JP2527347Y2 - 自動車の窓用金属モールの取付構造 - Google Patents

自動車の窓用金属モールの取付構造

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JP2527347Y2 JP1990096540U JP9654090U JP2527347Y2 JP 2527347 Y2 JP2527347 Y2 JP 2527347Y2 JP 1990096540 U JP1990096540 U JP 1990096540U JP 9654090 U JP9654090 U JP 9654090U JP 2527347 Y2 JP2527347 Y2 JP 2527347Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車の窓に嵌め付けられるガラス板の周
縁に沿って出来る空隙を塞ぎ装飾する金属モールの取付
構造に関する。
[従来の技術] 自動車のボディに設けられる窓開口部にガラス板を嵌
め付けたとき、ガラスの周縁部に沿って空隙が出来る
が、この空隙を塞ぐため従来から装飾用のモールディン
グが装着されている。現在このモールディング(一般に
モールと略称しているので以後単にモールと称する。)
には金属製のものと、合成樹脂製のものとがあり、装着
方法によって様々のタイプのものが提案され、実用化さ
れている。本考案はこれらの中において金属製のモール
に関するもので、更に窓開口部に沿って止着される合成
樹脂製のファスナーとこのファスナーを足場にして金属
モールを止め付けるクリップとを組合せてなる金属モー
ルの取付構造に関するものである。
ファスナーとクリップを利用して止着する金属モール
の取付構造については幾つかの提案があるが、基本的に
は金属モールの下面に適宜の間隔をおいてクリップを装
着し、他方自動車の窓開口部には縁に沿ってファスナー
を止着してガラス板の嵌め付けによって出来る空隙を通
して上記クリップの脚部を挿入し、これをファスナーに
掛け止めてモールを固定する構造になっている。第9図
はこの従来構造の一例を示したものである。
即ち、図示するように自動車ボティ30の窓開口部には
その起立壁部31に沿ってファスナー32を両面粘着テープ
33を使って予じめ止着し、他方断面C字形に形成される
金属モール34には下面の開口部からクリップ35の頭部35
aを差し入れて、これの脚部35bが垂下するように取付
け、窓開口部にガラス板36を嵌め付けて出来た空隙を通
して上記モールに取付けたクリップの脚部35bを差し入
れ、この脚端に設ける係止爪35cを前記ファスナーに設
ける係止片32aに掛け止めると同時に、金属モール34の
一方の下面をガラス板36の上面に、他方の下面をファス
ナーの上端部に各当接して空隙を閉ざすものとなってい
る。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、この従来構造には装着作業時における不具合
と、装着後におけるファスナーの剥離という問題があっ
た。
前述した通り従来構造はクリップ35を係止するためフ
ァスナー32の一端縁から係止片32aを延設し、間隙を通
して差し込まれる脚部35bをこの係止片32aとファスナー
本体との間に割り込ませ、係止爪35cを掛け止める構造
としているが、両者の結合を強くするため係止片32aに
は所要の剛性が付与されると共に、その自由端が開放方
向に容易に撓まないため自由端縁から案内片32bを延設
し、これをガラス板36の周縁部に当接させるようにして
ある。このため、案内片32bが設けられるものの係止片3
2aの開口が狭められる結果、クリップ35の脚部35bの差
し入れが容易でなく、更に剛性が付与されていることか
ら鈎形になった係止爪35cの通過が困難になり、クリッ
プの係止作業が厄介なものとなっていたのである。そし
て、従来構造のものは係止片32aに掛け止めることでモ
ールを固定することから、常に係止片が引き上げられる
方向の力を受けることになり、このためファスナー本体
が引き出されて粘着テープ33が剥離しやすく、ファスナ
ーと窓開口部との間に新らたな空隙が出来る危険があっ
た。
[問題点を解決するための手段] 本考案は上述した従来の金属モールの取付構造の問題
点に鑑みこれを改善するため考案されたもので、その特
徴とするところは自動車ボディに設けられる窓と、この
窓に嵌め付けられるガラス板との間にできる空隙を被い
隠す金属モールの取付構造であって、上記窓の開口縁部
に沿って止着される帯板状をなす合成樹脂製のファスナ
