JP3635524B2 - 光導波路素子及び光ピックアップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光導波路に形成された微細な周期構造により光ビームを光導波路に入力結合させ、あるいは透過させるグレーティングと、光ビームを受光する受光部とを備える光導波路素子、及び、この光導波路素子を用いてフォーカスエラー信号を生成する光ピックアップの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、集積回路技術を応用した光導波路素子を用いて構成した光ピックアップの開発が盛んに行われている。この種の光ピックアップは、グレーティングや受光部などを光導波路と共に一体的に基板上に集積して構成される。そして、グレーティングを用いて、外部に配置された光学系と光導波路素子の間で光ビームを入力結合又は出力結合することにより、光ピックアップとして機能させる。これにより、小型で信頼性の高い光ピックアップを実現することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の光導波路素子を用いて、CDやDVD等の光ピックアップを構成する場合、受光部を集積化する際の配置が問題となる。すなわち、情報記録媒体からの反射ビームを光導波路に入力結合し、その直下に第1の受光部を設けてRF信号の検出やトラッキングエラーの検出を行うと共に、光導波路の伝搬光を受光する第2の受光部を設けてフォーカスエラー検出を行うのが通常の構成である。このような構成においては、フォーカスエラー検出を行う場合、例えばビームサイズ法等の広く知られた手法では、各ビームのフォーカス状態に差異を生じさせるための光量を光導波路に入力結合して第2の受光部に導く必要があるのに対し、RF信号の検出やトラッキングエラー検出を行う場合、光量や安定性を確保するため、入力結合後の導波光量をできるだけ少なくして第1の受光部の光量を増加する方が好ましい。
【0004】
また、フォーカスエラー検出用の第2の受光部は、RF信号検出とトラッキングエラー検出を行う第1の受光部とは距離を離して配置する必要があるため、全体的に光導波路素子の面積を大きくせざるを得ない。そのため、光導波路素子の小型化に支障をきたし、コスト上昇を招くという点が問題であった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、光導波路素子により光ピックアップを構成するに際し、1つの受光部のみで光ピックアップとして機能し、小型化及び低コスト化が可能な光ピックアップ、及びこの光ピックアップの構成要素としての光導波路素子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の光導波路素子は、光源から出射された光ビームを光学系を介して情報記録媒体に集光し、反射された光ビームを受光する光ピックアップに用いられる光導波路素子であって、前記光ビームを伝搬させる導波層と、前記情報記録媒体から反射された光ビームの一部を前記導波層に入力結合し、残りを透過するグレーティングと、該グレーティングを透過した光ビームを受光する受光部とが積層形成され、前記グレーティングには、前記情報記録媒体と前記光学系が所定距離だけ遠ざかる場合の光ビームの照射状態に適合して前記導波層への結合効率を最大化する第1のグレーティングパターンと、前記情報記録媒体と前記光学系が所定距離だけ近づく場合の光ビームの照射状態に適合して前記導波層への結合効率を最大化する第2のグレーティングパターンとが短冊状にて繰り返し交互に配置されて形成されると共に、前記受光部には、該第1のグレーティングパターンと該第2のグレーティングパターンのそれぞれに対応する受光領域が設けられ、各受光領域が前記第1のグレーティングパターンおよび前記第2のグレーティングパターンの配置に対応した短冊状に分割されていることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、光源から光ビームが出射され、光学系を介して情報記録媒体に集光されて、反射された光ビームが光導波路素子に照射される。そして、導波層への入力カップラとしてのグレーティングにより、光ビームの一部が導波層に入力結合されるが、残りはグレーティングを透過して下方の受光部にて受光される。このとき、情報記録媒体と光学系との位置関係に応じて、両者が相対的に遠ざかるときは、第1のグレーティングパターンによる導波層への結合効率が最大となるのに対し、両者が相対的に近づくときは、第2のグレーティングパターンによる導波層への結合効率が最大となるように調整が施されると共に、両グレーティングパターンは短冊状にて繰り返し交互に配置されて形成される。そして、各グレーティングパターンの配置に対応した短冊状に分割された受光領域を有する受光部では、それぞれの結合効率が最大となる場合に、その受光領域での受光量が最小となる。
【0008】
