JP2818953B2 - 機能性段ボール材及びこれを用いて形成された機能性段ボール箱 - Google Patents

機能性段ボール材及びこれを用いて形成された機能性段ボール箱

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JP2818953B2 JP26469889A JP26469889A JP2818953B2 JP 2818953 B2 JP2818953 B2 JP 2818953B2 JP 26469889 A JP26469889 A JP 26469889A JP 26469889 A JP26469889 A JP 26469889A JP 2818953 B2 JP2818953 B2 JP 2818953B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は段ボール箱内の湿度及び酸素濃度更に炭酸ガ
ス濃度をコントロールすることにより農産物の呼吸を抑
え、その鮮度を長期間に亘って保持させるようにした段
ボール材及びこれを用いて形成した段ボール箱に関する
ものである。
(b)従来の技術 野菜や果物更に花のような農産物は収穫の時期が限ら
れており、農産物が圃場で収穫されてから消費されるま
での時間的経過の中でその商品価値は順次低下する。
即ち、農産物は収穫後しばらくは呼吸をし、時間とと
もに呼吸による消耗が進み、この呼吸により、水分や炭
酸ガス等の代謝物が蓄積し、この自ら発生した炭酸ガス
のために農産物の活力が低下する。
この現象は果物も例外ではなく、それ自体呼吸をし、
時間の経過に伴って代謝物が蓄積し、過熱状態となって
微生物が成育しやすくなる。特に、この現象はスダチ、
カボス、梅等の緑色果皮の果実や、モモ、ビワア、イチ
ゴ等の傷みが早く日もちの短い果実について顕著に現れ
る。
また野菜では葉菜などのように植物体から切り離すと
「しおれ現象」の出るものがあり、また、ホウレン草、
胡瓜、ブロッコリー、アスパラ、トマト等のように収穫
後の傷みが早くもちの短い野菜もある。
更に、カスミ草、カーネーション、バラ等の花は水分
の蒸散により老化が進み、花弁にしわがよったり、花弁
の周縁が黒ずむなど変色や「しおれ現象」が生じ、商品
価値が失われる。
ところで、これらの野菜や果物更に花などの農産物は
段ボール箱に入れて流通に供されている。
段ボール箱は軽量で、しかも形が整っており、外から
の異物の混入を防ぎ、また、その側面等に、内容物を表
示することができる上、農産物の輸送中や取扱い中に農
産物を傷付けない、などの利点がある。
しかしながら、従来の段ボール箱は通気性が良く、ま
たその素材自体、つまり段ボール材自体の吸水性及び放
湿性により農産物の水分が逃げてしおれや変色が発生し
たり、農産物の老化が進行して鮮度が急速に低下する等
の欠点がある。また、段ボール材は、保水した状態で極
めて強度が弱くなり、輸送時の振動や移動の際に変形や
破れが起るものであり、葉菜類の長期輸送など蒸散量が
多いものについては適さない。従って、従来の段ボール
箱を用いての生鮮農産食品や花等は空輸をしたり、産地
の近隣しか輸送できなかったり、或いは農産物の何割か
が老化等により商品価値がなくなることを考慮した上で
輸送しなければならない等の問題があった。
そこで、最近では、段ボール材の通気性や吸水性を制
限し、農産物の鮮度を保持しようとする試みがなされて
いる。
この方法は、段ボール材の内面を構成するライナー材
として、ライナ紙(パルプ)にポリエチレンラップを混
入し、これを複数枚重ねて熱融着により形成したものを
用いることが提案されている。
(c)発明が解決しようとする課題 しかしながら、これでは吸湿性が乏しく農産物の呼吸
によってこの農産物から発生した水分に起因する結露水
が発生し、この結露水が農産物の鮮度を低下させ、農産
食品自身の変質、変敗、変色を抑えたり、花の老化や変
色更に「しおれ現象」を促進する場合があり、農産物の
鮮度保持の観点より、極めて不充分なものである。
つまり、この種、段ボール材で形成された段ボール箱
ではその強度を向上される効果はあるが、農産物の生体
の呼吸をコントロールする機能はほとんどなく、従っ
て、段ボール箱内の湿度や酸素濃度更に炭酸ガス濃度を
コントロールすることができず、農産物の輸送中や取扱
い中に過湿によって生じる結露水により、農産物の傷み
や、果実の糖度の低下が著しくなり、この結露水の部分
から腐敗を招く等、その鮮度が著しく低下するのであ
る。
又、青果物(農産物)固体のもつ均衡湿度、環境を保
持できなくなりエチレン等発生により老化現象が生じ
る。
