JPH07287883A - 光集積回路 - Google Patents

光集積回路

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JPH07287883A
JPH07287883A JP6104732A JP10473294A JPH07287883A JP H07287883 A JPH07287883 A JP H07287883A JP 6104732 A JP6104732 A JP 6104732A JP 10473294 A JP10473294 A JP 10473294A JP H07287883 A JPH07287883 A JP H07287883A
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Japan
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waveguide
light
optical
integrated circuit
guided
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JP6104732A
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Minoru Oyama
実 大山
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一の導波モードで精度よく効率的に光を検
出でき、小型化,軽量化,低コスト化に好適な量産性に
優れた光集積回路を提供する。 【構成】 入射光束22は、グレーティングカップラ1
4A,14Bによって導波層12内に導入され、同一導
波モードであって偏光方向が直交する導波光24A,2
4Bとなる。偏光分離された導波光24A,24Bは、
導波路レンズ16A,16Bによって導波路端面に集光
され、光検出器18A,18Bによって光電変換され、
それぞれ電気信号となる。入射光束22の偏光方向が回
転すると、偏光方向の直交する導波光24A,24Bの
強度が逆相で変化する。従って、演算部20で両者の差
信号RFDEFを求めるようにすれば、入射光束22の偏
光回転を電気信号として良好に検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク,光磁気デ
ィスクなどの光情報記録媒体の再生装置や光計測装置に
かかり、更に具体的には、光の偏光回転検出に好適な光
集積回路の改良に関するものである。
【0002】
【先行技術】近年、光ディスクなどの分野において,光
導波路上に受光素子,集光素子,反射素子などを集積化
した,いわゆる光集積回路の技術を用いて、光ピックア
ップに応用する試みがなされており、学会発表や特許出
願も多く行われている。特に最近は、MO,MDなどと
称される光磁気ディスクの普及に伴い、光磁気ディスク
用のピックアップについても,光集積回路の技術を応用
しようと試みられている。以下、いくつかの先行技術を
示す。
【0003】(1)先行技術1 図18に示すものは検出光学系を導波路上に集積化した
光磁気ディスク用ピックアップの例であり、昭和62年
春の第34回応用物理学関係連合講演会予稿集,P.7
09に開示されたものである。同図において、半導体レ
ーザ900から出力された所定偏光方向のレーザ光は、
コリメートレンズ902に入射して平行光化される。平
行光となったレーザ光は、基板904の光導波路906
に形成された3焦点集光グレーティングカップラ908
を透過する。透過後のレーザ光は対物レンズ910に入
射し、更に光磁気ディスク912の磁気記録部914に
集光される。
【0004】レーザ光が磁気記録部914に入射する
と、カー効果による偏光面の回転を受けて反射されるこ
とになる。反射レーザ光は、対物レンズ910を透過し
て3焦点集光グレーティングカップラ908に入射し、
これによって導波路906内に導かれる。
【0005】3焦点集光グレーティングカップラ908
は、3つの集光グレーティングカップラによって構成さ
れている。これらのうち、中央の集光グレーティングカ
ップラはTMモードの導波光を,両端の集光グレーティ
ングカップラはTEモードの導波光を各々励振する特性
となっており、導波器におけるモード分散特性を利用し
た直交する2つの偏光素子として機能する。
【0006】TMモードの導波光は、フォトダイオード
916に入射して光電変換され、TEモードの導波光
は、フォトダイオード918,920によって各々光電
変換される。これらフォトダイオード916,918,
920の出力信号は、複数のアンプによって構成された
演算部922に供給され、これによる演算によって、光
磁気ディスク912の磁気記録部914に記録された情
報の信号RFが読み出されることになる。なお、このと
き、フォーカスエラーやトラッキングエラーの信号F
E,TEも得られる。
【0007】(2)先行技術2 次に、特開昭63−261557号公報には、光導波路
上に形成した集光性回折格子(集光グレーティングカッ
プラ)を用いることによって小型軽量化を図った光磁気
記録媒体用ピックアップが開示されている。これによれ
ば、前記先行技術と比較して導波路が二重となってい