従って、それぞれの受光領域における受光出力の差をとると、S字カーブの特性が得られるため、容易にフォーカスエラー信号の生成を行うことができる。そのため、従来は受光部までの光路長をかなり必要としたフォーカスエラー検出を、グレーティング直下にて行うことができ、受光部の面積を小さく構成し、光集積化された光ピックアップの更なる小型化、低コスト化を実現できる。更に、例えば、グレーティングパターンの形成された奇数番目、偶数番目の領域で2種の特性を付与し、これに対応する受光部も同様の分割形状とすれば、フォーカスエラー信号の生成を容易に行うことができると共に、実効的なNAを高く保持して高い受光性能を得ることができる。
【0009】
請求項2に記載の光導波路素子は、請求項1に記載の光導波路素子において、前記第1のグレーティングパターンと前記第2のグレーティングパターンは、入射された光ビームの照射状態に適合するようにチャーピングした曲線グレーティングにより構成されることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用によって情報記録媒体から反射された光ビームがグレーティングに照射されると、第1のグレーティングパターンと第2のグレーティングパターンに施されているチャーピングした曲線グレーティングにより、実際には収束光として照射される光ビームに適宜の特性を付与した後、上述の導波層への入力結合が行われる。従って、情報記録媒体と光学系との位置関係に応じた導波層への結合効率を更に高精度に制御し、急峻なS字カーブを用いて正確なフォーカスエラー信号の生成を行うことができるため、光集積化された光ピックアップの小型化、高性能化を実現することができる。
【0013】
請求項に記載の光導波路素子は、請求項1又は請求項の何れかに記載の光導波路素子において、光ビームに付与された位相差に応じて該光ビームを選択的に反射又は透過させる分離膜が最上部に更に積層形成され、該分離膜は、前記光源と前記光学系の間に配置されたビームスプリッタとして機能することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、光源からの光ビームが光導波路素子の最上部に積層形成された分離膜によって反射され、情報記録媒体に集光される。一方、反射された光ビームには適宜の位相差が付与され、分離膜を透過してグレーティングに達する。その後は、請求項1に記載の発明と同様の作用により受光部の受光出力に基づくフォーカスエラー信号が生成される。従って、光導波路素子に多くの機能を取り込み、構成が簡単で小型化に好適な光ピックアップを実現できる。
【0015】
請求項に記載の光ピックアップは、光源から出射された光ビームを光学系を介して情報記録媒体に集光し、反射された光ビームを受光する光ピックアップであって、前記光ビームを伝搬させる導波層と、前記情報記録媒体から反射された光ビームの一部を前記導波層に入力結合し、残りを透過するグレーティングと、該グレーティングを透過した光ビームを受光する受光部とが積層形成されてなる光導波路素子を備え、前記グレーティングには、前記情報記録媒体と前記光学系が所定距離だけ遠ざかる場合の光ビームの照射状態に適合して前記導波層への結合効率を最大化する第1のグレーティングパターンと、前記情報記録媒体と前記光学系が所定距離だけ近づく場合の光ビームの照射状態に適合して前記導波層への結合効率を最大化する第2のグレーティングパターンとが短冊状にて繰り返し交互に配置されて形成されると共に、前記受光部には、該第1のグレーティングパターンと該第2のグレーティングパターンのそれぞれに対応する受光領域が設けられ、各受光領域が前記第1のグレーティングパターンおよび前記第2のグレーティングパターンの配置に対応した短冊状に分割され、該受光領域からの受光出力の差信号に基づいてフォーカスエラー信号が生成されることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、光源から光ビームが出射され、コリメータレンズや対物レンズなどを含む光学系を介して情報記録媒体に集光されて、反射された光ビームが光導波路素子に照射される。そして、導波層への入力カップラとしてのグレーティングにより、光ビームの一部が導波層に入力結合されるが、残りはグレーティングを透過して下方の受光部にて受光される。このとき、情報記録媒体と光学系との位置関係に応じて、両者が相対的に遠ざかるときは、第1のグレーティングパターンによる導波層への結合効率が最大となるのに対し、両者が相対的に近づくときは、第2のグレーティングパターンによる導波層への結合効率が最大となるように調整が施されると共に、両グレーティングパターンは短冊状にて繰り返し交互に配置されて形成される。そして、各グレーティングパターンの配置に対応した短冊状に分割された受光領域を有する受光部では、それぞれ結合効率が最大となる場合に、その受光領域での受光量が最小となる。これらの受光領域からの受光出力の差をとって、フォーカスエラー信号が生成される。
