JPH07312981A - 苗接ぎ装置および苗接ぎ方法 - Google Patents

苗接ぎ装置および苗接ぎ方法

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JPH07312981A
JPH07312981A JP6136558A JP13655894A JPH07312981A JP H07312981 A JPH07312981 A JP H07312981A JP 6136558 A JP6136558 A JP 6136558A JP 13655894 A JP13655894 A JP 13655894A JP H07312981 A JPH07312981 A JP H07312981A
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JP
Japan
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rootstock
clip
scion
cut
root
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Withdrawn
Application number
JP6136558A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Manabe
幸男 真鍋
Tateo Tanimoto
楯夫 谷本
Masanori Masumoto
雅典 益本
Mitsuru Mishiro
満 三代
Koichi Yamamoto
浩一 山本
Osamu Akishika
修 秋鹿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穂木と台木とを接合する際に両切断面が確実
に対向して接木を確実に行えるようにする。 【構成】 斜めに切断した穂木89と同じ角度で斜めに
切断した台木99とをクリップ100により接続するに
あたって、台木99を保持した状態で、開いた状態にあ
るクリップ100を前記台木99に嵌込む。そして、こ
の台木99の切断面と略々平行する方向から穂木89
を、前記クリップ100に嵌込んで、前記穂木89およ
び台木99の少なくとも一方に振動を与えて穂木89お
よび台木99の切断面が対面するようにする。この際
に、前記開いた状態にあるクリップ100の穂木移動上
流側の壁に前記台木99を接触するように退避させ、前
記穂木89がクリップ100内に移動した状態におい
て、台木99の切断面を前記穂木89の切断面に対面す
る位置に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、苗接ぎ装置および苗
接ぎ方法に係り、詳しくはトマト、茄子、西瓜などの野
菜、あるいは花卉などの台木用苗と穂木用苗とを各々切
断して台木および穂木を形成し、次いで台木に穂木を接
木して接木苗を連続的に形成する装置および方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来は、接木を行う場合、人間が手作業
で行っていた。例えば、図16の説明図に示すように、
円筒状のクリップ202が、支軸206を介して支柱2
08に上下動可能に保持されている。このクリップ20
2の上下の内面側にはテーパ204,205が設けられ
ており、台木209および穂木210の挿入がスムーズ
に行えるようにしてある。そしてこのクリップ202内
で、台木209と穂木210とのそれぞれの切断面20
9’,210’を合わせることで接木を行う。
【0003】また他の例では、図17の説明図に示すよ
うに、穂木301を穂木ホルダー303に装着すると共
に、成長点を除去した台木302を台木ホルダー304
に装着する。この状態で、装着箱313から繰り出した
穂木カッター305で穂木301の茎部を斜めに切り上
げ、台木カッター306で台木302の茎部を斜めに切
り下げる。そして両カッター305,306を回転させ
て、穂木301と台木302との切り込み口が開くよう
に、しかも回転後の両カッター305,306が同一平
面上に並ぶようにし、その同一平面上にある両カッター
305,306に沿って穂木301と台木302とを平
行移動させて、それぞれの切り込み部をかみ合わせて接
続する。この後、両カッター305,306を装着箱3
13に収納し、穂木301と台木302との接続部を接
木用クリップで挟み、接木作業を完了させるものであ
る。
【0004】しかし、これらの従来例は、いずれも人間
の手作業により行われる部分があり、作業効率が悪く、
自動化による大量生産が困難であった。
【0005】そこで、連続して接木作業ができる自動化
装置として、特開平6−38630号公報記載の苗接ぎ
装置が提案されている。この自動化された苗接ぎ装置
は、台木用シェルコンベヤおよび穂木用シェルコンベヤ
により、台木シェルおよび穂木シェルを各別に搬送し、
それぞれの送り途中で、台木用苗は、台木切断装置によ
りその上部を切断除去し、また穂木用苗は、穂木切断装
置によりその下部を切断除去すると共に、台木と穂木と
を連続して接木させる方式である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この苗接ぎ装