ーと、金属モールの下面に頭部を係止し垂下されるクリ
ップとからなるものにおいて、上記ファスナーは表面部
に長さ方向に沿って係止突条を全長に亘り形成し、また
前記クリップは頭部から垂設する脚部の下端から窓開口
縁部に向けて板状の第1の係止片を、またガラス板に向
けて板状の第2の係止片をそれぞれ脚部を挟んで対称状
に開放する如く延設し、上記第1の係止片を前記ファス
ナーの係止突条に係止せしめる一方、第2の係止片をガ
ラス板の下面周縁部に掛け止め装着するようにしたこと
にある。
また、本考案は上記構造において、ファスナーには一
側縁部からガラス板側に向けて先端縁に起立爪を有する
延長片部を設け、該起立爪にクリップの脚部下端を係止
するようにしたことを特徴とする自動車の窓用金属モー
ルの取付構造を提供することにある。
次に、この考案を図示する実施例について更に詳細に
説明し、併せてその他の特徴を明らかにする。
[実施例] 第1図は本考案に係る取付構造のクリップの平面図で
あり、第2図は同じく正面図、第3図は右側面図、第4
図は背面図、第5図は底面図であり、第6図は正面側か
らみた斜視図、第7図は背面側からみた斜視図で、第8
図は窓開口部にガラス板を嵌め入れファスナー及びクリ
ップにより金属モールを装着した状態を示す縦断面図で
ある。
クリップ1は金属モール2に係止する頭部1aと、この
頭部から垂設される脚部1bと、脚部の下端から一方向に
向けて延設される第1の係止片1cと、同じく脚端部から
他方向に向けて延設される第2の係止片1dとを一体に有
し、頭部1aはハの字形に形成して左右方向に撓めるよう
にしてあり、先端部の突き出し量をこの撓みによって僅
かに変えられるようにしてある。
脚部1bは板状にして一面には上端部の中央に上面を傾
斜面とした係止爪1eを設け、この係止爪の左右下方にモ
ール2の板厚に対応させた間隔1fをあけてストッパー突
条1gを設けてある。
前記第1の係止片1cは後述するファスナー3に係止す
るためのもので、ここでは脚部1bの脚端に設ける板部1h
から斜め上方に向けて突き出すように延設してあり、板
部1hを含む全体にバネ性を付与してある。
一方、第2の係止片1dは脚部1bの中央部に設ける空部
1iに対応させて前記板部1hから第1の係止片とは脚部を
挟んで反対の側に同じく斜め上方に向けて延設してあ
る。この第2の係止片はガラス板4に係止させるための
止め手段となるもので、板状に形成することによってバ
ネ性を付与すると同時に、長さの途中に段部1jを設けガ
ラス板の周縁部に掛け止められるようにしてある。
このクリップ1は金属モール2を窓開口部と、これに
嵌め込まれるガラス板とに直接係止させるための係止手
段であって、適度の剛性と弾性を有した合成樹脂、例え
ばポリアセタールの如く熱可塑性の合成樹脂を材料に一
体的に成形される。そして、金属モール2に対しては第
8図に示した様に断面C字形に形成されるモール2の内
側に頭部1aを係入させることで取り付き、脚部1bをその
下面から垂下させることになる。
この頭部の係入は先ず二又状に形成した頭部の先端部
をモールの一方の縁の折り返し部2aに差し入れ、次にそ
の基端部を他方の縁の折り返し部2bに押し入れ、この押
し込みと同時に係止爪1eを無理に押し入れてモールの縁
をストッパー突条1gとの間隔1fに収めることによって行
われる。勿論、係入に際して上記係止爪1eの押し入れに
当っては頭部1aを左右に開放させ、併せてモールの開口
部を開かせることによって行うことになり、係入後はそ
れぞれの素材の復元力でしっかり取付くことになる。
尚、このクリップはモール2の長さ方向に沿って適当な
間隔をおいて複数個取付けられる。
一方、上記クリップを係止するファスナー3はナイロ
ン樹脂等の合成樹脂を素材に押出成形されるもので、帯
状板をなす主体部分の一端縁にはT字状の当接片3aを、
他端縁には先端縁に起立爪3cを設ける延長片部3bを各延
設して断面形状が略J字形をなすよう形成してある。そ
して、上記主体部分の表面部には長さ方向に沿って係止
突条3dを突設し、背面部には粘着テープ5を同じく全長
に亘って貼着してある。
上記ファスナー3は自動車のボディ6に開設する窓開
口部7にガラス板4を嵌め入れる前に粘着テープ5に貼
り付けた剥離紙(図示せず)を剥して窓開口部7の起立
壁部8に貼着し、この貼着のあとガラス板4を嵌め付け
ることになる。
ここでは図示しないが、ガラス板4の嵌め込みに際し
てはその裏面周縁部と窓開口部との間にシーラントを介
在させ、これによって固着するものであり、モールの装
着作業はこのシーラントが固化する前にガラス板と壁立