【0017】
従って、容易にフォーカスエラー信号の生成を行うことができると共に、従来は受光部までの光路長をかなり必要としたフォーカスエラー検出を、グレーティング直下にて行えるため、受光部の面積を小さく構成できる。よって、光導波路素子を用いることと相まって、光ピックアップの小型化、構成の簡素化、低コスト化を実現できる。更に、例えば、グレーティングパターンの形成された奇数番目、偶数番目の領域で2種の特性を付与し、これに対応する受光部も同様の分割形状とすれば、フォーカスエラー信号の生成を容易に行うことができると共に、実効的なNAを高く保持して高い受光性能を得ることができる。
【0021】
請求項に記載の光ピックアップは、請求項4に記載の光ピックアップにおいて、前記受光部の受光出力を用いて、フォーカスエラー信号に加えて、RF信号及びトラッキングエラー信号が生成されることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の作用によって受光部にて光ビームが受光されると、この受光出力からフォーカスエラー信号とRF信号とトラッキングエラー信号の全てが生成される。従って、回路構成を簡略にし、小型かつ安価な光ピックアップを実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態に係る光ピックアップの全体構成を示す斜視図である。図1に示す光ピックアップは、光導波路デバイス1と、光ビームを出射する半導体レーザ2と、光ディスク3に光ビームを照射するため光学系として、反射ミラー4、コリメータレンズ5、対物レンズ6とを含んで全体が構成される。
【0025】
以上の構成において、光導波路デバイス1はマウントベース7上にボンディングされ、後述する積層構造を有している。また、半導体レーザ2は、サブマウント8に取り付けられており、光導波路デバイス1と半導体レーザ2が所定の位置関係を保つように、サブマウント8がマウントベース7上にボンディングされる。例えば、CDやCD−Rに用いる波長780nm、あるいはDVDに用いる波長650nmなどに対応した半導体レーザ2が使用可能である。
【0026】
半導体レーザ2から出射された光ビームは、後述の作用により光導波路デバイス1上面で反射される。そして、反射ミラー4にて反射された後、コリメータレンズ5により平行ビームにされ、対物レンズ6を介して光ディスク3の情報記録面に集光され、ビームスポットPを形成する。ビームスポットPからの反射光は、再び、対物レンズ6、コリメータレンズ5、反射ミラー4を経由して、後述するように光導波路デバイス1の下層の受光部にて受光される。
【0027】
このとき、対物レンズ6と光ディスク3の情報記録面との間の距離が適正である場合には、ビームスポットPはジャストフォーカス状態となって良好に再生を行うことができる。これに対し、光ディスク3が相対的に対物レンズ6の方向に近づいたり離れたりして、上述の距離が変動すると、ビームスポットPはデフォーカス状態となって再生性能の劣化を招く。従って、フォーカスエラー信号を検出して、光ディスク1に対するフォーカス状態を常に良好に保持する必要があるが、本実施形態では、後述のように光導波路デバイス1の構造の工夫によってフォーカスエラー検出を行っている。
【0028】
次に、図2は本発明の実施形態に係る光導波路デバイス1の断面構造を示す図である。図2に示す光導波路デバイス1は、下から順に半導体基板11、半導体基板11上部のエピタキシャル層12、アルミ遮光膜13、第1SOG(Spin on glass)層14、SiO2層15、導波層16、第2SOG層17、往路復路分離膜18が積層される構造を有する。また、導波層16上部にはグレーティング20が形成されている。更に、エビタキシャル層12には、受光部30が形成されている。
【0029】
以上の構成において、半導体基板11としては、例えばN型シリコン基板が用いられる。この半導体基板11に対し、エビタキシャル成長により単結晶薄膜を成長させたエピタキシャル層12を成膜した後、所定の配置に従ってP型拡散を施し、受光部30が形成される。受光部30が形成されない領域の上部には、アルミ遮光膜13が成膜され、上方からの光を遮断する構造になっている。
【0030】
第1SOG層14と第2SOG層17は、多層構造の間のバッファとして機能する。第1SOG層14は、アルミ遮光膜13によって生じた段差を埋めるため、エピタキシャル層12の上部に成膜され、第2SOG層17は、導波層16の上部に成膜される。第1SOG層14と第2SOG層17の厚さは、上下の各層の構造と成膜条件に応じて自在に変えることができる。
【0031】
導波層16は、コーニング7059を材料として厚さ0.65μmに成膜され、グレーティング20を介して入力結合された光ビームが導波モードで伝搬する光導波路として機能する。
【0032】
