JPH11300981A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JPH11300981A
JPH11300981A JP10497398A JP10497398A JPH11300981A JP H11300981 A JPH11300981 A JP H11300981A JP 10497398 A JP10497398 A JP 10497398A JP 10497398 A JP10497398 A JP 10497398A JP H11300981 A JPH11300981 A JP H11300981A
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憲児 塚田
Shigenori Fukazawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップユニットの大気開放時に発生するイ
ンクの泡の影響による印字不良の発生を低減させるこ
と。 【解決手段】 記録ヘッド8のノズル開口15からイン
クを吸引するためのキャップユニット38が具備された
インクジェット式記録装置において、キャップユニット
38には、前記ノズル開口15から吸引したインクを吸
収するインク吸収材17が配置されており、このインク
吸収材17におけるノズル開口15と対向する部分に
は、凹部17a等による窪みが形成される。この構成に
より、キャップユニットの大気開放時にインクの泡が発
生し、ノズル開口に達するのを阻止、またはその程度を
低減させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙の幅方向
に移動する記録ヘッドを有し、印刷データに基づいてイ
ンク滴を記録用紙に向かって吐出することで、記録用紙
上に印字を行うインクジェット式記録装置であって、特
にインク滴を吐出するノズル開口の目詰まりを解消する
ためのキャッピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータの発達によりグ
ラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになった
ため、ディスプレイに表示される例えばカラー画像のハ
ードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められて
いる。このような要求に応えるためにインクジェット式
記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。
【0003】このインクジェット式記録装置は、印刷時
の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度
で形成できるため、カラー印刷を含めた多くの印刷に使
用されている。
【0004】このようなインクジェット式記録装置は、
インク貯蔵手段からのインクの供給を受けるインクジェ
ット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相
対的に移動させる紙送り手段を備え、印字信号に応じて
記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出
させてドットを形成することで記録が行われる。
【0005】そして共通のヘッドホルダー(キャリッ
ジ)にブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインク
の吐出が可能な記録ヘッドを設け、ブラックインクによ
るテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変
えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
【0006】このようなインクジェット式記録ヘッド
は、圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴
として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル
開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、
インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などに
よりノズル開口に目詰まりを発生し、印刷不良を起こす
という問題がある。
【0007】このために、インクジェット式記録装置は
通常、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するた
めのキャッピング装置と、必要に応じてノズルプレート
を清掃するクリーニング装置を備えている。
【0008】このキャッピング装置は、前記したノズル
開口のインクの乾燥を防止する蓋として機能するだけで
なく、ノズル開口に目詰まりが生じた場合には、キャッ
プ部材によりノズルプレートを封止し、吸引ポンプから
の負圧により、ノズル開口からインクを吸引してノズル
開口の目詰まりを解消する機能をも備えている。
【0009】記録ヘッドの目詰まり解消のために行うイ
ンクの強制的な排出処理は、通常クリーニング操作と呼
ばれ、長時間の休止後に印刷を再開する場合や、またユ
ーザが記録ヘッドの目詰まりを解消するためにクリーニ
ングスイッチを押下した場合に実行され、インク滴を排
出させた後にゴムなどの弾性板からなるクリーニング部
材によりワイピング操作を伴う処理である。
【0010】また、記録ヘッドに印刷とは関係のない駆
動信号を印加してインク滴を吐出させる機能も備えてお
り、これは通常フラッシング操作と呼ばれ、クリーニン
