JP2001287376A - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド

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JP2001287376A
JP2001287376A JP2000108355A JP2000108355A JP2001287376A JP 2001287376 A JP2001287376 A JP 2001287376A JP 2000108355 A JP2000108355 A JP 2000108355A JP 2000108355 A JP2000108355 A JP 2000108355A JP 2001287376 A JP2001287376 A JP 2001287376A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録ヘッドを大型化することなく、ワイピング
不良等を防止し、吐出の安定化を図ることができるイン
クジェット式記録ヘッドを提供する。 【解決手段】ノズル列7が形成されたノズルプレート1
7を備え、上記ノズルプレート17のノズル面をワイピ
ングするワイパー部材を有する記録装置に用いられる記
録ヘッドであって、上記ノズルプレート17におけるノ
ズル列7の位置が、上記ワイパー部材によるワイピング
方向Aにずれ、上記ワイパー部材が侵入する側と反対側
のノズル面L2を広くしたことにより、ワイピング後の
領域L2が十分に広くなるため、ワイパー部材がノズル
プレート17から離脱するときに飛散したインクがノズ
ル開口周辺に付着しにくくなる。したがって、ワイピン
グ不良の発生が防止され、吐出の安定化を図ることがで
きる。しかも、ノズルプレートは従来と同じ大きさでよ
いことから、記録ヘッドを大型化することもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズル開口からイ
ンク滴を吐出させて画像や文字を記録用紙に記録するイ
ンクジェット式記録ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電振動子を用いたインクジェット式記
録ヘッド(以下「記録ヘッド」という)は、一般に、図
12に示すように、インク滴を吐出する複数のノズル開
口45からなるノズル列46が形成されたノズルプレー
ト48と、上記ノズルプレート48の下面に貼着され上
記ノズル開口45に連通する流路が形成された流路形成
部材(図では隠れて見えない)と、上記流路形成部材の
下面に貼着されて圧電振動子(図では隠れて見えない)
を収容するヘッドケース47とを備えている。図におい
て、51はノズルプレート48のノズル面の周縁部から
ヘッドケース47の側面の上側部にかけてを保護する保
護カバーであり、50は圧電振動子に入力される駆動信
号を発生する駆動回路基板、49は接着剤である。
【0003】上記記録ヘッドでは、図13に示すよう
に、ノズル列46は、ノズルプレート48に対して中央
割り振りに配設されており、ノズル列46は、ノズルプ
レート48の中心を境に左右対称となっている。したが
って、ノズルプレート48の一端からこの一端に近いノ
ズル列46までの距離L1と、ノズルプレート48の他
端からこの他端に近いノズル列46までの距離L2とが
等しくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記記
録ヘッドでは、ノズルプレート48のノズル面を、例え
ばA方向にワイピング等する際、ワイパー部材がノズル
面に当接してからノズル列46に達するまでの領域L1
と、ワイパー部材がノズル列46を離れてからノズル面
から離脱するまでの領域L2とが等しくなっている。し
たがって、ワイピング後の領域L2が十分に広くないた
め、ワイパー部材がノズルプレートを離脱するポイント
からノズル列46までの距離が短く、ワイパー部材が離
脱するときに飛散したインクがノズル開口45周辺に付
着したり、ノズル列46の近傍にインクが残りやすく、
ワイピング等が十分に行われないおそれがある。このよ
うに、ワイピングが不十分になると、ノズル面のノズル
開口45周辺に残ったインクの影響で吐出が不安定にな
るおそれがあった。
【0005】また、上記記録ヘッドでは、ワイピング後
の領域L2が十分に広くないため、ワイパー部材に付着
したインクが十分拭われないまま、ワイパー部材がノズ
ルプレートから離脱するため、インクが飛び散りやす
く、飛び散ったインクがノズル開口45付近に付着する
確率も高くなる。そこで、ワイピング方向Aの寸法が大
きなノズルプレートを用いれば改善されるのではある
が、記録ヘッド自体が大型化してしまい、小型化・コン
パクト化の要請に応えられるものではない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、記録ヘッドを大型化することなく、ワイピング
不良等を防止し、吐出の安定化を図ることができるイン