グレーティング20はTiO2からなり、0.1μmの厚さに形成される。このグレーティング20には、所定のグレーティングパターンが形成され、所定の波長を有する光ビームを入力結合させるカップラとして機能する。
【0033】
SiO2層15は、SiO2を材料として導波層16の下層に厚さ0.7μmで成膜され、光導波路のクラッド層として機能する。
【0034】
上述の構造においては、光ビームを適切に導波層16に結合し、導波モードにより効率的に伝搬させるため適切な屈折率を設定する必要がある。具体的には、導波層16が屈折率1.53、SiO2層15が屈折率1.47、第1SOG層14及び第2SOG層17が屈折率1.43、グレーティング20が屈折率2.0をそれぞれ有している。
【0035】
また、第2SOG層17を表面研磨した後、その上部に蒸着により往路復路分離膜18が成膜される。この往路復路分離膜18は誘電体などの多層膜からなり、後述するようにビームスプリッタとして機能するものである。
【0036】
以上のように構成された光導波路デバイス1を光ピックアップとして機能させる場合の動作について説明する。なお、図2では、光ビームが進行する方向を点線矢印で示している。
【0037】
図2において、上述の半導体レーザ2から出射された光ビームは、往路復路分離膜18に斜め方向から入射される。この往路復路分離膜18に、TEモードの光ビームを反射し、TMモードの光ビームを透過するような特性を付与すると共に、往路復路分離膜18にTEモードの光ビームが入射されるよう調整しておく。すると、TEモードの光ビームが、いったん往路復路分離膜18により反射されて、図1の光学系を介して光ディスク3の情報記録面に集光される。上述の光学系に図示しないλ/4波長板を配置すれば、反射された光ビームは、λ/4波長板の作用によってTMモードの光ビームに変換されるので、往路復路分離膜18を透過する。
【0038】
次いで、光ビームは下方のグレーティング20により、導波層16にその一部が所望の結合効率で入力結合され、残りはグレーティング20を透過して受光部30に到達する。このように、グレーティング20は光ビームに対するカップラとして機能する。グレーティング20には、チャーピングした曲線グレーティングが施され、反射された収束光線の照射状態や集光位置に適合してグレーティングパターンの周期及び曲率が微妙に調整されているが、より詳しくは後述する。併せて、グレーティング20から導波層16に所望の結合効率で光ビームを入力結合させるため、グレーティング構造の高さが適切に調整されている。
【0039】
本実施形態では、受光部30からの受光出力に基づいて、RF信号の検出、トラッキングエラー信号の検出、フォーカスエラー信号の検出の全てを行う構成になっている。受光部30の構造を含めた具体的な検出方法については後述する。
【0040】
次に、本実施形態に係るフォーカスエラー検出の原理について、図3及び図4を参照して説明する。図3と図4は、光ディスク3が対物レンズ6に対し相対的に遠方又は近端にずれたとき、照射される光ビームのフォーカス状態の変化を示す図である。なお、実際には、光導波路デバイス1の入射面1aに入射された光ビームは複雑な伝搬特性を示すが、図3及び図4では、簡単のため光ビームの照射状態を直線的に表している。
【0041】
本実施形態では、フォーカス状態の変動範囲に対応する移動量としてΔd±10μmの場合を考える。図3は、光ディスク3が相対的に対物レンズ6に近づく「ニア」に対応するΔd=−10μmの場合、図4は、光ディスク3が相対的に対物レンズ6から遠ざかる「ファー」に対応するΔd=+10μmの場合をそれぞれ示す。図3及び図4においては、Δd=0μmであって適正な位置にある場合の光ディスク3の情報記録面3a及び照射される光ビームを実線で示すと共に、光ディスク3が「ニア」又は「ファー」となって、Δd=±10μmだけずれた位置にある場合の光ディスク3の情報記録面3a及び照射される光ビームを点線で示す。
【0042】
図3(a)と図4(a)に実線で示すように、情報記録面3aがΔd=0μmに位置するときは、光ビームはコリメータレンズ5と対物レンズ6を介して光ディスク3の情報記録面3aに合焦する。そして、反射された光ビームが同様の経路で戻り、光導波路デバイス1の入射面1aに入射して、受光部30に達する。なお、図3(a)と図4(a)では簡単のため、光ビームの照射状態に対応し、焦点位置を頂点とする2つの3角形により表している。このとき、光導波路デバイス1に対しては、図1の配置に対応して、反射された光ビームが斜め方向から入射面1aに入射され、しかも光ビームは収束光線となっている。本実施形態では、この収束光線のうち最も入射角度が小さくなる最外周部分では、図3(b)と図4(b)に示すように、入射面1aの法線に対する入射角度θが27.5°となるように配置されている。
【0043】
