JPH0547023A - 光ピツクアツプ装置 - Google Patents

光ピツクアツプ装置

Info

Publication number
JPH0547023A
JPH0547023A JP3200876A JP20087691A JPH0547023A JP H0547023 A JPH0547023 A JP H0547023A JP 3200876 A JP3200876 A JP 3200876A JP 20087691 A JP20087691 A JP 20087691A JP H0547023 A JPH0547023 A JP H0547023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical
light receiving
optical waveguide
guided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3200876A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Fujikawa
一広 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP3200876A priority Critical patent/JPH0547023A/ja
Publication of JPH0547023A publication Critical patent/JPH0547023A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量にできると共に、S/Nの良い光ピ
ックアップ装置を提供することを目的とする。 【構成】 光ディスク13に照射するためのレーザ光を
出射する半導体レーザ24と、前記光ディスク13で反
射された戻り光の光路分割を行い±1次光に非点収差を
与えるホログラム回折格子15と、前記半導体レーザ2
4によるレーザ光の出射方向を挟む両側に設置され、前
記ホログラム回折格子15による±1次光のほぼ最小錯
乱円が形成される位置近傍に各一方の端面が設置された
少なくとも2つの光導波路17、18と、前記各光導波
路17、18の他方の端面側に導波した光を検出する受
光素子19、20とを設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザの両側に
光導波路を設けて光学的記録媒体に信号を記録或いは再
生するための光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、情報を光ディスクに記録また
は再生する光ピックアップ装置を薄膜化する技術が提案
されており、例えば特開平1−229437号公報があ
る。図9及び図10はこの公報に開示された従来の薄膜
タイプの光ピックアップ装置を示す。
【0003】図9において、符号1は短波長の半導体レ
ーザ(λ=800nm)、5は集光レンズ、7は光ディス
ク(光記録媒体)、2は非点収差を発生させるレンズフ
ーリエ変換型ホログラム回折素子、611,612,6
13,614は2対の受光素子である。半導体レーザ1
から放射されたレーザビームは、集光レンズ5により光
記録媒体7に集光される。記録情報等を含む反射光は再
度集光レンズ5を通過し、回折格子2により二方向に回
折され、それぞれ、受光素子611と612及び613
と614の中間部近傍に集光される。
【0004】また、半導体レーザ1と受光素子群は図1
0にその概略を示すように同一基板上に形成されてお
り、しかも受光素子もレーザと同様の構成となってい
る。620は電極、621はn型GaAs基板、622
はAlxGa1-x Asのn型クラッド層、623はAly
Ga1-yAs(y<x<1)の活性層、624はAlxG
a1-xAsのp型クラッド層、625はGaAsギャッ
プ層、261,262,263,264,265はそれ
ぞれ電極であり、電極263と620の間に順方向の電
流を注入することにより、中央部の活性層1でレーザ発
振する。
【0005】また、レーザ1から放射され、光ディスク
7の表面で反射されて、レンズ5と回折格子2により回
折及び集光されて、素子611,612,613,61
4に光が入射すると、電極620と261,262,2
64,265間に光電流或は光起電力が発生し、受光素
子として働く。この従来例は、半導体基板上に受光素子