クジェット式記録ヘッドの提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のインクジェット式記録ヘッドは、複数のノ
ズル開口からなるノズル列が形成されたノズルプレート
と、上記ノズル開口に連通する圧力発生室と、上記圧力
発生室に圧力を発生させる圧力発生素子と、上記圧力発
生室に供給されるインクを貯留するインク貯留室とを備
え、上記ノズルプレートのノズル面をワイピングおよび
/またはラビングするワイパー部材を有するインクジェ
ット式記録装置に用いられるインクジェット式記録ヘッ
ドであって、上記ノズルプレートにおけるノズル列の位
置が、上記ワイパー部材によるワイピング方向にずれて
おり、上記ワイパー部材が侵入する側と反対側のノズル
面が広くなっていることを要旨とする。
【0008】すなわち、本発明のインクジェット式記録
ヘッドは、ノズルプレートにおけるノズル列の位置が、
上記ワイパー部材によるワイピング方向にずれており、
上記ワイパー部材が侵入する側と反対側のノズル面が広
くなっている。このため、ワイパー部材がノズル列を離
れてからノズル面から離脱するまでのワイピング後の領
域が十分に広くなるため、ワイパー部材がノズルプレー
トを離脱するポイントからノズル列までの距離が長くな
り、ワイパー部材が離脱するときに飛散したインクがノ
ズル開口周辺に付着しにくく、ノズル列の近傍にインク
が残りにくくなる。また、上記記録ヘッドでは、ワイピ
ング後の領域が十分に広いため、ワイパー部材に付着し
たインクが十分に拭われたのちにワイパー部材がノズル
プレートから離脱するため、インクが飛び散りにくくな
り、インクがノズル開口付近に付着しにくくなる。この
ように、ワイピング不良の発生が防止され、吐出の安定
化を図ることができる。しかも、ノズルプレートは従来
と同じ大きさでよいことから、記録ヘッドを大型化する
こともない。
【0009】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、上記ノズル列が複数列設けられている場合には、
複数のノズル列を有する記録ヘッドにおいて、記録ヘッ
ドを大型化することなくワイピング不良の発生を防止
し、吐出の安定化を図ることができる。
【0010】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、ワイパー部材が侵入する側と反対側に位置するノ
ズル列が、複数のノズル開口群に区分され、各ノズル開
口群から異なる種類のインクを吐出するようになってい
る場合には、構造的な余裕ができて設計の自由度が高く
なる。すなわち、一列のノズル列を複数に区分して異な
る種類のインクを吐出する場合、一列のノズル列に対し
て複数のインク貯留室を設け、インクカートリッジ等に
連通するインク供給部から各インク貯留室にインクを導
く流路を、限られたスペース内に設けなければならな
い。したがって、一列で複数種類のインクを吐出するノ
ズル列を、ワイパー部材が侵入する側と反対側に配設す
ることにより、複数のインク貯留室や各インク貯留室に
インクを導く流路を設けるスペースを広くとることがで
き、構造的な余裕ができて設計の自由度が高くなる。
【0011】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、上記異なる種類のインクが、異なる色のインクで
ある場合には、一列で複数色のインクを吐出する記録ヘ
ッドにおいて、記録ヘッドを大型化することなくワイピ
ング不良を防止し、吐出の安定化を図ることができるう
え、構造的な余裕ができて設計の自由度が高くなる。
【0012】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、ワイパー部材が侵入する側と反対側のノズル面
に、ワイピングするワイパー部材に接触する凹部および
/または凸部が形成されている場合には、ワイピング後
にワイパー部材が上記凹部および/または凸部に接触す
ることにより、ワイパー部材に付着したインクが十分拭
われ、ワイパー部材がノズルプレートから離脱するとき
にインクが飛散し難くなる。
【0013】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、上記凹部および/または凸部が、ワイピング方向
と交差する方向に延びる凹条および/または凸条である
場合には、ワイピング後にワイパー部材が上記凹条およ
び/または凸条に接触することにより、ワイパー部材に
付着したインクが十分拭われ、ワイパー部材がノズルプ
レートから離脱するときにインクが飛散し難くなる。
【0014】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、上記圧力発生素子として、たわみ振動モードの圧
電振動子が用いられている場合には、たわみ振動モード
の圧電振動子が用いられた記録ヘッドにおいて、記録ヘ
ッドを大型化することなくワイピング不良の発生を防止
し、吐出の安定化を図ることができる。