一方、光ディスク3が「ニア」又は「ファー」の状態になると、光ディスク3の情報記録面3aに光学系を介して光ビームを照射するときの焦点位置がずれるので、反射された光ビームも同様に焦点位置がずれることになる。そのため、光導波路デバイス1の入射面1aに入射される際、上述した収束光線としての最外周部分の入射角度が上記θからずれる結果となって入射状態が変動するので、本実施形態では、これを利用して後述のフォーカスエラー検出を行うものである。
【0044】
すなわち、図3(a)に点線で示すように、光ディスク3が「ニア」の状態になると、光ディスク3の情報記録面3aに対し焦点位置が10μmだけ後方にずれ、同様に反射された光ビームも焦点位置が後方にずれる配置となる。よって、図3(b)に示すように、収束光線の収束の度合いが緩くなり、その最外周部分での入射角度θ1は、図3(b)に示すように、θよりも小さい27.433°となる。
【0045】
更に、図4(a)に点線で示すように、光ディスク3が「ファー」の状態になると、光ディスク3の情報記録面3aに対し焦点位置が10μmだけ前方にずれ、同様に反射された光ビームも焦点位置が前方にずれる配置となる。よって、図4(b)に示すように、収束光線がより収束の度合いが強くなり、その最外周部分での入射角度θ2は、θよりも大きい27.568°となる。
【0046】
ここで、上述したように、光導波路デバイス1内の導波層16への結合効率は光ビームの照射状態とグレーティングパターンによって定まる。本実施形態では、グレーティング20に、図3の照射状態のときに導波層16への入力結合を生じる特性と、図4の照射状態のときに同様に導波層16への入力結合を生じる特性をそれぞれ有する2種のグレーティングパターンを形成する。
【0047】
次に、グレーティング20の構造及び特性について図5及び図6を参照して説明する。図5は、グレーティング20を含む光導波路デバイス1の断面構造を示す図である。グレーティング20は導波層16の表面に周期的な凹凸を設けてグレーティングパターンが形成される。このグレーティングパターンの周期は、例えば0.6μm程度である。
【0048】
図5に示すように、このグレーティング20に対し、所定の波長を有する光ビームが往路復路分離膜18を通過した後、一定の入射角で入射する。このときの光ビームの波長や入射角等の諸条件に適合するように、グレーティングパターンが調整される。グレーティング20の下部の導波層16には、入力結合された光ビームが図中右方向に伝搬する。一方、入力結合されない光ビームは、グレーティング20、導波層16、SiO2層15、第1SOG層14を透過して、下方の受光部30によって受光される。
【0049】
図6は、図5のグレーティングの特性に起因して、図3で説明した光ビームの入射角度に応じた受光部30での受光量の変動を示す図である。図6に示すように、一定の入射角度で受光量が急激に減少しているが、これはグレーティング20の入力結合の特性により最適となるピークを有することに対応している。すなわち、このピーク以外ではグレーティング20を通過した光ビームは、そのまま透過して受光部30によって受光されるが、ピークとなる入射角度においては、光ビームが入力結合されて導波層16を伝搬するので、その分、受光部30での受光量が減少することになる。このように光ビームの波長と入射角度に応じて適切なグレーティングパターンを実験等により決定すれば、所望の入射角度の光ビームのみを選択的に受光部30にて受光することが可能となる。
【0050】
なお、実際には、グレーティングパターンはチャーピングを施した曲線で構成することが好ましい。すなわち、上述のように収束光線として光ビームが照射される結果、照射領域によって入射角度が微妙に変動するため、グレーティングパターンは2次元的に凹凸形状の周期を光ビームの照射状態に応じて少しづつ変化させて構成すればよい。これにより、一定範囲に照射される収束光線を適切に導波層16に入力結合させることができる。
【0051】
本実施形態の場合は、上述のように光ディスク3の「ニア」と「ファー」に対応して、図6の特性において、それぞれピークのみ異なるように2つのグレーティングパターンの調整が施される。すなわち、一方は図3(a)の照射状態に適合し、他方は図3(b)の照射状態に適合しているので、以下に述べるようにフォーカスエラー検出に利用することが可能となる。このような2つのグレーティングパターンを、後述するパターン形状の工夫により1つのグレーティング20に形成し、構成の簡素化を図っている。
【0052】
次に、図7を参照して、本実施形態におけるフォーカスエラー検出の原理を説明する。図7は、グレーティング20を介して受光部30で検出される受光レベルの特性を説明する図である。
【0053】
図7(a)に、上述の2つの照射状態に対応して、光ディスク3の移動量Δdに応じた受光レベルの変化を示す。光ディスク3が「ニア」であるΔd=−10μmに適合する第1の特性は左側のカーブに従って変化し、光ディスク3が「ファー」であるΔd=+10μmに適合する第2の特性は右側のカーブに従って変化する。図7(a)の2つのカーブは共に形状が同じであるが、受光レベルの落ち込むピークがそれぞれΔd=±10μmに一致するように各特性のグレーティングパターンが調整される。
