JP2018158520A - インクジェットプリンタ、及び、インクジェットヘッドのクリーニング方法 - Google Patents

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昇太 ▲柳▼澤
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Abstract

【課題】インクジェットヘッドのワイピングを適切に行えるインクジェットプリンタを提供する。【解決手段】インクジェットプリンタは、X方向に往復移動するキャリッジ4に搭載された複数のインクジェットヘッドと、複数のインクジェットヘッドのうち、第1の方向X1(X2と逆方向)にある第1のグループG1のインクジェットヘッドをワイピングするワイパー11aと、第2の方向X2にある第2のグループG2のインクジェットヘッドをワイピングするワイパー11bとを備える。そして、キャリッジ4が第2の方向X2に移動するときに、ワイパー11aを第1のグループG1のインクジェットヘッドに接触させることでワイピングを行い、キャリッジ4が第1の方向X1に移動するときに、ワイパー11bを第2のグループG2のインクジェットヘッドに接触させることでワイピングを行う。【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェットプリンタ、及び、インクジェットヘッドのクリーニング方法に関する。
従来から、インクジェットヘッドのノズル面に付着したインクを拭き取るワイピング機能を有するインクジェットプリンタが知られている。特許文献1に記載されたインクジェット記録装置は、2組の記録ヘッド列をワイピングする際に、一方側の記録ヘッド列のノズル面から拭き取ったインクが他方側の記録ヘッド列のノズル面に再度付着しない機構を備えている。特許文献1に記載されたインクジェット記録装置は、2つのワイピングブレードを同時に、キャリッジの走査方向に対して垂直な方向に移動させることにより、ノズル面に付着したインクを拭き取る。
特許文献2に記載されたプリントヘッドのワイピング機構は、印刷領域の両側に、第1のワイピングアセンブリと第2のワイピングアセンブリを備えている。この機構により、第1のプリントヘッドと第2のプリントヘッドの両方が同時に印刷領域から外れなくてもワイピングすることを可能とし、プリンタの幅を小さくすることができる(特許文献2の図3Aと図3Bとを比較されたい)。
特開2012−254541号公報 米国特許6755504号公報 特開2011−51126号公報
近年、記録媒体におけるインクの定着性を向上させるため、インクとは別に、インクに作用して発色性等を高める定着液を噴射する方式の記録方法が開発されている。この2液定着方式では、記録媒体へ、インク(第1液)とは別に、カチオン性樹脂等を主成分とする定着液(第2液)を噴射することにより、記録媒体上でインクに含まれる顔料の分散剤(通常、アニオン性樹脂等が用いられる)の電気的安定性を変化させて顔料の凝集を促し、記録媒体表面でのインクの定着性を向上させる。このような2液定着方式においては、インクジェットヘッドの吐出面で2つの液が混ざると目詰まりの原因となるので、2つの液の混合が生じないように注意する必要がある。
また、異なるインクの混合によって不都合が起きるのは、2液定着方式の場合に限られるものではない。上記した特許文献1に見られるように、YMCKの4色の記録ヘッド列と白色の記録ヘッド列が別々に構成されている場合には、各記録ヘッド列の間での混色を避けることが望ましい。
特許文献3に記載されたインクジェットプリンタは、上記したインクの混合に対処するため、ヘッド毎に別々のワイパーを使用するインクジェットを開示している。ところで、ワイパーによるワイピングが終了してワイパーがヘッドから離れるときに、ワイピング中に曲がっていたワイパーの先端が元に戻る。このときにワイパーが元に戻る勢いで、ワイパーに付着したインクが撥ねるが、上記した特許文献3では、このことに言及していない。
本発明は、インクジェットヘッドのワイピングを適切に行えるインクジェットプリンタ及びそのインクジェットヘッドのクリーニング方法を提供することを目的とする。
本発明のインクジェットプリンタは、所定の走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された複数のインクジェットヘッドと、前記複数のインクジェットヘッドのうち、前記往復運動の第1の方向にある第1のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第1のワイパー部材と、前記複数のインクジェットヘッドのうち、前記第1の方向と反対の第2の方向にある第2のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第2のワイパー部材とを備え、前記キャリッジが前記第2の方向に移動するときに、前記第1のワイパー部材を前記第1のグループのインクジェットヘッドに接触させることでワイピングを行い、前記キャリッジが前記第1の方向に移動するときに、前記第2のワイパー部材を前記第2のグループのインクジェットヘッドに接触させることでワイピングを行う。