【0015】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、上記圧力発生素子として、縦振動モードの圧電振
動子が用いられている場合には、縦振動モードの圧電振
動子が用いられた記録ヘッドにおいて、記録ヘッドを大
型化することなくワイピング不良の発生を防止し、吐出
の安定化を図ることができる。
【0016】本発明のインクジェット式記録ヘッドにお
いて、上記圧力発生素子として、流路内のインクを加熱
する加熱素子が用いられている場合には、圧力発生素子
として加熱素子が用いられた記録ヘッドにおいて、記録
ヘッドを大型化することなくワイピング不良の発生を防
止し、吐出の安定化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0018】図1は、本発明のインクジェット式記録ヘ
ッド(以下「記録ヘッド」という)が適用されるインク
ジェット式記録装置の周辺構造の一例を示す図である。
この装置は、上部にインクカートリッジ30が搭載さ
れ、下面に記録ヘッド31が取り付けられたキャリッジ
32と、上記記録ヘッド31のノズル面を封止してイン
クの乾燥を防ぐキャップ33と、上記記録ヘッド31の
ノズル面をワイピングおよび/またはラビングするワイ
パー部材39とを備えている。
【0019】上記インクカートリッジ30は、ブラック
(BK)インクが収容されたブラック用カートリッジ
と、内部が3つのインク室に区画され、各インク室に、
シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),の3
種類のインクが収容されたカラー用カートリッジの2種
類が搭載されている。
【0020】上記キャリッジ32は、タイミングベルト
37を介してステッピングモータ34に接続され、ガイ
ドバー35に案内されて主走査方向(記録紙36の紙幅
方向)に往復移動するようになっている。また、上記キ
ャリッジ32には、記録紙36と対向する面(この例で
は下面)に、記録ヘッド31が取り付けられている。そ
して、この記録ヘッド31に各インクカートリッジ30
からインクが供給され、キャリッジ32を移動させなが
ら記録紙36上面にインク滴を吐出させて記録紙36に
画像や文字をドットマトリックスにより印刷するように
なっている。
【0021】上記キャップ33は、キャリッジ32の移
動範囲内の非印刷領域に設けられ、印刷休止中に記録ヘ
ッド31のノズル開口を封止することによりノズル開口
の乾燥をできるだけ防ぐようになっている。また、この
キャッピング装置33は、フラッシング動作等によって
記録ヘッド31から吐出されたインク滴を受ける容器と
して機能することもある。さらに、上記キャッピング装
置33は、吸引ポンプに接続され、クリーニング動作時
には記録ヘッド31のノズル開口3に負圧を与えてノズ
ル開口3からインクを吸引するようになっている。
【0022】上記キャップの近傍には、ワイパー部材3
9が取りつけられている。このワイパー部材39は、図
2に示すように、ゴム板等の弾性板41と、インク吸収
材42とが貼り合わせられ、これらがレバー40に取り
つけられて構成されている。このワイパー部材39は、
記録ヘッド31がキャップ33に移動するときキャリッ
ジ32の移動に連動してノズルプレート17のノズル面
に当接するように上昇するか、記録紙36の送り方向に
水平移動してノズル面のインクをふき取るようになって
いる。
【0023】このような、ワイピングおよび/またはラ
ビングは、ポンプによるインク吸引後にノズル面の余分
なインクを除去するためにクリーニングのつど行われ、
ワイピングおよび/またはラビング実施後に印字が行わ
れる。また、ワイピングおよび/またはラビング時のワ
イピング方向は、常に一定である。図1において、38
は紙送りロールである。
【0024】上記記録ヘッド31は、例えば、図3およ
び図4に示すものが用いられる。この記録ヘッド31
は、たわみ振動モードの圧電振動子6が用いられたもの
で、上面に圧電振動子6が貼着され、上記圧電振動子6
に対応する複数の圧力発生室2が形成されたアクチュエ
ータユニット1と、ノズル開口3およびインク貯留室4
が形成され上記アクチュエータユニット1の下面に貼着
された流路ユニット5とを備え、上記圧電振動子6の振
動により圧力発生室2に圧力を発生させ、ノズル開口3
からインク滴を吐出させるようになっている。
【0025】上記アクチュエータユニット1は、圧力発
生室2を形成する空間が形成された圧力室形成板10
と、この圧力室形成板10の上面に位置して上記空間の
上面開口を塞ぐ振動板11と、上記圧力室形成板10の
下面に位置する連通孔形成板14とを備えている。この
連通孔形成板14には、インク貯留室4と圧力発生室2
を連通させる第1連通孔12と、圧力発生室2とノズル
開口3を連通させる第2連通孔13とが形成されてい
る。
【0026】上記アクチュエータユニット1には、その
振動板11の上面に、櫛歯状の下部電極19が形成され
ている。この下部電極19の各櫛歯部19Aは、それぞ
