JPS6018973Y2 - 接着式ウインドのモ−ル取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両のフロントウィンドやりャウイント等の
ウィンドガラスの周縁に沿ってウィンドモールを組付け
るためのモール取付装置、特に接着式ウィンドのモール
取付装置に関するもので、クリップおよびモールを安定
して保持し得る上記取付装置を提供することを目的とす
るものである。

以下、本考案の詳細を実施例により説明する。

第１図および第２図に示す実施例において、クリップＣ
は中央部に位置する基部１およびその左右両側より斜め
後方に向けて延在する一対の翼部２ａ、２ｂの先端上部
より前方に延びその先端がＬ字形に対向方向へ屈曲する
支持腕９ａ、９ｂとより戊り、合成樹脂例えばポリアセ
タール樹脂により一体成形されている。

クリップＣは全体として板状で、ウィンドガラスの端面
に当接する基部１の前面は平面をなし、両翼部２ａ、２
ｂは対向方向に弾性的に屈曲変形可能である。

両翼部２１，２ｂは対称形で、翼部２ａについて説明す
れば、翼部２ａの先端には中央よりやや下方に基部１に
向けて切欠き３ ａ、が設けである。

翼部２ａの先端縁後面側には上記切欠き３ａの開口の上
部に係止爪４ａと突起部５ａが対設してあり、これ等の
間に溝６ａが形成されている。

また切欠き３ａの開口の下部には同じく爪状の突起部７
ａが設けてあり、これは窓枠開口への係止手段となる。

また翼部中央には穴８ａが設けである。翼部２ｂにも、
切欠き３ｂをはさんでその上方に係止爪４ ｂ、 溝６
ｂ、突起部５ｂが、下方には突起部７ｂが、そして翼
部中央側に穴８ｂが形成されている。

一方、窓枠開口１０はウィンドガラス１３の周縁端面と
対向する内周面１０ａとウィンドガラス１３の端部と平
行な底面部１０ｂとにより段部を形成しており、内周面
１０ａの複数個所に下向きの鋸状の歯を有する係止部材
１１が接着剤例えば両面接着テープ１２により固着しで
ある。

この等係止部材１１はクリップＣを設置したときにクリ
ップＣの翼部下部の突起部７ａ、７ｂに対応する位置に
配設されている。

次に上記のように構成したクリップおよびこのクリップ
へのモールの取付けについて説明すれば、先ずウィンド
ガラス１３を窓枠開口１０内に仮装置した後、ウィンド
ガラス１３の周縁部裏面に接着剤１４を注入塗布し１、
ウィンドガラス１３を窓枠開口の底面部１０ｂへ押し付
ける。

なお、ウィンドガラス１３の裏面には周縁に沿ってダム
１５が固着してあり、接着剤１４のはみ出しを防止して
いる。

一方、モール１６の両折返し縁部１６ａ、１６ｂをそれ
ぞれ支持腕９ａ、９ｂの先端縁および係止爪４ａ、４ｂ
に係合することによりモール１６をクリップＣに組付け
ておき、接着剤１４が固化する前にモール１６をウィン
ドガラス１３の端面と窓枠開口の内周面１０ａとの間に
押し込みクリップＣの下部を接着剤１４中に埋設する。

この場合、クリップＣを上記内周面１０ａ側に押し付は
翼部２ａ、２ｂを撓ませつつ押し込み、これにより突起
部７ａｗ７ｂは係止部材１１の歯に圧接されつつ押し上
けられ、モール１６の縁部１６ｂがウィンドガラス１３
に押し当てられた位置で突起部７ａ、７ｂは係止部材１
１の歯に係止される。

これとともにクリップＣは接着剤１４の固化により固定
される。

なお、クリップＣの突起部７ａｖ７ｂを係止部材１１に
圧接しつつクリップＣを押し込む際に、クリップＣの翼
端の上部にはモール１６の縁部１６ａを介して窓枠開口
の内周面１０ａからの反力がモール１６を外方へ押し戻
して離間させる方向に作用するが、翼部２ａ、２ｂの翼
端は切欠き３ａ、３ｂにて上下に分割されているので上
部は独自に撓み、上記反力は係止部材１１の歯に押付け
られている突起部７ａ、７ｂを設けた翼端下部にはほと
んど作用せず、突起部７ａ。

７ｂが係止部材１１の歯からはずれることはない。

しかして上記モール取付装置においては、クリップはボ
デー側に固着した係止部材１１に係止されているので、
クリップが浮上ることがない。

またクリップに対するウィンドガラス端面の押付力はク
リップ翼部先端裏面の上下２個所で窓枠開口により受は
止められているのでクリップが安定して倒れにくく、従
ってモールが位置ずれすることがない。

特に本考案ではクリップに支持腕９ａ。９ｂを設けてモ
ール１６を予めクリップに組付けるようにし、クリップ
の取付けとモールの取付けを同時に行ない得るようにな
したので、生産性が著しく向上されるのである。

なお、クリップを取はずす場合には、両翼部に設けた孔
８ａ、８ｂに金具等を引掛けて引張ることにより容易に
取はずすことができる。

以上の如く本考案のモール取付装置はクリップの突起が
窓枠開口に設けた係止部材の歯に係止されるのでクリッ
プが窓枠開口に対して離脱することなく係止されるとと
もに安定して位置固定され、従ってこのクリップに係止
されるモールも安定した取付状態を保持でき、かつ、ク
リップとモールを同時に装着できて生産性が良好であり
、しかも構造が簡素であって、極めてすぐれた実用効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すもので、第１図はクリップの
後面斜視図、第２図はモール組付は状態の側面図である
。 Ｃ・・・・・・クリップ、１・・・・・・基部、２ａ、
２ｂ・・・・・・弾性翼部、３ａ、３ｂ・・・・・・切
欠き、４ａ、４ｂ・・・・・・係止爪、？ａ、７ｂ・・
・・・・突起部、１０・・・・・・窓枠開口、１１・・
・・・・歯を形成する係止部材、１３・・・・・・ウィ
ンドガラス、１４・・・・・・接着剤、１０ａ・・・・
・・窓枠開口の内周面、１０ｂ・・・・・・窓枠開口の
底面部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両ボディーの窓枠開口に形成されたウィンドガラスの
   周縁端面と対向する内周面と該ウィンドガラスと平行な
   底面部とよりなる段部と、該段部に係止するクリップと
   を有し、該クリップは上部窓枠開口の底面部に接着され
   るウィンドガラスの周縁端面に前面が当接する平板状の
   基部と、該基部の左右両端より斜め後方に向けて末広り
   に延在しその先端が上記窓枠開口の内周面と対向する弾
   性翼部と、両弾性翼部の先端上部より前方に突出するモ
   ール支持用の支持腕とより戒り、両弾性翼部の先端中央
   部に切欠きを設けて先端を上下に分離腰両弾性翼部の先
   端上部には後方へ突出する係止爪を形成して該係止爪と
   上記支持腕とでモールをクリップに係止せしめ、両弾性
   翼部の先端の上記切欠きの下部に後方へ突出する突起部
   を形成して、該突起部を上記窓枠開口の内周面に固着し
   た係止部材の歯に係止するようになしたことを特徴とす
   る接着式ウィンドのモール取付装置。