JP2010221641A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体吐出ヘッドへの液体の供給不足を抑制し、液体の吐出不良が生じにくい液体吐出装置を提供する。
【解決手段】サブタンク3及びインクジェットヘッド4は、キャリッジ2上に配置されている。チューブ6は、その一端がサブタンク3の左側の端に接続されており、サブタンク3との接続部から左方に延びているとともに、途中で180°曲げられて右方に延びており、他端がカートリッジ装着部5に装着されたインクカートリッジ20に接続されている。そして、プリンタ1において印刷を行わせるためには、搬送ローラ7により記録用紙Pを紙送り方向に搬送させるとともに、キャリッジ2によりインクジェットヘッド4を走査方向(左右方向)に往復移動させながら、ノズル15からインクを吐出させる。このとき、キャリッジ2によりインクジェットヘッド4を右方に移動させる際には、左方に移動させる際よりも低い駆動周波数でインクジェットヘッド4を駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
特許文献1に記載のインクジェットプリンタにおいては、画像記録ユニットの左右方向(走査方向)に往復移動するキャリッジ上に配置されたバッファタンクの左側の端にチューブの一端が接続されており、チューブはバッファタンクとの接続部から左方に延びているとともに、バッファタンクとの接続部からある程度離れた途中の部分において約180°曲げられて右方に延び、他端がインクカートリッジが搭載されるカートリッジ搭載部に接続されている。そして、インクジェットプリンタにおいては、前方に搬送される記録用紙Pに、左右方向に往復移動する画像記録ユニットのノズルからインクを吐出することによって、記録用紙Pに印刷が行われる。
特開2009−39870号公報
特許文献1に記載のインクジェットプリンタでは、キャリッジが移動方向を変えて加速するときに、慣性の法則により、チューブ内のインクが現在の位置にとどまろうとする。このため、キャリッジが右方に移動する際には、インクが画像記録ユニットから流出する方向に流れようとし、画像記録ユニット内の圧力が低下する。一方、キャリッジが左方に移動する際には、インクが画像記録ユニットに流入する方向に流れようとして、画像記録ユニット内の圧力が上昇する。したがって、画像記録ユニットを右方に移動させる際に、画像記録ユニットへのインクの供給量が減少する。その結果、画像記録ユニットへのインクの供給不足が生じ、画像記録ユニットから正常にインクを吐出することができない虞がある。
本発明の目的は、液体吐出ヘッドへの液体の供給不足を抑制することで、液体の吐出不良が生じにくい液体吐出装置を提供することである。
第1の発明に係る液体吐出装置は、複数のノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドを所定の走査方向に往復移動させる移動手段と、前記液体吐出ヘッドに供給するための液体が貯留された液体タンクと、前記液体吐出ヘッドと前記液体タンクとを接続し、前記液体を前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに移送するための可撓性を有するチューブと、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段の動作を制御する制御手段とを備えており、前記チューブは、前記液体吐出ヘッドとの接続部から前記走査方向における一方側に延びて配置された部分を有しており、前記制御手段は、前記移動手段により前記液体吐出ヘッドを前記走査方向に往復移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させるとともに、前記液体吐出ヘッドを前記走査方向の前記一方側から他方側に向かう第1方向に移動させる際の、単位時間当たりの前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出量を、前記液体吐出ヘッドを前記走査方向の前記他方側から前記一方側に向かう第2方向に移動させる際よりも少なくさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とするものである。
これによると、液体吐出ヘッドへの液体の供給量が減少する、液体吐出ヘッドが第1方向に移動したときの、単位時間当たりの液体吐出ヘッドからの液体の吐出量が、第2方向に移動したときよりも少なくなるので、液体吐出ヘッドへの液体の供給不足を抑制することができ、液体吐出ヘッドにおいて液体の吐出不良が生じるのを抑制することができる。
第2の発明に係る液体吐出装置は、第1の発明に係る液体吐出装置であって、前記制御手段は、所定の駆動周波数で前記複数のノズルから液体を吐出させるとともに、前記液体吐出ヘッドを前記第1方向に移動させる際の前記駆動周波数を、前記液体吐出ヘッドを前記第2方向に移動させる際よりも小さくさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とするものである。
これによると、液体吐出ヘッドの駆動周波数を小さくさせることにより、単位時間当たりの液体吐出ヘッドからの液体の吐出量を少なくさせることができる。
第3の発明に係る液体吐出装置は、第1の発明に係る液体吐出装置であって、前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドを前記第1方向に移動させる際の、液体を同時に吐出させるノズルの数を、前記液体吐出ヘッドを前記第2方向に移動させる際よりも少なくさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とするものである。
これによると、同時に液体を吐出させるノズルの数を少なくさせることにより、単位時間当たりの液体吐出ヘッドからの液体の吐出量を少なくさせることができる。
