JPH07277348A - 咬合具付き保存袋及びこの保存袋の使用方法 - Google Patents

咬合具付き保存袋及びこの保存袋の使用方法

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JPH07277348A
JPH07277348A JP6947494A JP6947494A JPH07277348A JP H07277348 A JPH07277348 A JP H07277348A JP 6947494 A JP6947494 A JP 6947494A JP 6947494 A JP6947494 A JP 6947494A JP H07277348 A JPH07277348 A JP H07277348A
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JP
Japan
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bag
opening
storage bag
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JP6947494A
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English (en)
Inventor
Shuichi Goto
修一 後藤
Kenichi Tanaka
研一 田中
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開封後の再加熱処理を容易かつ確実に行うこ
とができる咬合具付き保存袋及びこの保存袋の使用方法
を提供する。 【構成】 咬合具付き保存袋11は、袋本体12の開封口13
に沿って並列に設けられた第1と第2の咬合具14,15 を
有し、この袋本体12には前記2個の咬合具14,15間の空
間27を外気と連通させる脱気用の開口部16が形成されて
いる。この咬合具付き保存袋11の使用方法は、例えば熱
湯28による加熱時には上側の第1咬合具14を閉じておく
と共に、下側の第2咬合具15を開いておき、保存袋11内
のガスを前記脱気用の開口部16から外部に逃がしながら
内容物26の加熱を行い、加熱終了前に第2咬合具15を閉
じて密封する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、咬合具付き保存袋及び
この保存袋の使用方法に関し、食品、医薬品、雑貨等の
分野において利用できる。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】従来の耐
熱性袋は、開封するまで内容物の殺菌状態を維持できる
が、開封した後、残りのものをゴム等で密封して保存し
ようとしても、中は殺菌状態にはなっていないため、長
期保存が不可能であった。そこで、このような耐熱性袋
の開封と加熱処理を繰り返して行うことができるように
するため、咬合具(チャック)を袋本体の開封部に設け
るようにした袋が提案されている。
【0003】しかし、この咬合具付き袋の場合、通常の
耐熱性袋の場合と同様に、加熱殺菌処理は咬合具を閉じ
た状態で行うため、加熱時の袋内の圧力によっては咬合
具が変形したり、咬合が強固であれば破袋してしまうこ
ともある。一方、咬合具を少し開けた状態で袋を加熱す
ることも考えられるが、この場合、開け具合いの加減が
難しく、常に良好な殺菌状態が得られるとは限らない。
そこで、本発明は、開封後の再加熱処理を容易かつ確実
に行うことができる咬合具付き保存袋及びこの保存袋の
使用方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の第1発
明に係る咬合具付き保存袋は、袋本体の開封口に沿って
並列に設けられた2個の咬合具を有すると共に、前記2
個の咬合具間の空間を外気と連通させる脱気用の開口部
を有することを特徴とする。前記咬合具は、気体、液体
の流れを遮断できる密封性能を備え、かつ開封及び再封
可能なものであれば、咬合し合う雄部材と雌部材を備え
たものに限定されず、公知の任意の形状とすることがで
きる。前記開口部は、円形状、スリット状等任意の形状
を採り得る。
【0005】本発明の第2発明に係る咬合具付き保存袋
は、前記第1発明において、前記脱気用の開口部は、前
記2個の咬合具の間の袋本体に形成されていることを特
徴とする。前記脱気用の開口部は、袋本体を構成する前
後2枚のフィルムの片面又は両面に形成することができ
