JPH07316872A - 電鋳製品およびその製造方法 - Google Patents

電鋳製品およびその製造方法

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JPH07316872A
JPH07316872A JP13637294A JP13637294A JPH07316872A JP H07316872 A JPH07316872 A JP H07316872A JP 13637294 A JP13637294 A JP 13637294A JP 13637294 A JP13637294 A JP 13637294A JP H07316872 A JPH07316872 A JP H07316872A
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良弘 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数のリードピン6を狭小ピッチで並設して
なる電鋳製品の変形防止を図る。 【構成】 隣接するリードピン6・6どうし間に絶縁性
物質9を充填して補強する。これによりリードピン6の
浮き上がりやピッチずれを確実に防止できる。したがっ
て、これが例えばプローブに適用される場合は測定検査
し易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気計器のプローブ、
導電性の微細回路パターン、あるいは半導体装置のリー
ドフレーム等の多数のリードピンのごとき微細パターン
を備えた電鋳製品、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気計器のプローブは、例えば、エッチ
ング法で図10の(A)に示すような多数のリードピン
6を狭小ピッチで並設した櫛歯形状に形成された測定子
を有する。これは、例えば、ドットマトリックスのLC
Dパネル信号用電極の測定検査やその電極とドライバー
との接続を行う上での検査などに使用される。同図の
(B)はその使用例を示し、多数本のリードピン6のフ
リーな先端を測定物のLCDパネル信号用電極17に接
触させて測定検査する。半導体装置のリードフレーム
は、エッチング法や電鋳法などで、例えば、図11に示
すようにダイパッド2の周囲に多数のインナーリード4
とアウターリード5からなるリードピン6を形成し、そ
のうちインナーリード4は片持ち状に形成されてその先
端4aがフリー状態になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記したプ
ローブの櫛歯形のリードピン6は、図10の(A)で点
線で示すようにその先端がY方向に浮き上がったり、X
方向に変形してピッチずれやリードピン6・6どうしの
接触が生じやすくて検査しにくい。そこで、櫛歯形リー
ドピン6に同図中に二点鎖線で示すようなサポート材1
8をはりつけてその浮き上がりやピッチずれの変形を防
いでいた。また、図11に示すリードフレームのリード
ピン6の場合も、先端がフリーであるため、搬送や保管
時に衝撃や振動を受けたり、他物と接触することにより
変形し易く、ピッチずれやリードピン6・6どうしの接
触が生じて不良品となりやすい。とくに、近年、IC、
LSI、VLSIの高集積化に伴い多ピン化やそれら周
辺技術の高密度化によりリードピン6の数十μmと極度
に狭小化されてくると、こうしたリードピン6の変形や
ピッチずれなどの不具合が顕著に生じやすい。当初から
少しでもリードピン6の水平方向や垂直方向への変形や
ピッチずれなどが生じていると、例えば半導体チップ側
とのワイヤーボンディング時や一括ボンディング時に結
線できない。またリードピン6の変形やピッチずれのな
い良品の場合であっても、リードピン6・6どうし間の
ピッチが狭小な場合ボンディング時にリードピン6がボ
ンディング圧でわずかでもずれ動いて変形すると、隣接
するリードピン6・6どうしが接触して不良となるとい