グ操作時にワイピング等でヘッドのノズル開口近傍の不
揃いのメニスカスを回復させたり、また印刷中にインク
滴の吐出が少ないノズル開口の目詰まりを防止する目的
で一定周期ごとに実行させる操作である。
【0011】図23および図24は、従来のインクジェ
ット式記録装置に用いられているキャッピング装置の構
成を示したものであり、このうち図23は上面図であ
り、図24は図23におけるA−A線に沿った断面図で
ある。
【0012】図23および図24において、キャップユ
ニット38は、上面が解放された方形状のキャップケー
ス40と、このキャップケース40内に収納され、耐イ
ンク性を有する可撓性物質、特にゴムなどの弾性部材に
より形成されたカップ状のキャップ部材16とにより構
成されている。そして、前記キャップ部材16はその上
側縁がキャップケース40よりも若干突出した状態に形
成されている。
【0013】また、キャップ部材16の内底部には耐イ
ンク性およびインク吸収性に優れた多孔質材料からなる
インク吸収材17がキャップ部材16の内側面との間に
隙間gを有するように収納されている。そしてインク吸
収材17は、キャップ部材16の一部に配置されたスト
ッパ部材16aによりキャップ部材16内に保持される
ように構成されている。
【0014】さらに、前記キャップケース40およびキ
ャップ部材16の下底部には、キャップケース40およ
びキャップ部材16を貫通するようにインク吸引口18
および大気解放口19が配置されている。前記インク吸
引口18および大気解放口19は、キャッピング装置を
上面から視た場合に、キャッピング装置の長手方向のほ
ぼ中央に沿って、互いに所定間隔をもって位置するよう
に配置されている。
【0015】次に図25は前記したキャップユニット3
8によってカラー印字用記録ヘッド8のノズルプレート
14を封止した状態を示している。この記録ヘッド8は
キャッピング装置の上部に位置し、そのノズルプレート
14が前記キャッピング装置によって下方向からキャッ
ピングされる。ノズルプレート14にはノズル開口15
が配置されており、各ノズル開口15に対応して配置さ
れた圧電振動子13の作用によってイエロー、シアン、
マゼンタの各インクが吐出されるように構成されてい
る。
【0016】以上の構成において、ノズル開口の目詰ま
りを解消させるためのインクの吸引作用は、図25に示
すようにキャップ部材16を記録ヘッド8のノズルプレ
ート14に密着させた状態で、該キャップ部材16のイ
ンク吸引口18に接続された吸引ポンプを作動させ、キ
ャップ内部に負圧を与えることにより行われる。
【0017】そして、ノズル開口15からインクが排出
され、キャップ内部の負圧がある程度減少した時点で、
大気開放口19に接続されたバルブを開放して大気の流
入が行われ、キャップ部材内部の負圧が全て解除され
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したイ
ンクの排出作用により記録ヘッドのノズル開口15から
排出されたインクは、キャップ部材16に収容されたイ
ンク吸収材17によって吸収される。このインク吸収材
17は通常、スポンジ等の多孔質材料により形成されて
おり、このインク吸収材17はインクの吸収よって序々
に膨潤し、前記した隙間gを埋めるまで膨出した後に、
図25に示すようにその中央部分がノズルプレート14
側に変形する、すなわち湾曲して中央部が盛り上がった
状態となる。このインク吸収材17は記録装置を長期間
放置した後、再使用した場合において特に膨潤の度合い
が激しく、前記したような変形作用が発生しやすい。
【0019】このために、インク吸収材17とキャップ
部材16の底面との間に空間Gが発生し、この空間Gが
インク溜まりとなる。そして、大気開放口19からの大
気導入時において、前記空間(インク溜まり)Gからイ
ンクがインク吸収材17を介して泡状となって上部にふ
き上がる現象が発生する。
【0020】特に図25に示すようにインク吸収材17
の中央部分がノズルプレート14側に盛り上がった状態
となった場合には、インク吸収材17と記録ヘッドのノ
ズルプレート14との間隔が接近し、インク吸収材17
の上部で泡立ったインクは、即座に記録ヘッドのノズル
プレート14に付着する。
【0021】これによりインクの泡がノズル開口15に
侵入するなどしてノズル開口15のメニスカスを破壊
し、いわゆるドット抜けを発生させたり混色が発生する
などの印字不良を起こすという技術的課題を抱えてい
る。
【0022】本発明は前記した技術的課題に着目してな
されたものであり、インク吸収材がたとえ膨潤してもノ
ズルプレートとの間隔を充分確保できるように構成する
ことで、泡立ったインクの影響による印字不良の発生を
効果的に防止し得るインクジェット式記録装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置における好ましい実施の形態によれば、ノズル開口か
らインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、
非印刷時に前記ノズル開口を備えたノズルプレートを封
止すると共に、必要に応じて前記ノズル開口からインク
を吸引するキャップ部材を備えたインクジェット式記録
装置であって、前記キャップ部材内に収容され、前記ノ
ズル開口から吸引したインクを吸収するインク吸収材に
おける前記ノズル開口と対向する部分に、凹部または切
り欠き部等による窪みを形成した構成とされる。
【0024】また、本発明にかかるインクジェット式記
録装置における他の好ましい実施の形態によれば、ノズ
ル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘ
ッドと、非印刷時に前記ノズル開口を備えたノズルプレ
