA2312806A1 (en) * 1997-12-05 1999-06-17 University Of British Columbia Method of analyzing ions in an apparatus including a time of flight mass spectrometer and a linear ion trap
GB9802112D0 (en) * 1998-01-30 1998-04-01 Shimadzu Res Lab Europe Ltd Method of trapping ions in an ion trapping device
US6392225B1 (en) 1998-09-24 2002-05-21 Thermo Finnigan Llc Method and apparatus for transferring ions from an atmospheric pressure ion source into an ion trap mass spectrometer
US6239429B1 (en) 1998-10-26 2001-05-29 Mks Instruments, Inc. Quadrupole mass spectrometer assembly
CA2255188C (en) 1998-12-02 2008-11-18 University Of British Columbia Method and apparatus for multiple stages of mass spectrometry
CA2274186A1 (en) 1999-06-10 2000-12-10 Mds Inc. Analysis technique, incorporating selectively induced collision dissociation and subtraction of spectra
US6528784B1 (en) 1999-12-03 2003-03-04 Thermo Finnigan Llc Mass spectrometer system including a double ion guide interface and method of operation
US6664740B2 (en) 2001-02-01 2003-12-16 The Regents Of The University Of California Formation of a field reversed configuration for magnetic and electrostatic confinement of plasma
US6611106B2 (en) * 2001-03-19 2003-08-26 The Regents Of The University Of California Controlled fusion in a field reversed configuration and direct energy conversion
GB2404784B (en) 2001-03-23 2005-06-22 Thermo Finnigan Llc Mass spectrometry method and apparatus
WO2002091427A2 (en) * 2001-05-08 2002-11-14 Thermo Finnigan Llc Ion trap
US6608303B2 (en) 2001-06-06 2003-08-19 Thermo Finnigan Llc Quadrupole ion trap with electronic shims
JP4303108B2 (ja) * 2001-08-30 2009-07-29 エムディーエス インコーポレイテッド ドゥーイング ビジネス アズ エムディーエス サイエックス リニアイオントラップ型質量分析計における空間電荷低減方法
GB2389227B (en) * 2001-12-12 2004-05-05 * Micromass Limited Method of mass spectrometry
US7635841B2 (en) * 2001-12-12 2009-12-22 Micromass Uk Limited Method of mass spectrometry
US6797950B2 (en) 2002-02-04 2004-09-28 Thermo Finnegan Llc Two-dimensional quadrupole ion trap operated as a mass spectrometer
US6844547B2 (en) 2002-02-04 2005-01-18 Thermo Finnigan Llc Circuit for applying supplementary voltages to RF multipole devices
US6781117B1 (en) 2002-05-30 2004-08-24 Ross C Willoughby Efficient direct current collision and reaction cell
AU2003229212A1 (en) * 2002-05-30 2003-12-19 Mds Inc., Doing Business As Mds Sciex Methods and apparatus for reducing artifacts in mass spectrometers
US7045797B2 (en) * 2002-08-05 2006-05-16 The University Of British Columbia Axial ejection with improved geometry for generating a two-dimensional substantially quadrupole field
US6897438B2 (en) * 2002-08-05 2005-05-24 University Of British Columbia Geometry for generating a two-dimensional substantially quadrupole field
DE10236345A1 (de) * 2002-08-08 2004-02-19 Bruker Daltonik Gmbh Axialer Auswurf aus linearen Ionenfallen
US7102126B2 (en) 2002-08-08 2006-09-05 Micromass Uk Limited Mass spectrometer
GB0218454D0 (en) * 2002-08-08 2002-09-18 Micromass Ltd Mass spectrometer
DE10236346A1 (de) * 2002-08-08 2004-02-19 Bruker Daltonik Gmbh Nichtlinearer Resonanzauswurf aus linearen Ionenfallen
EP1530798A1 (en) 2002-08-19 2005-05-18 MDS Inc., doing business as MDS Sciex Quadrupole mass spectrometer with spatial dispersion
