JP2002243762A - コンタクトプローブ及びその製造方法 - Google Patents

コンタクトプローブ及びその製造方法

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JP2002243762A
JP2002243762A JP2001038529A JP2001038529A JP2002243762A JP 2002243762 A JP2002243762 A JP 2002243762A JP 2001038529 A JP2001038529 A JP 2001038529A JP 2001038529 A JP2001038529 A JP 2001038529A JP 2002243762 A JP2002243762 A JP 2002243762A
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JP2001038529A
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English (en)
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Yoshiaki Kawakami
喜章 川上
Toshinori Ishii
利昇 石井
Naoki Kato
直樹 加藤
Shuji Fujimori
周司 藤森
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突き出し長の長いコンタクトピンでも曲がり
やねじれを抑制する。 【解決手段】 フィルム22の先端部20aから突出し
て、隣接するコンタクトピン21a同士の間に、フォト
レジストからなる緩衝剤26を充填する。パターン配線
を形成する際に型として用いられるフォトレジスト層
に、コンタクトピン21a同士の隙間に位置しているフ
ォトレジスト層の一部にマスクを施してレーザを照射す
ることにより、隣接するコンタクトピン21a同士の隙
間に充填されてフォトレジストからなる緩衝剤26を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップやL
CD(液晶表示体)等の各電極端子にコンタクトピンを
接触させて電気的なテストを行うためのコンタクトプロ
ーブ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICチップやLSIチップ等の
半導体チップ、またはLCD(液晶表示体)等の被検査
部材の電気的なテストを行うために、コンタクトピンが
備えられたコンタクトプローブがメカニカルパーツによ
ってプリント基板に装着されたプローブ装置が用いられ
ている。
【0003】例えば、先行技術として図6乃至図8に示
すコンタクトプローブ1では、例えばNi合金等からな
る複数のパターン配線2が配列され、その裏面側(図8
における上側)に接着剤層3を介してフィルム4が被着
されており、フィルム4は例えばポリイミド樹脂等から
なる樹脂フィルム層6と例えばグラウンドをなすCu等
の金属フィルム層5が積層されている。パターン配線2
の先端部は狭ピッチで略平行に配列されてフィルム4の
先端から突出しており、それぞれコンタクトピン2aを
構成する。
【0004】フィルム4は、例えば図6に示すように、
コンタクトピン2aが突出する先端部1aと、先端部1
aの反対側端部の最大幅で形成される基部1bとを有し
ており、基部1bにはパターン配線2に交差する方向に
延びる略長方形状の窓部7が形成されている。この窓部
7でパターン配線2の各配線引き出し部2bが後述のプ
リント基板の電極と接続される。
【0005】このようなコンタクトプローブ1は図9及
び図10に示すようにプリント基板8と共にメカニカル
パーツ9に組み込まれてプローブ装置10とされ、コン
タクトピン2aに半導体ICチップやLCD等の被検査
部材の端子が接触させられることになる。
【0006】すなわち、図9及び図10に示すプローブ
装置10において、略円板形状をなし中央窓部8aを有
するプリント基板8の上に、例えばトップクランプ12
が取り付けられ、コンタクトプローブ1をその下面に両
面テープ等で取り付けたマウンティングベース13を、
トップクランプ12にボルト等で固定する。そして略額