ートを封止すると共に、必要に応じて前記ノズル開口か
らインクを吸引するキャップ部材を備えたインクジェッ
ト式記録装置であって、前記キャップ部材内に収容さ
れ、前記ノズル開口から吸引したインクを吸収するイン
ク吸収材の一部がインクの吸収による膨潤によってノズ
ルプレート側に変形するのを阻止する固定手段を具備し
た構成とされる。
【0025】また、本発明にかかるインクジェット式記
録装置におけるさらに他の好ましい実施の形態によれ
ば、ノズル開口からインク滴を吐出するインクジェット
式記録ヘッドと、非印刷時に前記ノズル開口を備えたノ
ズルプレートを封止すると共に、必要に応じて前記ノズ
ル開口からインクを吸引するキャップ部材を備えたイン
クジェット式記録装置であって、前記ノズル開口から吸
引したインクを吸収するインク吸収材を収容した前記キ
ャップ部材の開口周縁に、可撓性部材による蛇腹部を形
成し、記録ヘッドのノズルプレートを封止した状態で、
前記蛇腹部の介在によりノズルプレートとインク吸収材
との間隔が大きくできるように構成される。
【0026】この場合、前記インク吸収材におけるノズ
ル開口と対向する部分に、凹部または切り欠き部等によ
る窪みをさらに形成することが好ましい。またさらに、
前記インク吸収材の一部がインクの吸収による膨潤によ
ってノズルプレート側に変形するのを阻止する固定手段
を具備した構成を併用してもよい。
【0027】そして、前記固定手段は、キャップ部材が
記録ヘッドのノズルプレートを封止した状態においてノ
ズル開口に対向する位置を避けて配置されていることが
好ましい。
【0028】また、前記固定手段は、キャップ部材に開
口された大気開放口近傍に配置され、大気開放口近傍に
おけるインク吸収材の浮き上がりを阻止し得るように構
成することが望ましい。
【0029】これに用いられる固定手段としては、好ま
しくはその頭部が半球状または半球状頭部の上面にイン
ク誘導溝を施したピン部材が用いられ、その尾部を前記
キャップ部材に植設することで、インク吸収材を前記頭
部によってキャップ部材内に固定するように構成され
る。
【0030】もしくは、キャップケースと一体成形され
たピン部材が用いられ、その先端部を加熱変形させるこ
とによって半球状または半球状の上面にインク誘導溝付
きの頭部を形成し、同時に前記頭部によってインク吸収
材をキャップ部材内に固定するように構成される。
【0031】また、前記固定手段の他の好ましい形態に
おいては、少なくともその一部がキャップ部材の側壁に
係合し得るフレーム部材により構成され、該フレーム部
材によって前記インク吸収材をキャップ部材内に固定す
るように構成される。
【0032】そして、前記固定手段としてピン部材を用
いたとしても、またフレーム部材を用いたとしても、こ
れらは撥水性を備えた金属材料により形成されているこ
とが望ましい。
【0033】以上のように構成されたインクジェット式
記録装置によると、キャップ部材内に収容されたインク
吸収材が、たとえ膨潤して記録ヘッドのノズルプレート
側に変形しても、インク吸収材におけるノズル開口と対
向する部分に、凹部または切り欠き部等による窪みが形
成されているので、インク吸収材の上面に発生するイン
クの泡によるノズル開口への悪影響を低減させることが
できる。
【0034】また、キャップ部材内に収容されたインク
吸収材の膨潤によって、インク吸収材がノズルプレート
側に変形するのを阻止する固定手段を採用することで、
同様にインク吸収材の上面に発生するインクの泡による
ノズル開口への悪影響を低減させることができる。
【0035】さらに、キャップ部材の開口周縁に、可撓
性部材による蛇腹部を形成したことで、この蛇腹部の介
在によりノズルプレートとインク吸収材との間隔を大き
くとることが可能となり、同様にインク吸収材の上面に
発生するインクの泡によるノズル開口への悪影響を低減
させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用されたインクジェット
式記録装置の一実施例を示すものであり、図中符号1は
キャリッジであり、キャリッジモータ3の駆動により往
復動するタイミングベルト2を介し、ガイド部材4に案
内されてプラテン5の軸方向に往復移動されるように構
成されている。
【0037】キャリッジ1の記録用紙6に対向する側に
は、ブラック用記録ヘッド7、およびカラー用記録ヘッ
ド8が搭載され、またその上方にはそれぞれの記録ヘッ
ドにインクを供給するブラック用インクカートリッジ
9、およびカラー用インクカートリッジ10が着脱可能
に装填されている。
【0038】図中符号11は、非印字領域外に配置され
たキャッピング装置であって、ブラックヘッド用のキャ
ップユニット37とカラーヘッド用のキャップユニット
38が配置されている。そしてキャッピング装置11の
下方には、キャッピング装置11に対して負圧を与える
ための吸引ポンプ12が配置されている。
【0039】前記キャップユニット37,38は記録装
置の休止期間中のノズル開口の乾燥を防止するキャップ
手段として機能する他、フラッシング動作時のインク受
けとして機能し、また前記吸引ポンプ12からの負圧を
記録ヘッド7、8に作用させて、インクを吸引する手段
としての機能も兼ね備えている。
【0040】図2は前記したカラー用記録ヘッド8にお
けるアクチュエータユニットの例を示したものであっ
て、ノズルプレート14に3つの圧電振動子13が配置
され、図2には現されていないが、その下側面に形成さ
れたノズル開口列からそれぞれ異なる色のインクを吐出
できるように、各圧電振動子13とノズルプレート14
の間には、各ノズル開口列毎に独立したインク供給流路
20a〜20fが設けられている。
【0041】この構成により、各圧電振動子13にそれ
