JP2008535168A - 質量分析に関する改良 - Google Patents

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Abstract

本発明は反応セルを含む質量分析計およびそのような質量分析計を使用する方法に関する。特に、限定はしないが、本発明は、タンデム質量分析計およびタンデム質量分析に関する。本発明は、イオンを、質量分析計の長軸に沿って順方向に移動し、中間イオン貯蔵部を通過し、その後に反応セルに入るように誘導し、イオンを反応セル内で処理し、処理イオンを、長軸に沿って戻し、中間イオン貯蔵部にもう一度入るように放出し、処理イオンの1つまたは複数のパルスを軸外方向で質量アナライザまで放出する工程を含む、長軸を有する質量計を使用する質量分析法を提供する。

Description

本発明は、反応セルを含む質量分析計(mass spectrometer)およびそのような質量分析計の使用法に関する。特に、限定はされないが、本発明はタンデム質量分析計およびタンデム質量分析に関する。
一般に、質量分析計は、分析する分子からイオンを発生させるためのイオン源と、そのイオンを質量アナライザ(mass analyser)に誘導するためのイオンオプティクス(ion optics)とを備える。タンデム質量分析計はさらに、第2の質量アナライザを備える。タンデム質量分析では、イオン化分子の構造解明は、第1の質量アナライザを使用して質量スペクトルを収集し、その後、第1の質量アナライザを使用して質量スペクトルから所望の1つまたは複数の前駆体イオンを選択し、選択した前駆体イオンを反応セルに放出させ(eject)、そこでイオンをフラグメント化させ、フラグメントイオンを含むイオンを第2の質量アナライザに輸送し、フラグメントイオンの質量スペクトルを収集することにより、実施される。方法は、フラグメンテーション(fragmentation)の1つまたは複数のさらなる段階を提供するように拡大することができる(すなわち、フラグメントイオンのフラグメンテーションなど)。これは典型的にはMSnと呼ばれ、nはイオン生成の数を示す。このように、MS2はタンデム質量分析に対応する。
タンデム質量分析計は、3つの型に分類することができる:
(1)空間的に連続、伝達(transmitting)質量アナライザの組み合わせに対応(例えば、磁気セクタ、四重極子、飛行時間(TOF)、通常それらの中間に衝突セルがある);
(2)時間的に連続、独立型トラッピング質量アナライザに対応(例えば、四重極子、線形、フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴(FT−ICR)、静電トラップ);および
(3)時間および空間的に連続、トラップおよび伝達質量アナライザのハイブリッドに対応。
ほとんどのタンデム質量分析計は、共通軸に沿って互いに続く異なる質量分析段階を有する。そのような「連続」配置により、RF衝突セルまたは追加のトラッピング段階を設置することができるが、例えば下記のような他の装置を除外する:
追加のイオン源(例えば、キャリブラント(calibrant)イオンまたは反対の極性のイオンの導入のため);
レーザ照射を導入するためのウインドウ;
イオンのソフトランディングのための表面(WO03/105183において記述);
電子源(例えば、電子捕獲解離(ECD)を実行するための電子を導入するため、WO02/078048およびWO03/102545を参照されたい)。
国際公開第03/105183号パンフレット 国際公開第02/078048号パンフレット 国際公開第03/102545号パンフレット 国際公開第02/48699号パンフレット 国際公開第97/48120号パンフレット
連続配置を有するタンデム質量分析計の例はWO02/48699により提供される。この分光計は、イオン源と、一連のイオントラップと、を備え、このうちの1つは衝突セルとして動作し、続いてTOFアナライザを備える。タンデム質量分析およびMSnは複数のイオン移動の逆転を使用して実施される。これは、イオンをトラップし、それらを逆方向に放出し、フラグメント化し、フラグメントをトラップし、およびサイクルを繰り返し、所望の数のイオン発生を得ることにより実施される。しかしながら、最終的に、フラグメントは全てのイオントラップを通って戻り、連続配列TOFアナライザに進んでいかなければならない。
連続しているが、普通ではない配置を有するタンデム質量分析計がWO97/48120において記述されている。イオン源はイオンを発生させ、イオンは直角に加速され、TOFアナライザ中に入る。イオンはイオンミラーにより反射され、イオンのいくつかはTOF検出器により収集され、一方、いくつかはTOFアナライザの後ろに配置された反応セルまで進み続け、そこでフラグメント化されてもよい。フラグメントイオンは反射され、逆経路に沿ってTOFアナライザ中に戻り、TOF検出器により収集される。反応セルは3つの方法、衝突誘起解離(CID)、SIDまたは光子誘起解離(PID)のうちの1つによりイオンをフラグメント化してもよい。この配置は反応セルの設計および動作においてより大きなフレキシビリティを提供するが、その有用性は、直角パルシングのデューティサイクルの低さによりイオン損失が高いため、制限される。
こうした背景の下、第1の観点から、本発明は、(a)イオン源においてイオンを発生させる工程と、(b)イオン源に対し順方向で質量分析計の長軸(longitudinal axis)に沿って移動するようにイオンを抽出する工程と、(c)イオンが順方向で長軸に沿って進行する時に、イオンが中間イオン貯蔵部に入り、その後に出て行くようにする工程と、(d)イオンが順方向で長軸に沿って進行する時に、イオンが反応セルに入るようにする工程と、(e)反応セル内でイオンを処理する工程と、(f)処理イオンを、反応セルから出て行かせ、イオン源に対し逆方向で長軸に沿って戻るようにする工程と、(g)処理イオンを、逆方向で長軸に沿って進行する時に、もう一度中間イオン貯蔵部に入るようにし、必要に応じて、それらをそこでトラップさせる工程と、(h)処理イオンの1つまたは複数のパルスを、軸外方向で中間イオン貯蔵部から出て行かせる工程と、(i)処理イオンの1つまたは複数のパルスを質量アナライザに入るようにする工程と、(j)質量アナライザを用いて処理イオンの1つまたは複数のパルスの質量スペクトルを獲得する工程と、の連続工程を含む、長軸を有する質量分析計を使用する質量分析法に関する。
フラグメントなどの処理イオンの効率的な質量分析では、それらの放出と質量アナライザの動作との適合が必要であることは理解されている。ほとんどの高性能質量アナライザ(例えば、FT ICR、TOF、オービトラップ(orbitrap)、など)は、本質的にパルス特性を有するので、イオンパルスとして質量アナライザ中に注入する前のいくらかの時間、イオンを貯蔵する必要がある。これは、追加のイオン貯蔵部を使用することにより、またはそのようなイオン貯蔵部を反応セル中に組み入れることにより実施することができる。同じイオン貯蔵部は、イオンを質量アナライザ中に注入するだけでなく、イオン入射方向とは実質的に異なる方向でこれを実施する(以下に詳細に記載)ように再構成されることもまた理解されている。機器のレイアウトの容易さの他に、この配列では、都合よく、望ましくない場合にイオンが反応セル中に誘導されることが回避される。