【0054】
図7(b)は、図7(a)におけるΔd=−10μmに対応するカーブと、Δd=+10μmに対応するカーブとの差をとったときの出力レベルである。図7(b)に示すように、S字カーブに従って出力レベルが変化することがわかる。このS字カーブにおいては、光ディスク3が適正な位置にあるΔd=0μmとなるとき、及びd±10μmを越える範囲では、出力レベルがゼロになる。一方、光ディスク3がΔd=0μmの状態から、「ニア」であるΔd=−10μmに動くと出力レベルが正方向に変化し、「ファー」であるΔd=+10μmに動くと出力レベルが負方向に変化している。従って、Δd=−10μmからΔd=+10μmまでの範囲では、Δdの動きに連動するS字状の出力レベルの変化を読み取ることにより、光ディスク3のフォーカス状態の検出を行うことが可能となる。
【0055】
次に、図8及び図9を参照して、本実施形態において上述のフォーカスエラー検出を行う場合のグレーティング20及び受光部30の構成について説明する。ここでは、グレーティング20及び受光部30を「ニア」と「ファー」に対応させるため、図8のように2分割のパターンを用いる方法と、図9のように短冊状のパターンを用いる方法の2つの場合について説明する。なお、図8(a)、図9(a)にグレーティング20の構成を示し、図8(b)、図9(b)に受光部30の構成を示す。
【0056】
図8(a)に示すグレーティング20では、「ニア」に対応した第1領域20aと「ファー」に対応した第2領域20bとを並べて配置して全体のグレーティングパターンを構成している。第1領域20a及び第2領域20bは、それぞれが適合すべき光ビームの照射状態に対応して、その周期と曲率が微妙に異なるパターンとなっている。
【0057】
一方、図8(b)に示す受光部30は、図8(a)のグレーティング20の分割形状に対応して領域分割されている。また、この受光部30は上述のフォーカスエラー信号に加えて、RF信号とトラッキングエラー信号の検出に対応させるため、通常の4分割形状として構成される。そのため、図8(b)に示すように、グレーティング20の分割方向に合致する縦方向の分割線と、横方向の分割線とによって、受光部30は4つの領域30a、30b、30c、30dに分割される。これらの分割領域30a〜30dは、それぞれアルミ配線を介してボンディングパッドB0〜B3に接続され、領域ごとの受光信号を出力可能となっている。
【0058】
図8(b)の受光部30においては、ボンディングパッドB0〜B3からの受光信号を用いることにより、フォーカスエラー信号、RF信号、トラッキングエラー信号を生成することができる。すなわち、B0〜B3の総和をとってRF信号が得られる(各ボンディングパッドから得られる受光信号をB0〜B3で表記する)。また、上述の横方向の分割線がトラック方向に水平であるとして、B0、B1、B2、B3の4分割出力を用いた位相差法によるトラッキングエラー信号が得られる。更に、B0+B1とB2+B3との差信号からフォーカスエラー信号が得られる。
【0059】
一方、図9(a)に示すグレーティング20では、「ニア」に対応した領域と「ファー」に対応した領域をそれぞれ短冊状に複数に分離し、これらを交互に並べて配置して全体のグレーティングパターンを構成している。すなわち、図9(a)の上部から、奇数番目の短冊状の領域と、偶数番目の短冊状の領域を、2種類の異なるグレーティングパターンでそれぞれ構成して、互い違いに並べている。各分割領域のグレーティングパターンの周期や曲率は、図8(a)の場合と同様でよいが、「ニア」又は「ファー」のグレーティングパターンがグレーティング20の全体に幅広く分布することになるので、実効的にNAが増加する点で有利な構成である。
【0060】
図9(b)に示す受光部30は、図9(a)のグレーティング20の分割形状に対応して領域分割されている。受光部30は、グレーティング20と同様に横方向には短冊状に分割され、更に縦方向にも分割されて全部で16個の分割領域が設けられている。そして、各分割領域からはアルミ配線を介して交互にボンディングパッドB0〜B7に接続されている。ボンディングパッドB1、B2、B4、B7は、奇数番目の短冊状の領域に接続され、ボンディングパッドB0、B3、B5、B6は、偶数番目の短冊状の領域に接続され、それぞれが受光信号を出力可能となっている。なお、ボンディングパッドB1、B2、B5、B6は、中央部分で図示されないアルミ配線を介して接続されている。
【0061】
図9(b)の受光部30の場合も、フォーカスエラー信号、RF信号、トラッキングエラー信号を生成することができる。すなわち、B0〜B7の総和をとってRF信号が得られる(各ボンディングパッドから得られる受光信号をB0〜B7で表記する)。また、B0+B1、B2+B3、B4+B5、B6+B7の4分割出力を用いた位相差法によるトラッキングエラー信号が得られる。更に、B0+B3+B5+B6とB1+B2+B4+B7との差信号からフォーカスエラー信号が得られる。
