JPH0732194Y2 - 自動車用ウインドーモールの保持装置 - Google Patents
自動車用ウインドーモールの保持装置Info
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- JPH0732194Y2 JPH0732194Y2 JP1989015325U JP1532589U JPH0732194Y2 JP H0732194 Y2 JPH0732194 Y2 JP H0732194Y2 JP 1989015325 U JP1989015325 U JP 1989015325U JP 1532589 U JP1532589 U JP 1532589U JP H0732194 Y2 JPH0732194 Y2 JP H0732194Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、自動車のフロントやリアウインドーのモー
ルの保持装置の改良に関する。
ルの保持装置の改良に関する。
[従来の技術] 従来、この種のモールの保持装置としては、例えば第9,
10図に示すように、車体1には、窓ガラス2より一回り
大きい窪み3を形成すると共に、この窪み3の底4に
は、窓ガラス2より一回り小さい窓開口5を開設し、こ
の窓開口5の縁に沿って窓ガラス2の周縁部を接着し、
且つU字形断面形状の保持溝6を有するファスナ7を前
記窪み3の内側縁8に沿って接着し、このファスナ7の
保持溝6中にモール装着用のクリップ9の脚部9bを挿入
係止することで、該クリップ9の頭部9aによってモール
10を窓ガラス2の周縁部に沿って固定するものが知られ
ている(例えば?)。
10図に示すように、車体1には、窓ガラス2より一回り
大きい窪み3を形成すると共に、この窪み3の底4に
は、窓ガラス2より一回り小さい窓開口5を開設し、こ
の窓開口5の縁に沿って窓ガラス2の周縁部を接着し、
且つU字形断面形状の保持溝6を有するファスナ7を前
記窪み3の内側縁8に沿って接着し、このファスナ7の
保持溝6中にモール装着用のクリップ9の脚部9bを挿入
係止することで、該クリップ9の頭部9aによってモール
10を窓ガラス2の周縁部に沿って固定するものが知られ
ている(例えば?)。
上記ファスナ7は、ほゞJ字形断面形状を成し、その折
返し端部の内面には、保持溝6に向って内向きに断面鋸
歯形に突出した逆止爪7′を有し、プラスチックで押出
し成形し、成形した長尺材を短く切断して使用する。
返し端部の内面には、保持溝6に向って内向きに断面鋸
歯形に突出した逆止爪7′を有し、プラスチックで押出
し成形し、成形した長尺材を短く切断して使用する。
前記クリップ9は、その脚部9bの下端部にファスナ7の
逆止爪7′に噛合う断面レ字形に屈曲した爪部9′を有
し、プラスチックで一体成形する。
逆止爪7′に噛合う断面レ字形に屈曲した爪部9′を有
し、プラスチックで一体成形する。
一方、車体1の窪み3は、窓ガラス2が緩く湾曲するこ
とから、窓ガラス2の屈曲に合せてその底4の深さを変
化させている。これに対し、ファスナ7は、車体1の窪
み3の底4に沿って接着することから、車体1の窪み3
の底4が深くなるに従い沈み込む。このため、クリップ
9の脚部9bの下端から頭部9aまでの高さを変えた複数種
類のファスナ7を用意することで、モール10の取付位置
を修正していた。
とから、窓ガラス2の屈曲に合せてその底4の深さを変
化させている。これに対し、ファスナ7は、車体1の窪
み3の底4に沿って接着することから、車体1の窪み3
の底4が深くなるに従い沈み込む。このため、クリップ
9の脚部9bの下端から頭部9aまでの高さを変えた複数種
類のファスナ7を用意することで、モール10の取付位置
を修正していた。
[考案が解決しようとする課題] しかし、従来のモール10の保持装置では、ファスナ7の
保持溝6内で、その折返し片の逆止爪7′とクリップ9
の脚部9bの爪部9′が互いに噛合う構造となっていたゝ
め、ファスナ7の保持溝6の溝幅lを、クリップ9の脚
部9bの厚みより大きく採らなければならなかったという
問題点があった。
保持溝6内で、その折返し片の逆止爪7′とクリップ9
の脚部9bの爪部9′が互いに噛合う構造となっていたゝ
め、ファスナ7の保持溝6の溝幅lを、クリップ9の脚
部9bの厚みより大きく採らなければならなかったという
