JP2002262766A - 渋柿の脱渋出荷方法並びに同方法に用いる包装体 - Google Patents

渋柿の脱渋出荷方法並びに同方法に用いる包装体

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JP2002262766A
JP2002262766A JP2001066693A JP2001066693A JP2002262766A JP 2002262766 A JP2002262766 A JP 2002262766A JP 2001066693 A JP2001066693 A JP 2001066693A JP 2001066693 A JP2001066693 A JP 2001066693A JP 2002262766 A JP2002262766 A JP 2002262766A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柿表面が黒変する「汚染果」の発生を防ぐこ
とができ、さらに柿の軟化を防ぎ、長期保存ができる脱
渋出荷方法および同方法に用いる脱渋包装体を提供す
る。 【解決手段】 果皮を剥いていない状態の複数個の生柿
を、高吸水性樹脂入りシートまたはパッドによって被覆
するか挟んだ状態にして、難透水性でかつガスバリヤー
性の包装袋内に複数段に積層すると共に、前記生柿に対
して一列毎あるいは複数段に積層後に前記包装袋内にエ
チルアルコール液を散布して密封し脱渋処理を行いなが
ら、脱渋進行過程で生柿自体から滲出する水分並びにエ
チルアルコール液中の水分を前記高吸水性シートまたは
パッドで吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、渋柿の脱渋および
出荷方法と同方法に用いる包装体に関するもので、さら
に詳しくは、脱渋過程で生柿から滲出する水分並びにエ
チルアルコール中の水分を高吸収性樹脂を用いて吸収し
て過多な湿度、結露による柿表面の黒変および柿の軟化
を防止することを特徴とする渋柿の脱渋方法およびそれ
を用いた包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】柿にはそのまま食べることのできる甘柿
と、渋抜きをしないと食べることのできない渋柿とがあ
る。渋柿はそのままでは商品価値がないが、渋抜きをす
れば甘くておいしくなり、商品価値を高めることができ
る。渋抜きの方法としては、干して干柿にする他、温湯
に浸す方法や、アルコールなどを用いて脱渋する方法な
どがある。
【0003】干し柿にする場合には、柿の皮をむき、ひ
もを通して、柿をつなげ、吊り下げて、天日又は乾燥機
などで乾燥させるが、かなりの手間と時間がかかり、柿
を干すのに場所をとるので、一度にたくさんの柿を処理
する場合、非常に大きな空間が必要となる。また、天日
で干すと1ヶ月以上かかり、干し柿の出来上がり具合は
天候にも左右されることになる。干し柿の完成までの時
間を短縮させるためにも、天候に左右されず安定した品
質の干し柿を作るためにも、乾燥機などの装置および乾
燥室が必要となり、その設備にも多くの費用と場所が必
要である。
【0004】アルコールを用いた脱渋方法は、一度にた
くさんの柿が処理できるので、脱渋方法として広く普及
している。この方法は渋柿をいったん密閉容器や加工室
等の処理室に収容し、エチルアルコール(エタノール)
又は焼酎を充満させた雰囲気下に柿を曝し、柿の呼吸の
変化に伴う追熟を進行させて脱渋を行うもので、脱渋を
速めるために炭酸ガス又はドライアイスを混入させるこ
ともある。脱渋処理後、柿を処理室より出し、梱包し、
出荷する。柿の皮むき、ひもで繋げて吊すといった作業
は省かれるものの、脱渋処理を行う処理室への搬入、搬
出や、処理室に配置するなど、大量の柿を処理する場合
にはかなりの手間がかかる作業である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のアルコールによ
る脱渋方法では、せっかく脱渋処理しても、柿の表面が
黒く変化する「汚染果」が発生するという問題があっ
た。柿表面の黒変の原因は、密閉容器又は処理室内の水
分によるものと考えられ、湿度が高くなると「汚染果」
