JPH07169090A - 光情報並列記録再生装置 - Google Patents

光情報並列記録再生装置

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JPH07169090A
JPH07169090A JP5310946A JP31094693A JPH07169090A JP H07169090 A JPH07169090 A JP H07169090A JP 5310946 A JP5310946 A JP 5310946A JP 31094693 A JP31094693 A JP 31094693A JP H07169090 A JPH07169090 A JP H07169090A
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JP
Japan
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light
optical
waveguide
optical information
reproducing apparatus
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JP5310946A
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English (en)
Inventor
Shigeyoshi Misawa
成嘉 三澤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光利用効率を高めて並列読出し処理を行うと
共に、光学系の解像度を高め、光源の波長変動により焦
点位置が変動しない安定した信頼性の高い信号検出を行
うことができる光情報並列記録再生装置を提供する。 【構成】 複数の光ビームを発生する光源部10を設
け、これら複数の光ビームを集光させ光情報記録媒体1
5面上に複数の光スポットを照射する集光光学系10a
を設け、光情報記録媒体15からの複数の反射光が入射
するプリズムカプラ12と、その入射した光が結合して
複数の導波光を得る光導波路22と、それら複数の導波
光を各々独立して検出する複数の光検出器20a〜20
mとを有する導波路素子17を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクドライブ、
光ファイル、光カード、光テープ等の分野で用いられる
光情報並列記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の光情報並列読出し光集
積デバイスの構成例を示すものである。Siの基板1上
にはSiNの光導波路2が設けられており、その基板1
の一端部には光源としてレーザダイオード3が取付けら
れている。今、そのレーザダイオード3からの出射光は
光導波路2の端面に直接結合され、導波光4となってそ
の光導波路2中を伝搬する。そして、その導波光4は光
導波路2中に設けられたグレーティング5(正式には、
Beamsplitting/imaging grating) を通過した後、直
線集光グレーティングカプラ6により基板上方に向けて
出射され、焦点位置となる光カード7面で直線上に複数
本の光ビームとなって照射される。これにより、光カー
ド7の面のデジタルマークに光が照射され各デジタルマ
ークからの反射光は、下方の基板面方向に向かって進み
直線集光グレーティングカプラ6に導かれ、再び光導波
路2と結合して光源方向に伝搬していき、グレーティン
グ5により回折かつ集光され、その集束光8はフォトダ
イオードアレイ9の端面に結像し、そのアレイを構成す
る個々のフォトダイオードにおいて光カード7のデジタ
ルマークの個々の像に対応した光量を検知し、これによ
り光カード7上のデジタルマーク列の上方を並列に検知
することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
並列読出し方法においては、以下に列挙するような種々
の問題点がある。まず、第一に、直線集光グレーティン
グカプラ6を用いて光カード7上に直線上に集光されて
いる。このため、光カード7のようなピットセルサイズ
の大きい用途にはよいが、光ディスクのような小さなピ
ット列に対しては垂直でかつ直線上に光を集光すること
になるため、そのディスク面上のピットが形成されてい
る領域以外の部分においても光ビームが照射されること
になり、これにより戻り光(反射光)を全て受光するこ
とができず、光利用効率が悪いものとなる。第二に、直
線集光グレーティングカプラ6は、その光学的特性上、
波面収差を小さくすることができず、このため光ディス
クのようなμmオーダーのピットに対しては解像度が低
下して個々のピット信号の分離がやくにくく、良好な信
号を得ることができない。第三に、直線集光グレーティ
ングカプラ6は、光源となるレーザダイオード3の温度
変化、注入電流の変動等による波長変化に対して焦点位
置が変動してしまい、その結果、信号の検出の際に問題
が生じる。第四に、図14のような構成では、焦点位置
検出手段やトラック位置検出手段がないため、高精度の
フォーカシングやトラッキングを行うことができず、光
ディスクの信号検出を正確に行うことができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、複数の光ビームを発生する光源部を設け、これら複
数の光ビームを集光させ光情報記録媒体面上に複数の光
スポットを照射する集光光学系を設け、前記光情報記録
媒体からの複数の反射光が入射するプリズムカプラと、
その入射した光が結合して複数の導波光を得る光導波路
と、それら複数の導波光を各々独立して検出する複数の
光検出器とを有する導波路素子を設けた。
【0005】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、導波路素子中に、導波路集光素子を配設
した。