ぞれ印刷制御信号が加えられることによりインク供給流
路20a〜20fに供給されるイエロー、シアン、マゼ
ンタの各インクがノズル開口列からそれぞれ吐出され、
記録用紙6に対してカラー印刷が行われる。
【0042】図3(イ)および(ロ)はキャッピング装
置11の全体構成を示したものであり、(イ)はキャッ
ピング装置11を一方向から視た斜視図であり、また
(ロ)は(イ)の裏面方向から視た斜視図である。図中
符号22はスライダであり、自在に回動するアーム23
とバネ31によって基台21に連結されており、キャリ
ッジ1が非印字領域側に移動してフラッグ片25に接し
たときに、キャリッジ1の動きに追従して移動するよう
に構成されている。また、スライダ22にはバルブユニ
ット28が固定され、基台21にはバルブユニット28
を開閉するためのバルブ29が圧縮バネ30を介して固
定されている。
【0043】フラッグ片25は下端に凸片26を有して
いて、基台21に形成された傾斜ガイド面24と当接し
てこれの表面を摺動するように構成されている。また、
印刷領域側の側部にもガイド面32が設けられており、
スライダ22に水平方向に突出された突起33がこれの
表面を摺動するように構成されている。これら2つのガ
イド面24,32の働きにより、スライダ22はほぼ水
平姿勢を保ったまま、上下動が可能な構成となってい
る。
【0044】つまり、キャリッジ1が非印字領域側に移
動したとき、スライダ22がキャリッジ1の動きと連動
して斜め上方に移動することで、キャップ部材と記録ヘ
ッドのノズルプレート面が密着するキャッピング動作が
なされるように構成されている。
【0045】スライダ22のキャップユニット搭載部3
6は、バネ34と突起35によってスライダ22に連結
されており、突起35を中心として若干の回動が可能で
ある。また、キャップユニット37,38は、それぞれ
圧縮バネ39を介してスライダ22に固定されている。
従って、キャッピング動作時において、キャップとノズ
ルプレートの密着性は常に良好に保たれる。
【0046】前記キャップユニット37,38のそれぞ
れには、その下底部にそれぞれインク吸引口18が形成
され、耐インク性に優れた図示せぬチューブを介して図
1に示す吸引ポンプ12に接続されている。またキャッ
プユニット37,38のそれぞれには、図3には現れて
いないがその底面に後述する大気解放口が配置されてお
り、これら大気解放口に一端が接続されたチューブ27
の他端がバルブユニット28にそれぞれ接続されてい
る。
【0047】以上の構成により、キャリッジ1が非印字
領域側に移動したとき、前記したようにキャリッジ1が
フラッグ片25に当接し、これによりスライダ22が斜
め上方に移動してキャップユニット37,38が記録ヘ
ッドのノズルプレート面を閉塞するキャッピング状態と
される。
【0048】そして、スライダ22が非印字領域側(ホ
ームポジション)に位置することによって、前記バルブ
ユニット28がバルブ29と接触し、前記大気開放口が
閉ざされる。この状態で吸引ポンプ12からキャップ内
部に負圧を供給することにより、記録ヘッドのノズル開
口からのインクの吸引が可能となる。
【0049】次に図4は前記したキャッピング装置のう
ち、カラーヘッド用のキャップユニット38の第1の実
施の形態を上面から視た状態で示している。また図5
は、図4におけるB−B線に沿った断面図で示されてい
る。そして、すでに図23乃至図25で説明した従来の
装置に相当する部分は同一符号で示しており、したがっ
てその説明は省略する。
【0050】図4および図5に示すキャップユニット3
8の第1の実施の形態においては、インク吸収材17の
上面における記録ヘッド8の各ノズル開口15と対向す
る部分にそれぞれ窪み、すなわちノズル列の方向にその
軸方向が一致するように円筒面状の凹部17aが形成さ
れている。
【0051】このように、インク吸収材17の上面に凹
部17aを形成することにより、インク吸収材17がイ
ンクを吸収して膨潤し、たとえその中央部がノズルプレ
ート側に盛り上がるように変形しても、インク吸収材1
7と記録ヘッド8の各ノズル開口(ノズル列)15との
距離をある程度確保することができる。したがって大気
開放口19の開放によりインクの泡が吹き上る現象が発
生しても、その泡がノズル開口15に達するのを阻止で
きるか、またはその程度を低減させることが可能とな
る。
【0052】次に図6および図7に示す第2の実施の形
態も、同様の作用効果を得ることができるものであり、
図7は図6におけるC−C線に沿った断面図で示されて
いる。そして、すでに図23乃至図25で説明した従来
の装置に相当する部分は同一符号で示している。
【0053】図6および図7に示す第2の実施の形態に
おいては、上下2枚で構成されたインク吸収材17の上
部側インク吸収材に、切り欠き部17bによる貫通孔が
形成されている。そして、切り欠き部17bによる貫通
孔は長方形状に成され、その長手方向がノズル列の方向
に一致するように形成されている。
【0054】これにより、インク吸収材17の上面にお
ける記録ヘッド8の各ノズル開口15と対向する部分に
それぞれ窪みが形成された構成となっている。この様な
構成においても同様に、大気開放口19の開放によりイ
ンクの泡が吹き上る現象が発生しても、その泡がノズル
開口15に達するのを阻止できるか、またはその程度を
低減させることが可能となる。
【0055】次に図8および図9に示す構成は、第3の
実施の形態を示すものである。なお、図9は図8におけ
るD−D線に沿った断面図で示されている。そして、す
でに図23乃至図25で説明した従来の装置に相当する
部分は同一符号で示している。
【0056】図8および図9に示す第3の実施の形態に
おいては、図4および図5に示す第1の実施の形態に、