置は、穂木切断装置と台木切断装置とを別々に設け、こ
れら両切断装置により穂木と台木とをそれぞれ別々に切
断している。このため、この苗接ぎ装置によると、主要
部となる切断装置が2つ必要となり、装置全体のコスト
を引き上げることとなる。
【0007】また、2つの切断装置を取付けるための調
整が困難となり、仮に穂木切断装置と台木切断装置の高
さまたは切断方向が異なると、切断後の穂木と台木の切
断面の角度、方向および位置がずれて円滑な接合ができ
ないという問題がある。
【0008】そこで、このような不具合を解消するもの
として、この発明の発明者たちは以下に記載する苗接ぎ
装置を開発した。
【0009】この苗接ぎ装置は、一つの切断装置により
穂木と台木とを切断するもので、切断装置により切断し
た一方の穂木をクランパによって移送し、この穂木を、
同一の切断装置により切断した他方の台木に接合し、こ
の接合状態をクリップにより保持する。
【0010】このように同一の切断装置により穂木およ
び台木を切断するようにしたので、別々に切断装置を設
けるものよりコストを格段に安価にすることができ、し
かも穂木用苗または台木用苗から穂木または台木を切断
する場合、その切断面(接合面)の角度および方向が常
に一定となり、接合が容易に行えることになる。
【0011】しかし、台木の茎や穂木の茎が必ずしも垂
直状態で立設していないので、前記切断装置により切断
した穂木を穂木保持手段であるクランパにより台木側に
移送し、台木と接合する時に、台木の切断面と穂木の切
断面とが対向しないことがあり、穂木と台木との接合が
行えないという場合がある。
【0012】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、穂木と台木とを接合する際に両
切断面が確実に対向して接木を確実に行えるようにした
苗接ぎ装置および苗接ぎ方法を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するため、この発明に係る苗接ぎ装置では、斜めに切断
した穂木(89)と、同じ角度で斜めに切断した台木
(99)とを、開閉自在なクリップ(100)にて接続
してなる、ものであって、前記穂木(89)を保持して
接続位置に移動する穂木保持手段(32)と、前記台木
(99)を前記接続位置にて保持する台木保持手段(2
1),(22)と、前記クリップ(100)を前記接続
位置にて開閉作動するクリップ開閉手段(90)と、前
記穂木(89)および台木(99)が前記接続位置にあ
ってかつ前記クリップ(100)が開いた状態では、前
記穂木保持手段(32)および台木保持手段(22)の
少なくとも一方に、振動を与える振動駆動手段(49
a)と、を備え、この振動駆動手段(49a)による振
動により、前記穂木(89)および台木(99)の斜め
切断面が対面するように構成したことを特徴とする。
【0014】そして、前記台木保持手段は、例えばカム
(49)により駆動されて前記台木(99)の茎部を挟
持する一対の根元クランパ(22)であり、かつ前記振
動駆動手段が、例えば前記カム(49)に形成された凹
凸部(49a)であって、前記根元クランパ(22)を
振動してなる。
【0015】また、好ましくは、前記穂木保持手段(3
2)に、前記穂木(89)および台木(99)の切断面
が対面した状態で、この両切断面に所定押圧力が作用す
べく下方に移動する増押し手段を設けてなる。
【0016】また、この発明に係る苗接ぎ方法は、斜め
に切断した穂木(89)と、同じ角度で斜めに切断した
台木(99)とを、開閉自在なクリップ(100)にて
接続する方法であって、前記台木台木(99)を保持し
た状態にて、開いた状態にある前記クリップ(100)
を前記台木(99)に嵌込む工程と、前記開いた状態に
あるクリップ(100)に、前記切断面と略々平行する
方向から前記穂木(89)を嵌込む工程と、前記穂木
(89)および台木(99)の少なくとも一方に振動を
与えて、前記穂木(89)および台木(99)の斜め切
断面が対面するようにする振動工程と、を備える。
【0017】また好ましくは、前記振動工程が、穂木
(89)を前記クリップ(100)に向けて移動する
際、前記開いた状態にあるクリップ(100)の前記穂
木移動上流側の壁に前記台木(99)が接触するように
退避し、前記穂木(89)がクリップ(100)内に移
動した状態において前記台木(99)の切断面を前記穂
木(89)の切断面に対面する位置に移動してなる。
【0018】さらに好ましくは、前記穂木(89)の切
断面および台木(99)の切断面が対面した状態におい
て、これら両切断面を所定押圧力で圧接すべく下方に移
動する増押し工程を設けてなる。
【0019】さらに好ましくは、前記クリップ(10
0)を、穂木(89)および台木(99)の斜め切断面
が対面した状態において上方に移動する工程を設けてな
る。
【0020】
【作用】以上の構成に基づき、斜めに切断した穂木(8
9)と同じ角度で斜めに切断した台木(99)とをクリ
ップ(100)により接続するにあたって、台木(9
9)を保持した状態で、開いた状態にあるクリップ(1
00)を前記台木(99)に嵌込む。次いで、この台木