【0006】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、光源部と集光光学系との間に、ビ
ームスプリッタを配設した。
【0007】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、ビームスプリッタとプリズムカプラとの
間に、ウェッジプリズムを配設した。
【0008】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明において、ビームスプリッタとウェッジプリズムと
を一体に形成した光学素子を設けた。
【0009】請求項6記載の発明では、請求項3,4又
は5記載の発明において、光情報記録媒体からの反射光
の一部の光を検知しトラックエラー信号を得る第二の光
検出器を設けた。
【0010】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
発明において、第二の光検出器を、プリズムカプラの下
方の導波路素子の基板表面又は基板中に設けた。
【0011】請求項8記載の発明では、請求項1〜7記
載の発明において、入射光をTEモードとTMモードと
に別個に励起させるように、光導波路の膜厚及び屈折率
を部分的に変化させて形成した。
【0012】請求項9記載の発明では、請求項1〜8記
載の発明において、光源部は、単一ビームを各々別個に
出射する複数の発光素子を有する発光アレイから構成し
た。
【0013】請求項10記載の発明では、請求項1〜8
記載の発明において、光源部は、単一ビームを出射する
単一の光源と、その出射した単一ビームから複数の光ビ
ームを生成するグレーティングとから構成した。
【0014】請求項11記載の発明では、請求項1〜8
記載の発明において、光源部は、単一ビームを出射する
単一の光源と、その出射した単一ビームの位相を変え集
光した際に複数の光スポットが得られる光ビームを生成
する位相板とから構成した。
【0015】請求項12記載の発明では、請求項1〜1
1記載の発明において、光源部から出射した光ビームの
うち、ビームスプリッタによって光情報記録媒体へ向か
う光ビームと分離された光ビームを検知するモニタ用光
検出器を設けた。
【0016】請求項13記載の発明では、請求項12記
載の発明において、モニタ用光検出器とビームスプリッ
タとの間に集光光学素子を配設し、この集光光学素子を
通過した得られた複数の集光スポットの光量を前記モニ
タ用光検出器により各々別個に検知するようにした。
【0017】請求項14記載の発明では、請求項2〜1
3記載の発明において、導波路集光素子として、導波路
集光ミラーを用いた。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明においては、光情報記録媒
体面での複数の光スポットに対応する光導波路中での複
数の導波光を個々の光検出器により独立に検出すること
により、光情報記録媒体からの複数の記録信号を光利用
効率を高めた状態で並列して同時に読取ることが可能と
なる。
【0019】請求項2記載の発明においては、導波路集
光素子を設けたことにより、光検出器の位置や検出方法
を自由に選択することが可能となる。
【0020】請求項3記載の発明においては、ビームス
プリッタを設けたことにより、光情報記録媒体からの反
射光を光源から出射された光ビームと効率良く分離する
ことが可能となる。
【0021】請求項4記載の発明においては、ウェッジ
プリズムを設けたことにより、プリズムカプラに入射す
るビーム径を一段と小さくすることが可能となる。
【0022】請求項5記載の発明においては、ビームス
プリッタとウェッジプリズムとを一体に形成した光学素
子を設けたことにより、部品点数を少なくし、スペース
の省略化を図ることが可能となる。
【0023】請求項6記載の発明においては、光情報記
録媒体からの反射光の一部を第二の光検出器にて検出す
ることにより、トラックエラー信号を検出することが可
能となる。
【0024】請求項7記載の発明においては、第二の光
検出器を導波路素子の基板表面又は基板中に設けたこと
により、基板中の他の部材と一緒に作り込むことができ
るため、作製が容易となると共に高い位置精度をもって
配置することが可能となる。
【0025】請求項8記載の発明においては、TEモー
ドとTMモードとをそれぞれ構造の異なる光導波路中に
励起させているため、検出される各光ビームのTEモー
ド光とTMモード光との差をとることにより、光情報記
録媒体からの光磁気記録信号を並列に得ることが可能と
なる。
【0026】請求項9記載の発明においては、光源部を
発光アレイにより構成することにより、複数の光ビーム
を用いて光情報記録媒体への記録を並列に同時に行うこ
とが可能となる。
【0027】請求項10記載の発明においては、単一の
光源からの単一ビームをグレーティングにより複数の光
ビームに変換していることから、光源の数を最小限に抑
えた状態でより多くの光ビームを容易に発生させること
が可能となる。
【0028】請求項11記載の発明においては、単一の
光源からの単一ビームを位相板により複数の光ビームに
変換していることから、請求項10記載の発明と同様な
作用効果を得ることが可能となる。
【0029】請求項12記載の発明においては、モニタ
用光検出器を用いて光源部から出射し光情報記録媒体へ
向かう光ビームの一部を検出することにより、その光源
部での光量変化をモニタして光量の安定化を図ることが
可能となる。
【0030】請求項13記載の発明においては、集光光
学素子により分離された複数の光ビームをモニタ用光検
出器により各々別個に検出することにより、光源部から
の複数の光ビームの光量の調節が可能となり、特に複数
の光源を有する場合には、それぞれ独立して光量の調節
や安定化が可能となる。
【0031】請求項14記載の発明においては、導波路
集光素子として導波路集光ミラーを用いたことにより、
光源の波長変動や導波モードの違いによって光導波路内
での導波光の集光スポットの位置が影響されるようなこ
とをなくすことが可能となる。