さらにインク吸収材の一部がインクの吸収による膨潤に
よってノズルプレート側に変形するのを阻止する固定手
段が具備されている。すなわちインク吸収材17の中央
部がインクの吸収による膨潤によってノズルプレート1
4側に湾曲しないように、キャップ部材16に植設した
2本のピン部材51によって固定されている。
【0057】このピン部材51は、インク吸収材17を
貫通し、その尾部を前記キャップ部材16に植設するこ
とでインク吸収材17を頭部51aによってキャップ部
材16内に固定するように成されている。そして、この
2本のピン部材51は、キャップ部材16が記録ヘッド
のノズルプレート14を封止した状態において、ノズル
開口15に対向する位置を避けて配置されている。
【0058】すなわち、図9に示すように2本のピン部
材51は、それぞれ各ノズル列の直下を避けて、各ノズ
ル列の間に位置するように配置されている。これによ
り、インク吸引時において、ノズル開口に悪影響を与え
るのを防ぐように作用する。
【0059】また前記ピン部材51は、キャップ部材1
6に開口された大気開放口19の近傍に配置され、特に
大気開放口19の近傍におけるインク吸収材17の浮き
上がりを阻止し得るように構成されている。これによ
り、大気開放口19の近傍にインク吸収材との隙間が生
ずることによるインクの泡の発生度合いを効果的に低減
させることができる。
【0060】次に図10および図11に示す構成は、第
4の実施の形態を示すものである。なお、図11は図1
0におけるE−E線に沿った断面図で示されている。そ
して、すでに図23乃至図25で説明した従来の装置に
相当する部分は同一符号で示している。図10および図
11に示す第4の実施の形態においては、図6および図
7に示す第2の実施の形態に、さらにインク吸収材の一
部がインクの吸収による膨潤によってノズルプレート側
に変形するのを阻止するピン部材51を具備させたもの
である。
【0061】このピン部材51の配置位置も前記したよ
うに、キャップ部材16が記録ヘッドのノズルプレート
14を封止した状態において、それぞれ各ノズル列の直
下を避けて、各ノズル列の間に位置するように、また前
記大気開放口19の近傍に位置するように配置されるの
が望ましい。
【0062】前記した第3および第4の実施の形態にお
いては、インク吸収材17がインクを吸収し膨潤して
も、固定手段としてのピン部材51の存在により、その
中央部がノズルプレート14側に湾曲することがない。
加えてインク吸収材17の上面に凹部17aまたは切り
欠き部17bによる窪みが形成されることにより、イン
ク吸収材17と記録ヘッド8の各ノズル開口15との距
離を相当に確保することができる。したがって大気開放
口19の開放によりインクの泡が吹き上る現象が発生し
ても、その泡がノズル開口15に達するのを阻止できる
か、またはその程度をより低減させることが可能とな
る。
【0063】なお、前記した第3、第4の実施の形態に
おいては、あえて凹部17aまたは切り欠き部17bを
形成したインク吸収材17を、ピン部材51によって固
定しているが、前記凹部17aまたは切り欠き部17b
が施されていない上面が平坦なインク吸収材17を採用
したとしても、固定手段としてのピン部材51の存在に
より、インク吸収材17の膨潤によるノズルプレート1
4側への湾曲が阻止される。したがってノズルプレート
14とインク吸収材17との間隔を充分に確保すること
ができ、インクの泡がノズル開口15に達するのを有効
に阻止し得る。
【0064】図12および図13に示す構成は、第5の
実施の形態を示すものである。すでに図23乃至図25
で説明した従来の装置に相当する部分は同一符号で示し
ている。前述の第3および第4の実施の形態において
は、ピン部材51をキャップ部材16に植設することで
インク吸収材17をキャップ部材内に固定する構成であ
るが、第5の実施の形態においては図12に示すよう
に、ピン部材51は棒状でキャップケース40と一体成
形されている。
【0065】このピン部材51は図13(a)に示すよ
うに、キャップ部材16およびインク吸収材17を貫通
し、先端部が吸収材17より上部へ突き出るような構造
となっている。そしてその先端部を加熱し、押しつぶす
ことによって図13(b)に示すようにインク吸収材1
7をキャップ部材内にかしめ固定するように構成されて
いる。
【0066】なお、図12に示す第5の実施の形態にお
いては、上面が平坦なインク吸収材17を採用している
が、5本のピン部材51によってかしめ固定されている
ことから、インク吸収材17の膨潤による浮き上がりを
確実に阻止し得るように構成されている。これにより、
インク吸収材の上面に発生するインクの泡によるノズル
開口への悪影響を効果的に低減させることができる。
【0067】また本実施例においては、上面が平坦なイ
ンク吸収材17の代わりに、前記凹部17aまたは切り
欠き部17bを施したインク吸収材17を採用した場合
においても、同様の作用効果を得ることができることは
明らかである。
【0068】図14は、前記したピン部材51の各種の
外観構成を示したものである。すなわち、図12(a)
に示すピン部材は、すでに説明した図8乃至図13に示
したキャッピング装置において用いられているものであ
り、その頭部51aの上面が平坦状に成されたものであ
る。この図14(a)に示したピン部材においては、頭
部51aの上面が平坦に成されているがため、インクの
表面張力によりその上面にインクが乗って、キャッピン
グ装置からのインクの排出工程後においても、インクが
残留するという問題がある。
【0069】そこで、図14(b)に示すようにピン部
材51の頭部51aを半球状に形成することが好まし
い。このようにピン部材の頭部を半球状に形成すること
で、ピン部材51の頭部51aに表面張力によりインク