れ圧力発生室2の上部を覆う部分に形成されている。そ
して、上記下部電極19の各櫛歯部19A上面に、それ
ぞれ平板状の圧電振動子6が形成され、上記圧電振動子
6の上面には、個別の上部電極20が形成されている。
【0027】また、上記アクチュエータユニット1の上
面両端部には、各圧電振動子6の上部電極20に導通す
る端子21が形成されている。上記端子21の上面に
は、フレキシブル回路板22が張設され、端子21およ
び上部電極20を介して圧電振動子6に駆動信号を印加
するようになっている。
【0028】一方、上記流路ユニット5は、インク貯留
室4を形成する空間が形成された貯留室形成基板16
と、ノズル開口3が穿設され、上記貯留室形成基板16
の下面に位置するノズルプレート17と、上記貯留室形
成基板16の上面に位置する流路形成板18とから構成
されている。
【0029】上記貯留室形成基板16には、ノズル開口
3に連通する第1インク流路9が形成されている。ま
た、上記流路形成板18には、インク貯留室4から第1
連通孔12を介して圧力発生室2にインクを供給するイ
ンク供給口15が穿設されるとともに、圧力発生室2お
よび第2連通孔13と第1インク流路9ならびにノズル
開口3とを連通させる第2インク流路8が形成されてい
る。図3において、24はインクカートリッジ(図示せ
ず)からインク貯留室4にインクを補給するインク補給
口である。
【0030】上記記録ヘッドにおいて、圧電振動子6に
駆動信号が印加されると、圧電振動子6が横方向に収縮
する。このとき、圧電振動子6の振動板11に固定され
た下面側は収縮せず、上面側だけが収縮するため、圧電
振動子6および振動板11が下方にたわみ、圧力発生室
2を圧縮する。そして、圧力発生室2内の圧力上昇によ
り、圧力発生室2内のインクがノズル開口3からインク
滴として吐出され、記録紙等にドットが形成されて印刷
が行われる。ついで、圧電振動子6が放電されて元の状
態に戻ると、圧力発生室2内が減圧され、インク貯留室
4からインク供給口15を通して圧力発生室2へ新しい
インクが供給される。
【0031】図5は、本発明の記録ヘッド31の一実施
の形態を示す。この記録ヘッド31は、2列のノズル列
7が形成された例を示している。この記録ヘッド31で
は、各ノズル列7が中央割り振りになっておらず、ノズ
ルプレート17における各ノズル列7の位置が、上記ワ
イパー部材39によるワイピング方向Aにずれている。
そして、上記ワイパー部材39が侵入する側と反対側の
ノズル面L2が、侵入する側のノズル面L1よりも広く
なっている。
【0032】これにより、上記記録ヘッド31では、ワ
イパー部材39がノズル列7を離れてからノズル面から
離脱するまでのワイピング後の領域L2が十分に広くな
るため、ワイパー部材39がノズルプレートを離脱する
ポイントからノズル列7までの距離が長くなり、ワイパ
ー部材39が離脱するときに飛散したインクがノズル開
口3周辺に付着しにくく、ノズル列7の近傍にインクが
残りにくくなる。また、上記記録ヘッド31では、ワイ
ピング後の領域L2が十分に広いため、ワイパー部材3
9に付着したインクが十分に拭われたのちにワイパー部
材39がノズルプレート17から離脱するため、インク
が飛び散りにくくなり、インクがノズル開口3付近に付
着しにくくなる。このように、ワイピング不良の発生が
防止され、吐出の安定化を図ることができる。しかも、
ノズルプレート17は従来と同じ大きさでよいことか
ら、記録ヘッドを大型化することもない。
【0033】図6は、本発明の第2の実施の形態のイン
クジェット式記録ヘッドを示す。このものは、ワイピン
グ後の領域L2に、ワイピング方向Aと直交する方向に
延びる複数の凹条26が刻設されている。それ以外は、
上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。この記録ヘッドでは、ワイピング
後にワイパー部材39が上記凹条26に接触することに
より、ワイパー部材39に付着したインクが十分拭われ
たのちにワイパー部材39がノズルプレート17から離
脱するため、インクが飛び散りにくくなり、インクがノ
ズル開口3付近に付着しにくくなる。したがって、ワイ
ピング不良の発生が防止され、吐出の安定化を図ること
ができる。それ以外は、上記第1の実施の形態と同様の
作用効果を奏する。
【0034】図7は、本発明の第3の実施の形態のイン
クジェット式記録ヘッドを示す。このものは、ワイピン
グ後の領域L2に、凹条26ではなく凸条27が形成さ
れている。それ以外は、上記第2の実施の形態と同様で
あり、同様の部分には同じ符号を付している。この記録
ヘッドでは、ワイピング後にワイパー部材39が上記凸
条27に接触することにより、ワイパー部材39に付着
したインクが十分拭われたのちにワイパー部材39がノ
ズルプレート17から離脱するため、インクが飛び散り
にくくなり、インクがノズル開口3付近に付着しにくく
なる。それ以外は、上記第2の実施の形態と同様の作用
効果を奏する。
【0035】図8は、本発明の第4の実施の形態のイン