一般に、同じm/zのイオンに対するパルス幅は1ms未満であるべきであり、好ましくは10μ秒未満である。最も好ましいレジームは、0.5μ秒より短いイオンパルスに対応する(これは、大体400と2000との間のm/zに対し使用してもよい)。また、および特に、ある広がりのm/zを有するイオンパルスに対しては、放出パルスの空間長は1m未満であるべきであり、好ましくは50mm未満である。最も好ましいレジームは約5〜10mmまたはさらに短いイオンパルスに対応する。最も好ましいレジームは、オービトラップアナライザおよび多重反射TOFアナライザのような静電型質量アナライザに対しとりわけ有益である。
もちろん、「イオン」は質量分析計内の全てのイオンとして考えるべきでない。これは、イオンの中は必然的に輸送中に失われたものがあり、処理されないものもあり(すなわち、反応セル中に未処理のまま残っている)、質量アナライザにより検出されないものもあるという事実と一致する。しかしながら、上記工程全てを受け、そのため、使用した条件の範囲内にあるイオン群が存在する。
質量分析計の長軸は線形である必要はないが、概して、質量分析計を通って延在するべきである。例えば、長軸は、1つまたは複数の部分で、例えば蛇行形状に、湾曲してもよく、コンパクトな分光計が生成される。
そのような配列を使用すると、上記従来技術のシステムの問題および欠点に対してフレキシブルな解決策が提供される。好都合なことに、イオンは効果的に反応セル中で反射され、同じ側から出たり入ったりする。しかしながら、イオンは中間イオン貯蔵部中に反射されて戻され、そこから、軸外で質量アナライザに放出される。イオンは両方の軸方向に沿って、中間イオン貯蔵部中に、および貯蔵部から輸送され、軸外でも放出されるので、中間イオン貯蔵部は質量分析計を通るイオン経路において合流点を提供する。イオンは放出される前に中間イオン貯蔵部にトラップされてもよい。この配列のために、質量アナライザを効果的に自由に選択することができ、これにより、直角加速TOFアナライザへのWO97/48120の狭い適用性が克服される。さらに、本発明の利点は、タンデムまたはMSn分光法に限定されず、より広い用途に恵まれている。
本発明をタンデム質量分析のために使用する場合、イオンは反応セルに輸送され、そこで、任意の公知のスキーム、例えば、CID、ECD、SIDおよびPIDに従いフラグメント化される。これはハードフラグメンテーション(hard fragmentation)を含んでもよく、例えば、イオンを単純な元素およびそれらの酸化物、水素化物、などにフラグメント化する。さらに、反応セルの反射配置は、直接的なECDのための電子源(例えば、単に、長軸に沿って真っ直ぐ戻るようにしてもよい)および同様にPIDのためのレーザまたはSIDのための表面を自然に提供する。
さらに、方法は、必要に応じてさらに、工程(g)と(h)の間に、イオンを逆方向で長軸に沿って中間イオン貯蔵部を出て行かせる工程と、必要に応じて、追加のイオン選択を提供する工程と、イオンを反射させ、イオンが順方向で長軸に沿って戻るようにし、そのため、イオンはもう一度中間イオン貯蔵部を通過し、その後反応セルに入る工程と、さらに反応セル内でイオンを処理する工程と、処理イオンを、反応セルから出て行かせ、長軸に沿って逆方向に戻り、もう1度中間イオン貯蔵部に入るようにする工程とを含む。
処理およびさらなる処理工程は、フラグメント化を含んでもよく、これによりMS3分光法が可能となる。さらに複数の反応を引き起こすと、イオンは反応セルに戻り、さらに多くのフラグメント化が可能となり、そのため、本方法はMSn分光法を提供する可能性がある。
好ましくは、工程(c)はさらに、イオンが入った後中間イオン貯蔵部中にイオンをトラップし、その後に、イオンを出て行かせる工程を含む。中間イオン貯蔵部にイオンをトラップすると2つの利点が得られる可能性がある。第1に、イオンを一定期間にわたり蓄積させてもよい。第2に中間イオン貯蔵部にトラップされたイオンを、スクイーズして(squeezed)コンパクトな束を形成させてもよい。この後者の利点は、イオンが次に質量アナライザに放出される場合、とりわけ、イオン束の集束が好ましい場合、例えば、湾曲線形四重極子からオービトラップアナライザなどの静電アナライザへの放出では、特に好都合である。
中間イオン貯蔵部は、伝達モードで動作させてもよく、そのため、長軸に沿って順方向で進むイオンが、中間イオン貯蔵部を素通りする。
フラグメント化についてはすでに、工程(e)のイオン処理の一例として記述したが、本発明はまたは他の処理形態にまで拡大する。本発明のいくつかの実施形態では、イオンの処理は、イオンを反応させる、すなわち、イオン中にある変化を引き起こす、イオンが関連する相互作用を引き起こすこととされる。フラグメント化によりイオンの開裂(break−up)が引き起こされる他に、イオンに対する他の変化には、それらの荷電状態の変化が含まれる。より広い意味では、イオンの処理は、反応セル内のイオン集団を変化させることとしてもよい。これは、多様な方法で実施してもよい。例えば、イオン集団の一部を、例えば、質量分析により除去してもよく、そのため、所望の質量範囲のイオンのみが中間イオン貯蔵部に戻り、または、イオン移動度に基づく選択により除去してもよい。処理には、別のイオンをイオン集団に導入することが含まれてもよい。これは、キャリブラントイオンを導入する、または反対の極性のイオンを導入するように実施してもよい。また、処理は、イオン集団のエネルギーの広がりを変更する工程を含んでもよい。これらの処理工程は、それら単独で、または任意の組み合わせで実施してもよい。
必要に応じて、工程(h)で処理イオンをトラップする工程は、イオンを「冷却」する工程を含み、このため、イオンはエネルギーを失う。これを達成する2つの好ましい方法が存在する。第1は、衝突冷却によるものであり、この場合、ガスが中間イオン貯蔵部中に導入され、そのため、イオンは低エネルギー衝突で(さらにイオンがフラグメント化されるのを避けるのに十分低い)、エネルギーを失う。第2は、断熱冷却の他の周知の技術によるものである。