US20040137526A1 (en) * 2002-10-15 2004-07-15 The Regents Of The University Of Michigan Multidimensional protein separation system
WO2004051225A2 (en) * 2002-12-02 2004-06-17 Griffin Analytical Technologies, Inc. Processes for designing mass separators and ion traps, methods for producing mass separators and ion traps. mass spectrometers, ion traps, and methods for analysing samples
US7019289B2 (en) * 2003-01-31 2006-03-28 Yang Wang Ion trap mass spectrometry
US7071464B2 (en) * 2003-03-21 2006-07-04 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Mass spectroscopy system
US6730904B1 (en) * 2003-04-30 2004-05-04 Varian, Inc. Asymmetric-field ion guiding devices
US6884996B2 (en) * 2003-06-04 2005-04-26 Thermo Finnigan Llc Space charge adjustment of activation frequency
US6936815B2 (en) * 2003-06-05 2005-08-30 Thermo Finnigan Llc Integrated shield in multipole rod assemblies for mass spectrometers
DE10325579B4 (de) * 2003-06-05 2007-10-11 Bruker Daltonik Gmbh Ionenfragmentierung durch Elektroneneinfang in linearen Ionenfallen
DE10325581B4 (de) * 2003-06-05 2008-11-27 Bruker Daltonik Gmbh Verfahren und Vorrichtung für das Einspeichern von Ionen in Quadrupol-Ionenfallen
US7227138B2 (en) * 2003-06-27 2007-06-05 Brigham Young University Virtual ion trap
JP4690641B2 (ja) * 2003-07-28 2011-06-01 株式会社日立ハイテクノロジーズ 質量分析計
JP5027507B2 (ja) * 2003-09-25 2012-09-19 エムディーエス インコーポレイテッド ドゥーイング ビジネス アズ エムディーエス サイエックス 選択された六重極成分を有する2次元の実質的四重極電場を提供するための方法及び装置
US6982417B2 (en) * 2003-10-09 2006-01-03 Siemens Energy & Automation, Inc. Method and apparatus for detecting low-mass ions
US7217919B2 (en) * 2004-11-02 2007-05-15 Analytica Of Branford, Inc. Method and apparatus for multiplexing plural ion beams to a mass spectrometer
US6933498B1 (en) * 2004-03-16 2005-08-23 Ut-Battelle, Llc Ion trap array-based systems and methods for chemical analysis
US7170051B2 (en) * 2004-05-20 2007-01-30 Science & Engineering Services, Inc. Method and apparatus for ion fragmentation in mass spectrometry
JP4384542B2 (ja) * 2004-05-24 2009-12-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ 質量分析装置
CN1326191C (zh) * 2004-06-04 2007-07-11 复旦大学 用印刷电路板构建的离子阱质量分析仪
JP4653972B2 (ja) * 2004-06-11 2011-03-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ イオントラップ/飛行時間型質量分析装置および質量分析方法
WO2006002027A2 (en) 2004-06-15 2006-01-05 Griffin Analytical Technologies, Inc. Portable mass spectrometer configured to perform multidimensional mass analysis
WO2006047889A1 (en) * 2004-11-08 2006-05-11 The University Of British Columbia Ion excitation in a linear ion trap with a substantially quadrupole field having an added hexapole or higher order field
DE102005005743B4 (de) * 2005-02-07 2007-06-06 Bruker Daltonik Gmbh Ionenfragmentierung durch Beschuss mit Neutralteilchen
US9607719B2 (en) * 2005-03-07 2017-03-28 The Regents Of The University Of California Vacuum chamber for plasma electric generation system
US8031824B2 (en) 2005-03-07 2011-10-04 Regents Of The University Of California Inductive plasma source for plasma electric generation system
US9123512B2 (en) 2005-03-07 2015-09-01 The Regents Of The Unviersity Of California RF current drive for plasma electric generation system