の発生が多くなることがわかっている。さらに、脱渋を
終えた柿は急速に軟化し、常温では、数日から2〜3週
間で商品価値を失ってしまうため、脱渋を終えた柿を再
度、個別に小袋包装し、または数個まとめて包装し、詰
め物(パッド)などを入れて出荷する必要があった。従
って、包装、出荷、輸送などに時間がかかると共に、保
存方法によって果実の軟化が進行して鮮度保持できない
という問題があった。また、低温保存した場合でも、1
〜2ヶ月が限度であった。
【0006】本発明は乾燥機などの装置、設備などを必
要せず、また、脱渋処理室への搬入、搬出および処理室
内に配置するといった手間を省くことができるととも
に、柿表面が黒変する「汚染果」の発生を防ぎ、さらに
柿の軟化を防ぎ、品質を保持したまま長期保存ができる
ようにすると共に、出荷時の包装工程を簡略化できる脱
渋出荷方法および同方法に用いる包装体を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明者が提案する第1の発明は、果皮を剥いてい
ない状態の複数個の生柿を高吸水性樹脂入りシートまた
はパッドによって被覆するか挟んだ状態にして、難透水
性でかつガスバリヤー性の包装袋又は箱内に複数段に積
層すると共に、前記生柿に対して一列毎あるいは複数段
に積層後に前記包装袋又は箱内にエチルアルコール液を
散布して密封し脱渋処理を行いながら、脱渋進行過程で
生柿自体から滲出する水分並びにエチルアルコール液中
の水分を前記高吸水性樹脂入りシートまたはパッドで吸
収することにより前記包装袋又は箱内の過多な湿度、結
露による柿表面の黒変および柿の軟化を防止することを
特徴とする。
【0008】また第2の発明は、前記第1の発明におい
て、前記包装袋が外箱の内側に配設するプラスチックフ
ィルム包装袋であって、該包装袋はエチルアルコール液
を封入後密封した後、さらに外箱を封緘して出荷するこ
とを特徴とする渋柿の脱渋出荷方法である。第1及び第
2の発明で使用する包装袋は、難透水性で、かつガスバ
リヤー性があればその材質を問わないが、主として紙、
プラスチックを主体とする素材あるいはラミネート素材
のなかから好適のものを使用する。特に、入手し易さ、
使い易さ、強度などの面から、低密度ポリエチレンフィ
ルムや外層がポリプロピレンフィルム、内層がポリエチ
レンフィルムであるラミネートフィルムが好ましく使用
できる。外箱には段ボールを素材とする輸送容器として
広く普及している段ボールケースが好ましく使用され
る。なかでも、JISZ1507で規定されている一般
的な0201型や0206型、0212型、0303
型、0309型等の箱の開口面を密閉しやすい箱が好適
である。
【0009】また、段ボールケースとプラスチック袋の
併用よりも、段ボールケース自体にプラスチックフィル
ムをラミネート加工して複合化すれば袋詰めの手間が省
けると共に、出荷や流通に際しての取り扱いが容易とな
る。すなわち上記の複合段ボール箱を用いれば、箱蓋を
テープなどで封緘するだけで箱を密封でき、内側のプラ
スチックフィルムで水分の漏れ出しを防ぐとともに、中
に散布したエチルアルコールが外部に放散されるのを防
ぐ効果がある。なお、段ボールケースにプラスチックフ
ィルムをラミネート加工する方法としては、段ボールシ
ートに加工する前の原紙に段階でラミネート加工するこ
とが経済的である。
【0010】複合段ボール箱の代わりに発泡スチロール
などのプラスチック成型容器を用いることができる。そ
の効果は複合段ボール箱とほとんど同じであり、密閉も
容易である。
【0011】また、第3の発明は、前記第1または第2
の発明において、濃度60〜80%のエチルアルコール
液を生柿1kg当り3〜5ccの割合で散布したのち5
〜10日間、−5〜15℃の低温で放置して出荷するこ
とを特徴とする渋柿の脱渋出荷方法である。
【0012】さらに第4の発明は、外箱の内側に難透水
性でかつガスバリヤー性の包装袋を配置し、該包装袋内
に果皮を剥いていない状態の複数個の生柿を、高吸水性
樹脂入りのシートまたはパッドによって包むか挟んだ状
態にして複数段に積層すると共に、前記生柿に対して一
列毎あるいは複数段に積層後に前記包装袋内にエチルア
ルコール液を散布して密封した後、外箱を封緘したこと