好ましくは、方法は、工程(b)と(c)の間に、イオンが長軸に沿って順方向で移動する時に、イオンをイオントラップに入らせ、その後、そこから出て行かせる工程をさらに含む。そのような配列は、方法が、イオンをイオントラップ中にトラップし、その後、イオンを長軸に沿って順方向に出て行かせる工程をさらに含む場合に特に好都合である。このように、イオンはイオントラップ中に所望の数まで蓄積されてもよく、その後、反応セル中で処理のために放出される。蓄積されたイオン数は、例えば、自動利得制御を使用して制御してもよく、確実に、イオンの最適数が得られる(質量スペクトルにおいて良好な統計が確立されるような可能な限り多くのイオンに対する要望と、イオン濃度が高すぎる場合の空間電荷の悪影響との間にトレードオフ(trade−off)が存在する)。イオントラップはまた、質量スペクトルを収集するために、および必要に応じて、イオントラップを通過するイオン質量選択を実施するために、組み合わせてまたは選択的に、使用してもよい。当然、イオントラップは、イオンがイオントラップを通過する経路の数が何であれ、そのいずれかの間に、これらの方法のいずれにおいて使用されてもよい。質量分析計に沿ったイオンの複数の通過を用いる場合、イオントラップを使用して、反応セルにより実施された反射に対し対向端でイオンを反射させてもよい。
第2の観点から、本発明は、イオン源と;イオン源によって生成させたイオンを長軸に沿って誘導するように動作することができるイオンオプティクスと;イオン源の下流に配置され、長軸上に配置された第1および第2の開口を有し、第1の開口はイオン源に面し、第3の開口が軸外に配置された、中間イオン貯蔵部と;中間イオン貯蔵部の下流に配置され、中間イオン貯蔵部の第2の開口に面する開口を有し、イオンを処理するように動作することができる反応セルと;中間イオン貯蔵部の第3の開口に面する入口開口を有する中間イオン貯蔵部と隣接して配置され、中間イオン貯蔵部が第3の開口から1つまたは複数のイオンパルスを質量アナライザに放出するように動作することができる、質量アナライザと、を備える、長軸を有する質量分析計に関する。
反応セルは、上記のように、イオンを処理するように動作することができてもよい。例えば、反応セルは、イオン集団に変化を引き起こしてもよく、イオンを反応させイオンに変化を引き起こしてもよく、またはイオンのフラグメント化を引き起こしてもよい。
この配列を用いると、イオンはイオン源で発生させられ、長軸に沿って順方向に移動させられ、中間イオン貯蔵部の第1の開口、その後に中間イオン貯蔵部の第2の開口、さらに反応セルの開口を通過してもよい。その後、イオンは反射されてもよく、そのため、イオンは反応セル中の開口を通って逆方向に再出現し、その後、第2の開口を通って中間イオン貯蔵部に再び入る。イオンはその後、第3の開口を通して軸外で放出されてもよい。
開口は任意の適した手段により提供されてもよい。例えば、開口は、単に、関連する部分の欠落した端面に対応してもよい。また、開口は、電極など中で、または電極間などで残されるギャップにより提供される穴に対応してもよい。
イオン源は、任意の一般に入手可能な型、例えばエレクトロスプレー源、電子衝撃源、化学的イオン化源、大気圧光イオン化、MALDI(大気圧、減圧、または真空における)、二次イオン源または質量分析または分離の任意の前段階(例えば、DCまたは場非対照(field−asymmetric)イオン移動度分光計、進行波分光計、など)から自由に選択してもよい。
中間イオン貯蔵部は、多くの様式で実装してもよい。例としては、3D四重極イオントラップまたは蓄積多重極子(storage multipole)が挙げられる。蓄積多重極子を使用する場合、貯蔵は、RF電位を用いて、好ましくは、GB0413852.5で記述されるようにRFスイッチングを用いて実施されてもよい。選択したものが何であれ、軸および軸外の両方の放出ができなければならない。好ましくは、軸外放出は直角に実施され、そのため、中間イオン貯蔵部の第3の開口は、そのような直角放出が可能となるように配置される。
必要に応じて、中間イオン貯蔵部はガスを中間イオン貯蔵部にガスを導入するための関連ガス供給を有する。ガスはイオンのガス支援トラッピングにおいて使用してもよい。
現在好ましい実施形態では、中間イオン貯蔵部は、湾曲線形イオン貯蔵部である。湾曲線形トラップは、イオンパルスを放出することができ(すなわち、迅速放出)、さらなる成形が必要ないという点で好都合である。中間イオン貯蔵部の湾曲を使用して、イオン貯蔵部から第3の開口を通って直角に放出されるイオンを集束させてもよい。すなわち、イオンはイオン経路に直角に放出され、そのため、湾曲の中心に向かって移動し、または半径方向に収束される。イオンはオービトラップアナライザなどの静電質量アナライザ中に、必要に応じて1組のイオンオプティクス(ion optics)を通して放出させてもよい。中間イオン貯蔵部の湾曲およびオーブトラップアナライザの位置決めは、イオンが、オービトラップアナライザの入口開口で集束するようなものとしてもよい。
反応セルは多様な形態をとってもよい。反応セルは、ガス充填イオン−分子反応器に対応してもよく、または反応セルは、イオンを反応器セル中に導入するように動作することができるイオン源を有してもよい。分子は、ガス状態で、または励起種(分子または原子)のビームとして、外部源(例えば、準安定原子源、または放出、または電場により排除された帯電種の噴霧)から送達させることができる。そのような反応セルを、入射イオンの修飾または精製またはフラグメント化のために使用することができる。フラグメント化目的では、反応セルはさらに、ECDのための電子源、SIDのための表面、イオン−イオン反応のための(例えば、プロトン移動または電子移動解離、ETDを促進するため)イオン源、CIDのための特定の衝突ガス、または任意のスペクトル域の光子ビームを含んでもよい。当然、上記特徴の任意の組み合わせを有するハイブリッドセルを使用してもよい。
オービトラップアナライザなどの静電質量アナライザについて上記で記述してきたが、他の型の質量アナライザを使用してもよい。例えば、質量アナライザは、FT−ICRセルまたはTOFアナライザに対応してもよい。
必要に応じて、質量分析計はさらに、イオン源と中間イオン貯蔵部との間に配置され、長軸上に配置された開口を有するイオントラップを備えてもよい。開口は、長軸に沿ったイオンの経路を可能とするように位置決めされる。このイオントラップは、別の質量アナライザを含んでもよい。これにより、前駆体イオンの質量スペクトルが収集される。イオントラップは、例えば、細長い輸送電極、磁気セクタまたはWienフィルタ、四重極質量フィルタ、蓄積RF多重極共鳴または質量選択的イオン選択、3D四重極イオントラップまたは線形イオントラップとしてもよい。
好ましくは、質量分析計はさらに、上記方法のいずれかを実施するように動作することができる制御装置を備える。本発明はまた、制御装置により実行されると、制御装置が上記方法のいずれかを実行するようにするコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラムまで拡張される。本発明は、さらに、そのようなコンピュータプログラムが保存されているコンピュータ記憶媒体に拡張される。
さらに別の観点によれば、本発明は、イオンを長軸に沿って誘導するイオン源と;前記軸場に配置された入口開口を有する反応セルと;質量アナライザと;イオン源からのイオンが前記軸に沿って前記反応セルまで誘導され、反応セルで生成された生成イオンが分析用に質量アナライザに誘導される第1のモードと、イオン源からのイオンが前記軸から偏向され、反応セルに入らずに分析用に質量アナライザに誘導される第2のモードとの間で切替可能なイオンオプティクスと、を備える、長軸を有する質量分析計に関する。