る。
【0008】(3)先行技術3 次に、図19に示す先行技術3は、同様に光磁気ディス
ク用のピックアップの例で、昭和63年電子情報通信学
会秋季全国大会予稿集,C221に開示されたものであ
る。これによれば、ピックアップの検出光学系をフォト
ダイオードとともにモノリシック集積化するため、基板
904にSi(シリコン)が用いられている。また、3
焦点集光グレーティングカップラ908上には、ハーフ
ミラー930が設けられており、半導体レーザ900か
ら出力されてコリメートレンズ902でコリメートされ
たレーザ光は、このハーフミラー930で反射されて光
磁気ディスク912に入射する。
【0009】(4)先行技術4 次に、先行技術4は、平成3年秋季応用物理学会予稿集
10pZN−9に開示された光集積ピックアップ用の光
磁気信号検出素子で、半導体レーザから出力されてコリ
メートされたレーザ光は、プリズムカップラで反射され
て光磁気ディスクに入射する。また、光磁気ディスクで
反射されたレーザ光は、プリズムカップラを介して導波
路内に導入される。TE,TMの各モードの光は、テー
パ結合部によって分離,検出される。
【0010】(5)先行技術5 次に、先行技術5は、特開平4−95252号公報に開
示されたもので、媒体からの反射光は光カップラによっ
て導波される。導波光は、全反射ミラーによって反射さ
れた後、TE,TMの各モードに分割されて検出され
る。
【0011】(6)先行技術6 次に、先行技術6は、特開平5−47030号公報に開
示されたもので、図20に示す構成となっている。同図
において、半導体レーザ950は、Si基板952上に
形成された導波路954の端部位置に設けられている。
導波路954における半導体レーザ950のレーザ光出
力側であって導波路954の反対側の端部位置には、グ
レーティングビームスプリッタ956,3焦点の集光グ
レーティングカップラ958が各々設けられている。
【0012】集光グレーティングカップラ958は、中
心領域958Aと2つの側部領域958B,958Cに
よって構成されている。これらのうち、中心領域958
Aは、グレーティングビームスプリッタ956から入射
したレーザ光を導波路954から空間に導いて光磁気デ
ィスク912に集光するとともに、光磁気ディスク91
2からの0次反射光を導波路954内に導くためのもの
である。また、側部領域958B,958Cは、光磁気
ディスク912からの±1次回折光を導波路954中に
導くためのものである。
【0013】集光グレーティングカップラ958の側部
領域958B,958Cの導波光出力側には、反射型導
波路レンズ960,962が各々設けられている。そし
て、グレーティングビームスプリッタ956の導波光出
力側には、フォトディテクタQB,QC,QD,QEが
各々設けられており、反射型導波路レンズ960,96
2の導波光出力側には、フォトディテクタQA,QFが
各々設けられている。これらのフォトディテクタQA〜
QFの各出力側は、演算部964の入力側に各々接続さ
れている。
【0014】半導体レーザ950から出力されたレーザ
光は、導波路954内をわずかに広がりながら伝搬し、
グレーティングビームスプリッタ956を透過して集光
グレーティングカップラ958の中心領域958Aに至
る。この集光グレーティングカップラ958の作用によ
って導波光は空間光となり、光磁気ディスク912の盤
面上に集光される。ここで、導波光は、導波路954中
でTE又はTMのいずれかの直線偏光モードしか取り得
ない。このため、たとえばTEモードの導波光を用いた
場合、集光されたレーザ光は、ディスク面内におけるト
ラッキング動作用のトラックないしプリグルーブ(案内
溝)912Aに直交する方向の直線偏光となっている。
【0015】光磁気ディスク912では、このプリグル
ーブ912Aによる回折作用のため、入射レーザ光に対
して、元の光路を逆に進行する0次反射光とともに、±
1次回折光も生じることになる。これらのうち、まず0
次反射光は、ディスク入射時の光路を逆に進んで集光グ
レーティングカップラ958の中央領域958Aに戻
り、半導体レーザ950の発光点に向けて集束する導波
光となる。ところが、グレーティングビームスプリッタ
956の作用によってその光路が変換され、各々独立し
た4個のフォトディテクタQB〜QEに集光するように
なる。各フォトディテクタQB〜QEでは、入射光が電
気信号に変換されて演算部964に供給される。
【0016】次に、±1次回折光は、集光グレーティン
グカップラ958の側部領域958B,958Cにそれ
ぞれ入射する。集光グレーティングカップラ958の側
部領域は、中心光軸と45゜の角度をなす互いに直交す
る偏光方向となっている。このため、光磁気ディスク9
12の記録情報によってレーザ光に与えられたカー効果
による偏光面の回転は、側部領域958B,958Cに
よって導波路954に導かれる各導波光に逆相の強度変
化を与えることになる。両者の差を取れば、光磁気ディ
スク912の信号検出,すなわち情報の読出しが行われ
ることになる。
【0017】このようにして導波路954内に導入され
た±1次回折光は、反射型導波路レンズ960,962
の作用によってフォトディテクタQA,QFに各々集光
