JP2016185606A - 液体吐出ヘッド、および、液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、および、液体吐出装置 Download PDF

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暁良 宮岸
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Abstract

【課題】ブラックインクの着弾位置ずれを抑制することが可能な液体吐出ヘッド、および、液体吐出装置を提供する。
【解決手段】複数のノズル31からなるノズル列32が複数並設されたノズル形成面を有する記録ヘッド2であって、ノズル列の並設方向における両端部に配置されたノズル列32a,32hの組には、ブラックインクが割り当てられ、これらの両側ノズル列の間に位置するノズル列に、少なくともシアンインク、マゼンタインク、およびイエローインクの各色のインクが割り当てられた。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のノズル列を備え、各ノズル列のノズルから液体を吐出させる液体吐出ヘッド、および、液体吐出装置に関するものである。
液体吐出装置は液体吐出ヘッドを備え、この液体吐出ヘッドから各種の液体を吐出(噴射)する装置である。この液体吐出装置としては、例えば、インクジェット式プリンター(以下、単にプリンターと称する。)やインクジェット式プロッター等の画像記録装置があるが、最近ではごく少量の液体を所定位置に正確に着弾させることができるという特長を生かして各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタを製造するディスプレイ製造装置,有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイやFED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置,バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置に応用されている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを吐出し、ディスプレイ製造装置用の色材吐出ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を吐出する。また、電極形成装置用の電極材吐出ヘッドでは液状の電極材料を吐出し、チップ製造装置用の生体有機物吐出ヘッドでは生体有機物の溶液を吐出する。
上記のプリンターにおいて、記録用紙等の記録媒体に対して文字や画像等を記録する場合、一般的には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、およびブラック(K)等のインクが用いられる(以下、適宜、これらの色をまとめて基本色と称する)。近年では、上記の基本色に加えて、ライトマゼンタ(LM)やライトシアン(LC)等のより淡い色のインク、あるいは、ホワイト(W)やシルバー(S)等の特殊な色のインクを利用して種々の用途(記録媒体)に対応できるように構成されたものもある。この構成において、記録媒体に対して記録ヘッドを往復移動させつつ画像等の記録を行う場合、各色のインクの着弾順序(重なり順)を記録ヘッドの往路と復路の両方で揃えるため、各色のインクを吐出するノズル列を並設方向の中心線から外側に向かって線対称となるように各色のインクが各ノズル列に割り当てられている(例えば、特許文献1参照)。このような構成のプリンターでは、記録ヘッドの取付誤差・配置誤差に起因してインクの着弾位置にずれが生じることがある。特に、ノズル列並設方向の両端に位置するノズル列から吐出されるインクの着弾精度が悪化する傾向にあるため、着弾位置ずれが生じた場合にずれがより目立ちやすい濃い色のインクほどノズル列並設方向のより中心側に位置するノズル列に割り当てられていた。具体的には、特許文献1の構成では、着弾位置ずれが生じた場合に特にずれが目立ちやすいブラックインクが最も中心側に位置するノズル列に割り当てられており、このノズル列から両端のノズル列に向けて順に、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエローの各色のインクのノズル列となっている。
特開2004−066468号公報
