JPH07290723A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH07290723A
JPH07290723A JP8673094A JP8673094A JPH07290723A JP H07290723 A JPH07290723 A JP H07290723A JP 8673094 A JP8673094 A JP 8673094A JP 8673094 A JP8673094 A JP 8673094A JP H07290723 A JPH07290723 A JP H07290723A
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Toyohiko Mitsuzawa
豊彦 蜜澤
Norihiko Kurashima
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回復動作の際に、キャップ部材内でのインク
の泡立ちの発生による記録障害を可及的に抑制すると共
に、キャップ部材内の残留インクを速やかに吸引するこ
と。 【構成】 キャップ部材32の底部には凹形状部がキャ
ップ部材32の肉厚内に形成されている。キャップ部材
32の内部には、吸収材102が備えられている。吸収
材102は固定部材105によってキャップ部材32の
内壁及び前記底部に密着する構造となっており、空間部
104が構成されている。吸引材102は多孔質発泡体
で構成されており、無数の均一な孔が形成されている。
前記穴の径は100〜400μmである。空間部104
の吸収材102に接する面積よりも小さい開口面積を持
つ開放口32bがキャップ部材32に備えられている。
耳103は吸収材102の一部を折り曲げて形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置において、記録ヘッドに内部にインクを吸収するため
の吸収材を有するキャップ部材を密着させて、インク吸
引の動作を行うインクジェット記録装置に関し、特にそ
のインクの吸引動作に用いる回復機構とキャップ部材周
辺の構造、更にはインク吸引時の動作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録ヘッドにキャップ部材を密着
させて行うインクの吸引動作を行うインクジェット記録
装置、及び前記インクの吸引動作の動作方法に関しては
特公平3−61593号公報がある。この公報に記載の
インクの吸引動作は、記録ヘッドのインクを吐出するノ
ズル開口部にキャップ部材を密着させ、前記キャップ部
材内を負圧にして前記ノズル開口を介して前記記録ヘッ
ド内のインクを吸引する。次にキャップ部材内を大気に
連通させてキャップ部材内に残留するインクを吸引す
る。更にキャップ部材を記録ヘッドから引き離す工程か
らなるものである。
【0003】このインク吸引動作において、キャップ部
材内を大気に連通させてキャップ部材内に残留するイン
クを吸引する工程を有することで、キャップ部材を記録
ヘッドから引き離す際に、ノズル開口内への気泡の侵入
やキャップ部材からのインクの飛び散りがなくなるとい
う効果を奏する。
【0004】この様にキャップ部材内を大気に連通させ
てキャップ部材内に残留するインクを吸引する工程を有
することは、ノズル開口内への気泡の侵入やキャップ部
材からのインクの飛び散りを抑えることにかなりの効果
があり、インクジェット記録装置にとって有効なインク
の吸引動作といえる。
【0005】次に、キャップ部材内にインクを吸収する
為の吸収材を有するインクジェット記録装置が特公平3
−43066号、特開平2−55147号公報等に開示
されている。特公平3−43066号公報では、記録ヘ
ッドのノズル開口の先端を密閉するキャップ部材の前記
ノズル開口先端に圧接する部分にインク含浸する吸収材
を設けている。これにより前記キャップ部材の開放時に
ノズル開口先端の周囲にできるインク溜まりを解消可能
としている。
【0006】特開平2−55147号公報はノズル開口
よりインクを吸引する際の吸引口をノズル開口の最上位
のものよりも高位に設けることで、記録ヘッド内の増粘
したインク及び前記ノズル開口への気泡の侵入がなくな
る。また前記キャップ部材内にスポンジ等の吸収材を設
ける。これによりバルブユニットによる前記キャップ部
材内の大気開放時に前記ノズル開口への空気による衝撃
を緩和して信頼性を向上できるとしている。
【0007】特公平3−43066号公報、及び特開平
2−55147号公報におけるインクジェット記録装置
とも前記ノズル開口先端に付着したインクの吸収、及び
前記大気開放時の前記ノズル開口への空気による衝撃に
関しては非常に効果を発揮する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】昨今、インクジェット
記録装置は従来よりも高い記録品質が、また、インクジ