(99)の切断面と略々平行する方向から穂木(89)
を前記クリップ(100)に嵌込んで、前記穂木(8
9)および台木(99)の少なくとも一方に振動を与え
て穂木(89)および台木(99)の切断面が対面する
ようにする。
【0021】一つの具体例では、前記穂木(89)を前
記クリップ(100)に向けて移動する際に、前記開い
た状態にあるクリップ(100)の穂木移動上流側の壁
に前記台木(99)を接触するように退避させ、前記穂
木(89)がクリップ(100)内に移動した状態にお
いて、台木(99)の切断面を前記穂木(89)の切断
面に対面する位置に移動させる。
【0022】そして、前記穂木(89)の切断面および
台木(99)の切断面が対面した状態において、これら
両切断面を所定押圧力により下方に移動させて圧接させ
る。
【0023】また、前記クリップ(100)を、穂木
(89)および台木(99)の斜め切断面が対面した状
態において上方に移動させる。
【0024】なお、上述の括弧内の符号は、図面と対照
するためのものであって、この発明の構成を何ら限定す
るものではない。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0026】図1は、この発明に係る苗接ぎ装置の全体
構成を示す平面図、図2はその側面図である。
【0027】図のように、穂木用苗ポット87に納めら
れた穂木用苗88を間欠的に搬送する穂木用コンベア
(穂木用搬送手段)1と、台木用苗ポット97に納めら
れた台木用苗を間欠的に搬送する台木用コンベア(台木
用搬送手段)2とが、コンベア架台3上に並設され、そ
の両コンベア1、2の間には、苗接ぎ処理を行うため
の、処理装置架台4に支持された処理装置10が配設さ
れている。また、台木用コンベア2の下側には、後述す
る各センサ、カッター、クリッパー、台木の茎部を挟持
する一対の根元クランパ、振動駆動手段などの駆動制御
用のカム群5、このカム群5の駆動モータ6および制御
用のリレー盤9などが配設されている。
【0028】さらに、前記処理装置10の近傍の、台木
用コンベア2の外側には、後述するクリップ供給装置、
クリップ開閉装置、台木保持手段である穂先クランパな
どを回動自在に支持する回動板20が配設されている。
そのほか、図1、図2では省略したが、後述の子葉押え
ガイド、本葉扱き装置、払い出し装置などが配設されて
いる。
【0029】次に、前記処理装置10についてさらに説
明する。
【0030】図3は処理装置10の概略構成を示す側面
断面図、図4は処理装置10のカッター11の構成を示
す正面断面図、図5は処理装置10のクランパ32の構
成を示す側面図、図6は同上のクランパ32の構成を一
部を切り欠いて示す正面図である。
【0031】これらの図において、処理装置10のクラ
ンパ(穂木保持手段)32とカッター11とは、垂直な
円筒状の回動軸(回動部材)18に、上下に並べられた
状態で斜めに支持されており、その回動軸18は、穂木
用コンベア1と台木用コンベア2との中間に立設された
支台19の中空部分に、ベアリング17を介して回動自
在に支持されている。前記処理装置10の回動軸18
は、駆動部材Mにより駆動されて回動するようになって
いる。
【0032】処理装置10のカッター11は、円筒状の
ホルダ12内に、その軸線方向に移動自在に支持されて
おり、そのホルダ12は、前記回動軸18に、支持部材
38を介して鋭角に固定されている。そしてこのカッタ
ー11は、ホルダ12に内装されたスプリング(切断駆
動部材)14によりホルダ12の先端から下方へ突出す
る方向に付勢されると共に、その後端に接続されたワイ
ヤ13に引かれてホルダ12内に退避するようになって
いる。そのワイヤ13は、回動軸18の上部に回動軸支
された滑車15を介し、回動軸18の内部を通って、図
示省略の巻上装置に連結されており、この巻上装置によ
りワイヤ13が巻上られることにより、カッター11を
引き上げる。一方、ワイヤ13は、巻上装置の巻上状態
(例えば、巻上用クラッチ)を解放すると、巻上方向に
作用する引張力が解除される。したがって、カッター1
1は、上述したように、スプリング14に付勢されてホ
ルダ12から突出する。
【0033】処理装置10のクランパ32は、一対の板
状の挟持片32a,32bからなり、その略々中央部が
第1の支持板110に取り付けた弾性変形可能な樹脂な
どの部材からなる支持体111に固定されている。そし
て、このクランパ32は、その後端部がロータリーソレ
ノイド33の駆動部33aに係合され、その先端部にゴ
ム部材112が固定されており、ロータリーソレノイド
33の作動(駆動部33aの回転運動)により支持体1
11を弾性変形させて開閉し、その先端部のゴム部材1
12で穂木を掴むようになっている。なお、ロータリー
ソレノイド33は、第1の支持板110に取り付けら
れ、外部の電源に電気的に連繋されている。そして、こ
のロータリーソレノイド33の駆動部33aの二面幅部
331 がクランパ32に接触している場合は、挟持片3
2a,32bが開いた状態となる。一方、ロータリーソ
レノイド33の駆動部33aの大径部332 がクランパ
32に接触している場合は、挟持片32a,32bが閉
じた状態となる。
【0034】クランパ32を取り付けた第1の支持板1