縁形状のボトムクランプ15でコンタクトプローブ1の
基部1bを押さえつけることにより、基部1bはボトム
クランプ15の弾性体16でプリント基板8の下面に押
しつけられ固定される。この状態で、コンタクトプロー
ブ1の先端部1aは図10で下方に向けて傾斜状態に保
持される。
【0007】これによって、パターン配線2の配線引き
出し部2bが窓部7を通してプリント基板8の下面の基
板側電極8bに押しつけられて接触状態に保持されるこ
とになる。このような状態で、半導体ICチップ18等
の被検査部材のパッドやバンプ等の端子18aがコンタ
クトピン2aに押圧接触させられて電気的なテストが行
われることになる。一方、Al(アルミニウム)合金等
で形成されるICチップ18等のパッド18aは、その
表面が空気中で酸化して、薄いアルミニウムの表面酸化
膜で覆われた状態となっている。したがって、パッド1
8aの電気的テストを行うには、アルミニウムの表面酸
化膜を剥離させ、内部のアルミニウムを露出させて、導
電性を確保する必要がある。
【0008】そこで、上記コンタクトプローブ1におい
ては、コンタクトピン2aをパッド18aの表面に接触
させつつ、オーバードライブをかける(コンタクトピン
2aがパッド18aに接触してから、パッド18aをさ
らに上方に向けて引き上げる)ことにより、コンタクト
ピン2aの先端でパッド18a表面のアルミニウムの表
面酸化膜を擦り取り、内部のアルミニウムを露出させる
ようにしている。上述した作業は、スクラブ(scrub)
と呼ばれ、電気的テストを確実に行う上で重要とされ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なコンタクトプローブ1は、図7に示すように、コンタ
クトピン2aがフィルム4の先端から所定長さtだけ突
出しているように形成されている。この所定長さt、す
なわち、コンタクトピン2aの突き出し長tは、本来パ
ッド18aの高さばらつきに追従できるよう、長いほど
好ましいが、ある程度以上の長さ、例えば500μmよ
り長くなると、コンタクトピン2aが横方向(図7にお
けるx方向)あるいは縦方向(図7におけるy方向)に
曲がってずれたり、コンタクトピン2aのねじれが生じ
たりすることが頻繁に起こってしまう。そのため、コン
タクトピン2aの突き出し長tは、通常0〜120μm
程度とされている。
【0010】このように、コンタクトピン2aに曲がり
やねじれが生じている状態になると、コンタクトピン2
aの先端位置のばらつきが生じ、パッド18aにコンタ
クトピン2aをコンタクトさせる際の位置合わせが困難
となるとともに、各コンタクトピン2aの接触状態がバ
ラバラとなって良好なコンタクト性を得ることできなく
なってしまう。さらにひどい場合には、コンタクトピン
2aをパッド18aに接触させることすらできなくなっ
てしまうおそれも生じる。上記のようなコンタクトピン
2aの曲がりやねじれの問題は、とくにコンタクトピン
2aの突き出し長tの長いコンタクトプローブにおいて
顕著に現れるものである。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、突き出し長の長いコンタクトピンを有するコンタク
トプローブであっても、コンタクトピンの曲がり及びね
じれを抑制することができるコンタクトプローブ及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決して、
このような目的を達成するために、本発明は、複数のパ
ターン配線がフィルムの表面上に被着され、これらのパ
ターン配線の各先端がフィルムの先端部から突出状態に
配されてコンタクトピンとされるコンタクトプローブで
あって、互いに隣接する前記コンタクトピン同士の間に
緩衝剤が充填されていることを特徴とする。このような
構成としたことにより、互いに隣接するコンタクトピン
同士が緩衝剤によって連結状態とされるために、突き出
し長の長いコンタクトピンであっても、横方向あるいは
縦方向の曲がりや、ねじれが抑制されることとなる。し
かも、絶縁性を有するとともに、弾性を有する緩衝剤を
用いることにより、コンタクトピンの動きにある程度の
自由度をもたせることができて、コンタクト性を損なう
ことがない。
【0013】また、本発明は、前記フィルムの裏面にバ