問題点があった。
このため、クリップ9の脚部9bとファスナ7の保持溝6
の内面の間に隙間が生じ、この隙間が原因し、クリップ
9の保持力の低下を来すばかりでなく、取付ガタを生じ
易い欠点がある。
の内面の間に隙間が生じ、この隙間が原因し、クリップ
9の保持力の低下を来すばかりでなく、取付ガタを生じ
易い欠点がある。
又、従来のモール10の保持装置では、車体1の窪み3の
深さの変化に対し、クリップ9の脚部9bの下端から頭部
9aまでの高さを変えることで対処していたが、そうする
と高さの異なる複数種類のクリップ9を用意しなければ
ならないという問題点があった。
深さの変化に対し、クリップ9の脚部9bの下端から頭部
9aまでの高さを変えることで対処していたが、そうする
と高さの異なる複数種類のクリップ9を用意しなければ
ならないという問題点があった。
このため、クリップ9の製造単価の低減が困難であるば
かりでなく、現場での組立て作業も面倒であった。
かりでなく、現場での組立て作業も面倒であった。
そこで、本考案は、上記した従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、クリップの
保持力が高く、しかも取付ガタの発生が少なく、且つク
リップの形状を変えることなく、窓ガラスの高さ変化に
対応できるウインドーモールの保持装置を提供しようと
するものである。
れたものであり、その目的とするところは、クリップの
保持力が高く、しかも取付ガタの発生が少なく、且つク
リップの形状を変えることなく、窓ガラスの高さ変化に
対応できるウインドーモールの保持装置を提供しようと
するものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記目的を達成するためのものであり、以下
にその内容を図面に示した実施例を用いて説明する。
にその内容を図面に示した実施例を用いて説明する。
請求項(1)に記載の自動車用ウインドーモールの保持
装置は、車体(11)に窓ガラス(12)より一回り大きい
窪み(13)が形成され、この窪み(13)の底(14)から
前記窓ガラス(12)までの高さが前記窪み(13)の内側
縁(20)に沿って変化し、前記窪み(13)の底(14)に
前記窓ガラス(12)より一回り小さい窓開口(15)を開
設し、この窓開口(15)の縁に沿って前記窓ガラス(1
2)の周縁部を接着し、且つファスナ(18)を前記窪み
(13)の内側縁(20)に沿って接着し、このファスナ
(18)にモール装着用のクリップ(21)を係止すること
により、自動車のウインドーのモール(17)を前記窓ガ
ラス(12)の周縁部に沿って固定する自動車用ウインド
ーモールの保持装置において、上記ファスナ(18)は、
U字形断面形状の保持溝(19)を有し、この保持溝(1
9)を挟んで相対向する側壁(22,23)のうち前記窪み
(13)の窓開口(15)に面する少なくとも一方の側壁
(23)に、その設置間隔を前記クリップ(21)の取付間
隔に合わせると共にその設置高さを前記窓ガラス(12)
の高さに応じて変化させるようにして切欠部(26)を形
成し、前記クリップ(21)はほゞT字形断面形状を成し
前記モール(17)の内側に嵌り込むほゞ一字形断面形状
を成す頭部(27)と該頭部(27)から垂下し前記ファス
ナ(18)の保持溝(19)に挿入する脚部(28)を備える
と共に、前記クリップ(21)の脚部(28)には、そのほ
ゞ中央にコ字状の切欠きで囲まれ且つその下端部が前記
脚部(28)に連通すると共に斜め上向きに延び斜面(30
a)を下に向け前記ファスナ(18)の切欠部(26)に嵌
入する爪部(30)と、この爪部(30)が内向きに撓込む
空部(31)を設け、且つ前記ファスナ(18)の保持溝
(19)中に前記クリップ(21)の脚部(28)を挿入係止
することにより、前記クリップ(21)の頭部(27)が前
記モール(17)を前記窓ガラス(12)の周縁部に沿って
固定するようにしたことを特徴とする。
装置は、車体(11)に窓ガラス(12)より一回り大きい
窪み(13)が形成され、この窪み(13)の底(14)から
前記窓ガラス(12)までの高さが前記窪み(13)の内側
縁(20)に沿って変化し、前記窪み(13)の底(14)に
前記窓ガラス(12)より一回り小さい窓開口(15)を開
設し、この窓開口(15)の縁に沿って前記窓ガラス(1