さらに別の観点によれば、本発明は、イオンを長軸に沿って誘導するイオン源と;反応セルと;前記軸上に配置された入口開口を有する質量アナライザと;イオン源からのイオンが前記軸から偏向され、反応セルまで誘導され、反応セルで生成された生成イオンが軸に戻って、質量アナライザの前記入口開口に誘導される第1のモードと、イオン源からのイオンが前記軸に沿って、反応セルに入らずに分析用に質量アナライザに誘導される第2のモードとの間で切替可能なイオンオプティクスと、を備える、長軸を有する質量分析計に関する。
本発明をより容易に理解することができるように、ほんの一例として、下記図面について、以下、説明する。
長軸110を有する質量分析計100を図1に示す。質量分析計100のほとんどの部分が長軸110上に配置されている。イオン源140から開始し、下流に動作し、質量分析計100はイオン源140と、第1の質量アナライザ180(この実施形態ではイオントラップ)と、中間イオン貯蔵部220と、反応セル260と、を備える。第2の、パルス質量アナライザ340は軸外に、中間イオン貯蔵部220に隣接して配置される。図1の一般化された表示は、質量分析計100の様々な部分間でイオンを誘導するのに使用してもよいイオンオプティクスを図示していない。さらに、図1は、それらの部分内でイオンを誘導および/またはトラップするのに使用される様々な部分の電極を示していない。制御装置360を使用して、様々な部分の電極上の電位を設定し、質量分析計100を命令通りに機能させる他の制御機能を実行する。制御装置360は連結部375を介して複数の部分と連絡する。
質量分析計100を通るイオンの経路もまた、図1に示す。分析物120はイオン源140に導入され、そこで、イオン化され、分析物イオン160が形成され、イオン源140から出て行く。その後、イオン160はイオントラップ180に入る。この実施形態についてタンデム質量分析との関連で記述するが、本発明はより広い用途を有することを理解すべきである。このように、イオントラップ180は制御装置360の指示でイオン160から質量スペクトルを獲得する質量分析計の可能性を提供する。イオン160はその後、質量選択され、そのため、ある質量範囲内にあるイオン200a,200bのみがイオントラップ180から出て行く。
好都合なことに、質量分析計180を使用して自動利得制御を実施してもよく、すなわち、確実に、最適数のイオンが蓄積されるようにしてもよい。この最適は、良好な実験統計を確立するための可能な限り多くのイオンに対する要望と、空間電荷効果を避けるためにイオン濃度制限する必要性との間の妥協である。自動利得制御を使用して、中間イオン貯蔵部240、反応セル260または質量アナライザ340におけるイオン存在量を制御してもよい。自動利得制御は米国特許第5,107,109号および同第6,987,261号において記述されている。
次の工程は、2つの異なる様式で使用される質量分析計100を考える。第1のモードでは、イオン200aは中間イオン貯蔵部220中に輸送され、そこでトラップされる。適した時間遅延が経過するとすぐに、制御装置360はイオン240を反応セル260に輸送する。第2のモードでは、中間イオン貯蔵部220は単なるイオンガイドとして使用される(「伝達モード」)。中間イオン貯蔵部220はガスで充填してもよく、これにより、イオンが中間イオン貯蔵部220を通過し、反応セル260に入る時に、衝突冷却によりイオン220bのエネルギーが減少する。
制御装置は、反応セル260中で、1度イオン240を処理する。処理は、以下に記述するように、かなりの数の形態をとってもよい。処理されたイオン300は制御装置360により中間イオン貯蔵部220に戻される。この実施形態では、中間イオン貯蔵部240は処理イオン300をトラップし、その後、イオン320を軸外で放出し、そのため、イオンは半径方向に収束する。このように、イオンは、中間イオン貯蔵部220から質量アナライザ340まで通過するように集束される。また、処理イオン300は、軸110から単に偏向され、質量アナライザ340への経路320に従う。その後、制御装置360は質量アナライザ340を使用して、処理イオンから1つまたは複数の質量スペクトルを収集する。
図2はより詳細に、本発明の実施形態を示したものであり、再び、イオントラップ180により提供される第1の質量アナライザと、オービトラップアナライザ340(静電アナライザ)により提供される第2の質量アナライザと、を備えるタンデム質量分析計に即したものである。図2は正確な縮尺ではない。
質量分析計100は一般に線形配列であり、イオンが長軸110に沿って通過する。質量分析計100の前端は、分析物イオン120が供給される従来のイオン源140を備える。イオンオプティクス150がイオン源140に隣接して配置され、その後に、線形イオントラップ180が続く。さらに、イオンオプティクス190がイオントラップ180を超えて配置され、その後に、各端でゲート222およびゲート224により結合される湾曲四重極線形イオントラップ220が続く。このイオントラップ220は中間イオン貯蔵部220を提供する。イオンオプティクス226は下流ゲート224に隣接して設けられ、イオンを反応セル260へ、および反応セル260から誘導する。
中間イオン貯蔵部220の湾曲は、イオンが軸外で放出されると、イオンが半径方向に収束されるように使用される。イオンは入口342からオービトラップ質量アナライザ340への方向で軸外に放出される。イオンは中間イオン貯蔵部220の電極230中に備えられた開口228を通して、かつ発生イオンビームの集束を支援する別のイオンオプティクス330を通して放出される。中間イオン貯蔵部220の湾曲形態はまた、イオンの集束を支援することに注意すべきである。さらに、イオンが中間イオン貯蔵部220にトラップされるとすぐに、電位をゲート222およびゲート224に印加し、イオンを、中間イオン貯蔵部220の中心で束にさせてもよい。これもまた集束を支援する。湾曲線形イオントラップ220は、イオンパルスを質量アナライザ340へ迅速に放出することができ、さらなる成形が(あったとしても)ほとんど必要ないので、本質的に有用である。
動作において、例えば、US20030183759号およびUS 6,177,668号にしたがい、イオン160はイオン源140において発生され、イオンオプティクス150を通って輸送され、一時的にイオントラップ180に蓄積される。イオントラップ180は1mTorrのヘリウムを含み、そのため、イオン160はガス分子との衝突でその運動エネルギーのいくらかを喪失する。
一定期間の遅れ(イオントラップ180に十分なイオン160が蓄積できるように選択)の後、または十分なイオン160がイオントラップ180において検出された後のいずれかで、イオン200aはイオントラップ180から放出され、イオンオプティクス190を通って移動し、中間イオン貯蔵部220に入る。イオン200bは中間イオン貯蔵部220を通って反応セル260に入り、そこで、処理されて、その後、中間イオン貯蔵部220に戻される。