US7183545B2 (en) * 2005-03-15 2007-02-27 Agilent Technologies, Inc. Multipole ion mass filter having rotating electric field
JP4654087B2 (ja) * 2005-03-18 2011-03-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ 質量分析計及び質量分析方法
US20060208187A1 (en) * 2005-03-18 2006-09-21 Alex Mordehai Apparatus and method for improved sensitivity and duty cycle
WO2006102520A2 (en) * 2005-03-22 2006-09-28 Carnegie Mellon University Membrane interface apparatus and method for analysis of volatile molecules by mass spectrometry
GB2427067B (en) * 2005-03-29 2010-02-24 Thermo Finnigan Llc Improvements relating to ion trapping
WO2006116564A2 (en) 2005-04-25 2006-11-02 Griffin Analytical Technologies, L.L.C. Analytical instrumentation, appartuses, and methods
US7397029B2 (en) * 2005-05-11 2008-07-08 Science & Engineering Services, Inc. Method and apparatus for ion fragmentation in mass spectrometry
US7312444B1 (en) 2005-05-24 2007-12-25 Chem - Space Associates, Inc. Atmosperic pressure quadrupole analyzer
DE102005025497B4 (de) * 2005-06-03 2007-09-27 Bruker Daltonik Gmbh Leichte Bruckstückionen mit Ionenfallen messen
JP4636943B2 (ja) * 2005-06-06 2011-02-23 株式会社日立ハイテクノロジーズ 質量分析装置
US7180057B1 (en) * 2005-08-04 2007-02-20 Thermo Finnigan Llc Two-dimensional quadrupole ion trap
US7323683B2 (en) * 2005-08-31 2008-01-29 The Rockefeller University Linear ion trap for mass spectrometry
US7372024B2 (en) * 2005-09-13 2008-05-13 Agilent Technologies, Inc. Two dimensional ion traps with improved ion isolation and method of use
CN105206500B (zh) * 2005-10-11 2017-12-26 莱克公司 具有正交加速的多次反射飞行时间质谱仪
JP4745982B2 (ja) * 2005-10-31 2011-08-10 株式会社日立製作所 質量分析方法
GB0524972D0 (en) * 2005-12-07 2006-01-18 Micromass Ltd Mass spectrometer
US7582864B2 (en) * 2005-12-22 2009-09-01 Leco Corporation Linear ion trap with an imbalanced radio frequency field
US7378653B2 (en) * 2006-01-10 2008-05-27 Varian, Inc. Increasing ion kinetic energy along axis of linear ion processing devices
US7470900B2 (en) * 2006-01-30 2008-12-30 Varian, Inc. Compensating for field imperfections in linear ion processing apparatus
US7405399B2 (en) * 2006-01-30 2008-07-29 Varian, Inc. Field conditions for ion excitation in linear ion processing apparatus
US7405400B2 (en) * 2006-01-30 2008-07-29 Varian, Inc. Adjusting field conditions in linear ion processing apparatus for different modes of operation
US7351965B2 (en) * 2006-01-30 2008-04-01 Varian, Inc. Rotating excitation field in linear ion processing apparatus
US7501623B2 (en) * 2006-01-30 2009-03-10 Varian, Inc. Two-dimensional electrode constructions for ion processing
JP4692310B2 (ja) * 2006-02-09 2011-06-01 株式会社日立製作所 質量分析装置
GB0608470D0 (en) * 2006-04-28 2006-06-07 Micromass Ltd Mass spectrometer
US7381947B2 (en) * 2006-05-05 2008-06-03 Thermo Finnigan Llc Electrode networks for parallel ion traps
US7456398B2 (en) * 2006-05-05 2008-11-25 Thermo Finnigan Llc Efficient detection for ion traps
US7365318B2 (en) * 2006-05-19 2008-04-29 Thermo Finnigan Llc System and method for implementing balanced RF fields in an ion trap device
US7385193B2 (en) * 2006-05-19 2008-06-10 Thermo Finnigan Llc System and method for implementing balanced RF fields in an ion trap device
WO2007145776A2 (en) * 2006-06-05 2007-12-21 Thermo Finnigan Llc Two-dimensional ion trap with ramped axial potentials