ェット記録装置のカラー化がユーザーから要求されてい
る。更に記録の際の高速化についても同様である。
【0009】次に前記のインクジェット記録装置のカラ
ー化についての説明を簡単に行う。前記のインクジェッ
ト記録装置のカラー化を実現する場合、一般的にはY、
M、C(イエロー、マゼンタ、シアン)の3色をインク
に用いる。前記インクジェット記録装置に搭載された記
録ヘッドのノズル開口より前記3色のインクをそれぞれ
別々に吐出して記録ドットを形成する。表現したい色に
合わせて前記3色の前記ノズル開口よりの吐出を制御す
る。
【0010】インクジェット記録装置のカラー化におい
ては以下の様な課題を有する。
【0011】前記インクジェット記録装置では前記記録
ヘッド内へ気泡が侵入した場合等に前記ノズル開口より
インクが吐出できない記録障害が発生する。前記記録障
害が発生した場合、前記記録ヘッド内の気泡を前記記録
ヘッド外に排出するために回復動作を行う必要がある。
前記回復動作は前記インクジェット記録装置に備えられ
た回復機構により行われる。前記回復機構には前記キャ
ップ部材を備えたキャッピング機構を具備している。前
記回復動作は前記回復機構の働きにより前記キャップ部
材を前記ノズル開口部に密着して前記キャップ部材内を
負圧にすることで行われる。前記回復動作を行うと前記
記録が中断し前記記録の際の高速化を実現する場合、大
きな障害となる。そのため前記回復動作を行う必要性の
少ないインクジェット記録装置の供給が望まれる。
【0012】上記の様に前記3色のインクをそれぞれ別
々のノズル開口より吐出するため、前記インクジェット
記録装置の構造が大がかりとなる。前記インクジェット
記録装置の小型化を実現するには次の様な手段がある。
1つの記録ヘッドで前記3色のインクをそれぞれ別々に
前記記録ヘッドに備えられたノズル開口より吐出する。
この様にすることで前記3色のインクによる前記記録を
1つの記録ヘッドにより実現できる。
【0013】前記記録障害を回復する為の回復機構も前
記3色のインクによる前記記録を1つの記録ヘッドで行
うことで小型化できる。前記回復動作に用いる前記キャ
ップ部材も前記記録ヘッドには1つ具備するだけで良
い。前記3色のインクによっても黒色の記録を表現する
ことは可能である。しかし鮮明な黒色を表現するために
は黒色のインクを記録する記録ヘッドを備えるのが一般
的である。
【0014】この様に黒色のインクを記録する第1の記
録ヘッド、3色のインクを記録する第2の記録ヘッドを
インクジェット記録装置に備える場合、第1、第2の記
録ヘッドに対する第1、第2のキャップ部材が必要とな
る。また、インクジェット記録装置の小型化を考えた場
合前記第1、第2のキャップ部材を同一のキャッピング
機構で前記第1、第2の記録ヘッドに構成する必要性が
ある。
【0015】また前記記録ヘッドはインクを前記ノズル
開口より吐出するために複数の圧力室を備えた構造とな
っている。前記記録ヘッドを小型化するためには、前記
圧力室を小さくすることが望ましい。前記の様に圧力室
を小さくすると前記ノズル開口より吐出するインクが少
な目となる。これを補うためには滲み易い超浸透インク
等を前記インクに用いる方法が有効である。しかし、前
記超浸透インクには界面活性剤等が含まれているため非
常に泡立ち易いという特徴がある。
【0016】前記の様にインクジェット記録装置に用い
るインクとして前記超浸透インクを用いた場合、特公平
3−61593号公報のインクジェット記録装置では前
記キャップ部材内の残留インクを吸引する工程において
前記キャップ部材内での泡立ちが相当量発生する。この
ために前記ノズル開口への気泡の侵入は頻繁に発生す
る。これにより前記記録障害が発生し、前記回復動作を
再び行わなければならなくなる。
【0017】また前記インクジェット記録装置に前記3
色のインクを用いた場合には前記泡立ちにより前記キャ
ップ部材内でインクが混じり合った混色インクが前記ノ
ズル開口内に侵入して混色が生じるという問題がある。
【0018】特公平3−43066号公報、及び特開平
2−55147号公報におけるインクジェット記録装置
に関しても前記特公平3−61593号公報での問題点
と同様の問題を有する。
【0019】次に、インクジェット記録装置に用いるイ
ンクとして比較的滲み難い緩浸透インクを用いた場合に
ついての説明を付け加える。
【0020】前記インクジェット記録装置に前記緩浸透
インクを用いると前記記録ヘッドに備えられた圧力室を
大きくする必要がある。それは次の理由による。前記ノ
ズル開口より吐出したインクが前記超浸透インクと緩浸
透インクで同一量であったとする。前者の超浸透インク
の場合、記録紙に付着すると滲んで大きな記録ドットを
形成する。それに対して後者の緩浸透インクの場合は滲
む量が少なく記録ドットは小さくなってしまう。即ち、
同じ記録を行うのに緩浸透インクの場合は超浸透インク