クジェット式記録ヘッドを示す。このものは、ワイピン
グ後の領域L2に、凹条26だけでなく凸条27も形成
されている。それ以外は、上記第2の実施の形態と同様
であり、同様の部分には同じ符号を付している。この記
録ヘッドでは、ワイピング後にワイパー部材39が上記
凹条26および凸条27に接触することにより、ワイパ
ー部材39に付着したインクが十分拭われたのちにワイ
パー部材39がノズルプレート17から離脱するため、
インクが飛び散りにくくなり、インクがノズル開口3付
近に付着しにくくなる。それ以外は、上記第2の実施の
形態と同様の作用効果を奏する。
【0036】図9は、本発明の第5の実施の形態のイン
クジェット式記録ヘッドを示す。このものは、ワイピン
グ後の領域L2に形成された凹条26が、ワイピング方
向Aと直交する方向ではなく、ワイピング方向Aと交差
する斜め方向に2段に形成されている。それ以外は、上
記第2の実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ
符号を付している。この記録ヘッドでも、上記第2の実
施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0037】図10は、本発明の第6の実施の形態のイ
ンクジェット式記録ヘッドを示す。このものは、ワイピ
ング後の領域L2に、凹条26や凸条27ではなく、四
角形の凹部28が形成されている。それ以外は、上記第
2の実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号
を付している。この記録ヘッドでも、上記第2の実施の
形態と同様の作用効果を奏する。
【0038】図11は、本発明の第7の実施の形態のイ
ンクジェット式記録ヘッドを示す。このものは、上記ワ
イパー部材39が侵入する側と反対側に位置するノズル
列7が、複数(この例では3つ)のノズル開口3の群
(Y群,M群,C群)に区分されている。そして、上記
Y群,M群,C群のノズル開口3の群ごとに、それぞれ
異なった色のインクが貯留されるインク貯留室4
(Y),4(M),4(C)が連通し、各ノズル開口3
の群からY,M,Cの異なる色のインクを吐出するよう
になっている。それ以外は、上記第1の実施の形態と同
様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0039】このように、一列のノズル列7を複数に区
分して異なる色のインクを吐出する場合、一列のノズル
列7に対して複数のインク貯留室4を設け、インクカー
トリッジ等に連通するインク供給部から各インク貯留室
4にインクを導く流路を、限られたスペース内に設けな
ければならない。したがって、上記のように、一列で複
数色のインクを吐出するノズル列7を、ワイパー部材3
9が侵入する側と反対側に配設することにより、複数の
インク貯留室4や各インク貯留室4にインクを導く流路
を設けるスペースを広くとることができ、構造的な余裕
ができて設計の自由度が高くなる。それ以外は、上記第
1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0040】なお、上記各実施の形態では、本発明を、
圧力発生素子としてたわみ振動モードの圧電振動子6が
用いられた記録ヘッドに適用した例を示したが、縦振動
モードの圧電振動子が用いられた記録ヘッドに適用する
こともできるし、圧力発生素子としてインクを加熱して
気化させる加熱素子が用いられた記録ヘッドに適用する
こともできる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
式記録ヘッドによれば、ワイパー部材がノズル列を離れ
てからノズルプレートから離脱するまでのワイピング後
の領域が十分に広くなるため、ワイパー部材がノズルプ
レートを離脱するポイントからノズル列までの距離が長
くなり、ワイパー部材が離脱するときに飛散したインク
がノズル開口周辺に付着しにくく、ノズル列の近傍にイ
ンクが残りにくくなる。また、上記記録ヘッドでは、ワ
イピング後の領域が十分に広いため、ワイパー部材に付
着したインクが十分に拭われたのちにワイパー部材がノ
ズルプレートから離脱するため、インクが飛び散りにく
くなり、インクがノズル開口付近に付着しにくくなる。
このように、ワイピング不良の発生が防止され、吐出の
安定化を図ることができる。しかも、ノズルプレートは
従来と同じ大きさでよいことから、記録ヘッドを大型化
することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドが用いら
れる記録装置の周辺構造を示す斜視図である。
【図2】ワイパー部材を示す斜視図である。
【図3】本発明のインクジェット式記録ヘッドの基本構
造を示す分解斜視図である。
【図4】上記インクジェット式記録ヘッドの断面図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態のインクジェット式記録