US7446310B2 (en) 2006-07-11 2008-11-04 Thermo Finnigan Llc High throughput quadrupolar ion trap
DE102006040000B4 (de) * 2006-08-25 2010-10-28 Bruker Daltonik Gmbh Speicherbatterie für Ionen
US7992424B1 (en) 2006-09-14 2011-08-09 Griffin Analytical Technologies, L.L.C. Analytical instrumentation and sample analysis methods
US7807963B1 (en) 2006-09-20 2010-10-05 Carnegie Mellon University Method and apparatus for an improved mass spectrometer
US8395112B1 (en) * 2006-09-20 2013-03-12 Mark E. Bier Mass spectrometer and method for using same
US7633059B2 (en) * 2006-10-13 2009-12-15 Agilent Technologies, Inc. Mass spectrometry system having ion deflector
JP4918846B2 (ja) * 2006-11-22 2012-04-18 株式会社日立製作所 質量分析装置及び質量分析方法
JP5081436B2 (ja) * 2006-11-24 2012-11-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 質量分析装置及び質量分析方法
US7692142B2 (en) * 2006-12-13 2010-04-06 Thermo Finnigan Llc Differential-pressure dual ion trap mass analyzer and methods of use thereof
DE102006059697B4 (de) * 2006-12-18 2011-06-16 Bruker Daltonik Gmbh Lineare Hochfrequenz-Ionenfalle hoher Massenauflösung
US8853622B2 (en) * 2007-02-07 2014-10-07 Thermo Finnigan Llc Tandem mass spectrometer
US20080210860A1 (en) 2007-03-02 2008-09-04 Kovtoun Viatcheslav V Segmented ion trap mass spectrometry
JP4996962B2 (ja) * 2007-04-04 2012-08-08 株式会社日立ハイテクノロジーズ 質量分析装置
US7847240B2 (en) * 2007-06-11 2010-12-07 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Mass spectroscopy system and method including an excitation gate
JP5262010B2 (ja) * 2007-08-01 2013-08-14 株式会社日立製作所 質量分析計及び質量分析方法
GB0717146D0 (en) 2007-09-04 2007-10-17 Micromass Ltd Mass spectrometer
DE102007042436B3 (de) * 2007-09-06 2009-03-19 Brandenburgische Technische Universität Cottbus Verfahren und Vorrichtung zur Auf-, Um- oder Entladung von Aerosolpartikeln durch Ionen, insbesondere in einen diffusionsbasierten bipolaren Gleichgewichtszustand
US8334506B2 (en) 2007-12-10 2012-12-18 1St Detect Corporation End cap voltage control of ion traps
US7973277B2 (en) 2008-05-27 2011-07-05 1St Detect Corporation Driving a mass spectrometer ion trap or mass filter
JP5449701B2 (ja) * 2008-05-28 2014-03-19 株式会社日立ハイテクノロジーズ 質量分析計
WO2009149550A1 (en) * 2008-06-09 2009-12-17 Mds Analytical Technologies A multipole ion guide for providing an axial electric field whose strength increases with radial position, and a method of operating a multipole ion guide having such an axial electric field
CA2720248C (en) * 2008-06-09 2016-10-04 Dh Technologies Development Pte. Ltd. Method of operating tandem ion traps
US8822916B2 (en) 2008-06-09 2014-09-02 Dh Technologies Development Pte. Ltd. Method of operating tandem ion traps
DE112008003955B4 (de) 2008-07-28 2018-02-08 Leco Corp. Ionenführung, Verwendung einer solchen Ionenführung, Schnittstelle, gepulster Ionenkonverter für die Ionenführung sowie Verfahren zur Ionenmanipulation
US7947948B2 (en) * 2008-09-05 2011-05-24 Thermo Funnigan LLC Two-dimensional radial-ejection ion trap operable as a quadrupole mass filter
GB0817115D0 (en) * 2008-09-18 2008-10-29 Micromass Ltd Mass spectrometer
EP2422354B1 (en) * 2009-04-21 2020-12-16 Excellims Corporation Intelligently controlled spectrometer methods and apparatus
