JPH07305436A - プレキャストコンクリート板 - Google Patents

プレキャストコンクリート板

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JPH07305436A
JPH07305436A JP12296294A JP12296294A JPH07305436A JP H07305436 A JPH07305436 A JP H07305436A JP 12296294 A JP12296294 A JP 12296294A JP 12296294 A JP12296294 A JP 12296294A JP H07305436 A JPH07305436 A JP H07305436A
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JP
Japan
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concrete
post
precast concrete
cast
precast
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Pending
Application number
JP12296294A
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English (en)
Inventor
Eiichiro Adachi
暎一郎 足立
Yoshiyuki Furukawa
義之 古川
Katsumasa Ono
勝政 大野
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TAISEI PREFAB CONSTR
TAISEI PREFAB KK
Original Assignee
TAISEI PREFAB CONSTR
TAISEI PREFAB KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】後打ちコンクリートとの分離抵抗性能を確保
し、作業性の向上を図る。 【構成】プレキャストコンクリート板2の内部には、鉄
筋3が埋設される。仕上げ面5裏面には、コンクリート
11を後打ちするコンクリート打設面7が平坦に形成さ
れる。コンクリート打設面7には、お椀状の凹陥部8が
複数設けられている。凹陥部8には、埋設された鉄筋3
の一部3Aを露出させて貫通させるようにしている。凹
陥部8の開口部8Aは、後打ちコンクリート11打設
時、面内分離に打ち勝つ所定の面積が確保される。露出
した鉄筋3Aと凹陥部8の底側との間には、後打ちコン
クリート11打設時、面外分離に打ち勝つ所定の空隙S
2が確保される。 【効果】コンクリート打設面7に突出部がないので、作
業性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートを後打ち
するプレキャストコンクリート板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、コンクリートを後打ちするプレキ
ャストコンクリート板20は、図8に示すように、片面
に平坦な仕上げ面21が、仕上げ面21の裏面にはコン
クリートを後打ちするコンクリート打設面22がそれぞ
れ形成される。このような型枠を兼用するプレキャスト
コンクリート板20は、型枠により製造される際、補強
用鉄筋23を多数埋設するとともに、後打ちコンクリー
トと一体化させるためのアンカー筋24をコンクリート
打設面22から外方に突出させて多数設けている。アン
カー筋24は、図8に示すように、U字状の突出部を外
部に露出させ、左右に折曲された両端部を内部に埋設さ
せているものが知られている。また、図9に示すアンカ
ー筋25は、L字状突出部を外部に露出させ、折曲され
た他端を内部に埋設している。これらアンカー筋24、
25は、コンクリートを後打ちした際、後打ちコンクリ
ートとプレキャストコンクリート板20との分離抵抗を
高め、プレキャストコンクリート板20が後打ちコンク
リートと分離しないよう強固に固定するために設けられ
る。このようなプレキャストコンクリート板20は、図
10に示すように、外壁26の打設面とコンクリート打
設面22とを向き合わせ、外壁26とコンクリート打設
面22との間(後打ちコンクリート部分28)に鉄筋2
7を配置して位置決め固定し、後打ちコンクリート部分
28にコンクリートを打設するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプレキャス
トコンクリート板では、吊り上げ作業時にアンカー筋2
4、25が吊り上げフックの代わりを果たす点では便利
であったが、多数のアンカー筋24、25がコンクリー
ト打設面22から外方に突出しているため、後打ちコン
クリート部分28で配筋作業する際や、プレキャストコ