よりも多めに前記ノズル開口よりインクを吐出しなけれ
ばならない。インクを多く前記ノズル開口より吐出する
には前記圧力室を大きくすることが非常に有効な手段で
ある。
【0021】しかしながら、記録ヘッドの小型化のため
には圧力室は小さいことが望ましい。また、記録ヘッド
が大きくなるとインクジェット記録装置本体も非常に大
がかりな構造となってしまう。しかし、前記緩浸透イン
クは泡立ち難いため、前記回復動作時にノズル開口への
気泡の侵入、及び混色の発生率が前記超浸透インクより
も低い。しかし前記緩浸透インクであっても泡立ちは生
ずる。従って、前記ノズル開口への気泡の侵入、及び混
色も発生してしまう。この様に前記超浸透インクよりも
発生頻度は低いが前記緩浸透インクを用いた場合であっ
ても前述と同様な問題を抱えている。
【0022】本発明はこの様な問題に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは回復動作の際に、
キャップ部材内でのインクの泡立ちの発生による記録障
害を可及的に抑制すると共に、キャップ部材内の残留イ
ンクを速やかに吸引することができるインクジェット記
録装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】この様な問題点を解消す
るために本発明においては、記録ヘッドのノズル開口よ
りインクを吸引する為にキャップ部材を有し、前記キャ
ップ部材の内壁に接して吸収材を備え、前記キャップ部
材には吸引口と開放口を備え、前記開放口周囲に吸収材
とキャップ部材の内壁により形成された空間部を設け
た。また前記吸収材が第1の吸収材よりも第2の吸収材
の方が大きい空隙率である2体構造により形成した。ま
た前記記録ヘッドに前記キャップ部材を密着させ、前記
記録ヘッド内のインクを吸引する動作と、前記キャップ
部材内のインクを吸引する動作と、前記キャップ部材を
前記記録ヘッドから引き離す動作とを有した。また第
1、第2の記録ヘッドを搭載したキャリッジと、第1、
第2の記録ヘッドのノズル開口を封止する第1、第2の
キャップ部材が配置されたスライダとを備え、前記スラ
イダは長手方向中央部を前記キャリッジの移動方向に直
交する回転軸により回転可能、且つ前記キャリッジの移
動方向に移動可能で、更に前記移動に伴って前記各記録
ヘッドの対向方向にも移動する支持部材により支持する
ようにした。また前記支持部材は、前記スライダがキャ
ッピング位置に移動したとき座屈して前記記録ヘッドの
対向方向に弾圧力を発生するコイルバネと一端が長溝を
介して基台の軸に揺動可能に設けられ、他端で前記回転
軸を回転可能に支持するレバーとにより構成した。また
前記スライダは、前記キャリッジに当接して前記キャリ
ッジからの駆動力を受ける係合手段を備えた。また前記
スライダは、キャッピング位置に到達したときバルブユ
ニットを介して前記各キャップ部材の前記開放口が大気
に連通していることを特徴とする。
【0024】
【実施例】そこで以下に、本発明の詳細を図示した実施
例に基づいて説明する。
【0025】図1は、本発明の回復機構が適用されるイ
ンクジェット記録装置の記録機構周辺の概要を示すもの
であって、図中符号1はキャリッジで、ガイド部材2に
支持されるとともに、タイミングベルト3を介してパル
スモータ23に接続されていて、プラテン5に平行に往
復動可能に構成されている。
【0026】キャリッジ1には記録紙6にノズル開口を
向ける様にして黒色記録用の第1の記録ヘッド7と、カ
ラー記録用の第2の記録ヘッド8が搭載され、これら各
記録ヘッド7、8の上部には黒色インクカートリッジ9
と、カラーインクカートリッジ10が着脱自在に搭載さ
れている。
【0027】この様な構成によりフレキシブルケーブル
11を介して図示しないヘッド駆動回路からの駆動信号
を受けると、インクカートリッジ9、10からインクが
記録ヘッド7、8に流入して記録紙6に黒色、及び有色
の記録ドットを形成することができる。
【0028】図2は前述の回復機構近傍の上面を示す図
であって、図中符号20は、紙送りローラで、回転軸2
1の一端に固定された歯車22によりパルスモータから
なる紙送り兼ポンプモータ24に接続して、記録紙6を
記録工程に合わせて搬送するものである。
【0029】図中符号12は、キャリッジ1の移動経路
の記録領域外に設置された前述の回復機構で、キャリッ
ジ1の移動に連動して2つの記録ヘッド7、8のノズル
開口面を覆うキャッピング位置とノズル開口面から離れ
る非キャッピング位置との2位置を占めるスライダ30
に、弾性材料によりカップ状に形成された第1のキャッ
プ部材31、第2のキャップ部材32が設けられてい
る。これらキャップ部材31、32は、それぞれ対応す
る第1の記録ヘッド7と第2の記録ヘッド8のサイズに
合わせて開口面積が選択されている。
【0030】第1、第2のキャップ部材31、32は、
その吸引口31a、32aをそれぞれポンプ37、38