本発明は、段ボールシートの内面に、吸水層を介在さ
せた特定の鮮度保持フィルムを設け農産物と吸水層との
間で段ボール箱内での湿度のコントロールを行ない、又
結露水の生成をも防ぐ一方、合成樹脂フィルムと吸水層
の組み合わせによって包装内の酸素濃度と炭酸ガス濃度
をコントロールし、これによって、農産物の呼吸を制御
してその代謝を抑えることにより、農産物の鮮度を長期
間に亘って保持する段ボール材及びこれを用いて形成さ
れた段ボール箱を提供することを目的とする。そして、
これによって、農産物の収穫後の保存中や農産物の流通
期間中更に家庭内での農産物の保存中でのその鮮度の低
下を抑制するものである。
(d)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明における段ボール
材及びこれを用いて形成した段ボール箱は、以下の構成
を有するものである。
本発明の段ボール材は、農産物の鮮度保持フィルムが
段ボールシートの内面に設けられた段ボール材であっ
て、該鮮度保持フィルムが多孔性フィルムと、裏打ちフ
ィルムの間に吸水層を介在させた積層フィルムで形成さ
れており、且つ該鮮度保持フィルムにおける裏打ちフィ
ルム側が段ボールシートの内面側になるように設けられ
ているものである。
本発明の段ボール材としては、段ボールシートの内面
に、農産物の鮮度保持フィルムが設けられたものである
が、この段ボールシートとしては段ボール箱に用いられ
るものであれば特に限定されるものではない。
又、上記鮮度保持フィルムは多孔性フィルムと裏打ち
フィルムの間に吸水層を介在させた積層フィルムで形成
されており、且つ該鮮度保持フィルムにおける裏打ちフ
ィルム側が段ボールシートの内面側になるように設けら
れている。
ところで、段ボールシートの内面に鮮度保持フィルム
を設けるにあたり、段ボールシートの内面に鮮度保持フ
ィルムを積層し、この全面或いは一部を接着剤で接着或
いはラミネートすればよい。
この場合、この接着剤としてはコンスターチ、小麦粉
或いは硅酸ソーダ等が挙げられる。
又、本発明に用いられる鮮度保持フィルムは、生鮮農
産食品や花等の鮮度を保持するためのものであり、多孔
性フィルムと裏打ちフィルムの間に吸水層を介在させた
積層フィルムで形成されてなる。
このような鮮度保持フィルムを用いることにより、段
ボール箱内の酸素濃度や炭酸ガス濃度をコントロール
し、且つ吸水層により、段ボール箱内の湿度をコントロ
ールして結露水の生成を防ぎ、更に多孔性フィルムによ
って農産物と吸水層の直接接触を防ぐようにしたもので
ある。
本発明で用いられる多孔性フィルムは、後述する吸水
層と農産物との直接接触を防ぎ、且つこのフィルムを介
して段ボール箱内で湿度コントロールを行うためのもの
である。
この多孔性フィルムは多孔性合成樹脂フィルム、或い
はこのフィルムをライナー紙、不織布又は織布で補強し
たフィルムである。この場合、この多孔性合成樹脂フィ
ルムは、その最大孔径が30μm以下、特に農産食品の場
合は15μm以下のものである。この最大孔径が30μmを
超えると、フィルム強度が著しく低下しその取り扱い中
に部分的に破れたり、更に吸水性ポリマーが多孔性合成
樹脂フィルム表面から滲み出す恐れがあるので好ましく
ない。
この場合において、最大孔径の測定方法は、コールタ
ー・エレクトロニクス社製のコールター・ポロメーター
によるバルブポイント法によるものである。
又、上記多孔性合成樹脂フィルムはその厚さが特に限
定されるものではないが、フィルム強度、熱融着などの
加工性更に取扱い性等の観点より、200μm以下、特に2
0〜80μmとするのが好ましい。
この多孔性合成樹脂フィルムを形成するための合成樹
脂としてはフィルム化できるものであり、且つ延伸或い
は延伸後可溶性物質の抽出等の各種方法により最大孔径
30μm以下のフィルムが得られるものであれば特に限定
されるものではない。
また、この合成樹脂としては限定されるものではない
が、特に、親水性の合成樹脂や親水化した合成樹脂が水
分や水蒸気の透過性が良好であるので望ましい。
この合成樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、セロファン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリアミド、ポリピニルアルコー
ル、塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
が挙げられる。
この多孔性合成樹脂フィルムを製造する方法として
は、特に限定されるものではないが、具体的には以下の
ものが挙げられる。
即ち、(イ)合成樹脂を溶融延伸した後、熱処理、再