第4の発明に係る液体吐出装置は、第1の発明に係る液体吐出装置であって、前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドを前記第1方向に移動させる間に、前記複数のノズルから液体を吐出させる回数の合計を、前記液体吐出ヘッドを前記第2方向に移動させる間よりも少なくさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とするものである。
これによると、ノズルから液体を吐出させる回数の合計を少なくさせることにより、単位時間当たりの液体吐出ヘッドからの液体の吐出量を少なくさせることができる。
第5の発明に係る液体吐出装置は、第1の発明に係る液体吐出装置であって、前記制御手段に制御されるものであって、前記液体吐出ヘッドから吐出された液滴を着弾させるための被着弾体を前記走査方向に直交する方向に搬送する搬送手段をさらに備え、前記制御手段は、被着弾体に対して液体を着弾させる動作を実行する際には、前記液体吐出ヘッドを前記第1方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させた後、次に前記第2方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させる前までの時間を、前記液体吐出ヘッドを前記第2方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させた後、次に前記第1方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させる前までの時間よりも長くさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とするものである。
液体吐出ヘッドを第1方向に移動させる際には、液体吐出ヘッドへの液体の供給量が減少する。そのため、液体吐出ヘッドを第1方向に移動させる際と第2方向に移動させる際における、単位時間当たりの液体吐出ヘッドからの液体の吐出量が同じである場合には、液体吐出ヘッドを第1方向への移動を完了させた直後の方が、液体吐出ヘッド内の液体の量は少なくなっている。そのため、直ちに次に第2方向への移動させて液体を吐出させ始めると、液体吐出ヘッドから正常に液体を吐出することができない虞がある。
しかしながら、本発明では、液体吐出ヘッドを第1方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させた後、次に第2方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させる前までの時間を、液体吐出ヘッドを第2方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させた後、次に第1方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させる前までの時間よりも長くしているため、液体吐出ヘッドを第1方向へ移動させながら液体を吐出させた後、液体吐出ヘッドに十分に液体が供給されてから、次の第2方向へ移動させながら液体を吐出させることとなり、液体吐出ヘッドにおいて液体の吐出不良が生じるのを抑制することができる。
第6の発明に係る液体吐出装置は、第1〜第5のいずれかの発明に係る液体吐出装置であって、液体の温度を検出する温度検出手段をさらに備えており、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出される温度が高いほど、前記液体吐出ヘッドを前記第1方向に移動させる際の、単位時間あたりの前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出量を少なくさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とするものである。
液体吐出ヘッドに供給される液体の温度が高くなると、液体の粘度が低くなるため、液体吐出ヘッドが第1方向に移動する際に、液体吐出ヘッドから離れる方向に流れやすくなり、液体吐出ヘッドへの液体の供給量が特に少なくなる。
しかしながら、本発明では、液体吐出ヘッドに供給される液体の温度が高いほど、液体吐出ヘッドを第1方向に移動させる際の、単位時間当たりの液体吐出ヘッドからの液体の吐出量を少なくさせているため、液体吐出ヘッドへの液体の供給不足をより確実に抑制することができる。
なお、液体の温度を検出することには、液体の温度を直接検出することのほか、液体の温度と一定の関係にある他の部分の温度を検出することも含まれる。
本発明によれば、液体吐出ヘッドへの液体の供給量が減少する、液体吐出ヘッドを第1方向が移動したときの、単位時間当たりの液体吐出ヘッドからの液体の吐出量を、第2方向に移動したときよりも少なくするので、液体吐出ヘッドへの液体の供給不足を抑制することができ、液体吐出ヘッドにおいて液体の吐出不良が生じるのを抑制することができる。
本発明における実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドの平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図1の制御装置のブロック図である。 キャリッジとともにインクジェットヘッドが移動しているときのインクの流れを示す図である。 変形例1における、同時にインクを吐出させるノズルの位置を示す図である。 変形例2における、インク滴の着弾位置を示す図である。 変形例3の図7相当の図である。 変形例4の図7相当の図である。 (a)が変形例5のノズルの間隔を示す図であり、(b)が変形例5におけるインク滴の着弾位置を示す図である。 変形例6〜8におけるチューブの接続位置及び曲げの方向を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。図1に示すように、プリンタ1(液体吐出装置)は、キャリッジ2(移動手段)、サブタンク3、インクジェットヘッド4、カートリッジ装着部5、チューブ6、搬送ローラ7、温度検出装置8などを有している。また、プリンタ1は、制御装置50によってその動作が制御されている。なお、図1においては、後述するインクジェットヘッド4のノズル15を拡大して図示している。