う問題があった。
【0004】本発明の目的は、リードピン等の微細パタ
ーンが狭小化される場合も搬送時、保管時あるいは使用
時の微細パターンの変形やピッチずれなどを防止できる
電鋳製品を提供するにある。本発明の他の目的は、その
ような電鋳製品の製造の簡素化を図り得る製造方法を提
供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、図示例のよう
に、狭小ピッチで並設した多数の微細パターン6を備え
た電鋳製品において、隣接する微細パターン6・6どう
し間に絶縁性物質9を充填してあることを特徴とする。
【0006】また本発明は、狭小ピッチで並設した多数
の微細パターン6を備えた電鋳製品を製造するに際、最
終製品に仕上げる前に除去していた従来のパターン形成
用フォトレジスト膜を除去することなく残存させて、こ
れを絶縁性物質9として使用する。すなわち、狭小ピッ
チで並設した多数の微細パターン6を備えた電鋳製品を
製造するに際し、まず母型10の表面に、電鋳製品のパ
ターンに対応するフォトレジスト膜14を形成する工程
と、ついで母型10のフォトレジスト膜14で覆われて
いない表面に、電鋳製品となる電着層15を形成する工
程と、最後に電着層15をフォトレジスト膜14を付け
たまま母型10から剥離する工程とからなることを特徴
とする。この場合、上記電着層15の剥離工程の次に、
更にフォトレジスト膜14を部分的に溶解除去する工程
を加えることもできる。上記フォトレジスト膜14はネ
ガタイプまたはポジタイプのフォトレジストで形成する
が、ポジタイプのフォトレジストで形成する場合は、上
記フォトレジスト膜14の部分的な溶解除去手段とし
て、フォトレジスト膜14を部分的に露光し、この露光
部分のみをアルカリ溶液で溶解除去することができる。
【0007】更に本発明は、狭小ピッチで並設した多数
の微細パターン6を備えた電鋳製品を製造するに際し、
上記した電鋳工程に代えて、まず母型10の表面に補強
板となる第1電着層11を電着形成する工程と、ついで
第1電着層11の表面に、電鋳製品のパターンに対応す
るフォトレジスト膜14を形成する工程と、ついで第1
電着層11のフォトレジスト膜14で覆われていない表
面に、電鋳製品となる第2電着層15を剥離可能に形成
する工程と、ついで第2電着層15を第1電着層11お
よびフォトレジスト膜14を付けたまま母型10から剥
離する工程とからなることを特徴する。この場合におい
ても、上記第2電着層15の剥離工程の次に、更にフォ
トレジスト膜14を部分的に溶解除去する工程を加える
こともできる。
【0008】
【作用】隣接する微細パターン6・6どうし間に充填し
た絶縁性物質9は、電鋳製品の搬送時、保管時、あるい
は使用時に微細パターン個々の変形、ピッチずれ、微細
パターンどうしの接触などを防ぐスペーサ機能あるいは
補強機能を発揮する。
【0009】微細パターン6・6どうし間の絶縁性物質
9を部分的に溶解除去することにより、微細パターン6
の変形やピッチずれなどを防止しつつ、微細パターン6
に適度の弾性付与、および所定形状の曲げ加工を可能に
する。
【0010】補強板となる第1電着層11を形成し、こ
の第1電着層11と電鋳製品となる第2電着層15とを
一体に積層した状態のままでこれを母型10から剥がす
ことにより、フォトレジスト膜14を付けたまま第2電
着層15をこれに変形を加えることなく剥離できる。ま
た第1電着層11は絶縁性物質9とともに、電鋳製品の
搬送時や保管時の変形防止、表面保護、支持の役割を持
つ保持部材として利用できる。
【0011】
【発明の効果】本発明の電鋳製品は、隣接する微細パタ
ーン6・6どうし間に絶縁性物質9を充填して補強して
あるので、搬送時、保管時における微細パターン6の変
形、ピッチずれ、微細パターン6・6どうしの接触を確
実に防止できる。したがって、この電鋳製品がプローブ
の櫛歯形状のリードピンに適用される場合も浮き上がり