が残留する現象を低減でき、ピン部材51周りのインク
はインク吸収材17側に吸収される。
【0070】また、図14(c)および図14(d)に
示すように、ピン部材51の頭部51aを半球状に形成
させると共に、半球状頭部の上面にさらにインク誘導溝
51bを施すように構成することがさらに好ましい。な
お、図14(c)と図14(d)とは、ピン部材51を
互いに直交する正面および側面方向から視た状態で示し
ており、半球状頭部の上面中央に1本の溝51bが施さ
れている。このようにインク誘導溝51bを施すことに
より、インクは誘導溝を通りインク吸収材17側に即座
に吸収される。なお、インク誘導溝51bは図に示すよ
うに1本に限られることはなく、半球状頭部の大きさに
応じて適宜の本数が施される。またこの場合、インク誘
導溝がクロスするように配置されていても良い。
【0071】さらにまた、ピン部材51をキャップ部材
16に植設する第3および第4の実施の形態において
は、図14に示すピン部材51のいずれにおいても、例
えばステンレス鋼等のように撥水性を備えた金属材料に
より構成することで、インクの残留度合いをさらに低減
させる効果が得られる。
【0072】以上説明した各種のピン部材を用いること
で、すでに図24において説明した従来のもののよう
に、あえてキャップ部材16の内側面とインク吸収材1
7との間に隙間gを設ける必要はなくなる。すなわち、
隙間gを設けることによるインクの泡の発生要因を無く
すことが可能となり、印字ヘッドのクリーニング工程に
よる信頼性を増加させることが可能となる。
【0073】次に図15および図16に示す構成は、第
6の実施の形態を断面図によって示したものであり、図
15はキャッピング装置がノズルプレート14に対して
離開している状態を、また図16はキャッピング装置が
ノズルプレート14に接触している状態を示している。
そして、すでに図23乃至図25で説明した従来の装置
に相当する部分は同一符号で示している。
【0074】この第6の実施の形態においては、キャッ
プ部材16の開口部周縁に可撓性部材による蛇腹部16
aを上向きに形成したことを特徴とするものである。す
なわち前記蛇腹部16aはキャップ部材16と一体に若
干肉薄状に形成され、また延長方向に直交する断面が
「く」字状に形成されている。
【0075】このような形態においては、前述したキャ
ッピング動作により、キャップ部材16はノズルプレー
ト14に密着する。そしてインク吸引時には、この状態
でキャップ内部に負圧が生じるため、図15に示すよう
にキャップ部材の蛇腹部16aが収縮し、ノズルプレー
ト14とインク吸収材17とが接近する。このため、ノ
ズルプレート面にしみだしたインクを効率良く吸収する
ことが可能となる。
【0076】一方、インクの吸引が終了し、キャップ内
部が大気開放される段階では、キャップ内部の負圧が解
除されると同時に、蛇腹部16aの収縮が回復するの
で、ノズルプレート14とインク吸収材17との間隔が
十分に広くなる。これにより、大気開放時に発生する泡
状のインクがノズル開口15に付着するのを有効に阻止
し得ることができる。
【0077】なお、この第6の実施の形態においては、
インク吸収材17の表面が平坦なものが用いられている
が、すでに説明した第1乃至第4の実施の形態のように
インク吸収材17の表面に凹部17aや切り欠き部17
bを形成してもよい。この場合には、インク吸収材17
とノズル開口15との間隔をより大きく形成させること
ができる。
【0078】さらに、前記した第3および第4の実施の
形態のように、インク吸収材17の中央部がノズルプレ
ート14側に湾曲しないように、凹部17aまたは切り
欠き部17b部分を除く部分を複数本のピン部材51に
よって固定してもよい。
【0079】この場合においてもピン部材51の配置位
置は、前記したようにキャップ部材16が記録ヘッドの
ノズルプレート14を封止した状態において、それぞれ
各ノズル列の直下を避けて、各ノズル列の間に位置する
ように、また前記大気開放口19の近傍に位置するよう
に配置することが望ましい。
【0080】次に図17および図18に示す構成は、第
7の実施の形態を示すものである。なお、図17は図1
8におけるF−F線に沿った断面図で示されている。そ
して、すでに図23乃至図25で説明した従来の装置に
相当する部分は同一符号で示している。図17および図
18に示す第7の実施の形態においては、固定手段とし
て、少なくともその一部がキャップ部材16の側壁に係
合し得るフレーム部材52が用いられている。そしてフ
レーム部材52によって前記インク吸収材17を、その
上面側から押さえることで、インク吸収材17をキャッ
プ部材16内に固定するように構成されている。
【0081】前記フレーム部材52は、キャップ部材1
6に内接するように、四角形状に形成されており、その
周側縁の全体でキャップ部材16の側壁に係合されるよ
うに成されている。そして、長手方向を三分するように
一対の梁部52aが一体に形成されている。この構成に
より、インク吸収材17がインクを吸収し膨潤しても、
固定手段としてのフレーム部材52の存在により、その
中央部がノズルプレート14側に湾曲することを有効に
阻止する。
【0082】なおこの梁部52aは、前記したピン部材
51の配置位置と同様に、キャップ部材16が記録ヘッ
ドのノズルプレート14を封止した状態において、それ
ぞれ各ノズル列の直下を避けて、各ノズル列の間に位置
するように形成されている。
【0083】そして、このフレーム部材52において
も、前記したピン部材の場合と同様に例えばステンレス
鋼等のように撥水性を備えた金属材料により構成するこ
とで、その上面に残留するインクの量を低減させること
ができる。
【0084】また、図19および図20に示す構成は、