10は、回動軸18に固定された下側ガイド113に案
内され、下側ガイド113に沿って図5および図6に示
す矢印方向にスライドできるようになっている。そし
て、第1の支持板110は、その後端部のばね取付部材
115が第2の支持板116にスプリング117で連繋
されている。なお、ばね取付部材115は、複数の孔1
19が形成され、この孔119に前記スプリング117
のフックを選択的に係合することにより、スプリング1
17のばね力を調整できるようになっている。この結
果、第1の支持板110およびクランパ32を引き上げ
る力が調整される。
【0035】第2の支持板116は、回動軸18に固定
された上側ガイド120に案内され、上側ガイド120
に沿って図5および図6に示す矢印方向にスライドでき
るようになっている。この第2の支持板116の先端側
には、その幅方向に突出する張り出し部116aが形成
されている。この第2の支持板116の張り出し部11
6aは、第1の支持板110の張り出し部110aと重
なり合い、第1の支持板110の張り出し部110aと
共に孔121が形成されている。そして、この張り出し
部110a,116aの孔121には、下側ガイド11
3のピン122に一端が係止された引っ張りばね(付勢
手段)123の他端が係合されている。したがって、第
2の支持板116は、引っ張りばね123により常時図
5および図6の下方側に付勢されることとなる。
【0036】また、この第2の支持板116は、上側ガ
イド120に固定されたストッパ(ストップ手段)12
5に係合する長孔126が形成され、この長孔126の
端部がストッパ125に当接することにより、その移動
が規制される。
【0037】さらに、この第2の支持板116は、その
先端部にワイヤ35の一端が取り付けられている。ワイ
ヤ35は、上側ガイド120に回転自在に支持された滑
車36を介して、回動軸18の内部を通り、図示を省略
した巻上装置に連繋され、巻上装置の作動により、引っ
張りばね123の力に抗して第2の支持板116を図5
および図6に示す上方へ巻き上げる。この際、前記第1
の支持板110は、上述したようにスプリング117で
第2の支持板116に連繋されているため、スプリング
117のばね力で第2の支持板116と共に図5および
図6に示す上方に移動し、クランパ32も所定の退避位
置まで移動する。なお、前記ワイヤ35、滑車36、お
よび巻上装置などにより、第2の支持板116を退避位
置に移動させる持ち上げ手段Uが構成される。
【0038】一方、巻上装置の作動を停止してワイヤ3
5を解放すると、第2の支持板116は、引っ張りばね
123のばね力で図5および図6に示す下方へ付勢さ
れ、長孔126の端部がストッパ125に当接するまで
上側ガイド120上を下方へ移動する。この際、前記第
2の支持板116の移動に伴って第1の支持板110も
下側ガイド113上を移動し、クランパ32が所定位置
(穂木と台木を接続する位置P)に移動する。第2の支
持板116がストッパ125で停止させられると、クラ
ンパ32が取り付けられた第1の支持板110は、前記
ロータリーソレノイド33やクランパ32などの重さと
スプリング117の張力とが釣り合うまで、単独で下側
ガイド113に沿って図5および図6に示す下方へ移動
するようになっている。
【0039】なお、前記第1の支持板110、第2の支
持板116、引っ張りばね123、ストッパ125、お
よび持ち上げ手段Uなどにより、クランパ32を所定位
置(接続位置)に移動させる移動手段Sが構成される。
【0040】次に、穂木保持手段および台木保持手段で
ある根元クランパを作動させる振動駆動手段について説
明する。
【0041】図7は穂木保持手段および台木保持手段を
作動させる振動駆動手段の構成を示す側面断面図、図8
は同上の平面図、図9は振動駆動手段などの駆動制御用
カム群の構成を示す正面図である。
【0042】これらの図において、穂木側の根元クラン
パ55は、軸56に回動自在に支承された第1揺動レバ
ー57と、この第1揺動レバー57の一端に回動自在に
軸支されたローラ58と、前記揺動レバー57の他端に
立設された支柱59aから穂木用苗88の切断位置に延
出したアーム59と、前記軸56に回動自在に支承され
た第2揺動レバー60と、この第2揺動レバー60の一
端に回動自在に軸支されたローラ61と、前記第2揺動
レバー60の他端に立設された支柱62aから連結レバ
ー62bを介して穂木用苗88の切断位置に延出した抑
止片62と、前記第1揺動レバー57、第2揺動レバー
60の他端側を下方に牽引するスプリング63とを備え
たものである。前記子葉検出センサ50は、前記抑止片
62の上側に平行に配設されている。
【0043】台木側の根元クランパ22は、前記軸56
に回動自在に支承された第3揺動レバー42と、この第
3揺動レバー42の一端に立設された支柱43aから台
木用苗98の切断位置に延出したアーム43と、前記第
3揺動レバー42の一端側中間に回動自在に軸支された
ローラ44と、前記軸56に回動自在に支承された第4
揺動レバー45と、この第4揺動レバー45の一端側中
間に立設された支柱46aから連結レバー46bを介し
て台木用苗98の切断位置に延出した抑止片46と、第