及び発光素子を一体形成し発光と受光を同一構造の素子
で行うものであり、小型軽量という点でそれまでの技術
に比べて有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は以下の問題点を有する。 (1)受光部が半導体レーザ構造の活性層部であるた
め、受光効率がきわめて悪い。半導体レーザの活性層は
モード制御の関係からあまり厚くできず、通常0.03
〜0.07μm程度となる。これに対して光ディスクか
らの反射光のスポットサイズは光学系設計によるが、少
なくともスポット径は20μm程度で、スポットサイズ
に対して層厚が3、5%以下ときわめて小さく、受光効
率が悪い。従って、信号のS/Nも非常に悪い。
【0007】(2)受光部が小さすぎるので、非点収差
によるスポット形状の変化を検出するのが困難なため、
フォーカスエラー信号検出が困難となり、同様にトラッ
キングエラー信号検出も困難となり、再生信号の検出系
の他に、フォーカス及びトラッキングのエラー信号検出
用の光学系が必要となり、結果としてヘッド全体が大き
くなってしまう。
【0008】なお、特開平1ー118105号公報には
記録媒体への照射光と記録媒体からの戻り光とをY字状
の光導波路を用いて光磁気ピックアップ装置を形成でき
る薄膜光機能素子を開示している。この公報による従来
例は、Y字に分岐した2つの光導波路の合流した端面に
戻り光が入射されるため、この戻り光を分岐した一方の
光導波路の端面に配置された光検出素子に導く際、照射
光を導波するために途中でY字に分岐した他方の光導波
路側にも導波してしまい、戻り光の利用効率がさがり、
S/Nが低下する。また、この従来例は、上記従来例と
同様にフォーカス及びトラッキングエラー信号の検出系
をさらに設けなければならない。
【0009】本発明は上述した点にかんがみてなされた
もので、小型軽量にできると共に、S/Nの良い光ピッ
クアップ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、記録媒体に照射するためのレ
ーザ光を出射する半導体レーザと、前記記録媒体で反射
された戻り光の光路分割を行い±1次光に非点収差を与
えるホログラム光学素子と、前記半導体レーザによるレ
ーザ光の出射方向を挟む両側に設置され、前記ホログラ
ム光学素子による±1次光のほぼ最小錯乱円が形成され
る位置近傍に各一方の端面が設置された少なくとも2つ
の光導波路と、前記各光導波路の他方の端面側に導波し
た光を検出する受光素子とを設けている。
【0011】
【作用】上記構成により、記録媒体に照射されたレーザ
光の戻り光をホログラム光学素子により光路分割が行わ
れ、±1次光に非点収差が与えられて、半導体レーザの
両側に配置された各光導波路の一方の端面に入射され、
この入射光を他方の端面側に導波する。各光導波路は入
射光を高効率で導波でき層厚に設定でき、従って他方の
端面側に高効率で導波され、そして各他方の端面側にそ
れぞれ導波した光は各受光素子で受光され、S/Nを大
きくできる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に
係り、図1は第1実施例の光ピックアップ装置の全体構
成を示し、図2は受発光ユニットの詳細な構造を示し、
図3は光ディスクの相対的位置と導波路入射面上のスポ
ットとの関係を示す。
【0013】図1に示すように第1実施例の光ピックア
ップ装置11は、発光手段及び受光手段が一体化された
受発光ユニット12と、この受発光ユニット12から放
射された光を集光して光学的記録媒体としての光ディス
ク13に照射する集光レンズ(対物レンズ)14と、光
ディスク13で反射され、集光レンズ14で集光された
戻り光の光路分割を行って受発光ユニット12の受光手
段に導光するホログラム回折格子15とから構成され
る。
【0014】上記受発光ユニット12は中央の発光素子
16と、この両側に形成され、上記ホログラム回折格子
15を経た戻り光を受け、他方の端面側に導光する光導
波路17,18と、各光導波路17,18の他方の端面
に対向して形成された受光素子19,20と、発光素子
16の背面光を受光して発光素子16の光出力をモニタ
するためのモニタ用受光素子21とから構成される。上
記中央の発光素子16より放射された光は、ホログラム
回折格子15、集光レンズ14を通過し光ディスク13
の面上に集光され、光ディスク13により反射される。