【0032】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1〜図3に基づい
て説明する。まず、本装置の全体構成を図1に基づいて
述べる。光源部は、単一の光ビームを各々別個に出射す
る複数の発光素子(図示せず)を有する発光アレイとし
ての半導体レーザアレイ10からなっている。この半導
体レーザアレイ10から出射した複数の光ビーム(ここ
では、3本の光ビーム)はコリメートレンズ11を通っ
てビームスプリッタとしての偏光ビームスプリッタ12
に入射して反射され、1/4波長板13を通過すること
により直線偏波から円偏波に変換されて、対物レンズ1
4により集光されて光情報記録媒体としての光ディスク
15の面(記録層)上に照射される。この場合、集光ス
ポットは3つに分離され、それぞれ別個の情報ピットに
対応しているものとする。そして、光ディスク15から
の複数の反射光(戻り光)は、対物レンズ14により集
光され、1/4波長板13を通過して偏波面が90°回
転した直線偏波となり、偏光ビームスプリッタ12を透
過してウェッジプリズム16によりビーム径が縮小さ
れ、導波路素子17の上部のプリズムカプラ18に入射
する。なお、半導体レーザアレイ10から対物レンズ1
4までの光ディスク15へ向かう光路の部材は、集光光
学系10aを構成している。
【0033】ここで、導波路素子17の構造を、図2及
び図3に基づいて述べる。導波路素子17は、Siの基
板19からなっており、この基板19中の上面には光検
出器20a〜20mが形成されている。この基板19の
上部には、膜厚の薄いバッファ層21と、光導波路とし
ての光導波層22と、クラッド層23とが順次積層され
ている。また、基板19の中央付近には、導波路集光ミ
ラー24a,24b,25a,25bが設けられてい
る。さらに、プリズムカプラ18の下方には高屈折率層
25とギャップ層23aとが設けられ、高屈折率層25
の下方の基板19中の上面には第二の光検出器としての
光検出器26が設けられている。そして、このように構
成された導波路素子17において、光ディスク15によ
り反射されプリズムカプラ18に入射した複数の光は、
高屈折率層25とクラッド層23との間で反射される
が、その一部の光は光導波層22に結合し、一方、その
光導波層22に結合しなかったその他の一部の光はその
まま直進して光検出器26に導かれる。
【0034】この場合、光導波層22に結合した導波光
27(3本のビームが重なって見える)は、導波路集光
ミラー24a,24b及び25a,25bに入射するこ
とにより2分割されさらに反射集光されることによりそ
れぞれ3分割された導波光27a〜27fとなる。これ
ら導波光27a〜27fのうち、導波光27aが光検出
器20aと20bとの間に、導波光27bが光検出器2
0cと20dとの間に、導波光27cが光検出器20e
と20fとの間に、また、導波光27dが光検出器20
gと20hとの間に、導波光27eが光検出器20iと
20jとの間に、導波光27fが光検出器20kと20
mとの間にそれぞれ集光され、これにより信号検出が行
われる。そこで、光検出器20a〜20mにおいて、各
種信号を検出する動作原理について説明する。今、光デ
ィスク15が対物レンズ14の焦点位置(合焦位置)に
ある時、図2に示すように、導波路素子17に入射し導
波路集光ミラー24a,24b、25a,25bにより
分離された導波光27a〜27fの各焦点が前述したよ
うな各光検出器間(27aと27b、27cと27d、
27eと27f、27gと27h、27iと27j、2
7kと27m)に位置するように、各光検出器20a〜
mの配設位置を設定しておく。また、この時の各光検出
器20a〜mの信号出力値をA〜Mとおく。このように
設定された状態において、光ディスク15が合焦位置よ
りも遠ざかった時には光導波層22中の各導波光27a
〜27fは収束ぎみとなり、信号出力値は、A<B、C
<D、E<F、G>H、I>J、K>Mとなる。これと
は反対に、光ディスク15が合焦位置よりも近づいた時
には各導波光27a〜27fは発散ぎみとり、A>B、
C>D、E>F、G<H、I<J、K<Mとなる。この
ようにして光検出器20a〜mに検出されることによっ
てフォーカスエラー信号Feの値は、 Fe=(A+C+E+H+J+M)−(B+D+F+G+I+K)…(1) として求めることができる。この場合、光ディスク15
が合焦位置よりも遠ざかった時にはFe>0となり、近
づいた時にはFe<0となるため、これにより光ディス
ク15の焦点位置からのズレ(遠近)状態を知ることが
できる。
【0035】一方、光ディスク15により反射されプリ
ズムカプラ18に入射した光のうち、光導波層22に結
合せずそのまま直進して光検出器26に導かれる。今、
光検出器26に検出される信号出力値をZとすると、ト
ラックエラー信号Teの値は、 Te=(A+B+C+D+E+F+G+H+I+J+K+M)−Z …(2) として求めることができる。この場合、光ディスク15
のトラックの溝(図示せず)が図1のX方向(紙面垂直
方向)に形成されているとすると、そのトラックの溝と
集光スポットとの位置関係により導波路素子17に入射
する反射光のY方向(図1参照)の光量分布が変動す
る。このため、オントラック状態において、Te=0と
なるように光検出器20a〜m及び光検出器26の信号
出力値を調節しておくことにより、プッシュプル法の原
理を用いてFeの正負の変化を調べることによりトラッ
キング状態を判断することができる。また、(1)
(2)式のフォーカスエラー信号Fo、トラックエラー
信号Trの値は、光ディスク15を照射する3つの光ス
ポットのうち各光スポットが、1つのトラック上の記録
信号を検出する場合と、各光スポットが別々のトラック
上の記録信号を検出する場合とがあるが、どちらの場合
にも各光スポットの平均値的な値となる(詳細な説明は
後述する)。
【0036】また、光ディスク15に記録された情報と
なる各記録信号S1,S2,S3 (3ビームの場合)につ
いては、 S1 =(A+B)+(G+H) …(3) S2 =(C+D)+(I+J) …(4) S3 =(E+F)+(K+M) …(5) として、各々独立して検出することができる。これによ
