JPS5864971A - 青果物の包装方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、青果物の包装方法に関するものであり、詳し
くは青果物の水分蒸散により包装内で結露した過剰水分
、あるいは、青果物からの脱汁（汁もれ）Ｖ吸収するシ
ートと共和包装する事を特徴とする青果物の包装方法に
関するものである。

青果物は保存中、輸送中においても呼吸、水分蒸散とい
った生理作用！いとなみ水蒸気、炭酸ガス等を放出し、
それが進むに従がって鮮度が劣化し、最後には軟化、枯
れあるいは腐敗に至る。

そのため、従来から青果物を長期に亘りて保存するため
種々の包装形態がとられてきた。

（イ）ポリエチレン等の合成樹脂フィルムによる密封ま
たは部分通気包装 （ロ）合成樹脂フィルムによる密封包装と窒素等の不活
性ガス充填との併用包装 （ハ）合成樹脂フィルムによる密封包装と脱酸素剤、エ
チレンガス吸層剤との併用包装 に）ポリエチレン、ワックス等の合成樹脂なコートした
ライナーを使用した段ボールによる包装以上の様な包装
形態が従来より行なわれてきたが、必ずしも満足のい（
包装ではなかりだ。

たとえば、ポリエチレン等の合成樹脂製フィルムや袋で
青果物を包装した場合においては、青果物の水分蒸散作
用により蒸散した水蒸気が包装内で結露し腐敗及びかび
発生の原因となる事が多い。

また、ポリエチレンやワックス等の合成樹脂をコートし
たライナーを使用した段ボールで包装した場合も同様で
あり、さらにポリエチレンやワックス等にコーティング
不良やピンホールなどコーディングされていない部分が
あった場合、その部分から蒸散による結露した水分の吸
収があり、段ポールの耐圧強度が劣化し、保存中および
輸送中につぶれ等の起る欠点がある。

本発明は、以上の様な従来法の欠点を吸水性樹脂単体ま
たは吸水性樹脂と多孔質無機粉末との混合物、あるいは
、それら吸水性樹脂単体及び混合物に乾燥剤を添加した
混合物音、少なくとも片面通気性層である積層体の中間
層とした水分吸収性シートを青果物と共に％包する事に
より解決したものである。

本発明の目的は、青果物よりの脱汁を水分吸収シートに
より吸収し脱汁が原因となる腐敗やかびの発生の防止、
また、包装内湿度が過湿となった場合において、除湿し
、かび等の発生条件な低減させることＫより青果物を長
期に亘り保存可能な包装方法を得ることである。

以下１本発明を詳細に述べる。

本発明に用いる水分吸収シートは、少なくとも片面が通
気性層を有する積層体の中間に水溶性樹脂を部分的に架
橋した水不溶性で吸水・保水性の樹脂粉末単体またはこ
の樹脂粉末と多孔質無機粉末との混合物からなる吸水性
樹脂層からなる構成である。

さらＫは、この吸水性樹脂層に、シリカゲル、酸化カル
シウム等の吸湿性物質を含んでいても構わない。

次に、この水分吸収シートを用いて青果物を包装する場
合について記述する。

青果物の中でも、−書脱汁が問題となるものはたけのこ
である。

それがために、現在はポリエチレン製の袋に入れて出荷
している場合かはとんどであり、ポリエチレン製の袋に
よる呼吸の抑制により少しでも脱汁を防止する事！考え
ているが、産地から消費地道の輸送時間、温度、その他
要因により少なからず脱汁はおこり、腐敗、かびまた外
観上の集的問題ともなりている。

本発明は、水分吸収シートを、この様な問題を有してい
るたけのこなどに直接接する用にして包装するもつであ
る。

即ち、ポリエチレン族の袋の底部あるいは、底部及び側
面に水分吸収シートを敷き、水分吸収シートの通気性層
側に直接接する様にたけのこ等の脱汁の多い青果物を置
きポリエチレン族の貸を閉じる。

たけのこ婢の青果物からの脱汁は、水分吸収シートの通
気性層を浸透し、吸水性樹脂層に吸収され、たけのこ等
の切口は常に清浄な状態に保たれ、外観上の美的問題は
もちろん、腐敗、かびの発生の進行“が遅れ、流通期間
内における鮮度は良好に保つ事が可能である。