この構成により、往復運動をするインクジェットヘッドにワイパー部材を接触させることで、ワイパー部材がその吐出口面上を相対的に移動し、インクジェットヘッドのワイピングを行える。また、キャリッジが第2の方向に移動するときに、第2の方向とは逆側にある第1のグループのインクジェットヘッドのワイピングを行うので、ワイパー部材がインクジェットヘッドの吐出面から離れるときにインクが撥ねたとしても、第2のグループのインクジェットヘッドに付着することがない。なお、キャリッジが第1の方向に移動する場合も同様に、第1のグループのインクジェットヘッドに、第2のグループのインクジェットヘッドのインクが撥ねて付着しない。
また、本発明のインクジェットプリンタは、複数のインクジェットヘッドと、前記複数のインクジェットヘッドのうちの第1のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第1のワイパー部材と、前記複数のインクジェットヘッドのうちの前記第1のグループとは異なる第2のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第2のワイパー部材とを備え、前記第1のワイパー部材は、前記第2のグループのインクジェットヘッドから離れる方向にワイピングを行い、前記第2のワイパー部材は、前記第2のグループのインクジェットヘッドから離れる方向にワイピングを行い、かつ、前記第1のワイパー部材によるワイピングと前記第2のワイパー部材によるワイピングとを異なるタイミングに行う。
このように第1のワイパー部材と第2のワイパー部材はともに、他方のワイパー部材によってワイピングされるグループのインクジェットヘッドから離れる方向にワイピングを行うので、ワイパー部材がインクジェットヘッドから離れるときにインクが撥ねたとしても、他方のグループのインクジェットヘッドに付着することがない。
本発明のインクジェットプリンタにおいて、前記第1のワイパー部材及び前記第2のワイパー部材は、そのワイピング方向と垂直な方向に対して傾けて配置されてもよい。
この構成により、インクジェットヘッドのワイピングを終了して、ワイパー部材がインクジェットヘッドから離れるときに生じ得るインクの撥ねを低減することができる。
本発明のインクジェットプリンタにおいて、前記第1のグループは、インクを吐出するインクジェットヘッドを含み、前記第2のグループは、前記インクを定着させる定着液を吐出するインクジェットヘッドを含んでもよい。
インクと定着液がインクジェットの吐出口で混ざるとノズル詰まりが発生する。本発明の構成により、インクジェットヘッドのワイピング時にインクと定着液とが混合しないようにして、インク詰まりの発生を防止することができる。
本発明のクリーニング方法は、所定の走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された複数のインクジェットヘッドと、前記複数のインクジェットヘッドのうち、前記往復運動の第1の方向にある第1のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第1のワイパー部材と、前記複数のインクジェットヘッドのうち、前記第1の方向と反対の第2の方向にある第2のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第2のワイパー部材とを有するインクジェットプリンタのクリーニング方法であって、前記キャリッジが前記第2の方向に移動するときに、前記第1のワイパー部材を前記第1のグループのインクジェットヘッドに接触させることでワイピングを行うステップと、前記キャリッジが前記第1の方向に移動するときに、前記第2のワイパー部材を前記第2のグループのインクジェットヘッドに接触させることでワイピングを行うステップとを備える。
この構成により、キャリッジが第2の方向に移動するときに、第2の方向とは逆側にある第1のグループのインクジェットヘッドのワイピングを行うので、ワイパー部材がインクジェットヘッドの吐出面から離れるときにインクが撥ねたとしても、第2のグループのインクジェットヘッドに付着することがない。なお、キャリッジが第1の方向に移動する場合も同様に、第1のグループのインクジェットヘッドに、第2のグループのインクジェットヘッドのインクが撥ねて付着しない。
また、本発明のクリーニング方法は、複数のインクジェットヘッドと、前記複数のインクジェットヘッドのうちの第1のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第1のワイパー部材と、前記複数のインクジェットヘッドのうちの前記第1のグループとは異なる第2のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第2のワイパー部材とを有するインクジェットプリンタのクリーニング方法であって、前記第1のワイパー部材によって、前記第2のグループのインクジェットヘッドから離れる方向にワイピングを行うステップと、前記第2のワイパー部材によって、前記第2のグループのインクジェットヘッドから離れる方向にワイピングを行うステップとを備え、前記第1のワイパー部材と前記第2のワイパー部材によるワイピングを異なるタイミングに行う。
