JPH0728141Y2 - 高水分含有チーズからの離水分を吸水する包装体 - Google Patents

高水分含有チーズからの離水分を吸水する包装体

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JPH0728141Y2
JPH0728141Y2 JP1989136376U JP13637689U JPH0728141Y2 JP H0728141 Y2 JPH0728141 Y2 JP H0728141Y2 JP 1989136376 U JP1989136376 U JP 1989136376U JP 13637689 U JP13637689 U JP 13637689U JP H0728141 Y2 JPH0728141 Y2 JP H0728141Y2
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JP
Japan
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cheese
water
package
moisture
moisture content
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JP1989136376U
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JPH0375179U (ja
Inventor
正則 平田
浩治 前川
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本案はブルーチーズのような50%以上の高水分含有チー
ズからの離水分を吸水する包装体に関するものである。
(従来の技術) 高水分を含有するソフト系チーズの製造では先ず常法に
より牛乳に乳酸菌と酵素を加えて固めたカードを一定の
型に入れてプレスすることにより一定の形に保形する。
次にこれを発酵条件に合った温度と湿度の室内で一定期
間熟成させる。
このように一定期間発酵室で熟成させた後、任意の形状
と寸法に切断して保存性のよい容器で包装している。
(考案が解決しようとする課題) 以上のような高水分を含有するソフト系チーズは発酵室
における熟成期間中その表面は若干乾燥し、離水するこ
とがない。
しかしながら、切断されたチーズが冷蔵保存中に変質あ
るいは過塾しないように密封包装している包装体の中に
おいて、高水分のチーズの場合は水分の移動が起こり経
時的に離水がはじまる。
このように離水するチーズは、50%以上の水分を含有す
るチーズで賞味期間までに重量の10%前後の離水分が発
生してチーズの表面に集まり凝結状態となり、カビの致
死、組織の崩壊、味覚の劣化などチーズの品質に影響を
与えている。
従来のソフト系チーズでは品質を維持するために離水が
発生しない低水分含有のものが殆んどで、これには離水
に対応した包装形態は必要がない。しかしながら、以上
のような離水が発生し易いチーズは品質を維持するため
の包装形態が必要となる。そのために本案では、50%以
上の高水分を含有するソフト系チーズにおいて個包装体
内で離水分を吸水させることにより、賞味期間における
品質を維持向上させることができる包装体をうることを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本案は以上のような目的を達成するため、次のような包
装体を提供するものである。
すなわち、50%以上の高水分含有チーズの離水分量を吸
水する能力のある保水機能を有し、密封包装体内で飽和
状態の湿度を保つことのできるポリアクリル酸系高吸水
性ポリマーのような高分子吸水材を不織布や穴あきフィ
ルムで包被された50%以上の高水分含有チーズと共に個
包装体内に密封包装してなる高水分含有チーズからの離
水分を吸水する包装体である。
(作用) チーズの表面を不織布や穴あきフィルムで直接包むこと
によりチーズの保形性やチーズ表面の濡れに対する撥水
性を向上させることができ、又この不織布や穴あきフィ
ルムを透過したチーズの離水分はポリアクリル酸ナトリ
ウムのような高分子吸水材で吸水してチーズの品質を維
持向上させることができる。
(実施例) 以下図面に示す実施例に基づいて説明する。
従来の一般の包装方法は第5、6図に示す如く袋体
(1)内に切断されたチーズ(2)を包装するか又はト
レー(3)内に切断されたチーズ(2)を収納して蓋
(4)で密封包装するその何れかである。
以上のような包装によるとチーズからの離水分(a)は
包装体の下部に図示の如くたまり、これがためチーズの
下部はどろどろの溶解状態(のり状)になり商品性を悪
くしている。又、ブルーチーズ等の表面においては水滴
状の遊離水にチーズが一部溶解し、ブルーチーズの大理
石模様が濁り外観をそこねていた。
そこで、本案では、チーズ(2)を不織布か穴あきフィ
ルム(5)で包み更にその外側の両面や片側に離水分量
を吸水する能力のある保水機能を有し、密封包装体内で
飽和状態の湿度を保つことのできる吸水材(6)を接触
させて、第1図乃至第4図の如く袋(1)又はトレー
(3)で密封包装する。
以上の如くチーズの表面を不織布や穴あきフィルム
(5)で直接包むことによってチーズの表面の水滴除去
及び変質を保護することができる。
又、チーズから離水した水分は不織布や穴あきフィルム
を透過して吸水包材(6)で吸水され、したがってチー
ズの表面に離水した水分が水滴状に付着してチーズの表
面が溶解状態(のり状)になることが防止される。
そして、以上のようなチーズ個包装体である袋(1)又
はトレー(3)で密封包装することによりチーズの熟成
を停止させ、変質を防止することができる。
不織布はレーヨン、ポリエチレン、ペット(ポリエチレ
ンテレフタレート)樹脂で作ったものが用いられ、穴あ
きフィルムは適度の通気性をもったプラスチックフィル
ム例えばポリエチレンフィルムが用いられる。
個包装の包装体として用いられる袋体はナイロンとポリ
エチレンの積層体からなるプラスチック袋が用いられ、
プラスチックトレーとしてはポリプロピレン、ポリエス
テル、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックが
用いられる。
又、吸水材(6)としては保水機能を有し密封包装体内
で飽和状態の湿度を保つことのできるもので、ポリアク
リル酸系高吸水性ポリマー、例えばポリアクリル酸ナト
リウムのような積極的に吸水する高分子吸水材が用いら
れる。そして、チーズの表面に出た水分はフィルム
(5)で吸水する。何れにしても、50%以上の高水分含
有のソフト系チーズを密封包装した容器内においてその
離水した水分を吸水することによって品質の維持を向上
させることができる。
(考案の効果) 本案のものによれば、チーズの表面に離水した水分が水
滴状に付着してチーズの表面が溶解状態(のり状)にな
ることを防止することができる。又、ブルーチーズなよ
うなカビの模様が特徴になるチーズは、その模様がくず
れて外観品質をそこなうことがない。
又、吸水材が保水機能を有し、密封包装体内が飽和状態
の湿度を保ち、品質の劣化を防止することができる。
更に又、チーズの表面に不織布や穴あきフィルムで包む
ことによりチーズの保形性やチーズ表面の水滴除去及び
変質を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は包装袋を示す説明図、 第2図は包装袋を用いた本案包装体の断面図、 第3図は包装トレーを示す説明図、 第4図は包装トレーを用いた本案包装体の断面図、 第5図、第6図は異なる一般の包装方法の説明図であ
る。 (1)……袋 (2)……チーズ (3)……トレー (5)……不織布又は穴あきフィルム (6)……吸水材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】50%以上の高水分含有チーズの離水分量を
    吸水する能力のある保水機能を有し、密封包装体内で飽
    和状態の湿度を保つことのできるポリアクリル酸系高吸
    水性ポリマーのような高分子吸水材を不織布や穴あきフ
    ィルムで包被された50%以上の高水分含有チーズと共に
    個包装体内に密封包装してなる高水分含有チーズからの
    離水分を吸水する包装体。
JP1989136376U 1989-11-24 1989-11-24 高水分含有チーズからの離水分を吸水する包装体 Expired - Lifetime JPH0728141Y2 (ja)

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JPH0224782Y2 (ja) * 1984-11-19 1990-07-06

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