JPH072419Y2 - 布団等の脱気包装袋 - Google Patents

布団等の脱気包装袋

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JPH072419Y2
JPH072419Y2 JP1989151334U JP15133489U JPH072419Y2 JP H072419 Y2 JPH072419 Y2 JP H072419Y2 JP 1989151334 U JP1989151334 U JP 1989151334U JP 15133489 U JP15133489 U JP 15133489U JP H072419 Y2 JPH072419 Y2 JP H072419Y2
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bag
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futon
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真悟 林
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中国レジン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、布団等の脱気包装袋であって、より詳細に
は、布団等の嵩高商品を、その嵩を小さくし、かつ空気
バリヤー、防湿状態で長期間保存可能にした布団等の脱
気包装袋に関する。
〔従来の技術〕
従来、布団等の脱気包装袋としては、『袋体の開口部を
布団等の嵩高商品の挿入口とし、該袋体の一部に袋体内
部の空気を脱気するための脱気口を設け、該袋体を合成
樹脂製フィルムで形成した構成』とされたものが提案さ
れている(実開昭57-88745号、実開昭60-139730号公報
参照)。
そして、この脱気包装袋は、挿入口(袋体の開口部)よ
り布団、毛布、衣料等の嵩高商品(以下、嵩高商品とい
う)を挿入すると共に、該挿入口をファスナー等の止め
具でシールした後、脱気口より袋体内部の空気を空気吸
引機(例えば、真空掃除機)により脱気して袋体内部の
嵩高商品の嵩を小さくすると共に、該脱気口をシールす
ることで、嵩高商品を長期保存できるという作用を発揮
するものである。
ところで、この脱気包装袋は、該袋体を形成する合成樹
脂製フィルムとして、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリアミド、ポリエステル等の単層フィルムシートを用
いている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上述した合成樹脂製フィルムを用いた脱気包装
袋の場合、次のような問題がある。すなわち、 ポリプロピレン、ポリエチレン等を用いたものの場
合、吸引脱気後の保存期間中に、空気の透過により、袋
体が元に戻り、長期保存ができない。すなわち、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン等のフィルムシートは、空気は
比較的通す性質を有するためである。
ポリアミド、ポリエステル等を用いたものの場合、吸
湿性に問題があり、吸引脱気後の保存期間中に、吸湿し
て袋体内部の嵩高商品が湿気を帯びることになる。
等の問題がある。
そこで、本考案者は、以上の点に対処して、脱気包装袋
の必要要件は何であるかに付、種々、検討した処、少な
くとも、袋体がカールしないこと、空気バリヤー性
と防湿性を有すること、耐ピンホール性が大きいこ
と、柔軟性を有し、取り扱い易いこと、を具有するこ
とが必要であることを究明した。
ところで、脱気包装袋を形成する素材(フィルム)とし
ては、上述したポリエチレン等の単層フィルムの他に、
ナイロンとポリエチレンとを接着性樹脂で三層化した
三層フィルム、ナイロンあるいはポリエステルとポリ
エチレンのラミネート素材等が提案されている(実公昭
47-30899号公報参照)。
しかし、前者の場合は、内外層が異樹脂のためフィル
ムがカールし、作業性が悪い、吸湿性の大きいナイロ
ンが外層になるので、湿気の遮断に問題がある。また、
後者の場合は、フィルムが硬くなるので、作業性が悪
い、サイドシールして袋体を形成する必要があるた
め、製作が面倒である、等の問題がある。
本考案は、上述した点に対処して創案したものであっ
て、その目的とする処は、上述した5つの要件を充足