2)の周縁部を接着し、且つファスナ(18)を前記窪み
(13)の内側縁(20)に沿って接着し、このファスナ
(18)にモール装着用のクリップ(21)を係止すること
により、自動車のウインドーのモール(17)を前記窓ガ
ラス(12)の周縁部に沿って固定する自動車用ウインド
ーモールの保持装置において、上記ファスナ(18)は、
U字形断面形状の保持溝(19)を有し、この保持溝(1
9)を挟んで相対向する側壁(22,23)のうち前記窪み
(13)の窓開口(15)に面する少なくとも一方の側壁
(23)に、その設置間隔を前記クリップ(21)の取付間
隔に合わせると共にその設置高さを前記窓ガラス(12)
の高さに応じて変化させるようにして切欠部(26)を形
成し、前記クリップ(21)はほゞT字形断面形状を成し
前記モール(17)の内側に嵌り込むほゞ一字形断面形状
を成す頭部(27)と該頭部(27)から垂下し前記ファス
ナ(18)の保持溝(19)に挿入する脚部(28)を備える
と共に、前記クリップ(21)の脚部(28)には、そのほ
ゞ中央にコ字状の切欠きで囲まれ且つその下端部が前記
脚部(28)に連通すると共に斜め上向きに延び斜面(30
a)を下に向け前記ファスナ(18)の切欠部(26)に嵌
入する爪部(30)と、この爪部(30)が内向きに撓込む
空部(31)を設け、且つ前記ファスナ(18)の保持溝
(19)中に前記クリップ(21)の脚部(28)を挿入係止
することにより、前記クリップ(21)の頭部(27)が前
記モール(17)を前記窓ガラス(12)の周縁部に沿って
固定するようにしたことを特徴とする。
また、請求項(2)に記載の自動車用ウインドーモール
の保持装置は、前記クリップ(21)の脚部には、前記フ
ァスナ(18)の保持溝(19)の底面に弾性的に当接する
弾性片(32)を設けたことを特徴とする。
の保持装置は、前記クリップ(21)の脚部には、前記フ
ァスナ(18)の保持溝(19)の底面に弾性的に当接する
弾性片(32)を設けたことを特徴とする。
[作用] 請求項(1)に記載の自動車用ウインドーモールの保持
装置では、クリップ(21)の爪部(30)がファスナ(1
8)の一方の側壁(23)に形成された切欠部(26)に嵌
入することから、ファスナ(18)の保持溝(19)の溝幅
1を従来のものに比較して狭くすることができる。ま
た、ファスナ(18)の切欠部(26)の高さhを変更する
ことにより、クリップ(21)の取付位置を上下に変更で
きる。そして、クリップ(21)の脚部(28)をファスナ
(18)の保持溝(19)に挿入する際の挿入力を低減でき
る。
装置では、クリップ(21)の爪部(30)がファスナ(1
8)の一方の側壁(23)に形成された切欠部(26)に嵌
入することから、ファスナ(18)の保持溝(19)の溝幅
1を従来のものに比較して狭くすることができる。ま
た、ファスナ(18)の切欠部(26)の高さhを変更する
ことにより、クリップ(21)の取付位置を上下に変更で
きる。そして、クリップ(21)の脚部(28)をファスナ
(18)の保持溝(19)に挿入する際の挿入力を低減でき
る。
また、請求項(2)に記載の自動車用ウインドーモール
の保持装置では、クリップ(21)の脚部(28)の弾性片
(32)がファスナ(18)の保持溝(19)の底面に弾性的
に当接することにより保持溝(19)内でのクリップ(2
1)の脚部(28)の上下方向のガタを防止することがで
きる。
の保持装置では、クリップ(21)の脚部(28)の弾性片
(32)がファスナ(18)の保持溝(19)の底面に弾性的
に当接することにより保持溝(19)内でのクリップ(2
1)の脚部(28)の上下方向のガタを防止することがで
きる。
[実施例] 以下に本考案を図面に示した実施例に基づき説明する。
図中、11は車体、12は車体11のリアウインドーの窓ガラ
スを示し、前記車体11には、窓ガラス12より一回り大き
い窪み13を形成すると共に、この窪み13の底14には、窓
ガラス12より一回り小さい窓開口15を開設し、この窓開
口15の縁に沿ってシーラント16で窓ガラス12の周縁部を
接着する。又、17は窓ガラス12の周縁部を車体11の窪み
13の底14に抑え付けるウインドーモール、18はU字形断
面形状の保持溝19を有し、車体11の窪み13の内側縁20に
沿って装着する長尺なファスナ、21はファスナ18の保持