なお、水分吸収シート中に吸取された脱汁した液体は、
吸水性樹脂に吸収され、吸水性樹脂はゲル状と化し、膨
潤し脱汁した液体が液体として再び流出する事も、１な
い。

さらに、Ｋらもたけのこ等と同様に脱汁の多い青果物の
１つであり、本発明による包装方法を用いる事で脱汁が
原因となる腐敗、かび等の鮮度劣化の進行を抑制する事
が可能である。

また、ポリエチレン等のプラスチック製フィルムを使用
しないで、段ボール箱に青果物をそのまま箱詰めした場
合、青果物からの脱汁を段ボール箱のライナーが吸収し
、あるいは、吸収しきれない場合には、段ボール箱外へ
果汁（液〕が流出し、他の段ボール箱を濡らし、青果物
が脱汁した段ボール箱のみならず、他の段ボール箱をも
耐圧強度の劣化を引き起こす原因ともなる。

その様な場合において、本発明に用いる水分吸水性シー
ト、特Ｋ、片面が蒸気遮断性の構成であるものを用い、
蒸気遮断性層を段ボールライナー側に、通気性層を青果
物側にして青果物な被包しておけば、青果物よりの脱汁
！完全に吸収し、かつ液体として果汁を再放出しない為
、段ボール箱が濡れず、耐圧強度の劣化を防止できる。

以上述べた様に、脱汁の激しい青果物の包装方法として
、本発叶は効果的であるが、桃等の様にかび（灰層病）
の発生し易い青果物の包装に４適している。

以下、その点について詳述する。

即ち、桃等の場合においては、包装内が高湿度罠なれば
なる程、かびの生育環境が好桑件となりかび（灰層病等
）が発生し易くなる。

そのため、現在はパルプモールド製のパックや、杭上部
にクッシ璽ン効果を兼ねて紙弊を用い、少しでも水分を
吸収する事を目的に包装している。

ところが、この様な包装をしてもまだ十分な効果は得て
いないのが現状である。

本発明は、吸水性樹脂を中間層に塗工した水分吸水性シ
ートあるいは、シリカゲル、酸化カルシウム等の吸湿剤
を吸水性樹脂に混合した吸水性樹脂層を中間層とした水
分吸水性シートを用いて包装する方法である。

この場合においても、水分吸水性シートは、たけのこ、
Ｋら等の様に脱汁の激しい青果物を包装するのと同様、
段ボール箱詰めされた桃の上部あるいは、パックが塩化
ビニル、ポリスチレン婢のプラスチック製のものを用い
ている時には、適当サイズに切断′しパックと桃との間
に敷く様に用いても構わない。さらに、杭上部に被包す
ればより効果的である。

即ち、水分吸水性シートを桃の上部あるいは下部また上
部、下部ともに直接接する様に使用する事により呼吸に
より発生する蒸散水を吸収し、包装形態内の湿度を常圧
調整するものである。

このため、包装内が過湿状態となる事なく、常圧適正湿
度となりかび（灰層病等）の発生が抑制される。

また、本発明の包装方法は通常条件において長期的に保
存できる青果物に対しても適用可能である。

１例として、柑橘忙ついて述べる。

柑橘類は、保存性のある青果物として知られ。

出荷調整の可能なものの１つである。

本発明の包装方法により柑橘類を包装すれば、収穫直后
、呼吸作用の活発な時期には、呼吸による蒸散水を水分
吸収性シートが吸収し結露等圧よるかびの発生を抑制す
る。その効果は、桃の場合と同様である。

また、水分吸収性シートが包装内の水蒸気を吸収し、か
つ、柑橘類の呼吸作用が劣え包装内が低湿度となった場
合においては、蒸散水を吸収した水分吸収性シートが逆
に柑橘類等に対し水分を液体としてではなく、水蒸気と
して与えるため、柑橘類の萎れ等を防止する事が可能で
ある。

以上のように、本発明による包装方法は、青果物の脱汁
あるいは呼吸作用により発する蒸散水、さらには蒸散水
が結露した場合の過剰水分等を水分吸収性シートにより
吸収し、脱汁、過剰水分等が原因となり発生する腐敗や
かびを抑制するものである。

さらに保存中においては、保存初期において上述した様
な腐敗やかびの発生を抑制し、包装内が低湿となった場
合には逆に水分吸収性シートが水蒸気として湿度を与え
保存中の萎れ尋を防止するものである。