り複数の記録信号を同時に並列の状態で読み出すことが
できる。また、この場合、各光スポットを各々別個のト
ラックに対応させることにより、光ディスク15が1回
記録可能型光ディスクや多数回の記録が可能な相変化型
光ディスクのような場合、並列に信号の記録を行うこと
もできる。
【0037】なお、本実施例では、3つの光ビームを出
射する場合の例を示したが、これに限るものではなく、
対物レンズ14の解像度の許す限り、光源の並列度をさ
らに多くすることもできる。このような場合には、光検
出器20a〜mの数も光スポット数に対応させて増加さ
せる必要があり、さらにフォーカスエラー信号Feやト
ラックエラー信号Teもそれら対応させていく必要があ
る。また、ここでは、フォーカスエラー信号Fe、トラ
ックエラー信号Teについては、光検出器20a〜mの
各信号出力値の平均値を算出するようにしていたが、こ
れに限るものではなく、例えば、 Fe=(A+C)−(B+D) …(6) Te=(A+G)−Z …(7) のようにどれか一つの光スポットの信号のみを求め、他
の信号を代表させてもよい。この他に、フォーカスエラ
ー信号Feやトラックエラー信号Teを複数の光スポッ
トの組合わせにより求められたり、それら信号をそれぞ
れ別個の光検出器の信号出力値により求めることもでき
る。
【0038】また、本実施例では、光源部には、発光ア
レイとして半導体レーザアレイ10を用いたが、この他
に、LEDアレイや各種の気体や固定レーザ、SHG素
子等を用いることができる。コリメートレンズ11は、
光源部からの出射用ビームが予め平行光に近い状態では
必ずしも必要ではない。そのレンズとしては、通常のレ
ンズの他に、非球面レンズ、分布屈折率レンズ、フレネ
ルレンズ、それら各レンズの組合わせを用いることがで
きる。ビームスプリッタとしては、特に偏光ビームスプ
リッタ12に限るものではなく、無偏光ビームスプリッ
タを用いてもよい。1/4波長板13は、ビームスプリ
ッタが無偏光の時には必要ない。ウェッジプリズム16
としては、反射光のビーム径を小さくする必要がない時
は不要である。プリズムカプラ18はグレーティングカ
プラを用いてもよい。このグレーティングカプラを用い
る場合には、導波路素子17の高屈折率層25は不要と
なる。クラッド層23も光導波層22の導波損失を問題
にしなければ不要となる。バッファ21についても、導
波路損失を問題にしない場合や基板19が透明材料の場
合は不要となる。また、導波路素子17において、高屈
折率層25の屈折率は、プリズムカプラ18の屈折率と
同程度が望ましく、かつ、光導波層22の屈折率よりも
高くする必要がある。この高屈折率層25はプリズムカ
プラ18とギャップ層23a等の各層を結合する役目も
あり、高屈折率の接着剤等を適用することができる。光
導波層22の屈折率は、バッファ層21或いはクラッド
層23の屈折率よりも高く設定する。ギャップ層23
a、クラッド層23、光導波層22、バッファ層21
は、誘電体、ガラス、有機材料等の透明な材料を、蒸
着、スパッタリング、CVD、熱酸化等の方法を用いて
基板19上に形成することができる。基板19として
は、Si基板を用いる他に、GaAs、InP等の半導
体基板を用いたり、ガラス、誘電体、有機材料等の透明
・非透明な材料を用いることができる。このような材料
を用いた場合の基板19中の光検出器20a〜20m,
26としては、α−Si等の光検出器の構造とすればよ
い。また、導波路集光ミラー24a,24b、25a,
25bは、クラッド層23や光導波層22をドライエッ
チングやウェットエッチングを用いてその一部を除去す
ることにより作製することができる。その除去した部分
に金属反射膜を塗布したり、光導波層22より低屈折率
の材料を充填してもよい。
【0039】次に、本発明の第二の実施例を図4に基づ
いて説明する。なお、前述した第一の実施例と同一部分
についての説明は省略し、その同一部分については同一
符号を用いる。
【0040】前述した第一の実施例(図3参照)では、
第二の光検出器としての光検出器26を基板19の上面
(又は、基板中)に一体的に設けたが、ここでは、その
光検出器26を、プリズムカプラ18に入射し光導波層
22に結合せずそのプリズム底面で反射した光28の光
路上に配設したものである。これにより、光検出器26
は、基板19すなわち導波路素子17から分離独立した
構成となっている。
【0041】この場合、トラックエラー信号Te及びフ
ォーカスエラー信号Feの検出方法は前記第一の実施例
と同様に行うことができる。ただし、トラックエラー信
号Teを検出する場合において、プリズムカプラ18に
入射する光ビームのうち、±Y方向の光量の光導波層2
2への結合効率は一定ではなく、その+Y方向ほど結合
効率が低く、その反対の−Y方向ほど結合効率が高くな
る。言い換えると、+Y方向の光量は光検出器26に多
く結合し、−Y方向の光量は光導波層22に多く結合し
て光検出器20a〜20mに導かれる。このような点を
考慮すると、トラックエラー信号Teは、前記(2)式
と同様にして求めることができる。
【0042】なお、光検出器26としては、半導体フォ
トダイオード(例えば、Siフォトダイオード等)を用
いることができる。ここでも、プリズムカプラ18の代
わりに、グレーティングカプラを用いることができる。
また、高屈折率層25、クラッド層23、ギャップ層2
3a等は、第一の実施例と同様に必ずしも必要でない。
さらに、導波路集光ミラー24a,24b、25a,2
5bや光検出器20a〜20m等の作製方法や形状も第
一の実施例と同様である。
【0043】次に、本発明の第三の実施例を図5〜図7
に基づいて説明する。なお、前述した第一及び第二の実
施例と同一部分についての説明は省略し、その同一部分
については同一符号を用いる。
【0044】前述した第一及び第二の実施例(図1、図
4参照)では、偏光ビームスプリッタ12とウェッジプ
リズム16とを各々別個に形成したが、本実施例では、
それら2つの光学的機能を兼ね備えかつ一体に形成され