冷却ガスを中間イオン貯蔵部220に導入する。冷却ガスとしては窒素、アルゴン、ヘリウムまたは任意の他の適したガス状物質を使用することができるが、イオントラップ180にはヘリウムが好ましく、この実施形態の中間イオン貯蔵部220には窒素が好ましい。典型的には、1mTorrの窒素を中間イオン貯蔵部220で使用する。ポンピングポートおよび矢印380により示される、使用したポンピング配列により、確実に、他の構成要素は実質的にガスを含まず、必要とされる高真空で維持される。イオンの中間イオン貯蔵部220中への移動は、共に係属中の特許出願GB0506287.2で記述されているように実現することができる。
質量分析計100の様々な部分について以下、より詳細に記述する。
イオン源140は、市販の型のいずれか1つとしてもよい。例えば、エレクトロスプレイ、大気圧光イオン化または化学イオン化、大気圧/減圧/真空MALDI、電子衝撃(EI)、化学イオン化(CI)、二次イオン、または質量分析またはイオン選択(例えば、DCまたは場−非対称イオン移動度分光計、進行波分光計など)の任意の前段階は全て適した選択であると考えられる。
イオントラップ180はまた、多くの選択肢から選択してもよい。当業者であれば、選択は、実施すべき実験にしたがって行ってもよいことを理解するであろう。選択肢としては、細長い輸送電極、磁気セクタまたはWienフィルタ、四重極質量フィルタ、共鳴または質量選択的イオン選択を有する蓄積RF多重極子、3D四重極イオントラップ、または半径もしくは軸放出を有する線形イオントラップが挙げられる。
中間イオン貯蔵部220において使用するのに適した型のイオントラップ/イオン貯蔵部としては、3D四重極イオントラップ、RF切替を有しない蓄積RF多重極子、US5,763,878またはUS20020092980A1における蓄積多重極子、GB0413852.5におけるRF切替のある蓄積RF四重極子、リングトラップ、スタックトラップまたは静的トラップが挙げられる。
中間イオン貯蔵部220は、多くの様式で動作させてもよい。例えば、中間イオン貯蔵部220はイオン捕獲モード(イオントラップを動作させる従来様式)で動作することができる。また、中間イオン貯蔵部220は、イオンを反応セル260に到達させるイオン伝達モードおよび戻ってくる時の捕獲モードで動作することができる。さらに、また、中間イオン貯蔵部220は、イオントラップ180と反応セル260との間の複数のイオンバウンス(bounce)に対し、伝達モードで動作することができ、それから、予め決められた数のバウンス後に捕獲モードに切り替えることができる。各バウンスには、イオントラップ180または反応セル260における異なる型の処理が関与することができる。
イオントラップ180を、イオンをトラップするために使用する場合、質量アナライザ340における質量分析の各サイクルあたり、イオントラップ180から中間イオン貯蔵部220への複数のイオン放出が可能であり、より大きなイオン集団が蓄積される。
図2の実施形態では、湾曲または直線ガス充填四重極子220は、その電極に印加される切替可能なRF電位およびゲート222およびゲート224への時間依存性電圧を有する。これらの電位およびRFオフセットを変化させて、1つの動作レジームから別の動作レジームに切替させる:十分高い電位はイオンビームを反射し、このようにして、さらなる伝搬を遮断する。また、これらの電位を増加させて、その後にイオン放出させ、イオン束をスクイーズさせることができる。イオンは、RFをオフに切り替え、電極間にDCグラジエントを印加することにより、電極230中の開口228を通って質量アナライザ340中に放出される。
質量アナライザ340はFT−ICRセル、任意の型のTOFMS、またはオービトラップアナライザのような静的トラップとしてもよい。
反応セル260について、以下、より詳細に、例示的な実施形態を示す図3,図4および図5を参照して説明する。反応セル260は、反応セル260内のイオンの集団に効果的に動作して、その集団を何らかの形で変化させる多くの形態の1つをとってもよい。イオン自体が変化してもよく(例えば、フラグメント化または反応による)、イオンが添加されてもよく(例えば、キャリブラント)、イオンが除去されてもよく(例えば、質量選択による)、またはイオンの特性が変化してもよい(例えば、それらの運動または内部エネルギーなど)。このように、反応セル260はこれらの機能に見合う多くの可能性のうちの任意の1つとしてもよい。
図3は高エネルギーCIDのためのガス充填衝突セル形態の反応セル260を、イオンを反応セル260中に、または反応セル260から誘導するように動作することができるイオンオプティクス226と共に示したものである。反応セル260内へのイオンの進入および保持はゲート電極262により制御される。反応セル260内へのイオンのトラッピングは、トラッピングRF四重極子264により支援される。ゲート電極262の対向端に配置されたトラップ電極266は、トラッピング配列を完成させる。ガス供給268を使用して、ガスを反応セル260内に導入する。
動作において、イオンは、イオントラップ180で質量選択され、低エネルギーで中間イオン貯蔵部220を通って輸送され、その後、イオンオプティクス226により約30〜50eV/kDaのエネルギーまで加速される。その後、イオンは反応セル260に入り、そこで、ガス分子と衝突し、フラグメント化する。フラグメントイオンは反応セル260内にトラップされる。好ましくは、反応セル260は気圧P(mbar)およびイオン侵入深さL(mm)の積が0.1mbar・mm、最も好ましくは1mbar・mmを超えるように動作させられる。フラグメントイオン、および任意の前駆体イオンが、DC電圧(ゲート電極262およびトラップ電極266上)の適した操作により反応セル260から放出される。これらのイオンはその後、中間イオン貯蔵部220にトラップされ、その後、質量アナライザ340に輸送される。
この反射モードにおける動作により下記2つの適用が可能である。第1に、全てのイオンの平行フラグメント化を含む、高エネルギーフラグメント化。フラグメント化前に、バックグラウンドピークのいくつか、または広範囲の質量スペクトルを、イオントラップ180内における質量選択を用いて排除してもよい。第2に、イオントラップ180および質量アナライザ340を使用した、低質量インモニウムイオンの分析および前駆体イオン走査。
図3の反応セル260はまた、ガス充填イオン−分子反応器として動作させてもよい。この方法では、イオンはより低いエネルギーで反応セル260中に導入される。トラップされたイオンは、衝突ガスと共に導入された活性反応物質との反応(例えば、電荷交換)に入る。反応ガスの例としては、メタン、水蒸気(重水素化されたものを含む)、臭化アルキル類、アルコール類、エーテル類、ケトン類、アミン類(例えば、トリエチルアミン)、などが挙げられる。別の適用は、特異的に、同位体標識したガスを特異イオン官能基(例えば、ホスフェート)と反応させ、この基を有するイオンを標識することである。標識イオンは、その後のフラグメント化に対し、質量アナライザ340中での分析のためにすぐに、またはイオントラップ180において連続的に、耳標させることができる。どちらの適用でも、反応進行度は、反応セル260内でのトラッピング期間および反応物質の圧力により調整してもよい。活性化およびフラグメント化を提供するために、低圧力放電もまた使用することができる。