【0015】この光ディスク13で反射された反射光は
集光レンズ14を再度通過した後、ホログラム回折格子
15により回折され、受発光ユニット12の光導波路1
7,18の入射側の端面に入射する。各光導波路17,
18で導波された光はその出射側の端面に対向配置した
受光素子19,20でそれぞれ検出されるようになって
いる。
【0016】上記集光レンズ14は図示しないレンズア
クチュエータによって、(記録或いは再生時に光ディス
ク13が面振れが生じても)光ディスク13との距離R
が常時フォーカス状態となるように距離方向にフォーカ
ス制御され、光ディスク13に微小スポットを形成する
ことによって、高密度で情報の記録或いは再生を行える
ようにしている。
【0017】この実施例では、上記各光導波路17、1
8の入射面は、集光レンズ14を平衡位置状態、つまり
フォーカス制御を解除した初期調整状態或いは平衡位置
状態で、面振れの殆どない基準光ディスクを使用した場
合、この基準光ディスクからの戻り光ビームが最小錯乱
円を形成する位置となるように配置されている。このよ
うに設定することによって、実際に光ディスク13で使
用した場合、面振れなどが存在してもそれに対する許容
範囲を大きくできるようにしている。つまり、記録或い
は再生する光ディスク13に面振れが存在しても、フォ
ーカス制御を行うことによって、この関係を維持できる
ようにしている。
【0018】上記受発光ユニット12は、具体的には図
2に示す構造である。半絶縁性GaAs基板23上に発
光素子16としてのGaAs半導体レーザ24が形成さ
れ、その端面に垂直な方向に向けてレーザ光を出射す
る。この半導体レーザ24のレーザ光の出射方向を挟む
両側には図示のように光導波路17,18が配置され、
これらの光導波路17,18の入射側となる一方の端面
は例えば、半導体レーザ24の出射端面と同一平面とな
るように設定され、各一方の端面に入射された光を他方
の端面に導光し、該他方の端面から出射するようにして
いる。
【0019】上記光導波路17,18の各他方の端面に
対向してそれぞれの光導波路17,18からの出射光を
検出する信号検出用の受光素子19,20が設けてあ
る。又、半導体レーザ24の背面光をモニタするための
モニタ用受光素子21が、背面光出射側の端面に対向し
て配置されている。これら受光素子19、20、21は
例えば同一の半導体基板上に形成されている。
【0020】上記モニタ用受光素子21の出力により、
例えば再生モードでは半導体レーザ24の発光出力が適
正値となるように自動的に制御(APC)される。又、
上記受光素子19,20の光電変換出力は図示しない加
算器により加算されて、記録情報に対する再生信号が生
成され、さらに図示しない差動増幅器により、差動出力
が取り出されてフォーカスエラー信号FoEが生成され
る。このフォーカスエラー信号FoEは図示しない位相
補償回路などを経て上記集光レンズ14を駆動するレン
ズアクチュエータに印加され、集光レンズ14を光ディ
スク13に対してフォーカス位置となるようにフォーカ
ス制御が行われる。上記光導波路17,18は、GaA
s基板23上に形成した例えばSiO2によるバッファ
(クラッド)層25の上面に例えばNiSによる光導波
層26を積層した構造になっている。
【0021】図3は光ディスク13に対向して配置され
る光導波路17,18の入射面上のスポット形状が距離
を変化させた場合に変化する様子等を示す。つまり、図
3(a)は、ホログラム回折格子15を経て受発光ユニ
ット12側に戻る戻り光ビームの様子の概略を平面図で
示し、図3(b)、(c)、(d)は光ディスク13に
対向配置される集光レンズ14の相対的距離Rが合焦
(フォーカス距離F)より小さい時(R<F)、合焦状
態の時(R=F)、合焦より大きい時(R>F)におけ
る光導波路17、18の入射側の端面に形成される光ス
ポットの形状を示し、図3(e)は2つの受光素子1
9、20の差動出力に得られるフォーカスエラー信号F
oEを距離Rに対して示す。
【0022】非点収差を持つ戻り光のスポット径は20
〜30μm程度に設定され、各光導波層26の受光端面
部は数μm程度に形成されている。各光導波路17、1
8の入射面は、集光レンズ14を平衡位置状態で戻り光
ビームの最小錯乱円の位置となるように配置されてお
り、光ディスク13に面振れが存在しても、フォーカス
制御を行うことによって、この関係を維持できる。この
状態における光導波路17、18の入射面上のスポット