入射し、各々電気信号に変換される。演算部964で
は、フォトディテクタQA〜QFからの各入力信号A〜
Fに基づいて、次のような演算が行われ、フォーカスエ
ラー信号FE,トラッキングエラー信号TE,再生信号
RFが各々出力される。
【0018】FE=(B+E)−(C+D) TE=(A+B+C)−(D+E+F) RF=A−F なお、これらの演算は、フーコー法,プッシュプル法な
どとして知られているものである。
【0019】(7)先行技術7 次に、先行技術7は、特開平4−149830号公報に
開示されたものである。これによれば、グレーティング
カップラの長さをレーザ光の入射ビーム径より長くし、
その端面が一致するように設定することで、レーザ光を
導波路素子表面で直接反射してディスクに入射させてい
る。
【0020】(8)先行技術8 次に、先行技術8は、特開平3−192542号公報に
開示されたもので、素子上にプリズム,偏光ビームスプ
リッタが設けられており、これらによってレーザ光がデ
ィスクに照射される。
【0021】(9)先行技術9 次に、先行技術9は、特開平4−289531号公報に
開示されたもので、素子上にプリズムを設けることで、
ディスクに照射される光量と信号検出系に供給される光
量の増加を可能とするものである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような先行技術には次のような不都合がある。 (1)先行技術1〜6について いずれも、光集積回路技術を用いて光磁気ディスクや光
ディスクの信号検出を行おうとするものであるが、先行
技術6を除いては、電界の振動方向が直交する導波モー
ド,すなわちTE,TMの2つのモードに導波光を分離
して光信号の検出が行なわれるようになっている。この
ため、素子設計に際して両モードに対応した定数による
設計を行わなければならず、設計作業が煩雑になるとと
もに、十分な検出精度も得られにくい。
【0023】1〜3の先行技術のように、TMモード用
の集光グレーティングカップラを検光子として使用する
場合には、検出すべきレーザ光の偏光方向,すなわち光
磁気ディスク面内におけるトラックに平行な偏光成分
と、TMモードの導波光の偏光方向とが一致していない
ため、検出効率が低下してしまうことになる。
【0024】また、4,5の先行技術のようにTE,T
Mモード分離用導波路ミラーを用いるものでは、ミラー
界面における散乱損失を抑えることが難しく、同様に検
出効率が低下してしまうことになる。
【0025】更に、TE,TMの異なるモードを使用す
ると、同一の薄膜でも導波モードによって伝搬損失が異
なる(西原ら,「光集積回路」(昭和60年,オーム社)の
P.20〜21参照),集光グレーティングカップラの面積や
両モードの光路が異なる,反射率や透過率も異なる,な
どによって検出信号レベルが異なるようになる。このた
め、差動検出によって光磁気信号を再生する際に、同相
雑音を十分に抑圧できず、微小な偏光回転の検出に不向
きであるという不都合がある。
【0026】これに対し、先行技術6の例では、導波路
面内で光軸が直交する同一モード(例えばTEのみ,も
しくはTMのみ)の2つ(もしくはそれ以上)の導波光
を励振し、これらの強度の差から信号を検出する方式と
なっているため、両者の光路や伝搬損失,反射率や透過
率を基本的に同一とすることができ、上述した1〜5の
先行技術の問題点は生じない。
【0027】しかし、この先行技術6の例では、発光や
集光など、光磁気ディスクに対する往路の光学系も全て
一体に集積化した構成となっているため、出射用グレー
ティングカップラのパターン精度や導波路の実効屈折
率、半導体レーザの波長など、多くのパラメータの精度
が同時に良好に達成されないと、十分な特性が得られに
くいという不都合がある。また、集積度が高く、各要素
をいずれも高い精度で形成しなければならないため、歩
留りが悪く高度の作製技術を必要とするといった不都合
がある。
【0028】(2)先行技術3,7〜9について これらの先行技術は、いずれも光集積回路に往路のレー
ザ光の反射機能を持たせたものであるが、3の先行技術
では、バルク部品であるハーフミラーを取付ける作業が
必要となって作業が煩雑になる他、空間を確保する場合
はミラーの反対面の反射,干渉が生ずることがあり、更
に取付け方法が難しいという不都合がある。例えば、光
集積回路とハーフミラーとの間隙を接着剤などで充填す
る場合には、接着剤の屈折率や透過損失や気泡発生の防
止などを考慮する必要があり、組立作業が煩雑になる。
また、別部品とアセンブリするため、ウェハプロセスだ
けで一体に集積化できない。先行技術8,9についても
同様である。
【0029】他方、先行技術7については、このような
別部品を用いる不都合はないが、光集積回路表面をその
まま利用しているため、ディスクに照射されるレーザ光
の偏光純度の低下を招くという不都合がある。
【0030】本発明は、これらの点に着目したもので、
第1の目的は、同一の導波モードで精度よく効率的に光
を検出できる生産性の向上を図ることができる光集積回
路を提供することである。第2の目的は、応用装置の小
型化,軽量化に好適な低コストの光集積回路を提供する
ことである。第3の目的は、集積化に好適で量産性に優