キャリッジ2は、図1の左右方向(走査方向)に往復移動する。サブタンク3は、キャリッジ2上に取り付けられている。インクジェットヘッド4は、サブタンク3の下面に配置されており、サブタンク3からインクが供給されるとともに、その下面に形成された複数のノズル15(図2参照)からインクを吐出する。なお、本実施の形態では、サブタンク3とインクジェットヘッド4とを合わせたものが、本発明に係る液体吐出ヘッドに相当する。
カートリッジ装着部5はプリンタ1における図1の右下端部に配置されており、インクジェットヘッド4から吐出するためのブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクがそれぞれ充填された4つのインクカートリッジ20(液体タンク)が着脱可能となっている。
チューブ6は、サブタンク3とカートリッジ装着部5とを接続している。より詳細には、チューブ6は、その一端がサブタンク3の図1における下端部の左側の側面に接続されており、サブタンク3との接続部から、左方(走査方向の一方側)に延びているとともに、サブタンク3との接続部からある程度離れた途中の部分において約180°曲げられて右方に延び、その他端がカートリッジ装着部5(インクカートリッジ20)に接続されている。そして、カートリッジ装着部5に装着されたインクカートリッジ20内のインクはチューブ6およびサブタンク3を介してインクジェットヘッド4に供給される。
搬送ローラ7は、図1の上下方向に関するキャリッジ2の上方及び下方にそれぞれ配置されており、記録用紙Pを図1の下方(紙送り方向)に搬送する。温度検出装置8は、サーミスタなどを有する温度を検出するためのセンサであり、プリンタ1内部の温度を検出しているとともに、その検出結果を制御装置50に出力している(図4参照)。ここで、プリンタ1内に温度変化が生じると、プリンタ1内のインクの温度も変化する。すなわち、温度検出装置8は、インクの温度と一定の関係にあるプリンタ1内の温度を検出している。なお、温度検出装置8が配置される位置は、図1に示す位置には限られず、インクの温度と一定の関係にあるプリンタ1のいずれかの部分の温度を検出できるような位置に配置されていればよい。あるいは、温度検出装置8は、直接インクの温度を検出するものであってもよい。
そして、プリンタ1においては、搬送ローラ7により紙送り方向(図1の下方)に搬送される記録用紙Pに、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド4からインクを吐出することにより、記録用紙Pに印刷を行う。
次に、インクジェットヘッド4について説明する。図2は図1のインクジェットヘッド4の平面図である。図3は図2のIII−III線断面図である。
図2、図3に示すように、インクジェットヘッド4は、圧力室10、ノズル15を含むインク流路が形成された流路ユニット31と、圧力室10内のインクに圧力を付与するための圧電アクチュエータ32とを備えている。
流路ユニット31は、キャビティプレート21、ベースプレート22、マニホールドプレート23及びノズルプレート24の4枚のプレートが互いに積層されることによって構成されている。4枚のプレート21〜24のうちノズルプレート24を除いた3枚のプレート21〜23はステンレスなどの金属材料からなり、ノズルプレート24は、ポリイミドなどの合成樹脂材料からなる。あるいは、ノズルプレート24も、他の3枚のプレート21〜23と同様、金属材料により構成されていてもよい。
キャビティプレート21には、走査方向を長手方向とする略楕円の平面形状を有する複数の圧力室10が形成されている。複数の圧力室10は、紙送り方向に配列されて1つの圧力室10の列を形成しているとともに、このような圧力室10の列が、走査方向に4列に配置されている。ベースプレート22には、平面視で複数の圧力室10の長手方向に関する両端部と対向する部分に、それぞれ、略円形の平面形状を有する複数の貫通孔12、13が形成されている。
マニホールドプレート23には、マニホールド流路11が形成されている。マニホールド流路11は、上記4つの圧力室10の列に対応して設けられており、それぞれが、各圧力室10の列を構成する複数の圧力室10の略右半分と対向する部分において紙送り方向に延びている。また、マニホールド流路11には、図2における上端部と対向する位置に設けられており、サブタンク3と接続された、4つのインク供給口9からインクが供給される。より詳細には、上記4つのインク供給口9からは、図2の左側に配置されているものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが供給される。
また、マニホールドプレート23には、平面視で複数の貫通孔13と対向する部分に、略円形の平面形状を有する複数の貫通孔14が形成されている。ノズルプレート24には、平面視で貫通孔14と対向する部分に複数のノズル15が形成されている。複数のノズル15は、圧力室10と同様、紙送り方向に配列されることによって1つのノズル列を形成しているとともに、このようなノズル列が走査方向に4列に配列されており、複数のノズル15からは、図2の左側のノズル列を構成するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。
そして、流路ユニット31においては、マニホールド流路11が貫通孔12を介して圧力室10と連通しているとともに、圧力室10が貫通孔13、14を介してノズル15に連通している。このように、流路ユニット31には、マニホールド流路11から圧力室10を経てノズル15に至る複数の個別インク流路が形成されている。