形状は図3(c)のように、各入射面には等価な最小錯
乱円の光スポットが形成される。
【0023】一方、この状態からずれると、つまりフォ
ーカス位置より距離Rが小さい方及び距離Rが大きい方
にずれると、各光導波路17、18の入射面上のスポッ
ト形状は、それぞれ図3(b)及び(d)のように変化
する。光導波路17、18の入射面上のスポット形状に
より光導波路17、18への入射効率が変化するので、
2つの受光素子19、20の出力差をとることにより図
3(e)に示す特性のフォーカスエラー信号FoEを得
ることができる。なお、上述のように2つの受光素子1
9、20の出力の和(加算)により、光ディスク13に
記録されている情報に対応する再生信号(RF信号)を
得るようにしている。
【0024】この第1実施例は、受発光ユニット12だ
けで、再生信号(RF信号)とフォーカスエラー信号F
oEの両方を検出できる。これは、TE波及びTM波の
両方を導波できる光導波路17,18と、非点収差発生
機能及び光路分岐機能を合わせ持つホログラム回折格子
15を用いているためである。この第1実施例を例えば
特開平1ー229437号の従来例と比較すると次のよ
うになる。
【0025】(a)受光層の大きさ:従来例ではLDチ
ップ活性層を用いているため、活性層の厚さが0.03
〜0.07μmとなるのに対し、第1実施例では光導波
路17,18を用いており、TE波、TM波の両方を導
波するために層厚は比較的厚くなり、5μm程度とな
る。
【0026】(b)受光効率:従来例では、スポット径
に対して層厚が1%以下しかないので効率が悪いのに対
し、第1実施例ではスポット径に対する層厚は25%程
度で、活性層を用いる場合に比べて非常に効率が良い
(フォーカスエラー信号FoE検出のために、非点収差
を発生させるとし、第1実施例ではこのスポット径は2
0μm程度となるとしている。)。
【0027】(c)フォーカスエラー検出:従来例では
受光部が小さすぎるので、非点収差によるスポット形状
の変化を検出できないか、できても非常に小さいのに対
し、この実施例では図3(b)、(c)、(d)に示す
ように非点収差によるスポットの形状変化を光導波路1
7,18への入射効率の変化として検出しているので、
十分なレベルのフォーカスエラー信号FoEを得ること
ができる。
【0028】尚、位置合わせについては、活性層を用い
ている従来例に対し、光導波路17,18の位置合わせ
は高い精度が要求される、つまり半導体レーザ24によ
る発光部と光導波路17,18との位置関係及びホログ
ラム回折格子15の貼付精度が要求されるが、現在の半
導体製造技術で十分に対応できる。
【0029】一方、特開平1ー118105号との比較
では、この従来例は、上記従来例と同様にフォーカスエ
ラー検出ができないのに対し、この実施例ではフォーカ
スエラー検出が可能である。また、この従来例は、戻り
光の検出効率が低いのに対し、この実施例では戻り光を
(半導体レーザ24の)照射光路と空間的に分離した各
光導波路7、18の入射面に入射させるようにしている
ので、戻り光の利用効率を高くでき、S/Nを大きくで
きる。
【0030】受光素子19,20の位置合わせは、該受
光素子19,20のサイズを大きくできるので問題にな
らない。その結果、光ピックアップ製作時の調整工程を
大幅に減らすことができる。また、この実施例によれ
ば、小型で軽量の光ピックアップ装置を実現できる。
【0031】図4は本発明の第2実施例における受発光
ユニット31を示す。この第2実施例は、光導波路3
2,33と受光素子34,35以外の構成は第1実施例
と同じである。
【0032】光導波路32,33はそれぞれ2つの光導
波層32a,32b;33a,33bを3つのクラッド
層25,25,25の間にサンドイッチ状の多層構造で
形成され、また光導波層32a,32b,33a,33
bにそれぞれ対向して受光素子34a,34b,35
a,35bが設けられている。また、戻り光スポットの
光軸が2つの光導波層32a,32b及び33a,33
bの中央になるように、これらの光導波層32a,32
b;33a,33b及びクラッド層25,25,25を
形成している。また、この実施例でも、集光レンズ14
(図1参照)をフリーな平衡位置にした状態で、光導波
路32,33の入射端面には戻り光ビームのスポットが
最小錯乱円を形成する位置となるように予め設定してあ
る。
【0033】2つの光導波層32a,32b及び33