US8101908B2 (en) * 2009-04-29 2012-01-24 Thermo Finnigan Llc Multi-resolution scan
US8053723B2 (en) * 2009-04-30 2011-11-08 Thermo Finnigan Llc Intrascan data dependency
JP5481115B2 (ja) 2009-07-15 2014-04-23 株式会社日立ハイテクノロジーズ 質量分析計及び質量分析方法
US8203118B2 (en) * 2009-12-11 2012-06-19 Honeywell International, Inc. Ion-trap mass spectrometer driven by a monolithic photodiode array
JP5600430B2 (ja) 2009-12-28 2014-10-01 株式会社日立ハイテクノロジーズ 質量分析装置及び質量分析方法
CN102169791B (zh) 2010-02-05 2015-11-25 岛津分析技术研发(上海)有限公司 一种串级质谱分析装置及质谱分析方法
CN101794702A (zh) * 2010-03-03 2010-08-04 哈尔滨工业大学(威海) 混合型线性离子阱质量分析器
US8299421B2 (en) 2010-04-05 2012-10-30 Agilent Technologies, Inc. Low-pressure electron ionization and chemical ionization for mass spectrometry
GB201103361D0 (en) * 2011-02-28 2011-04-13 Shimadzu Corp Mass analyser and method of mass analysis
CN103718270B (zh) 2011-05-05 2017-10-03 岛津研究实验室(欧洲)有限公司 操纵带电粒子的装置
CN102810441B (zh) * 2011-06-01 2016-07-06 岛津分析技术研发(上海)有限公司 离子光学器件的制备方法
GB201110662D0 (en) * 2011-06-23 2011-08-10 Thermo Fisher Scient Bremen Targeted analysis for tandem mass spectrometry
WO2013008086A2 (en) * 2011-07-11 2013-01-17 Dh Technologies Development Pte. Ltd. Method to control space charge in a mass spectrometer
DE102011108691B4 (de) 2011-07-27 2014-05-15 Bruker Daltonik Gmbh Seitliche Einführung von Ionen in Hochfrequenz-Ionenleitsysteme
CN102290319B (zh) * 2011-07-29 2013-02-06 中国科学院化学研究所 一种双重离子阱质谱仪
CA2849453C (en) * 2011-09-22 2020-10-27 Purdue Research Foundation Differentially pumped dual linear quadrupole ion trap mass spectrometer
MX337413B (es) 2011-11-14 2016-03-02 Univ California Sistemas y metodos para formar y mantener una configuracion invertida de campo de alto rendimiento.
US8759752B2 (en) 2012-03-12 2014-06-24 Thermo Finnigan Llc Corrected mass analyte values in a mass spectrum
CN103594324B (zh) * 2012-08-14 2016-04-06 上海华质生物技术有限公司 四极杆分析器与3d离子阱分析器串接的装置
US8921764B2 (en) * 2012-09-04 2014-12-30 AOSense, Inc. Device for producing laser-cooled atoms
JP6054715B2 (ja) * 2012-11-20 2016-12-27 日本電子株式会社 質量分析装置及び質量分析装置の制御方法
US8637817B1 (en) 2013-03-01 2014-01-28 The Rockefeller University Multi-pole ion trap for mass spectrometry
US8754361B1 (en) * 2013-03-11 2014-06-17 1St Detect Corporation Systems and methods for adjusting a mass spectrometer output
CN105144339B (zh) 2013-04-23 2017-11-07 莱克公司 具有高吞吐量的多反射质谱仪
ES2658084T3 (es) 2013-09-24 2018-03-08 Tae Technologies, Inc. Método para formar y mantener una FRC de alto rendimiento
US9117646B2 (en) * 2013-10-04 2015-08-25 Thermo Finnigan Llc Method and apparatus for a combined linear ion trap and quadrupole mass filter
WO2015097504A1 (en) 2013-12-23 2015-07-02 Dh Technologies Development Pte. Ltd. Mass spectrometer
US9805923B2 (en) * 2014-05-16 2017-10-31 Flir Detection, Inc. Mass separators, mass selective detectors, and methods for optimizing mass separation within mass selective detectors
SI3187028T1 (sl) 2014-10-13 2020-03-31 Tae Technologies, Inc. Sistem za strnjevanje in zgošćanje kompaktnih torusov
SI3213608T1 (sl) 2014-10-30 2019-11-29 Tae Tech Inc Sistem in postopek za tvorjenje in ohranjanje plazme v visokozmogljivem FRC
MX2017014466A (es) 2015-05-12 2018-04-10 Tri Alpha Energy Inc Sistemas y metodos para reducir las corrientes parasitas no deseadas.