圧電アクチュエータ32は、振動板41、圧電層42及び個別電極43を備えている。振動板41はステンレスなどの金属材料からなり、複数の圧力室10を覆うように流路ユニット31の上面に接合されている。また、導電性を有する振動板41は、後述するように圧電アクチュエータ32を駆動するための共通電極を兼ねており、常にグランド電位に保持されている。
圧電層42は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、振動板41の上面に複数の圧力室10にまたがって連続的に配置されている。
複数の個別電極43は、圧力室10よりも一回り小さい、略楕円の平面形状を有しており、圧電層42の上面における、複数の圧力室10の略中央部と対向する部分にそれぞれ配置されている。また、複数の個別電極43は、その長手方向に関するノズル15と反対側の端部が圧力室10と対向しない部分まで延びており、その先端部が接続端子43aとなっている。接続端子43aは、図示しないフレキシブル配線部材(FPC)を介してドライバIC45(図4参照)に接続されており、複数の個別電極43には、ドライバIC45により個別に駆動電位が付与される。より詳細には、ドライバIC45は、後述する印刷制御部51の制御により、複数の個別電極43に所定の駆動周波数の駆動パルス(駆動電位)を付与する(所定の駆動周波数でインクジェットヘッド4を駆動する)。
また、前述の圧電層42のうち、複数の個別電極43と共通電極としての振動板41とに挟まれた部分はその厚み方向に分極されている。
ここで、圧電アクチュエータ32の駆動方法について説明する。圧電アクチュエータ32においては、複数の個別電極43は予めドライバIC45によりグランド電位に保持されている。そして、ドライバIC45により複数の個別電極43のいずれかに駆動電位が付与されると、当該個別電極43とグランド電位に保持された共通電極としての振動板41との間に電位差が生じ、圧電層42のこれらの電極に挟まれた部分には分極方向と同じ厚み方向の電界が発生する。これにより、圧電層42の当該部分が厚み方向と直交する水平方向に収縮し、その結果、振動板41及び圧電層42が全体として圧力室10側に凸となるように変形する。この変形により、圧力室10の容積が減少して圧力室10内のインクの圧力が上昇し、圧力室10に連通するノズル15からインクが吐出される。
次に、プリンタ1の動作を制御する制御装置50について説明する。図5は制御装置50のブロック図である。制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などからなり、これらが、印刷制御部51などとして動作する。なお、制御装置50は、印刷制御部51のほか、プリンタ1の印刷以外の動作を制御する部分などを有しているが、ここではその図示及び説明を省略する。
印刷制御部51は、温度検出装置8により検出されたプリンタ1の温度に応じて、プリンタ1において印刷を行う際のキャリッジ2(具体的にはキャリッジ2を移動させるための図示しないモータなど)、搬送ローラ7(具体的には搬送ローラ7を回転させる図示しないモータなど)及びドライバIC45(インクジェットヘッド4)の動作を制御する。
より詳細に説明すると、印刷制御部51は、前述したように、搬送ローラ7により記録用紙Pを紙送り方向に搬送させつつ、キャリッジ2を走査方向に移動させることでインクジェットヘッド4を走査方向に移動させるとともにノズル15からインクを吐出させることによって、記録用紙Pに印刷を行わせる。
このとき、図5(a)に示すように、キャリッジ2をプリンタ1の左側から右側に向かって右方(第1方向)に移動させる際には、チューブ6のサブタンク3との接続部近傍においてキャリッジ2の加速度の影響をうける部分内のインクが、慣性の法則により現在の位置にとどまろうとするため、図5(a)のチューブ6内に矢印で示すように、インクがサブタンク3から流出する方向に流れようとする。そのため、サブタンク3及びインクジェットヘッド4内の圧力が低下し、チューブ6からサブタンク3及びインクジェットヘッド4へのインクの供給量が減少する。
一方、図5(b)に示すように、キャリッジ2をプリンタ1の右側から左側に向かって左方(第2方向)に移動させる際には、上述したのとは逆に、図5(a)のチューブ6内に矢印で示すように、チューブ6内のインクは、サブタンク3に流入する方向に流れようとするため、サブタンク3及びインクジェットヘッド4の内の圧力が上昇し、チューブ6からサブタンク3及びインクジェットヘッド4へのインクの供給量が増加する。
したがって、キャリッジ2を右方に移動させる際には、キャリッジ2を左方に移動させる際と比較して、チューブ6からサブタンク3及びインクジェットヘッド4への単位時間当たりのインクの供給量が少なくなる。
そのため、仮に、キャリッジ2を右方に移動させる際に、左方に移動させる際と同じ駆動周波数でインクジェットヘッド4を駆動すると、単位時間当たりのインクジェットヘッド4へのインクの供給量が、単位時間当たりのインクジェットヘッド4からのインクの吐出量よりも少なくなってしまう、すなわち、インクジェットヘッド4へのインクの供給不足が生じてしまう虞がある。そして、インクジェットヘッド4へのインクの供給不足が生じると、ノズル15から正常にインクを吐出することができなくなってしまう虞がある。
また、インクは、温度が高くなるほどその粘性は低く、流動抵抗が低くなるため、チューブ6内のインクが流れやすい。したがって、インクの温度が高い場合には、キャリッジ2が右方に移動する際に、チューブ6からサブタンク3及びインクジェットヘッド4へのインクの供給量が特に減少しやすい。
ここで、サブタンク3には、インクの圧力変動を抑制するための図示しないダンパが設けられているが、このダンパにより、上記キャリッジ2の加速によるインクの圧力変動まで抑制しようとすると、ダンパを大型化にする必要がある。さらに、ダンパが大型化すると、プリンタ1にキャリッジ2とともに大型のダンパを移動可能な空間を設ける必要もあるため、プリンタ1も大型化してしまう。