ヘッドのノズルプレートを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す図であり、
(a)はノズルプレートを示す図であり、(b)はノズ
ルプレートの断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示すノズルプレー
トの断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示すノズルプレー
トの断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態を示す図であり、
(a)はノズルプレートを示す図であり、(b)はノズ
ルプレートの断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態を示す図であり、
(a)はノズルプレートを示す図であり、(b)はノズ
ルプレートの断面図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態のインクジェット
式記録ヘッドの圧力発生室とインク貯留室の位置関係を
示す説明図である。
【図12】従来例のインクジェット式記録ヘッドを下か
ら見た斜視図である。
【図13】上記従来例のノズルプレートを示す図であ
る。
【符号の説明】
7 ノズル列 17 ノズルプレート A ワイピング方向

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズル開口からなるノズル列が形
    成されたノズルプレートと、上記ノズル開口に連通する
    圧力発生室と、上記圧力発生室に圧力を発生させる圧力
    発生素子と、上記圧力発生室に供給されるインクを貯留
    するインク貯留室とを備え、上記ノズルプレートのノズ
    ル面をワイピングおよび/またはラビングするワイパー
    部材を有するインクジェット式記録装置に用いられるイ
    ンクジェット式記録ヘッドであって、上記ノズルプレー
    トにおけるノズル列の位置が、上記ワイパー部材による
    ワイピング方向にずれており、上記ワイパー部材が侵入
    する側と反対側のノズル面が広くなっていることを特徴
    とするインクジェット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記ノズル列が複数列設けられている請
    求項1記載のインクジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 ワイパー部材が侵入する側と反対側に位
    置するノズル列が、複数のノズル開口群に区分され、各
    ノズル開口群から異なる種類のインクを吐出するように
    なっている請求項1または2記載のインクジェット式記
    録ヘッド。
  4. 【請求項4】 上記異なる種類のインクが、異なる色の
    インクである請求項3記載のインクジェット式記録ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 ワイパー部材が侵入する側と反対側のノ
    ズル面に、ワイピングするワイパー部材に接触する凹部
    および/または凸部が形成されている請求項1〜4のい
    ずれか一項に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 上記凹部および/または凸部が、ワイピ
    ング方向と交差する方向に延びる凹条および/または凸
    条である請求項5記載のインクジェット式記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 上記圧力発生素子として、たわみ振動モ
    ードの圧電振動子が用いられている請求項1〜6のいず
    れか一項に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 上記圧力発生素子として、縦振動モード
    の圧電振動子が用いられている請求項1〜6のいずれか
    一項に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 上記圧力発生素子として、流路内のイン
    クを加熱する加熱素子が用いられている請求項1〜6の
    いずれか一項に記載のインクジェット式記録ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7766450B2 (en) 2005-09-16 2010-08-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus
US8465122B2 (en) 2010-03-31 2013-06-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid jetting apparatus

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