を特徴とする渋柿の脱渋出荷用包装体である。
【0013】この発明の脱渋出荷用包装体を使用すると
大量の柿をまとめて脱渋処理をすることができ、しかも
脱渋処理中に嵩張らずに保管でき、また、脱渋の完了を
待たずに出荷、運搬することもできる。密封した状態の
まま出荷することにより、湿度が低く抑えられ、柿の軟
化を防ぐことができ、消費者の手に届くまで、柿を良好
な状態に保つことが可能である。さらに低温で保存すれ
ば、今まで1〜2ヶ月しか保存できなかった生柿が、品
質を保持したまま4〜5ヶ月という長期保存ができる。
【0014】前記高吸水性シート又はパッドは、少なく
とも2枚の基材と、これら基材の間にサンドイッチ状に
封入される高吸水性樹脂とからなり、前記一方の基材が
透水性を有しているから、脱渋処理進行過程で生柿それ
自体から滲出する水分並びにエチルアルコール中の水分
は、柿表面に接する前記高吸水性シートまたはパッドで
吸収される。また同時に、揮発しにくい包装袋内に閉じ
こめられたエタノールにより、包装袋内の柿全体が効果
的に脱渋される。さらに袋内の過多の水分は高吸水性樹
脂内に吸い取られるため、密閉された包装体内の湿度は
低く抑えられ、汚染果の発生を防ぐことができる。
【0015】この発明では、段ボールケースなどの外箱
の内部に設けたプラスチック袋などの包装袋に、果皮を
剥いていない状態の複数個の生柿を、高吸水性のシート
またはパッドによって包むか挟んだ状態にして、複数段
に積層すると共に、前記生柿に対して一列毎あるいは複
数段に積層後に前記包装袋内にエチルアルコールを散布
して密封すると包装が完了するので、このまま5〜10
日間、−5〜15℃の低温で放置しておけば、脱渋が行
われ、その後直ちに販売に供することができ、再度包装
をしなおす必要もなく、出荷の際に手間取らない。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の脱渋出荷方法および同方
法に用いる包装体の好適な実施の形態を、図面を参照し
て説明する。図1は、段ボール箱を用いた本発明包装体
の一実施例を示す断面図である。図2は箱内に組み込む
高吸水性樹脂入りシートの斜視図である。図3は、高吸
水性樹脂入りシートの部分拡大断面図である。
【0017】図1に示す本発明の包装体は、段ボール箱
1と、プラスチックフィルム製の包装袋2と、高吸水性
樹脂入りシート3および包装袋2の内部に散布するエチ
ルアルコール(エタノール)とから構成されている。果
皮を剥いていない状態の複数個の生柿(渋柿)5は、高
吸水性樹脂入りシート3またはパッドによって被覆する
か、図示のようにサンドイッチ状に挟んだ状態にして、
複数段に積層すると共に、前記生柿5に対して一列毎あ
るいは複数段に積層後に前記包装袋内にエチルアルコー
ルを全体に散布し、その後プラスチックフィルム袋2を
シールし、段ボール箱1を密封することで、脱渋を行う
ものである。
【0018】本発明の包装体の構成を詳しく説明する。
まず、段ボール箱1の内側にプラスチックフィルム包装
袋2を敷く。次に包装袋2の内底に下敷きとして高吸水
性樹脂入りシート3を敷き、その上に渋柿5を互いにぶ
つからないように間隔をあけて並べる。一段並べたとこ
ろで、渋柿5の上に高吸水性樹脂入りのシート3を載せ
てサンドイッチ状に柿を挟んだ状態とする。その上か
ら、エチルアルコールを均一に散布する。同じように、
下から2段目の高吸水性樹脂入りシート3上に、渋柿5
を並べ、その上に同様なシート3を載せ、エタノールを
散布するという工程を繰り返し、天部にもシート3を載
せて、段ボール箱1の中に渋柿5を2〜5段(5〜10
kg)詰める。脱渋は、生柿1kg当り濃度60〜80
%のエチルアルコール液を3〜5ccの割合で散布した
のちプラスチックフィルム袋2の口を折り曲げてアルコ
ールが漏れないようにシールして、段ボール箱1の蓋を
閉め、テープなどを貼り、密封する。その後5〜10日
間、−5〜15℃の低温で放置して出荷する。
【0019】プラスチックフィルム袋2のシールは、こ
の場合口を折り曲げただけだが、ヒートシールや、テー
プで封をしたり、袋の口をねじり袋の口を止める留め具
や、輪ゴムなどで結び密封してもよい。
【0020】この実施例で使用する段ボール箱1は通常