そこで、本実施の形態では、印刷制御部51の制御により、表1に示すように、キャリッジ2によりインクジェットヘッド4を右方に移動させる際に、左方に移動させる際よりも、低い駆動周波数でインクジェットヘッド4を駆動している。より詳細には、温度検出装置8により検出される温度が15℃以上の場合には、20%低い駆動周波数で駆動し、15℃未満の場合には、10%低い駆動周波数で駆動させる。すなわち、インクの温度が高いときほど、インクジェットヘッド4の駆動周波数を低くさせている。また、インクジェットヘッド4の駆動周波数をに合わせて、キャリッジ2の移動速度も変化させる。
Figure 2010221641
これにより、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際の単位時間当たりのインクジェットヘッド4からのインクの吐出量が、左方に移動させる際よりも少なくなるため、単位時間当たりのインクジェットヘッド4からのインクの吐出量が、単位時間当たりのインクジェットヘッド4へのインクの供給量よりも多くなってしまうことがなく、上述したようなインクジェットヘッド4へのインクの供給不足を抑制することができる。
さらに、インクの温度が高く、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際のチューブ6からサブタンク3及びインクジェットヘッド4へのインクの供給量が少ないときほど、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際に、インクジェットヘッド4を低い駆動周波数で駆動しているため、インクジェットヘッド4へのインクの供給不足をより確実に抑制することができる。
なお、表1においては、駆動周波数を変化させる温度のしきい値を15℃としているが、温度とインクの粘性の関係によって、そのしきい値は適宜変更することができる。また、表1に示した駆動周波数は一例であって、その値はこれには限られない。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
上述の実施の形態では、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際のインクジェットヘッド4の駆動周波数を、左方に移動させる際よりも低くすることにより、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際の単位時間当たりのインクジェットヘッド4からのインクの吐出量を、左方に移動させる際よりも少なくさせたが、これには限られない。
例えば、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際に、同時にインクを吐出させるノズル15の数を、左方に移動させる際よりも少なくさせてもよい。
この場合の例として、一変形例(変形例1)では、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際に、図6(a)の黒く塗りつぶしたノズル15(図6(a)の上から1、4、7番目のノズル15)のみからインクを吐出させ、インクジェットヘッド4を左方に移動させる際に、右方に移動させたときよりも多い、図6(b)の黒く塗りつぶしたノズル15(図6(b)の上から2、3、5、6、8番目のノズル15)のみからインクを吐出させている。
また、変形例1では、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際、及び、左方に移動させる際の、インクジェットヘッド4の駆動周波数によって決まる、インクの吐出タイミングのすべてにおいて、それぞれ同じノズル15から吐出させたが、これには限られない。別の一変形例(変形例2)では、変形例1と同様、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際に同時にインクを吐出させるノズル15の数を、左方に移動させる際よりも少なくさせているが、変形例1とは異なり、インクの吐出タイミング毎に、異なるノズル15からインクを吐出させている。
そして、インクの吐出タイミング毎に異なるノズル15からインクを吐出させることにより、記録用紙Pに、図7に示すように、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際にインク滴I1(図において黒く塗りつぶしたインク滴)を着弾させ、左方に移動させる際にインク滴I2(図において塗りつぶしていないインク滴)を着弾させている。
これら変形例1、2の場合でも、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際の単位時間当たりのインクジェットヘッド4からのインクの吐出量が、左方に移動させる際よりも少なくなるため、上述の実施の形態と同様、インクジェットヘッド4へのインクの供給不足を抑制することができる。
また、インクジェットヘッド4をその移動範囲の左端から右端まで右方に移動させる間に、各ノズル15からインクを吐出させる回数の合計を、移動範囲の右端から左端まで左方に移動させる間よりも少なくさせてもよい。
この場合の具体例として、別の一変形例(変形例3)では、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際に、図8に示すように、15回の吐出タイミングのうち6回においてノズル15からインクを吐出させることにより、インク滴I1を着弾させる。一方、左方に移動させる際には、右方に移動させたときよりも多い、15回の吐出タイミングのうち9回においてノズル15からインクを吐出させることによりインク滴I2を着弾させる。