れた光集積回路を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段と作用】前記目的を達成す
るため、本発明は、空間からの入射光を、偏光方向が直
交する同一導波モードの光として、異なる光軸方向に分
離導波するための複数の結合領域を含むグレーティング
カップラを、薄膜による導波路上に形成し、これによっ
て導波された光を複数の光検出器で差動検出すること
で、その偏光回転を得ることを特徴とするものである。
【0032】
【実施例】以下、本発明による光集積回路の実施例につ
いて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】<実施例1>最初に、図1〜図2を参照し
ながら、本発明の実施例1について説明する。図1
(A)には実施例1の斜視図,図2には平面図が示され
ている。これらの図において、基板10上には、検出対
象の光の波長程度の厚さを持つ薄膜によって導波層12
が形成されている。この導波層12上にはグレーティン
グカップラ14A,14Bが形成されており、それらの
出射光路上に、導波路レンズ16A,16Bがそれぞれ
形成されている。また、導波路レンズ16A,16Bの
集光位置であって基板10の側面に、光検出器18A,
18Bが端面結合されている。これら光検出器18A,
18Bの信号出力側は、演算部20に接続されている。
【0034】これらのうち、グレーティングカップラ1
4A,14Bは、平行光束を平行導波光に結合させる構
成となっており、その光学的パターン(例えば表面の凹
凸)は平行,等間隔な直線群となっている。すなわち、
グレーティングカップラ14A,14Bは、いわゆるリ
ニアグレーティングカップラとなっている。また、グレ
ーティングカップラ14A,14Bの導波光の光軸は、
入射光光軸に直交する面内で見た時に、入射光の偏光方
向に対してほぼ45゜の角度となるとともに、互いにほ
ぼ直交するように設定されている。導波路レンズ16
A,16Bは、フレネルゾーンレンズとなっている。
【0035】次に、このような光集積回路の各部の使用
材料と作製方法について説明すると、基板10としては
誘電体材料が用いられる。導波層12は、この誘電体材
料よりわずかに屈折率nの高い薄膜を基板10上に形成
することで作製される。例えば、基板10としてパイレ
ックスガラス基板(n=1.47)が用いられ、その上
にコーニング#7059ガラス(n=1.54)をRF
スパッタ法で0.8μm製膜することで、導波層12を
作製できる。もちろん、他の材料や膜厚でも可能であ
る。
【0036】グレーティングカップラ14A,14Bや
導波路レンズ16A,16Bは、導波層12上に、例え
ばSi−N薄膜をプラズマCVD法で製膜するととも
に、所定のパターンを電子ビーム描画とドライエッチン
グで形成することで作製される。基板10,導波層12
の集光部端面10A,10Bは、微細砥粒による研磨に
よって形成されている。このようにすることで、光検出
器18A,18Bの端面結合時の損失が低減できる。光
検出器18A,18Bは、この研磨端面に使用光波長に
おける透過率の高い接着剤を用いて直接接着される。な
お、これらの光集積回路素子の作製方法については、例
えば前述の「光集積回路」(昭和60年,オーム社)の第
4,6,7,9章に詳述されている。
【0037】このような光集積回路は、図1(B)に示
すように、光磁気ディスク(図示せず)からの入射光光
軸に直交する平面に対し角度θを有するように配置され
ている。
【0038】次に、本実施例の作用を説明する。ほぼコ
リメートされた入射光束22は、グレーティングカップ
ラ14A,14Bによって導波層12内に導入され、導
波光24A,24Bとなる。本実施例では、平行光束を
平行導波光に結合させる。ここで、グレーティングカッ
プラ14A,14Bの導波光光軸は、上述したように入
射光の偏光方向に対してほぼ45゜の角度となってい
る。このため、例えばともにTEモードの導波光が励振
されたとすると、図2に示すように、導波路面内におい
て導波光光軸26A,26Bに直交する偏光成分のみが
導波光24A,24Bとして取り出されたことになる。
【0039】すなわち、結果として、グレーティングカ
ップラ14A,14Bは、入射光束22の偏光方向に対
してほぼ45゜の偏光角度をそれぞれ有しており、互い
にほぼ直交する検光子として作用する。このため、入射
光束22の偏光方向の直交成分がそれぞれ得られること
になる。
【0040】これらの偏光分離された2つのほぼ平行な
導波光24A,24Bは、それぞれ導波路レンズ16
A,16Bによって導波路端面に集光され、光検出器1
8A,18Bによって光電変換され、それぞれ電気信号
となる。ここで、光磁気ディスクにおけるカー効果によ
り入射光束22の偏光方向が回転すると、偏光方向の直
交する導波光24A,24Bの強度が逆相に変化する。
つまり、24Aが大きくなれば24Bは小さくなり、2
4Aが小さくなれば24Bは大きくなる。このため、光
検出器18A,18Bの出力信号も逆相で変化すること
になる。
【0041】従って、演算部20で両者の差信号RFDE
Fを求めるようにすれば、入射光束22の偏光回転を電
気信号として良好に検出することができる。また、両者