第8の実施の形態を示したものであり、図19は図20
におけるG−G線に沿った断面図で示されている。そし
て、すでに図23乃至図25で説明した従来の装置に相
当する部分は同一符号で示している。この第8の実施の
形態は、図18および図19に示した実施の形態にさら
にインク吸収材17の上面における記録ヘッド8の各ノ
ズル開口15と対向する部分にそれぞれ窪み、すなわち
ノズル列の方向にその軸方向が一致するように円筒面状
の凹部17aを形成したものである。これにより、前記
図4および図5で示した第1の実施の形態と同様の作用
効果を得ることができる。
【0085】さらに、図21および図22に示す構成
は、第9の実施の形態を示したものであり、図21は図
22におけるH−H線に沿った断面図で示されている。
そして、すでに図23乃至図25で説明した従来の装置
に相当する部分は同一符号で示している。この第9の実
施の形態は、図18および図19に示した実施の形態
に、さらに上下2枚で構成されたインク吸収材17の上
部側インク吸収材に、切り欠き部17bによる貫通孔を
形成した例を示している。これにより、前記図6および
図7で示した第2の実施の形態と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0086】なお、図17乃至図20において使用され
ている前記フレーム部材52は、例えば薄板材料を打ち
抜き等の加工手段で作成されるが、フレーム部材52
は、これに代えて針金状のもので形成しても良い。
【0087】このように、打ち抜き加工または針金状の
もので形成したフレーム部材を用いても、図24に示し
たようにあえてキャップ部材16の内側面とインク吸収
材17との間に隙間gを設ける必要はなくなる。したが
って、隙間gを設けることによるインクの泡の発生要因
を無くすことが可能となり、印字ヘッドのクリーニング
工程による信頼性を増加させることが可能となる。
【0088】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明にか
かるインクジェット式記録装置は、インク吸収材におけ
る記録ヘッドのノズル開口と対向する部分に、凹部また
は切り欠き部等による窪みを形成したので、キャップユ
ニットの大気開放時にインクの泡が発生しノズル開口に
達するのを阻止、またはその程度を低減させることが可
能となる。これによりインクの泡がノズル開口に侵入す
るなどしてノズル開口のメニスカスを破壊し、いわゆる
ドット抜けなどの印字障害を発生させる問題を有効に回
避することができる。
【0089】また、インク吸収材の一部がインクの吸収
による膨潤によってノズルプレート側に変形するのを阻
止する固定手段を具備したことにより、インク吸収材の
例えば中央部分が盛り上がるといった現象が阻止でき
る。したがって同様にインクの泡またはその飛散による
印字障害の発生を低減させることができる。
【0090】さらに、キャップ部材の開口周縁に、可撓
性部材による蛇腹部を形成したことにより、蛇腹部の介
在によりノズルプレートとインク吸収材との間隔を大き
くすることが可能であり、これによって同様にインクの
泡またはその飛散による印字障害の発生を低減させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット式記録装置の
斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に搭載された記録ヘッドに
おけるアクチュエータユニットの一例を示す斜視図であ
る。
【図3】図1に示す記録装置に搭載されたキャッピング
装置の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかる記録装置に搭載されるキャップ
ユニットの第1の実施の形態を示した上面図である。
【図5】図4におけるB−B線で切断した状態の断面図
である。
【図6】キャップユニットの第2の実施の形態を示した
上面図である。
【図7】図6におけるC−C線で切断した状態の断面図
である。
【図8】キャップユニットの第3の実施の形態を示した
上面図である。
【図9】図8におけるD−D線で切断した状態の断面図
である。
【図10】キャップユニットの第4の実施の形態を示し
た上面図である。
【図11】図10におけるE−E線で切断した状態の断
面図である。
【図12】キャップユニットの第5の実施の形態を示し
た斜視図である。
【図13】図12におけるピン部材部分を垂直に切断し
た状態の断面図である。
【図14】固定手段としてのピン部材の各構成を示した
図である。
【図15】キャップユニットの第6の実施の形態を示し
た中央断面図である。
【図16】同じくキャップユニットがノズルプレートに
圧接した状態を示す中央断面図である。
【図17】キャップユニットの第7の実施の形態を示し
た上面図である。
【図18】図17におけるF−F線で切断した状態の断
面図である。
【図19】キャップユニットの第8の実施の形態を示し
た上面図である。
【図20】図19におけるG−G線で切断した状態の断
面図である。
【図21】キャップユニットの第9の実施の形態を示し
た上面図である。
【図22】図21におけるH−H線で切断した状態の断
面図である。
【図23】従来におけるキャップユニットの例を示した
上面図である。
【図24】図23におけるA−A線で切断した状態の断
面図である。
【図25】従来におけるキャップユニットにおいてイン
ク吸収材が膨潤した状態を示す中央断面図である。
【符号の説明】