図4はイオンオプティクス226(RF八重極子)により送り込まれる反応セル260を示す。反応セル260は一端でゲート電極262により、他端でトラップ電極266により境界されたトラッピングRF四重極子264を有する。ガス供給268もまた、イオン源270と共に提供される。このイオン源270は、反応セル260中にすでにトラップされたイオンと同じ極性を有する別のイオンを導入するために使用してもよい。また、イオン源270を使用して、反対の極性のイオン(「反応イオン」)を導入してもよい。好ましくは、各極性のイオンを連続して導入する:例えば、最初に陽イオン、その後、陰イオン。適したRF電位をゲート電極262とトラップ電極266に印加することにより、両方の極性のイオンを反応セル260内にトラップさせる。両方の極性のイオンを輸送させ、イオントラップ180または中間イオン貯蔵部220で反応させることができる(または、反応セル260内で反応することができる)。そのような反応の例は電子移動解離、ETDである(J.E.P.サイカ(Syka)、J.J.クーン(Coon)、M.J.シュレーダー(Schroeder)、J.シャバノウィッツ(Shabanowitz)、D.F.ハント(Hunt)、Proc.Nat.Acad.Sci.,101(2004)9528−9533)。
反応には1段階を超える段階が関与する。例えば、前駆体正イオンは、反応物負イオンとの反応で生成物負イオンを生成することができる。これらの生成物負イオンは、次に、適当に切り替えられたイオン源270により送達された反応物正イオンと反応することにより、別の正生成物に変換できる。このように、多段階反応が可能である。他の利点のうちで、これにより、得られるイオンの電荷状態の増加が可能であり、このように、MALDIにより生成した普通の一価イオンに対しECDまたはETDが可能である。
反応物イオンは、また、質量分析計の元のイオン源から、例えば、イオン源およびイオン経路全体の極性を切り替えることにより、送達させることができる。こにより、所望の反応物のイオンの質量選択が可能となる。極性切替中、前駆体イオンは反応セル260中に保存されたままであり、そのため、影響されない。極性切替を促進するためには、イオン源内で連続して発生させたイオンの両方の極性を有することが望ましく(例えば、反対の極性の2つの噴霧器を有することにより)、1つの極性のみが任意のある時間に伝達される。
イオン源270の代わりに、任意の他の型のビーム:励起(例えば、準安定)または冷却分子または原子またはクラスタ、など、任意のスペクトル域の光子を発生させるエミッタを使用することができる。この場合、ビームは軸に沿ってだけでなく、軸に対しある角度で誘導することができる。これらのビームはパルスまたは連続とすることができる。光子ビームの例のなかで、フェムト秒UVまたは可視光またはIRパルス列、真空UVまたはナノ秒UVパルスが最も好ましい。
図5は生物分子イオンの元素分析を提供するためのハードフラグメンテーションのための衝突セルとして動作される反応セル260を示す。反応セル260には、イオンオプティクス226(RF八重極子)を介してイオンが供給される。反応セル260はゲート電極262とトラップ電極268により境界されたトラッピングRF四重極子264を用いてイオンをトラップする。ガスはガス供給268により提供されてもよい。反応セル260にはまた、レーザ源272が備えられる。
好ましくは、単純な元素または酸化物、水素化物、などへのハードフラグメンテーションは、イオンに、レーザ源272により提供されるレーザ光の高強度パルスを受けさせることにより達成される。また、グロー放電を使用して、ハードフラグメンテーションを引き起こしてもよい。光子により照射されている間、イオンは、RF四重極子264内に保存することができる。保存されたイオンの質量範囲は、永久磁石274により提供されてもよい追加の軸磁場により低質量イオンに有利に改善されてもよい。
図5の反応セル260は、レーザ源272の代わりに電子源を用いることにより、ECDにおいて使用するように適合させてもよい。電子源272を使用して、低エネルギー電子を反応セル260に導入しECDを引き起こすことができる。しかしながら、RFトラッピング場の存在は、電子を高エネルギーに励起し、これはイオンがフラグメント化する様式を著しく変化させるので、望ましくない。この問題を克服するために、永久磁石274により提供される磁場を用いて反応セル260にイオンをトラップさせる。ECDが完了するとすぐに、電場を使用して、トラッピングを支援し、および/または反応セル260からのイオンの放出を実施してもよい。
別の態様では、反応セル260はDCまたは場−非対称イオン移動度分光計を備える。好ましくは、そのような反応セルは、分離チューブの両側にRF−単独線形イオントラップを含む。いずれにしても、分光計は、2つの経路で動作される:最初に、入口トラップから後方トラップに向かって、その後、その逆。1つまたは両方の経路上で、特異的な移動度または電荷状態を有するイオンのみが通過することができる(すなわち、分光計がフィルタとして作用する)。第2の経路はまた、入口トラップに対し相対的に後方トラップのDCオフセットを著しく増加させることにより(例えば、選択したm/zに対し約30〜50V超/kDa)達成された第1の経路上で選択されたイオンをフラグメント化するために使用することができる。
反応セル260はまた、SIDのために使用してもよい。例えば、図3の反応セル260は、トラップ電極266がSIDによりフラグメント化を実施するために衝突表面を提供するように動作されてもよい。例えば、様々な有機分子の自己組織化単分子層は、良好なフラグメント化効率を提供することが知られている。このSIDを、トラッピングRF四重極子264および衝突冷却(ガス供給268による)を使用するイオンのトラッピングと組み合わせると、より良好に、イオンが中間イオン貯蔵部220に戻され、衝突エネルギーの選択のフレキシビリティが良好になる。また、WO03/105183に記述されているように、トラップ電極266を、イオンソフトランディングおよび予備質量分析のための表面として使用してもよい。この場合、イオンはトラップ電極266上に堆積させることができ、その間、質量アナライザ340における同時分析により、または表面から脱着したイオンを分析することにより(例えば、レーザによる)、品質制御が実施される。
また、反応セル260は別の質量アナライザを備えてもよい。当然、上記で記述した反応セル260に貢献する特徴の様々な組み合わせを使用してもよい。