の和信号RFSUMを求めるようにすれば、入射光束22
の大きさを検出することができる。
【0042】このように、実施例1によれば、先行技術
で示したようなTE/TMの2つの導波モードによる偏
光分離ではなく、同一の導波モードだけを使用してい
る。このため、同一の定数で各素子を設計でき、精度の
向上を図ることができ、導波光検出効率の低下が避けら
れる。また、直交する偏光成分の検出系を対称に構成で
きるため、各検出系の信号レベルを容易に統一して良好
にバランスをとることができ、差動検出による同相雑音
を除去して、S/NあるいはC/Nの高い良好な信号検
出が可能となる。
【0043】また、前記先行技術6と比較しても、グレ
ーティングカップラから導波路レンズに至る偏光分離光
学系のみを集積化したために、必要とされる作製精度が
緩和され、量産性が向上する。温度,湿度などの影響も
低減され、耐環境性も向上する。更に、ディスクにレー
ザ光を投射する往路の光学系は、光集積回ではなく、従
来のバルク系で構成される。このため、本実施例をデー
タ書込み用の光ピックアップに適用した場合には、レー
ザ光のディスク入射効率を高くすることができ、従来と
同等のレーザダイオードを用いたとしてもレーザ光の書
込みパワーを確保することが容易である。
【0044】<実施例2>次に、図3を参照しながら本
発明の実施例2について説明する。なお、前記実施例と
同様の構成部分又は前記実施例に対応する構成部分につ
いては、同一の符号を用いることとする(以下の実施例
についても同様である)。
【0045】同図に示すように、グレーティングカップ
ラ14A,14Bは、前記実施例1と同様である。この
グレーティングカップラ14A,14Bの出射光軸上に
は、反射型レンズによる導波路レンズ30A,30Bが
形成されており、これらによって折返し型の光学系が構
成されている。そして、導波路レンズ30A,30Bの
出射光軸上に光検出器32A,32Bがそれぞれ設けら
れている。
【0046】これらのうち、反射型の導波路レンズ30
A,30Bは、平行光を一点に収束させるために放物線
状となっており、導波路平面内における光線追跡的手法
で、比較的容易に設計することができ、導波層12をテ
ーパー状にエッチングすることでミラーを形成すること
ができる。このとき、テーパーの導波路面に対する角度
を約10゜程度に緩くし、テーパー面の荒れを抑えるよ
うな製造プロセスを選択することで、ミラー面による散
乱損失を低減することができる。
【0047】光検出器32A,32Bは、他の導波路レ
ンズなどの光学素子と同一の導波路上にモノリシックに
形成されており、また入射する各導波光に対し2分割さ
れた構成となっている。詳述すると、例えばSi結晶の
基板10上に表面熱酸化によりSiO2のバッファ層3
4(n=1.46)を形成する。そして、その上に、前
記実施例と同様に、コーニング#7059ガラス(n=
1.54)による導波層12をスパッタリングにより製
膜する。グレーティングカップラ14A,14Bは、S
i−NをP−CVDによって製膜した後、所定パターン
にドライエッチングすることで形成される。
【0048】ここで、基板10として導電型がn型のS
i結晶を使用し、部分的にボロンなどのp型不純物をド
ーブしてpn接合を形成することで、光検出器32A,
32Bを構成することができる。
【0049】また、光検出器32A,32Bをそれぞれ
2分割して合計4個とすることで、光磁気ディスクのピ
ックアップとして応用する際にフォーカスやトラッキン
グのエラー信号も得られる構成となっている。これら光
検出器32A,32Bの出力側は、端子36A,36B
を介して演算部38に接続されている。なお、点線で示
す部分については後述する。
【0050】次に、以上のように構成された実施例2の
作用を説明すると、グレーティングカップラ14A,1
4Bによって入射瞳が2分割されて分離された同一モー
ドの導波光は、導波路レンズ30A,30Bによって反
射されるとともに、光検出器32A,32Bにそれぞれ
集光される。各光検出器32A,32Bでは、入射光が
2分割されて光電変換され、変換後の電気信号が演算部
38にそれぞれ供給される。
【0051】演算部38では、一般的に知られているフ
ーコー法によってフォーカスエラー信号FEが求めら
れ、一般的に知られているプッシュプル法によってトラ
ッキングエラー信号TEが求められる。また、各信号を
加算することでRFSUMが求められ、光検出器32A,
32Bの信号の差からRFDEFが求められる。
【0052】この実施例2によれば、前記実施例1と同
様の効果の他に、光検出器も含めて集積化を実現でき、
また、導波路レンズに反射型レンズを用いて折返し光学
系としたため、集積回路の小型化も可能となるという効
果が得られる。
【0053】<実施例3>次に、図3及び図4を参照し
ながら、本発明の実施例3について説明する。この実施
例は、図3に示した実施例2とほぼ同じ構成で、光検出
器32A,32Bの出力電流を電圧に変換する電流・電
圧変換手段,信号増幅手段,演算増幅手段を含む演算部
38を、導波路基板上にモノリシックに形成したもので
あり、製造プロセスは、前記光検出器32A,32Bの
製造プロセスを応用すればよい。その他の点は、前記実
施例2と同様である。