壁部8との間に出きる空隙を通して前記クリップ1を挿
入することによって行われる。
クリップの挿入は脚部1bを空隙に対して真直に押し入
れることによって行われる。この押込みによって第1,第
2の両係止片1c,1dは一旦すぼんでその後第1の係止片1
cがファスナーの係止突条3dに、第2の係止片1dがガラ
ス板の下面周縁部にそれぞれバネ力を作用させて係止す
る。そして、この係止片の係止と同時にモール2の一側
縁がガラス板4の上面に当接し、他方の側縁がファスナ
ーの当接片3a上に重なって空隙を閉ざし、併せてクリッ
プ1の脚部先端がファスナーの起立爪3cに係合し、姿勢
が保たれることになる。尚、起立爪3cはモール2の上面
を押圧してクリップ1を上記係止させる際、脚部1bがガ
ラス側に接近して第2の係止片1dがガラス板の下に潜り
込むのを防止し、両係止片1c,1dが正常に係止するのを
補助するものであり、ここでは脚部下端に設ける板部1h
の縁に係合させるようにしてある。
本考案は上述の如く構成されるもので、窓開口部とガ
ラス板との間に出来る空隙に挿入されるクリップ1は単
に脚部を押し込むだけで第1,第2の係止片1c,1dをファ
スナー3の係止突条3dとガラス板4の周縁部に弾性を作
用させて係止することができ、またモール2に対しては
ハの字形に形成した頭部1aのバネ力を利用して容易に係
入させ取付けることができると共に、取付け後はガタ付
きなくしっかり係止させることができる。
[考案の効果] 以上実施例につき詳述したように本考案は金属モール
に対するクリップの取付けが容易であると共に、このク
リップを窓開口とガラス板との空隙に対して挿入する際
第1の係止片と第2の係止片が脚部下端より斜め上方に
向けて開放するように延設され挿入端が狭くなっている
ことからファスナーによって、またガラスによって妨げ
られることがなく単に金属モールの上面を押圧すること
で簡単に装着することができる。そして、本考案取付構
造はクリップの上記挿入によって第1,第2の係止片が窓
開口部に止着されたファスナーの係止突条と、シーラン
トによって固着されるガラス板の周縁部とに各係止する
ことにより強固に且つ安定的に装着することができる利
点がある。そして更に本考案は第1,第2の係止片が反発
した状態で係止することから係止状態においてファスナ
ーは第1の係止片によって窓開口部の起立壁部に押圧を
されることから、従って粘着テープをボディ側に圧迫し
てその剥離を有効に防止することができ、ファスナーと
窓開口部との間に空隙が発生するのを有効に回避するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の一実施例を示したものであり、第1図
はクリップの平面図、第2図は同じく正面図、第3図は
同じく右側面図、第4図は同じく背面図、第5図は同じ
く底面図であり、第6図はクリップを正面側からみた斜
視図、第7図は同じく背面側からみた斜視図で、第8図
は金属モールを装着した状態を説明する縦断面図であ
り、第9図は従来例を説明する縦断面図である。 1……クリップ、1a……頭部 1b……脚部、1c……第1の係止片 1d……第2の係止片、1e……係止爪 2……金属モール、3……ファスナー 3b……延長片部、3c……起立爪 3d……係止突条、4……ガラス板 5……粘着テープ、6……自動車のボディ 7……窓開口部、8……起立壁部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車ボディに設けられる窓と、この窓に
    嵌め付けられるガラス板との間にできる空隙を被い隠す
    金属モールの取付構造であって、上記窓の開口縁に沿っ
    て止着される帯板状をなす合成樹脂製のファスナーと、
    金属モールの下面に頭部を係止し垂設されるクリップと
    からなるものにおいて、上記ファスナーは表面部に長さ
    方向に沿って係止突条を全長に亘り形成し、また前記ク
    リップは頭部から垂設する脚部の脚端から窓開口縁部に
    向けて板状の第1の係止片を、またガラス板に向けて板
    状の第2の係止片をそれぞれ脚部を挟んで対称に開放す
    る如く斜め上方に向け各延設し、上記第1の係止片を前
    記ファスナーの係止突条に係止せしめ、また第2の係止
    片をガラス板の下面周縁部に掛け止め装着するようにし
    たことを特徴とする自動車の窓用金属モールの取付構
    造。
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