の一部を構成するチューブ33、34の一端に接続され
ていて、後述する第1、第2のチューブポンプ37、3
8からの吸引力を受ける様になっている。第1、第2の
チューブポンプ37、38は輪列40を介して紙送り兼
ポンプモータ24に選択的に、つまりモータ24の逆転
時には第1のチューブポンプ37だけが吸引動作を、ま
た正転時には第2のチューブポンプ38だけがインクの
吸引動作を行う様になっている。
【0031】図3、4は、それぞれ上述した回復機構の
一実施例を示すものであって、図中符号30はスライダ
で、キャリッジ1に搭載された2つの記録ヘッド7、8
の間隔に一致させて第1、第2のキャップ部材31、3
2が、軸31c、32cにより揺動可能に設けられてい
る。キャップ部材31、32の内部には吸収材101、
102が納められている。図中符号41、42は、第
1、第2のガイド片で、キャリッジ1の第1、第2の記
録ヘッド7、8の幅に合わせて両側に配置され、またキ
ャリッジ1が所定位置にセットされた時、各記録ヘッド
7、8に対向できる間隔を離して設けられている。また
スライダ30の先端、図中では右端には、キャリッジ1
が第1、第2のキャップ部材31、32と第1、第2の
記録ヘッド7、8とが丁度対向する箇所に移動したと
き、キャリッジ1の下端の突起44に当接するフラッグ
片45が形成されている。フラッグ片45よりもさらに
先端には係合片46が設けられていて、基台に固定され
たガイド部材47に当接、離間する様になっている。
【0032】ガイド部材47には、スライダ30の抜け
を防止する凸部47aと、常時は、スライダ1を記録ヘ
ッド7、8の下端と一定の間隔を形成する位置に、また
キャッピング時にはキャップ部材31、32を記録ヘッ
ド7、8に弾接する位置とを結ぶ斜面47bが形成され
ている。
【0033】一方、スライダ30の下部には、その中央
にキャリッジ1の移動方向に直交する軸50が設けら
れ、この軸50の両側を、下端が長溝52aを介して基
台53の軸54に揺動可能に取り付けられたレバー52
に遊嵌されている。そしてスライダ30は、下端が基台
53に固定されて記録領域側に傾斜するとともに非記録
領域側に座屈ぎみのコイルバネ56の上端が取り付けら
れている。
【0034】これより非キャッピング時には、スライダ
30は、一端をガイド部材47の斜面47bの最下端
に、また中央部をレバー52に規制されながらコイルバ
ネ56により記録領域側に付勢されて、記録ヘッド7、
8が各キャップ部材31、32に接しない程度の間隔g
を形成できる高さに、水平に位置することになる。
【0035】また、スライダ30のケース61側には、
各キャップ部材31、32に設けられている大気開放す
る為の開放口31b、32bと接続するバルブユニット
60が設けられている。バルブユニット60からは作動
杆62が突出していて、スライダ30がキャッピング位
置まで移動して、作動杆62がケース61に当接したと
き、作動杆62が記録領域側に押し込まれることにより
開放口31b、32bがバルブユニット60により閉塞
するようになっている。
【0036】ポンプ37、38は図示しない輪列を介し
て紙送り兼ポンプモータ24に接続可能に構成されてい
る。ポンプ37、38はポンプチューブ33、34を介
してそれぞれ吸引口31a、32aと接続されている。
【0037】次にこの様に構成したインクジェット記録
装置の回復動作について説明する。
【0038】2つの記録ヘッド7、8を搭載したキャリ
ッジ1が図5中矢印Cで示す方向に移動すると、キャリ
ッジ1の下部に設けられた軸100を中心に矢印101
に回動するレバー102が、斜面103に接触して回転
され、この回転によりスライド歯車104がバネ105
に抗して移動し、紙送り兼ポンプモータ24の動力がポ
ンプユニット13に伝達される。この様にしてキャリッ
ジ1が記録領域外に位置するスライダ30に到達する
と、第1の記録ヘッド7がスライダ30に設けられてい
る第2のガイド42に係合する。この状態で更にキャリ
ッジ1が移動すると、第1の記録ヘッド7が第1のガイ
ド41に、また第2の記録ヘッド8が第2のガイド42
に係合することになる。これによりスライダ30がキャ
リッジ1に対応する姿勢に整列される。この状態で更に
キャリッジ1が移動すると、キャリッジ1の先端に設け
られている凸片44がスライダ30のフラッグ片45に
当接する。これによりスライダ30の第1、第2のキャ
ップ部材31、32は、キャリッジ1の第1、第2の記
録ヘッド7、8を収容可能な位置に一定の間隔gを隔て
て対向する。
【0039】この状態で更にキャリッジ1が移動する
と、スライダ30は、そのフラッグ片45がキャリッジ
1の突起44を介してキャリッジ1からの力を受け、ま
た上部がキャリッジ1の移動方向に座屈ぎみのコイルバ
ネ56の付勢力を受けているレバー52の抵抗力を受け
るため、前のめりとなり図中符号Dで示す様にスライダ