ネ層が被着され、該バネ層が前記フィルムの先端部から
突出状態に配されており、さらに前記バネ層と前記コン
タクトピンの裏面との間に非弾性材層が介装されるとと
もに、前記コンタクトピンの裏面と前記非弾性材層との
間に隙間が形成されていることを特徴とする。このよう
な構成のコンタクトプローブでは、突き出し長が長く設
定されるために、コンタクトピンの曲がりやねじれが生
じやすく、本発明を適用すれば、その曲がり及びねじれ
を効果的に抑制できる。さらに、コンタクトピンが、非
弾性材層との間に形成された隙間の範囲内で多少の弾性
変形を許されるので、良好なコンタクト性を得ることが
できる。しかも、コンタクトピンが弾性変形しすぎてし
まうような力が加えられた場合であっても、非弾性材層
に接触して支えられてコンタクトピンのそれ以上の弾性
変形が阻止されるとともに、ある程度の剛性を有して、
オーバードライブ時に一定の加重をコンタクトピンにか
けることができ、一層良好なコンタクト性を得ることが
できる。
【0014】また、このとき、弾性を有していて、互い
に隣接する前記コンタクトピン同士の間に充填されたも
のと同一の前記緩衝剤あるいはこの前記緩衝剤とは異な
る種類の第二の緩衝剤が、前記コンタクトピンの裏面と
前記非弾性材層との間に形成された隙間に充填されてい
てもよい。このような構成とすると、隣接するコンタク
トピン同士が連結状態とされるだけでなく、コンタクト
ピンと非弾性材層とが緩衝剤または第二の緩衝剤により
連結状態とされて、コンタクトピンの曲がり及びねじれ
を防止する効果をより高くできる。
【0015】また、前記緩衝剤は、絶縁性及び弾性を兼
ね備えるシリコンゴムやフォトレジストによって構成さ
れるのが好ましい。また、隣接するコンタクトピン同士
の間に充填される緩衝剤をフォトレジストによって構成
する場合には、前記パターン配線を形成する際に型とし
て用いられたフォトレジストを除去する工程において、
前記パターン配線の先端に位置し、前記コンタクトピン
となる部分のパターン配線同士の間に充填されているフ
ォトレジストにマスクを施し、レーザを照射して他のフ
ォトレジストを除去することにより、互いに隣接する前
記コンタクトピン同士の間に前記フォトレジストを充填
状態となるように形成してコンタクトプローブを製造す
ることを特徴とする。このような製造方法を用いると、
通常のコンタクトプローブの製造工程に、マスク処理を
する工程を一つ増やすだけでよいので、容易かつ高精度
にフォトレジストからなる緩衝剤を隣り合うコンタクト
ピン同士の間に充填できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面により説明する。図1は本発明の第一実施形態によ
るコンタクトプローブの先端部斜視図、図2は図1にお
けるA−A線断面図である。
【0017】図1及び図2に示すように本第一実施形態
によるコンタクトプローブ20は、フィルム22の表面
にNiまたはNi合金などからなる金属で形成される複
数のパターン配線21を接着剤25によって貼り付けた
構造となっており、フィルム22の先端部20aからパ
ターン配線21の各先端部が突出して、この突出部分が
コンタクトピン21aとされている。また、フィルム2
2は、図示はしないが、上述した先行技術と同様の形状
であり、最小幅で形成され先端からコンタクトピン21
aが突出する先端部20aと、先端部20aの反対側端
部に最大幅で形成される基部とを有している。なお、後
述するが、フィルム22はポリイミド樹脂23に金属フ
ィルム24が一体に設けられた二層テープである。
【0018】さらに、フィルム22から突出状態に配さ
れている複数のコンタクトピン21aは、それらの隣接
するコンタクトピン21a同士の間に形成された隙間に
例えばフォトレジストから構成される緩衝剤26が充填
されて互いに連結状態となっている。このとき、緩衝剤
26は、フィルム22の先端からコンタクトピン21a
の先端よりわずかに後退した部分にまで充填されてい
る、すなわち、コンタクトピン21aの先端部分わずか
のみが緩衝剤26から突出するような状態となってい
る。このフォトレジストからなる緩衝剤26は、絶縁性
及び弾性を有するものであり、バインダーポリマーを主
成分としている。バインダーポリマーは、通常アクリル
系やスチレン系などラジカル重合性モノマーの線状共重