ところで、近年の記録ヘッドの小型化・高密度化の要請に伴い、ノズル同士やノズル列同士が近接して配置される傾向にある。上記構成のプリンターでは、他の色のインクよりも使用頻度(吐出頻度)の高いブラックインクを吐出するノズル列同士が互いに近接しているため、特に白黒印刷を行う場合等のように各ノズル列から同時に多くのブラックインクが吐出される際に気流が発生し、この気流によってインクの飛翔方向が曲がってしまい着弾位置ずれが生じてしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ブラックインクの着弾位置ずれを抑制することが可能な液体吐出ヘッド、および、液体吐出装置を提供することにある。
〔手段1〕
本発明の液体吐出ヘッドは、上記目的を達成するために提案されたものであり、複数のノズルからなるノズル列が複数並設されたノズル形成面を有する液体吐出ヘッドであって、
ノズル列の並設方向における両端部に配置されたノズル列の組には、ブラックインクが割り当てられ、
これらの両側ノズル列の間に位置するノズル列に、少なくともシアンインク、マゼンタインク、およびイエローインクの各色のインクが割り当てられたことを特徴とする。
手段1の構成によれば、ブラックインクに対応するノズル列の組が、ノズル列並設方向の両端にそれぞれ配置される構成であるため、これらのノズル列の間の距離をできるだけ広げることができる。これにより、例えばモノクロ印刷を行う場合等のように、これらのノズル列から同時に多くのブラックインクを吐出させた場合においても、吐出勢による気流が発生することが低減され、この気流によるブラックインクの被着弾物に対する着弾位置ずれが防止される。
〔手段2〕
手段1の構成において、ノズル列の並設方向において最も中心側に位置するノズル列の組に、最も淡い色のインクが割り当てられた構成を採用することが望ましい。
手段2の構成によれば、最も淡い色のインクに対応するノズル列の組が、ノズル列の並設方向の最も中心側に配置される構成であるため、吐出時の気流によって被着弾物に対する着弾位置ずれが生じたとしても、最も淡い色であることからずれが目立ちにくいため、記録された画像等の画質への影響を抑えることができる。
〔手段3〕
また、本発明の液体吐出装置は、手段1または手段2の液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドを被着弾物に対して相対移動させる移動機構と、
前記液体吐出ヘッドによる液体の吐出を制御する制御回路と、
を備え、前記移動機構により前記液体吐出ヘッドを被着弾物に対して往復移動させつつノズルから液体を吐出させる液体吐出装置であって、
前記被着弾物に画像を記録し、またはベタ塗りを行う第1の記録モードと、前記被着弾物に文字、線図、または罫線を記録する第2の記録モードとを選択可能であり、
前記制御回路は、前記第1の記録モードが選択された場合、液体吐出ヘッドの往路と復路の双方で前記被着弾物に対する記録を行い、前記第2の記録モードが選択された場合、液体吐出ヘッドの往路と復路の何れか一方で前記被着弾物に対する記録を行うことを特徴とする。
手段3の構成によれば、第1の記録モードが選択された場合、液体吐出ヘッドの往路と復路の双方で被着弾物に対する記録が行われ、第2の記録モードが選択された場合、液体吐出ヘッドの往路と復路の何れか一方で被着弾物に対する記録が行われるので、着弾位置ずれ生じた場合にずれが目立ちやすいブラックインクを吐出するノズル列の組が、ノズル列の並設方向の両端に配置された構成においても、吐出時の気流によるブラックインクの着弾位置ずれが抑制されると共に、液体吐出ヘッドの取付誤差等に起因するブラックインクの着弾位置ずれによる記録画像等の画質の低下が抑えられる。すなわち、第1の記録モードでは、往路と復路とで着弾位置ずれが生じたとしても、ずれ自体はあまり目立たないので、記録画像等の画質への影響が少なくて済むし、第2の記録モードでは、往路と復路とで着弾位置ずれが生じることがないので、記録された線や文字ががたつく等の不具合が防止される。
プリンターの内部構成を説明する正面図である。 記録ヘッドの構成を説明する分解斜視図である。 ヘッドユニットの内部構成を説明する断面図である。 記録ヘッドのノズル形成面側の構成を説明する平面図である。 プリンターの電気的な構成を説明するブロック図である。 第2の実施形態における記録ヘッドのノズル形成面側の構成を説明する平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下においては、本発明の液体吐出装置として、インクジェット式記録装置(以下、プリンター)を例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態におけるプリンター1の内部構成を説明する正面図である。