本発明による包装方法は、従来の鮮度保持を主目的とし
たポリエチレン等のプラスチック製袋ヲ使用した包装を
大きく前進させたものであるにもかかわらず、包装作業
性の低下も全く見られず、産地より消費地這の流通過程
において、その軽済的メリットは多大である。

以下、実施例を述べる。

〔実施例１〕 水分吸収性シートとして以下の構成のものを用いた。

二軸延伸ポリプロピレンフィルム（２０μ）／架橋ポリ
アクリル酸系吸水性樹脂微粉末（３，ＯＶｄ）／格子状
に設けたウレタン系接溜剤ｌ白厚紙（頗−第１図に示す
ようにこの構成から成る水分吸収性シート（１）を５０
μ厚穴開きポリエチレン袋（２）の底部に白原紙を上側
にし入れ、たけのこ（３１４ｋｙ　’ｌ’切口（４）が
水分吸収性シートの白原紙と接する様に入れポリエチレ
ン袋の開口部を輪ゴムで結束した。

比較として、水分吸収性シートを用いない従来の包装方
法でたけのこを包装し、２５℃において３日間の保存テ
ストヲ行なった。

保存テスト結果 表１ 上表の様に、従来法は穴開きポリエチレン袋を使用して
おり、かつ水分吸収性シートを使用していないため、脱
汁による段ポールの劣化及び腐敗の進行が著しいのに対
し本発明による包装方法の場合は、水分吸収性シートが
脱汁を吸収するため、切口は常に新鮮であり、かつ穴開
きポリエチレン袋を使用しているＫもかかわらず、段ボ
ールへの果汁の浸透はなく、段ボールの劣化が防止され
ていた。

（実施例２〕 水分吸収性シートとして、下記の構成のものを用いた。

二軸延伸ポリプロピレン（２０μ）／架橋でんぷんグラ
フト重合系吸水性樹脂粉末（１，９ｆｉＡｙ！　）＋酸
化カルシウム粉末（１，０Ｅｌ／ｎｌ　）　／ウレタン
系接着剤／無サイズ加工原紙（６０ｆｌＡｙ！　）第２
図に示すように上記構成から成る水分吸収性シー）（ｌ
ｌ’ｔ’桃（６）の包装時に上部クッシ■ン材（５）と
ともに使用し、灰層病の発生状態を水分吸収性シートを
用いない従来の包装方法と比較した。

かびの発生状態 表２ 上表の如く、本発明も従来法も２８后においては、灰層
病の発生は認められないが、３８后において、従来法で
は発生している。包装内湿度が高湿状態になったためと
考えられ、水分吸収性シー′トを用いた本発明による包
装では、湿度調整が行なわれるため、１日のかび発生抑
制に効果を得ている。

以上、実施例１及び実施例２に記述した如く、本発明に
よる包装方法は青果物の保存を含む流通において、脱汁
の吸収、過剰水分、水蒸気の吸収等が可能であり、鮮度
保持に非常に効果のあるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本発明の実施例を示す説明図で
ある。 特許出願人 凸版印刷株式会社 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１＋少なくとも片面が通気性層を有する積層体の中間
   に水溶性樹脂を部分的に架橋した水不溶性で吸水・保水
   性の樹脂粉末単体またはこの開田粉末と多孔質無機粉末
   どの混合物のいずれからなる吸水性樹脂層を設けた水分
   吸収シート１−青果物包装内に介在させたことを特徴と
   するＷ果物の包装方法。 （２）少なくとも片面が通気性層を有する積層体の中間
   に水溶性樹脂を部分的に架橋した水不溶性で吸水・保水
   性の樹脂粉末単体またはこの樹脂粉末と多孔質無機粉末
   との混合物のいずれかに吸湿剤を加えた吸水性樹脂層を
   設けた水分吸収シー゛トを青果物包装内に介在させたこ
   とを特徴とするに果物の包装方法。 （３）水分吸収シートの通気性層を青果物の切口に接す
   るように介在させた特許請求の範囲第１項記載の青果物
   の包装方法。 （以下余白） （４）水分吸収シートの通気性層を青果物の切口に接す
   るように介在させた特許請求の範囲第２．ＴＪ記載の青
   果物の包装方法。 （５）水分吸収シートを青果物な被包するように介在さ
   せた特許請求の範囲第１項記載の青果物の包装方法。 （６）水分吸収シートを青果物を被包するように介在さ
   せた特許請求の範囲第２項記載の青果物の包装方法。