合体を用い、フォトレジストに熱可塑性フィルムとして
の特性を付与する。
【0019】次に、図3を参照して、本第一実施形態に
よるコンタクトプローブ20の製造方法の一例について
工程順に説明する。 〔ベースメタル層形成工程〕まず、図3の(a)に示す
ように、ステンレス製の支持金属板30の上に、Cu
(銅)メッキによりベースメタル層31を形成する。こ
のベースメタル層31は、支持金属板30の上面に均一
の厚さで形成する。
【0020】〔パターン形成工程〕次に、このベースメ
タル層31の上に、約15〜100μmの厚さのフォト
レジスト層(マスク)32を形成した後、図3の(b)
に示すように、写真製版技術により、フォトレジスト層
32に所定のパターンのフォトマスクMを施して露光
し、図3の(c)に示すように、フォトレジスト層32
を現像してパターン配線21となる部分を除去して残存
するフォトレジスト層32に開口部32aを形成する。
なお、開口部32aの幅は例えば約50μmとする。ま
た、本第一実施形態においては、フォトレジスト層32
をネガ型フォトレジストによって形成しているが、ポジ
型フォトレジストを採用して所望の開口部32aを形成
しても構わない。
【0021】〔電解メッキ工程〕そして、図3の(d)
に示すように、前記開口部32aに前記パターン配線2
1となるNiまたはNi合金層Nをメッキ処理により形
成する。 〔フォトレジスト除去工程〕上記メッキ処理の後、フォ
トレジスト層32を除去することになるが、このとき、
図3(e)に示された図3(d)におけるB方向矢視図
において、パターン配線21の先端部分に位置してコン
タクトピン21aとなるべきパターン配線21同士の間
に充填されているフォトレジスト層32の一部32bに
マスクを施す。そして、マスクを施した後、パターン配
線21側(フィルム22の表面側)からレーザを照射す
ると、マスクが施された部分に位置するフォトレジスト
層32bが除去されずに残り、他の露出しているフォト
レジスト層32は、図3(f)に示すように、レーザに
よって除去される。これにより、隣接するコンタクトピ
ン21a同士の間にフォトレジストからなる緩衝剤26
が充填された状態となる、すなわち、フォトレジスト層
32の一部32bがフォトレジストからなる緩衝剤26
とされるのである。
【0022】〔フィルム被着工程〕次に、図3の(g)
に示すように、前記NiまたはNi合金層Nの上であっ
て、前記パターン配線21の先端部分、すなわち、コン
タクトピン21aとなる部分以外に、フィルム22を接
着材25により接着する。このフィルム22は、ポリイ
ミド樹脂23に金属フィルム(銅箔)24が一体に設け
られた二層テープである。このフィルム被着行程の前ま
でに、グラウンド面を形成しておき、このフィルム被着
行程では、二層テープのポリイミド樹脂23を接着剤2
5を介して前記NiまたはNi合金層Nに被着させる。
なお、金属フィルム24は、銅箔に代えて、Ni、Ni
合金等でもよい。 〔分離工程〕そして、図3の(h)に示すように、フィ
ルム22とパターン配線21とベースメタル層31とか
らなる部分を、支持金属板30から分離させた後、Cu
エッチングを経て、フィルム22にパターン配線21の
みを接着させた状態とする。
【0023】〔金コーティング工程〕次に、露出状態の
パターン配線21に、図5の(i)に示すように、Au
メッキを施し表面にAuメッキ層AUを形成する。以上
の行程により、本第一実施形態のように、隣接するコン
タクトピン21a同士の間にフォトレジストからなる緩
衝剤26が充填されたコンタクトプローブ20が製造さ
れる。
【0024】本第一実施形態におけるコンタクトプロー
ブ20の製造方法では、パターン配線21を形成する際
に型として用いられるフォトレジスト層32をマスク処
理で残すことにより、隣接するコンタクトピン21a同
士の間にフォトレジストからなる緩衝剤26を充填する
ものである。それゆえ、通常のコンタクトプローブを製
造する工程に、フォトレジスト層32にマスクを施す工
程を一つ付け加えるだけで、極めて容易かつ高精度に所
望の構成を有するコンタクトプローブ20を製造するこ
とができる。
【0025】上記のような構成とされた本第一実施形態
のコンタクトプローブ20によれば、隣り合うコンタク
トピン21a同士の間に絶縁性及び弾性を有するフォト