このプリンター1において、液体吐出ヘッドの一種である記録ヘッド2は、キャリッジ4に搭載されて筐体内部において主走査方向(図1における左右方向)に往復移動可能にガイドロット6に取り付けられている。このプリンター1は、プラテン7(支持台)上に載置される記録用紙、布帛、あるいは、透明な樹脂シート等の記録媒体S(液体の被着弾物)に対して記録ヘッド2を主走査方向に相対移動させながら当該記録ヘッド2のノズルからインクを吐出させて、記録媒体S上に当該インクを着弾させることにより文字や画像等の着弾パターンを形成(記録・印刷)する。このプリンター1の内部の主走査方向の一端部(図1中、右側)には、各種のインク(後述)を貯留したインクカートリッジ3とプリンターコントローラー44(図5参照)が配置される。これらのインクカートリッジ3に貯留されたインクは、図示しないインク供給チューブを通じて記録ヘッド2に送られる。なお、織物、編物、不織布等の布帛に対して印刷を行う場合、プラテン7として専用のトレイにセットされた状態で印刷が行われる。
プラテン7に対して主走査方向の一端側に外れた位置には、記録ヘッド2の待機位置であるホームポジションが設定されている。このホームポジションには、キャッピング機構11およびワイピング機構12が設けられている。また、ホームポジションとはプラテン7を挟んで主走査方向の他端部(図1中、左側)には、フラッシング領域としてフラッシングボックス14が設けられている。キャッピング機構11は、例えば、ゴムやエラストマー等の弾性部材からなるキャップ15を有しており、当該キャップ15を記録ヘッド2のノズル形成面(ノズルプレート27)に対して当接させて封止した状態(キャッピング状態)あるいは当該ノズル形成面から離隔した待避状態に変換可能に構成されている。キャップ15は、記録ヘッド2のノズル形成面と当接する側の面が開口したトレイ状に形成されており、記録ヘッド2に設けられている複数のヘッドユニット20(後述)のノズル形成領域の全体を被覆可能な大きさに設計されている。つまり、キャップ15は、記録ヘッド2が有する全ノズル31を被覆することが可能に構成されている。そして、プリンター1の電源オフ時などの待機時には、記録ヘッド2のノズル形成面がキャッピング状態とされ、これにより、ノズル31からのインク溶媒の蒸発が抑制される。
ワイピング機構12は、ワイパー17を主走査方向に対して交差する方向、換言すると記録ヘッド2のノズル列方向に沿って回動可能に有しており、当該ワイパー17を記録ヘッド2のノズル形成面に対して当接した状態あるいは当該ノズル形成面から離隔した待避状態に変換可能に構成されている。ワイパー17は、例えば、無端ベルトの表面が布で覆われたものからなる。ワイピング機構12は、当該ワイパー17をノズル形成面に当接させた状態で、ワイパー17を回動させて摺動させることでノズル形成面を払拭する。したがって、本実施形態の記録ヘッド2のように、種類(色)の異なるインクを吐出するノズル列が混在する場合でも、ノズル内に当該ノズルから吐出されるインクとは異なる色のインクが付着したり混入したりする混色が防止される。
フラッシングボックス14は、記録媒体Sに対する記録動作とは別に記録ヘッド2のノズルからインクを強制的に吐出させるフラッシング処理の際に吐出されたインクを受けるトレイ状のインク受部18を有する。インク受部18には、図示しない排液チューブの一端が接続されており上記の排液タンクに連通されている。また、排液チューブの途中には吸引ポンプが設けられており、この吸引ポンプを作動させることで、インク受部18内のインクが、排液チューブを通じて排液タンクに排出される。
図2は、記録ヘッド2の構成を説明する分解斜視図、図3は、ヘッドユニット20の構成を説明する断面図である。本実施形態における記録ヘッド2は、ヘッドケース21と、複数のヘッドユニット20と、ユニット固定板22と、ヘッドカバー23とにより概略構成されている。
ヘッドケース21は、ヘッドユニット20や、当該ヘッドユニット20へインクを供給する供給流路(図示せず)を収容する箱体状部材であり、上面側にインク導入ユニット24が形成されている。このインク導入ユニット24は、インク導入針25が立設された部材であり、本実施形態においては合計8本のインク導入針25がこのインク導入ユニット24に主走査方向に沿って横並びに配設されている。このインク導入針25は、中空針状の部材であり、図示しないサブタンクに接続される。そして、インクカートリッジ3から送られてきたインクは、サブタンクを介してインク導入針25からヘッドケース21内の供給流路に導入され、当該供給流路を通じて各ヘッドユニット20側に導入される。なお、インク導入針25をサブタンクに挿入する構成に限られず、インク導入ユニット側の流路入口に設けられた多孔質部材と、サブタンク側のインク導出口に設けられた多孔質部材とを接触させてインクを授受する構成を採用することもできる。