このように第1のワイパー部材と第2のワイパー部材はともに、他方のワイパー部材によってワイピングされるグループのインクジェットヘッドから離れる方向にワイピングを行うので、ワイパー部材がインクジェットヘッドから離れるときにインクが撥ねたとしても、他方のグループのインクジェットヘッドに付着することがない。
本発明によれば、異なるグループのインクジェットヘッドで用いられるインクの混合を防止しつつ、インクジェットヘッドのワイピングを行うことができる。
インクジェットプリンタの構成を模式的に示す図である。 インクジェットプリンタの構成を模式的に示す図である。 キャリッジを下方(メディア側)から見た図である。 (a)ワイパーの構成を示す斜視図である。(b)ワイピング中のワイパーを示す模式図である。 ワイパーの配置を示す図である。 (a)ワイパーによるワイピング開始時の様子を示す図である。(b)ワイパーによるワイピング中の様子を示す図である。(c)ワイパーによるワイピング終了時の様子を示す図である。 (a)ワイパーによるワイピング開始時の様子を示す図である。(b)ワイパーによるワイピング中の様子を示す図である。(c)ワイパーによるワイピング終了時の様子を示す図である。 (a)インクジェットヘッドの別の配置を示す図である。(b)インクジェットヘッドの別の配置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタについて図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は本実施の形態のインクジェットプリンタの構成を模式的に示す図である。このインクジェットプリンタ1は、シリアル型のインクジェットプリンタである。インクジェットプリンタ1は、プラテン3上において、プリント用のシート等のメディア2を前後方向(図1の表裏面方向。以下「Y方向」という。)に移動させる。具体的には、図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、メディア2を送りローラ7と押えローラ8との間に挟み込んで、送りローラ7を押えローラ8と共に回転させることにより、メディア2をY方向に移動させている。インクジェットプリンタ1は、複数のインクジェットヘッド5を搭載したキャリッジ4を有している。
図3は、キャリッジ4を下方(メディア2側)から見た図である。キャリッジ4は、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックのインクを吐出するインクジェットヘッド5C,5M,5Y,5Kと、これらのインクに作用して発色性等を高める定着液を吐出するインクジェットヘッド5Fとを搭載している。これらのインクジェットヘッドを総称するときは「インクジェットヘッド5」という。インクジェットヘッド5は、メディア2と対向する面に、メディア2にインクを吐出する複数のノズル12を有している。
インクジェットプリンタ1は、キャリッジ4をプラテン3上に搭載されたメディア2上方をY方向と垂直な方向(以下「X方向」という。)に移動させながら、インクジェットヘッド5から所定のタイミングでインク滴を吐出させる。
インクジェットプリンタ1には、図1に示すように、プラテン3の脇にある非記録領域に、メンテナンス機構30が備えられている。キャリッジ4をX方向に移動可能に保持するガイドレール6が、メンテナンス機構30の位置まで延びており、キャリッジ4に搭載されたインクジェットヘッド5をメンテナンス機構30の位置まで移動させることができる。
次に、メンテナンス機構30について説明する。メンテナンス機構30は、インクジェットヘッド5の下面に並ぶノズルを2つのワイパー11a,11b(これらを総称して「ワイパー11」という。)、及び、ノズル12の周囲にキャップ21を被せるキャッピング手段20を備えている。キャッピング手段20は、インクジェットヘッド5の下面のノズルの周囲にキャップ21を被せて、そのノズル5内のインクの乾燥を防ぐと共に、そのノズル5からインクを試噴射(フラッシング)させて、ノズル内のインク詰まりを防ぐ役割を有する。
続いて、ワイパー11について詳しく説明する。ワイパー11は、インクジェットヘッド5のノズル面をワイピングして、そのノズル面に付着している塵埃やインク滴を除去する役割を有する。
図4(a)は、ワイパー11の構成を示す斜視図である。ワイパー11は、細長い板状の形状を有している。以下の説明において、ワイパー11の長手方向を軸A1という。ワイパー11は弾性体によって構成されており、インクジェットヘッド5に接触してワイピングを行うときには、図4(b)に示すように先端Rが若干撓む。
ワイパー11は、図示しない駆動機構によって上下に移動し、所定のタイミングでインクジェットヘッド5の下面に接触させられる。ワイパー11がインクジェットヘッド5に接触された状態で、インクジェットヘッド5がX方向に移動することにより、インクジェットヘッド5の吐出面上におけるワイパー11の位置が相対的に移動し、インクジェットヘッド5の吐出面をワイピングすることができる。