延伸するものである。
(ロ)合成樹脂に液体または固体を混入し、これをフ
ィルム化した後、混入した液体または固体を抽出するも
のである。
(ハ)合成樹脂でフィルムを形成し、これを針で穿孔
して多孔質にするものである。
(ニ)合成樹脂に充填剤を添加し、これを溶融製膜し
た後、少なくとも一軸延伸、或いは少なくとも一軸延伸
後可溶性充填剤を水を酸或いはアルカリを用いて抽出す
るものである。
特に、上記(ニ)の場合には、生産性が良く、しかも
コストが低いことから合成樹脂としてはポリオレフィン
系樹脂が好ましい。
このポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブタジエン等のホモポリマー、或
いはコポリマー、またはこれらのブレンドポリマーが挙
げられるが、特に、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリ
エチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(L・LDP
E)が上述の観点より好ましい。
上記充填剤としては、無機及び有機の充填剤が用いら
れ、無機充填剤としては炭酸カルシウム、タルク、クレ
ー、カオリン、シリカ、珪藻土、炭酸マグネシウム、炭
酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、水酸化マグ
ネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チ
タン、アルミナ、マイカ、アスベスト粉、ガラス粉、シ
ラスバルーン、ゼオライト、珪酸白土等が使用され、特
に炭酸カルシウム、タルク、クレー、シリカ、珪藻土、
硫酸バリウム等が好適であり、一方、有機充填剤として
は、木粉、パルプ、メラミン粉末、シリコーン樹脂粉末
等が挙げられる。
上記充填剤はその平均粒径が10μm以下、特に、合成
樹脂との混合性やフィルムの均質化等の観点より、0.5
〜5μmの範囲とするのが好ましく、又、その添加量
は、合成樹脂100重量部に対し、50〜300重量部、好まし
くは100〜200重量部とするのが良い。
本発明に用いられる吸水層としては、吸水性ポリマー
単独、或いは吸水性ポリマーと無機質吸水剤等からなる
吸水性組成物、で形成された吸水性の層である。この吸
水層の厚さは特に限定されるものではないが、吸水量、
更に炭酸ガスや酸素の透過度等の観点より、2〜500μ
m、特に20〜300μmとするのが望ましい。
上記吸水性ポリマーとしては、特に水に不溶性のもの
が好ましく、また吸水能力が自重の15倍以上、好ましく
は20倍以上のものが望ましい。具体的には、特公昭49−
43395号公報に開示されている澱粉−ポリアクリロニト
リル共重合体、特公昭51−39672号公報に開示されてい
る架橋ポリアルキレンオキシド、特公昭53−13495号公
報に開示されているビニルエステル−エチレン系不飽和
カルボン酸共重合体ケン化物、特公昭54−30710号公報
に開示されている逆相懸濁重合法によって得られる自己
架橋ポリアクリル酸塩、特開昭54−20093号公報に開示
されているポリビニルアルコール系重合体と環状無水物
との反応生成物、特開昭55−84305号公報に開示されて
いるポリアクリル酸塩架橋物等が好ましい。
この吸水層は、段ボール箱内において、農産物の呼吸
により過湿状態になると水蒸気を吸収して、結露水の発
生を防いだり農産物表面の異常な濡れを防ぎ、一方、包
装内が乾燥状態になると、この吸水層が吸水、吸湿した
水分を逆に放出する能力を有し、段ボール箱内で水分の
吸収と放出を繰り返すことにより農産物に適した湿度に
保持し、これによって、農産物の傷みや、果実の糖度の
低下を防止するためのものである。
本発明に用いられる吸水層としては、上記吸水性ポリ
マーと無機質吸水剤等からなる吸水性組成物で形成され
た層も挙げられるが、該無機質吸水剤としては、当該吸
水層の吸湿能力を向上させたり、エチレン等のガス吸着
するものであれば特に限定されるものではないが、具体
的には、活性炭、ゼオライト、ゼオライト系多孔質物
質、クリストバライト、シリカ系多孔質物質、ケイ酸カ
ルシウム等が挙げられる。
又、上記吸水層には上記の多孔性フィルムと後述する
裏打ちフィルムとの接着性を向上させるために、所望に
より、ポリウレタン系の接着剤等の如き親水性の接着剤
を添加するのが望ましい。この場合、接着剤の添加量
は、吸水性ポリマー100重量部に対して、500重量部以
下、好ましくは250重量部以下で混合するのがよい。
本発明に用いられる裏打ちフィルムは、合成樹脂フィ