レジストからなる緩衝剤26が充填されて隣合うコンタ
クトピン21a同士が連結されて緩やかに固定されてい
ることから、コンタクトピン21aの突き出し長が長い
場合であっても、一つずつのコンタクトピン21aが独
立して曲がりやねじれを生じたりすることを起き難く
し、コンタクトピン21aの曲がりやねじれを効果的に
抑制できる。これにより、コンタクトピン21aの針位
置精度を高精度に保つことができて、良好なコンタクト
性を得ることができる。さらに、フォトレジストからな
る緩衝剤26は、絶縁性を有するだけでなく、弾性を有
するために、コンタクトピン21aが例えば高さの異な
る複数のパッドの表面に接触させられた際にでも、緩衝
剤26の収縮によって個々のパッドの高さの違いにも対
応できる。
【0026】次に、本発明の第二実施形態について説明
するが、上述した本発明の第一実施形態と同様の部分に
は同一の符号を用いてその説明を省略する。図4は、本
第二実施形態によるコンタクトプローブの先端部斜視
図、図5は、図4におけるC−C線断面図である。
【0027】本第二実施形態によるコンタクトプローブ
30は、図4及び図5に示すように、フィルム22の裏
面側、すなわちフィルム22を挟んでパターン配線21
の反対側に、例えばJIS G 4801に規定される
SUP材等のバネ綱よりなる薄板状のバネ層27が被着
されており、このバネ層27は、パターン配線21と同
様に、フィルム22の先端部30aから突出した状態と
なっている。
【0028】さらに、上記のバネ層27において、フィ
ルム22の先端部30aから突出している部分のコンタ
クトピン21a側表面には、例えばセラミックスからな
る絶縁性を有する非弾性材層28が接着されて、バネ層
27とコンタクトピン21aの裏面との間に非弾性材層
28が介装された状態となっているが、非弾性材層28
とコンタクトピン21aとは接触せずに隙間mが形成さ
れている。そして、隣接するコンタクトピン21a同士
の間に充填された例えばシリコンゴムからなる緩衝剤2
6が、図5における断面図で示されるように、コンタク
トピン21aと非弾性材層28の裏面との間の隙間mに
まで充填されて、隣接するコンタクトピン21a同士を
連結するとともに、コンタクトピン21aと非弾性材層
28とを連結状態としている。
【0029】上記のように、例えばセラミックスからな
る絶縁性を有する非弾性材層28がバネ層27とコンタ
クトピン21aとの間に介装されるとともに、セラミッ
クスからなる絶縁性を有する非弾性材層28とコンタク
トピン21aとの間に隙間mが形成されているコンタク
トプローブは、コンタクトピン21aの突き出し長が長
く設定され、例えば500μm程度とされている。この
ようなコンタクトプローブに本発明が適用された本第二
実施形態によれば、上述した本第一実施形態と同様にコ
ンタクトピン21aの曲がりやねじれを抑制する効果を
奏するが、突き出し長がより長い、例えば500μm程
度に設定されてコンタクトピン21aの曲がりやねじれ
が生じやすくなっているために、本発明を特に有効に活
用できる。
【0030】また、隣接するコンタクトピン21a同士
が連結状態とされるだけでなく、コンタクトピン21a
とセラミックスからなる絶縁性を有する非弾性材層28
が緩衝剤26によって同じく連結状態とされるために、
コンタクトピン21aの曲がりやねじれを抑制する効果
がより高い。さらに、コンタクトピン21aの裏面と非
弾性材層28との隙間mにまで充填されたシリコンゴム
からなる緩衝剤26が弾性を有しているために、コンタ
クトピン21aは緩衝剤26が収縮する範囲内で移動可
能となっており、オーバードライブ時に多少の弾性変形
をして良好なコンタクト性を得る。
【0031】しかも、コンタクトピン21aに必要以上
の力が加わり弾性変形しすぎてしまうような場合におい
ても、非弾性材層28が設けられていることにより、コ
ンタクトピン21aが非弾性材層28に接触してそれ以
上の弾性変形を阻止し、なおかつ多少の剛性を有するこ
とができるので、コンタクトピン21aの変形や破損を
防止する効果を奏することもできるとともに、オーバー
ドライブ時に一定の加重をコンタクトピン21aにかけ
ることができて、一層良好なコンタクト性を得ることが
できる。
【0032】なお、本第一実施形態においては、隣接す