a,33bは数μmの間隔を持って形成されている。こ
の実施例における光導波路32、33の入射面上のスポ
ットはフォーカス状態より距離Rが小さい時、フォーカ
ス位置の時及びフォーカス状態より距離Rが大きい時に
はそれぞれ図5(a)、(b)、(c)に示すようにな
る。そして、第1実施例と同じ原理でフォーカスエラー
信号FoEを検出できる。
【0034】つまり、図4の各受光素子34a,34
b,35a,35bの出力をそれぞれP(34a),P
(34b),P(35a),P(35b)とすれば、 FoE=〔P(34a)+P(34b)〕−〔P(35a)+P(35b)〕 となる。また、トラッキングエラー信号TrEは、プッ
シュプル法により次式で得ることができる。
【0035】 TrE=〔P(34a)+P(35b)〕−〔P(34b)+P(35a)〕 さらに、再生信号RFは、全受光素子の出力の和とし
て、 RF=P(34a)+P(34b)+P(35a)+P(35b) で得られる。
【0036】この第2実施例は、受発光ユニット31に
よって、再生信号RF、フォーカスエラー信号FoE、
トラッキングエラー信号TrEを得ることができること
が特徴となっている。又、この実施例と例えば特開平1
ー229437号の従来例を比較すると、次のようにな
る。
【0037】(a)受光層の大きさ:従来例では0.0
3〜0.07μmであるのに対し、第2実施例では5μ
m×2程度になる(第1実施例の2倍)。 (b)受光効率:従来例では小さいのに対し、第2実施
例では大きい(第1実施例の2倍)。
【0038】(c)信号検出:従来例では、再生信号R
Fのみであるのに対し、再生信号RF、フォーカスエラ
ー信号FoE、トラッキングエラー信号TrEを検出で
きる。つまり、この第2実施例では、受発光ユニット3
1で全ての信号を得ることができる。尚、このプッシュ
プル法によるトラッキングエラー信号TrEの検出は、
プッシュプルの変調の大きい部分が光導波層に効率良く
入力されるように利用できるので、信号のS/Nが良
い。
【0039】位置合わせについては第1実施例と殆んど
同じである。又、プッシュプルの位置合わせは、通常の
ピックアップでは、調整なしでは不可能であるのに対
し、第2実施例では位置精度の高い光導波路32,33
で光を受光素子34,35へ導くので、不要にできる。
【0040】図6は本発明の第3実施例における受発光
ユニット41を示す。光導波路42,43の構造以外は
第1実施例とほぼ同じである。この実施例は、第1実施
例に、光磁気信号検出機能を追加したものであり、光磁
気信号検出用ピックアップとして用いることができる。
2つの光導波路42,43を半導体レーザ24の活性層
に対してそれぞれ逆方向に45°傾けて配置すると共
に、光導波路42,43に偏光選択性をもたせる。つま
り、図7に示すように各光導波路42,43は膜厚を変
えた構造にしてあり、偏光選択性を備えている。
【0041】図7及び図8を用いて光導波路の偏光選択
性の原理を説明する。光導波層26′の屈折率(例えば
2.0)は空気及びクラッド層(バッファ層)25の屈
折率(例えば1.46)よりも高く設定されており、光
導波路42(又は43、以下42で代表する。)内に入
射した光は空気側及びクラッド層25側の端面で全反射
されながら光導波路42内を伝搬していく。光導波路4
2には緩やかなテーパがつけられており、光導波路42
半ばでは光導波路42端部に比して膜厚の薄いものとな
っている。
【0042】一般に光導波路構造においては膜厚方向に
光共振器が形成されており、ある特定の離散的なモード
のみが導波を許される。光導波層厚と導波可能な光の伝
搬定数の関係を表す曲線はモード分散曲線と呼ばれてお
り、素子の構造パラメータ(各層の膜厚、屈折率)より
決定される。
【0043】図8(a)のような屈折率nfのコア層
(導波層)51を上下のクラッド層52、53で挟んだ
スラブ型導波路の場合、2つのクラッド層52、53の
屈折率nc,nsが異なる場合には導波できる最低膜
厚、すなわちカットオフ膜厚が存在することが一般に知
られている。この膜厚は導波光の偏光方向によって異な
り、TE波(電界が膜厚方向に垂直)、TM波(磁界が
膜厚方向に垂直)それぞれに対する分散曲線は図8
(b)のようになる。TM波のカットオフはTE波のそ
れよりも高いので光導波層厚をTEカットオフ以上TM
カットオフ以下に設定すれば、TE波のみが導波し、T
M波は外に漏れ出ていく。