4揺動レバー45の一端に回動自在に軸支されたローラ
47と、前記第3揺動レバー42、第4揺動レバーの一
端側を下方に牽引するスプリング48とを備えたもので
ある。前記子葉検出センサ24は、前記抑止片46の上
側に平行に配設されている。また、前記子葉抑えガイド
23は、前記抑止片46の外側に取付けられており、こ
の子葉抑えガイド23はリンク機構23aをソレノイド
23bにより作動させることにより台木用苗98の子葉
98’を斜め上方から抑えるようにしている。
【0044】そして、前記第1乃至第4揺動レバー5
7,60,42,45に軸支された各ローラ58,6
1,44,47は駆動制御用のカム群5におけるそれぞ
れのカムに接触して、このカムの回転により各揺動レバ
ー57,60,42,45を各別に揺動させるようにな
っている。また、台木側の根元クランパ22を構成する
第3揺動レバー42および第4揺動レバー45を揺動さ
せるカム49には、穂木89と台木99とを接木する際
に、台木99の先端をクリップ100の穂木移動上流側
の壁に接触するように退避させる振動駆動手段である凹
凸部49aが形成されている。
【0045】次に、前記苗接ぎ装置で用いるクリップ1
00およびクリップ開閉装置について説明する。
【0046】クリップ100は、図10(a),(b)
に示すように、合成樹脂などの弾性変形し得る可撓性材
料からなり、スリット101を有する平面視C字状のク
リップ部102と、このクリップ部102から前記スリ
ット101の位置する反対側においてそれぞれ対称に同
じ角度で外径方向に延びる一対の足部103と、これら
足部103の先端に形成された横方向外側に突出する突
起105とを備えたものである。
【0047】また、図11の斜視図に示すように、クリ
ップ開閉装置90は、前記回動板20上の周辺部に設け
られており、その回動板20上に立設されて前記クリッ
プ100のクリップ部102を保持するストッパ(保持
部材)91と、このストッパ91の両側に対称的に設け
られてクリップ100を開閉作動する一対のアーム部9
2と、この一対のアーム部92を連結部材93を介して
開閉駆動するプッシュプルソレノイド95とを備えてい
る。前記回動板20は、垂直な回動軸20aの上端に、
水平面内で回動自在に支持されており、図9に示した駆
動制御用のカム群5を介して駆動モータ6により、後述
のように所定角度で揺動する。
【0048】前記一対のアーム部92は、図10
(a),(b)の状態説明図および図11の斜視図に示
すように、平面視L字状をなし、それぞれの中間角部が
支軸96により回動板20に回動自在に支持されると共
に、それぞれの基端部が、前記連結部材93に形成され
た横長孔93aにスライド自在に係着され、かつ互いに
バネ94で連結されている。したがって、前記プッシュ
プルソレノイド95により連結部材93を進退させる
と、一対のアーム部92が回動して開閉する。
【0049】一方、前記回動板20の上方には、前記ク
リップ100を縦に直列に多数個装着し得るマガジン7
1がアーム状の固定部材72に取付けられて配設されて
いる。このマガジン71の上下両端は開口しており、そ
の下側開口端は、前記クリップ開閉装置90を覆った状
態に回動板20に設けられた閉止板73により摺動自在
に閉止されている。つまりマガジン71内のクリップ1
00は、閉止板73の上に載っている。
【0050】そのほか、前記回動板20上には、プッシ
ュプルソレノイド74によって回動し、前記クリップ開
閉装置90のクリップ開放時にそのクリップ100を抑
えるクリップ抑えレバー75と、他のプッシュプルソレ
ノイド76によって開閉作動し、上述した台木切断時に
台木用苗98の穂部分98aを挟持する穂先クランパ2
1と、この穂先クランパ21と連動して前記プッシュプ
ルソレノイド76および引っ張りスプリング77によっ
て揺動し、穂先クランパ21が挟持した穂部分98aを
払い出す払出レバー78とが配設されている。
【0051】以下に、前記クリップ開閉装置90による
クリップ100の装着動作を、前記回動板20上のほか
の装置動作と合わせて工程順に説明する。
【0052】まず、根元クランパ22が、接木位置にて
台木用苗98を挟持し、この台木用苗98を前記処理装
置10のカッター11が切断する。このとき、クリップ
開閉装置90は、一対のアーム部92が開いた状態でマ
ガジン71の下側のクリップ供給位置にある。このクリ
ップ供給位置では、閉止板73がマガジン71の下側開
口端から外れることによりマガジン71内の最下部のク
リップ100が回動板20上に落下して、クリップ開閉
装置90のアーム部92間に供給される。その際に、ク
リップ抑えレバー75がプッシュプルソレノイド74に
よりクリップ開閉装置90の方に向けて回動して供給さ
れたクリップ100を抑える。
【0053】次に、この苗接ぎ装置における苗接ぎ動作
について、図12〜図14の説明図を用いて説明する。
【0054】1.穂木の切断工程(図12(a)〜
(g)参照) (a)穂木用コンベア1により搬送されてきた、穂木用
苗ポット87に納められた穂木用苗88は、茎検出セン
サ200の信号により、前記処理装置10が臨む所定の
処理位置に停止する。
【0055】(b)カム30の回転によりコンベア支え