やピッチずれなどがなくて測定検査し易くなるし、また
半導体装置のリードフレームに適用する場合は半導体チ
ップ側との結線工程作業においてボンディング時の結線
作業性に優れ、特に多ピン化、ピッチ狭小化を図った高
密度の電鋳製品として顕著な効果を奏する。
【0012】電鋳時のパターン形成に使用されるフォト
レジスト膜14をそのまま絶縁性物質9として利用する
ことにより、特別に絶縁性物質を充填する必要がないば
かりか、電鋳後のフォトレジスト膜の除去工程を省略で
きる。とくに狭小ピッチになると電鋳後にフォトレジス
ト膜を除去することが非常に困難であるが、これを解消
できて有利である。
【0013】微細パターン6・6どうし間のフォトレジ
スト膜14を部分的に溶解除去すれば、この微細パター
ン6にフォトレジスト膜14の除去された部分を所定形
状に曲げることができ、また適度の弾性を付与できて、
プローブのリードピンに適用する場合は測定物に適度の
圧接力で接触させやすくて確実に検査できるし、半導体
装置のリードフレームに適用する場合はボンディングし
易くなる。この場合、フォトレジスト膜14をポジタイ
プのフォトレジストで形成することにより露光およびア
ルカリ溶液による溶解によりフォトレジスト膜14の任
意位置を簡易に除去できる。
【0014】電鋳に際し、予め母型10の表面に補強板
となる第1電着層11を形成し、この第1電着層11の
表面にフォトレジスト膜14を形成して電鋳すると、母
型10から電鋳製品となる第2電着層15を変形させる
ことなく剥がすことができ、しかも残存させたフォトレ
ジスト膜14とともに搬送時、保管時における微細パタ
ーン6の変形を確実に防止できて有利である。第1電着
層11と第2電着層15との間では剥離処理を行ってお
けば、搬送、保管後、例えば、実際の半導体チップとの
組み付け工程時に、第1電着層11のみを簡単に剥離す
ることができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係る電鋳製品の一例であるプ
ローブの櫛歯形リードピンを示す。これでは多数の微細
パターンであるリードピン6を狭小ピッチで並設し、隣
接するリードピン6・6どうし間に絶縁性物質9(点描
で示す)を充填して補強してある。図示例では絶縁性物
質9をリードピン6・6どうし間に部分的に充填してあ
るが、その全面に充填することもできる。絶縁性物質9
としては、例えば、合成樹脂、天然ゴムや合成ゴムなど
があげられる。とくに、合成樹脂として感光性樹脂を用
いることが、電鋳時に使用するパターン形成用のフォト
レジストをそのまま残して使用できる点で好ましい。
【0016】図2は本発明に係る電鋳製品の他例である
半導体装置のリードフレームを示す。このリードフレー
ム1はその中央にダイパッド2を形成するとともに、こ
の周囲にタブリード3と、インナーリード4およびアウ
ターリード5からなるリードピン6とを形成している。
外枠7にはボンディング装置の順送り機構にセッティン
グされるためのセッティング孔8が送り方向に所定ピッ
チで形成されている。このリードフレーム1の隣接する
リードピン6・6どうし間にも絶縁性物質9を充填して
補強してある。絶縁性物質9は、実装形態などに応じて
図2に示すごとく全面に充填させるか、図3に示すごと
く部分的に充填させる。
【0017】(実施例1)図4の(A)ないし(G)は
狭小ピッチで並設した多数の微細パターンであるリード
ピンを備えた上記電鋳製品の電鋳工程図を示す。まず、
図4の(A)のように、SUS304などの材料からな
る母型10の表面に、ネガタイプのフォトレジスト12
を均一に塗布して乾燥する。フォトレジスト12として
は、例えば、アルカリ現像タイプのドライレジストや溶
剤現像タイプのドライレジストを用い、とくにアルカリ
現像タイプのドライレジストが作業性の点から好まし
い。更に、耐熱性が要求される場合には感光性ポリイミ
ド樹脂の使用も考えられる。ついで、そのレジスト12
の上に同図の(B)に示すごとく、電鋳製品のパターン