ルム又はライナー材或いはこれらの積層フィルムで形成
されたものであれば特に限定されるものではなく、単層
フィルムであると2層以上の複合フィルムであるとを問
うものではない。この裏打ちフィルムは農産物の種類や
量によって選択、使用されるが、上記吸水層との組み合
わせにより、結果として段ボール箱内の炭酸ガス濃度が
0.5〜10%、酸素濃度が18%以下、好ましくは2〜15%
となるように調整するためのものである。
このフィルムを製造するための合成樹脂としては、特
に限定されるものではなく、例えば上述のものが挙げら
れる。
この場合、この炭酸ガスや酸素の透過度はLYSSY社製
の混合ガス透過度テスターGPM−200型によるガスクロマ
トグラフ式等圧法により測定した。
しかしながら、ホウレン草やモモ等の農産食品のよう
に密閉により変質が著しく促進されるものについては、
つまり段ボール箱内の酸素濃度を空気中の酸素濃度より
若干低い程度するのがよいような場合には、この裏打ち
フィルムとしては多孔質の合成樹脂フィルムを用いるの
が好ましい。
上記裏打ちフィルムはその厚さが特に限定されるもの
ではないが、炭酸ガスや酸素の透過性、強度、熱融着な
どの加工性更に取扱い性等の観点より、5〜50μm、特
に10〜40μmとするのが好ましい。
本発明の機能性段ボール材において、段ボールシート
が片面段ボールシート、両面段ボールシート、複両面段
ボールシート又は複々両面段ボールシートであることに
より、農産物の種類に応じた強度の段ボール箱、つまり
果物の特質に応じた段ボール箱がコルゲートマシンまた
はコルゲーターによって得られるもので至極経済的であ
る。
本発明の機能性段ボール材において、鮮度保持フィル
ムにおける多孔性フィルムが多孔性合成樹脂フィルムを
ライナー紙、不織布又は織布で補強したものであること
により、段ボールシートに鮮度保持フィルムを、張り合
わせたりラミネートする際或いは鮮度保持フィルムを取
り扱うときに、このフィルムが破れたり、又は機能性段
ボール箱に農産物を入れ、これを取り扱うときに鮮度保
持フィルムが破れず、信頼性が著しく向上するのであ
る。この場合において、段ボールシートに鮮度保持フィ
ルムを張り合わせるには、コンスターチ、小麦粉或いは
硅酸ソーダ等の接着剤が用いられる。
本発明の機能性段ボール材において、鮮度保持フィル
ムにおける多孔性フィルムは透湿度が100g/m2/24hr/atm
以上であり、且つ最大孔径が30μm以下であることが望
ましい。
即ち、この鮮度保持フィルムにおいて、その多孔性フ
ィルムはその孔径やフィルムの親水性の度合により透湿
度が特定されるが、該透湿度が100g/m2/24hr/atm以上で
あることが望ましく、100g/m2/24hr/atm未満では透湿度
が低すぎ、農産物の種類や量によっては機能性段ボール
箱内が過湿状態になって部分的に結露水ができる場合が
あるから好ましくない。
ところで、この透湿度はJIS Z−0208により測定し
たものである。
又、多孔性フィルムの最大孔径を30μm以下にするこ
とにより、段ボール箱の使用の際、吸水層中の成分の漏
れや滲み出しがないので好ましい。
本発明の機能性段ボール材において、鮮度保持フィル
ムにおける多孔性フィルムは親水性付与剤で親水処理を
施されているものが吸水速度が著しく高く、農産物を水
洗後直ちに水きりして包装してもその表面の余剰の水分
は直ちに吸収されるのであり、又、機能性段ボール箱内
の湿度コントロールが速やかに行なわれるから好まし
い。
上記親水性付与剤としては多孔性フィルムの親水性を
向上させるものであれば特に限定されるものではなく、
グリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ポ
リエチレングリコール等の多価アルコール類、或いは各
種界面活性剤等が挙げられる。
上記親水性付与剤を用いて上記多孔性フィルムを親水
処理する方法としては、当該親水性付与剤を多孔性フィ
ルム中に混合させる方法と、多孔性フィルムの表面に親
水性付与剤を塗布したり、当該フィルムを親水性付与剤
の水溶液中にディッピングする方法、或いはこの水溶液
を上記フィルムに噴霧する方法等が挙げられる。
本発明の機能性段ボール材において、裏打ちフィルム
が合成樹脂フィルム又は該合成樹脂フィルムとライナー
材の積層フィルムであることにより、鮮度保持フィルム
の生産性が良好であり、しかも段ボールシートに設ける
のが至極容易になるので望ましい。
この場合、ライナー材がポリエチレンチップを含有す
るライナー紙或いはこのライナー紙を複数枚積層して形
成したものであることにより、段ボールシートの内面へ