板40が略々限度一杯の所定量上昇し、それによって穂
木用苗88が上昇する。上昇後、子葉検出センサ50が
自動的に挿入される。前記カム30とコンベヤ支え板4
0とは、穂木用コンベヤ1の、前記処理装置10が臨む
部分を上下方向に調節して穂木用苗88の切断位置を設
定する調節手段である。
【0056】(c)なおもカム30が回転することによ
り、穂木用苗88が下降する。そして、この穂木用苗8
8の子葉88’が子葉検出センサ50に接触した時点で
カム30の回転が停止し、穂木用苗88の下降も停止す
る。この間に、根元クランパ(穂木保持手段)55、お
よび穂木掻き上げ装置70がセットされる。
【0057】(d)子葉押えガイド65により子葉8
8’を水平に保ちながら、穂木掻き上げ装置70が上昇
し、穂木用苗88の上部の枝葉を上方へ掻き上げ、切断
部の確保を行う。これにより、次のクランプ、カッター
の動作の邪魔にならないようにする。
【0058】(e)処理装置10に設けられたクランパ
(穂木保持手段)32が、第1本葉の直下をクランプ
し、また根元クランパ55が前記子葉88’の直下をク
ランプし、穂木用苗88を保持する。
【0059】(f)処理装置10に設けられたカッター
(切断手段)11が前進し、穂木用苗88の所定の切断
部(子葉88’の直上)を斜めに切断する。
【0060】(g)切断完了後、根元クランパ55、子
葉押えガイド65、子葉検出センサ50などは退避し、
またクランパ32によってクランプされた状態で穂木用
苗88から切断された穂木89は上昇し、穂木用苗88
の下部は穂木用苗ポット87と共に、穂木用コンベヤ1
によってさらに搬送され、図示を省略した払い出し装置
によって回収される。
【0061】2.台木の切断工程(図13(a)〜
(e)参照) (a)台木用苗ポット97に納められた台木用苗98
は、台木用コンベア2で搬送されてくる。
【0062】(b)その搬送の間に、台木用苗98の不
要な本葉が、本葉扱き装置85で切り落とされる。
【0063】(c)台木用苗98が、前記処理装置10
が臨む所定の処理位置に停止すると、カム31の回転に
よるコンベア支え板41の上昇によって、上述した穂木
89の切断の場合と同じように、台木用苗98の子葉9
8’を子葉検出センサ24で検出すると共に子葉押えガ
イド23で水平に保持する。この状態で、台木用苗98
の子葉98’より上側を、前記回動板20に設けられた
台木保持手段である穂先クランパ21により挟持すると
共に、下側を振動駆動手段により作動する他の台木保持
手段である根元クランパ22によりクランプする。
【0064】(d)その後、前記穂木用苗88を切断し
た前記処理装置10のカッター11により台木用苗98
の子葉98’より若干上側の位置を穂木の切断角と同じ
角度で切断する。
【0065】(e)切断後、台木用苗98の不要な穂部
分98aを挟持している穂先クランパ21を、前記回動
板20の回動に伴って台木用コンベヤ2の処理位置から
退避させ、前記回動板20に設けられた払出レバー78
で廃却する。これにより、台木99が形成される。
【0066】3.接木工程(図14(a)〜(f)参
照) (a)上述した台木切断工程で形成された台木99の先
端に、クリップ開閉装置90により開いた状態で、マガ
ジン71(図11参照)から供給されたクリップ100
を装着する。
【0067】(b)そして、カム49(図7参照)の回
転に基づいて、このカム49に形成された振動駆動手段
である凹凸部49a(図7参照)によって根元クランパ
22を進出させて、台木99の先端を、クリップ100
の穂木移動上流側の壁に接触するように退避させる。
【0068】(c)次いで、上述の穂木切断工程で形成
された穂木89を、処理装置10のクランパ32により
クランプしたまま台木99の切断面と略々平行する上方
から下降させ、開いた状態にあるクリップ100に嵌込
み、台木99の先端の切断面と対向させる。
【0069】(d)その後、引き続き前記カム49の回
転に基づいて、前記凹凸部49aによって根元クランパ
22を後退させて、台木99の先端をクリップ100の
中央に位置させ、穂木89の切断面と台木99の切断面
とを対面させる。
【0070】(e)次いで穂木89と台木99との切断
面どうしが確実に活着するように、カム群5の回転に基
づいて処理装置10のクランパ32により穂木89を下
降させ、両切断面を所定の押圧力により圧接させた状態
で接続する(増押し)。
【0071】すなわち、前記クランパ32は、第1の支
持板と一体となってスプリングのばね力に釣り合うまで
重力にしたがって移動し、穂木の切断面と台木の切断面
とを圧接させて、穂木と台木とを確実に活着させる。な
お、このように、クランパ32に作用する重力が穂木と
台木に相対的に軸方向押圧力を作用させる増押し手段と
して機能する。
【0072】(f)その後、クリップ開閉装置90によ
りクリップ100を閉じて穂木89と台木99とを保持
し、穂木89の切断面と台木99の切断面とがクリップ
100の長さ方向略々中央に位置するように、図示を省
略したクリップ引き上げ装置によりクリップ100を引
き上げる。これで接木処理が完了する。
【0073】接木処理完了後、各センサ、クランパ32
が後退すると共に、カム31が回転してコンベア支え板