に対応するネガタイプフィルム13を密着させ、焼き付
け、現像、乾燥の各処理を行って、同図の(C)に示す
ごとく電鋳製品のパターンに対応するフォトレジスト膜
14を形成する。
【0018】ついで、このフォトレジスト膜14が形成
された電鋳母型10を、スルファミン酸ニッケル浴また
は硫酸銅浴に移して電鋳を行う。この場合のスルファミ
ン酸ニッケル浴の組成とメッキ条件を次に示す。 スルファミン酸ニッケル 300〜600g/l ホウ酸 20〜40g/l pH 4〜4.5 浴温 40〜50℃ 電流密度 0.5〜5A/dm2
【0019】硫酸銅浴の組成とメッキ条件を次に示す。 硫酸銅 220〜260g/l 硫酸 60〜75g/l 浴温 25〜30℃ 電流密度 2〜5A/dm2
【0020】上記のスルファミン酸ニッケル浴または硫
酸銅浴にて電鋳を行うことにより、同図の(D)に示す
ごとく母型10のフォトレジスト膜14で覆われていな
い表面に、電着層15を形成する。この電着層15が電
鋳製品となる。この厚みは100〜150μ程度とす
る。
【0021】最後に、同図の(E)に示すごとく母型1
0から電着層15をフォトレジスト膜14ごと剥離す
る。フォトレジスト膜14を付けたまま剥離するため、
狭小なリードピッチである場合もフォトレジスト膜14
によるスペーサ効果によりその変形やリードピッチずれ
が加えられることなく剥がすことができる。これによ
り、例えば、図2に示すごとき全部のリードピン6・6
間にフォトレジスト膜14を残存させた電鋳製品が得ら
れる。
【0022】(実施例2)図5の(A)ないし(G)は
他の実施例の電鋳工程図を示す。上記電鋳工程では母型
10の表面にフォトレジスト膜14を形成したが、この
実施例では、予め母型10の表面に補強板となる第1電
着層11を形成し、この第1電着層11の表面にフォト
レジスト膜14を形成する点が大きく異なる。まず、母
型10を常套手段で表面研摩して活性化を図る。つい
で、その母型10(300〜500μ厚)をスルファミ
ン酸ニッケル浴の電解液に浸漬して電鋳を行う。このス
ルファミン酸ニッケル浴の組成とメッキ条件を次に示
す。 スルファミン酸ニッケル 300〜600g/l ホウ酸 20〜40g/l ピット防止剤 0.1〜1.0g/l N.T.S(第1種光沢剤) 1〜5g/l ブチンジオール(第2種光沢剤)0.01〜0.1g/l以
上 pH 4〜4.5 浴温 40〜50℃ 電流密度 0.5〜5A/dm2 以上の浴にて電鋳を行うことにより、図5の(A)に示
すように、母型10の表面に、補強板となる第1電着層
11を形成する。この第1電着層11の厚みは後述する
電鋳製品に相当する第2電着層15の厚みよりも薄く、
例えば、第2電着層15の厚みを100〜150μ程度
にする場合、第1電着層11の厚みは10〜30μ厚程
度にする。
【0023】ついで、この第1電着層11を付けた母型
10を上記浴より引き上げ、同図の(B)に示すごとく
第1電着層11の表面に、ネガタイプのフォトレジスト
12を均一に塗布して乾燥する。ついで、そのレジスト
12の上に同図の(C)に示すごとく電鋳製品のパター
ンに対応するネガタイプフィルム13を密着させ、焼き
付け、現像、乾燥の各処理を行って、同図の(D)に示
すごとく電鋳製品のパターンに対応するフォトレジスト
膜14を形成する。
【0024】ついで、このフォトレジスト膜14が形成
された母型10を、別のスルファミン酸ニッケル浴また
は硫酸銅浴に移して電鋳を行う。この場合のスルファミ
ン酸ニッケル浴の組成とメッキ条件を次に示す。 スルファミン酸ニッケル 300〜600g/l ホウ酸 20〜40g/l pH 4〜4.5 浴温 40〜50℃ 電流密度 0.5〜5A/dm2
【0025】硫酸銅浴の組成とメッキ条件を次に示す。 硫酸銅 220〜260g/l 硫酸 60〜75g/l 浴温 25〜30℃ 電流密度 2〜5A/dm2
【0026】上記のスルファミン酸ニッケル浴または硫
酸銅浴にて電鋳を行うことにより、同図の(E)に示す