US9524860B1 (en) * 2015-09-25 2016-12-20 Thermo Finnigan Llc Systems and methods for multipole operation
CN108352199B (zh) 2015-11-13 2022-09-09 阿尔法能源技术公司 用于frc等离子体位置稳定性的系统和方法
WO2018081724A1 (en) 2016-10-28 2018-05-03 Tae Technologies, Inc. Systems and methods for improved sustainment of a high performance frc elevated energies utilizing neutral beam injectors with tunable beam energies
UA127712C2 (uk) 2016-11-04 2023-12-13 Тае Текнолоджіз, Інк. Системи і способи поліпшеної підтримки високоефективної конфігурації з оберненим полем з вакуумуванням із захопленням багатомасштабного типу
EP3321953B1 (en) 2016-11-10 2019-06-26 Thermo Finnigan LLC Systems and methods for scaling injection waveform amplitude during ion isolation
PE20190836A1 (es) 2016-11-15 2019-06-17 Tae Tech Inc Sistemas y metodos para mejorar el sostenimiento de una frc de alto rendimiento y un calentado de los electrones de onda rapida de alta armonica en una frc de alto redimiento
US20220102135A1 (en) 2019-02-01 2022-03-31 Dh Technologies Development Pte. Ltd. Auto Gain Control for Optimum Ion Trap Filling
US11004672B2 (en) * 2019-08-27 2021-05-11 Thermo Finnigan Llc Systems and methods of operation of linear ion traps in dual balanced AC/unbalanced RF mode for 2D mass spectrometry
DE102019215148B4 (de) * 2019-10-01 2022-04-14 Leybold Gmbh Ionenfalle mit ringförmigem Ionenspeicherraum und Massenspektrometer
CN110783165A (zh) * 2019-11-01 2020-02-11 上海裕达实业有限公司 线性离子阱离子引入侧的端盖电极结构
US11087964B2 (en) 2019-11-21 2021-08-10 Thermo Finnigan Llc Method and apparatus for improved electrospray emitter lifetime
CN116097395A (zh) * 2020-08-06 2023-05-09 Dh科技发展私人贸易有限公司 傅立叶变换四极质谱仪中的信噪比改善
CN112362718A (zh) * 2020-10-12 2021-02-12 深圳市卓睿通信技术有限公司 一种拓宽质谱仪检测质量范围的方法及装置
WO2024049774A2 (en) * 2022-08-28 2024-03-07 Carron Keith T Laser array excitation and multichannel detection in a spectrometer

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2939952A (en) * 1953-12-24 1960-06-07 Paul Apparatus for separating charged particles of different specific charges
JPS6237861A (ja) * 1985-05-24 1987-02-18 フイニガン コ−ポレ−シヨン イオントラツプを利用した質量分析方法
JPS63313460A (ja) * 1987-06-16 1988-12-21 Shimadzu Corp イオントラップ型質量分析装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3555273A (en) * 1968-07-18 1971-01-12 Varian Associates Mass filter apparatus having an electric field the equipotentials of which are three dimensionally hyperbolic
US4540884A (en) * 1982-12-29 1985-09-10 Finnigan Corporation Method of mass analyzing a sample by use of a quadrupole ion trap
US4755670A (en) * 1986-10-01 1988-07-05 Finnigan Corporation Fourtier transform quadrupole mass spectrometer and method
EP0321819B2 (de) * 1987-12-23 2002-06-19 Bruker Daltonik GmbH Verfahren zur massenspektroskopischen Untersuchung eines Gasgemisches und Massenspektrometer zur Durchführung dieses Verfahrens
US5206506A (en) * 1991-02-12 1993-04-27 Kirchner Nicholas J Ion processing: control and analysis

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2939952A (en) * 1953-12-24 1960-06-07 Paul Apparatus for separating charged particles of different specific charges
JPS6237861A (ja) * 1985-05-24 1987-02-18 フイニガン コ−ポレ−シヨン イオントラツプを利用した質量分析方法
JPS63313460A (ja) * 1987-06-16 1988-12-21 Shimadzu Corp イオントラップ型質量分析装置

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003526873A (ja) * 1998-10-16 2003-09-09 フィニガン コーポレイション 四極イオントラップにおけるイオンフラグメンテーション法
JP2007527595A (ja) * 2003-03-19 2007-09-27 サーモ フィニガン リミテッド ライアビリティ カンパニー イオン母集団内複数親イオン種についてのタンデム質量分析データ取得
