JPH07278977A - 複合意匠糸の製造方法 - Google Patents

複合意匠糸の製造方法

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JPH07278977A
JPH07278977A JP9707194A JP9707194A JPH07278977A JP H07278977 A JPH07278977 A JP H07278977A JP 9707194 A JP9707194 A JP 9707194A JP 9707194 A JP9707194 A JP 9707194A JP H07278977 A JPH07278977 A JP H07278977A
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JP
Japan
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yarn
false twisting
thermoplastic
highly oriented
heater
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Pending
Application number
JP9707194A
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English (en)
Inventor
Juichi Takeda
重一 武田
Yasuo Takada
靖夫 高田
Yoshihiko Sano
芳彦 佐野
Hiroki Udo
裕樹 宇土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 凹凸感があり、嵩高でソフトな風合いを有
し、ミックス効果を有する複合意匠糸を得る。 【構成】 仮撚加工工程におけるヒーターとスピンドル
間を走行する熱可塑性繊維糸条Aに対し、15%以上の
沸水収縮率を有する熱可塑性高配向未延伸繊維糸条Bを
熱可塑性繊維糸条Aから15mm以上の距離にあるガイ
ドを介し−40%以上のオーバーフィード率で挿入し、
180〜240℃で仮撚加工を施し、引き続き、気体流
により交絡処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、仮撚加工と気体流交絡
処理による複合意匠糸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、仮撚機或いは気体流交絡装置
により、一重〜三重巻き付け構造のスラブ糸、タスラン
スラブ糸等の凹凸を有する意匠糸を得ることは、特公昭
62−90320号公報等で提案され公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来法
による凹凸を有する意匠糸は、高次加工時に加工性不良
の問題があり、また風合いも硬く嵩高性に欠け、ミック
ス効果が不十分であるという問題があった。本発明は、
凹凸感があり、嵩高でソフトな風合いを有し、ミックス
効果を有する複合意匠糸を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、仮撚加工工程
におけるヒーターとスピンドル間を走行する熱可塑性繊
維糸条Aに対し、15%以上の沸水収縮率を有する熱可
塑性高配向未延伸繊維糸条Bを熱可塑性繊維糸条Aから
15mm以上の距離にあるガイドを介し−40%以上の
オーバーフィード率で挿入し、ヒーター温度180〜2
40℃で仮撚加工を施し、引き続き、気体流により交絡
処理することを特徴とする複合意匠糸の製造方法にあ
る。
【0005】本発明を図面に基づいて説明する。図1
は、本発明の加工原理を示す概略図であり、熱可塑性繊
維糸条A(以下糸条A)を第1フイードローラー(1)
から仮撚域へ供給し、ヒーター(3)を通過させて仮撚
加工する際、熱可塑性高配向未延伸繊維糸条B(以下糸
条B)を第2フイードローラー(2)からガイド(4)
を介してヒーター(3)とスピンドル(6)の間を走行
する糸条Aに対し挿入し仮撚加工する。引き続き、第1
デリベリーローラー(7)と第2デリベリーローラー
(9)の間に設けた流体ノズル(8)にて気体流により
交絡処理して複合糸とし、第2デリベリーローラー
(9)を経てワインダー(10)にて巻取る。
【0006】本発明は、仮撚加工及び気体流交絡処理の
組み合わせに基づくものであり、かかる組み合わせにお
いて特定の条件を用いる。第1の条件は、糸条A及び糸
条Bの構成である。糸条A及び糸条Bは、共に仮撚加工
されることから熱可塑性繊維から構成されることが必要
であるが、本発明による複合意匠糸は、後の熱処理で糸
条Bを収縮させることから、糸条Bを収縮率の大きい繊
維から構成する必要がある。本発明においては、糸条B
として、収縮率が、沸水収縮率で15%以上有する高配
向未延伸繊維、好ましくは沸水収縮率で45%以上有す
る高配向未延伸繊維からなる糸条を用いる。
【0007】本発明においては、糸条が高配向未延伸繊
維からなることにより、糸条Bを糸条Aに挿入し糸条A