ンクリート板の製造、貯蔵ないし運搬時には、作業の邪
魔になり作業性が悪いという問題があった。
【0004】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、後打ちコンクリートとの分離抵抗性能を確保する
とともに、コンクリート打設面からの突出部をなくして
作業性の向上を図ることができ、しかも吊り上げフック
としての機能も果たすことができるプレキャストコンク
リート板を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプレキャス
トコンクリート板は、内部に鉄筋を埋設し、仕上げ面裏
面にコンクリートを後打ちするコンクリート打設面を備
えたプレキャストコンクリート板において、平坦な上記
コンクリート打設面に凹陥部を複数設け、この凹陥部に
上記埋設された鉄筋の一部を露出させたものである。
【0006】
【作用】本発明に係るプレキャストコンクリート板は、
コンクリート打設面が平坦に形成されているので、重ね
て用いるができるとともに、作業しやすくなる。しかも
このコンクリート打設面に多数設けられた凹陥部に、埋
設された鉄筋の一部を露出させるようにしているので、
凹陥部に後打ちコンクリートが打設されると、後打ちコ
ンクリートとの分離抵抗性能を確保することができる。
さらに、露出した鉄筋を吊り上げフックとして用いるこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下図面に示す実施例により本発明を説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るプレキャストコンク
リート板全体を示す斜視図、図2は図1のプレキャスト
コンクリート板の要部を示す断面図、図3は図1のプレ
キャストコンクリート板の縦断面図、図5は図1のプレ
キャストコンクリート板をコンクリートにより後打ちす
る際の説明図である。内部に補強用の鉄筋3(図2参
照)を縦横方向に多数埋設したプレキャストコンクリー
ト板2は、図1に示すように、平坦なコンクリート打設
面7とこのコンクリート打設面7の裏面に平滑に形成さ
れた仕上げ面5(図2参照)とを備えている。コンクリ
ート打設面7には凹陥部8が多数形成される。凹陥部8
には、鉄筋3のうちコンクリート打設面7側の鉄筋3A
が露出して貫通している。露出した鉄筋3Aと凹陥部8
の上下との間には、図2に示すように、所定の空隙S
1、S2が確保される。コンクリート打設面7における
すべての空隙S2×n(nは本実施例では8の数)は、
コンクリート打設面7側にコンクリート11が後打ちさ
れた際、露出した鉄筋3Aによりプレキャストコンクリ
ート板2と後打ちコンクリート11との面外分離に打ち
勝つ空隙である。凹陥部8の開口部は、所定の面積8A
を有し、凹陥部8の開口部のコンクリート打設面7にお
ける全面積8A×n(n=8)は、コンクリート打設面
7側にコンクリート11が後打ちされた際、プレキャス
トコンクリート板2と後打ちコンクリート11との面内
分離に打ち勝つ面積である。
【0008】プレキャストコンクリート板2は、図2に
示すように、型枠10に鉄筋3を多数縦横方向に配置
し、上側の鉄筋3Aにお椀状の型枠6を多数嵌装した
後、コンクリート4を投入し、養生後型枠6を抜き取っ
て成型される。型枠10の内底面により仕上げ面5が、
型枠6側にコンクリート打設面7がそれぞれ形成され
る。型枠6は、弾性材または板体から構成され、図4に
示すように、お椀状膨出部6Aに鉄筋3を受け入れ可能
な切り込み溝6Bが形成されている。凹陥部8は、図3
に示すように、型枠6のお椀状膨出部6Aに対応してお
椀状に凹陥して多数形成される。また、凹陥部8は、開
口側が次第に拡大して形成され、後打ちコンクリート打
設時、後打ちコンクリートが凹陥部8の隅々まで充填さ
れやすくなっている。
【0009】次に、上記実施例にかかるプレキャストコ
ンクリート板2の作用について説明する。プレキャスト
コンクリート板2は、コンクリート打設面7が平坦に形
成されているため、運搬、貯蔵時に重ねて用いることが
できる。また、図5に示すように、プレキャストコンク
リート板2を外壁26に配置し鉄筋27を配筋する際、
コンクリート打設面7に突出部がないため、配筋作業を
容易に行うことができる。さらに、成型時には型枠6を
型枠10の上側鉄筋3Aに嵌装するだけでコンクリート
の投入を行うことができ、アンカー筋を設ける必要がな
いため、アンカー筋の固定作業が不要となり、成型作業
を容易に行うことができる。しかも、露出した鉄筋3A
と凹陥部8の底面側との間には、所定の空隙S2が確保
されるので、露出した鉄筋3A部分を吊り上げフックと
して用いることができる。
【0010】また、上記実施例にかかるプレキャストコ
ンクリート板2は、図6に示すように、後打ちコンクリ
ート11が打設された後、プレキャストコンクリート板
2と後打ちコンクリート11とにそれぞれ上下の力F2