また、ヘッドケース21の底面側には、本実施形態においては合計4つのヘッドユニット20が、各ヘッドユニット20に対応した4つの開口部22′を有する金属製のユニット固定板22に、主走査方向に横並びに位置決めされた状態で接合されると共に、同じく各ヘッドユニット20に対応する4つの開口部23′が開設された金属製のヘッドカバー23によって固定される。したがって、ヘッドケース21に固定された各ヘッドユニット20のノズル形成面は、開口部22′,23′から露出する。
図3に示すように、本実施形態におけるヘッドユニット20は、ノズルプレート27、流路基板28、および、圧電素子30等を備え、これらの部材を積層した状態でケース29に取り付けられている。ノズルプレート27は、ドット形成密度に対応したピッチで複数のノズル31が主走査方向に対して交差する方向(副走査方向)に沿って列状に開設された板状の部材である。本実施形態のノズルプレート27には、複数のノズル31から構成されるノズル列(ノズル群)32が主走査方向に2条並設されている。これらのノズル列32は、それぞれ異なる種類(色)のインクが吐出されるように構成されている。そして、このノズルプレート27においてノズル31からインクが吐出される側の面が、ノズル形成面に相当する。
流路基板28は、複数の隔壁で区画された圧力室34が各ノズル31に対応して複数形成されている。この流路基板28における圧力室34の列の外側には、共通液室35が形成されている。この共通液室35は、各圧力室34と連通している。また、共通液室35には、インクカートリッジ3側からのインクがケース29のインク導入路36を通じて導入される。流路基板28のノズルプレート27側とは反対側の上面には、弾性膜37を介して圧電素子30(アクチュエーターの一種)が形成されている。圧電素子30は、金属製の下電極膜と、例えばチタン酸ジルコン酸鉛等からなる圧電体層と、金属からなる上電極膜(何れも図示せず)とを順次積層することで形成されている。この圧電素子30は、所謂撓みモードの圧電素子であり、圧力室34の上部開口を覆うように形成されている。本実施形態において、2条のノズル列32に対応して2列の圧電素子列が、ノズル列方向で見て圧電素子30が互い違いとなる状態で主走査方向に並設されている。各圧電素子30は、プリンターコントローラー44からフレキシブルケーブル等の配線部材38を通じて駆動信号が印加されることにより変形する。これにより、当該圧電素子30に対応する圧力室34内のインクに圧力変動が生じ、このインクの圧力変動を制御することによりノズル31からインクが吐出される。
上記構成の記録ヘッド2は、ノズル形成面をプラテン7側に向けた姿勢でキャリッジ4に固定される。キャリッジ4に対する記録ヘッド2の取り付け位置は、図示しない位置調整機構により微調整が可能となっている。このような位置調整機構については、例えば、特開2012-040743号公報に開示されている機構を採用することができる。
上記構成のプリンター1では、文字や画像等を形成するための基本色であるブラックインク(K)、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、およびイエローインク(Y)の合計4色のインクが用いられる。
図4は、記録ヘッド2のノズル形成面側の構成を説明する平面図である。同図において左右方向が主走査方向に対応している。また、同図における上下方向が副走査方向(記録媒体Sの搬送方向)である。さらに各ノズル列32に割り当てられているインクの色を後述するC,M,Y,Kのいずれかで表している。本実施形態においては、2条のノズル列32を有するヘッドユニット20が、ノズル列32を副走査方向に沿わせた姿勢で主走査方向に横並びで合計4つ記録ヘッド2に配設されているので、当該記録ヘッド2には、合計8条のノズル列32a〜32hが設けられている。本実施形態においては、ブラックインク(K)に対応するノズル列32が、ノズル列32の並設方向の両端に配置されている点に特徴を有している。また、それ以外の色のインクについては、淡い色のインクほど、ノズル列32の並設方向の仮想中心線CLにより近いノズル列32に割り当てられている。