【0044】カットオフ膜厚はnc,nf,nsを用い
てそれぞれ計算される。例えば図8(a)の構成におい
てnc=1.00(空気)、nf=2.00(SiN
)、ns=1.46(SiO2)とすれば、TEカット
オフ・TMカットオフはそれぞれ0.06μm,0.1
14μmとなり、0.09μm程度に導波層厚を設定す
ればTE,TM選択性が得られることになる。この様子
を図7に示す。例えば数μmの光導波層26′の入射端
面に入射されたTE波とTM波は、この光導波層26′
を伝搬可能であるが、導波光進行方向の途中で光導波路
42の光導波層26′の層厚が徐々に薄く変化し、出射
端面では上の選択的膜厚(例えば0.09μm程度)に
設定されているので、TM波はカットオフされ、TE波
のみが出射端面まで導波される。
【0045】ここで、図6に示すように光導波路42に
入射する光は膜厚方向に対して45°傾いた直線偏光
(図6でP1で示す)となっているため、光導波路42
内にはTE波とTM波が1:1の割合で励振される。光
導波路内を進行してきた導波光は光導波路42の層厚の
変化によってTM波は外に漏れ出してTE波だけとな
り、このTE波が受光素子19まで導かれる。図6で光
導波路42による導波後の偏光方向をP2a、光導波路
43による導波後の偏光方向をP2bで示す光導波路4
2への入射光が光磁気信号である場合には偏光面が45
°に対してプラス及びマイナスにずれて光導波路42内
に入射し、光導波路42内に励振されるTE,TMの割
合が1:1でなくなる。従って左右の受光素子19,2
0の出力差を取ればそれがすなわち再生光磁気信号とな
る。なお、光導波路42、43による導波後の光を効率
良く検出するために受光素子19、20を45°傾けて
配置している。
【0046】一方、フォーカスエラー信号FoEも第1
実施例と同様に左右の受光素子19,20の出力差によ
って検出することができる。ここでは、再生光磁気信号
とフォーカスエラー信号FoEを分離するため、左右の
受光素子19,20の差信号をハイパスフィルターを通
すことにより再生光磁気信号を、ローパスフィルタを通
すことによりフォーカスエラー信号FoEを得る。その
他は第1実施例と同様である。
【0047】これまで別々の光学系を必要としていた光
磁気信号の再生とエラー信号検出が一つの光学系で可能
となり、従って光磁気記録再生用光ピックアップ装置の
小型軽量化ができる。つまり、本実施例によれば、光学
系の部品点数を増すことなく、光磁気信号及び両エラー
信号を受発光ユニット41だけで検出でき、しかもこの
受発光ユニット41の製作精度は十分高い(半導体製造
技術を用いるため、μmオーダの組立が可能)ので調整
もほとんど不要となる。従って光磁気用ピックアップ装
置の小型化が可能である。
【0048】なお、上述の説明では各光導波路の入射面
は、例えば集光レンズ14が平衡位置にある状態で、戻
り光ビームの最小錯乱円の位置となるように配置してい
るが、フォーカス制御機能により、この位置からずれて
配置されても同様に機能させることができる。従って、
各光導波路の入射面は、例えば集光レンズ14が平衡位
置にある状態で、戻り光ビームの最小錯乱円の位置に近
い範囲にあれば良く、この場合も本発明に属する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録媒体で反射された戻り光の光路分割を行い±1次光
に非点収差を与えるホログラム光学素子と、半導体レー
ザのレーザ光の出射方向を挟む両側に設置され、前記ホ
ログラム光学素子による±1次光のほぼ最小錯乱円が形
成される位置近傍に各一方の端面が設置された少なくと
も2つの光導波路と、前記各光導波路の他方の端面側に
導波した光を検出する受光素子とを設けているので、上
記光各導波路により記録媒体からの戻り光を高効率で導
波し、それぞれ導波した光を各受光素子で受光を行い、
S/Nを向上することができるし、小型軽量にもでき
る。又、フォーカス信号を安定に検出でき、トラッキン
グエラー信号検出を行えるようにもできる。さらに、光
ピックアップ装置の位置合わせ(調整)が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光ピックアップ装置を示
す斜視図。
【図2】第1実施例における受発光ユニットの構成を示
す斜視図。
【図3】光導波路の端面に形成される光スポットがフォ
ーカスおよびデフォーカスに応じて形状変化する様子な