溝19に沿って適宜間隔で装着し、モール17を保持するモ
ールクリップ21を夫々示す。
スを示し、前記車体11には、窓ガラス12より一回り大き
い窪み13を形成すると共に、この窪み13の底14には、窓
ガラス12より一回り小さい窓開口15を開設し、この窓開
口15の縁に沿ってシーラント16で窓ガラス12の周縁部を
接着する。又、17は窓ガラス12の周縁部を車体11の窪み
13の底14に抑え付けるウインドーモール、18はU字形断
面形状の保持溝19を有し、車体11の窪み13の内側縁20に
沿って装着する長尺なファスナ、21はファスナ18の保持
溝19に沿って適宜間隔で装着し、モール17を保持するモ
ールクリップ21を夫々示す。
上記車体11の窪み13は、第2図に示すように、窓ガラス
12の四辺に沿って形成され、窓ガラス12が緩く湾曲する
ことから、窓ガラス12の両側縁に沿う窪み13は、上から
下に向ってその底14が徐々に深くなっている(第4,6
図)。
12の四辺に沿って形成され、窓ガラス12が緩く湾曲する
ことから、窓ガラス12の両側縁に沿う窪み13は、上から
下に向ってその底14が徐々に深くなっている(第4,6
図)。
前記ファスナ18は、第1図に示すように、保持溝19を挟
んで相対向する一対の側壁22,23を有し、その外側の外
側壁22は、その外面が窪み13の内側縁20に沿って両面粘
着テープ24で接着されると共に、その上端部には、窪み
13の内側縁20に弾性的に当接する外向きに屈曲した軟質
部25を有し、その軟質部25を軟質樹脂で、軟質部25を除
く他の部分を適度な弾性と剛性を有する比較的硬質な樹
脂で一体に押出し成形する。
んで相対向する一対の側壁22,23を有し、その外側の外
側壁22は、その外面が窪み13の内側縁20に沿って両面粘
着テープ24で接着されると共に、その上端部には、窪み
13の内側縁20に弾性的に当接する外向きに屈曲した軟質
部25を有し、その軟質部25を軟質樹脂で、軟質部25を除
く他の部分を適度な弾性と剛性を有する比較的硬質な樹
脂で一体に押出し成形する。
そして、長尺な押出し成形品は、車体11の窪み13の長さ
に合せて短く切断して使用し、窪み13の反対側の内側壁
23には、前記クリップ21の取付間隔に合せて、内外に貫
通した方形の切欠部26を、押出し成形品に対し例えばプ
レス加工する。上記切欠部26は、車体11の窪み13の底14
が徐々に深くなることから、これに合せて窪み13の底14
に沿うファスナ18の下端から切欠部26の上縁26′までの
高さhを、窪み13の底14が深くなるに従って次第に高い
位置に設定する。
に合せて短く切断して使用し、窪み13の反対側の内側壁
23には、前記クリップ21の取付間隔に合せて、内外に貫
通した方形の切欠部26を、押出し成形品に対し例えばプ
レス加工する。上記切欠部26は、車体11の窪み13の底14
が徐々に深くなることから、これに合せて窪み13の底14
に沿うファスナ18の下端から切欠部26の上縁26′までの
高さhを、窪み13の底14が深くなるに従って次第に高い
位置に設定する。
前記クリップ21は、第1,3図に示すように、モール17の
両側の両折返部17a,17bの内側に嵌り込むほぼT字形断
面形状を成す頭部27と、この頭部27から垂下し、ファス
ナ18の保持溝19に挿入する脚部28を備え、適度な弾性と
剛性を有する樹脂で一体成形する。
両側の両折返部17a,17bの内側に嵌り込むほぼT字形断
面形状を成す頭部27と、この頭部27から垂下し、ファス
ナ18の保持溝19に挿入する脚部28を備え、適度な弾性と
剛性を有する樹脂で一体成形する。
上記頭部27には、その左右両端部から斜め外向きに延
び、モール17の内側の折返部17bの内面に弾性的に当接
する一対の接触片29,29を設ける。
び、モール17の内側の折返部17bの内面に弾性的に当接
する一対の接触片29,29を設ける。
前記脚部28は、ファスナ18の保持溝19の溝幅lにほゞ等
しい肉厚を有し、そのほゞ中央には、コ字形の切欠きで
囲まれ、その下端部が脚部28に連接すると共に、斜め上
向きに延び、斜面30aを下に向けたほゞ鋸歯断面形状の
爪部30を設け、この爪部30は脚部28の空部31内に撓込め
るようにしている(第3図)。そして、脚部28の下端部
には、下向きに円弧状に延び、ファスナ18の保持溝19の
底面に弾性的に当接する一対の弾性片32,32を設ける