た、光学素子としての偏光ビームスプリッタ29を設け
たものである。
【0045】この場合、半導体レーザアレイ10から出
射された複数の光ビームは、コリメートレンズ11によ
り平行光とされた後、偏光ビームスプリッタ29に入射
し、その反射面29aで反射されて、1/4波長板13
を通過して円偏波となり、対物レンズ14により集光さ
れ光ディスク15の記録面上に照射される。そして、そ
れら複数の反射光は、入射光路とは反対の光路を辿って
再び偏光ビームスプリッタ29に入射し、今度はその反
射面29aを透過し屈折によりビーム径が小さくなり、
導波路素子17の表面に設けられた小さな形状のプリズ
ムカプラ18に入射する。各種信号の検出方法として
は、前述した図3や図4の構造の場合と同様にして求め
ることができる。従って、このように2つの光学素子を
一体に設けたことにより、部品点数を大幅に削減するこ
とができ、装置をコンパクト化してコストの低減を図る
ことができる。なお、偏光ビームスプリッタ29として
は、偏光のものに限らず、無偏光のものを用いることも
できる。
【0046】また、図6は、各光スポットP1〜P3を光
ディスク15の同一のトラックT上に対応させた場合の
様子を示すものである。一方、図7は、各光スポットP
1〜P3を光ディスク15の各々異なるトラックT1〜T3
上に対応させた場合の様子を示すものである。このこと
は、複数の記録信号を単一に読出したり又は並列に同時
に読出したりすることができると共に、1回記録型のも
のや多数型記録型のものに対応して1回記録を行ったり
並列記録を行ったりすることができ、これにより装置の
応用範囲を拡げることができる。
【0047】次に、本発明の第四の実施例を図8に基づ
いて説明する。なお、前述した第一〜第三の実施例と同
一部分についての説明は省略し、その同一部分について
は同一符号を用いる。
【0048】本実施例では、光情報記録媒体として光磁
気ディスク(図示せず)を用いたことに伴い、導波路素
子17の構造を一部変えたものである。すなわち、図8
に示すような導波路素子17において、光導波層22上
の一部に第二の光導波層30を設け、これら2つの光導
波層22,30にプリズムカプラ18からの入射ビーム
を結合させる。この場合、光導波層22のみの部分はT
Eモードが、また、2つの光導波層22,30が重なる
部分はTMモードがそれぞれ同じ入射ビームの入射角で
励起するように、光導波層22及び光導波層30におけ
る膜厚と屈折率を調整して形成する。
【0049】このような構成において、光磁気ディスク
からの反射光の偏波面の回転がない場合で、その偏波面
の方向が矢印方向Rに設定されているものとする。この
ような状態で光導波層22のみで結合した光ビームは、
TEモードを励起して伝搬し、導波路集光ミラー25
a,25bで反射集光され、光検出器20g〜20mに
入射する。一方、2つの光導波層22,30に結合した
光ビームは、TMモードを励起して伝搬し、導波路集光
ミラー24a,24bで反射集光され、光検出器20a
〜20fに入射する。光磁気記録信号S1 は、 S1 =(A+B)−(G+H) …(7) として求めることができる。今、矢印方向Rに入射ビー
ムの偏波面がある場合にS1 =0となるように各光検出
器20a〜20mの信号出力値を調整しておく。ここ
で、光磁気ディスクからの反射光の偏波面が矢印方向R
より右回転した場合、TEモードの励起光量が増加し、
TMモードの励起光量が減少し、これにより、S1 <0
の状態となる。これに対して、偏波面が矢印方向Rより
左回転した場合、TEモードの励起光量が減少し、TM
モードの励起光量が増加し、これにより、S1 >0の状
態となる。このようにS1 の正負で反射光の偏波面の回
転方向すなわち光磁気記録信号を検知することができ
る。同様にして、他の光磁気記録信号S2 ,S3 は、 S2 =(C+D)−(I+J) …(8) S3 =(E+F)−(K+M) …(9) として求めることができる。この場合、S2 ,S3 (こ
こでも、3ビームの場合とする)についても、その正負
の状態によって各々の光磁気信号を独立して検出するこ
とができる。従って、このように導波路素子17に入射
した光ビームを構造の異なる光導波層22,30に導
き、TEモードとTMモードとをそれぞれ励起させ、各
光ビームの光スポットのTEモード光とTMモード光と
の差動をとることにより、光磁気記録信号を並列な状態
で検出することができる。
【0050】次に、本発明の第五の実施例を図9に基づ
いて説明する。なお、前述した第一〜第四の実施例と同
一部分についての説明は省略し、その同一部分について
は同一符号を用いる。
【0051】本実施例では、図9に示すように、導波路
素子17上に形成される導波路集光素子としての導波路
集光ミラー24a,24b,25a,25bを、導波光
27の入射光軸Oに対して左右対称な形状となるように
形成したものである。ここでは、導波路集光ミラー24
a,24b,25a,25bを4枚用いているが、光磁
気ディスク用として用いなければ片側のみ、例えば導波
路集光ミラー24a,24bを用い、光検出器20a〜
20fにより検出するようにしてもよい。さらに、導波
路素子17自体の大きさがそれほど大きくなくてもよけ
れば、導波路集光ミラー24a又は導波路集光ミラー2
4a,25aのみの配置としてもよい。従って、このよ
うに導波路集光素子を各種形状に形成配置することがで
きるため、装置全体の構成をその技術分野に適した各種
形状に作製することができるようになり、その応用分野
を拡大することができる。
【0052】次に、本発明の第六の実施例を図10に基
づいて説明する。なお、前述した第一〜第五の実施例と
同一部分についての説明は省略し、その同一部分につい
ては同一符号を用いる。
【0053】本実施例は、前述した第五の実施例をさら
に応用したものである。すなわち、プリズムカプラ18
の代わりにグレーティングカプラ31を設け、導波路集
光素子として導波路集光ミラー24a,24b,25
a,25bの代わりに入射光軸Oに対して左右対称な導
波路レンズ32a,32bを設けたものである。この導