30の後端を上部に持ち上げようとする力が作用する。
【0040】この結果、スライダ30は、軸50を回転
支点として後部が持ち上がり、軸50より後部(記録領
域側)に位置する第2のキャップ部材32が第2の記録
ヘッド8に最初に当接する。このとき、キャップ部材3
2は、スライダ30に或程度揺動可能に取り付けられ、
またスライダ30もレバー52を介して基台53に揺動
可能であるため、第2の記録ヘッド8にガイドされなが
ら上昇して第2の記録ヘッド8を封止できる位置でこれ
に当接する(図6)。
【0041】更にキャリッジ1がケース61側に移動す
ると、コイルバネ56はキャリッジ1からの力に抗し切
れなくなって座屈し始め、スライダ30を上部(図中符
号E)に持ち上げることになる。これによりスライダ3
0は、そのケース側を第2のキャップ部材32を第2の
記録ヘッド8に嵌装した状態でそのまま持ち上げられ、
第1のキャップ部材31を第1の記録ヘッド7に嵌装す
ることになる。いうまでもなく、スライダ30が基台5
3に対して揺動すとともに、第1、及び第2のキャップ
部材31、32は、スライダ30に対して或程度揺動で
き、しかも自身が弾性部材で構成されているため、各記
録ヘッド7、8の縁に案内されるように記録ヘッド7、
8に填まり込む(図7)。
【0042】このようにして更にキャリッジ1が移動す
ると、スライダ30は、その上面を記録ヘッド7、8に
規制されながら水平にケース61に移動する。そしてス
ライダ30の先端から突出している作動杆62がケース
61に当接し、図中符号方向に押し込まれ、各キャップ
部材31、32の開放口31b、32bを大気と遮断す
る。
【0043】この状態では、コイルバネ56が大きく座
屈するため、スライダ30は、コイルバネ56の弾性力
で上部に持ち上げられ、従って各キャップ部材31、3
2は、記録ヘッド7、8に弾接してこれを確実に密封す
る(図8)。
【0044】この様にキャップ部材31、32が記録ヘ
ッド7、8に弾接している状態では、レバー102によ
り紙送り兼ポンプモータ24がチューブポンプ37の図
示しない輪列に接続されているのでモータ24の駆動に
よりチューブポンプ37、38が作動し、インクの吸引
動作を行う。吸引されたインクはポンプチューブ33、
34を通過して、その先に接続されている図示しない廃
インクタンクに排出される。尚、図示しない切り替え機
構によりモータ24の正逆転によりチューブポンプ3
7、38のどちらかが作動する構成となっている。
【0045】インクの吸引動作が終了すると、その状態
でキャリッジ1は約0.5〜5秒停止する。各キャップ
部材31、32内はインクの吸引動作前は空気で満たさ
れている。そのためインクの吸引動作時には各キャップ
部材31、32内での泡立ちを伴いながら吸引口31
a、32aより吸引される。前記の様にインクの吸引動
作が終了した状態で約0.5〜5秒停止することで各キ
ャップ部材31、32内のインクが安定する。
【0046】その後、図8中符号Kの方向へのキャリッ
ジ1の移動により図7の状態となる。これによりスライ
ダ30の先端から突出している作動杆62がケース61
より離れて元の状態に戻る。すると各キャップ部材3
1、32の開放口31b、32bが大気に開放される。
このとき前記の約0.5〜5秒停止の動作がある。その
ため各キャップ部材31、32のインクの吸引動作時に
発生した泡が安定した状態となる。これにより記録ヘッ
ド7、8のノズル開口より記録ヘッド7、8内部に侵入
しない。即ち、記録ヘッド7、8内部への泡の侵入によ
る記録障害を発生することがない。
【0047】また前述の各キャップ部材31、32の開
放口31b、32bが大気に開放された状態で更に約
0.5〜1秒停止することで各キャップ部材31、32
内が確実に大気圧となる。
【0048】その後、キャップ部材31、32内、及び
吸収材101、102のインクを吸引するとともにキャ
ップ部材31、32内に残留した泡立ちを伴ったインク
を吸引する空吸引動作を行う。
【0049】その後、キャリッジ1の移動によりキャッ
プ部材31、32は記録ヘッド7、8より離れる。前述
の空吸引動作によりキャップ部材31、32内に残留す
るインクは少量に抑えられる。またキャップ部材31、
32内に泡立ちは残らない。更にキャップ部材31、3
2内に備えられた吸収材101、102があることによ
り記録ヘッド7、8の表面に付着したインクを可及的に
吸収できる。記録ヘッド7、8の表面、詳しくはノズル
開口近傍に付着したインクがノズル開口に引き込まれる
といった記録障害が発生しない。また前記Y、M、Cの
3色のインクを用いた場合に発生する様な混色は発生し
ない。
【0050】ここで一般的なインクジェット記録装置で
用いるインクの泡立ち性についての説明を行う。インク
には従来の技術で記述したように、大きく分けて記録紙
6に対して滲み難い緩浸透インクと、滲み易い超浸透イ
ンクの2種類がある。次に発明者の実験による前記2種