すなわち、本実施形態においては、図4の左端から順に、ブラックインク(K)に対応する第1のノズル列32a、マゼンタインク(M)に対応する第2のノズル列32b、シアンインク(C)に対応する第3のノズル列32c、イエローインク(Y)に対応する第4のノズル列32d、イエローインク(Y)に対応する第5のノズル列32e、シアンインク(C)に対応する第6のノズル列32f、マゼンタインク(M)に対応する第7のノズル列32g、及び、ブラックインク(K)に対応する第8のノズル列32hが、主走査方向に対応する方向に並設されている。すなわち両側に割り当てたブラックインク用のノズル列32a,32hの間に位置するノズル列に、有彩色のインクが割り当てられる。なお、ブラックインク以外の各色(有彩色)のインクのノズル列32の並びについては例示したものには限られず、どのような順番であってもよいが、より淡い色のインクほどノズル列32の並設方向の仮想中心線CLにより近いノズル列32に割り当てられることが望ましい。
このように、ブラックインクに対応するノズル列32a,32hの組が、ノズル列並設方向の両端にそれぞれ配置される構成であるため、これらのノズル列32a,32hの間の距離をできるだけ広げることができる。これにより、例えばモノクロ印刷を行う場合等のように、これらのノズル列32a,32hから同時に多くのブラックインクを吐出させた場合においても、吐出した際の勢いによる気流が発生することが低減され、この気流によるブラックインクの記録媒体Sに対する着弾位置ずれが防止される。
また、本実施形態においては、最も淡いイエローインクに対応するノズル列32d,32eが、ノズル列32の並設方向の最も中心側に配置される構成であるため、各ノズル列32d,32eからイエローインクを吐出させたときの気流によって記録媒体Sに対する着弾位置ずれが生じたとしても、色が淡いことからずれが目立ちにくいため、記録された画像等の画質への影響を抑えることができる。
図5は、プリンター1の電気的構成について説明する。図5に示すように、このプリンター1は、プリンターコントローラー44と、プリントエンジン45とを備えている。プリンターコントローラー44は、CPU,ROM,RAMを備えた制御回路9や、記録ヘッド2に供給するための駆動信号COMを発生する駆動信号発生回路47等を備えている。一方、プリントエンジン45は、キャリッジ移動機構5(本発明における移動機構に相当)と、搬送機構8(搬送手段の一種)と、記録ヘッド2等を備えている。そして、これらの各部は、上記の制御回路9によってその動作が制御される。
制御回路9は、このプリンター1における制御を行う部分である。この制御回路9は、ホストコンピューター等の外部装置から送信されてくる画像やテキスト等の印刷データに基づき、記録ヘッド2の吐出を制御するためのドットパターンデータを生成する。そして、制御回路9は、この生成したドットパターンデータを記録ヘッド2に転送する。また、制御回路9は、画像等の印刷に適した波形の駆動信号COMを設定し、この駆動信号COMを駆動信号発生回路47から発生させる。さらに、制御回路9は、キャリッジ移動機構5を作動させてキャリッジ4(記録ヘッド2)を所望の位置に移動させたり、搬送機構8を作動させて記録媒体Sを副走査方向に送り出したりもする。上記の駆動信号発生回路47は、駆動信号発生手段として機能する部分であり、制御回路9による制御の下、記録ヘッド2の圧電素子30を駆動するための駆動信号COMを発生する。
本実施形態におけるプリンター1では、記録媒体Sに画像若しくは図形の記録、または所謂ベタ塗りを行う第1のモードと、記録媒体Sに文字、線図、または罫線を記録する第2の記録モードとを選択可能に構成されている。第1のモードでは、記録媒体Sの所定の領域がインクで隙間なく埋められるような記録が行われる。このため、例えば、第1のモードでは、往路と復路とで着弾位置ずれが生じたとしても、ずれ自体はあまり目立たない。一方、第2のモードでは、記録媒体Sに対して主に線から構成される文字や図形が記録されるので、着弾位置ずれ生じた場合にずれが目立ちやすい。特にブラックインクは、ノズル列32の並設方向の両端に配置されたノズル列32a,32hから吐出されるので、記録ヘッド2の取付誤差・配置誤差(各ヘッドユニット20の相対位置誤差、キャリッジ4に対する記録ヘッド2の取付誤差等)に起因して位置ずれが生じやすくなっている。