41が下降し、台木用コンベア2が水平となる。そし
て、この台木用コンベア2により、接木された台木99
は台木用苗ポット97と共に、台木用コンベヤ2によっ
てさらに搬送され、次いで図示を省略した苗格納コンベ
ヤへ移送される。これで一連の接木動作が終了する。こ
の一連の接木動作を繰り返して接木処理を自動的に次々
と行う。
【0074】なお、上記実施例において、接木工程で穂
木89を台木99に接木する際に、台木99をクリップ
100の穂木移動上流側の壁に退避させた後に、穂木8
9を上方から台木99の切断面と穂木89の切断面とが
平行になるように供給するようにしているが、穂木89
と台木99との接木に際して、あらかじめ台木99の先
端をクリップ100の穂木移動上流側の壁に退避させな
くとも良く、例えば図15に示すような接木工程を用い
てもよい。
【0075】接木工程(図15(a)〜(g)参照) (a)クリップ開閉装置90により開いた状態のクリッ
プ100を台木99の先端に装着し、 (b)次いで、台木99が装着されているクリップ10
0に、前記クランパ32によりクランプした穂木89を
上方から下降させて嵌め込む。
【0076】(c)そして、台木99の切断面と穂木8
9の切断面とが対面するようにカム49の回転に基づ
く、凹凸部49aによる根元クランパ22の揺動によっ
て、切断面の背面どうしが接触した状態で、クリップ1
00に装着された穂木89と台木99との位置関係を修
正するようにする。
【0077】(d)これにより穂木89の切断面先端を
台木99の切断面先端が乗り越えることになり、 (e)穂木89の切断面と台木99の切断面とが対面す
ることになる。
【0078】(f)次いで穂木89と台木99との切断
面どうしが確実に活着するように、カム群5の回転に基
づいて処理装置10のクランパ32により穂木89を下
降させ、両切断面を所定の押圧力により圧接させた状態
で接続する(増押し)。
【0079】(g)その後、クリップ開閉装置90によ
りクリップ100を閉じて穂木89と台木99とを保持
し、穂木89の切断面と台木99の切断面とがクリップ
100の長さ方向略々中央に位置するように、図示を省
略したクリップ引き上げ装置によりクリップ100を引
き上げる。これで接木処理が完了する。
【0080】なお。本実施例の穂木用コンベヤ1の搬送
面を台木用コンベヤ2の搬送面より若干高く設け、カッ
ター11による穂木用苗88の切断時には穂木用苗88
の子葉88’の直上を切断するようにし、カッター11
による台木用苗98の切断時には台木用苗98の子葉9
8’より若干高い位置を切断するようにしている。この
ように構成しても、クランパ32により穂木89をクラ
ンプして台木用コンベヤ2側に移送する際に、台木99
の切断面とほぼ平行する方向から穂木89を下降させる
ようにしたので、穂木89の切断面と台木99の切断面
との位置合わせを、クランパ32の所定量の上下動によ
り、容易にかつ精度よく行うことができる。また、穂木
用苗88と台木用苗98とを、同一のカッター11によ
り、同一の角度で切断することになるため、穂木89の
切断面と台木99の切断面との傾斜角および形状を同一
として、その切断面どうしを確実に密着させることがで
きる。しかも、上述したように、穂木89の切断面と台
木99の切断面とを、クランパ32で圧接(増押し)す
ることができるので、穂木89と台木99とを確実に活
着させることができる。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
によれば、斜めに切断した穂木と同じ角度で斜めに切断
した台木とをクリップにより接続するにあたって、台木
を保持した状態で、開いた状態にあるクリップを台木に
嵌込み、次いで台木の切断面と略々平行する方向から穂
木を前記クリップに嵌込んで、台木または穂木に振動を
与えるようにしたので、台木および穂木の切断面が確実
に対面することになり、接木を確実に行うことができ
る。
【0082】さらに、切断面を確実に対面させ、その上
に切断面を所定押圧力で圧接させるようにしたので、接
木の活着率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る苗接ぎ装置の全体構成を示す平
面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】処理装置の概略構成を示す側面断面図である。
【図4】処理装置のカッターの構成を示す正面断面図で
ある。
【図5】処理装置のクランパの構成を示す側面図であ
る。
【図6】同上のクランパの構成を一部を切り欠いて示す
正面図である。
【図7】穂木保持手段および台木保持手段を作動させる
振動駆動手段の構成を示す側面断面図である。
【図8】同上の平面図である。
【図9】振動駆動手段などの駆動制御用カム群の構成を
示す正面図である。
【図10】クリップ開閉装置を示すもので、(a)はク
リップの開状態説明図、(b)はクリップの閉状態説明
図である。
【図11】クリップの供給および接木処理の装置を示す
斜視図である。
【図12】穂木の切断工程を示すもので、(a)は第1
工程図、(b)は第2工程図、(c)は第3工程図、
(d)は第4工程図、(e)は第5工程図、(f)は第
6工程図、(g)は第7工程図である。