ごとく補強板となる第1電着層11のフォトレジスト膜
14で覆われていない表面に、第2電着層15を剥離可
能に形成する。この第2電着層15が目的の電鋳製品と
なる。この厚みは100〜150μ程度とする。
【0027】この第2電着層15の電鋳後、同図の
(F)に示すごとく母型10から第2電着層15をフォ
トレジスト膜14を付けたまま、第1電着層11ごと剥
離する。かくして目的の電鋳製品が得られる。電鋳製品
たる第2電着層15は、フォトレジスト膜14を付けた
まま、しかも補強板となる第1電着層11と一体層にし
たまま剥離するため、第2電着層15は第1電着層11
に密着した状態で保護され、変形が加えられることなく
剥がすことができる。また、補強板となる第1電着層1
1は電鋳製品となる第2電着層15の搬送や保管時の保
持部材として利用できて便利である。
【0028】補強板たる第1電着層11は、電鋳製品の
使用直前に、同図の(G)に示すごとく剥離する。この
剥離に際しては、第1電着層11は第2電着層15より
もきわめて薄いため、第2電着層15に対し鋭角に曲げ
て剥がすことができ、第2電着層15の、特にリードピ
ン6部分にも機械的な力が加わりにくく、その変形防止
に有利である。しかも第2電着層15はフォトレジスト
膜14を付けたままであるため、これ又その変形防止上
有利である。
【0029】(実施例3)上記実施例1および実施例2
ではフォトレジストとしてネガタイプのものを使用した
が、これに代えてポジタイプのものを使用することがで
きる。こうした場合は、例えば、図1または図3に示す
ごとくフォトレジスト膜14を部分的に溶解除去しやす
い。すなわち、フォトレジスト膜14の残存させたい箇
所のみをマスキングして除去したい箇所のみを露光し、
この露光部分のみをアルカリ溶液に浸漬することにより
その部分的除去が簡易に行える。このようにフォトレジ
スト膜14が部分的に除去されたリードピン6は適度な
弾性を付与でき、所定の形状に曲げることができてプロ
ーブに適用する場合は測定物に適度の圧接力で接触させ
やすいし、半導体装置のリードフレームに適用する場合
はボンディングし易くなる。
【0030】リードピン6・6どうし間のフォトレジス
ト膜14を部分的に除去する、他の方法としては、その
フォトレジスト膜14がネガタイプのフォトレジストか
らなる場合レーザーなどで除去することができる。この
場合、電鋳製品がレーザーからの熱で悪影響を受けるこ
とのないように、光沢剤(イオウなど)の含有率を、例
えば0.02〜0.04%程度下げたもので電鋳しておくこ
とが望ましい。
【0031】図6および図7はリードピン6に対する絶
縁性物質9の密着性を高めるうえで好ましい実施例を示
す。図6はリードピン6の先端部6a以外を波形状に形
成して絶縁性物質9の接触面積を増大している。図7は
リードピン6の先端部6a以外に切欠部16を設けて絶
縁性物質9を密着し易くし、特に上下方向Xの位置ずれ
防止に有効である。
【0032】図8は、電鋳後、リードピン6の先端部6
aをプレス加工などにより山形に形成したものであり、
こうした加工も絶縁性物質9がリードピン6・6どうし
の間に充填されていることにより容易に行える。
【0033】本発明では、微細パターンを備えた電鋳製
品としては上記電気計器のプローブや半導体装置のリー
ドフレーム以外に、例えば、図9に示すような微細回路
パターンを電鋳する場合にも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電鋳製品の斜視図である。
【図2】他の実施例を示す電鋳製品の平面図である。
【図3】更に他の実施例を示す電鋳製品の平面図であ
る。
【図4】電鋳製品の電鋳工程図である。
【図5】他の実施例を示す電鋳製品の電鋳工程図であ
る。
【図6】更に他の実施例を示す電鋳製品の一部の斜視図
である。
【図7】更に又、他の実施例を示す電鋳製品の一部の斜
視図である。
【図8】更に又、他の実施例を示す電鋳製品の一部の斜