当業者には理解されるように、添付の請求の範囲により規定される本発明の範囲から逸脱せずに、上記実施形態に様々な変更を行ってもよい。
例えば、第1の質量アナライザ180は必要に応じて含まれる。この部分は、質量分析機能のない単なるイオントラップとしてもよく、またはこの部分を完全に省略してもよい。
本発明の1つの実施形態による、一般化質量分析計を示す概略図である。 本発明の1つの実施形態による、質量分析計をより詳細に表した図である。 ガス充填セルの形態の、図1および2の質量分析計において使用するための反応セルを表した図である。 補助イオン源、または中性原子もしくは分子ビーム、または光子ビームを有する、図1および2の質量分析計において使用するための反応セルを表した図である。 ECDのための、図1および2の質量分析計において使用するための反応セルを表した図である。

Claims (54)

  1. (a)イオン源においてイオンを発生させる工程と、
    (b)イオンが前記イオン源に対し順方向で質量分析計の長軸に沿って移動するように、イオンを抽出する工程と、
    (c)前記イオンが順方向で長軸に沿って進行する時に、前記イオンが中間イオン貯蔵部に入り、その後に出て行くようにする工程と、
    (d)前記イオンが順方向で前記長軸に沿って進行する時に、前記イオンが反応セルに入るようにする工程と、
    (e)前記反応セル内で前記イオンを処理する工程と、
    (f)処理イオンを、前記反応セルから出て行かせ、前記イオン源に対し逆方向で前記長軸に沿って戻るようにする工程と、
    (g)前記処理イオンを、逆方向で前記長軸に沿って進行する時に、もう一度前記中間イオン貯蔵部に入るようにする工程と、
    (h)前記処理イオンの1つまたは複数のパルスを、前記中間イオン貯蔵部から軸外方向に出て行かせる工程と、
    (i)前記処理イオンの1つまたは複数のパルスを質量アナライザに入るようにする工程と、
    (j)前記質量アナライザを用いて前記処理イオンの1つまたは複数のパルスの質量スペクトルを獲得する工程と、
    の連続工程を含む、長軸を有する質量分析計を使用する質量分析法。
  2. 工程(c)はさらに、前記イオンが前記中間イオン貯蔵部に入った後にイオンをトラップし、その後イオンを出て行かせる工程を含む、請求項1記載の方法。
  3. 工程(e)におけるイオン処理は、前記反応セル中でイオン集団を変化させる工程を含む、請求項1または2記載の方法。
  4. 工程(e)における処理は、イオン集団の一部を除去する工程を含む、請求項3記載の方法。
  5. 工程(e)における処理は、質量選択を用いて、イオン集団の一部を除去する工程を含む、請求項4記載の方法。
  6. 工程(e)における処理は、別のイオンをイオン集団に導入する工程を含む、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 工程(e)における処理は、イオン集団の少なくともいくらかの電荷を変化させる工程を含む、請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 工程(e)における処理は、イオン集団のエネルギーの広がりを変化させる工程を含む、請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 工程(e)における処理は、イオン集団の少なくともいくらかをフラグメント化する工程を含む、請求項3から請求項8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 工程(e)におけるフラグメント化は、ガス分子との衝突、表面との衝突、反応性安定分子との衝突、準安定分子または原子との衝突、反対の電荷のイオンとの衝突、または真空UVからIRおよびアト秒から連続のスペクトル域からの光子ビームによる照射を含む、請求項9記載の方法。
  11. 工程(e)におけるフラグメント化は、電子捕獲解離を含まない、請求項9記載の方法。
  12. 工程(e)におけるフラグメント化は、電子捕獲解離を含む、請求項9記載の方法。
  13. 磁場を使用せずに反応セル中にイオンをトラップし、その間に、電子捕獲解離によりフラグメント化する工程をさらに含む、請求項12記載の方法。
  14. 工程(e)はイオンを前記反応セルにトラップする工程を含む、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  15. イオンを、前記反応セルの1つまたは複数のトラッピング領域にトラップする工程を含む、請求項14記載の方法。
  16. イオンの移動度、m/zまたは微分イオン移動度にしたがい、2つまたはそれ以上のトラッピング領域間で移動する間にイオンを分離する工程を含む、請求項14または請求項15記載の方法。
  17. 工程(f)は、反応セル上に配置したDC電圧を操作することにより前記処理イオンを放出する工程を含む、請求項14記載の方法。
  18. 前記処理イオンを、工程(h)で前記中間イオン貯蔵部にトラップする工程を含む、上記請求のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記処理イオンは、前記イオンを冷却することにより、エネルギーを失うようにすることによりトラップされる、請求項18記載の方法。
  20. 衝突冷却または断熱冷却により前記イオンを冷却する工程を含む、請求項19記載の方法。
  21. 前記中間イオン貯蔵部に対応する湾曲線形トラップに前記イオンをトラップする工程を含む、請求項18から請求項20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 工程(h)において、前記処理イオンの1つまたは複数のパルスを、前記中間イオン貯蔵部から軸外方向に出て行かせ、前記1つまたは複数のパルスは、前記長軸に対し直角に移動し、半径方向に収束される工程を含む、請求項21記載の方法。
  23. 1ms、10μ秒または0.5μ秒のうちの1つより小さい幅のパルスとしてイオンを放出する工程を含む、請求項17から請求項22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 1m、50mm、10mmまたは5mmのうちの1つより小さい空間長のパルスとしてイオンを放出する工程を含む、請求項17から請求項23のいずれか一項に記載の方法。
  25. ガスを前記反応セル中に導入して、ガス圧と反応セルの長さの積が1mbar・mmを超えないような圧力とする工程を含む、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記積が0.2mbar・mmを超えない、請求項25記載の方法。
  27. 前記積が0.1mbar・mmを超えない、請求項26記載の方法。
  28. 質量選択工程をさらに含む、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  29. 工程(g)と(h)の間に、