【図13】台木の切断工程を示すもので、(a)は第1
工程図、(b)は第2工程図、(c)は第3工程図、
(d)は第4工程図、(e)は第5工程図である。
【図14】接木工程を示すもので、(a)は第1工程
図、(b)は第2工程図、(c)は第3工程図、(d)
は第4工程図、(e)は第5工程図、(f)は第6工程
図である。
【図15】接木工程の他の例を示すもので、(a)は第
1工程図、(b)は第2工程図、(c)は第3工程図、
(d)は第4工程図、(e)は第5工程図、(f)は第
6工程図、(g)は第7工程図である。
【図16】第1の従来技術を示す接木部分の斜視図であ
る。
【図17】第2の従来技術を示す苗接ぎ装置の要部斜視
図である。
【符号の説明】
21 台木保持手段(穂先クランパ) 22 台木保持手段(根元クランパ) 32 穂木保持手段(クランパ) 49 カム 49a 振動駆動手段(凹凸部) 89 穂木 99 台木 100 クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷本 楯夫 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 益本 雅典 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 三代 満 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 山本 浩一 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 秋鹿 修 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜めに切断した穂木と、同じ角度で斜め
    に切断した台木とを、開閉自在なクリップにて接続して
    なる、苗接ぎ装置において、 前記穂木を保持して接続位置に移動する穂木保持手段
    と、 前記台木を前記接続位置にて保持する台木保持手段と、 前記クリップを前記接続位置にて開閉作動するクリップ
    開閉手段と、 前記穂木および台木が前記接続位置にあってかつ前記ク
    リップが開いた状態において、前記穂木保持手段および
    台木保持手段の少なくとも一方に、振動を与える振動駆
    動手段と、を備え、 該振動駆動手段による振動により、前記穂木および台木
    の斜め切断面が対面するように構成した、 苗接ぎ装置。
  2. 【請求項2】 前記台木保持手段が、カムにより駆動さ
    れて前記台木の茎部を挟持する一対の根元クランパであ
    り、かつ前記振動駆動手段が、前記カムに形成された凹
    凸部であって、前記根元クランパを振動してなる、 請求項1記載の苗接ぎ装置。
  3. 【請求項3】 前記穂木保持手段を、前記穂木および台
    木の切断面が対面した状態において、該両切断面に所定
    押圧力が作用すべく下方に移動する増押し手段を設けて
    なる、 請求項1ないし2のいずれか1項記載の苗接ぎ装置。
  4. 【請求項4】 斜めに切断した穂木と、同じ角度で斜め
    に切断した台木とを、開閉自在なクリップにて接続して
    なる、苗接ぎ方法において、 前記、開いた状態にある前記クリップを該台木に嵌込む
    工程と、 前記切断面と略々平行する方向から前記穂木を、前記開
    いた状態にあるクリップに嵌込む工程と、 前記穂木および台木の少なくとも一方に振動を与えて、
    前記穂木および台木の斜め切断面が対面するようにする
    振動工程と、 を備えてなる苗接ぎ方法。
  5. 【請求項5】 前記振動工程は、穂木を前記クリップに
    向けて移動する際、前記開いた状態にあるクリップの前
    記穂木移動上流側の壁に前記台木が接触するように退避
    し、前記穂木がクリップ内に移動した状態において前記
    台木の切断面を該穂木の切断面に対面する位置に移動し
    てなる、 請求項4記載の苗接ぎ方法。
  6. 【請求項6】 前記穂木および台木の切断面が対面した
    状態において、該両切断面を所定押圧力で圧接すべく下
    方に移動する増押し工程を設けてなる、 請求項4または5記載の苗接ぎ方法。
  7. 【請求項7】 前記クリップを、穂木および台木の斜め
    切断面が対面した状態において上方に移動する工程を設
    けてなる、 請求項4ないし6のいずれか1項記載の苗接ぎ方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104756771A (zh) * 2015-04-23 2015-07-08 四川农业大学 一种提高西瓜嫁接成活率的方法
CN114451157A (zh) * 2022-03-21 2022-05-10 广东省农业科学院果树研究所 一种柑橘砧木弯砧装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104756771A (zh) * 2015-04-23 2015-07-08 四川农业大学 一种提高西瓜嫁接成活率的方法
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