るが、外気が内部へ侵入しないようにして加熱殺菌効果
を高めるためには片面のみに形成するのが望ましい。ま
た、開口部の大きさと個数も任意であるが、同様の見地
より、脱気に必要充分な大きさ、個数とする。
【0006】更に、開口部の咬合具に沿った方向の位置
も任意であるが、例えば1個の開口部の場合、望ましく
は加熱の際の袋内の圧力が上側咬合具に対して均等に掛
かるように略中央に形成するのがよい。前記保存袋の形
状は、平袋、スタンディング袋等任意である。また、こ
の袋本体は、単層フィルムで構成されている場合に限ら
れず、2層以上の多層フィルムで構成されていてもよ
い。
【0007】本発明の第3発明は、上記第1及び第2発
明の咬合具付き保存袋の使用方法であって、加熱時には
上側の咬合具を閉じておくと共に下側の咬合具を開いて
おき、保存袋内のガスを前記脱気用の開口部から外部に
逃がしながら内容物の加熱を行い、前記下側の咬合具を
閉じて密封することを特徴とする。前記加熱の手段とし
ては、電子レンジ、熱湯、釜等任意の手段を使用でき
る。前記下側咬合具は、加熱終了前に閉じるのが、内部
の加熱殺菌状態を維持する上で好ましい。
【0008】加熱の際、保存袋内のガスは加熱によって
膨張するが、この膨張したガスは前記脱気用の開口部か
ら袋の外部にスムーズに出られるので、袋の膨張に伴う
咬合具の変形や破袋を防止できるようになる。一方、加
熱の際に保存袋は、前記脱気用の開口部を通して外気に
対して開放状態となっているが、この開口部は脱気に必
要充分な大きさとなっているため、加熱中のガスの流通
は主として袋内部から外部への一方向であって、袋外部
から内部への空気の侵入は生じない。そして、加熱終了
前又は加熱終了後速やかに下側咬合具を閉じることによ
り、袋内の殺菌状態を密封後においても維持できるよう
になる。
【0009】
【実施例】図1,2を参照して本発明に係る咬合具付き
保存袋11の一実施例を説明する。図1に示すように、本
実施例に係る咬合具付き保存袋11は、袋本体12及びこの
袋本体12の開封口13近傍に設けられた上側の第1咬合具
14及び下側の第2咬合具15より構成される。前記袋本体
12は、表面層となる例えばナイロンフィルムと、咬合具
融着層となる例えば直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
とが積層されたラミネートフィルム20よりなる。
【0010】前記第1及び第2咬合具14,15 は、袋本体
12の内側に所定間隔をおいて並列して融着されている。
この所定間隔とは、後述する脱気用の開口部16を形成す
るのに必要充分な間隔であり、形成すべき開口部16の径
によって異なる。図2に示すように、これらの咬合具1
4,15 は、一方の雄部材17及び他方の雌部材18より構成
される。前記雄部材17は、融着部となる帯状に連続した
基部19、断面ハート形の頭部21及び両者19,21 を連結す
る断面棒状の連結部22が一体形成されたものである。
【0011】また、前記雌部材18は、融着部となる帯状
に連続した基部23、この基部23に形成された半円形の第
1のフック部24及びこの第1のフック部24と対向するよ
うに基部23に形成された半円形の第2のフック部25が一
体形成されたものである。両フック部24,25 の端縁間に
は、前記連結部22の厚さに略相当する幅の隙間が設けら
れている。
【0012】そして、袋本体12の一方側のラミネートフ
ィルム20における第1、第2咬合具14,15 には、脱気用
の円形の開口部16が1個形成されている。これにより、
第1、第2咬合具14,15 間の空間27が外気と連通してい
る。この開口部16は、第1、第2咬合具14,15 間に沿っ
た略中間に位置している。また、その径は、加熱時の袋
12内からの脱気に必要充分な大きさであり、袋12のサイ
ズにもよるが、例えば3mmである。
【0013】次に、前記咬合具付き保存袋12を使用した
内容物26の加熱殺菌方法を説明する。図3に示すよう
に、前記咬合具付き保存袋11から内容物26の一部を取り
出した後、残りの内容物26を保存するために再び加熱殺
菌する際、上側の第1咬合具14を閉じておくと共に、下
側の第2咬合具15を開いておく。この加熱は、例えば熱
湯28で行う。
【0014】この加熱中、保存袋11内の膨張したガス
は、開いた第2咬合具15の間を通って前記脱気用の開口
部16から袋11の外部に出る。この際、保存袋11内のガス
は加熱膨張によって圧力が高まっていることに加えて、
この開口部16は脱気に必要充分な大きさであるため、こ
の開口部16を介したガスの流通は、袋11内から袋11外へ