のラミネートが極めて容易になって生産性が著しく向上
するものである。
本発明の機能性段ボール材において、吸水層を全面或
いは部分的に介在させることにより、吸水量や酸素更に
炭酸ガス等の透過度を調整しうるのであり、これによっ
て、農産物の種類に応じた機能性段ボール材が得られる
のである。
ところで、本発明に用いられる鮮度保持フィルムを製
造するには、特殊な技術や装置を要するものではなく常
法により得られる。具体的には、例えば裏打ちフィルム
又は多孔性フィルムのうちいずれか一方のフィルム表面
に、吸水性ポリマー、或いはこれに吸水剤や接着剤を混
合して調製した塗工液を、グラビア方式、ロールコート
方式、またはシルクスクリーン方式によって塗布した
後、裏打ちフィルム又は多孔性フィルムのいずれか他方
のフィルムをはりあわせるなどの方法が挙げられる。
この場合、裏打ちフィルムと多孔性フィルムとの接着
力、吸水量、吸湿能力等の観点から吸水層をフィルムの
全面或いは部分的に設けてもよいのである。
又、上記のフィルムには、通常用いられる酸化防止
剤、紫外線安定剤、帯電防止剤、滑剤、蛍光剤等を添加
して成るものでもよいのである。
そして、本発明の機能性段ボール箱は上述の機能性段
ボール材を用いて形成されるが、これには特殊な技術や
装置を要するものではなく、コルゲートマシンまたはコ
ルゲーターによって製造される。
そして、農産物をこの機能性段ボール箱で包装するこ
とにより、その鮮度が、後述する理由により、長期間に
亘って保持しうるのである。
本発明は、段ボールシートの内面に、吸水層を介在さ
せた特定の鮮度保持フィルムを設け農産物と吸水層との
間で段ボール箱内での湿度のコントロールを行って結露
水の生成を防ぐ一方、合成樹脂フィルムと吸水層の組み
合わせによって包装内の酸素濃度と炭酸ガス濃度をコン
トロールし、これによって、農産物の呼吸を制御してそ
の代謝を抑えることにより、農産物の鮮度を長期間に亘
って保持する段ボール材及びこれを用いて形成された段
ボール箱を提供することを目的とする。そして、これに
よって、農産物の収穫後の保存中や農産物の流通期間中
更に家庭内での農産物の保存中でのその鮮度の低下を抑
制するものである。
(e)作用 本発明の機能性段ボール材は、段ボールシートの内面
に、中間層として吸水層を有す特定の鮮度保持フィルム
を設け、多孔性フィルムを介して農産物と吸水層との間
で段ボール箱内での湿度のコントロールを行って結露水
の生成を防ぐ一方、裏打ちフィルムと吸水層の組み合わ
せによって段ボール箱内の酸素濃度と炭酸ガス濃度、特
に酸素濃度をコントロールし、これによって、農産物の
呼吸を制御しうるのでその代謝を抑える作用を有するの
である。
このように、農産物の呼吸を制御してその代謝を抑え
ることにより、農産物の鮮度を長期間に亘って保持しう
るので、農産物の収穫後の保存中や農産物の流通期間
中、更に家庭内での農産物の保存中でのその鮮度の低下
を抑制しうる作用を有するのである。
ところで、一般に、結露水は農産物の変質、腐敗を促
進する。この理由は、明確ではないが、農産物の呼吸に
よって段ボール箱内での炭酸ガス濃度が上昇し、この炭
酸ガスが結露水に溶解して結露水の水素イオン濃度が上
昇し、このプロトン(H+)が農産物の変質、腐敗を促進
するためと解される。
即ち、農産物の呼吸によって生成した炭酸ガスが結露
水に溶解し、この溶解によって生成したプロトン(H+
が農産物の表皮からその内部に入って当該内部のpHを下
げ、このため、特に農産物内部での酵母類などの微生物
の増殖を促進して農産物内部から腐敗を促進させるため
と解される。
しかしながら、本発明の機能性段ボール材で形成され
た機能性段ボール箱を包装材として用いることにより、
結露水の生成が防止されるのでこの点からも農産物の鮮
度を長期間に亘って保持しうるものと解される。
(f)実施例 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
本発明の機能性段ボール材及びこれを用いて形成され
た機能性段ボール箱に用いられる鮮度保持フィルムの製
造 以下において、(a)裏打ちフィルム、(b)吸水層
の素材、(e)多孔性フィルムは次に挙げるものを用い
た。
(a)裏打ちフィルム 密度0.927g/cm3、MI=2.0、厚み30μmのポリエチレ
ンフィルム (b)吸水層 吸水性ポリマーとして澱粉−ポリアクリル酸グラフト
共重合体(三洋化成(株)製、サンウェットIM=300)
を用い、又、ウレタン系接着剤として、大日本インキ
(株)製、(EPS−75A)を用いた。
(c)多孔性フィルム 線状低密度ポリエチレン(密度0.927g/cm3、MI=2.