どを示す説明図。
【図4】本発明の第2実施例における受発光ユニットの
構成を示す斜視図。
【図5】光導波路の端面に形成される光スポットの形状
変化の様子を示す説明図。
【図6】本発明の第3実施例における受発光ユニットの
構成を示す斜視図。
【図7】第3実施例における光導波路の作用を示す説明
図。
【図8】第3実施例における光の伝搬の特性を示す説明
図。
【図9】従来例の光ピックアップ装置を示す斜視図。
【図10】図9におけるレーザと受光素子を示す斜視
図。
【符号の説明】
11…光ピックアップ装置 12…受発光ユニット 13…光ディスク 14…集光レンズ 15…ホログラム回折格子 16…発光素子 17、18…光導波路 19、20…受光素子 24…半導体レーザ 25…クラッド層 26…光導波層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は以下の問題点を有する。 (1)受光部が半導体レーザ構造の活性層部であるた
め、受光効率がきわめて悪い。半導体レーザの活性層は
モード制御の関係からあまり厚くできず、通常0.03
〜0.07μm程度となる。これに対して光ディスクか
らの反射光のスポットサイズは光学系設計によるが、少
なくともスポット径は20μm程度で、スポットサイズ
に対して層厚が35%以下ときわめて小さく、受光効
率が悪い。従って、信号のS/Nも非常に悪い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【作用】上記構成により、記録媒体に照射されたレーザ
光の戻り光をホログラム光学素子により光路分割が行わ
れ、±1次光に非点収差が与えられて、半導体レーザの
両側に配置された各光導波路の一方の端面に入射され、
この入射光を他方の端面側に導波する。各光導波路は入
射光を高効率で導波でき層厚に設定でき、従って他方
の端面側に高効率で導波され、そして各他方の端面側に
それぞれ導波した光は各受光素子で受光され、S/Nを
大きくできる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】この実施例では、上記各光導波路17、1
8の入射面は、集光レンズ14を平衡位置状態、つまり
フォーカス制御を解除した初期調整状態或いは平衡位置
状態で、面振れの殆どない基準光ディスクを使用した場
合、この基準光ディスクからの戻り光ビームが最小錯乱
円を形成する位置となるように配置されている。このよ
うに設定することによって、後述するように戻り光の光
導波路への入射効率の変化を利用してフォーカスエラー
信号が検出できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】つまり、図4の各受光素子34a,34
b,35a,35bの出力をそれぞれP(34a),P
(34b),P(35a),P(35b)とすれば、
ォーカスオフセットFoEは、 FoE=〔P(34a)+P(34b)〕−〔P(35a)+P(35b)〕 となる。また、トラッキングエラー信号TrEは、プッ
シュプル法により次式で得ることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】位置合わせについては第1実施例と殆んど
同じである。又、プッシュプルの位置合わせは、通常の
ピックアップでは、調整なしでは不可能であるのに対
し、第2実施例では位置精度の高い光導波路32,33
で光を受光素子34,35へ導くので、受光素子の位置
合せはメカ精度で十分であり、又±1次光の両方で差動
検出している為、オフセットの発生も小さくできる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】削除

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に照射するためのレーザ光を出
    射する半導体レーザと、前記記録媒体で反射された戻り
    光の光路分割を行い±1次光に非点収差を与えるホログ
    ラム光学素子と、前記半導体レーザによるレーザ光の出
    射方向を挟む両側に設置され、前記ホログラム光学素子
    による±1次光のほぼ最小錯乱円が形成される位置近傍
    に各一方の端面が設置された少なくとも2つの光導波路
    と、前記各光導波路の他方の端面側に導波した光を検出
    する少なくとも2つの受光素子とを有することを特徴と