の外装用段ボール箱であり、一般的な0201型の段ボ
ール箱が好適である。箱の内側に配設するプラスチック
フィルム袋2は、厚さ50ミクロン程度の低密度ポリエ
チレンフィルムを使用する。
【0021】高吸水性樹脂入りシート3は、図2および
図3に示すように、2枚の基材と、これら基材の間にサ
ンドイッチ状に封入される高吸水性樹脂4とからなり、
前記一方の基材が透水性を有している。勿論、両面の基
材が透水性シートにより構成されていてもよい。基材は
紙または不織布により構成することを可とし、その紙層
または不織布層に水抜き用細孔を形成させたものが使用
される。図示のシートは、高吸水性樹脂単体または高吸
水性樹脂含んだ吸液層を間に挟んで2枚の透水性シート
3aを座布団のようにキルティング状にシール3bした
ものである。2枚の透水性シート3a、3aの間に形成し
ている袋状空間3cは、シール3bにより区画形成され、
シート3全体にわたってほぼ均等に高吸水性樹脂4が封
入されている。
【0022】高吸水性樹脂4は特に素材の限定はなく、
高い保水能力を持つもので、揮発性物質に対する除放性
を兼ね備えていれば、余分なエタノール分も吸収し、さ
らに徐々に揮発していくので、エタノールの濃度を一定
に保つことができ、優れた脱渋効果が得られる。
【0023】エタノール中に含まれる水分や、生柿から
出る水分などは、透水性シート3aを通り、高吸水性樹
脂入りシート3に吸収され高吸水性樹脂4の持つ保水性
により、吸収された水分は高吸水性樹脂4内に留まり、
エタノール分だけがプラスチックフィルム袋2内に揮発
した状態で残り、渋柿5の脱渋が進行する。揮発したエ
タノールは均一に拡散し、段ボール箱1内の渋柿5全部
が均等に脱渋できる。
【0024】図1に示すように本実施例で高吸水性樹脂
入りシート3は、渋柿5と渋柿5との間の各段に敷いて
柿同士がぶつかるのを防ぐパッド(詰め物)またはクッ
ションの代わりにもなっている。高吸水性樹脂入りシー
ト3により水分は吸収されて湿度を低く抑えることがで
きるため、結露を防ぎ、柿表面が黒変する「汚染果」の
発生を防ぐことができる。また該シートは渋柿5の周り
の水分を吸収し、湿度を低く抑えることで、カビが生え
るのを防止することもできる。また、柿の軟化も抑止す
ることができる。
【0025】高吸水性樹脂入りシート3は、結露しやす
い場所に配置するのが効果的である。本実施例では内袋
の底、渋柿5と渋柿5との間、最上段の柿の上に配置し
ているが、段ボール箱1内の余分な水分を効果的に吸収
できれば、袋と段ボール箱の底との間、および/又は箱
の内側面と袋との間に配置してもよい。また、高吸水性
樹脂入りシート3の形状は、この実施例のように座布団
状にシールされたものに限定されるものではない。
【0026】
【発明の効果】本発明の脱渋方法および脱渋包装体は、
特別な装置、設備などを必要としないで、簡単に実施で
き、柿の脱渋処理室への搬入、搬出および処理室内に柿
を配置するといった脱渋処理のための工数を減らし、手
間を省くことができる。
【0027】本発明の脱渋包装体を使用すれば、脱渋包
装体中に閉じこめられたエタノールは、揮発した状態で
包装袋内に充満されるために多量の柿をまとめて脱渋処
理することができ、しかも処理中の柿を嵩張らずに貯蔵
保管できる。脱渋完了後、その同じ包装体のまま出荷で
きるため、梱包の手間が省け、出荷までの時間も短縮で
きる。
【0028】脱渋過程で生柿から滲出する水分やアルコ
ール液中の水分は高吸水性樹脂より吸い取られ高吸水性
樹脂に保水されるため、密閉された包装体内の湿度を低
く抑えることができ、柿表面が黒変する「汚染果」の発
生を防止できる。さらに柿の軟化も防ぐことができる。
軟化して、商品価値がなくなる心配がないので、脱渋処
理後、出荷作業を急ぐ必要もなく、消費者の手に届くま
で、良好な状態で品質を維持できる。
【0029】本発明の包装体は脱渋を行ないながら同時
に移動させることができる。脱渋処理中の段ボール箱を
積重ねて並べることもでき、せまい場所にたくさんの柿
を収容し、脱渋できるので、脱渋処理に必要な場所が嵩
張らない。輸送中にも脱渋が進行するので、脱渋の完了
を待たなくても、出荷することもでき、さらに脱渋処理
の効率を上げることができる。
【0030】段ボール箱に密封した状態で低温(−5〜