【0054】この実施例は、光ディスクプレーヤにおけ
るRFアンプやエラー信号生成用のマトリクス回路まで
を一部品に集積した、いわゆる光電子集積回路(OEI
C)となっている。
【0055】図4には、実施例2の光集積回路を用いた
光ディスク用のピックアップの構成例が示されている。
半導体レーザ40から出射した発散レーザ光は、コリメ
ータレンズ42によってほぼ平行な光束となる。この光
束はビームスプリッタ44に入射する。そして、そのハ
ーフミラー面で反射された光束が、対物レンズ46によ
ってディスク48の情報記録面上に収束し、回折限界の
集光スポットを結ぶ。
【0056】集光されたレーザ光は、CDのような位相
ピットディスクの場合は強度変化による変調を受け、M
Dのような光磁気ディスクの場合は偏光回転による変調
を受ける。変調後のレーザ光は、前記往路と逆の経路で
再びビームスプリッタ44に達し、そのハーフミラー面
を透過したレーザ光が光集積回路50のグレーティング
カップラ14A,14Bに入射する。以後は、上述した
光集積回路50の作用によって電気信号に変換され、更
に演算部38によってフォーカスエラー信号FE,トラ
ッキングエラー信号TE,読取り信号RFがそれぞれ得
られる。なお、CD−WOにおけるATIP信号やレコ
ーダブルMDにおけるADIP信号を演算部38で検出
するようにしてもよい。
【0057】このように、実施例3によれば、実施例2
と比較して演算手段も集積化したので、更に小型化の効
果を高めることが可能であり、また,軽量化,低コスト
化も図ることができる。
【0058】<実施例4>次に、図5を参照しながら、
本発明の実施例4について説明する。この実施例では、
グレーティングカップラ51が4つの領域51A,51
B,51C,51Dに分割されており、対角位置にある
2領域,つまり51Aと51C,51Bと51Dが、そ
れぞれ同一の偏光成分を検出できるように構成されてい
る。
【0059】また、この例では、それ自体に集光機能を
もつ集光(フォーカシング)グレーティングカップラが
用いられており、このため導波路レンズを別に設ける必
要がない。グレーティングカップラ50の各領域の光学
的パターンは、実施例1〜3と異なり、ほぼ平行,等間
隔の曲線群から成るいわゆるカーブドグレーティングカ
ップラとなっている。
【0060】グレーティングカップラ51の各領域51
A〜51Dの出射光の集光位置には、2分割の光検出器
52A〜52Dがそれぞれ設けられている。なお、これ
らの光検出器の出力から前記各種信号を演算する演算部
は、実施例2のように集積回路外としてもよいし、実施
例3のように集積回路3のように集積回路内に集積化す
るようにしてもよい。
【0061】この実施例4によれば、同一の偏光成分を
検出する光検出器52Aと52C,52Bと52Dの差
動出力を得ることで、対物レンズなどの傾角や光束の光
強度分布のアンバランスをキャンセルできる。また、位
相ピットディスクにおいては、いわゆるヘテロダイン方
式のトラッキングエラー信号を得ることができる。
【0062】<実施例5>次に、図6を参照しながら本
発明の実施例5について説明する。この実施例は、基本
的には前記実施例2と同様の構成であるが、グレーティ
ングカップラ60をほぼ正方形とし、グレーティング領
域60A,60Bの出射端62A,62Bを波面とほぼ
平行にすることで収差の低減を図っている。また、導波
路レンズ64A,64Bとしてジオデシックレンズが用
いられており、導波層12の端面を利用した端面ミラー
66A,66Bによる折返し光学系となっている。その
他の点は、前記実施例3と同様である。
【0063】<実施例6>次に、図7〜図17を参照し
ながら本発明の実施例6について説明する。上述した実
施例1〜5は、偏光分離,集光,光電変換の各機能、あ
るいは信号の演算処理の機能を集積化したものである。
例えば、図4に示したピックアップを集積化しない従来
の素子で構成したとすると、図7に示すようになる。同
図において、光集積回路50のグレーティングカップラ
14A,14Bは偏光ビームスプリッタ70に相当し、
導波路レンズ30Aは検出レンズ72A,シリンドリカ
ルレンズ74Aに相当する。また、導波路レンズ30B
は検出レンズ72B,シリンドリカルレンズ74Bに相
当する。光検出器32A,32Bは光検出器76A,7
6Bにそれぞれ相当し、演算部36は演算部78に相当
する。
【0064】なお、対物レンズ46に代えて、偏光ビー
ムスプリッタ44の出力側に立ち上げミラー80を設
け、この立ち上げミラー80の反射出力側に対物レンズ
82を設けるようなタイプとしてもよい。
【0065】これに対し、以下の実施例は、図8に示す
ように、光集積回路90がビームスプリッタ44や立上
げミラー80の機能も含むように集積化したものであ
り、図9に示すようになる。光集積回路90は、図10
(A)に示すように、上述したいずれかの光集積回路,
例えば実施例2の光集積回路上にハーフミラー92を設
けた構成となっている。同図(B)には、そのようすが
分解して示されている。また、同図の#1−#1線に沿
って矢印方向に見た断面が図11に示されており、#2
−#2線に沿って矢印方向に見た断面が図12に示され
ている。
【0066】これら図10〜図12において、基板10