さらに、別の一変形例(変形例4)では、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際に、図9の上から1、3、4、6、7番目のノズル15からインクを吐出させることでインク滴I1を着弾させ、インクジェットヘッド4を左方に移動させる際に、インクジェットヘッド4のすべてのノズル15からインクを吐出させることによってインク滴I2を着弾させるとともに、図9の上から2、5、8番目のノズル15のみからインクを吐出させることによりインク滴I3を着弾させる。
すなわち、この場合には、図9の上から2、5、8番目のノズル15からインクが吐出されない分だけ、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際のノズル15におけるインクの吐出回数の合計が、左方に移動させる際よりも少なくなっている。
さらに、別の一変形例(変形例5)では、図10(a)に示すように、紙送り方向に関するノズル15の間隔dが、上述の実施の形態におけるノズル15の間隔の約2倍となっている。そして、インクジェットヘッド4を右方に移動させながらノズル15からインクを吐出させた後、搬送ローラ7により記録用紙Pをノズル15の間隔dの半分の距離だけ紙送り方向に移動させてから、インクジェットヘッド4を左方に移動させながらノズル15からインクを吐出させることにより印刷を行う。これにより、紙送り方向に関して上述の実施の形態と同様の解像度で、印刷を行うことが可能となっている。
そして、このようなインクジェットヘッドを有するプリンタを用いて、記録用紙Pにおける所定の領域Aのうち、所定割合(図では6分の5程度)の部分にのみインク滴を着弾させる場合に、図10(b)に示すように、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際に、上記所定割合よりも少ない割合の吐出タイミング(連続する6回の吐出タイミングのうち4回)においてのみインクを吐出させることでインク滴I1を着弾させる。一方、インクジェットヘッド4を左方に移動させる際には、すべての(上記所定割合よりも多い)吐出タイミングにおいてインクを吐出させることでインク滴I2を着弾させる。
これら変形例3〜5の場合でも、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際のインクジェットヘッド4における単位時間当たりのインクの吐出量が、左方に移動させる際よりも少なくなるため、上述の実施の形態と同様、インクジェットヘッド4へのインクの供給不足を防止することができる。
また、キャリッジ2によりインクジェットヘッド4を走査方向に往復移動させつつ、ノズル15からインクを吐出させて印刷を行う際に、インクジェットヘッド4を右方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させた後、次に左方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させる前までの時間を、左方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させた後、次に右方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させる前までの時間よりも長くしてもよい。
具体的には、キャリッジ2の加速度を変えることによって、記録用紙Pと対向する位置においてインクジェットヘッド4を右方へ所定の速度で移動させながらノズル15からインクを吐出させた後、記録用紙Pと対向しない位置においてキャリッジ2を停止させるまでの減速時間、および、次に、記録用紙Pと対向する位置においてインクジェットヘッド4を所定の速度で左方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させる前の、記録用紙Pと対向しない位置において停止しているキャリッジ2を所定の速度まで加速させる加速時間を、それぞれ、記録用紙Pと対向する位置において所定の速度で左方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させた後、記録用紙Pと対向しない位置においてキャリッジ2を停止させるまでの減速時間、および、次に記録用紙Pと対向する位置においてインクジェットヘッド4を所定の速度で右方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させる前の、記録用紙Pと対向しない位置において停止しているキャリッジ2を所定の速度まで加速させる加速時間よりも長くする。
また、インクジェットヘッド4の右方への移動を完了させた後には、所定の待機時間を経過してから、次の左方への移動を開始させ、左方への移動を完了させた後には、直ちに、次の右方への移動を開始させてもよい。
あるいは、インクジェットヘッド4の左方及び右方への移動を完了させた後、いずれの場合にも待機時間を経過してから次の移動を開始させるが、右方への移動の完了後の待機時間を、左方への移動の完了後の待機時間よりも長くする。
さらに、インクジェットヘッド4を右方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させた後、次に左方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させる前までの間における上記減速時間、加速時間、および待機時間の少なくとも一つを、左方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させた後、次に右方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させる前までの間における上記減速時間、加速時間、および待機時間より長くしてもよい。