るコンタクトピン21a同士の間に充填される緩衝剤2
6をフォトレジストによって構成しているが、シリコン
ゴムによって構成しても構わない。また、本第二実施形
態においては、隣接するコンタクトピン21a同士の間
に充填された緩衝剤26と、コンタクトピン21aの裏
面と非弾性材層28との隙間mに充填された緩衝剤26
が両者ともシリコンゴムとされて、同一のものが利用さ
れているが、これに限定されることなく、例えば、隣接
するコンタクトピン21a同士の間に充填された緩衝剤
26をフォトレジストとし、コンタクトピン21aの裏
面と非弾性材層28との隙間mには、フォトレジストと
は異なる種類の第二の緩衝剤としてシリコンゴムが充填
されていてもよい。
【0033】また、上述したようにシリコンゴムが緩衝
剤26として用いられる場合には、コンタクトプローブ
の製造工程の一番最後において、シリコンゴムをコンタ
クトピン21a間(及びコンタクトピン21aの裏面
側)に充填させた後に熱処理を施して固めるのが好まし
く、コンタクトピン21aの針先の位置精度を高精度に
設定することができる。なお、コンタクトピン21aの
先端部同士の間にシリコンゴムからなる緩衝剤26が充
填されていると、被検査部材のパッドへのコンタクト時
に障害となるため、そのコンタクトピン21aの先端部
同士の間に位置するシリコンゴムを例えばレーザで除去
して、コンタクトピン21aの先端わずかの部分をシリ
コンゴムから突出状態となるように配することが好まし
い。
【0034】また、本第二実施形態においては、隣接す
るコンタクトピン21a同士の間だけでなく、コンタク
トピン21aの裏面と非弾性材層28との隙間mにも緩
衝剤26が充填されているが、これに限定されることな
く、コンタクトピン21aの裏面と非弾性材層28に
は、緩衝剤26が充填されずに、単なる隙間mのみが形
成されていてもよい。このような場合であっても、コン
タクトピン21aの曲がり及びねじれを効果的に抑制で
きる。
【0035】また、本実施形態においては、フィルム2
2から突出したコンタクトピン21a同士の間に形成さ
れる隙間のみに緩衝剤26が充填されているが、コンタ
クトピン21aよりも基端側に位置してフィルム22に
貼り付けられているパターン配線21同士の間に形成さ
れた隙間にも緩衝剤26が充填されていてもよい。この
場合には、緩衝剤26がコンタクトピン21aだけでな
く、フィルム22の表面に被着されているパターン配線
21同士までも連結することになり、パターン配線21
におけるその延材方向のズレを防止する効果が期待でき
る。
【0036】さらに、緩衝剤26はこれら、フォトレジ
ストやシリコンゴムに限定されることなく、絶縁性及び
弾性を兼ね備えるものであれば、他の緩衝剤26を用い
ても本発明による効果を何の遜色もなく発揮できる。
【0037】なお、本実施形態では、IC用コンタクト
プローブに適用したが、他のものに採用しても構わな
い。例えば、ICチップを内側に保持して保護し、IC
チップのバーンインテスト用装置等に搭載されるICチ
ップテスト用ソケットに用いるコンタクトプローブやL
CDのテスト用プローブ装置用のコンタクトプローブに
適用してもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、隣接するコンタクトピ
ン同士の間に、例えばシリコンゴムやフォトレジスト等
からなる緩衝剤が充填されていることから、互いに隣り
合うコンタクトピン同士を連結状態にして、コンタクト
ピンの曲がりやねじれを防止することができ、コンタク
トピンの針位置精度を高精度に保つことができる。さら
に、緩衝剤は弾性を有することから、ある程度のコンタ
クトピンの動きの自由度も確保できて、コンタクト性を
失うことがない。また、コンタクトピンの突き出し長が
長く、コンタクトピンの曲がりやねじれの生じやすいコ
ンタクトプローブに本発明が適用されることで、本発明
を有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態によるコンタクトプ
ローブの先端部斜視図である。
【図2】 図1におけるA−A線断面図である。
【図3】 本発明の第一実施形態によるコンタクトプ
ローブの製造方法を工程順に示す要部断面図及び上面図
である。
【図4】 本発明の第二実施形態によるコンタクトプ