(第6図)。
しい肉厚を有し、そのほゞ中央には、コ字形の切欠きで
囲まれ、その下端部が脚部28に連接すると共に、斜め上
向きに延び、斜面30aを下に向けたほゞ鋸歯断面形状の
爪部30を設け、この爪部30は脚部28の空部31内に撓込め
るようにしている(第3図)。そして、脚部28の下端部
には、下向きに円弧状に延び、ファスナ18の保持溝19の
底面に弾性的に当接する一対の弾性片32,32を設ける
(第6図)。
次に、上記した構成を有するファスナ18とクリップ21を
使用したモール17の取付手順を説明すると、先ず、ファ
スナ18の下端部を窪み13の底14に沿わせた状態で、その
外側壁22の外面を両面粘着テープ24を使用して窪み13の
内側縁20の側面に沿って接着する(第4,5図)。
使用したモール17の取付手順を説明すると、先ず、ファ
スナ18の下端部を窪み13の底14に沿わせた状態で、その
外側壁22の外面を両面粘着テープ24を使用して窪み13の
内側縁20の側面に沿って接着する(第4,5図)。
一方、モール17の両折返部17a,17bの開口端からは、ク
リップ21の頭部27を横に差込み、両折返部17a,17bの内
面に沿わせてクリップ21の頭部27を横にスライドさせな
がら、その脚部28をファスナ18の切欠部26の間隔に一致
させる。次に、モール17に装着したクリップ21の各脚部
28を、ファスナ18の切欠部26の上方に位置させ、ファス
ナ18の保持溝19に合せて上から挿入する。
リップ21の頭部27を横に差込み、両折返部17a,17bの内
面に沿わせてクリップ21の頭部27を横にスライドさせな
がら、その脚部28をファスナ18の切欠部26の間隔に一致
させる。次に、モール17に装着したクリップ21の各脚部
28を、ファスナ18の切欠部26の上方に位置させ、ファス
ナ18の保持溝19に合せて上から挿入する。
クリップ21を挿入すると、その爪部30はその斜面30aが
ファスナ18の内側壁23に押されて、空部31内に撓込むこ
とで、保持溝19内への挿入ガ許容され、爪部30がファス
ナ18の切欠部26に達すると、その弾性復元力により切欠
部26内にパチンと嵌り込み、爪部30の係止面30aが切欠
部26の上縁26′に下から当接することで、クリップ21の
脚部28がファスナ18の保持溝19から抜けなくなる(第5
図)。又、その際に、クリップ21の脚部28から下に延び
た両弾性片32が、ファスナ18の保持溝19の底面に弾性的
に当接し(第6図)、爪部30の係止面30aを切欠部26の
上縁26′に密着させる。
ファスナ18の内側壁23に押されて、空部31内に撓込むこ
とで、保持溝19内への挿入ガ許容され、爪部30がファス
ナ18の切欠部26に達すると、その弾性復元力により切欠
部26内にパチンと嵌り込み、爪部30の係止面30aが切欠
部26の上縁26′に下から当接することで、クリップ21の
脚部28がファスナ18の保持溝19から抜けなくなる(第5
図)。又、その際に、クリップ21の脚部28から下に延び
た両弾性片32が、ファスナ18の保持溝19の底面に弾性的
に当接し(第6図)、爪部30の係止面30aを切欠部26の
上縁26′に密着させる。
こうして、クリップ21はファスナ18の各切欠部26毎に装
着され、ファスナ18の切欠部26の高さhを、車体11の窪
み13の底14の深さに応じて変化させていることから、窪
み13の底14の深さに拘らず、クリップ21の取付位置は等
しく保たれる。
着され、ファスナ18の切欠部26の高さhを、車体11の窪
み13の底14の深さに応じて変化させていることから、窪
み13の底14の深さに拘らず、クリップ21の取付位置は等
しく保たれる。
即ち、窪み13の底14の深さは徐々に深くなるが、窓ガラ
ス12の周縁部の上面は、窪み13の内側縁20の上縁20′に
沿ってほゞ平行である。このため、モール17の取付ライ
ンLも窓ガラス12の上面或は窪み13の内側縁20の上縁2
0′に沿ってほゞ平行である必要がある。そこで、ファ
スナ18の切欠部26の高さhを、車体11の窪み13の底14が
深くなるに従って、徐々に高い位置に設定することで、
クリップ21の各頭部27を、モール17の取付ラインLに沿
って位置させることができる(第6図)。
ス12の周縁部の上面は、窪み13の内側縁20の上縁20′に
沿ってほゞ平行である。このため、モール17の取付ライ