0)100重量部に対して平均粒度2.5μmの硫酸バリウム1
50重量部を添加し、これを溶融製膜した後、延伸するこ
とにより、厚み30μm、透湿度1400g/m2/24hr/atm、最
大孔径7.5μmのフィルムを得た。次いで、このフィル
ムの吸水速度を向上させるため、フィルム表面に、フェ
ノール系の界面活性剤(丸菱油化(株)製、MTN−F68
4)10重量%イソプロピルアルコール溶液をディッピン
グ方式により塗布し、親水処理を施した。かくして、本
発明で用いる多孔性フィルムを得た。
製造例1 上記(b)で記載したウレタン系接着剤100重量部と
吸水性ポリマー100重量部をホモミキサーにて低速で混
合し、これを、上記(a)で記載したポリエチレンフィ
ルム(裏打ちフィルム)表面に、グラビアロールにて塗
布して吸水層を形成した後、該吸水層上に、上記(c)
で記載した多孔性フィルムを積層し、これによって、本
発明で用いる鮮度保持フィルムを得た。
この鮮度保持フィルムの酸素透過度は4500ml/m2/24hr
/atmであった。
実施例1 上記の鮮度保持フィルムの(a)裏打ちフィルム側を
両面段ボールシートの内面にコンスターチ(接着剤)を
用いて接着し、本発明の機能性段ボール材を得た。
この機能性段ボール材を用い、コルゲートマシンで、
幅32cm、奥行き25cm、深さ17cmの機能性段ボール箱を得
た。
この機能性段ボール箱にブロックコリー2kgを入れ、
温度0℃で貯蔵し、経日的変化を観察した。保存3日
後、および7日後の健全化率、炭酸ガス濃度、酸素濃
度、結露の有無を第1表に示す。
比較例1 通常の両面段ボールシートを用い、コルゲートマシン
で、幅32cm、奥行き25cm、深さ17cmの段ボール箱を得
た。
この段ボール箱にブロッコリー2kgを入れ、実施例1
と同様の試験を行った。
その結果を第1表に示す。
比較例2 通常の両面段ボールシートにおいて、その内面のライ
ナー紙として以下のものを用いた。
パルプ40重量部とポリエチレンチップ30重量部を混合
し、これを用いて秤量70g/m2のシートを形成し、これを
3枚重ねて熱圧着したものを用いた(坪量210g/m2)。
この両面段ボールシートを用い、コルゲートマシン
で、幅32cm、奥行き25cm、深さ17cmの段ボール箱を得
た。
この段ボール箱にブロッコリー2kgを入れ、実施例1
と同様の試験を行った。
その結果を第1表に示す。
実施例2 上記の鮮度保持フィルムの(a)裏打ちフィルム側を
両面段ボールシートの内面にコンスターチ(接着剤)を
用いて接着し、本発明の機能性段ボール材を得た。
この機能性段ボール材を用い、コルゲートマシンで、
幅43cm、奥行き32cm、深さ30cmの機能性段ボール箱を得
た。
この機能性段ボール箱にほうれん草5kgを入れ、温度
5℃で5日間保存したところ、結露水は全く認められ
ず、しかも、しおれ、色変、乾燥等の異常は全く認めら
れなかった。
比較例3 通常の段ボールシートを用いて実施例2と同様の段ボ
ール箱を形成し、実施例2と同様の試験を行ったとこ
ろ、保存5日後には段ボール箱の内面が濡れており、段
ボール材が軟化していた。
また、ほうれん草は部分的に乾燥したり、部分的にし
おれや黄変が生じ、商品価値が著しく低下していること
が認められた。
比較例4 比較例2で用いたものと同様の段ボールシートを用い
て実施例2と同様の段ボール箱を形成し、実施例2と同
様の試験を行ったところ、保存5日後には段ボール箱の
内面に結露水が多数箇所で発生し、部分的にしおれや色
変が生じ、商品価値が著しく低下していることが認めら
れた。
また、ほうれん草の葉部に一部腐敗が生じ、その部分
を中心に異臭が発生していた。
実施例3 上記の鮮度保持フィルムの(a)裏打ちフィルム側を
両面段ボールシートの内面にコンスターチ(接着剤)を
用いて接着し、本発明の機能性段ボール材を得た。
この機能性段ボール材を用い、コルゲートマシンで、
幅35cm、奥行き20cm、深さ25cmの機能性段ボール箱を得
た。