【0062】
なお、図8、9の例では、グレーティングパターンと受光部30の分割数が2及び8の場合を説明したが、これに限られることなく自由に分割数を設定できる。分割数を多くする方が検出精度において有利であるが、光導波路デバイス1の加工精度の面から一定の制約がある。
【0063】
以上説明したように、本実施形態に係る光導波路デバイス1では、グレーティング20の作用に基づいて光ディスク3のフォーカスエラー信号を生成できるので、フォーカスエラー信号を生成するための専用の受光部が不要となり、受光部30のみによってRF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号の全てを生成することができる。そのため、光導波路デバイス1の面積を小さくすることができ、小型かつ低コストに光ピックアップを構成することができる。また、光量が十分に確保でき、安定した信号が得られる。
【0064】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の改良変形が可能である。例えば、上述の説明では光導波路デバイス1を用いて光ピックアップを構成する場合について説明したが、個別部品を用いて光ピックアップを構成してもよい。すなわち、上述のグレーティング20、受光部30と同様の機能を備えるグレーティング素子、受光素子を配置すると共に、グレーティングパターンの調整で回折効率を適切に調整する。このように構成された光ピックアップでは、1つの受光素子によってRF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号を検出できる上、グレーティング素子と受光素子を近接配置することが可能なので、光ピックアップを小型かつ安価にすることが可能となる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、情報記録媒体と光学系の位置関係に応じて、光導波路素子のグレーティングに導波層への入力カップラとしての特性が異なる2種のグレーティングパターンを形成し、これに対応して受光部の受光領域を設けるようにしたので、グレーティングの下層の受光部にてS字カーブの特性に基づくフォーカスエラー信号を容易に生成でき、受光部の面積を小さくして光集積化ピックアップの更なる小型化、低コスト化が可能となる。更に、例えば、グレーティングパターンの形成された奇数番目、偶数番目の領域で2種の特性を付与し、これに対応する受光部も同様の分割形状とすれば、フォーカスエラー信号の生成を容易に行うことができると共に、実効的なNAを高く保持して高い受光性能を得ることができる。
【0066】
請求項2に記載の発明によれば、光導波路素子のグレーティングに、チャーピングした曲線グレーティングを施すようにしたので、導波層への結合効率を高精度に制御することで、正確なフォーカスエラー信号の生成を行い、光集積化ピックアップの小型化、高性能化を図ることが可能となる。
【0068】
請求項に記載の発明によれば、光導波路素子の最上部に、光ビームに付与された位相差に応じて光ビームを選択的に反射又は透過させる分離膜を更に積層形成したので、多くの機能を光導波路素子に取り込み、光ピックアップの構成を簡単にして小型化することが可能となる。
【0069】
請求項に記載の発明によれば、情報記録媒体と光学系の位置関係に応じて、光導波路素子のグレーティングに導波層への入力カップラとしての特性が異なる2種のグレーティングパターンを形成し、これに対応して受光部の受光領域を設けるようにしたので、グレーティングの下層の受光部にてS字カーブの特性に基づくフォーカスエラー信号を容易に生成でき、光集積化ピックアップの更なる小型化、構成の簡素化、低コスト化を図ることができる。更に、例えば、グレーティングパターンの形成された奇数番目、偶数番目の領域で2種の特性を付与し、これに対応する受光部も同様の分割形状とすれば、フォーカスエラー信号の生成を容易に行うことができると共に、実効的なNAを高く保持して高い受光性能を得ることができる。
【0071】
請求項に記載の発明によれば、受光部の受光出力を用いてフォーカスエラー信号、RF信号及びトラッキングエラー信号を生成するようにしたので、回路構成が簡略で、小型かつ安価な光ピックアップを提供できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光ピックアップの全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る光導波路デバイスの断面構造を示す図である
【図3】光ディスクが「ニア」の位置にある場合の光ビームのフォーカス状態の変化を示す図である。