図5は、ワイパー11a,11bの配置を示す図である。ワイパー11a,11bの長手方向の軸A1は、インクヘッドヘッド5の移動方向であるX方向に対して垂直な軸A2に対して、角度θ(θ≠0)を有している。このようにワイパー11a,11bの軸A1が軸A2について角度を有しているのは、次の理由による。
すなわち、インクジェットヘッド5のワイピングの最中は、図4(b)に示すように、ワイパー11a,11bの先端が撓み、ワイパー11a,11bがインクジェットヘッド5の吐出面から外れるときに、弾性力によって撓みが元に戻るため、ワイパー11a,11bに付着したインクが撥ねるという現象が起きる。ワイパー11a,11bの軸A2が軸A1に対して傾きを有することにより、ワイパー11a,11bが徐々にインクジェットヘッド5から外れるので、インクの撥ねを抑制できる。この傾き角度θは、好ましくは5度〜45度であり、さらに好ましくは5度〜30度である。
本実施の形態において、2つのワイパー11a,11bを有しているのは、インクジェットヘッド5によって異なるワイパー11a,11bを用いるためである。図3に示したようにキャリッジには、5つのインクジェットヘッド5C,5M,5Y,5K,5Fが搭載されているが、このうち、インクジェットヘッド5C,5M,5Y,5Kから吐出されるカラーインクと、インクジェットヘッド5Fから吐出される定着液がインクジェットヘッド5のノズル12の付近で混ざると、ノズル12の詰まりが発生する可能性がある。したがって、これらのインクが混合するリスクを低減することが求められている。
本実施の形態においては、図3に示すように、インクジェットヘッド5C,5M,5Y,5Kを第1のグループG1のインクジェットヘッド、インクジェットヘッド5Fを第2のグループG2のインクジェットヘッドとし、グループG1についてワイパー11aを用い、グループG2についてワイパー11bを用いる。これにより、ワイパー11を介してインクが混合されるリスクを低減している。
図6及び図7は、ワイパー11a,11bによるワイピングの制御を示す図である。図6は、キャリッジ4がグループG2のインクジェットヘッドの方向X2に移動するときのワイピング制御を示している。なお、図6及び図7では、説明の便宜上、グループG1,G2に含まれるインクジェットヘッドを省略している。
方向X2に移動するときには、図6(a)に示すように、グループG1のインクジェットヘッドに対して、ワイパー11aを接触させる。ワイパー11aが接触した状態で、キャリッジ4が方向X2に移動すると、図6(b)に示すように、ワイパー11aの相対的な移動により、グループG1のインクジェットヘッドのワイピングが行われる。図6(c)に示すように、ワイパー11aがインクジェットヘッドから外れると、ワイパー11aの先端の撓みが元に戻る。この際に、ワイパー11aに付着されるインク滴が撥ねるおそれがあるが、その方向は、グループG2のインクジェットヘッドがある方向とは反対なので、撥ねたインクがグループG2のインクジェットヘッドに付着することがない。
図7は、図6の場合とは逆に、キャリッジ4がグループG1のインクジェットヘッドの方向X1に移動するときのワイピング制御を示している。この場合には、図7(a)〜(c)に示すように、グループG2のインクジェットヘッド5に対して、ワイパー11bを接触させ、グループG2のインクジェットヘッドのワイピングを行う。図7(c)に示すように、インクジェットヘッドからワイパー11bが外れたときにインクが撥ねるおそれのある方向は、グループG1のインクジェットヘッドがある方向と反対なので、撥ねたインクがグループG1のインクジェットヘッドに付着することがない。
なお、グループG1のインクジェットヘッドのワイピングと、グループG2のインクジェットヘッドのワイピングは、交互に行ってもよい。以上、本実施の形態のインクジェットプリンタ1について説明したが、本発明のインクジェットプリンタは、上記した実施の形態に限定されるものではない。
上記した実施の形態では、インクジェットヘッド5がX方向に直線状に並んで配置された例について説明したが、インクジェットヘッド5が直線状に並んでいないインクジェットプリンタにも適用可能である。
図8(a)及び図8(b)は、インクジェットヘッド5の別の配置を示す図である。図8(a)に示す例では、カラーインクを吐出するインクジェットヘッド5C,5M,5Y,5Kがスタガ配置され、定着液を吐出するインクジェットヘッド5Fがインクジェットヘッド5C,5M,5Y,5Kをカバーする幅を有している。このような配置においては、インクジェットヘッド5C,5M,5Y,5Kを第1のグループG1、インクジェットヘッド5Fを第2のグループG2としてワイピングを行う。
図8(b)に示す例は、定着液を吐出するインクジェットヘッド5Fではなく、ホワイトを吐出するインクジェットヘッド5Wと、透明(クリア)を吐出するインクジェットヘッド5Tを有する。インクジェットヘッド5C,5M,5Y,5Kと、インクジェットヘッド5W,5Tは、ずらして配置されている。ホワイトインクまたは透明インクは、カラーインクの影響を受けやすいので、混ざらないことが望ましい。このような配置においては、インクジェットヘッド5C,5M,5Y,5Kを第1のグループG1、インクジェットヘッド5W,5Tを第2のグループG2としてワイピングを行う。