前述のとおり、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際には、インクジェットヘッド4へのインクの供給量が減少する。そのため、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際と左方に移動させる際における、単位時間当たりのインクジェットヘッド4からのインクの吐出量が同じである場合には、インクジェットヘッド4の右方への移動が完了した直後の方が、インクジェットヘッド4内のインクの量は少なくなっている。そのため、直ちに左方への移動を開始させてインクを吐出させると、インクジェットヘッド4から正常にインクを吐出できない虞がある。
しかしながら、この場合には、インクジェットヘッド4を右方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させた後、次に第2方向へ移動させながらノズル15からインクを吐出させる前までの時間が長くなるため、インクジェットヘッド4を右方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させた後、インクジェットヘッド4に十分にインクが供給されてから、次に左方へ移動させながらノズル15からインクを吐出させることとなり、インクジェットヘッド4においてインクの吐出不良が生じるのを抑制することができる。
なお、この場合には、インクジェットヘッド4からインクの吐出を完了させた後、次にインクを吐出開始させるまでの時間が変化する分だけ、単位時間当たりのインクジェットヘッド4からのインクの吐出量が変化することとなる。
また、上述の実施の形態では、インクの温度が高いほど、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際に、インクジェットヘッド4を低い駆動周波数で駆動したが、これには限られず、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際の駆動周波数は、左方に移動させる際よりも低ければ、インクの温度に関わらず一定であってもよい。
また、上述の実施の形態では、チューブ6の一端が、サブタンク3の下端部における左側面に接続されているとともに、サブタンク3との接続部から左方に延びていたがこれには限られず、チューブ6は、キャリッジ2の加速による影響を受ける部分が、サブタンク3との接続部から左方に延びて配置されている部分を有していればよい。
この場合の具体例として、一変形例(変形例6)では、図11(a)に示すように、チューブ6は、その一端がサブタンク3の前面(図11の下側の面)に接続されているとともに、サブタンク3との接続部近傍において約90°曲げられて左方に延びている。
また、別の一変形例(変形例7)では、図11(b)に示すように、チューブ6は、その一端がサブタンク3の図11における下端部の右側面に接続されており、一旦は右方に延びているが、サブタンク3との接続部近傍において約180°曲げられて左方に延びている。
また、別の一変形例(変形例8)では、図11(c)に示すように、チューブ6は、その一端が、サブタンク3の図11における前面に接続されているとともに、サブタンク3との接続部近傍において約90°曲げられて一旦は右方に延びているが、サブタンク3との接続部近傍において、さらに約180°曲げられて左方に延びている(変形例8)。
なお、これら変形例6〜8の場合においても、上述の実施の形態と同様、サブタンク3との接続部からある程度離れた途中の部分において約180°曲げられて右方に延びており、その他端がカートリッジ装着部5に接続されている。
変形例6の場合には、チューブ6は、サブタンク3との接続位置から左方に延びているため、上述の実施の形態と同様、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際に、サブタンク3及びインクジェットヘッド4へのインク供給量が少なくなる。
また、変形例7、8においては、チューブ6が、サブタンク3との接続部から一旦右方に延びているため、インクジェットヘッド4が右方に移動する際に、この部分のインクは、サブタンク3に流入する方向に流れようとする。しかしながら、変形例7、8では、チューブ6のキャリッジ2の加速による影響を受ける部分において、左方に延びている部分の長さが、右方に延びている部分部分の長さよりも長くなっているため、インクジェットヘッド4が右方に移動する際に、チューブ6の左方に延びた部分内のインクがサブタンク3から流出する方向に流れようとする力が、右方に延びた部分内のインクがサブタンク3に流入する方向に流れようとする力よりも大きい。このため、チューブ6内のインクは、全体としては、上述の実施の形態と同様、サブタンク3から流出する方向に流れようとし、サブタンク3及びインクジェットヘッド4へのインク供給量が少なくなる。
したがって、変形例6〜8の場合においても、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際の、単位時間当たりのインクジェットヘッド4からのインク吐出量を、左方に移動させる際よりも少なくさせることにより、上述の実施の形態と同様、インクジェットヘッド4へのインクの供給不足を抑制することができる。
また、以上の説明では、チューブ6のサブタンク3との接続部からある程度離れた途中の部分において、約180°曲げられて右方に延びており、その他端がカートリッジ装着部5に接続されていたが、これには限られず、チューブ6においてキャリッジ2の加速による影響を受ける部分が少なくとも左方に延びていれば、サブタンク3との接続部からある程度離れた途中の部分は、どのように配置されていてもよい。この場合、カートリッジ装着部5はプリンタ1における任意の位置に配置することができる。
さらに、チューブ6においてキャリッジ2の加速による影響を受ける部分の、左方に延びる部分が右方に延びる部分よりも長ければ、インクジェットヘッド4を右方に移動させる際に、インクジェットヘッド4へのインクの供給量が減少するため、チューブ6の長さは、上述の実施の形態に限られず、任意の長さにすることができる。この場合、キャリッジ2にカートリッジ装着部5およびインクカートリッジ20が搭載されており、キャリッジ2の移動により、インクカートリッジ20が移動されるいわゆるオンキャリッジ構造を採用することもできる。