波路レンズ32a,32bの場合にも、導波路集光ミラ
ー24a,24b,25a,25bの場合と同様な原理
により各種信号の検出を行うことができる。これによ
り、第五の実施例よりもその応用分野を一段と拡大する
ことができる。
【0054】次に、本発明の第七の実施例を図11に基
づいて説明する。なお、前述した第一〜第六の実施例と
同一部分についての説明は省略し、その同一部分につい
ては同一符号を用いる。
【0055】これまでの各実施例では、光源部として、
単一ビームを各々別個に発生(3ビーム用とした)する
発光アレイとしての半導体レーザアレイ10を用いた
が、ここでは、その光源部の構成を変えたものである。
すなわち、図11に示すように、光源部は、単一ビーム
を出射する単一の光源33と、その出射した単一ビーム
から複数の光ビームを生成するグレーティング34とか
ら構成したものである。この場合、グレーティング34
は、コリメートレンズ11と偏光ビームスプリッタ29
との間の光路中に配置されている。このような光源部の
構成とされることにより、光源33から出射した単一ビ
ームはグレーティング34に入射することにより回折光
を生じ、複数の光ビームを発生させる。光ビーム数とし
ては、グレーティング34のピッチや角度等を調節する
ことにより、±0次光、±1次光、±2次光…と回折光
の数を選択することにより行うことができる。そして、
このように発生した複数の光ビームは、これまでの各実
施例と同様に各種信号の検出用のビームとして用いるこ
とができる。従って、このように光源部に簡単な構造の
単一の光源33を用いて複数の光ビームを容易に多数作
ることができるようになり、しかも、これにより装置の
低コスト及び小型化を図ることができる。
【0056】次に、本発明の第八の実施例を図12に基
づいて説明する。なお、前述した第一〜第七の実施例と
同一部分についての説明は省略し、その同一部分につい
ては同一符号を用いる。
【0057】本実施例は、前述した第七の実施例の変形
例を示すものである。すなわち、ここでは、グレーティ
ング34を用いる代わりに、図12に示すように、光ビ
ームの中心部の位相をπだけずらす位相板35を配設し
た。このような光源部の構成としたことにより、光源3
3から出射した単一ビームは位相板35により位相を変
えられ、その後集光されることにより、光ディスク15
の焦点位置及び導波路集光ミラー24a,24b,25
a,25bの焦点位置においては、複数の光スポット
(例えば、3光ビームを生成する)が得られ、これによ
り、それら複数の記録信号を独立して読み出すことがで
きる。従って、本実施例の場合にも、光源部に簡単な構
造の単一の光源33を用いて複数の光ビームを容易に多
数作ることができ、装置の低コスト及び小型化を図るこ
とができる。
【0058】次に、本発明の第九の実施例を図13に基
づいて説明する。なお、前述した第一〜第八の実施例と
同一部分についての説明は省略し、その同一部分につい
ては同一符号を用いる。
【0059】本実施例は、これまでの各実施例に対して
装置全体の光学的なレイアウトを変えることにより、構
成の簡素化を図るようにしたものである。すなわち、図
13において、発光アレイとしての半導体レーザアレイ
10を用い、これより出射した複数の光ビームはコリメ
ートレンズ11を通過してプリズムカプラ18に入射
し、その入射した光はプリズム底面で反射され反対方向
に出射し、対物レンズ14により集光されて光情報記録
媒体としての光ディスク15の面上に照射される。そし
て、この光ディスク15からの反射光は、入射光路とは
逆の経路を辿り再びプリズムカプラ18に入射して導波
路素子17の光導波層22に結合する。この場合、導波
路素子17の構造としては、各種形状(図2,図8,図
9,図10)をとることができる。そして、光検出器2
0a〜20mに導波光を導くことにより、各種信号(記
録信号、光磁気記録信号、フォーカスエラー信号)を検
出することができる。なお、このような構成では、トラ
ックエラー信号をとることができないため、光検出器2
6については設けていない。また、光源部として単一ビ
ームを出射する光源33を用いた図11及び図12に示
すような構成としてもよい。
【0060】また、図13の装置において、コリメート
レンズ11により出射した光ビームが平行光ではなく発
散ぎみであったような場合、導波路素子17に入射する
光ビームは集束ぎみのビームになっている。このような
ことから、導波路素子17に導波路集光素子(導波路集
光ミラー24a,24b,25a,25b)が設けられ
ていなくても、その入射した集束ぎみのビームの各焦点
位置を光検出器20a〜20mに対応させることができ
る。また、このような場合には、集光性のない導波路ビ
ームスプリッタ(図示せず)により光導波層22内でビ
ームを分割することもできる。なお、この図13のみで
なく、図1や図5の構成においても適用することができ
る。
【0061】最後に、本発明の第十の実施例について説
明する。なお、前述した第一〜第九の実施例と同一部分
についての説明は省略し、その同一部分については同一
符号を用いる。
【0062】本実施例では、すでに図1に示したような
装置において、半導体レーザアレイ10から出射した光
ビームB0 のうち偏光ビームスプリッタ12によって光
ディスク15へ向かう光ビームB1 と分離された光ビー
ムB2 を検知するモニタ用光検出器36を設けたもので
ある。また、同様にして、図5に示したような装置にお
いても、偏光ビームスプリッタ29により分離された光
ビームB2 の光路上に光検出器36を配設させることが
できる。従って、このように偏光ビームスプリッタ1
2,29によって分離された光源部からの出射ビームの
一部の光(光ビームB2 )を光検出器36により検出す
ることにより、光源部の光量変化をモニタすることがで
き、これによりそのモニタ光をもとにフィードバック制
御することにより光源部の光量の安定化を図ることがで
きる。
【0063】また、モニタ用光検出器36と偏光ビーム
スプリッタ12,29との間に集光光学素子(図示せ