    前記イオンを、前記中間イオン貯蔵部から、前記長軸に沿って、逆方向に出て行かせる工程と、
    前記イオンを反射させ、前記イオンが、前記長軸に沿って、順方向に戻り、前記イオンが前記中間イオン貯蔵部をもう一度通過し、その後前記反応セルに入るようにする工程と、
    前記イオンを前記反応セル内でさらに処理する工程と、
    前記処理イオンを前記反応セルから出て行かせ、前記長軸に沿って、逆方向に戻り、前記中間イオン貯蔵部にもう一度入るようにする工程と、
    をさらに含む、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  30. 工程(b)と(c)の間に、前記イオンが前記長軸に沿って順方向に移動する時に、前記イオンがイオントラップに入り、その後出て行くようにする工程をさらに含む、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記イオンを前記イオントラップにトラップさせ、その後、前記イオンを前記長軸に沿って順方向に前記イオントラップを出て行かせる工程をさらに含む、請求項30記載の方法。
  32. 前記イオントラップにトラップされたイオンの質量スペクトルを得る工程をさらに含む、請求項31記載の方法。
  33. 前記イオントラップを質量フィルタとして用い、所望の質量範囲内のイオンのみを、前記イオントラップから、前記長軸に沿って、順方向に出て行かせる工程をさらに含む、請求項30から請求項32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記イオントラップを用い、自動利得制御を実施する工程を含む、請求項33記載の方法。
  35. 前記イオントラップを通るイオンの1つを超える経路上で質量フィルタとして、前記イオントラップを使用する工程を含む、請求項33または請求項34記載の方法。
  36. イオン源と、
    前記イオン源によって生成させたイオンを長軸に沿って誘導するように動作することができるイオンオプティクスと、
    前記イオン源の下流に配置され、前記長軸上に配置された第1および第2の開口を有し、前記第1の開口は前記イオン源に面し、第3の開口が軸外に配置された、中間イオン貯蔵部と、
    前記中間イオン貯蔵部の下流に配置され、前記中間イオン貯蔵部の第2の開口に面する開口を有し、イオンを処理するように動作することができる反応セルと、
    前記中間イオン貯蔵部の第3の開口に面する入口開口を有する前記中間イオン貯蔵部と隣接して配置された質量アナライザであって、前記中間イオン貯蔵部が前記第3の開口から1つまたは複数のイオンパルスを前記質量アナライザに放出するように動作することができる、質量アナライザと、
    を備える、長軸を有する質量分析計。
  37. 前記中間イオン貯蔵部は、ガスを前記中間イオン貯蔵部に導入するための関連ガス供給を有する、請求項36記載の質量分析計装置。
  38. 前記中間イオン貯蔵部は湾曲線形イオン貯蔵部であり、前記湾曲は、前記イオン貯蔵部から前記第3の開口を通って半径方向に収束するように放出されたイオンを集束させるものである、請求項36または請求項37記載の質量分析計装置。
  39. 前記反応セルはガス充填イオン−分子反応器である、請求項37から請求項38のいずれか一項に記載の質量分析計装置。
  40. 前記反応セルは、イオンを前記イオンセルに導入するように動作することができるイオン源を有する、請求項36から請求項39のいずれか一項に記載の質量分析計装置。
  41. 前記反応セルはフラグメンテーションセルである、請求項36から請求項40のいずれか一項に記載の質量分析計装置。
  42. 前記フラグメンテーションセルは、衝突誘起解離のためのガス充填衝突セルである、請求項41記載の質量分析計装置。
  43. 前記フラグメンテーションセルは、表面誘起解離のための表面をさらに備える、請求項41または請求項42記載の質量分析計装置。
  44. 前記フラグメンテーションセルは、反応性安定分子との衝突、準安定分子または原子との衝突、反対の電荷のイオンとの衝突、または真空UVからIRおよびアト秒から連続のスペクトル域の光子ビームによる照射により、イオンをフラグメント化するために配列された、請求項41から請求項43のいずれか一項に記載の質量分析計。
  45. 前記フラグメンテーションセルは、電子捕獲解離のための電子源を含まない、請求項41から請求項44のいずれか一項に記載の質量分析計装置。
  46. 前記フラグメンテーションセルは、電子捕獲解離のための電子源をさらに含む、請求項41から請求項44のいずれか一項に記載の質量分析計装置。
  47. 前記反応セル内にイオンをトラップするように動作することができる磁石を含まない、請求項46記載の質量分析計。
  48. 前記イオン源と前記中間イオン貯蔵部との間に配置され、前記長軸上に配置された開口を有するイオントラップをさらに備える、請求項36から請求項47のいずれか一項に記載の質量分析計装置。
  49. 前記イオントラップが質量アナライザを含む、請求項48記載の質量分析計装置。
  50. 請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法を実施するように動作することができる制御装置をさらに備える、請求項36から請求項49のいずれか一項に記載の質量分析計装置。
  51. 請求項50記載の装置の前記制御装置により実施されると、前記制御装置に、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム。
  52. 請求項51記載のコンピュータプログラムを保存しているコンピュータ記憶媒体。
  53. イオンを長軸に沿って誘導するイオン源と;
    前記軸上に配置された入口開口を有する反応セルと;
    質量アナライザと;
    前記イオン源からのイオンが前記軸に沿って前記反応セルまで誘導され、前記反応セルで生成された生成イオンが分析用に前記質量アナライザに誘導される第1のモードと、前記イオン源からのイオンが前記軸から偏向され、前記反応セルに入らずに分析用に前記質量アナライザに誘導される第2のモードとの間で切替可能なイオンオプティクスと、
    を備える、長軸を有する質量分析計。
  54. イオンを長軸に沿って誘導するイオン源と;
    反応セルと;
    前記軸上に配置された入口開口を有する質量アナライザと;
    前記イオン源からのイオンが前記軸から偏向され、前記反応セルまで誘導され、前記反応セルで生成された生成イオンが前記軸に戻って、前記質量アナライザの前記入口開口に誘導される第1のモードと、前記イオン源からのイオンが前記軸に沿って、前記反応セルに入らずに分析用に前記質量アナライザに誘導される第2のモードとの間で切替可能なイオンオプティクスと、
    を備える、長軸を有する質量分析計。
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