    する光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記各光導波路はそれぞれ2つの光導波
    層を有し、前記受光素子は各光導波層ごとに導波した光
    を検出する2つの受光素子からなることを特徴とする請
    求項1記載の光ピックアップ装置。
JP3200876A 1991-08-09 1991-08-09 光ピツクアツプ装置 Withdrawn JPH0547023A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3200876A JPH0547023A (ja) 1991-08-09 1991-08-09 光ピツクアツプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3200876A JPH0547023A (ja) 1991-08-09 1991-08-09 光ピツクアツプ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0547023A true JPH0547023A (ja) 1993-02-26

Family

ID=16431711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3200876A Withdrawn JPH0547023A (ja) 1991-08-09 1991-08-09 光ピツクアツプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0547023A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0835930A (ja) * 1993-08-09 1996-02-06 Vickers Inc 流体の汚染レベルの監視方法および装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0835930A (ja) * 1993-08-09 1996-02-06 Vickers Inc 流体の汚染レベルの監視方法および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4876680A (en) Monolithic optical pick-up using an optical waveguide
JPH07287883A (ja) 光集積回路
US5233444A (en) Focus error detecting apparatus
JP2539350B2 (ja) 光ヘツド装置
US5835472A (en) Optical pickup device with substantially mutually orthogonal reflection surfaces
JP3541416B2 (ja) 光学装置
JPS6059548A (ja) 光学ヘツド
JPH0547023A (ja) 光ピツクアツプ装置
EP0469552A2 (en) Optical pickup device
JP2577726B2 (ja) 光磁気ヘツド
JPS6251045A (ja) 光学的情報読取装置
JPS6371946A (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH07272311A (ja) 光集積回路及び光ピックアップ
JP2501097B2 (ja) 光ヘッド装置
JP4072776B2 (ja) 光ピツクアツプモジユール及び光磁気信号記録再生装置
JPH07169090A (ja) 光情報並列記録再生装置
JP3366527B2 (ja) 光学ヘッド装置
JP2709090B2 (ja) 導波路型光学ヘッド
JP3545794B2 (ja) 導波路型光信号検出素子
JPH06150425A (ja) 光ピックアップ
KR100266576B1 (ko) 광픽업 시스템
JPH0887755A (ja) 光学装置
JPS63183635A (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH04372733A (ja) 光ピックアップ
JPH0954975A (ja) 光学装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112