ず)を配設し、この集光光学素子を通過した得られた複
数の集光スポットの光量をモニタ用光検出器36により
各々別個に検知するような構成とすることもできる。こ
の場合、モニタ用光検出器36を複数の光スポットを別
個に検出できるように複数の光検出部(図示せず)に分
割して構成し、各光スポットの焦点位置にそれら光検出
部をそれぞれ対応して配置することにより、光源部の個
々の光パワーを独立してモニタできるようになり、これ
により各光源から出射する光出力を各々独立して調節す
ることができるようになる。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、複数の光ビーム
を発生する光源部を設け、これら複数の光ビームを集光
させ光情報記録媒体面上に複数の光スポットを照射する
集光光学系を設け、前記光情報記録媒体からの複数の反
射光が入射するプリズムカプラと、その入射した光が結
合して複数の導波光を得る光導波路と、それら複数の導
波光を各々独立して検出する複数の光検出器とを有する
導波路素子を設けたので、光情報記録媒体面での複数の
光スポットを光導波路中の個々の光検出器により独立し
て検出することにより光情報記録媒体に記録された複数
の記録信号を光利用効率を一段と高めた状態で並列して
同時に読出すことができ、これにより信頼性の高い信号
検出の処理を高速で行うことができる。また、導波路素
子には従来のような直線集光グレーティングカプラを用
いずに光結合を行っているため光学系の解像度を高める
ことができ、また、光源の波長変動に対しても焦点位置
が変動するようなことがなく安定した信号検出を行うこ
とができる。
【0065】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、導波路素子中に、導波路集光素子を配設し
たので、光検出器の位置や検出方法を自由に選択するこ
とができ、これによりフォーカスエラー信号の検出感度
を高め、導波路素子のコンパクト化を図ることができ
る。
【0066】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、光源部と集光光学系との間に、ビー
ムスプリッタを配設したので、光情報記録媒体からの反
射光を光源から出射された光ビームと効率良く分離する
ことができる。
【0067】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、ビームスプリッタとプリズムカプラとの間
に、ウェッジプリズムを配設したので、プリズムカプラ
に入射するビーム径を一段と小さくすることができ、こ
れによりビームの結合効率を高くしたり、入射角の許容
度を広くとることができる。
【0068】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、ビームスプリッタとウェッジプリズムとを
一体に形成した光学素子を設けたので、部品点数を少な
くし、スペースの省略化を図ることができ、これにより
装置のコンパクト化を図ることができる。
【0069】請求項6記載の発明は、請求項3,4又は
5記載の発明において、光情報記録媒体からの反射光の
一部の光を検知しトラックエラー信号を得る第二の光検
出器を設けたので、記録信号やフォーカスエラー信号の
検出に加えて、トラックエラー信号を検出することがで
きる。
【0070】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、第二の光検出器を、プリズムカプラの下方
の導波路素子の基板表面又は基板中に設けたので、基板
中の他の光検出器と同様にして作製することができ、こ
れにより作製が容易化すると共に高い位置精度をもって
配置することができる。
【0071】請求項8記載の発明は、請求項1〜7記載
の発明において、入射光をTEモードとTMモードとに
別個に励起させるように、光導波路の膜厚及び屈折率を
部分的に変化させて形成したので、TEモードとTMモ
ードとをそれぞれ構造の異なる光導波路中で励起させ光
スポット状態のTEモード光とTMモード光との差をと
ることにより、光情報記録媒体から光磁気記録信号を並
列に読取ることができる。
【0072】請求項9記載の発明は、請求項1〜8記載
の発明において、光源部は、単一ビームを各々別個に出
射する複数の発光素子を有する発光アレイから構成した
ので、複数の光ビームを用いて光情報記録媒体への記録
を並列に同時に行うことができ、また、これにより高速
記録を行うことができる。
【0073】請求項10記載の発明は、請求項1〜8記
載の発明において、光源部は、単一ビームを出射する単
一の光源と、その出射した単一ビームから複数の光ビー
ムを生成するグレーティングとから構成したので、光源
の数を最小限に抑えた状態でより多くの光ビームを容易
に発生させることができ、これにより装置の低コスト化
と小型化を図ることができる。
【0074】請求項11記載の発明は、請求項1〜8記
載の発明において、光源部は、単一ビームを出射する単
一の光源と、その出射した単一ビームの位相を変え集光
した際に複数の光スポットが得られる光ビームを生成す
る位相板とから構成したので、光源の数を最小限に抑え
た状態でより多くの光ビームを容易に発生させることが
でき、これにより装置の低コスト化と小型化を図ること
ができる。
【0075】請求項12記載の発明は、請求項1〜11
記載の発明において、光源部から出射した光ビームのう
ち、ビームスプリッタによって光情報記録媒体へ向かう
光ビームと分離された光ビームを検知するモニタ用光検
出器を設けたので、光源部での光量変化をモニタして光
量の安定化を図ることができる。
【0076】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の発明において、モニタ用光検出器とビームスプリッタ
との間に集光光学素子を配設し、この集光光学素子を通
過した得られた複数の集光スポットの光量を前記モニタ
用光検出器により各々別個に検知するようにしたので、
光源部からの複数の光ビームの光量の調節が行え、特に