【図4】光ディスクが「ファー」の位置にある場合の光ビームのフォーカス状態の変化を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るグレーティングの断面構造を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態に係るグレーティングに光ビームが入射する場合の入射角度に依存して受光部の受光量が変動する様子を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るグレーティングを介して受光部で検出される受光レベルの特性を説明する図である。
【図8】本発明に実施形態において、2分割パターンを用いたフォーカスエラー検出に対応するグレーティング及び受光部の構成を示す図である。
【図9】本発明に実施形態において、短冊状のパターンを用いたフォーカスエラー検出に対応するグレーティング及び受光部の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…光導波路デバイス
2…半導体レーザ
3…光ディスク
4…反射ミラー
5…コリメータレンズ
6…対物レンズ
7…マウントベース
8…サブマウント
11…半導体基板
12…エピタキシャル層
13…アルミ遮光膜
14…第1SOG層
15…SiO2
16…導波層
17…第2SOG層
18…往路復路分離膜
20…グレーティング
30…受光部

Claims (5)

  1. 光源から出射された光ビームを光学系を介して情報記録媒体に集光し、反射された光ビームを受光する光ピックアップに用いられる光導波路素子であって、
    前記光ビームを伝搬させる導波層と、前記情報記録媒体から反射された光ビームの一部を前記導波層に入力結合し、残りを透過するグレーティングと、該グレーティングを透過した光ビームを受光する受光部とが積層形成され、
    前記グレーティングには、前記情報記録媒体と前記光学系が所定距離だけ遠ざかる場合の光ビームの照射状態に適合して前記導波層への結合効率を最大化する第1のグレーティングパターンと、前記情報記録媒体と前記光学系が所定距離だけ近づく場合の光ビームの照射状態に適合して前記導波層への結合効率を最大化する第2のグレーティングパターンとが短冊状にて繰り返し交互に配置されて形成されると共に、
    前記受光部には、該第1のグレーティングパターンと該第2のグレーティングパターンのそれぞれに対応する受光領域が設けられ、各受光領域が前記第1のグレーティングパターンおよび前記第2のグレーティングパターンの配置に対応した短冊状に分割されていることを特徴とする光導波路素子。
  2. 前記第1のグレーティングパターンと前記第2のグレーティングパターンは、入射された光ビームの照射状態に適合するようにチャーピングした曲線グレーティングにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の光導波路素子。
  3. 光ビームに付与された位相差に応じて該光ビームを選択的に反射又は透過させる分離膜が最上部に更に積層形成され、該分離膜は、前記光源と前記光学系の間に配置されたビームスプリッタとして機能することを特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の光導波路素子。
  4. 光源から出射された光ビームを光学系を介して情報記録媒体に集光し、反射された光ビームを受光する光ピックアップであって、
    前記光ビームを伝搬させる導波層と、前記情報記録媒体から反射された光ビームの一部を前記導波層に入力結合し、残りを透過するグレーティングと、該グレーティングを透過した光ビームを受光する受光部とが積層形成されてなる光導波路素子を備え、
    前記グレーティングには、前記情報記録媒体と前記光学系が所定距離だけ遠ざかる場合の光ビームの照射状態に適合して前記導波層への結合効率を最大化する第1のグレーティングパターンと、前記情報記録媒体と前記光学系が所定距離だけ近づく場合の光ビームの照射状態に適合して前記導波層への結合効率を最大化する第2のグレーティングパターンとが短冊状にて繰り返し交互に配置されて形成されると共に、
    前記受光部には、該第1のグレーティングパターンと該第2のグレーティングパターンのそれぞれに対応する受光領域が設けられ、各受光領域が前記第1のグレーティングパターンおよび前記第2のグレーティングパターンの配置に対応した短冊状に分割され、該受光領域からの受光出力の差信号に基づいてフォーカスエラー信号が生成されることを特徴とする光ピックアップ。
  5. 前記受光部の受光出力を用いて、フォーカスエラー信号に加えて、RF信号及びトラッキングエラー信号が生成されることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ。
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