ンLも窓ガラス12の上面或は窪み13の内側縁20の上縁2
0′に沿ってほゞ平行である必要がある。そこで、ファ
スナ18の切欠部26の高さhを、車体11の窪み13の底14が
深くなるに従って、徐々に高い位置に設定することで、
クリップ21の各頭部27を、モール17の取付ラインLに沿
って位置させることができる(第6図)。
又、クリップ21の脚部28の弾性片32は、ファスナ18の保
持溝19の底面からの距離に応じて、その撓み量が変化す
ることで、保持溝19の底面に絶えず当接する。
持溝19の底面からの距離に応じて、その撓み量が変化す
ることで、保持溝19の底面に絶えず当接する。
一方、モール17は、クリップ21の各頭部27により、窪み
13の底14に固定された窓ガラス12の周縁部の上面に平行
に保持され、その外側の折返部17aが窪み13の内側縁20
の上縁20′に沿って直接或はファスナ18の軟質部25を介
して間接に当接すると共に、内側の折返部17bが窓ガラ
ス12の周縁部の上面に沿って弾性的に当接することで、
窓ガラス12の周縁部を窪み13の底14に向って上から抑え
付ける(第5図)。
13の底14に固定された窓ガラス12の周縁部の上面に平行
に保持され、その外側の折返部17aが窪み13の内側縁20
の上縁20′に沿って直接或はファスナ18の軟質部25を介
して間接に当接すると共に、内側の折返部17bが窓ガラ
ス12の周縁部の上面に沿って弾性的に当接することで、
窓ガラス12の周縁部を窪み13の底14に向って上から抑え
付ける(第5図)。
第7,8図は、クリップの他の実施例を示すもので、本実
施例のクリップ21は、第9,10図に示した従来のクリップ
と近似した形状を成すが、先の実施例のものと同様に、
ファスナ18の切欠部26の高さhを変化させることで、そ
の取付位置を上下できるようにしている。このため、本
実施例のクリップ21では、車体11の窪み13の深さが変化
する場合にも、その脚部28の下端から頭部27までの高さ
を変える必要性がない。
施例のクリップ21は、第9,10図に示した従来のクリップ
と近似した形状を成すが、先の実施例のものと同様に、
ファスナ18の切欠部26の高さhを変化させることで、そ
の取付位置を上下できるようにしている。このため、本
実施例のクリップ21では、車体11の窪み13の深さが変化
する場合にも、その脚部28の下端から頭部27までの高さ
を変える必要性がない。
又、クリップ21の爪部30が、ファスナ18の切欠部26に嵌
り込むため、クリップ21の爪部30を除く脚部28の厚みと
ファスナ18の保持溝19の溝幅lをほゞ一致させることが
可能である。尚、本実施例では、クリップ21の脚部28を
ファスナ18の保持溝19に挿入すると、ファスナ18の内側
壁23がその下端部から外向きに撓むことで、保持溝19が
拡開し、これによりクリップ21の脚部28の挿入を許容す
る。そして、クリップ21の爪部30がファスナ18の切欠部
26に達すると、ファスナ18の弾性復元力によりその切欠
部26内にクリップ21の爪部30がパチンと嵌り込む構造と
なっている(第8図)。
り込むため、クリップ21の爪部30を除く脚部28の厚みと
ファスナ18の保持溝19の溝幅lをほゞ一致させることが
可能である。尚、本実施例では、クリップ21の脚部28を
ファスナ18の保持溝19に挿入すると、ファスナ18の内側
壁23がその下端部から外向きに撓むことで、保持溝19が
拡開し、これによりクリップ21の脚部28の挿入を許容す
る。そして、クリップ21の爪部30がファスナ18の切欠部
26に達すると、ファスナ18の弾性復元力によりその切欠
部26内にクリップ21の爪部30がパチンと嵌り込む構造と
なっている(第8図)。
尚、図面に示した両実施例においては、車体11の窪み13
の深さが変化する場合について説明したが、これに限ら
ず、窪み13の深さが一定である場合にも使用でき、その
場合にはファスナ18の切欠部26の高さhを一定にすれば
よい。又、リアウインドーモールについて説明したが、
フロントアインドモールについても同様に装着できる。
の深さが変化する場合について説明したが、これに限ら
ず、窪み13の深さが一定である場合にも使用でき、その
場合にはファスナ18の切欠部26の高さhを一定にすれば
よい。又、リアウインドーモールについて説明したが、
フロントアインドモールについても同様に装着できる。