し、嵩高商品を封入・脱気後、該脱気状態を保持して長
期保存を可能にした布団等の脱気包装袋を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
そして、上記目的を達成するための手段としての本考案
の布団等の脱気包装袋は、袋体の開口部を布団等の嵩高
商品の挿入口とし、該袋体の一部に袋体内部の空気を脱
気するための脱気口を設けた脱気包装袋であって、該袋
体を、ナイロン層を中心として、該ナイロン層の表面に
接着性樹脂層を介してポリエチレン層を配し、また該ナ
イロン層の裏面に接着性樹脂層を介してポリエチレン層
を配した共押出多層フィルム(シートも含む概念)で形
成した構成よりなる。
また、本考案の布団等の脱気包装袋は、上記構成におい
て、必要に応じて、接着性樹脂層を、変成ポリオレフィ
ン樹脂層を用いた構成とする。
〔作用〕
そして、上記構成に基づく、本考案の布団等の脱気包装
袋は、袋体の開口部に形成される挿入口より脱気包装し
ようとする嵩高商品を挿入すると共に、該挿入口をクリ
ップ等の止め具でシールした後、上記袋体の一部に形成
されている脱気口より、乾燥・脱気機(送風・脱気機)
を用い、一旦、殺虫剤入り熱風を送り込んで、嵩高商品
を乾燥・殺虫し、続いて、脱気して嵩高商品の嵩を小さ
くした後、該脱気口をクリップ等でシールして保存す
る。
また、脱気包装袋は、その袋体が、ナイロン層の表裏面
に接着性樹脂層を介してポリエチレン層を配した共押出
多層フィルムによって形成され、柔軟性を具有し、か
つ、フィルム内外層が、共にポリエチレンによって形成
されることよりカーリングのおそれがないので、その取
り扱いが容易で、送風・脱気の連続作業等の作業性を良
好にできるように作用する。さらに、嵩高商品の脱気保
存中の脱気包装袋は、ナイロン層の表裏面に接着性樹脂
層を介してポリエチレン層を配した多層フィルムである
ことより、袋体内外間の通気、通湿を排除できるように
作用する。
以上のように、本考案の布団等の脱気包装袋は、その袋
体を、ナイロン層の表裏面に接着性樹脂層を介してポリ
エチレン層を配した共押出多層フィルムによって形成し
た点に特徴を有し、この点によって、前述した目的を達
成できるものである。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、本考案を具体化した実施例
について説明する。
ここに、第1〜3図は、本考案の一実施例を示し、第1
図は脱気包装袋の平面図、第2図は袋体を形成する多層
フィルムの拡大断面図、第3図は作業手順を説明するた
めの説明図である。
本実施例の布団等の脱気包装袋は、概略すると、従来の
脱気包装袋と同様に、袋体1の開口部2を嵩高商品3の
挿入口2aとし、袋体1の一部に袋体内部の脱気口4を設
けた構成よりなる。
袋体1は、合成樹脂製多層フィルムよりなる筒体1aを用
い、その一方の解放端を開口部2とし、他方の解放端を
ヒートシール5、6として袋状に形成すると共に、その
隅部7に外方に突出する脱気口4が形成されている。
ここで、袋体1は、通常、幅840mm、長さ1650mm、脱気
口幅70mm、脱気口突出長さ150mmの寸法の形態とし、ま
た、袋体1を形成する合成樹脂製多層フィルムとして
は、第2図に示すように、ナイロン層8の表裏面に接着
性樹脂層9、9を介してポリエチレン層10、10を配した
多層フィルムで形成した共押出多層5層フィルムを用い
ている。ここで、多層フィルムは、50〜150μ厚(通
常、60〜100μ厚)のものを用い、その具体的構成とし
ては、中心部に15μ厚のナイロン層(6/66共重合ナイロ
ン、6ナイロン)が位置し、その表裏外方に5μ厚の変
性ポリオレフィン層を介して17.5μ厚のポリエチレン層
を配した総厚が60μ厚の共押出5層フィルムを用いてい
る。しかし、他の材料、厚みよりなる多層フィルムを用
いてもよい。例えば、中心部に25μ厚のナイロン層(6/
66共重合ナイロン、6ナイロン)が位置し、その表裏外
方に5μ厚の変性ポリオレフィン層を介して32.5μ厚の
ポリエチレン層を配した総厚が100μ厚の5層フィルム
としたものを用いてもよい。なお、中央に位置するナイ
ロン層は、15〜30μ厚の範囲内とすることが好ましい。
次に、第3図を参照しながら、上述した本実施例の布団
等の脱気包装袋の使用方法、作用について説明する。
まず、袋体1の開口部2に形成される挿入口2aより脱気
包装しようとする嵩高商品3を挿入する。そして、挿入