この機能性段ボール箱にアスパラ4kgを入れ、温度1
℃で10日間保存したところ、結露水は全く認められず、
しかも、異常は全く認められなかった。
実施例4 上記の鮮度保持フィルムの(a)裏打ちフィルム側を
両面段ボールシートの内面にコンスターチ(接着剤)を
用いて接着し、本発明の機能性段ボール材を得た。
この機能性段ボール材を用い、コルゲートマシンで、
幅100cm、奥行き35cm、深さ26cmの機能性段ボール箱を
得た。
この機能性段ボール箱にかすみ草50本を入れ、温度10
℃で2日間保存したところ、結露水は全く認められず、
しかも、異常は全く認められなかった。
又、かすみ草を機能性段ボール箱から取り出し、一振
りしたところ花部が落ちず、茎部に張りがあり、直ちに
箱に収納前の状態にもどった。
比較例5 通常の段ボールシートを用いて実施例6と同様の段ボ
ール箱を形成し、実施例4と同様の試験を行ったとこ
ろ、保存2日後には段ボール箱の内面が濡れており、段
ボール材が保水し、軟化していた。
又、かすみ草を機能性段ボール箱から取り出し、一振
りしたところ花部が5%程度落ち、茎部がしおれてから
まりが直らず、しおれた状態であり、商品価値が著しく
低下していた。
比較例6 比較例2で用いたものと同様の段ボールシートを用い
て実施例6と同様の段ボール箱を形成し、実施例6と同
様の試験を行ったところ、保存2日後には段ボール箱の
内面に結露水が多数箇所で発生しており、この結露部を
中心に一部腐敗が起きており、異臭がした。
また、箱から取り出した際、茎部が軟化しており、し
おれた状態であり、商品価値が著しく低下していた。
以上の結果より、本発明の機能性段ボール箱は、その
内部の湿度を一定に保持したり、農産物の呼吸をコント
ロールしてその鮮度を保持した状態で長期間に亙って保
存できることが認められる。
(g)発明の効果 本発明の機能性段ボール材及びこれを用いて形成した
機能性段ボール箱は、上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
請求項1に機能性段ボール材においては、段ボールシ
ートの内面に、中間層として吸水層を有する特定の鮮度
保持フィルムを設け、多孔性フィルムを介して農産物と
吸水層との間で段ボール箱内での湿度のコントロールを
行って結露水の生成を防ぐ一方、裏打ちフィルムと吸水
層の組み合わせによって段ボール箱内の酸素濃度と炭酸
ガス濃度、特に酸素濃度をコントロールし、これによっ
て、農産物の呼吸を制御しうるのでその代謝を抑えるこ
とができる。このように、農産物の呼吸を抑制してその
代謝を抑えることにより、農産物の鮮度を長期間に亘っ
て保持しうるので、農産物の収穫後の保存中や農産物の
流通期間中、更に家庭内での農産物の保存中でのその鮮
度の低下を抑制しうる効果を有するのである。
請求項2の機能性段ボール材においては、段ボールシ
ートが片面段ボールシート、両面段ボールシート、複両
面段ボールシート又は種々両面段ボールシートであるこ
とにより、農産物の種類に応じた強度の段ボール箱、つ
まり果物の特質に応じた段ボール箱がコルゲートマシン
またはコルゲーターによって得られるので至極経済的で
ある。
請求項3の機能性段ボール材においては、鮮度保持フ
ィルムにおける多孔性フィルムが多孔性合成樹脂フィル
ムをライナー紙、不織布又は織布で補強したものである
ことにより、段ボールシートに鮮度保持フィルムを、張
り合わせたりラミネートする際或いは鮮度保持フィルム
を取り扱うときに、このフィルムが破れたり、又は機能
性段ボール箱に農産物を入れ、これを取り扱うときに鮮
度保持フィルムが破れず、信頼性が著しく向上するので
ある。
請求項4の機能性段ボール材においては、鮮度保持フ
ィルムにおける多孔性フィルムの透湿度が100g/m2/24hr
/atm以上であることにより、結露水ができず、農産物の
鮮度を長期間に亙って保持しうるのである。
請求項5の機能性段ボール材においては、鮮度保持フ
ィルムにおける多孔性フィルムが親水性付与剤で親水処