[考案の効果] 従って、請求項(1)に記載の自動車用ウインドーモー
ルの保持装置では、クリップの爪部がファスナの内側壁
に形成された切欠部に嵌入することから、ファスナの保
持溝の溝幅を従来のものに比較して狭くすることができ
るので、クリップの保持力を向上できるばかりでなく、
取付ガタの発生を低減することができる。また、切欠部
位置を変化させることにより、湾曲窓ガラスの場合で
も、従来のもののようにクリップの形状を変化させる必
要がないので、大量生産に好適で、しかもクリップの取
付作業能率を向上させることができる。また、クリップ
脚部の爪部と空部により、クリップ取付作業の一層の能
率化を図ることが可能となる。
ルの保持装置では、クリップの爪部がファスナの内側壁
に形成された切欠部に嵌入することから、ファスナの保
持溝の溝幅を従来のものに比較して狭くすることができ
るので、クリップの保持力を向上できるばかりでなく、
取付ガタの発生を低減することができる。また、切欠部
位置を変化させることにより、湾曲窓ガラスの場合で
も、従来のもののようにクリップの形状を変化させる必
要がないので、大量生産に好適で、しかもクリップの取
付作業能率を向上させることができる。また、クリップ
脚部の爪部と空部により、クリップ取付作業の一層の能
率化を図ることが可能となる。
また、請求項(2)に記載の自動車用ウインドーモール
の保持装置では、ファスナの保持溝中におけるクリップ
の脚部の上下方向のガタ付きを防止することができるば
かりでなく、クリップの爪部とファスナの切欠部との係
合力を向上させることもできる。
の保持装置では、ファスナの保持溝中におけるクリップ
の脚部の上下方向のガタ付きを防止することができるば
かりでなく、クリップの爪部とファスナの切欠部との係
合力を向上させることもできる。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1〜6図は本考
案の第1実施例を示すもので、第1図は分解斜視図、第
2図はモールを装着した状態を示す車体の斜視図、第3
図は第1図のクリップのIII-III線に沿う断面図、第4
図はファスナを装着した状態を示す斜視図、第5図はモ
ールを装着した状態を示す断面図、第6図はファスナと
モールの取付けた状態を示す断面図、第7,8図は本考案
の他の実施例を示すもので、第7図はクリップの斜視
図、第8図はモールを装着した状態を示す断面図、第9,
10図は従来例を示すものであって、第9図は分解斜視
図、第10図はモールを装着した状態を示す断面図であ
る。 11……車体、12……窓ガラス、13……車体の窪み、14…
…その底、15……窓開口、17……モール、18……ファス
ナ、19……保持溝、20……内側縁、21……クリップ、2
2,23……ファスナの側壁、26……切欠部、27……クリッ
プの頭部、28……脚部、30……爪部、31……空部、32…
…弾性片。
案の第1実施例を示すもので、第1図は分解斜視図、第
2図はモールを装着した状態を示す車体の斜視図、第3
図は第1図のクリップのIII-III線に沿う断面図、第4
図はファスナを装着した状態を示す斜視図、第5図はモ
ールを装着した状態を示す断面図、第6図はファスナと
モールの取付けた状態を示す断面図、第7,8図は本考案
の他の実施例を示すもので、第7図はクリップの斜視
図、第8図はモールを装着した状態を示す断面図、第9,
10図は従来例を示すものであって、第9図は分解斜視
図、第10図はモールを装着した状態を示す断面図であ
る。 11……車体、12……窓ガラス、13……車体の窪み、14…
…その底、15……窓開口、17……モール、18……ファス
ナ、19……保持溝、20……内側縁、21……クリップ、2
2,23……ファスナの側壁、26……切欠部、27……クリッ
プの頭部、28……脚部、30……爪部、31……空部、32…
…弾性片。
Claims (2)
- 【請求項1】車体(11)に窓ガラス(12)より一回り大
きい窪み(13)が形成され、この窪み(13)の底(14)
から前記窓ガラス(12)までの高さが前記窪み(13)の
内側縁(20)に沿って変化し、前記窪み(13)の底(1
4)に前記窓ガラス(12)より一回り小さい窓開口(1
5)を開設し、この窓開口(15)の縁に沿って前記窓ガ
ラス(12)の周縁部を接着し、且つファスナ(18)を前