類のインクの泡立ち易さに関する実験結果を示す。
【0051】まず実験方法について記載する。直径約3
0mm、容量約50mlのサンプル瓶にインクを10m
l入れる。次に瓶を縦方向に振動させる。振動条件は振
動速さ2回/秒、振動長さ50cm、振動数10回であ
る。次に振動直後のインクの泡立ち高さを測定(次式中
の値A)。更に5分経過した後の泡立ちの高さを測定す
る(次式中の値B)。そして次に示す式により消泡率
(単位は%)を算出する。
【0052】消泡率(%)=(A−B)/A×100 前記緩浸透インクは消泡率がほぼ0%である。それに対
し前記超浸透インクは30〜60%である。ちなみに、
振動直後のインクの泡立ち高さについて述べると、前記
緩浸透インクは約5mm、それに対し前記超浸透インク
は10〜15mmである。この様に前記超浸透インクは
前記緩浸透に比べて非常に泡立ち易く、消泡し難いとい
える。
【0053】図9はキャップ部材32の詳細な説明図で
ある。図9(a)は上面、(b)は図中FF方向断面で
あり記録ヘッド8に密着している状態を示す。前述の説
明において、キャップ部材31、32は記録ヘッド7、
8のサイズに合わせた大きさとなっているだけで機能的
には同様の働きをする。よって次に示す説明はキャップ
部材32についてのみとする。
【0054】キャップ部材32の底部には凹形状部がキ
ャップ部材32の肉厚内に形成されている。キャップ部
材32の内部には、吸収材102が備えられている。吸
収材102は固定部材105によってキャップ部材32
の内壁及び前記底部に密着する構造となっており、空間
部104が構成されている。吸収材102は多孔質発泡
体で構成されており、無数の均一な孔が形成されてい
る。前記穴の径は100〜400μmである。空間部1
04の吸収材102に接する面積よりも小さい開口面積
を持つ開放口32bがキャップ部材32に備えられてい
る。耳103は吸収材102の一部を折り曲げて形成さ
れている。
【0055】次に、図9のキャップ部材32を備えるこ
とによる前記空吸引の動作での効果について述べる。
【0056】前述の様な構造で開放口32bの周囲に空
間部104が設けられている。これにより空間部104
がない場合に比べ、前記空吸引の動作の際に吸収材10
2が大気と接する面積が見かけ上、広くなる。このため
チューブポンプ38の能力が空間部104がない場合と
同一でも吸引口32aよりインクを吸引する能力が向上
する。吸収材102は空間部104より積極的に大気を
取り込み図9中矢印の様にインクが流動する。すると吸
収材102に吸収されたインクを吸引口32aより速や
かに吸引できる。また耳103により記録ヘッド8のノ
ズル開口部周辺に付着したインクは吸収材102に吸収
されているため、このインクも同時に吸引口32aより
吸引される。これによりキャップ部材32内に泡立った
インクが残留することがない。
【0057】この様に図9に示したキャップ部材32を
備えることによりキャップ部材32内に泡立ったインク
が残留してない状態で前記空吸引の動作が行なわれる。
その後、キャリッジ1の移動によりキャップ部材32は
記録ヘッド8より離れる。そのためキャップ部材32内
に残留した泡が記録ヘッド8のノズル開口に侵入するこ
とによる記録障害は発生しない。これにより前記回復動
作を再び行う必要はない。
【0058】また記録ヘッド8に前記Y、M、Cの3色
のインクを用いた場合であっても、キャップ部材32内
にインクは残留していないため混色を発生することがな
い。
【0059】前記の様に前記空吸引の動作時のインクの
吸引能力が見かけ上向上するため、キャップ部材32内
の泡立ったインクを吸引するために、前記空吸引の動作
を長くする必要がない。
【0060】またインクジェット記録装置に図9のキャ
ップ部材32を備えることでインクが前記緩浸透イン
ク、或は非常に泡立ち易い超浸透インクであっても何等
問題無く前記回復動作を行うことができる。
【0061】図10は吸収材102が記録ヘッドのノズ
ル開口に近接した第1の吸収材102aと第1の吸収材
102aとキャップ部材32の間に位置する第2の吸収
材102bの2体構造となっている実施例である。吸収
材102aには100〜400μmの比較的小さい均一
な径の孔が形成されている。また吸収材102bには4
00〜700μmの比較的大きい均一な径の孔が形成さ
れている。吸収材102bは固定部材105によって吸
収材102aを介してキャップ部材32の内壁及び前記
底部に密着する構造となっている。また吸収材102a
は固定部105によってキャップ部材32の内壁、及び
吸収材102bと密着する構造となっている。また吸収
材102bには貫通穴があいているためキャップ部材3
2と、吸収材102a、102bにより空間部104が
構成されている。そして空間部104の吸収材102a
に接する面積よりも小さい開口面積を持つ開放口32b
がキャップ部材32に備えられている。耳103は吸収