口2aをクリップ等の止め具11でシール(場合によって
は、ヒートシール等)をする。ここで、止め具として
は、開口部2の幅より若干長い密閉用エージレスクリッ
プ(雄部材と雌部材とを係合して密閉化できる部材)を
用いている。
次に、袋体1の一部に形成されている脱気口4に、乾燥
・脱気機(図示せず気機)のノズル12を挿入すると共
に、殺虫剤入り熱風を送り込んで、袋体1自体を膨らま
せるて嵩高商品3を乾燥・殺虫した後、乾燥・脱気機の
スイッチを切り換えて脱気して嵩高商品3の嵩を小さく
(通常、1/4〜1/5の嵩とする)すると共に、ノズル12を
取り外し、脱気口4をクリップ等の止め具13でシール
(場合によっては、ヒートシール)して保存するように
して使用する。
また、袋体1の内部の嵩高商品3を取り出す場合は、止
め具11を開口部2より外して解放端を形成させ、その挿
入口2aより自由に取り出すことができる。そして、その
後の脱気包装袋は、必要に応じて、再使用する。
そして、脱気包装袋は、その袋体1が、ナイロン層8の
表裏面に接着性樹脂層9、9を介してポリエチレン層1
0、10を配した共押出多層フィルムによって形成され、
柔軟性を具有し、かつ、フィルム内外層が、同樹脂であ
るポリエチレンによって形成されることよりカーリング
のおそれがないので、その取り扱いが容易で、送風・脱
気の連続作業等の作業性を良好にできるように作用す
る。また、嵩高商品3の脱気保存中の脱気包装袋は、ナ
イロン層8によって耐ピンホール性を付与されると共
に、空気バリヤー性を付与され、また、その表裏面に接
着性樹脂層9、9を介して配されるポリエチレン層10、
10によって、防湿性が付与されるように作用する。
従って、本実施例の布団等の脱気包装袋の場合、嵩高商
品3の保存中は、該袋外における空気、湿気と遮断状態
を保持され、長期保存ができるように作用する。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるものでな
く、本考案の要旨を変更しない範囲内で変形実施できる
ものを含む。因みに、接着性樹脂として、変性ポリオレ
フィンの代わりに他の接着性樹脂を用いてもよい。更
に、必要に応じて、ナイロン層とポリエチレン層との間
に接着性樹脂の他に、他の介挿物(通常、樹脂フィル
ム)を配したり、またポリエチレン層の外面に他の樹脂
等を配した構成としてもよい。
〔考案の効果〕
以上の説明より明らかなように、本考案の布団等の脱気
包装袋は、その袋体を、ナイロン層の表裏面に接着性樹
脂層を介してポリエチレン層を配した柔軟性を具有し、
かつ、フィルム内外層が同樹脂によりなる共押出多層フ
ィルムによって形成しているので、袋体自体のカーリン
グのおそれがないので、その取り扱いが容易で、しかも
嵩高商品の脱気保存中、該嵩高商品は、ナイロン層とポ
リエチレン層によって、袋体外の空気、湿気と遮断され
るので、長期保存を行えるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は、本考案の一実施例を示し、第1図は脱気
包装袋の平面図、第2図は袋体を形成する多層フィルム
の拡大断面図、第3図は作業手順を説明するための説明
図である。 1……袋体、2……開口部、2a……挿入口、3……嵩高
商品、4……脱気口、5、6……ヒートシール、7……
隅部、8……ナイロン層、9……接着性樹脂層、10……
ポリエチレン層、11……止め具(クリップ)、12……ノ
ズル、13……止め具(クリップ)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋体の開口部を布団等の嵩高商品の挿入口
    とし、該袋体の一部に袋体内部の空気を脱気するための
    脱気口を設けた脱気包装袋であって、該袋体を、ナイロ
    ン層を中心として、該ナイロン層の表面に接着性樹脂層
    を介してポリエチレン層を配し、また該ナイロン層の裏
    面に接着性樹脂層を介してポリエチレン層を配した共押
    出多層フィルムで形成したことを特徴とする布団等の脱
    気包装袋。
  2. 【請求項2】接着性樹脂層が、変成ポリオレフィン層で
    ある請求項1に記載の布団等の脱気包装袋。
JP1989151334U 1989-12-28 1989-12-28 布団等の脱気包装袋 Expired - Lifetime JPH072419Y2 (ja)

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