ローブの先端部斜視図である。
【図5】 図4におけるC−C線断面図である。
【図6】 従来のコンタクトプローブを示す平面図で
ある。
【図7】 図6におけるコンタクトプローブの先端部
斜視図である。
【図8】 図7におけるD−D線断面図である。
【図9】 従来のコンタクトプローブが装着されたプ
ローブ装置の分解斜視図である。
【図10】 図9に示すプローブ装置の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
20 コンタクトプローブ 21 パターン配線 21a コンタクトピン 22 フィルム 23 ポリイミド樹脂 24 金属フィルム 25 接着剤 26 緩衝剤 27 バネ層 28 非弾性材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 直樹 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 (72)発明者 藤森 周司 兵庫県三田市テクノパーク十二番地の六 三菱マテリアル株式会社三田工場内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AB01 AG03 AG12 2G011 AA17 AA21 AB06 AB08 AB09 AC14 AE01 AE03 AF07 4M106 BA01 DD03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターン配線がフィルムの表面
    上に被着され、これらのパターン配線の各先端がフィル
    ムの先端部から突出状態に配されてコンタクトピンとさ
    れるコンタクトプローブであって、 互いに隣接する前記コンタクトピン同士の間に緩衝剤が
    充填されていることを特徴とするコンタクトプローブ。
  2. 【請求項2】 前記フィルムの裏面にバネ層が被着さ
    れ、該バネ層が前記フィルムの先端部から突出状態に配
    されており、 さらに前記バネ層と前記コンタクトピンの裏面との間に
    非弾性材層が介装されるとともに、前記コンタクトピン
    の裏面と前記非弾性材層との間に隙間が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンタクトプロー
    ブ。
  3. 【請求項3】 互いに隣接する前記コンタクトピン同
    士の間に充填された前記緩衝剤は、弾性を有するととも
    に、前記コンタクトピンの裏面と前記非弾性材層との間
    に形成された隙間にまで充填されていることを特徴とす
    る請求項2に記載のコンタクトプローブ。
  4. 【請求項4】 互いに隣接する前記コンタクトピン同
    士の間に充填された前記緩衝剤とは異なる種類で、かつ
    弾性を有する第二の緩衝剤が、前記コンタクトピンの裏
    面と前記非弾性材層との間に形成された隙間に充填され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のコンタクトプ
    ローブ。
  5. 【請求項5】 前記緩衝剤は、シリコンゴムで構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載のコンタクトプローブ。
  6. 【請求項6】 前記緩衝剤は、フォトレジストで構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれかに記載のコンタクトプローブ。
  7. 【請求項7】 前記パターン配線を形成する際に型と
    して用いられたフォトレジストを除去する工程におい
    て、 前記パターン配線の先端に位置し、前記コンタクトピン
    となる部分のパターン配線同士の間に充填されているフ
    ォトレジストにマスクを施し、レーザを照射してマスク
    が施されていない部分のフォトレジストを除去すること
    により、互いに隣接する前記コンタクトピン同士の間に
    前記フォトレジストを充填状態となるように形成したこ
    とを特徴とする請求項6に記載のコンタクトプローブの
    製造方法。
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