材102aの一部を折り曲げて形成されている。
【0062】図9の実施例での効果に加えて、図10の
キャップ部材32を備えることによる前記空吸引の動作
での更なる効果について述べる。空間部104は吸収材
102bにおいて前記の様に吸収材102bに対して貫
通穴となっている。また吸収材102aは吸収材102
bと密着している。そのため図9中矢印の様にインクが
流動するため、吸収材102bに吸収されたインクのみ
ならず、吸収材102aに吸収されたインクをも吸引口
32aより速やかに吸引できる。また耳103により記
録ヘッド8のノズル開口周辺に付着したインクは吸収材
102に吸引されているため、このインクも同時に吸引
口32aより更に速やかに吸引される。これによりキャ
ップ部材32内に泡立ったインクが残留することがな
い。
【0063】また前記インクの吸引動作の際に発生する
泡立ちは吸収材102の多孔質発泡体に形成された孔の
径が小さい方が発生し難い。しかし前記孔の径が小さい
とインクが吸引し難くくなってしまい、チューブポンプ
38にかかる吸引時の負荷が大きくなってしまう。この
場合、チューブポンプ38に負荷をかけないようにする
と前記回復動作の所用時間がかなり長くなってしまう。
チューブポンプ38に負荷をかけないためには吸収材1
02の前記孔の径を大きくする必要がある。
【0064】前述の様に図10の実施例では記録ヘッド
8のノズル開口に近く位置する吸収材102aは比較的
小さい孔の径となっている。そのため、キャップ部材3
2の吸収材102aと記録ヘッド8との間に発生する泡
立ちは極めて少量に抑えられる。また吸収材102bは
比較的大きい孔の径となっているため、吸収材102の
インクを吸引するのにチューブポンプ38に負荷をかけ
なくて済む。また吸収材102bの前記孔の径が比較的
大きいことで空吸引の動作の際キャップ部材32内に残
留したインクが大気に接する面積が見かけ上広くなるた
め吸引が更に速やかに行われる。
【0065】次に前記ノズル開口でのインクの目詰まり
に対する効果について述べる。前記目詰まりが発生する
と前記ノズル開口よりインクを吐出できなくなる。この
場合前記回復動作をする必要性が生じてしまう。通常、
インクジェット記録装置は前記記録を行っていない状態
ではキャリッジ1は図7の状態となりキャップ部材32
が記録ヘッド8に填まり込んでいる状態で停止してい
る。これは記録ヘッド8の前記ノズル開口でのインクの
乾燥による前記目詰まりを防止するためである。このと
き前記記録終了後に、吸収材102に前記ノズル開口よ
りインクを予め吐出して図7の状態となる。これにより
キャップ部材32内での保湿状態をつくり更に前記ノズ
ル開口での目詰まりを防ぐ。
【0066】前述の様に図10のキャップ部材32に備
えられた吸収材102を構成している吸収材102aは
比較的小さい孔の径、吸収材102bは比較的大きい孔
の径となっている。そのため前記保湿状態においてイン
クは吸収材102aに含浸されると共に吸収材102b
に十分量含浸される。また前記の様に吸収材102に含
浸されたインクが大気に接する部分は吸収材102の孔
によって形成されるメニスカス部のみである。前述の様
に吸引材102aの孔が比較的小さい。そのため前記メ
ニスカス部の表面積は小さく形成される。そのため吸収
材102に含浸されたインクの大気への無駄な蒸発が低
く抑えられる。よって前記保湿状態を長期的に安定して
維持することができる。
【0067】図11は図9の実施例に対し、開放口32
b、及び吸引口32aの配置が異なる実施例である。こ
の場合であっても、空間部104を設けることで空間部
104がない場合に比べ、インクの吸引能力が格段と向
上し図9の実施例で示した効果を十分に発揮できる。そ
れに加え、空間部104を設けることで図11の実施例
の通り、開放口32b、吸引口32aの配置が自在とな
るため前記回復機構の設計の自由度が広がる。しいては
インクジェット記録装置の小型化となる。更に図10の
実施例の様に吸収材102を2体構造として、空間部1
04を形成したとしても図10の実施例と同様の効果を
発揮することはいうまでもない。
【0068】
【発明の効果】以上説明した様に本発明においては、記
録ヘッドのノズル開口よりインクを吸引する為にキャッ
プ部材を有し、前記キャップ部材の内壁に接して吸収材
を備え、前記キャップ部材には吸引口と開放口を備え、
前記開放口周囲に空間部を設けたことにより、前記開放
口にインクが残留することなく、前記開放口に付着した
インクの増粘による目詰まりが抑えられ、長期保存に対
する信頼性に優れ、更に前記キャップ部材内のインクを
吸引する空吸引の動作時に前記キャップ部材内に泡立っ
たインクが残留することがなく、また前記キャップ部材
内に積極的に大気を取り込む為、回復動作の際に、前記
キャップ部材内でのインクの泡立ちの発生による記録障
害を可及的に抑制できると共に、前記キャップ部材内の