上に巻回したときに、仮撚遡及で交点Pが往復振動する
が、高配向未延伸繊維は、糸条Aの糸温度に反応し、交
点Pの移動により糸条長手方向に収縮率の異なる部分が
生じ、得られた複合糸での糸条Bは、図2(a)のロの
部分よりイの部分の方が収縮自由度が大きいため、複合
糸が熱処理されたとき糸条Bの高配向未延伸繊維の収縮
を受けた部分は、複合糸の芯部に寄り、糸条Aの捲縮が
複合糸の表面に現れ一見スラブ様のランダムな凹凸を有
する複合糸となる。
【0008】本発明においては、糸条Aとして、糸条B
と同様の高配向未延伸繊維糸条を用いることができ、高
配向未延伸繊維糸条を用いるときは、図2(a)に示す
ような明確な凹凸形態が得られる。また糸条Aとして、
沸水収縮率が7〜8%の通常の延伸繊維糸条を用いる
と、図2(b)に示すように凹凸感があり、糸条Aが糸
条Bをカバリングしている嵩高な形態が得られる。従
い、凹凸感を与える糸構成としては、糸条A及び糸条B
に高配向未延伸繊維糸条、または糸条Aの通常の延伸繊
維糸条、糸条Bに高配向未延伸繊維糸条とするのが好ま
しい。
【0009】本発明における第2の条件は、糸条Bを糸
条Aに挿入する際のガイド(4)の糸条Aからのガイド
距離Xである。このガイド距離Xによって糸条Aと糸条
Bとの交点Pの往復振動幅が変化し、従い、糸条Aは、
ヒーター(3)を介して仮撚されるため捲縮賦型される
が、糸条Bは、ヒーター(3)を介さないため糸条Aへ
の挿入位置により凹凸形態に影響を及ぼす。例えば、本
発明においては、ヒーター(3)の下部に糸条Aの走行
ガイド(5)を設けることは、交点Pの往復振動幅の制
御及び工程安定性の面で好ましいが、ガイド距離を0m
m、即ち交点Pが走行ガイド(5)の位置であるとき
は、糸条Aの糸温度が高い状態で糸条Bが挿入されてし
まい、糸条Bは、その高温により熱セットされる状態と
なり残留収縮が小さくなり凹凸形態が得られなくなる。
【0010】本発明においては、凹凸形態を得るために
は、挿入された糸条Bにできるだけ大きい残留収縮を保
持させる必要がある。糸条A及び糸条Bのオーバーフイ
ード率にも多少は影響されるが、一般にガイド距離を長
くするほど、交点Pの往復振動幅が広がり、交点Pがヒ
ーター(3)から離れるに従い糸条Aの糸温度が下がる
ため、糸温度の低い位置で挿入される糸条Bの部分は、
熱セットされにくくなり、残留収縮の大きい部分とな
る。従い、かかる残留収縮を有効に与えるためには、ガ
イド距離を少なくとも15mm、好ましくは50mm以
上とする。
【0011】更に、本発明における第3の条件は、仮撚
加工後の気体流による交絡処理である。第1デリベリー
ローラー(7)からの糸条はバラケた状態になるため、
高次加工時の加工通過性を向上させるため集束性を与え
る必要がある。気体流交絡処理には、インターレースノ
ズル、タスランノズル等の気体噴射ノズルが用いられ
る。気体として、通常エアーが用いられ、ノズルの形状
にもよるが、インターレースノズルで0.5〜1.5k
g/cm2のエアー圧、タスランノズルで4〜5kg/
cm2のエアー圧で交絡処理する。
【0012】本発明においては、更に必要に応じて、仮
撚加工の際の撚数、糸条A及び糸条Bのオーバーフイー
ド率、ヒーター温度を適宜適正な条件に設定する。撚数
は、糸構成により異なるが、基本的には撚数が高いほど
凹凸感を与え、かつ嵩高になるが、高すぎると加工性が
不安定になり、撚数(T/M)として、27.5×10
3/√D(D:糸条A、Bのトータルデニール)以上、
好ましくは31.5×103/√D以上、より好ましく
は36.0×103/√D以上とする。
【0013】糸条Aのオーバーフイード率は、加工安定
性のよい条件であればよいが、糸条Bのオーバーフイー
ド率は、その構成が高配向未延伸繊維であることから残
留収縮を大きくするために、−40%以上、好ましくは
−35〜−20%の範囲とする。また、ヒーター温度
は、温度が低いほど残留収縮が大きくなるが、捲縮が賦
型しにくく、嵩高にも欠けるので、180〜240℃の
範囲とする。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例中、嵩高性、凹凸感の評価は、極めて
優れるから劣るまでを◎、○、△、×で示した。
【0015】(実施例1)糸条A及び糸条Bとして12
0デニール/72フイラメントのポリエステル高配向未
延伸糸を用い、仮撚機(三菱重工業社製LS−6型)に
て、表1に示す条件で加工して複合糸を得た。得られた
複合糸を用い、20ゲージ丸編機にて天竺組織で編成し
た編地を、分散染料で染色し嵩高性と凹凸感を評価し、
表1に示した。表1中No.1〜4はガイド距離、N
o.5〜8は撚数、No.9〜12はエアー交絡処理の
エアー圧、No.13〜15は糸条Bのオーバーフイー
ド率(O.F)、No.16〜18はヒーター温度のそ
れぞれの変更条件である。
【0016】
【表1】
【0017】本実施例によれば、ガイド距離が50mm
以上、撚数が2500T/M以上、糸条Bのオーバーフ
イード率が−35%以上、ヒーター温度が200℃以上
の条件で仮撚加工及び交絡処理することにより、非常に