JP4863883B2 (ja) * 2004-01-09 2012-01-25 マルクス・ゴール 排ガス混合気内の潤滑油量の測定方法とその装置
JP2007518085A (ja) * 2004-01-09 2007-07-05 マルクス・ゴール 排ガス混合気内の潤滑油量の測定方法とその装置
JP4796566B2 (ja) * 2004-02-26 2011-10-19 シマヅ リサーチ ラボラトリー(ヨーロッパ)リミティド タンデム型イオントラップ飛行時間質量分析器
JP2008500700A (ja) * 2004-05-26 2008-01-10 バリアン・インコーポレイテッド 非対称トラップ電界を利用した線形イオントラップ装置および方法
JP2005353304A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Hitachi High-Technologies Corp 質量分析装置
JP2008536263A (ja) * 2005-03-29 2008-09-04 サーモ フィニガン リミテッド ライアビリティ カンパニー 質量分析計に関する改良
JP2008535168A (ja) * 2005-03-29 2008-08-28 サーモ フィニガン リミテッド ライアビリティ カンパニー 質量分析に関する改良
US8278619B2 (en) 2005-03-29 2012-10-02 Thermo Finnigan Llc Mass spectrometry
JP2009506506A (ja) * 2005-08-30 2009-02-12 方向 マススペクトル解析用のイオントラップ、多重電極システム及び電極
JP2009519584A (ja) * 2005-12-13 2009-05-14 ブリガム・ヤング・ユニバーシティ 小型環状無線周波数イオントラップ質量分析器
JP2014078532A (ja) * 2005-12-13 2014-05-01 Brigham Young Univ 小型環状無線周波数イオントラップ質量分析器
US7453061B2 (en) 2005-12-19 2008-11-18 Korea Research Institute Of Standards And Science Hyperbolic quadrupole mass filter made of platinum group metal coated quartz tube
JP2010515213A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 サーモ フィッシャー サイエンティフィック (ブレーメン) ゲーエムベーハー イオントラップ
KR20140135126A (ko) * 2013-05-15 2014-11-25 칼 짜이스 마이크로스카피 게엠베하 이온의 질량 선택성 결정을 위한 장치
JP2014225453A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 カール ツァイス マイクロスコーピー ゲーエムベーハーCarl Zeiss Microscopy GmbH イオンの質量選択判定装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE69502662D1 (de) 1998-07-02
JP2658012B2 (ja) 1997-09-30
CA2148331C (en) 1999-10-26
US5420425A (en) 1995-05-30
EP0684628B1 (en) 1998-05-27
EP0684628A1 (en) 1995-11-29
CA2148331A1 (en) 1995-11-28
DE69502662T2 (de) 1998-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2658012B2 (ja) イオントラップ式質量分析システム及び方法
US5572022A (en) Method and apparatus of increasing dynamic range and sensitivity of a mass spectrometer
US7569811B2 (en) Concentrating mass spectrometer ion guide, spectrometer and method
US7329866B2 (en) Two-dimensional ion trap mass spectrometry
AU713008B2 (en) Plasma mass spectrometer
US7034293B2 (en) Linear ion trap apparatus and method utilizing an asymmetrical trapping field
JP5455653B2 (ja) イオンを解離するための化学構造に敏感ではない方法および装置
JP3064422B2 (ja) 同一の空間形状を持つ2つの捕捉場を用いる質量分析方法
JPH0359547B2 (ja)
US20070273385A1 (en) Mass spectrometry method and apparatus
JP4463978B2 (ja) 四重極イオンガイド中でイオンを選択的に衝突誘発解離する方法および装置
JPH0197350A (ja) 単一質量又は狭い範囲の質量を分離し及び/又はイオントラップ式質量分析計の感度を高める方法
WO2010044247A1 (ja) 質量分析装置および質量分析方法
JPS6237861A (ja) イオントラツプを利用した質量分析方法
GB2366909A (en) Internal detection of ions in quadrupole ion traps
US6194717B1 (en) Quadrupole mass analyzer and method of operation in RF only mode to reduce background signal
JPH05121042A (ja) 高分解能モードのイオントラツプ質量分析計の操作方法
JP3300602B2 (ja) 大気圧イオン化イオントラップ質量分析方法及び装置
JP3067208B2 (ja) 非共鳴周波数を持つ印加信号を利用する四極子質量分析方法
GB2378312A (en) Injection of ions into an electrostatic trap
JP2001522129A (ja) 信号対雑音比を改善するための低レベル分解dc入力を有する質量分光器の動作方法
Song Development of mass spectrometers using rectilinear ion trap analyzers
WO2023028696A1 (en) Method and apparatus to increase sensitivity of inductively coupled plasma mass spectrometry

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080606

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100606

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100606

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 16

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term