記窪み(13)の内側縁(20)に沿って接着し、このファ
スナ(18)にモール装着用のクリップ(21)を係止する
ことにより、自動車のウインドーのモール(17)を前記
窓ガラス(12)の周縁部に沿って固定する自動車用ウイ
ンドーモールの保持装置において、 上記ファスナ(18)は、U字形断面形状の保持溝(19)
を有し、この保持溝(19)を挟んで相対向する側壁(2
2,23)のうち前記窪み(13)の窓開口(15)に面する少
なくとも一方の側壁(23)に、その設置間隔を前記クリ
ップ(21)の取付間隔に合わせると共にその設置高さを
前記窓ガラス(12)の高さに応じて変化させるようにし
て切欠部(26)を形成し、 前記クリップ(21)はほゞT字形断面形状を成し前記モ
ール(17)の内側に嵌り込むほゞ一字形断面形状を成す
頭部(27)と該頭部(27)から垂下し前記ファスナ(1
8)の保持溝(19)の挿入する脚部(28)を備えると共
に、前記クリップ(21)の脚部(28)には、そのほゞ中
央にコ字状の切欠きで囲まれ且つその下端部が前記脚部
(28)に連通すると共に斜め上向きに延び斜面(30a)
を下に向け前記ファスナ(18)の切欠部(26)に嵌入す
る爪部(30)と、この爪部(30)が内向きに撓込む空部
(31)を設け、且つ 前記ファスナ(18)の保持溝(19)中に前記クリップ
(21)の脚部(28)を挿入係止することにより、前記ク
リップ(21)の頭部(27)が前記モール(17)を前記窓
ガラス(12)の周縁部に沿って固定するように構成した
ことを特徴とする自動車用ウインドーモールの保持装
置。 - 【請求項2】前記クリップ(21)の脚部には、前記ファ
スナ(18)の保持溝(19)の底面に弾性的に当接する弾
性片(32)を設けたことを特徴とする請求項(1)に記
載の自動車用ウインドーモールの保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989015325U JPH0732194Y2 (ja) | 1989-02-14 | 1989-02-14 | 自動車用ウインドーモールの保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989015325U JPH0732194Y2 (ja) | 1989-02-14 | 1989-02-14 | 自動車用ウインドーモールの保持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02107509U JPH02107509U (ja) | 1990-08-27 |
JPH0732194Y2 true JPH0732194Y2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=31227279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989015325U Expired - Lifetime JPH0732194Y2 (ja) | 1989-02-14 | 1989-02-14 | 自動車用ウインドーモールの保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0732194Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59137213A (ja) * | 1983-01-26 | 1984-08-07 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用ウインドウガラスのモ−ル保持構造 |
JPS618248U (ja) * | 1984-06-20 | 1986-01-18 | 株式会社 ほくさん | 浴室ユニツト |
JPH0524568Y2 (ja) * | 1987-11-05 | 1993-06-22 |
-
1989
- 1989-02-14 JP JP1989015325U patent/JPH0732194Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02107509U (ja) | 1990-08-27 |
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