15℃程度)に保存したら、柿の色調もよく、美味しい
状態で4〜5ヶ月、保存することができた。低温保存し
た場合にも1〜2ヶ月しか保存することができなかった
従来の方法に比べ、長期間の保存が可能となる。このよ
うに保存期間を伸ばすことができるため、本来生柿が手
に入らない時期に供給することができ、商品価値は非常
に高くなる。柿の収穫期は秋の終わりなので、保存期間
中はちょうど冬の寒い時期で、暖房のない所、直射日光
が当たらないところであれば気温は上がらないので、特
に冷蔵庫に保管するまでもなく、倉庫などで保存でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱渋出荷方法に用いる包装体の一実施
例を示す断面図。
【図2】箱内に組み込む高吸水性樹脂入りシートの一例
を示す斜視図。
【図3】同上、高吸水性樹脂入りシートの部分拡大断面
図。
【符号の説明】
1 段ボール箱 2 包装袋 3 高吸収性樹脂入りシート 3a 透水性基材 3b シール 3c 袋状空間 4 高吸水性樹脂 5 渋柿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA11 AB09 AC03 AC15 BA06C BB15B BC06C CA09 EA01 EC31 EE25 EE28 FA04 FB16 FC01 GB12 4B069 AB04 HA12 KA06 KA07 KA10 KB01 KC23 KD07 KD08 4F100 AK01C AR00A AT00B BA03 BA06 BA07 BA10A BA10B JD05A JD15 JD15C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 果皮を剥いていない状態の複数個の生柿
    を、高吸水性樹脂入りシートまたはパッドによって被覆
    するか挟んだ状態にして、難透水性でかつガスバリヤー
    性の包装袋又は箱内に複数段に積層すると共に、前記生
    柿に対して一列毎あるいは複数段に積層後に前記包装袋
    又は箱内にエチルアルコール液を散布して密封し脱渋処
    理を行いながら、脱渋進行過程で生柿自体から滲出する
    水分並びにエチルアルコール液中の水分を前記高吸水性
    樹脂入りシートまたはパッドで吸収することにより前記
    包装袋又は箱内の過多な湿度、結露による柿表面の黒変
    および柿の軟化を防止することを特徴とする渋柿の脱渋
    出荷方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の渋柿の脱渋出荷方法に
    おいて、前記包装袋は外箱の内側に配置するプラスチッ
    クフィルム包装袋であって、該包装袋はエチルアルコー
    ル液を封入後密封した後、さらに外箱を封緘して出荷す
    ることを特徴とする渋柿の脱渋出荷方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の渋柿の
    脱渋出荷方法において、濃度60〜80%のエチルアル
    コールを生柿1kg当り3〜5ccの割合で散布したの
    ち5〜10日間、−5〜15℃で放置して出荷すること
    を特徴とする渋柿の脱渋出荷方法。
  4. 【請求項4】 外箱の内側に難透水性でかつガスバリヤ
    ー性の包装袋を配置し、該包装袋内に果皮を剥いていな
    い状態の複数個の生柿を、高吸水性樹脂入りシートまた
    はパッドによって被覆するか挟んだ状態にして複数段に
    積層すると共に、前記生柿に対して一列毎あるいは複数
    段に積層後に前記包装袋内にエチルアルコール液を散布
    し密封した後、外箱を封緘したことを特徴とする渋柿の
    脱渋出荷用包装体。
  5. 【請求項5】 前記高吸水性樹脂入りシート又はパッド
    は、2枚の基材と、これら基材の間にサンドイッチ状に
    封入される高吸水性樹脂とからなり、少なくとも一方の
    基材が透水性を有していることを特徴とする請求項4記
    載の脱渋出荷用包装体。
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