からグレーティングカップラ14A,14Bの形成工程
や材料は、上述した通りである。グレーティングカップ
ラ14A,14B上には、OCDなど各種の液状コーテ
ィング材料によるスピンコートによってバッファ層94
が形成される。そしてその上に、AUをスパッタリング
で製膜することで、ハーフミラー92が形成される。
【0067】本実施例の作用を図9を参照して説明する
と、半導体レーザ40から出力させたレーザ光は、コリ
メータレンズ42によっほぼ平行光化された後、光集積
回路90に入射する。そして、その表面のハーフミラー
92によって反射されたレーザ光は、対物レンズ46に
よってディスク48に入射する。ディスク48によって
反射されたレーザ光は、再び対物レンズ46を介して光
集積回路90に入射する。そして、その表面のハーフミ
ラー92を透過した光がグレーティングカップラ14
A,14Bに入射し、更には導波層12内に導波され
る。以後は、前記実施例2と同様である。
【0068】図11には、グレーティングカップラ14
A,14Bによって導波層12内に導波され、更に導波
路レンズ30A,30Bによって反射される光のようす
が矢印F1で示されている。図12には、導波路レンズ
30A,30Bで反射されて光検出器32A,32Bに
入射する光のようすが矢印F2で示されている。
【0069】このように、実施例6によれば、ハーフミ
ラー92,バッファ層94のいずれも、他の部分と同様
の薄膜プロセス(ウェハプロセス)で一体型素子として
形成することができるため、一連の工程で大量生産が可
能となり、高精度で安価に光集積回路を作製できるとい
う利点がある。
【0070】ところで、本実施例が適用される光集積回
路としては、上述した実施例2以外のものを用いてもよ
いが、特に実施例2(あるいは実施例3)に示した折返
し光学系とした光集積回路に適用すると、ピックアップ
全体の高さを抑えることができ、非常に有効である。
【0071】まず、上述した先行技術のピックアップに
ついてその高さを検討する。図13には、図19の光集
積回路を用いたピックアップが示されている。この場
合、高さH1はビーム径に相当する。このビーム径H1
は、使用するレーザ光の波長や対物レンズ910のNA
(開口数)などで決まってしまう。また、このビーム径
H1を含む高さH2は、ミラーとして作用するために必
要とされる高さであり、H1の大きさに依存して決ま
る。
【0072】これに対し、高さH3は、グレーティング
カップラ908によって導波された光を光検出器916
などに導くための導波光路長H4に対応するもので、こ
れを小さくすることで、ピックアップとしての高さを小
さくすることができる。しかし、先行技術として挙げた
例は全て導波光路長H4が長く、ピックアップが高くな
ってしまう。このような長い導波光路長H4は、光集積
回路における小型化という利点を大方相殺してしまうも
のである。
【0073】これに対し、本実施例では、グレーティン
グカップラ14A,14Bによる導波方向が45゜の方
向となっており、更に反射型の導波路レンズ30A,3
0Bによって折返し光学系が構成されているので、図9
に示すようにピックアップの高さを大幅に低減すること
が可能となる。
【0074】この点を図14を参照して説明すると、グ
レーティングカップラ14Bから出射されたレーザ光
は、45゜の方向に進行し、導波路レンズ30Bで反
射,集光されて光検出器32Bに入射する。このとき、
線Lで示すように、グレーティングカップラ14Bの最
も内側(下側)から出射されたレーザ光がグレーティン
グカップラ14Bの外縁を通るように導波路レンズ30
Bを設計すれば、導波光路長H4を短くすることがで
き、高さも低くなる。反対側の導波路レンズ30Aにつ
いても同様である。
【0075】ここで、図15に示すように、グレーティ
ングカップラ100が45゜になっていないとすると、
同様の条件を満たす導波路レンズ30Bの位置は同図に
示すようになり、導波光路長H4は大きくなってしま
う。図16のようにミラー102を用いた例では、更に
導波光路長H4が大きくなる。導波路レンズ30Bを図
14のように配置して導波光路長H4を無理に小さくす
ると、図17に示すように導波路レンズ30Bによって
反射された光がグレーティングカップラ100内を通過
するようになり、折返し後の導波光がグレーティングカ
ップラ100を通過する際に再び空間光として放出さ
れ、光検出器32Bに入射する光量が減衰してしまう。
また、導波路レンズ30Bにおける光の反射角φが小さ
くなるため、透過散乱光が増加し、反射効率が減少して
しまう(前記「光集積回路」p259〜261参照)。
【0076】本実施例によれば、グレーティングカップ
ラが左右とも45゜の外向きの導波光軸となっているた
め、折り返し後の光が再びグレーディング領域内を通過
しない構成とすることができ、導波光路長H4が小さく
なってピックアップ高さを低減できる。
【0077】<他の実施例>なお、本発明は、何ら上記
実施例に限定されるものではなく、例えば次のようなも
のも含まれる。 (1)実施例3では演算部も集積化したが、他の実施例
でも演算部を集積化してよい。また、光検出器を2分割
とするかどうかも、必要に応じて適宜変更してよい。そ
の他、導波,集光,反射,光電変換などの各素子のいず