凹凸感があり、嵩高性に富み、しかもソフトな風合いの
複合糸からなる編地であった。
【0018】(実施例2)糸条A75デニール/36フ
イラメントのポリエステル延伸糸を用い、糸条Bとして
120デニール/72フイラメントのポリエステル高配
向未延伸糸を用い、仮撚機(三菱重工業社製LS−6
型)にて、表2に示す条件で加工して複合糸を得た。得
られた複合糸を用い、20ゲージ丸編機にて天竺組織で
編成した編地を、分散染料で染色し嵩高性と凹凸感を評
価し、表2に示した。
【0019】
【表2】
【0020】本実施例によれば、ガイド距離が50mm
以上、撚数が2000T/M以上、糸条Bのオーバーフ
イード率が−35%以上、ヒーター温度が200℃以上
の条件で仮撚加工及び交絡処理することにより、非常に
凹凸感があり、嵩高性に富み、しかもソフトな風合いの
複合糸からなる編地であった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、得られた複合糸は、糸
の形態で糸染め或いは織物、編物等の布帛形態で染色す
る等の沸水処理することにより、凹凸形態が発現し、凹
凸感に優れ、しかも凸部は捲縮繊維で覆われているため
嵩高でソフトな風合いを呈し、更に糸の長手方向に収縮
率の異なる繊維を含むため染色で濃淡差によるミックス
効果を奏する複合意匠糸であり、本発明による複合意匠
糸は、衣料分野に好適に用いられるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工原理を示す概略図である。
【図2】本発明による複合意匠糸の糸形態の例を示す側
面図であり、(a)は糸条A、糸条Bが高配向未延伸繊
維糸条使用の場合、(b)は糸条Aが延伸繊維糸条、糸
条Bが高配向未延伸繊維糸条使用の場合の各側面図であ
る。
【符号の説明】
A 糸条A B 糸条B 1 第1フイードローラー 2 第2フイードローラー 3 ヒーター 4 ガイド 5 糸条A走行ガイド 6 スピンドル 7 第1デリベリーローラー 8 気体ノズル 9 第2デリベリーローラー 10 ワインダー P 交点 X ガイド距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇土 裕樹 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮撚加工工程におけるヒーターとスピン
    ドル間を走行する熱可塑性繊維糸条Aに対し、15%以
    上の沸水収縮率を有する熱可塑性高配向未延伸繊維糸条
    Bを熱可塑性繊維糸条Aから15mm以上の距離にある
    ガイドを介し−40%以上のオーバーフィード率で挿入
    し、ヒーター温度180〜240℃で仮撚加工を施し、
    引き続き、気体流により交絡処理することを特徴とする
    複合意匠糸の製造方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性高配向未延伸繊維糸条Bを熱可
    塑性繊維糸条Aから50mm以上の距離にあるガイドを
    介し挿入する請求項1記載の複合意匠糸の製造方法。
JP9707194A 1994-04-12 1994-04-12 複合意匠糸の製造方法 Pending JPH07278977A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0994205A2 (en) * 1998-10-06 2000-04-19 Fadis S.p.A. Method and associated machine for combining an elastomer thread with an unextendable thread.
KR100460003B1 (ko) * 1998-01-03 2005-01-17 주식회사 새 한 표면촉감이 우수한 복합가연사의 제조방법
US6880212B2 (en) 2003-03-31 2005-04-19 Invista North America S.A R.L. Air-jet method for producing composite elastic yarns

Cited By (4)

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EP0994205A2 (en) * 1998-10-06 2000-04-19 Fadis S.p.A. Method and associated machine for combining an elastomer thread with an unextendable thread.
EP0994205A3 (en) * 1998-10-06 2002-06-19 Fadis S.p.A. Method and associated machine for combining an elastomer thread with an unextendable thread.
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