複数の光源を有する場合にはそれぞれ独立して光量の調
節や安定化を図ることができる。
【0077】請求項14記載の発明は、請求項2〜13
記載の発明において、導波路集光素子として、導波路集
光ミラーを用いたので、光源の波長変動や導波モードの
違いによって光導波路内での導波光の集光スポットの位
置が影響されるようなことをなくすことができ、これに
よりフォーカスエラー信号等の各種信号の検出感度の低
下やノイズによる信号のC/Nの低下を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例及び第十の実施例である
光情報並列記録再生装置の全体構成を示す光路図であ
る。
【図2】導波路素子の平面図である。
【図3】図2の導波路素子の導波光進行方向に沿って切
断した縦断側面図である。
【図4】本発明の第二の実施例を示す導波路素子の縦断
側面図である。
【図5】本発明の第三の実施例を示す光路図である。
【図6】1トラック上に各光スポットを対応させた場合
の様子を示す斜視図である。
【図7】複数のトラック上に各光スポットを各々別個に
対応させた場合の様子を示す斜視図である。
【図8】本発明の第四の実施例を示す導波路素子の平面
図である。
【図9】本発明の第五の実施例を示す導波路素子の平面
図である。
【図10】本発明の第六の実施例を示す導波路素子の平
面図である。
【図11】本発明の第七の実施例を示す光情報並列記録
再生装置の斜視図である。
【図12】本発明の第八の実施例を示す光情報並列記録
再生装置の斜視図である。
【図13】本発明の第九の実施例を示す光情報並列記録
再生装置の側面図である。
【図14】従来例を示す光集積デバイスの斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 光源部 10a 集光光学系 12 ビームスプリッタ 16 ウェッジプリズム 17 導波路素子 18 プリズムカプラ 20 光検出器 22 光導波路 24a,24b,25a,25b 導波路集光ミラー
(導波路集光素子) 26 光検出器 27 導波光 29 光学素子 32a,32b 導波路集光素子 34 グレーティング 35 位相板 36 モニタ用光検出器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ビームを発生する光源部を設
    け、これら複数の光ビームを集光させ光情報記録媒体面
    上に複数の光スポットを照射する集光光学系を設け、前
    記光情報記録媒体からの複数の反射光が入射するプリズ
    ムカプラと、その入射した光が結合して複数の導波光を
    得る光導波路と、それら複数の導波光を各々独立して検
    出する複数の光検出器とを有する導波路素子を設けたこ
    とを特徴とする光情報並列記録再生装置。
  2. 【請求項2】 導波路素子中に、導波路集光素子を配設
    したことを特徴とする請求項1記載の光情報並列記録再
    生装置。
  3. 【請求項3】 光源部と集光光学系との間に、ビームス
    プリッタを配設したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の光情報並列記録再生装置。
  4. 【請求項4】 ビームスプリッタとプリズムカプラとの
    間に、ウェッジプリズムを配設したことを特徴とする請
    求項3記載の光情報並列記録再生装置。
  5. 【請求項5】 ビームスプリッタとウェッジプリズムと
    を一体に形成した光学素子を設けたことを特徴とする請
    求項4記載の光情報並列記録再生装置。
  6. 【請求項6】 光情報記録媒体からの反射光の一部の光
    を検知しトラックエラー信号を得る第二の光検出器を設
    けたことを特徴とする請求項3,4又は5記載の光情報
    並列記録再生装置。
  7. 【請求項7】 第二の光検出器を、プリズムカプラの下
    方の導波路素子の基板表面又は基板中に設けたことを特
    徴とする請求項6記載の光情報並列記録再生装置。
  8. 【請求項8】 入射光をTEモードとTMモードとに別
    個に励起させるように、光導波路の膜厚及び屈折率を部
    分的に変化させて形成したことを特徴とする請求項1〜
    7記載の光情報並列記録再生装置。
  9. 【請求項9】 光源部は、単一ビームを各々別個に出射
    する複数の発光素子を有する発光アレイからなっている
    ことを特徴とする請求項1〜8記載の光情報並列記録再
    生装置。
  10. 【請求項10】 光源部は、単一ビームを出射する単一
    の光源と、その出射した単一ビームから複数の光ビーム
    を生成するグレーティングとからなっていることを特徴
    とする請求項1〜8記載の光情報並列記録再生装置。
  11. 【請求項11】 光源部は、単一ビームを出射する単一
    の光源と、その出射した単一ビームの位相を変え集光し
    た際に複数の光スポットが得られる光ビームを生成する
    位相板とからなっていることを特徴とする請求項1〜8
    記載の光情報並列記録再生装置。
  12. 【請求項12】 光源部から出射した光ビームのうち、
    ビームスプリッタによって光情報記録媒体へ向かう光ビ
    ームと分離された光ビームを検知するモニタ用光検出器
    を設けたことを特徴とする請求項1〜11記載の光情報
    並列記録再生装置。
  13. 【請求項13】 モニタ用光検出器とビームスプリッタ
    との間に集光光学素子を配設し、この集光光学素子を通
    過した得られた複数の集光スポットの光量を前記モニタ
    用光検出器により各々別個に検知するようにしたことを
    特徴とする請求項12記載の光情報並列記録再生装置。
  14. 【請求項14】 導波路集光素子として、導波路集光ミ
    ラーを用いたことを特徴とする請求項2〜13記載の光
    情報並列記録再生装置。
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