上記した実施の形態では、ワイパー11を上下に移動して、第1のグループG1又は第2のグループG2をワイピングするときに、ワイパー11をインクジェットヘッド5に接触させる例を挙げたが、ワイパー11の駆動は上下方向に限られず、例えば、Y方向にワイパー11を駆動して、ワイピングを行うときにインクジェットヘッド5の下面に接触させてもよい。
上記した実施の形態では、インクジェットヘッド5にワイパー11を接触した状態で、インクジェットヘッド5を移動することで、ワイピングを行う例を挙げて説明したが、インクジェットヘッド5を固定した状態で、ワイパー11を移動してワイピングを行う機構を有してもよい。この場合、ワイピングを行う方向は、他のグループのインクジェットヘッドから離れる方向であれば、必ずしもX方向でなくてもよい。
上記した実施の形態では、インクジェットヘッドがX方向に移動するいわゆるシリアル型のプリンタの例を挙げたが、本発明は、ライン型のインクジェットプリンタにも適用できる。
(実施の形態の効果)
(1)本実施の形態のインクジェットプリンタ1は、X方向に往復移動するキャリッジ4に搭載された複数のインクジェットヘッド5と、複数のインクジェットヘッド5のうち、第1の方向X1にある第1のグループG1のインクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kをワイピングするワイパー11aと、第2の方向X2にある第2のグループG2のインクジェットヘッド5Fをワイピングするワイパー11bとを備える。そして、キャリッジ4が第2の方向X2に移動するときに、ワイパー11aを第1のグループG1のインクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kに接触させることでワイピングを行い(図6参照)、キャリッジ4が第1の方向X1に移動するときに、ワイパー11bを第2のグループG2のインクジェットヘッド5Fに接触させることでワイピングを行う(図7参照)。この構成により、ワイパー11aがインクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kの吐出面から離れるときにインクが撥ねたとしても、第2のグループG2のインクジェットヘッド5Fに付着することがない。また、ワイパー11bがインクジェットヘッド5Fの吐出面から離れるときにインクが撥ねたとしても、第1のグループG1のインクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kに付着することがない。
(2)本実施の形態のインクジェットプリンタ1では、ワイパー11a,11bは、長手方向の軸A1がキャリッジの移動方向X(すなわち、相対的なワイピング方向)と垂直な軸A2に対して傾けて配置されている。これにより、インクジェットヘッド5のワイピングを終了して、ワイパー11a,11bがインクジェットヘッド5から外れるときに生じ得るインクの撥ねを低減することができる。
(3)本実施の形態のインクジェットプリンタ1では、第1のグループG1は、インクを吐出するインクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kを含み、第2のグループG2は、インクを定着させる定着液を吐出するインクジェットヘッド5Fを含む。この構成により、インクジェットヘッド5のワイピング時にインクと定着液とが混合しないようにして、インク詰まりの発生を防止することができる。
(4)本実施の形態のクリーニング方法は、キャリッジ4が第2の方向X2に移動するときに、ワイパー11aを第1のグループG1のインクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kに接触させることでワイピングを行うステップ(図6参照)と、キャリッジ4が第1の方向X1に移動するときに、ワイパー11bを第2のグループG2のインクジェットヘッドに接触させることでワイピングを行うステップ(図7参照)とを備える。この構成により、ワイパー11aがインクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kの吐出面から離れるときにインクが撥ねたとしても、第2のグループG2のインクジェットヘッド5Fに付着することがない。また、ワイパー11bがインクジェットヘッド5Fの吐出面から離れるときにインクが撥ねたとしても、第1のグループG1のインクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kに付着することがない。
本発明は、インクジェットプリンタ等に有用である。
1 インクジェットプリンタ
2 メディア
3 プラテン
4 キャリッジ
5 インクジェットヘッド
6 ガイドレール
7 送りローラ
8 押えローラ
11a,11b ワイパー
12 ノズル
20 キャッピング手段
21 キャップ
30 メンテナンス機構

Claims (6)

  1. 所定の走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された複数のインクジェットヘッドと、