aとF11aが作用し面内分離の力が発生すると、凹陥
部8の開口部により形成される面8Aのコンクリート1
1Aが面内分離に対し抵抗力を発揮し、プレキャストコ
ンクリート板2と後打ちコンクリート11との面内分離
を防ぐ。さらに、上記実施例にかかるプレキャストコン
クリート板2は、図7に示すように、後打ちコンクリー
ト11が打設された際、プレキャストコンクリート板2
と後打ちコンクリート11とにそれぞれ水平方向外方の
力F2bとF11bが作用し面外分離の力が発生する
と、凹陥部8の露出された鉄筋3Aと凹陥部8底側との
間に充填されたコンクリート11Bが面外分離に対し抵
抗力を発揮し、プレキャストコンクリート板2と後打ち
コンクリート11との面外分離を防ぐ。このため、凹陥
部8に後打ちコンクリート11が打設されると、後打ち
コンクリート11との分離抵抗性能を確保することがで
きるようになっている。
【0011】なお、上記実施例では、凹陥部8を開口部
が次第に拡大するお椀状の形状としているがこれに限ら
れるものではなく、コンクリート打設面における開口部
面積が面内分離抵抗を発揮する大きさを有し、露出した
鉄筋3Aと凹陥部8底側との間の空隙S2が、その内部
に充填されたコンクリート11Bにより面外分離に対し
抵抗力を発揮するものであればよい。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、プレ
キャストコンクリート板の平坦なコンクリート打設面に
凹陥部を複数設け、この凹陥部に埋設された鉄筋の一部
を露出させたことにより、後打ちコンクリートとの分離
抵抗性能を確保し、コンクリート打設面からの突出部を
なくして作業性の向上を図ることができ、しかも吊り上
げフックとしての機能も果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプレキャストコンクリ
ート板全体を示す斜視図である。
【図2】図1のプレキャストコンクリート板の要部を示
す断面図である。
【図3】図1のプレキャストコンクリート板の縦断面図
である。
【図4】スペーサを示す斜視図である。
【図5】図1のプレキャストコンクリート板をコンクリ
ートにより後打ちする際の説明図である。
【図6】図1のプレキャストコンクリート板に後打ちコ
ンクリートを打設した際の面分離の作用を示す説明図で
ある。
【図7】図1のプレキャストコンクリート板に後打ちコ
ンクリートを打設した際の面分離の作用を示す説明図で
ある。
【図8】従来のプレキャストコンクリート板を示す断面
図である。
【図9】従来のプレキャストコンクリート板を示す断面
図である。
【図10】従来のプレキャストコンクリート板をコンク
リートにより後打ちする際の説明図である。
【符号の説明】
2 プレキャストコンクリート板 3 鉄筋 3A 露出した鉄筋(鉄筋の一部) 5 仕上げ面 7 コンクリート打設面 8 凹陥部 11 後打ちコンクリート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に鉄筋を埋設し、仕上げ面裏面にコ
    ンクリートを後打ちするコンクリート打設面を備えたプ
    レキャストコンクリート板において、平坦な上記コンク
    リート打設面に凹陥部を複数設け、この凹陥部に上記埋
    設された鉄筋の一部を露出させたことを特徴とするプレ
    キャストコンクリート板。
  2. 【請求項2】 鉄筋を、凹陥部に貫通させて構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプレキャストコンクリ
    ート板。
  3. 【請求項3】 凹陥部の開口部は、後打ちしたコンクリ
    ートとプレキャストコンクリート板との面内分離に打ち
    勝つ所定の面積が確保され、露出した鉄筋と凹陥部の底
    側との間には、後打ちしたコンクリートとプレキャスト
    コンクリート板との面外分離に打ち勝つ所定の空隙が確
    保されることを特徴とする請求項1ないし2に記載のプ
    レキャストコンクリート板。
JP12296294A 1994-05-12 1994-05-12 プレキャストコンクリート板 Pending JPH07305436A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0565743A (ja) * 1991-06-27 1993-03-19 Taisei Corp スパンドレルpc版の取付方法
JPH05230913A (ja) * 1992-02-21 1993-09-07 Tanaka Komuten:Kk プレキャストコンクリート製型枠およびコンクリート打込工法
JPH05287829A (ja) * 1992-04-14 1993-11-02 Mitsubishi Materials Corp 型枠建材及びその製造方法
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