れを用いるかやその組み合わせも、必要に応じて適宜変
更してよい。特に、グレーティングカップラについて
は、入射光の直交する偏光成分を検出できれば、どのよ
うな光学パターンとしてもよい。 (2)前記実施例は、主としてMDなどのような光磁気
ディスクに本発明を適用した場合であるが、もちろんC
Dなどのような位相ピットディスクなど、各種の記録媒
体に適用可能である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による光集
積回路によれば、次のような効果がある。 (1)空間からの入射光を、偏光方向が直交する同一導
波モードで導波して検出することとしたので、精度よく
効率的に光を検出できる。 (2)光検出器や演算部も集積化することとしたので、
応用装置の小型化,軽量化,低コスト化を図ることがで
き、量産性にも優れている。 (3)ハーフミラー層を設けることとしたので、更に集
積化が達成でき、量産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光集積回路の実施例1を示す斜視
図である。
【図2】実施例1の平面図である。
【図3】本発明の実施例2,3を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例3によるピックアップを示す斜
視図である。
【図5】本発明の実施例4を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例5を示す斜視図である。
【図7】前記実施例によるピックアップと従来の光学系
によるピックアップとの対応を示す説明図である。
【図8】実施例6によるピックアップと従来の光学系に
よるピックアップとの対応を示す説明図である。
【図9】実施例6によるピックアップを示す側面図であ
る。
【図10】実施例6の光集積回路を示す斜視図である。
【図11】図10の#1−#1線に沿って矢印方向に見
た断面図である。
【図12】図10の#2−#2線に沿って矢印方向に見
た断面図である。
【図13】先行技術の光集積回路によるピックアップを
示す側面図である。
【図14】実施例6におけるピックアップ高さを示す説
明図である。
【図15】先行技術におけるピックアップ高さを示す説
明図である。
【図16】先行技術におけるピックアップ高さを示す説
明図である。
【図17】先行技術におけるピックアップ高さを示す説
明図である。
【図18】先行技術の光集積回路を示す斜視図である。
【図19】先行技術の光集積回路を示す斜視図である。
【図20】先行技術の光集積回路を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…基板 12…導波路 14A,14B…グレーティングカップラ 16A,16B…導波路レンズ 18A,18B…光検出器 20…演算部 22…入射光束 24A,24B…導波光 26A,26B…導波光光軸 30A,30B…導波路レンズ 32A,32B…光検出器 34…バッファ層 36A,36B…端子 38…演算部 40…半導体レーザ 42…コリメータレンズ 44…ビームスプリッタ 46…対物レンズ 48…ディスク 50…光集積回路 51…グレーティングカップラ 51A〜51D…領域 52A〜52D…光検出器 60A,60B…グレーティングカップラ 64A,64B…導波路レンズ 66A,66B…端面ミラー 90…光集積回路 92…ハーフミラー 94…バッファ層 H1…ビーム径 H2,H3…ピックアップの高さ H4…導波光路長

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜によって基板上に形成された導波
    路;空間からの入射光を、偏光方向が直交する同一導波
    モードの光として、前記導波路の異なる光軸方向に分離
    導波するための複数の結合領域を含み、前記導波路上に
    形成されたグレーティングカップラ;これによって導波
    された光の偏光回転を差動検出するために、導波光軸上
    にそれぞれ設けられた複数の光検出器;を備えたことを
    特徴とする光集積回路。
  2. 【請求項2】 各導波光軸のそれぞれに少なくとも1つ
    の光学素子を配置したことを特徴とする請求項1記載の
    光集積回路。
  3. 【請求項3】 前記基板上に前記光検出器を集積化した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光集積回路。
  4. 【請求項4】 前記光検出器の検出出力に演算を行っ
    て、入射光の偏光回転の信号を得るための演算部を備え
    たことを特徴とする請求項1,2,又は3に記載の光集
    積回路。
  5. 【請求項5】 前記演算部を前記基板に集積化したこと
    を特徴とする請求項4記載の光集積回路。
  6. 【請求項6】 前記グレーティングカップラ上に形成さ
    れたバッファ層;このバッファ層上に形成されたハーフ
    ミラー層;を備えたことを特徴とする請求項1,2,
    3,4,又は5に記載の光集積回路。
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