また、以上の説明では、チューブ6においてキャリッジ2の加速による影響を受ける部分が左方に延びていたが、これには限られず、チューブ6においてキャリッジ2の加速による影響を受ける部分が右方に延びていてもよい。なお、この場合には、左方が本発明に係る第1方向に相当し、右方が本発明に係る第2方向に相当する。
この場合には、上述の実施の形態とは逆に、インクジェットヘッド4を左方に移動させる際に、サブタンク3及びインクジェットヘッド4内の圧力が低下するため、キャリッジ2を左方に移動させる際に、単位時間当たりのインクジェットヘッド4からのインク吐出量を、右方に移動させる際よりも少なくさせることにより、インクジェットヘッド4へのインクの供給不足を抑制することができる。
また、以上では、ノズル15からインクを吐出することによって記録用紙Pに印刷を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られず、ノズルからインク以外の液体を吐出する液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。
1 プリンタ
2 キャリッジ
3 サブタンク
4 インクジェットヘッド
5 カートリッジ装着部
6 チューブ
8 温度検出装置
15 ノズル
20 インクカートリッジ
50 制御装置

Claims (6)

  1. 複数のノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドを所定の走査方向に往復移動させる移動手段と、
    前記液体吐出ヘッドに供給するための液体が貯留された液体タンクと、
    前記液体吐出ヘッドと前記液体タンクとを接続し、前記液体を前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに移送するための可撓性を有するチューブと、
    前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段の動作を制御する制御手段とを備えており、
    前記チューブは、前記液体吐出ヘッドとの接続部から前記走査方向における一方側に延びて配置された部分を有しており、
    前記制御手段は、
    前記移動手段により前記液体吐出ヘッドを前記走査方向に往復移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させるとともに、
    前記液体吐出ヘッドを前記走査方向の前記一方側から他方側に向かう第1方向に移動させる際の、単位時間当たりの前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出量を、前記液体吐出ヘッドを前記走査方向の前記他方側から前記一方側に向かう第2方向に移動させる際よりも少なくさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記制御手段は、
    所定の駆動周波数で前記複数のノズルから液体を吐出させるとともに、
    前記液体吐出ヘッドを前記第1方向に移動させる際の前記駆動周波数を、前記液体吐出ヘッドを前記第2方向に移動させる際よりも小さくさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記液体吐出ヘッドを前記第1方向に移動させる際の、液体を同時に吐出させるノズルの数を、前記液体吐出ヘッドを前記第2方向に移動させる際よりも少なくさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記液体吐出ヘッドを前記第1方向に移動させる間に、前記複数のノズルから液体を吐出させる回数の合計を、前記液体吐出ヘッドを前記第2方向に移動させる間よりも少なくさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御手段に制御されるものであって、
    前記液体吐出ヘッドから吐出された液滴を着弾させるための被着弾体を前記走査方向に直交する方向に搬送する搬送手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    被着弾体に対して液体を着弾させる動作を実行する際には、
    前記液体吐出ヘッドを前記第1方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させた後、次に前記第2方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させる前までの時間を、前記液体吐出ヘッドを前記第2方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させた後、次に前記第1方向へ移動させながら、前記複数のノズルから液体を吐出させる前までの時間よりも長くさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  6. 液体の温度を検出する温度検出手段をさらに備えており、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出される温度が高いほど、前記液体吐出ヘッドを前記第1方向に移動させる際の、単位時間あたりの前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出量を少なくさせるように、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液体吐出装置。
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