残留インクを速やかに吸引することができるインクジェ
ット記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明でのインクジェット記録装置の記録機構
周辺の構造を示す斜視図である。
【図2】回復機構を中心にして示す上面図である。
【図3】回復機構の一実施例を示す上面図である。
【図4】回復機構の一実施例を記録ヘッドに当接した状
態で示す正面図である。
【図5】キャリッジが、各記録ヘッドが各キャップ部材
に対向する位置まで移動した状態を示す説明図である。
【図6】キャリッジが、一方の記録ヘッドが一方のキャ
ップ部材に当接した状態を示す図である。
【図7】キャリッジが、2つの記録ヘッドが各キャップ
部材に当接する位置に移動した状態を示す説明図であ
る。
【図8】キャリッジが、吸引可能位置に移動した状態を
示す図である。
【図9】本発明のキャップ部材の一実施例を示す説明図
である。
【図10】本発明のキャップ部材の一実施例を示す説明
図である。
【図11】本発明のキャップ部材の一実施例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 7、8 フィルタユニット 12 回復機構 24 紙送り兼ポンプモータ 30 スライダ 31、32 キャップ部材 37、38 チューブポンプ 41、42 ガイド部材 50 回転軸 52 レバー 56 コイルバネ 60 バルブユニット 61 ケース 101、102 吸収材 104 空間部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するノズル開口を備えた記
    録ヘッドと、その記録ヘッドの前記ノズル開口を覆うよ
    うに記録ヘッドと密着するキャップ部材とを備え、前記
    キャップ部材に、インク吸引手段と接続されたインク吸
    引口、開閉自在な大気開放口および前記キャップ部材の
    内壁と接するように配されたインク吸収材とを備えたイ
    ンクジェット記録装置であって、 前記キャップ部材の前記大気開放口近傍に、前記キャッ
    プ部材の壁面と吸収材により形成された空間を有するこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記吸収材が、ノズル開口に近接した第
    1の吸収材と、前記第1の吸収材と前記キャップ部材の
    間に位置する第2の吸収材とによる2体構造であり、吸
    収材の空隙率が前記第1の吸収材よりも前記第2の吸収
    材の方が大きいことを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドに前記キャップ部材を密
    着させ、前記キャップ部材内を負圧にし、前記ノズル開
    口を介して前記記録ヘッド内のインクを吸引する手段
    と、 前記開放口により前記キャップ部材内を大気に開放した
    後、前記キャップ部材内のインクを吸引する手段と、 前記キャップ部材を前記記録ヘッドから引き離す手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  4. 【請求項4】 複数の前記記録ヘッドを搭載したキャリ
    ッジと、前記複数の記録ヘッドのノズル開口を封止する
    複数のキャップ部材が設けられたスライダとを有し、そ
    のスライダは、長手方向中央部を前記キャリッジの移動
    方向に直交する回転軸により回転可能、且つキャリッジ
    の移動方向に移動可能で、更に前記移動に伴って前記各
    記録ヘッドの対向方向にも移動する支持部材により支持
    されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記支持部材は、前記スライダがキャッ
    ピング位置に移動したとき座屈して前記記録ヘッドの対
    向方向に弾圧力を発生するコイルバネと一端が長溝を介
    して基台の軸に揺動可能に設けられ、他端で前記回転軸
    を回転可能に支持するレバーとにより構成されているこ
    とを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記スライダは、前記キャリッジに当接
    して前記キャリッジからの駆動力を受ける係合手段を備
    えていることを特徴とする請求項4記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  7. 【請求項7】 前記スライダは、キャッピング位置に到
    達したとき閉弁するバルブユニットを搭載し、前記バル
    ブユニットを介して前記各キャップ部材の前記開放口が
    大気に連通していることを特徴とする請求項4記載のイ
    ンクジェット記録装置。
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