視図である。
【図9】更に又、他の実施例を示す電鋳製品の平面図で
ある。
【図10】(A)は従来例の電鋳製品の斜視図、(B)
はその使用例を示す斜視図である。
【図11】他の従来例の電鋳製品の平面図である。
【符号の説明】
6 リードピン(微細パターンの一例) 9 絶縁性物質 10 母型 11 第1電着層 14 フォトレジスト膜 15 第2電着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入佐 正育 福岡県田川郡方城町大字伊方4680番地 九 州日立マクセル株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 狭小ピッチで並設した多数の微細パター
    ン6を備えた電鋳製品において、 隣接する微細パターン6・6どうし間に絶縁性物質9を
    充填してあることを特徴とする電鋳製品。
  2. 【請求項2】 狭小ピッチで並設した多数の微細パター
    ン6を備えた電鋳製品を製造するに際し、 母型10の表面に、電鋳製品のパターンに対応するフォ
    トレジスト膜14を形成する工程と、 母型10のフォトレジスト膜14で覆われていない表面
    に、電鋳製品となる電着層15を形成する工程と、 電着層15をフォトレジスト膜14を付けたまま母型1
    0から剥離する工程とからなる電鋳製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 狭小ピッチで並設した多数の微細パター
    ン6を備えた電鋳製品を製造するに際し、 母型10の表面に、電鋳製品のパターンに対応するフォ
    トレジスト膜14を形成する工程と、 母型10のフォトレジスト膜14で覆われていない表面
    に、電鋳製品となる電着層15を形成する工程と、 電着層15をフォトレジスト膜14を付けたまま母型1
    0から剥離する工程と、 フォトレジスト膜14を部分的に溶解除去する工程とか
    らなる電鋳製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 フォトレジスト膜14をポジタイプのフ
    ォトレジストで形成する請求項3記載の電鋳製品の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 フォトレジスト膜14を部分的に露光
    し、この露光部分を溶解除去する請求項4記載の電鋳製
    品の製造方法。
  6. 【請求項6】 狭小ピッチで並設した多数の微細パター
    ン6を備えた電鋳製品を製造するに際し、 母型10の表面に、補強板となる第1電着層11を電着
    形成する工程と、 第1電着層11の表面に、電鋳製品のパターンに対応す
    るフォトレジスト膜14を形成する工程と、 第1電着層11のフォトレジスト膜14で覆われていな
    い表面に、電鋳製品となる第2電着層15を剥離可能に
    形成する工程と、 第2電着層15を第1電着層11およびフォトレジスト
    膜14を付けたまま母型10から剥離する工程とからな
    る電鋳製品の製造方法。
  7. 【請求項7】 狭小ピッチで並設した多数の微細パター
    ン6を備えた電鋳製品を製造するに際し、 母型10の表面に、補強板となる第1電着層11を電着
    形成する工程と、 第1電着層11の表面に、電鋳製品のパターンに対応す
    るフォトレジスト膜14を形成する工程と、 第1電着層11のフォトレジスト膜14で覆われていな
    い表面に、電鋳製品となる第2電着層15を剥離可能に
    形成する工程と、 第2電着層15を第1電着層11およびフォトレジスト
    膜14を付けたまま母型10から剥離する工程と、 フォトレジスト膜14を部分的に溶解除去する工程とか
    らなる電鋳製品の製造方法。
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