理を施されていることにより、吸水速度が著しく高く、
農産物を水洗後直ちに水きりして包装してもその表面の
余剰の水分は直ちに吸収されるのであり、又、機能性段
ボール箱内の湿度コントロールが速やかに行なわれるか
ら有用である。
請求項6の機能性段ボール材においては、裏打ちフィ
ルムが合成樹脂フィルム又は該合成樹脂フィルムとライ
ナー材の積層フィルムであることにより、鮮度保持フィ
ルムの生産性が良好であり、しかも段ボールシートに設
けるのが至極容易になるので有用である。
この場合、ライナー材がポリエチレンチップを含有す
るライナー紙或いはこのライナー紙を複数枚積層して形
成したものであることにより、段ボールシートの内面へ
のラミネートが極めて容易になって生産性が著しく向上
するのである。
請求項8の機能性段ボール材において、吸水層を全面
或いは部分的に介在させることにより、吸水量や酸素更
に炭酸ガス等の透過度を調整しうるのであり、これによ
って、農産物の種類に応じた機能性段ボール箱が得られ
るのである。
請求項9の機能性段ボール箱は上述の機能性段ボール
材を用いて形成されるが、これには特殊な技術や装置を
要するものではなく、コルゲートマシンまたはコルゲー
ターによって容易に製造できるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊関 勉 愛知県名古屋市南区天白町2丁目6番地 ―61 (72)発明者 宮下 永二 東京都中央区築地2丁目7番12号 フェ リック株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B65D 5/00 - 5/76 B65D 65/00 - 65/46 B65D 85/00 - 85/28

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農産物の鮮度保持フィルムが段ボールシー
    トの内面に設けられた段ボール材であって、該鮮度保持
    フィルムが多孔性フィルムと裏打ちフィルムの間に吸水
    層を介在させた積層フィルムで形成されており、且つ該
    鮮度保持フィルムにおける裏打ちフィルム側が段ボール
    シートの内面側になるように設けられている機能性段ボ
    ール材。
  2. 【請求項2】段ボールシートが片面段ボールシート、両
    面段ボールシート、複両面段ボールシート又は複々両面
    段ボールシートである請求項1記載の機能性段ボール
    材。
  3. 【請求項3】多孔性フィルムは多孔性合成樹脂フィルム
    をライナー紙、不織布又は織布で補強したものである請
    求項1又は2記載の機能性段ボール材。
  4. 【請求項4】多孔性フィルムは透湿度が100g/m2/24hr/a
    tm以上であり、且つ最大孔径が30μm以下である請求項
    1ないし3のいずれかに記載の機能性段ボール材。
  5. 【請求項5】多孔性フィルムは親水性付与剤で親水処理
    を施されている請求項1ないし4のいずれかに記載の機
    能性段ボール材。
  6. 【請求項6】裏打ちフィルムが合成樹脂フィルム又は該
    合成樹脂フィルムとライナー材の積層フィルムである請
    求項1ないし5のいずれかに記載の機能性段ボール材。
  7. 【請求項7】ライナー材がポリエチレンチップを含有す
    るライナー紙或いはこのライナー紙を複数枚積層して形
    成されたものである請求項6記載の機能性段ボール材。
  8. 【請求項8】吸水層が全面或いは部分的に介在されてい
    る請求項1ないし7のいずれかに記載の機能性段ボール
    材。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれかに記載の機能
    性段ボール材で形成された段ボール箱。
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