    前記複数のインクジェットヘッドのうち、前記往復運動の第1の方向にある第1のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第1のワイパー部材と、
    前記複数のインクジェットヘッドのうち、前記第1の方向と反対の第2の方向にある第2のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第2のワイパー部材と、
    を備え、
    前記キャリッジが前記第2の方向に移動するときに、前記第1のワイパー部材を前記第1のグループのインクジェットヘッドに接触させることでワイピングを行い、前記キャリッジが前記第1の方向に移動するときに、前記第2のワイパー部材を前記第2のグループのインクジェットヘッドに接触させることでワイピングを行うインクジェットプリンタ。
  2. 複数のインクジェットヘッドと、
    前記複数のインクジェットヘッドのうちの第1のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第1のワイパー部材と、
    前記複数のインクジェットヘッドのうちの前記第1のグループとは異なる第2のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第2のワイパー部材と、
    を備え、
    前記第1のワイパー部材は、前記第2のグループのインクジェットヘッドから離れる方向にワイピングを行い、前記第2のワイパー部材は、前記第1のグループのインクジェットヘッドから離れる方向にワイピングを行い、かつ、前記第1のワイパー部材によるワイピングと前記第2のワイパー部材によるワイピングとを異なるタイミングに行うインクジェットプリンタ。
  3. 前記第1のワイパー部材及び前記第2のワイパー部材は、そのワイピング方向と垂直な方向に対して傾けて配置される請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記第1のグループは、インクを吐出するインクジェットヘッドを含み、前記第2のグループは、前記インクを定着させる定着液を吐出するインクジェットヘッドを含む、請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 所定の走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された複数のインクジェットヘッドと、
    前記複数のインクジェットヘッドのうち、前記往復運動の第1の方向にある第1のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第1のワイパー部材と、
    前記複数のインクジェットヘッドのうち、前記第1の方向と反対の第2の方向にある第2のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第2のワイパー部材と、
    を有するインクジェットプリンタのクリーニング方法であって、
    前記キャリッジが前記第2の方向に移動するときに、前記第1のワイパー部材を前記第1のグループのインクジェットヘッドに接触させることでワイピングを行うステップと、
    前記キャリッジが前記第1の方向に移動するときに、前記第2のワイパー部材を前記第2のグループのインクジェットヘッドに接触させることでワイピングを行うステップと、
    を備えるインクジェットプリンタのクリーニング方法。
  6. 複数のインクジェットヘッドと、
    前記複数のインクジェットヘッドのうちの第1のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第1のワイパー部材と、
    前記複数のインクジェットヘッドのうちの前記第1のグループとは異なる第2のグループのインクジェットヘッドをワイピングする第2のワイパー部材と、
    を有するインクジェットプリンタのクリーニング方法であって、
    前記第1のワイパー部材によって、前記第2のグループのインクジェットヘッドから離れる方向にワイピングを行うステップと、
    前記第2のワイパー部材によって、前記第1のグループのインクジェットヘッドから離れる方向にワイピングを行うステップと、
    を備え、
    前記第1のワイパー部材と前記第2のワイパー部材によるワイピングを異なるタイミングに行うインクジェットプリンタのクリーニング方法。
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JP2020185737A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタ

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JP2020185737A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタ
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