の一方向となっている。そして、内容物26の加熱殺菌に
必要な所定時間経過後、この加熱終了前に前記第2咬合
具15を閉じて保存袋11を密封する。
【0015】上記実施例に係る咬合具付き保存袋11によ
れば、第1、第2咬合具14,15 の間の袋本体12に脱気用
の開口部16が形成されているため、この保存袋11を使用
した加熱殺菌の際、第2咬合具15を開いておくことによ
り、保存袋11内の膨張したガスをこの開口部16から袋11
の外部に逃すことができる。これにより、従来の咬合具
付き保存袋を使用した場合のような、加熱殺菌時におけ
る咬合具の変形や破袋等の問題は生じなくなる。そし
て、加熱終了前に前記第2咬合具15を閉じることによ
り、保存袋11をその内容物26を加熱殺菌状態に保ったま
ま密封することができる。
【0016】従って、本実施例に係る咬合具付き保存袋
11の加熱方法によれば、上記加熱殺菌操作を同様に行う
ことにより、繰り返して袋11を開封した後も内容物26を
良好な殺菌状態に保つことができ、長期保存が可能にな
る。また、このような加熱処理の際、第2咬合具15を開
いたり、閉じたりすればよいだけであるから、操作が容
易である。なお、上記実施例では、脱気用の開口部16を
ラミネートフィルム20の1個所に形成したが、保存袋11
のサイズが大きい場合には、この開口部16を2,3個所
に形成してもよい。
【0017】次に、図4を参照して本発明に係る咬合具
付き保存袋31の他の実施例を説明する。この実施例に係
る咬合具付き保存袋31の場合、第1咬合具32が左右の咬
合具部32A,32B として分離して設けられ、これらの咬合
具部32A,32B の隙間が脱気用の開口部33となっている。
その他の構成は、上記実施例の咬合具付き保存袋11と同
様である。このような脱気用の開口部33によっても、上
記実施例と同様に、この保存袋31を使用した内容物26の
加熱殺菌の際、第2咬合具15を開いておくことにより、
保存袋31内の膨張したガスをこの開口部33から袋31の外
部に逃すことができ、内容物26を加熱殺菌状態に保った
まま保存袋31を密封することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る咬合具付き保存袋及びこの
保存袋の使用方法によれば、開封後の再加熱処理を容易
かつ確実に行うことができるため、開封を繰り返した後
においても内容物を長期間保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る咬合具付き保存袋の一実施例を示
す正面図である。
【図2】本実施例に係る咬合具付き保存袋の要部断面図
である。
【図3】本実施例の咬合具付き保存袋を使用した加熱殺
菌方法を示す断面図である。
【図4】本発明に係る咬合具付き保存袋の他の実施例を
示す一部破断正面図である。
【符号の説明】
11,31 咬合具付き保存袋 12 袋本体 13 開封口 14,32 上側の第1咬合具 15 上側の第2咬合具 16,33 開口部 26 内容物 28 熱湯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋本体の開封口に沿って並列に設けられ
    た2個の咬合具を有すると共に、前記2個の咬合具間の
    空間を外気と連通させる脱気用の開口部を有することを
    特徴とする咬合具付き保存袋。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の咬合具付き保存袋におい
    て、前記脱気用の開口部は、前記2個の咬合具の間の袋
    本体に形成されていることを特徴とする咬合具付き保存
    袋。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の咬合具付き保存袋
    の使用方法であって、加熱時には上側の咬合具を閉じて
    おくと共に下側の咬合具を開いておき、保存袋内のガス
    を前記脱気用の開口部から外部に逃がしながら内容物の
    加熱を行い、前記下側の咬合具を閉じて密封することを
    特徴とする咬合具付き保存袋の使用方法。
JP6947494A 1994-04-07 1994-04-07 咬合具付き保存袋及びこの保存袋の使用方法 Withdrawn JPH07277348A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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