7 ブラック用記録ヘッド 8 カラー用記録ヘッド 9 ブラック用インクカートリッジ 10 カラー用インクカートリッジ 11 キャッピング装置 12 吸引ポンプ 14 ノズルプレート 15 ノズル開口 16 キャップ部材 16a 蛇腹部 17 インク吸収材 17a 凹部(窪み) 17b 切り欠き部(窪み) 18 インク吸引口 19 大気開放口 36 キャップユニット搭載部 37 ブラックヘッド用キャップユニット 38 カラーヘッド用キャップユニット 40 キャップケース 51 ピン部材(固定手段) 52 フレーム部材(固定手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、非印刷時に前記ノズル開口
    を備えたノズルプレートを封止すると共に、必要に応じ
    て前記ノズル開口からインクを吸引するキャップ部材を
    備えたインクジェット式記録装置であって、 前記キャップ部材内に収容され、前記ノズル開口から吸
    引したインクを吸収するインク吸収材における前記ノズ
    ル開口と対向する部分に、凹部または切り欠き部等によ
    る窪みを形成したことを特徴とするインクジェット式記
    録装置。
  2. 【請求項2】 ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、非印刷時に前記ノズル開口
    を備えたノズルプレートを封止すると共に、必要に応じ
    て前記ノズル開口からインクを吸引するキャップ部材を
    備えたインクジェット式記録装置であって、 前記キャップ部材内に収容され、前記ノズル開口から吸
    引したインクを吸収するインク吸収材の一部がインクの
    吸収による膨潤によってノズルプレート側に変形するの
    を阻止する固定手段を具備したことを特徴とするインク
    ジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、非印刷時に前記ノズル開口
    を備えたノズルプレートを封止すると共に、必要に応じ
    て前記ノズル開口からインクを吸引するキャップ部材を
    備えたインクジェット式記録装置であって、 前記ノズル開口から吸引したインクを吸収するインク吸
    収材を収容した前記キャップ部材の開口周縁に、可撓性
    部材による蛇腹部を形成し、記録ヘッドのノズルプレー
    トを封止した状態で、前記蛇腹部の介在によりノズルプ
    レートとインク吸収材との間隔が大きくできるように構
    成したことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インク吸収材の一部がインクの吸収
    による膨潤によってノズルプレート側に変形するのを阻
    止する固定手段をさらに具備したことを特徴とする請求
    項1または請求項3に記載のインクジェット式記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記インク吸収材におけるノズル開口と
    対向する部分に、凹部または切り欠き部等による窪みを
    さらに形成したことを特徴とする請求項2または請求項
    3記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記固定手段は、キャップ部材が記録ヘ
    ッドのノズルプレートを封止した状態においてノズル開
    口に対向する位置を避けて配置されていることを特徴と
    する請求項2、請求項4または請求項5のいずれかに記
    載のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記固定手段は、前記キャップ部材に開
    口された大気開放口近傍に配置され、大気開放口近傍に
    おけるインク吸収材の浮き上がりを阻止し得るように構
    成したことを特徴とする請求項2、請求項4、請求項
    5、または請求項6のいずれかに記載のインクジェット
    式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記固定手段は、その頭部が半球状のま
    たは半球状頭部の上面にインク誘導溝を施したピン部材
    が用いられ、その尾部を前記キャップ部材に植設するこ
    とで、インク吸収材を前記頭部によってキャップ部材内
    に固定するように構成したことを特徴とする請求項2、
    または請求項4乃至請求項7のいずれかに記載のインク
    ジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記固定手段は、少なくともその一部が
    キャップ部材の側壁に係合し得るフレーム部材により構
    成され、該フレーム部材によって前記インク吸収材をキ
    ャップ部材内に固定するように構成したことを特徴とす
    る請求項2、または請求項4乃至請求項7のいずれかに
    記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記固定手段は、撥水性を備えた金属
    材料により構成されていることを特徴とする請求項2、
    または請求項4乃至請求項9のいずれかに記載のインク
    ジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】 前記固定手段は、キャップケースと一
    体成形されたピン部材が用いられ、その先端部を加熱変
    形させることによって、半球状または半球状の上面にイ
    ンク誘導溝付きの頭部を形成すると同時に、前記頭部に
    よってインク吸収材をキャップ部材内に固定するように
    構成したことを特徴とする請求項2、または請求項4乃
    至請求項7のいずれかに記載のインクジエット式記録装
    置。
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