このため、制御回路9は、第1のモードが選択された場合、キャリッジ4に搭載された記録ヘッド2の往路と復路の双方の走査で記録媒体Sに対する記録を行い、第2の記録モードが選択された場合、記録ヘッド2の往路と復路の何れか一方の走査で記録媒体Sに対する記録を行う。これにより、着弾位置ずれ生じた場合にずれが目立ちやすいブラックインクを吐出するノズル列32a,32hの組がノズル列32の並設方向の両端に配置された構成においても、第1の記録モードでは、往路と復路とで着弾位置ずれが生じたとしても、ずれ自体はあまり目立たないので、記録画像等の画質への影響が少なくて済むし、第2の記録モードでは、往路と復路とで着弾位置ずれが生じることがないので、記録された線や文字等ががたつく等の不具合が防止される。したがって、本発明に係るプリンター1では、吐出時の気流によるブラックインクの着弾位置ずれが抑制されると共に、記録ヘッド2の取付誤差等に起因するブラックインクの着弾位置ずれによる記録画像等の画質の低下が抑えられる。
本実施形態においては、キャリッジ4に対する記録ヘッド2の取り付け位置が位置調整機構により微調整が可能であるため、第1の記録モードにおける着弾位置ずれも可及的に抑制することが可能である。
なお、上記第1の実施形態では、合計8条のノズル列32a〜32hが設けられた構成を例示したが、これには限られない。例えば、図6に示す第2の実施形態における記録ヘッド48では、合計4条のノズル列50a〜50dが設けられている。そのうちのノズル列並設方向の中心側に位置する第2のノズル列50bおよび第3のノズル列50cは、それぞれのノズル列を構成している各ノズル49が合計3つのノズルグルーブに区分されており、各グルーブにそれぞれイエロー(Y)、シアン(C)、およびマゼンタ(M)の各色(有彩色)のインクが割り当てられている。そして、ノズル列並設方向の両端に位置する第1のノズル列50aおよび第4のノズル列50dには、ブラックインク(K)が割り当てられている。要は、記録ヘッドに複数のノズル列が設けられ、各ノズル列の並設方向の両端のノズル列にブラックインクが割り当てられる構成であれば、ブラックインクが吐出される際の吐出の勢いによる気流が発生することが低減され、この気流によってブラックインクが舞い上がって記録ヘッドのノズル形成面やプリンター装置内の構成部品等に付着することが抑制される。
また、上記各実施形態では、複数のヘッドユニット20を有する記録ヘッド2のノズル列32の配列について説明したが、これには限られず、単一の記録ヘッドのノズル列の配列についても本発明を同様に適用することができる。
さらに、各実施形態では、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、およびイエローインクの合計4色のインクが記録ヘッド2から吐出される構成を例示したが、これには限られず、上記4色のインクに加えて、ライトシアンインク、ライトマゼンタインク、ホワイトインク、あるいはシルバーインク等、基本色以外のインクを吐出させる構成にも本発明を適用することができる。
そして、本発明は、上記で例示したプリンター1に限らず、プロッター、ファクシミリ装置、コピー機等、各種のインクジェット式記録装置や、記録装置以外の液体吐出装置にも適用することができる。
1…プリンター,2…記録ヘッド,3…インクカートリッジ,9…制御回路,20…ヘッドユニット,27…ノズルプレート,30…圧電素子,31…ノズル,32…ノズル列,34…圧力室

Claims (3)

  1. 複数のノズルからなるノズル列が複数並設されたノズル形成面を有する液体吐出ヘッドであって、
    ノズル列の並設方向における両端部に配置されたノズル列の組には、ブラックインクが割り当てられ、
    これらの両側ノズル列の間に位置するノズル列に、少なくともシアンインク、マゼンタインク、およびイエローインクの各色のインクが割り当てられたことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. ノズル列の並設方向において最も中心側に位置するノズル列の組に、最も淡い色のインクが割り当てられたことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドを被着弾物に対して相対移動させる移動機構と、
    前記液体吐出ヘッドによる液体の吐出を制御する制御回路と、
    を備え、前記移動機構により前記液体吐出ヘッドを被着弾物に対して往復移動させつつノズルから液体を吐出させる液体吐出装置であって、
    前記被着弾物に画像を記録し、またはベタ塗りを行う第1の記録モードと、前記被着弾物に文字、線図、または罫線を記録する第2の記録モードとを選択可能であり、
    前記制御回路は、前記第1の記録モードが選択された場合、液体吐出ヘッドの往路と復路の双方で前記被着弾物に対する記録を行い、前記第2の記録モードが選択された場合、液体吐出ヘッドの往路と復路の何れか一方で前記被着弾物に対する記録を行うことを特徴とする液体吐出装置。
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